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発明の名称 対物レンズとレンズホルダの接着構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−248965(P2003−248965A)
公開日 平成15年9月5日(2003.9.5)
出願番号 特願2002−46731(P2002−46731)
出願日 平成14年2月22日(2002.2.22)
代理人 【識別番号】100078134
【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
【テーマコード(参考)】
2H043
2H044
5D117
5D118
5D119
5D789
【Fターム(参考)】
2H043 AE02 AE23 
2H044 AB02 AB11 AB15 AB17
5D117 AA02 HH09 HH11
5D118 AA12 BA01 EF00
5D119 AA32 AA35 AA38 BA01 JA43 JC03 JC05
5D789 AA32 AA35 AA38 BA01 JA43 JC03 JC05
発明者 和田 光教 / 内尾 政俊
要約 課題
対物レンズとレンズホルダをポッティング接着する際の、対物レンズの表面への接着剤の付着を防止でき、かつ、対物レンズとレンズホルダとの面接着を防止できる対物レンズとレンズホルダの接着構造の提供。

解決手段
対物レンズ9の周縁部に所定の厚さ寸法のコバ10を設け、対物レンズ9を配置するレンズホルダ1の開口2の周囲にコバ10を載置する載置部6を設ける。コバ10に対する載置部6の接着箇所5を4箇所設定し、各接着箇所5に載置部6から外周側に突出する一対の壁部7を設け、この一対の壁部7の間に、コバ10よりも外周側で載置部6に対して光ディスク側13から離れる方向の段差を有する段差部8を設ける。そして、接着剤を段差部8に盛って接着剤の塊11を形成し、この接着剤の塊11をコバ10の周側面に接触させ、コバ10の周側面と載置部6を接着するようにした。
特許請求の範囲
【請求項1】 光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズの周縁部に所定の厚さ寸法で設けられるコバと、前記対物レンズを保持するレンズホルダに設けられ、前記コバを載置する載置部とを備え、前記コバと前記載置部とをポッティング接着する対物レンズとレンズホルダの接着構造において、前記レンズホルダに、前記コバよりも外周側で前記載置部に対して光ディスク側から離れる方向の段差を有する段差部を設け、前記段差部に接着剤を盛って、前記コバの周側面と前記載置部をポッティング接着することを特徴とする対物レンズとレンズホルダの接着構造。
【請求項2】 前記段差部を前記対物レンズの周方向に複数設け、各段差部の前記周方向両側に壁部を設けることを特徴とする請求項1記載の対物レンズとレンズホルダの接着構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD(デジタルバーサタイルディスク)などの光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズをレンズホルダにポッティング接着する対物レンズの接着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】DVDなどの光ディスクに対して情報の記録や再生が可能な光学式ピックアップは、光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズ、この対物レンズを保持するレンズホルダ、このレンズホルダをフォーカス方向とトラッキング方向に駆動する磁気駆動機構、および受発光素子等の各種光学部品などを備えている。
【0003】従来から、この種の光学式ピックアップは、対物レンズとレンズホルダをポッティング接着するための接着構造を有する。
【0004】この接着構造は、対物レンズの周縁部全体に所定の厚さ寸法で設けられるコバ(鍔部)と、レンズホルダに設けられコバが載置される載置部とを備えている。そして、コバを載置した載置部とコバの周側面との間に接着剤が盛られて、コバの周側面と載置部がポッティング接着されている。なお、このポッティング接着に使用される接着剤は、凝固した状態で柔軟性を有するものである。
