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発明の名称 チェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−217225(P2003−217225A)
公開日 平成15年7月31日(2003.7.31)
出願番号 特願2002−8908(P2002−8908)
出願日 平成14年1月17日(2002.1.17)
代理人 【識別番号】100078134
【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
【テーマコード(参考)】
5D072
【Fターム(参考)】
5D072 AB22 AB35 BB06 BG02 BH02 EB06 
発明者 小嶋 雅美
要約 課題
ディスクを搬送するガイド体を大きく退避させなくてもプレイ動作中のディスクや光ピックアップとの干渉を回避でき、装置の小型化や防振対策の信頼性向上に有利であると共に、厚みが大きいディスクの搬送に支障をきたす恐れがないチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構を提供すること。

解決手段
ディスク収納部6に最も近い最奥の駆動プーリ13aを軸支して一方向へ弾性付勢される回動レバー19と、この回動レバー19を他方向へ回転駆動可能な連結部材20等のレバー駆動手段と、最奥の駆動プーリ13aがディスクDに所定量押し込まれたときにレバー駆動手段を係止して回動レバー19の回転を規制するストッパ部23d等の回転規制手段とを備え、両ガイド体11,12の間隔を最大にするとレバー駆動手段が回動レバー19を回転させて、最奥の駆動プーリ13aを第2のガイド体12から離れる方向へ移動させるように構成した。
特許請求の範囲
【請求項1】 筐体と、この筐体の前面側に設けられてディスクの挿入および排出が行われる挿入口と、前記筐体内の奥部に設けられて複数枚のディスクが厚み方向に並べて保持されるディスク収納部と、前記筐体内のプレイ位置に配置されたディスクに対して情報の再生および/または記録を行う駆動ユニットと、前記挿入口と前記ディスク収納部との間でディスクを搬送するディスク搬送機構とを備え、このディスク搬送機構が、複数の駆動プーリを列状に配設してディスクの周縁部に駆動力を付与する第1のガイド体と、ディスクの周縁部を案内するガイド溝を有し前記第1のガイド体に対向して配置された第2のガイド体と、これら第1および第2のガイド体を近接離反方向に移動させて両ガイド体の間隔を変更し、ディスクがプレイ位置に配置されるときには該間隔を最大となすガイド体間隔変更手段と、前記第1のガイド体を第2のガイド体に接近する方向へ付勢する引っ張りばねとを有し、前記駆動プーリと前記ガイド溝との間に挟持したディスクを前記駆動力によって搬送するようにしたチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構において、前記第1のガイド体に支持され前記複数の駆動プーリのうち前記プレイ位置のディスクに最も近い特定の駆動プーリを先端部に軸支した回動レバーと、前記特定の駆動プーリを前記第2のガイド体側へ移動させる向きに前記回動レバーを弾性付勢する復帰ばねと、前記回動レバーにリンク結合されて、前記第1および第2のガイド体の間隔を最大となす動作に連動して該回動レバーを前記復帰ばねの付勢力に抗して回転させるレバー駆動手段と、前記特定の駆動プーリがディスクの周縁部に所定量押し込まれたときに前記レバー駆動手段を係止して前記回動レバーの回転を規制する回転規制手段とを備え、前記第1および第2のガイド体の間隔を最大にするとき、前記レバー駆動手段に駆動された前記回動レバーの回転に伴って前記特定の駆動プーリが他の駆動プーリに比して第2のガイド体から離れる方向へ移動するように構成したことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構。
