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発明の名称 記録媒体の駆動装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−109366(P2003−109366A)
公開日 平成15年4月11日(2003.4.11)
出願番号 特願2001−302338(P2001−302338)
出願日 平成13年9月28日(2001.9.28)
代理人 【識別番号】100078134
【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
【テーマコード(参考)】
3J047
【Fターム(参考)】
3J047 AA07 AB04 CD04 CD10 FA05 
発明者 白嶋 仁
要約 課題
駆動ユニットを必要時に拘束する機構にラットルノイズが発生せず、且つ、設計自由度やスペースファクタも損なわない記録媒体の駆動装置を提供すること。

解決手段
昇降ベース21上にスライド移動可能に配設された一対のスライダ41,42が、ピン55を取り付けたダンパ50を介して駆動ユニット30を支持するようになすと共に、このダンパ50の外殻部材51に弾性変形部53と剛性部52とを設け、スライダ41,42を所定位置にスライド移動させたとき、弾性変形部53が弾性変形してピン55の一端部を抱持するピン取付部53aが剛性部52の拘束凹部52bに入り込むようにした。これにより、ピン55はダンパ50内での移動が規制されるため、駆動ユニット30を昇降ベース21上に拘束した状態に保持することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 記録媒体に対して情報の記録および/または再生を行う駆動ユニットと、この駆動ユニットに対して相対的に移動可能に配設された部材と、これら駆動ユニットと部材のいずれか一方に固設されたピンと、いずれか他方に固設された粘性材料を封入するダンパとを備え、前記ピンを前記ダンパに連結することにより、前記駆動ユニットが前記ダンパを介して前記部材に支持されている記録媒体の駆動装置において、前記ダンパの外殻部材に、前記ピンの先端部が取着されるピン取付部を有する弾性変形部と、この弾性変形部に比べて弾性変形しにくく一側部に拘束凹部を有する剛性部とを設け、前記部材が前記駆動ユニットに対して所定方向に相対移動したとき、前記弾性変形部の変形に伴って前記ピン取付部が前記拘束凹部に入り込むことにより、前記ピンが前記剛性部に拘持されるように構成したことを特徴とする記録媒体の駆動装置。
【請求項2】 請求項1の記載において、前記ダンパの外殻部材が、弾性材からなる前記弾性変形部と硬質プラスチック材からなる前記剛性部とを一体化した成形品であることを特徴とする記録媒体の駆動装置。
【請求項3】 請求項1の記載において、前記ダンパの外殻部材が弾性材からなり、この弾性材の肉薄部を前記弾性変形部となすと共に、該弾性材の肉厚部を前記剛性部となしたことを特徴とする記録媒体の駆動装置。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの記載において、前記ダンパの前記弾性変形部の一側部に前記拘束凹部を蓋閉する伸縮部を設け、この伸縮部に前記部材と前記駆動ユニットの相対移動方向に対して略直交する向きに延びる複数条の凹溝を形成したことを特徴とする記録媒体の駆動装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディスク状の記録媒体(CDやDVDなど)を装填して使用される駆動装置に係り、特に、記録媒体の装填時や排出時には駆動ユニットを拘束して位置決めしておき、記録媒体に対する情報再生時や情報記録時には駆動ユニットをフローティング状態で支持して外部振動の影響を低減するようにした、車載用等に好適な記録媒体の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来より知られている車載用ディスク装置の一例を示す動作説明図であり、このディスク装置では、装置内に装填されるマガジンMの内部に複数のトレイTが引き出し自在に設けられ、個々のトレイT上にディスクDが載置されている。装置内にはマガジンMの装填位置に対向して駆動ユニット1が配設されており、この駆動ユニット1には、ドライブシャーシ2と、ドライブシャーシ2に軸7を介して回動自在に支持されたクランプアーム5とが設けられている。ドライブシャーシ2には、回転テーブル3や、この回転テーブル3を回転駆動するスピンドルモータ4や、図示せぬ光学ピックアップ等が支持されている。また、クランプアーム5にはクランパ6が回動自在に支持されている。