【0005】このように構成された対物レンズとレンズホルダの接着構造では、対物レンズやレンズホルダが温度や湿度の変化に伴って膨張・収縮したとき、コバの周側面と載置部とを接着している接着剤の塊が、そのときの対物レンズやレンズホルダの膨張量・収縮量および両者の熱膨張係数や吸水率の違いによる膨張量・収縮量の差に応じて柔軟に変形する。すなわち、対物レンズとレンズホルダが膨張・収縮したときに接着箇所おいて対物レンズに与えられる応力が軽減されるので、対物レンズ全体がほぼ均一に膨張・収縮する。したがって、対物レンズが膨張・収縮するときの対物レンズの歪みが抑えられ、対物レンズの歪みに伴う収差の劣化が低減される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来の光学式ピックアップは、薄型化に伴って、対物レンズの周縁部に設けられるコバの厚さが、例えば0.4mmや0.5mmなどと極めて薄く設定される。従来の対物レンズとレンズホルダの接着構造では、このようにコバの厚さが薄く設定されていると、載置部とコバの周側面との間に盛られた接着剤がコバの厚さを越えて対物レンズの光ディスク側の表面に付着することがあり、その付着した接着剤によって対物レンズの収差が劣化するという問題が発生する。
【0007】また、従来の対物レンズとレンズホルダの接着構造では、載置部上に盛られた接着剤がコバの底面と載置部の表面との間に浸入し、コバと載置部が面接着されることがある。このようにコバと載置部が面接着されると、その面接着された箇所においては接着剤の層の厚みが極めて小さいため、対物レンズの膨張量・収縮量がポッティング接着された場合のようには許容されない。すなわち、対物レンズとレンズホルダが膨張・収縮したときに接着箇所において対物レンズに与えられる応力は軽減されない。したがって、対物レンズが膨張・収縮するときの対物レンズの歪みが抑えられず、対物レンズの歪みに伴う収差の劣化が低減されないという問題が発生する。
【0008】例えば、光ピックアップが車載用DVDプレイヤーに搭載される場合、車載機器では使用温度として定められる温度範囲が例えば−30〜85℃と広いので、上述したように対物レンズのコバとレンズホルダの載置部とが面接着されたものでは、この範囲内の温度変化で対物レンズに大きな歪みが生じ、収差が劣化するという懸念がある。
【0009】本発明は、上述の問題を考慮してなされたもので、その目的は、対物レンズとレンズホルダをポッティング接着する際の、対物レンズの表面への接着剤の付着を防止でき、また、対物レンズとレンズホルダが面接着されることを防止することができる対物レンズとレンズホルダの接着構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を解決するために、請求項1に係る発明は、光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズの周縁部に所定の厚さ寸法で設けられるコバと、前記対物レンズを保持するレンズホルダに設けられ、前記コバを載置する載置部とを備え、前記コバと前記載置部とをポッティング接着する対物レンズとレンズホルダの接着構造において、前記レンズホルダに、前記コバよりも外周側で前記載置部に対して光ディスク側から離れる方向の段差を有する段差部を設け、前記段差部に接着剤を盛って、前記コバの側面と前記載置部をポッティング接着する構成にしてある。
【0011】このように構成した請求項1に係る発明では、対物レンズとレンズホルダを接着する際に、対物レンズのコバをレンズホルダの載置部に載置し、段差部に接着剤を盛ってこの接着剤の塊をコバの周側面に接触させて、コバの周側面と載置部とをポッティング接着する。
【0012】このようにして対物レンズとレンズホルダを接着する際、載置部よりも対物レンズの光ディスク側の表面から離れた位置にある段差部に接着剤を盛るので、接着剤を対物レンズのコバの厚みを越えないように盛ることができる。したがって、対物レンズの光ディスク側の表面への接着剤の付着を防止することができる。
【0013】また、段差部に盛られた接着剤を、載置部と段差部の段差を形成する壁面部分を伝わせてコバの周側面に接触させることができるので、接着剤がコバの周側面に接触する際の接着剤の流動が緩やかとなり、これにより、コバの底面と載置部の表面との間に接着剤が浸入しにくくすることができる。したがって、対物レンズとレンズホルダとが面接着されることを防止することができる。
