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発明の名称 ディスク再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−91934(P2003−91934A)
公開日 平成15年3月28日(2003.3.28)
出願番号 特願2001−284627(P2001−284627)
出願日 平成13年9月19日(2001.9.19)
代理人 【識別番号】100103171
【弁理士】
【氏名又は名称】雨貝 正彦
【テーマコード(参考)】
5C052
5C053
5D044
5D077
【Fターム(参考)】
5C052 AA02 AC05 BB07 DD04 
5C053 FA24 GB12 HA24 JA16
5D044 BC03 CC06 DE03 DE12 DE17 DE23 DE29 DE38 DE48 FG19 FG24
5D077 AA23 BA04 DC08 EA06
発明者 工藤 信範
要約 課題
所望の再生位置を探す際の操作性を向上させることができるディスク再生装置を提供すること。

解決手段
2倍速以上の再生速度での再生動作(例えば、早送り)が指示されると、システムコントローラ60は、現在の再生位置に対応する再生用データ(VOBU)を取得し、これを用いて映像と字幕を2倍速の再生速度で再生し、表示する処理を行う。その後、システムコントローラ60は、高速再生動作を行わずに所定の移動量(例えば、VOBU3個分)だけ再生位置を移動させる処理と、移動後の再生位置に対応するVOBUを用いて2倍速の再生速度で高速再生動作を行って映像および字幕を表示する処理とを交互に繰り返す。
特許請求の範囲
【請求項1】 ディスク型記録媒体に記録された映像と字幕の再生を行うディスク再生装置において、前記字幕の再生が可能なn倍速の再生速度で前記映像と前記字幕の再生を行う高速再生動作と、前記高速再生動作を行わずに再生位置を移動させる移動動作とを交互に繰り返すことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項2】 請求項1において、前記高速再生動作とともに通常速度で前記映像と前記字幕を再生する通常再生動作を行う再生手段と、前記移動動作を行う移動手段と、再生速度を指定して再生動作の指示を行う操作手段と、前記操作手段を用いてn倍速よりも速い再生速度での再生動作が指示されたときに、前記再生手段によるn倍速の高速再生動作と前記移動手段による移動動作を交互に繰り返す制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とするディスク再生装置。
【請求項3】 請求項2において、前記字幕の再生に必要な字幕情報は、前記映像の再生に必要な映像情報の一部に分散して対応しており、前記移動手段は、前記字幕とこれに対応する前記映像の再生が行われた後に、次に前記字幕の再生が可能な位置まで再生位置を移動させることを特徴とするディスク再生装置。
【請求項4】 請求項2において、前記移動手段による移動動作の移動量を可変に設定する移動量可変手段をさらに備えることを特徴とするディスク再生装置。
【請求項5】 請求項2または4において、前記字幕の再生に必要な字幕情報は、再生可能位置が決められており、前記移動手段は、移動させた再生位置が前記再生可能位置からずれているときに、前後の所定範囲に含まれる前記再生可能位置を検出して再生位置の調整を行うことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項6】 請求項5において、前記再生手段は、前記移動手段によって前記所定範囲内での前記再生可能位置の検出が行えなかったときに、字幕の再生を伴わない前記高速再生動作を一時的に行うことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項7】 請求項2〜6のいずれかにおいて、前記ディスク型記録媒体に記録された一連の再生情報には、通常速度以外の再生速度での再生動作が制限される制限領域が含まれており、前記再生手段は、前記移動手段によって移動された再生位置が前記制限領域に含まれている場合に、この制限領域から外れるまで通常再生動作を行うことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項8】 請求項2〜7のいずれかにおいて、前記移動手段による移動動作は、再生位置を早送りする方向で行われることを特徴とするディスク再生装置。