【0003】このように概略構成されたディスク装置では、駆動ユニット1を図示上下方向へ適宜移動させることにより、マガジンMのいずれかのトレイTが選択されるようになっている。図9(A)は、駆動ユニット1がトレイTを選択した位置で停止した状態を示している。この状態では、クランプアーム5が上方へ回転移動して、選択されたトレイTがマガジンM内から駆動ユニット1に向けて引き出されており、この後、クランプアーム5が下方へ回転移動すると、同図(B)に示すように、トレイT上のディスクDの中心部がクランパ6により回転テーブル3上にクランプされる。そして、このクランプ動作に伴いトレイTがマガジンM内へ戻されるので、クランプ状態のディスクDをスピンドルモータ4によって回転駆動することができる。また、回転駆動を完了したディスクDをマガジンM内へ戻す際には、空のトレイTが駆動ユニット1側へ引き出されてディスクDの下に配置された後、クランプアーム5が上昇してクランパ6がディスクDから離れることにより、クランプ解除されたディスクDがトレイT上に載置され、このトレイTがマガジンM内へ戻される。
【0004】ところで、車載用のディスク装置においては、図9(B)に示すようにディスクDがクランプされて回転駆動されるときに、車体振動がディスクDの駆動動作に悪影響を及ぼさないようにするため、ダンパなどの緩衝部材8およびコイルばね9によって駆動ユニット1をフローティング状態(非拘束状態)に支持しておく必要がある。また、図9(A)に示すようにマガジンM内からディスクDを引き出すときや、回転テーブル3上のディスクDをマガジンM内へ戻すときには、装填位置にあるマガジンMに対して駆動ユニット1を正確に位置決めしておかねばならないので、緩衝部材8で支持されているドライブシャーシ2を拘束しておく必要がある。
【0005】このようにフローティング状態で支持されている駆動ユニット1を必要時に拘束する手段としては、従来、ドライブシャーシ2を掛止可能な複数の拘束レバーを駆動ユニット1の外側に配設するという機構が広く採用されていた。しかしながら、複数の拘束レバーを動作させる領域を駆動ユニット1の周囲に確保すると他の部品の配置スペースが著しく制約されてしまうため、設計自由度が低下し小型化も阻害されるという問題があった。
【0006】そこで、他の従来技術として、緩衝部材が設置されているベース上に拘束溝を有する一対のスライダをスライド移動可能に設け、これらスライダをベース上で所定位置にスライド移動させることにより、駆動ユニットの両側部に突設した複数のピンが前記拘束溝に入り込んで拘束されるように構成した拘束手段が知られている。かかる従来技術によれば、駆動ユニットの周囲に拘束レバーを動作させる領域を確保する必要がないので、設計自由度が向上しスペースファクタも良好となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した後者の従来技術は、複数の拘束レバーを動作させて駆動ユニットを拘束するという先の従来技術に比べて、設計自由度やスペースファクタの向上が期待できるという利点を有するものの、問題がないわけではない。すなわち、ピンがスライダの拘束溝内を摺動するようになっており、ピンと拘束溝との間には僅かなクリアランスが存するため、車体振動が加わると金属製のピンが拘束溝内で振動して金属製のスライダに衝突し、カタカタと音を発するいわゆるラットルノイズを起こしやすいという問題があった。なお、かかるラットルノイズを低減するために、ピンを拘束溝内に圧入させる寸法設定にすると、摺動抵抗の増大により摩耗の促進やスライダの動作不良を招来してしまうので好ましくない。