【請求項2】 請求項1の記載において、前記レバー駆動手段を係止可能なストッパ部と該レバー駆動手段に摺接するカム面とを有する係止カム部材を備え、この係止カム部材の前記ストッパ部が、前記特定の駆動プーリがディスクの周縁部に所定量押し込まれたときに前記レバー駆動手段を係止して前記回動レバーの回転を規制すると共に、この係止カム部材の前記カム面が、前記第1および第2のガイド体の間隔を最大となす動作に連動して前記レバー駆動手段を駆動することで、前記回動レバーを前記復帰ばねの付勢力に抗して回転させるようにしたことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)等のディスクに対して情報の再生および/または記録が可能で、かつ装置内に複数枚のディスクを収納可能なチェンジャ型ディスク装置に係り、特に、挟持したディスクを挿入口とプレイ位置との間、あるいはプレイ位置とディスク収納部との間で自動搬送するチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のチェンジャ型ディスク装置においては、挿入口から挿入されたディスクをディスク搬送機構によって所定位置へ自動搬送するスロットイン方式が多用されている。かかるチェンジャ型ディスク装置には、その筐体内の奥部に複数枚のディスクを厚み方向に並べて保持可能なディスク収納部が備えられており、ディスク収納部内の選択されたディスクがディスク搬送機構によってプレイ位置へと搬送された後、駆動ユニットがターンテーブル上にチャッキングされた該ディスクを回転駆動しながら光ピックアップ等を用いて情報の再生および/または記録を行うようになっている。
【0003】上述したディスク搬送機構としては、従来、複数の駆動プーリをベース板上に列状に配設してディスクの周縁部に駆動力を付与する第1のガイド体と、ディスクの周縁部を搬送方向に沿って案内するガイド溝を設けた第2のガイド体とを、近接離反方向に移動可能に対向配置させた構成のものが広く知られている。かかるディスク搬送機構では、駆動プーリとガイド溝との間にディスクを挟持した状態で各駆動プーリを同じ向きに回転させることにより、該ディスクがガイド溝に沿って転動しながら移送されるようになっており、プレイ動作中はディスクや光ピックアップが第1および第2のガイド体と接触しないようにするため、モータやラック等を介して両ガイド体の間隔は広げられている。
【0004】また、上述したディスク収納部としては、従来、複数のストッカを昇降可能に配設した構成のものが広く知られている。かかるディスク収納部は、ディスクの外周縁を約半周に亘って保持溝内に保持可能な弓形形状のストッカと、不等ピッチの螺旋状溝を有する複数本の送りねじ部材とを備えており、積層状態に並べられた複数のストッカに各送りねじ部材を挿通して螺合させ、これら送りねじ部材を同期して回転させることにより、ディスクを保持する各ストッカが送りねじ部材の軸線方向に昇降可能となっている。
【0005】ただし、ディスクには製造上の寸法バラツキがあることを考慮して、ストッカの保持溝の溝幅は予測されるディスクの最大の厚みと略同等の寸法に設定されている。したがって、保持溝の溝幅と略同等の厚みのディスクをストッカから取り出す場合には、該ディスクとストッカとの間の摩擦力に打ち勝つため、ディスク搬送機構の最奥の駆動プーリを該ディスクの周縁部に強く圧接させる必要がある。なお、ストッカの保持溝の溝幅をこれ以上大きく設定しておくと、車両からの外部振動によって、ストッカに保持されているディスクが振動してラットルノイズと呼ばれる異音を発生してしまうという問題が起こる。かかるラットルノイズは、音楽等のプレイ動作時に非常に耳障りなものとなるので、極力抑制しておかねばならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、車載用のチェンジャ型ディスク装置においては、車両走行中の振動の影響を避けるために、プレイ動作中はターンテーブルや光ピックアップをダンパ機構を介して支持するという防振対策が採用されている。そのため、プレイ動作中にはディスクや光ピックアップの周囲に十分なクリアランスを確保しておく必要があるが、このようなクリアランスが確保できる位置まで第1および第2のガイド体を外側へ退避させようとすると、前述した従来のディスク搬送機構では、装置の幅寸法が増大して1DINサイズに対応させることが困難になってしまう。したがって、前記クリアランスをある程度犠牲にした設計を余儀なくされてしまい、防振対策の信頼性を損なう要因となっていた。