【0014】また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記段差部を前記対物レンズの周方向に複数設け、各段差部の前記周方向両側に壁部を設けることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の対物レンズとレンズホルダの接着構造の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0016】本実施形態によって接着される対物レンズとレンズホルダは、DVDなどの光ディスクに対して情報の記録や再生が可能な光学式ピックアップに備えられている。
【0017】はじめに、一般的な光学式ピックアップについて説明する。
【0018】光学式ピックアップは、DVDなどの光ディスクに光ビームを収束させる対物レンズ、この対物レンズを保持するレンズホルダ、このレンズホルダをフォーカス方向とトラッキング方向に駆動する磁気駆動機構、および受発光素子等の各種光学部品などを備えている。
【0019】磁気駆動機構は、レンズホルダに取り付けられたフォーカスコイルおよびトラッキングコイルと、これらのコイルを横切る磁束を発生させる磁気回路によって構成されている。
【0020】このように構成される光学式ピックアップでは、対物レンズで収束された光ビームを光ディスクのデータトラックに照射することにより、情報の記録や再生がおこなわれる。その際、光ビームのスポット径をデータトラックに対して制御するフォーカスサーボと、光ビームのスポットをデータトラックに追従させるトラッキングサーボとがおこなわれる。
【0021】次に本実施形態について説明する。
【0022】図1は、本実施形態の構成部分を含むレンズホルダを示す平面図、図2は、図1に示すレンズホルダのI−I断面図、図3は、図2に示すレンズホルダに対物レンズがポッティング接着された状態を示す要部断面図である。
【0023】本実施形態の構成部分を含む上述のレンズホルダ1は、レンズホルダ1の長手方向に延びる各側面の両側部に一対ずつ設けられ、対物レンズ9の光軸と直交する軸上に配置されるトラッキングコイルの巻軸3aと、レンズホルダ1の周側面に設けられ、対物レンズ9の光軸と同軸的に配置されるフォーカスコイルの巻軸3bと、図示しないトラッキングコイルの端末およびフォーカスコイルの端末が巻回される端子板4などを備えている。
【0024】特に、本実施形態では、図1〜3に示すように、上述の対物レンズ9の周縁部全体に所定の厚さ寸法で環状のコバ10(鍔部)を一体に設けてある。コバ10の厚さ寸法は、例えば0.4mmや0.5mmなどの薄い寸法に設定してある。また、対物レンズ9が配置されるレンズホルダ1の開口2の周囲には、コバ10の底面を載置するための環状の載置部6を設けてある。
【0025】また、コバ10に対する載置部6の接着箇所5を、対物レンズ9の周方向に例えば4箇所設けてある。各接着箇所5は、載置部6の表面と頂面が同一面で外周側に突出する一対の壁部7と、この一対の壁部7の間に設けられ、コバ10の周側面よりも外周側で載置部6に対して光ディスク側13から離れる方向に落ち込む段差を有する段差部8とを備えている。段差部8には接着剤を盛って、載置部6に載置された対物レンズ9のコバ10の周側面と載置部6とを接着剤の塊11によって接着してある。なお、本実施形態で使用する接着剤は、凝固した状態で柔軟性を有するものである。
【0026】さらに、各接着箇所5の間には、載置部6の表面から上方へ突出するガイド壁14を載置部6と一体に設けてある。これらガイド壁14の内径は、対物レンズ9のコバ10の外径よりもわずかに大きく設定してある。すなわち、対物レンズ9の径方向の位置は、これらガイド壁14によって規定してある。
【0027】このように構成した本実施形態では、対物レンズ9をレンズホルダ1にポッティング接着する際、対物レンズ9を開口2に配置し、コバ10を載置部6の表面に載置する。このとき、コバ10の周側面は、ガイド壁14の内周面にガイドされ、対物レンズ9の径方向の位置決がなされる。そして、各接着箇所5において一対の壁部7に挟まれた段差部8に接着剤を盛って接着剤の塊11を形成し、この接着剤の塊11をコバ10の周側面に接触させて、コバ10の周側面と載置部6を接着する。