【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、駆動ユニットを必要時に拘束する機構にラットルノイズが発生せず、且つ、設計自由度やスペースファクタも損なわない記録媒体の駆動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する解決手段として、本発明は、駆動ユニットに対して相対的に移動可能に配設された部材が、ピンを連結したダンパを介して駆動ユニットを支持するようになすと共に、このダンパの外殻部材に弾性変形部と剛性部とを設け、駆動ユニットに対して上記部材を所定方向に相対移動させたとき、弾性変形部の変形に伴ってピンの先端部が取着されているピン取付部が剛性部の拘束凹部に入り込むようにした。こうしてピン取付部が剛性部の拘束凹部に入り込むと、ピンはダンパ内での移動が規制されるため、駆動ユニットを上記部材に対して拘束した状態に保持することが可能となる。しかも、かかる拘束状態でピンの先端部と剛性部の拘束凹部との間には弾性変形部のピン取付部が介在しているので、外部から振動が加わっても上記部材とピンとの間でラットルノイズが発生する恐れはなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、記録媒体に対して情報の記録および/または再生を行う駆動ユニットと、この駆動ユニットに対して相対的に移動可能に配設された部材と、これら駆動ユニットと部材のいずれか一方に固設されたピンと、いずれか他方に固設された粘性材料を封入するダンパとを備え、前記ピンを前記ダンパに連結することにより、前記駆動ユニットが前記ダンパを介して前記部材に支持されている記録媒体の駆動装置において、前記ダンパの外殻部材に、前記ピンの先端部が取着されるピン取付部を有する弾性変形部と、この弾性変形部に比べて弾性変形しにくく一側部に拘束凹部を有する剛性部とを設け、前記部材が前記駆動ユニットに対して所定方向に相対移動したとき、前記弾性変形部の変形に伴って前記ピン取付部が前記拘束凹部に入り込むことにより、前記ピンが前記剛性部に拘持されるように構成した。
【0011】このように構成された駆動装置にあっては、ダンパのピン取付部が剛性部の拘束凹部に入り込んでいないときには、ダンパの弾性変形部の変形と粘性材料の粘性抵抗とにより、駆動ユニットは上記部材に対してフローティング状態で支持されることになる。一方、駆動ユニットに対して部材を所定方向に相対移動させてピン取付部が剛性部の拘束凹部に入り込むと、ピン取付部に取り付けられているピンはダンパ内での移動が規制されるため、駆動ユニットは部材に対して拘束された状態となり、駆動ユニットの位置を規定することが可能となると共に、ピンがピン取付部を介して拘束凹部に拘束されるので、外部から振動が加わってもピンがラットルノイズを発生する恐れはなくなる。また、このように駆動ユニットをフローティング状態で支持するダンパを利用して、駆動ユニットを拘束できるようにしてあると、拘束レバー等の別部材を動作させる領域を駆動ユニットの周囲に確保する必要がないので、設計自由度やスペースファクタが良好となる。
【0012】なお、弾性変形部および剛性部を備えたダンパの外殻部材の一例としては、弾性材からなる弾性変形部とプラスチック材からなる剛性部とを一体化した成形品が好適であり、他の例としては、弾性材からなる外殻部材の肉薄部を弾性変形部となし肉厚部を剛性部となしてもよい。その際、ダンパの弾性変形部の一側部に拘束凹部を蓋閉する伸縮部を設け、この伸縮部に駆動ユニットと部材との相対移動方向に対して略直交する向きに延びる複数条の凹溝を形成しておけば、この伸縮部を大きく弾性変形させることができるので、ピン取付部を拘束凹部内へ容易に入り込ませることができて好ましい。
【0013】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施例に係る車載用ディスク装置のディスク駆動機構を示す斜視図、図2は該ディスク装置の側面図、図3は図1に示すディスク駆動機構から昇降ベースを省略して示す裏面側の斜視図、図4は該ディスク装置のダンパおよびピンの構造説明図、図5は該ダンパの外観図、図6は該ダンパの縦断面図、図7は該ダンパの横断面図、図8は該ダンパの拘束凹部にピンが拘持された状態を示す説明図である。