【0007】本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の駆動プーリを列状に配設しているガイド体の退避スペースを抑えつつ、プレイ動作中のディスクや光ピックアップとの干渉を回避することができ、装置の小型化や防振対策の信頼性向上に有利であると共に、厚みが大きいディスクの搬送に支障をきたす恐れがないチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の駆動プーリが列状に配設されているガイド体の特定の駆動プーリが、このガイド体の退避動作に連動する回動レバー等のリンク機構に駆動されて、プレイ動作中は他の駆動プーリよりも大きく退避するようにした。これにより、プレイ動作中にディスクや光ピックアップとの干渉が懸念される特定の駆動プーリだけを大きく退避させることができるので、他の駆動プーリ等も含めてガイド体の全体を大きく退避させなくても、車載用のチェンジャ型ディスク装置に要求される防振対策の信頼性が確保できる。また、本発明では、特定の駆動プーリがディスクの周縁部に所定量押し込まれたときに、前記回動レバーの回転を規制して特定の駆動プーリが独自に退避できないようにしてあるので、他の駆動プーリと同様に、特定の駆動プーリもディスク挟持用の引っ張りばねの牽引力によってディスクの周縁部に強く圧接させることができる。それゆえ、厚み寸法が大きくストッカとの摩擦力が懸念されるディスクであっても、これを特定の駆動プーリによってストッカから確実に取り出すことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明によるチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構では、筐体と、この筐体の前面側に設けられてディスクの挿入および排出が行われる挿入口と、前記筐体内の奥部に設けられて複数枚のディスクが厚み方向に並べて保持されるディスク収納部と、前記筐体内のプレイ位置に配置されたディスクに対して情報の再生および/または記録を行う駆動ユニットと、前記挿入口と前記ディスク収納部との間でディスクを搬送するディスク搬送機構とを備え、このディスク搬送機構が、複数の駆動プーリを列状に配設してディスクの周縁部に駆動力を付与する第1のガイド体と、ディスクの周縁部を案内するガイド溝を有し前記第1のガイド体に対向して配置された第2のガイド体と、これら第1および第2のガイド体を近接離反方向に移動させて両ガイド体の間隔を変更し、ディスクがプレイ位置に配置されるときには該間隔を最大となすガイド体間隔変更手段と、前記第1のガイド体を第2のガイド体に接近する方向へ付勢する引っ張りばねとを有し、前記駆動プーリと前記ガイド溝との間に挟持したディスクを前記駆動力によって搬送するようにしたチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構において、前記第1のガイド体に支持され前記複数の駆動プーリのうち前記プレイ位置のディスクに最も近い特定の駆動プーリを先端部に軸支した回動レバーと、前記特定の駆動プーリを前記第2のガイド体側へ移動させる向きに前記回動レバーを弾性付勢する復帰ばねと、前記回動レバーにリンク結合されて、前記第1および第2のガイド体の間隔を最大となす動作に連動して該回動レバーを前記復帰ばねの付勢力に抗して回転させるレバー駆動手段と、前記特定の駆動プーリがディスクの周縁部に所定量押し込まれたときに前記レバー駆動手段を係止して前記回動レバーの回転を規制する回転規制手段とを備え、前記第1および第2のガイド体の間隔を最大にするとき、前記レバー駆動手段に駆動された前記回動レバーの回転に伴って前記特定の駆動プーリが他の駆動プーリに比して第2のガイド体から離れる方向へ移動するように構成した。
【0010】なお、レバー駆動手段と回転規制手段はリンク結合しておくことが好ましく、例えば、上述したディスク搬送機構が、レバー駆動手段を係止可能なストッパ部と該レバー駆動手段に摺接するカム面とを有する係止カム部材を備え、この係止カム部材の前記ストッパ部が、特定の駆動プーリがディスクの周縁部に所定量押し込まれたときにレバー駆動手段を係止して回動レバーの回転を規制すると共に、この係止カム部材の前記カム面が、第1および第2のガイド体の間隔を最大となす動作に連動してレバー駆動手段を駆動することで、回動レバーを復帰ばねの付勢力に抗して回転させるようにしておけばよい。
【0011】このように構成されるディスク搬送機構では、ディスクがプレイ位置に配置されて第1および第2のガイド体を外側へ退避させると、レバー駆動手段が回動レバーを回転させるため、この回動レバーの先端部に軸支されている特定の駆動プーリが他の駆動プーリよりも大きく退避して外側へ突出する。この特定の駆動プーリは、ディスク収納部に最も近くてプレイ動作中にディスクや光ピックアップとの干渉が特に懸念される駆動プーリなので、この駆動プーリを大きく退避させることにより、ガイド体の全体を大きく退避させる必要がなくなり、チェンジャ型ディスク装置の幅寸法の短縮化が容易になる。また、その結果として、装置の幅寸法を不所望に増大させなくても、プレイ動作中のディスクや光ピックアップの周囲に十分なクリアランスを確保することができるので、防振対策の信頼性が向上する。