【請求項9】 請求項2〜7のいずれかにおいて、前記移動手段による移動動作は、再生位置を早戻しする方向で行われることを特徴とするディスク再生装置。
【請求項10】 請求項1〜9のいずれかにおいて、前記字幕の再生が可能なn倍速の再生速度は、2倍速の再生速度であることを特徴とするディスク再生装置。
【請求項11】 請求項1〜10のいずれかにおいて、前記ディスク型記録媒体は、デジタルバーサタイルディスクであり、前記移動手段は、ビデオ・オブジェクト・ユニットを単位として再生位置の移動動作を行うことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項12】 請求項5または6において、前記ディスク型記録媒体は、デジタルバーサタイルディスクであり、前記再生可能位置は、サブピクチャ・ユニットの先頭位置であり、前記移動手段は、ビデオ・オブジェクト・ユニットを単位として再生位置の移動動作を行う際に、移動後のビデオ・オブジェクト・ユニットにサブピクチャ・ユニットの先頭位置が含まれない場合に、前記先頭位置が含まれるビデオ・オブジェクト・ユニットを移動先近傍で検索することを特徴とするディスク再生装置。
【請求項13】 請求項12において、前記移動手段によるサブピクチャ・ユニットの先頭位置の検索は、この検索動作に先立って取得するナビゲーション・パックの情報に基づいて行われることを特徴とするディスク再生装置。
【請求項14】 請求項7において、前記ディスク型記録媒体は、デジタルバーサタイルディスクであり、前記制限領域は、セルを単位として設定されており、前記再生手段は、前記制限領域が設定されたセルに再生位置が移動したときに通常再生動作を行うことを特徴とするディスク再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等の再生動作を行うディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク型記録媒体としてDVDが注目されている。このDVDは、直径が12cmで厚さが1.2mmであり、CD(コンパクトディスク)と同じ形状ながら、記録密度を上げることにより単層で4.7GB、2層で8.5GBなどの記憶容量を実現している。
【0003】また、MPEG2による画像データ圧縮技術やオーディオデータ圧縮技術の採用により、DVDには様々な種類のデータが混在して格納されるとともに、各種機能を実現するための制御データが格納されている。DVDに映画を記録する場合を考えると、通常はビデオデータやオーディオデータなどが格納されるが、例えばこれら以外に複数の言語の字幕データを格納しておくことにより、利用者が選択した言語の字幕を表示させることができる。
【0004】また、ほとんどのDVD再生装置では、DVDに記録された映画等を再生する際に、通常の再生速度で再生を行う場合に加えて、早送りや早戻しの操作指示を入力することにより、例えば2倍速〜30倍速などの再生速度による再生動作を行い、所望の再生位置を探すことができるようになっている。この再生動作は、再生速度が遅い場合には、通常再生時と同じ枚数(例えば、60枚/秒)の映像をデコードし、映像を出力する段階で再生速度に応じた割合で映像を間引くことによって実現される。また、再生速度が速い場合には、所定の再生単位であるVOBU(ビデオ・オブジェクト・ユニット)自体を飛び飛びに抽出して再生することにより、様々な再生速度での再生動作を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のディスク再生装置では、字幕を表示させながら映画等の映像と音声を再生しているときに、再生速度を速く(例えば、2倍速以上)設定して再生動作を行った場合には、デコード処理が間に合わなくなることから、通常であれば字幕が表示される場面で字幕が表示されなくなる場合があった。このため、早送りや早戻しを行って所望の再生位置を探す際に、字幕の内容を参考にすることができないこととなり、例えば、映像にそれほど変化がなくセリフ(音声の内容)だけが変化している場面が続いている場合に所望の再生位置を探し出すことが容易ではなく、操作性が悪いという問題があった。