【0014】本実施例に係る車載用ディスク装置は、図2に示すように、筐体10の前部に化粧部となるノーズ11が設けてあり、このノーズ11に開閉可能に覆われている挿入口(図示せず)から筐体10内の装填位置へマガジンMが挿入される。マガジンMは、図2の左側に開口部M1が形成された箱体であり、その内部には複数枚のトレイTが引き出し自在に収納されている。各トレイT上には、CDやDVDなどのディスクDが載置されている。筐体10の奥部には昇降ユニット20が設けられており、この昇降ユニット20では、昇降ベース21上に一対のスライダ41,42等を介して駆動ユニット30が支持されている。
【0015】図2に示すように、筐体10の両側板には縦方向に延びる昇降案内溝10aが形成されており、昇降ベース21の両側部に突設されたガイドピン22がこれらの昇降案内溝10aに挿入されているので、筐体10内において昇降ユニット20は昇降自在に支持されている。筐体10の一方の側板の外側には選択駆動板23が設けられており、この選択駆動板23は同図の左右方向に移動自在に支持されている。図示せぬが、筐体10の他方の側板の外側にも同様の選択駆動板が設けられている。また、筐体10の底部には、これら両選択駆動板を駆動する選択駆動部(図示せず)が設けられている。選択駆動板23には階段状に形成された選択穴23aが穿設されており、この選択穴23a内に昇降ベース21に突設されたガイドピン22が挿入されている。そして、選択駆動板23が筐体10の奥側へ移動すると、選択穴23aに案内されて昇降ユニット20が下降し、逆に選択駆動板23が筐体10の手前側へ移動すると、選択穴23aに案内されて昇降ユニット20が上昇するようになっている。また、昇降ユニット20がマガジンM内のいずれかのトレイTを選択できる位置に停止しているとき、ガイドピン22は選択穴23aのいずれかの水平部分に位置している。
【0016】図1,3に示すように、昇降ベース21には、底板21aと、この底板21aの両側部において立ち上がるように曲げ加工された側板21b,21cとが一体に形成されている。底板21a上には第1のスライダ(部材)41と第2のスライダ(部材)42がX1−X2方向にスライド移動可能に設けられていると共に、両端に連結ピン43a,43bを有する連結部材43が図示せぬ支軸を中心に回動自在に設けられている。この連結部材43の一方の連結ピン43aは第1のスライダ41と係合し、他方の連結ピン43bは第2のスライダ42と係合している。また、底板21a上にはカムギヤ44が軸支されており、このカムギヤ44に形成されているカム溝44a内に、第1のスライダ41に固定されているフォロワー軸45が摺動自在に挿入されている。そして、昇降ベース21に搭載された切換えモータ46によってカムギヤ44を正逆方向へ回転駆動することにより、第1のスライダ41がX1方向またはX2方向へ移動し、それに伴い連結部材43を介して第2のスライダ42が第1のスライダ41とは逆向きに移動するようになっている。
【0017】第1および第2のスライダ41,42にはそれぞれダンパ50が2個ずつ固定されており、駆動ユニット30の両側部の計4箇所に突設された金属製のピン55がそれぞれ、図4に示すように対応するダンパ50に圧入固定されている。ダンパ50は、外殻部材51の内部に図示せぬ粘性材料(オイル)を封入してなるもので、外殻部材51は図5〜図7に示すように、剛性部52と弾性変形部53とを一体化した成形品である。剛性部52は弾性変形しにくい硬質プラスチック材からなり、その底板部52aは第1のスライダ41または第2のスライダ42に固定される取付部となっている。また、剛性部52の一側部には、平面視U字状にせり出した拘束凹部52bが形成されている。一方、弾性変形部53はゴムやエラストマ等の弾性変形しやすい材料からなり、この弾性変形部53には、ピン55の先端部を圧入させて抱持する有底筒状のピン取付部53aと、複数条の凹溝53cを有して剛性部52の拘束凹部52bを蓋閉する伸縮部53bとが形成されている。そして、昇降ベース21の底板21a上で第1および第2のスライダ41,42が図1に示す位置にあるとき、ピン55は対応するダンパ50の略中央部に保持されているが、第1のスライダ41がX2方向へ移動して第2のスライダ42がX1方向へ移動すると、相対的にピン55が該ダンパ50の拘束凹部52bへ向かって移動するので、弾性変形部53が弾性変形してピン取付部53aが拘束凹部52bに圧入されるようになっている。なお、弾性変形部53の伸縮部53bには、X1−X2方向と略直交する向きに延びる複数条の凹溝53cが形成してあるので、第1および第2のスライダ41,42のスライド移動に伴って弾性変形部53を容易に弾性変形させることができる。