【0012】しかも、ディスクを搬送する際に、特定の駆動プーリが該ディスクの周縁部に所定量押し込まれると、回転規制手段がレバー駆動手段を介して回動レバーの回転を規制し、特定の駆動プーリが独自に退避できないようにしてあるので、回動レバー用の復帰ばねの付勢力が弱くても、特定の駆動プーリを他の駆動プーリと同様に、ディスク挟持用の引っ張りばねの牽引力によってディスクの周縁部に強く圧接させることができる。したがって、許容限度の厚みを有してストッカとの摩擦力が懸念されるディスクであっても、該ディスクを特定の駆動プーリの付与する駆動力によってストッカから確実に取り出すことができると共に、特定の駆動プーリを独自に大きく退避させる際にレバー駆動手段に作用する負荷を抑えることができる。
【0013】なお、かかるディスク搬送機構を、ディスクがプレイ位置に配置されているとき、該ディスクおよび駆動ユニットがダンパ機構に支持されるようにしたチェンジャ型ディスク装置に組み込めば、1DINサイズに対応させつつ防振対策の信頼性向上が図れるので好ましい。
【0014】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、図1はチェンジャ型ディスク装置の内部機構を省略して示す断面図、図2はディスクの挿入開始時の状態を示す上部シャーシ側の内部機構説明図、図3はディスクをストッカに収納した状態を示す上部シャーシ側の内部機構説明図、図4はディスクをプレイ位置へ搬送している状態を示す上部シャーシ側の内部機構説明図、図5はプレイ動作時の状態を示す上部シャーシ側の内部機構説明図、図6は待機状態の第1のガイド体を示す説明図、図7はディスク搬送中の第1のガイド体を示す説明図、図8は退避状態の第1のガイド体を示す説明図、図9は第1のガイド体に付設したリンク機構の部品構成図である。なお、図2〜図9は上部シャーシを下面側から見た状態を示している。
【0015】本実施例に係るチェンジャ型ディスク装置は、ディスクDを複数枚収納してそのうちの1枚のディスクDを選択的に再生可能なスロットイン方式のディスク再生装置である。この装置は、1DINサイズ対応の車載用であって、プレイ動作中の音飛び等を回避するための防振対策が講じられている。
【0016】図1に示すように、このチェンジャ型ディスク装置は、箱形形状の筐体1と該筐体1の前面に配設されたノーズ部材2とを備えており、ノーズ部材2には挿入口2aが開設されている。挿入口2aは図示せぬドア部材によって開閉可能となっており、この挿入口2aを介してディスクDの挿入および排出が行われる。筐体1は上部シャーシ3と下部シャーシ4とで構成されており、これら両シャーシ3,4は図示せぬ複数本のねじを用いて一体化されている。上部シャーシ3側にはディスク搬送機構5や筐体1内の奥部を占有するディスク収納部6が設けられており、このディスク搬送機構5によって挿入口2aとプレイ位置間ならびにプレイ位置とディスク収納部6間でディスクDの搬送が行われる。一方、下部シャーシ4側には駆動ユニット7やドライブ駆動機構8が設けられており、駆動ユニット7には図示せぬ光ピックアップやターンテーブル、クランパ等が配設されている。この駆動ユニット7はドライブ駆動機構8によって筐体1内の退避位置と駆動位置との間で往復移動可能であり、図5に示すように駆動ユニット7が駆動位置にあるとき、プレイ位置に配置されたディスクDをターンテーブルで回転駆動しながら、その情報を光ピックアップで読み取れるようになっている。また、防振対策として、プレイ動作中は駆動ユニット7が図示せぬダンパ機構に支持されるようになっている。この駆動ユニット7は通常図5に示す駆動位置に位置しており、ディスク収納部6内に収納されているディスクの選択動作が行われるときだけ前記退避位置へ移動する。
【0017】なお、ディスク収納部6には、図示せぬモータを駆動源として回転駆動される大径歯車30と、不等ピッチの螺旋状溝を有して大径歯車30により回転駆動される4本の送りねじ部材31と、ディスクDの外周縁を約半周に亘って保持可能な弓形形状の複数のストッカ32とが配設されており、積層状態に並べられた複数のストッカ32に各送りねじ部材31を挿通して螺合させ、これら送りねじ部材31を同期して回転させることにより、ディスクDを保持する各ストッカ32が送りねじ部材31の軸線方向に昇降可能となっている。