【0028】このようにしてポッティング接着する際、載置部6よりも対物レンズ9の光ディスク側13の表面9aから離れた位置にある段差部8に接着剤を盛るので、接着剤をコバ10の厚みを越えないように盛ることができ、これにより、対物レンズ9の表面9aに接着剤が付着するのを防止することができる。
【0029】また、段差部8に盛られた接着剤を、載置部6と段差部8の段差を形成する壁面部分12を伝わせてコバ10の周側面に接触させるので、接着剤がコバ10の側面に接触する際の接着剤の流動を緩やかにでき、コバ10の底面と載置部6の表面との間に接着剤が浸入しにくくすることができる。また、段差部8からコバ10の周側面にかけて盛られた接着剤の塊11が、段差部8と載置部6の段差を形成する壁面部分12によって、コバ10の周側面と載置部6の表面とにより形成される隅部に向かって流動しにくくなるので、この点においても、接着剤がコバ10と載置部6の間に浸入しにくくすることができる。したがって、対物レンズ9とレンズホルダ1が面接着されることを防止することができる。
【0030】また、段差部8の周方向両側に設けられている壁部7により、段差部8から接着剤が流出するのを抑制できるので、接着剤の塊11を効率良く形成することができる。
【0031】また、壁部7によって段差部8の周方向へ接着剤が流出することを防止できるので、対物レンズ9の周側面とガイド壁14の内周面との間に接着剤が流入し、この部分が面接着されることを防ぐことができ、対物レンズ9の歪み、および対物レンズ9の歪みによる収差の劣化を防止できる。
【0032】このようにして対物レンズ9が載置部6にポッティング接着されると、対物レンズ9およびレンズホルダ1が温度や湿度の変化に伴って膨張・収縮したとき、コバ10の周側面と載置部6とを接着している接着剤の塊11が、対物レンズ9とレンズホルダ1の膨張量・収縮量に応じて柔軟に変形する。同時に、対物レンズ9とレンズホルダ1の両者の熱膨張係数や吸水率の違いによる膨張量・収縮量の差異が接着剤の変形により吸収される。
【0033】すなわち、対物レンズ9が膨張・収縮したときに接着箇所5において対物レンズ9に与えられる応力が軽減されるので、対物レンズ9全体がほぼ均一に膨張・収縮する。したがって、対物レンズ9が膨張・収縮するときの対物レンズ9の歪みが抑えられ、対物レンズ9の歪みに伴う収差の劣化が低減される。
【0034】このように本実施形態では、段差部8に接着剤を盛ることにより、載置部6に盛られた接着剤がコバ10の厚みを越えて対物レンズ9の光ディスク側13の表面9aに付着することを防止でき、したがって、対物レンズ9の表面9aに接着剤が付着することによる対物レンズ9の収差の劣化を防止することができる。
【0035】また、本実施形態では、段差部8に接着剤を盛ることにより、接着剤がコバ10と載置部6の間に浸入しにくくなるので、コバ10と載置部6が面接着されることを防止でき、これにより、対物レンズ9とレンズホルダ1のポッティング接着を従来技術よりも正確におこなうことができる。
【0036】また、本実施形態では、段差部8と載置部6の段差を形成する壁面部分12が接着面積に含まれるので、対物レンズ9とレンズホルダ1の接着面積を従来技術よりも大きく設定することが可能になり、対物レンズ9とレンズホルダ1の接着強度を向上させることができる。
【0037】また、本実施形態では、一対の壁部7の間に段差部8を設けたので、段差部8上に接着剤の塊11を形成しやすく、これにより、対物レンズ9とレンズホルダ1の接着作業の作業効率を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、段差部に接着剤を盛ることにより、接着剤がコバの厚みを越えて対物レンズの光ディスク側の表面に付着するのを防止でき、したがって、対物レンズの表面に接着剤が付着することによる対物レンズの収差の劣化を防止することができる。
【0039】また、段差部に接着剤を盛ることにより、接着剤がコバと載置部の間に浸入しにくくなるので、コバと載置部との面接着を防止でき、これにより、対物レンズとレンズホルダのポッティング接着を従来技術よりも正確におこなうことができる。
【0040】また、段差部と載置部との段差を形成する壁面部分が接着面積に含まれるので、対物レンズとレンズホルダの接着面積を従来技術よりも大きく設定することが可能になり、対物レンズとレンズホルダの接着強度を向上させることができる。




 

 


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