【0018】駆動ユニット30のドライブシャーシ31には、ディスクDが搭載される回転テーブル33や、この回転テーブル33を回転駆動するスピンドルモータ34や、回転テーブル33上のディスクDに対して情報の再生や記録を行う光学ピックアップ35等が配設されている。また、図示はしていないが、クランパを備えたクランプアームがドライブシャーシ31に回動自在に支持されており、クランプばね36のばね力によって該クランパが回転テーブル33に向けて押圧可能となっている。さらに、駆動ユニット30は図示しない複数のコイルばねによって昇降ユニット20に弾性的に吊下支持されている。
【0019】昇降ベース21の底板21aに支持軸60が固定されており、この支持軸60には平面視十字形の回転係合体61が回動自在に支持され、この回転係合体61と一体の駆動板62に長穴62aが形成されている。この長穴62aには第1のスライダ41に固定された図示せぬ駆動ピンが摺動自在に挿入されており、第1のスライダ41のスライド移動に伴い、駆動板62を介して回転係合体61が回動するようになっている。また、駆動ユニット30には、ドライブシャーシ31と、ドライブシャーシ31の下面に固定された樹脂シャーシ37とを貫通する貫通穴32が形成されており、この貫通穴32に回転係合体61が挿入されている。貫通穴32に臨出する樹脂シャーシ37の内壁面には4箇所に、内側へせり出す膨出部37aが設けられており、貫通穴32内で回転係合体61が所定の回転位置に達すると、回転係合体61の十字形状の各突端部が樹脂シャーシ37の各膨出部37aと隙間なく当接して、駆動ユニット30の貫通穴32近傍が昇降ベース21に拘束されるようになっている。
【0020】次に、このように構成されたディスク装置の動作について説明すると、マガジンM内のトレイTおよびディスクDを選択する前の待機状態では、図1に示す昇降ベース21上の第1のスライダ41はX2側へ移動しており、第2のスライダ42はX1側へ移動している。したがって、ドライブシャーシ31の両側部に突設されている各ピン55は、対応するダンパ50の拘束凹部52b側へ相対的に移動しており、図8に示すように、ピン55の一端部を抱持しているピン取付部53aが拘束凹部52bに圧入されて、ダンパ50内でのピン55の上下方向および前後方向(X1−X2方向)の移動が規制されている。すなわち、駆動ユニット30の両側部は第1および第2のスライダ41,42を介して昇降ベース21に拘束された状態になっている。このとき、第1のスライダ41に連動して回転する回転係合体61も、樹脂シャーシ37の各膨出部37aに当接して駆動ユニット30の貫通穴32近傍を前後左右方向へ拘束しているので、結局、昇降ベース21上での駆動ユニット30の位置は精度よく規定されることになる。また、ピン55はピン取付部53aを介して拘束凹部52bに拘束されているので、外部から振動が加わってもピン55がラットルノイズを発生する恐れはない。かかる待機状態では、図示せぬクランプアームが第1のスライダ41のクランプカム41a(図1参照)によって押し上げられているので、図示せぬクランパは回転テーブル33の上方へ移動しており、この状態から次にマガジンM内のトレイTの選択動作が行われる。
【0021】この選択動作では、図2に示す筐体10の側面に設けられている選択駆動板23がX1−X2方向へ移動し、この選択駆動板23の選択穴23aにより昇降ユニット20が上下に案内される。そして、昇降ユニット20がマガジンM内の選択すべきトレイTの前方に対向した状態で、選択駆動板23が停止し、このトレイTがマガジンM内からX1方向へ引き出される。その際、駆動ユニット30はダンパ50の拘束凹部52bや回転係合体61に拘束されて昇降ベース21上で位置決めされているので、引き出されたトレイT上のディスクDを回転テーブル33上に正しく配置させることができる。こうしてディスクDの中心が回転テーブル33の中心と一致すると、クランプ動作が開始されてディスクDが回転テーブル33とクランパとで挟持され、空のトレイTはマガジンM内へ戻される。