【0018】次に、本実施例に係るチェンジャ型ディスク装置のディスク搬送機構5について詳細に説明する。
【0019】このディスク搬送機構5は、複数の駆動プーリ13,13aや各駆動プーリ13,13aに駆動力を伝達する歯車14を列状に配設してディスクDの周縁部に駆動力を付与する第1のガイド体11と、ディスクDの周縁部を案内する図示せぬガイド溝を有して第1のガイド体11に対向して配置された第2のガイド体12と、これら第1および第2のガイド体11,12を近接離反方向に移動させて両ガイド体11,12の間隔を変更するモータ15やラック16、第1および第2のスライド板17,18等からなるガイド体間隔変更手段と、第1のガイド体11を第2のガイド体12に接近する方向へ付勢し、第1および第2のガイド体11,12の間隔がディスクDによって押し広げられることを許容しディスクDの挟持力を生起する引っ張りばね10とによって主に構成されており、後述するように、第1のガイド体11には最奥の駆動プーリ13aを必要時だけ大きく退避させるためのリンク機構が備えられている。そして、ディスクDを搬送する際には、第1のガイド体11の駆動プーリ13(13a)と第2のガイド体12のガイド溝との間にディスクDを挟持し、引っ張りばね10の牽引力によって駆動プーリ13(13a)をディスクDの周縁部に弾接させた状態で、図示せぬモータの駆動力を歯車14を介して駆動プーリ13(13a)に伝達するようになっている。なお、前記ガイド溝はディスクDの搬送方向に沿って直線状に延びており、各駆動プーリ13,13aにはディスクDの周縁部が挿入されるV字状の溝部が設けられている。
【0020】図6〜図9に示すように、第1のガイド体11は第1のスライド板17と一体のベース板11aに複数の駆動プーリ13および歯車14、回動レバー19、扇状レバー22等を軸支して構成されるが、プレイ時のディスクDの周縁部およびディスク収納部6に最も近い最奥の駆動プーリ(特定の駆動プーリ)13aについては、ベース板11aではなく回動レバー19の先端部で軸支している。この回動レバー19は、ベース板11aに立設された回転中心軸11bに回動自在に軸支されていると共に、連結部材20の一端部に回動自在に連結されており、連結部材20の他端部は扇状レバー22に回動自在に連結されている。また、ベース板11aに一端が掛止された復帰ばね21の他端が回動レバー19に掛止されているので、回動レバー19は復帰ばね21によって回転中心軸11bを中心に図示反時計回りに弾性付勢されている。なお、復帰ばね21の付勢力は前記引っ張りばね10の付勢力(荷重)よりも小さいものとなっている。扇状レバー22はベース板11aに立設された回転中心軸11cに回動自在に軸支されており、扇状レバー22に設けられた切り起こし部22aは係止カム部材23のカム面23aに摺接している。この係止カム部材23は復帰ばね24を介して第1のスライド板17に連結されており、復帰ばね24を伸縮させながら第1のスライド板17に対して図示左右方向にスライド移動可能である。また、係止カム部材23には、上部シャーシ3と一体の規制壁3aに当接可能な突片23bと、第1のスライド板17の切り起こし部17aを摺動自在に挿通させた案内用の長孔23cと、最奥の駆動プーリ13aがディスクDの周縁部によって所定量押し込まれたときに連結部材20の段部20aを係止するストッパ部23dとが設けられている。
【0021】ここで、係止カム部材23の突片23bは第1および第2のガイド体11,12の間隔を最大となす退避動作の途中で規制壁3aに当接するので、両ガイド体11,12の間隔がさらに広がると、係止カム部材23が相対的に第1のスライド板17に対してスライド移動することになり、その結果、扇状レバー22に作用するカム面23aの駆動力が連結部材20および回動レバー19に伝達されて、回動レバー19が復帰ばね21の付勢力に抗して図示時計回りに回動し、最奥の駆動プーリ13aが第2のガイド体12から離れる方向へ移動するようになっている(図6,8参照)。また、係止カム部材23が第1のスライド板17に対してスライド移動していないときに、最奥の駆動プーリ13aがディスクDの周縁部によって第2のガイド体12から離れる方向へ押し込まれると、回動レバー19が図示時計回りに回転駆動されるため連結部材20がディスク収納部6側へ移動するが、すぐに段部20aが係止カム部材23のストッパ部23dに係止されるので、回動レバー19の回転が規制されることになり、その結果、最奥の駆動プーリ13aはベース板11aに軸支されたような状態となって、ディスクDに対する反力が引っ張りばね10により生起されるようになっている(図6,7参照)。すなわち、最奥の駆動プーリ13aを必要時だけ大きく退避させるための前記リンク機構は、回動レバー19と、この回動レバー19を駆動する連結部材20および扇状レバー22と、カム面23aやストッパ部23dを有する係止カム部材23とによって構成されている。