また、クランプ動作が開始される時点で、昇降ベース21上のカムギヤ44が回転して第1のスライダ41がX1方向へ移動し、第2のスライダ42がX2方向へ移動する。その結果、拘束凹部52bに圧入されていたピン取付部53aが図4に示す位置まで移動し、ピン55がダンパ50の弾性変形部53や粘性材料により弾性的に支持されるようになると共に、回転係合体61が樹脂シャーシ37の内壁面に当接しない位置まで回転するので、クランプ動作が完了した時点では、図1に示すように、駆動ユニット30はピン55,ダンパ50を介して昇降ベース21に対してフローティング状態で支持されることになる。この状態で、回転テーブル33上のディスクDがスピンドルモータ34により回転駆動されて、光学ピックアップ35によりディスクDに対する情報の再生や記録が行われる。また、かかるフローティング状態においては、外部から駆動ユニット30に作用する振動がダンパ50の弾性変形部53の弾性変形と粘性材料の粘性抵抗とにより減衰されるので、車体振動がディスクDの駆動動作に悪影響を及ぼしにくくなっている。
【0022】ディスクDの回転駆動が完了すると、マガジンM内の空のトレイTが回転テーブル33上でクランプされているディスクDの下側へと引き出されるが、このとき、昇降ベース21上のカムギヤ44が回転して第1のスライダ41がX2方向へ移動し、第2のスライダ42がX1方向へ移動する。その結果、ダンパ50のピン取付部53aが拘束凹部52bに圧入されると共に、回転係合体61が樹脂シャーシ37の各膨出部37aに当接するので、駆動ユニット30は昇降ベース21に拘束された状態となり、クランプ解除されたディスクDを下方のトレイT上に確実に載置させることができる。そして、こうしてディスクDを載置したトレイTはマガジンM内へと戻される。
【0023】なお、上述した実施例では、ダンパ50の外殻部材51として、弾性材からなる弾性変形部53と硬質プラスチック材からなる剛性部52とを一体化した成形品を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、弾性材のみからなる外殻部材51を用い、その肉薄部を弾性変形部となし肉厚部を剛性部となしてもよい。
【0024】また、上述した実施例では、駆動ユニット30の両側部に固設したピン55をスライダ41,42に固設したダンパ50にて支持する構成にしてあるが、これとは逆に、駆動ユニット30に固設したダンパ50をスライダ41,42に固設したピン55にて支持する構成にしてもよい。さらに、ダンパ50またはピン55が固設されたスライダを固定的に配置し、これに対しピン55またはダンパ50が固設された駆動ユニット30をX1−X2方向へ移動させることにより、ピン55をダンパ50の拘束凹部52bに嵌入するようにしてもよい。この場合、スライダは移動しないため、昇降ベース21に直接ダンパ50またはピン55を固設してもよい。
【0025】また、上述した実施例では、筐体10に対して複数のディスクが収納されたマガジンMを挿入し、このマガジンMから一枚のディスクを選択して駆動する、いわゆるディスクチェンジャについて説明したが、筐体10にディスクが一枚ずつ挿入されて駆動される通常のディスクプレーヤにも本発明を適用可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】ピンの先端部を取り付けたダンパのピン取付部が剛性部の拘束凹部に入り込むと、ダンパ内でのピンの移動が規制されて駆動ユニットが部材に対し拘束された状態となるので、フローティング状態で支持されていた駆動ユニットを拘束状態に移行させることができ、駆動ユニットの位置を規定できる。このとき、ピンはダンパのピン取付部を介して拘束凹部に拘束されるので、外部から振動が加わってもピンがラットルノイズを発生する恐れはなくなる。また、このように駆動ユニットをフローティング状態で支持するダンパを利用して、駆動ユニットを拘束できるようにしてあると、拘束レバー等の別部材を動作させる領域を駆動ユニットの周囲に確保する必要がないので、設計自由度やスペースファクタが良好となる。




 

 


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