【0022】なお、第1のガイド体11では、挿入口2aの近傍に配設された最も手前の駆動プーリ13が回動レバー25の先端部に軸支されており、この回動レバー25がベース板11aに立設された回転中心軸11dに軸支されていると共に、一端が回動レバー25に掛止された復帰ばね26の他端が第1のスライド板17に掛止されている。そして、挿入口2aから筐体1内へ挿入されたディスクDの周縁部によって、この最も手前の駆動プーリ13が第2のガイド体12から離れる方向へ所定量押し込まれると、回動レバー25の起立片25aが図示せぬ第1の検出スイッチを動作させ、ディスクDの挿入が検知されるようになっている。また、第2のガイド体12は第2のスライド板18に一体化されており、第1および第2のスライド板17,18が互いに逆向きにほぼ同等の距離だけスライド移動するように設計されているので、第1のガイド体11と第2のガイド体12はほぼ対称的な移動のしかたで近接離反する。さらに、第2のガイド体12には適宜個所に、ディスクDがプレイ位置に配置されたか否かを判定するための図示せぬ第2の検出スイッチが配設されている。
【0023】このように構成されたチェンジャ型ディスク装置において、挿入口2aから筐体1内へディスクDが挿入されると、図2に示すように、最も手前に位置する駆動プーリ13が該ディスクDの周縁部に押し込まれて、挿入動作の開始が前記第1の検出スイッチにより検知される。その検出信号に基づいて、第1および第2のガイド体11,12の間隔がディスクDの搬送に好適な距離に設定されると共に、歯車14等を介して駆動プーリ13,13aが回転駆動されるので、挿入されたディスクDは両ガイド体11,12間に挟持されて筐体1内の奥方へと搬送されていく。
【0024】こうして挿入したディスクDを収納せずにプレイ状態となす場合の動作について説明すると、まず図4に示すように、第1および第2のガイド体11,12に挟持されたディスクDをプレイ位置まで搬送すると、前記第2のスイッチがこれを検知して駆動プーリ13,13aの回転が停止する。このとき図5に示すように、駆動ユニット7は駆動位置で待機しているので、ディスクDの中心孔がターンテーブルの中心上に位置決めされる。そして、駆動ユニット7のターンテーブルとクランパとの間にディスクDをチャッキングすると共に、第1および第2のガイド体11,12をそれぞれ外側へ退避させて両ガイド体11,12の間隔を最大となす。そして、ディスクDがターンテーブルによって回転駆動され、ディスクDの情報が光ピックアップで読み込まれるプレイ動作が行われる。このとき、ドライブ駆動機構8と駆動ユニット7が前記ダンパ機構に支持された状態となっているので、駆動ユニット7の光ピックアップによって該ディスクDの情報を読み取るプレイ動作中に音飛び等が発生しにくくなっている。
【0025】また、かかる第1のガイド体11の退避動作中に、突片23bが規制壁3aに当接し、長孔23cに沿って切り起こし部17aを相対的に移動させながら第1のスライド板17に対して係止カム部材23がスライド移動していくため、扇状レバー22の切り起こし部22aがカム面23aに対して摺動し、該扇状レバー22が図示時計回りに回転する。それゆえ、連結部材20がディスク収納部6側へ押し込まれ、この連結部材20が復帰ばね21の付勢力に抗して回動レバー19を図示時計回りに回転させる。その結果、図5,8に示すように、最奥の駆動プーリ13aが他の駆動プーリ13よりも外側へ大きく退避することとなる。この最奥の駆動プーリ13aは第1のガイド体11の構成部品の中でプレイ動作中のディスクDや光ピックアップと最も接近する部分なので、本実施例のように駆動プーリ13aだけを大きく退避させておけば、第1のガイド体11の退避スペースをほとんど増大させることなく、プレイ動作中のディスクDや光ピックアップの周囲に余裕のあるクリアランスを確保することができ、防振対策の信頼性が向上する。
【0026】なお、挿入したディスクDをディスク収納部6に収納する場合には、図3に示すように、ディスクDの搬送経路と同一高さに配置されているストッカ32まで該ディスクDは搬送されていく。
【0027】一方、ストッカ32に収納されている任意のディスクDをプレイ状態となす場合の動作は、ドライブ駆動機構8によって駆動ユニット7を挿入口2aに近接する退避位置まで移動させた後、まず、送りねじ部材31を所定の向きに適宜回転させることにより、選択したディスクDを保持しているストッカ32をディスクDの搬送経路と同一高さ位置まで上昇または下降させるディスク選択動作が行われる。次に、第1および第2のガイド体11,12の間隔を狭め、図3に示すように、最奥の駆動プーリ13aをディスクDの周縁部に押し当てる。このとき、最奥の駆動プーリ13aはディスクDによって第2のガイド体12から離れる方向へ押し込まれるので、回動レバー19が図示時計回りに回転駆動されるが、すぐに係止カム部材23のストッパ部23dが連結部材20の段部20aを係止して該回動レバー19の回転を規制してしまうので、最奥の駆動プーリ13aは図7に示す状態で軸支されることになる。それゆえ、この状態で最奥の駆動プーリ13aに加えられるディスクDの押し込み力に対して、引っ張りばね10の付勢力が反力として第1のガイド体11および駆動プーリ13aに与えられるので、該駆動プーリ13aはディスクDの周縁部に強く圧接される。つまり、最奥の駆動プーリ13aがディスクDに所定量押し込まれると、回動レバー19の回転が規制されて該駆動プーリ13aが独自に退避できないようにしてあるので、該駆動プーリ13aも他の駆動プーリ13と同様に、引っ張りばね10の牽引力によってディスクDの周縁部に十分なる駆動力を付与することができる。したがって、許容限度の厚みを有してストッカ32との摩擦力が懸念されるディスクDであっても、該ディスクDを最奥の駆動プーリ13aの付与する駆動力によってストッカ32から確実に取り出すことができる。
【0028】また、このように最奥の駆動プーリ13aについても、ディスクDに対する圧接力は引っ張りばね10が生起するようにしておけば、回動レバー19用の復帰ばね21の付勢力を特に強くする必要がなくなる。そのため、図8に示すように最奥の駆動プーリ13aを独自に大きく退避させる際に、前記リンク機構に作用する負荷を抑えることができ、よって前記ガイド体間隔変更手段に作用する負荷を抑えることができる。
【0029】なお、こうしてストッカ32から取り出したディスクDは、図4に示すようにプレイ位置に搬送された後、図5に示すように第1および第2のガイド体11,12を外側へ退避させた状態で、駆動ユニット7の光ピックアップによって情報の読み取りが行われるが、これら一連の動作はすでに説明してあるので省略する。
【0030】なお、上記実施例では、防振対策が不可欠な車載用のチェンジャ型ディスク装置について説明したが、特別な防振対策が要求されない場合でも、プレイ動作中のディスクDや光ピックアップとの干渉が懸念される駆動プーリ13aを他の駆動プーリ13よりも大きく退避させる構成にしておけば、装置全体の幅寸法を容易に低減させることがてきるので、小型化を促進させやすくなる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0032】ディスクがプレイ位置に配置されて第1および第2のガイド体を外側へ退避させると、レバー駆動手段が回動レバーを回転させて、プレイ動作中にディスクや光ピックアップとの干渉が特に懸念される特定の駆動プーリを他の駆動プーリよりも大きく退避させるようにしたディスク搬送機構なので、ガイド体の全体を大きく退避させる必要がなくなり、チェンジャ型ディスク装置の幅寸法の短縮化が容易になる。また、その結果として、装置の幅寸法を不所望に増大させなくても、プレイ動作中のディスクや光ピックアップの周囲に十分なクリアランスを確保することができるので、防振対策の信頼性が向上する。
【0033】また、このディスク搬送機構は、特定の駆動プーリがディスクの周縁部に所定量押し込まれると、回転規制手段がレバー駆動手段を介して回動レバーの回転を規制し、特定の駆動プーリが独自に退避できないようにしてあるので、回動レバー用の復帰ばねの付勢力が弱くても、特定の駆動プーリを他の駆動プーリと同様に、ディスク挟持用の引っ張りばねの牽引力によってディスクの周縁部に強く圧接させることができる。それゆえ、許容限度の厚みを有してストッカとの摩擦力が懸念されるディスクであっても、該ディスクを特定の駆動プーリの付与する駆動力によってストッカから確実に取り出すことができると共に、特定の駆動プーリを独自に大きく退避させる際にレバー駆動手段に作用する負荷を抑えることができる。




 

 


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