【0006】また、従来のディスク再生装置では、1倍速より速い再生速度での再生動作から通常再生に復帰したときに、復帰した再生位置によってはその時点の音声に対応した字幕が表示されず、次の字幕から表示が行われるのが一般的であった。この場合には、次の字幕が表示されるまで待つか、あるいは再度、1倍速より速い再生速度での再生動作を行って字幕の再生位置を探すなどの煩雑な操作を行わなければ、字幕を目安にして再生位置を探すことができず、操作性が悪かった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、所望の再生位置を探す際の操作性を向上させることができるディスク再生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために、本発明のディスク再生装置は、ディスク型記録媒体に記録された映像と字幕の再生を行うときに、字幕の再生が可能なn倍速の再生速度で映像と字幕の再生を行う高速再生動作と、高速再生動作を行わずに再生位置を移動させる移動動作とを交互に繰り返している。具体的には、本発明のディスク再生装置は、高速再生動作とともに通常速度で映像と字幕を再生する通常再生動作を再生手段により行い、移動手段により移動動作を行っており、操作手段を用いてn倍速よりも速い再生速度での再生動作が指示されたときに、制御手段により、再生手段によるn倍速の高速再生動作と移動手段による移動動作を交互に繰り返す制御を行っている。
【0009】字幕の再生が可能なn倍速の再生速度による高速再生動作と再生位置を移動させる移動動作とを交互に繰り返すことにより、n倍速よりも速い再生速度での再生動作を実現しているので、n倍速よりも速い再生速度の再生動作が指示された場合にも字幕を再生して表示することが可能となる。したがって、字幕を目安にして所望の再生位置を探すことが可能となり操作性を向上させることができる。
【0010】また、字幕の再生に必要な字幕情報が映像の再生に必要な映像情報の一部に分散して対応している場合に、移動手段は、字幕とこれに対応する映像の再生が行われた後に、次に字幕の再生が可能な位置まで再生位置を移動させることが望ましい。字幕の再生が可能な位置を探して再生位置を移動することにより、字幕を確実に拾い出して再生することができる。
【0011】また、移動手段による移動動作の移動量を可変に設定する移動量可変手段をさらに備えておくことが望ましい。これにより、n倍速よりも速い再生速度で再生動作を行う際の再生速度を任意に設定することが可能になる。また、字幕の再生に必要な字幕情報の再生可能位置が決められている場合に、移動手段は、移動させた再生位置が再生可能位置からずれているときに、前後の所定範囲に含まれる再生可能位置を検出して再生位置の調整を行うことが望ましい。前後に含まれる再生可能位置を検出して再生位置の調整を行っているので、移動後の再生位置が字幕の再生可能位置からずれている場合にも、字幕表示を行うことができる。
【0012】上述した再生手段は、移動手段によって所定範囲内での再生可能位置の検出が行えなかったときに、字幕の再生を伴わない高速再生動作を一時的に行うことが望ましい。これにより、字幕の表示されない期間が長く続いており、字幕の再生可能位置がしばらく存在しない場合に、移動手段による再生可能位置の検出をある程度の時間で打ち切って高速再生動作を行うことが可能となるので、表示される場面と場面の間が大きく空いて前後のつながりが分かりにくくなることを防ぐことができる。
【0013】また、ディスク型記録媒体に記録された一連の再生情報に通常速度以外の再生速度での再生動作が制限される制限領域が含まれているときに、再生手段は、移動手段によって移動された再生位置が制限領域に含まれている場合に、この制限領域から外れるまで通常再生動作を行うことが望ましい。これにより、移動動作によって再生位置が制限領域に含まれた場合には、制限に応じた通常速度での再生動作を確実に行うことができる。
【0014】上述した移動手段による移動動作は、再生位置を早送りする方向、または再生位置を早戻しする方向で行われることが望ましい。これにより、順方向(再生時間が進む方向)または逆方向(再生時間が戻る方向)のいずれか所望の方向へ移動動作を行わせることができる。
【0015】上述した字幕の再生が可能なn倍速の再生速度は、2倍速の再生速度であることが望ましい。2倍速程度の再生速度であれば映像や字幕のデコード処理が容易であるのでさほど高価なデコーダを備える必要がなく、ディスク再生装置のコストアップを回避することができる。また2倍速の再生速度であれば、表示される字幕の内容を利用者が読んで判読することも容易となる。
【0016】上述したディスク型記録媒体がデジタルバーサタイルディスクである場合に、移動手段は、ビデオ・オブジェクト・ユニットを単位として再生位置の移動動作を行うことが望ましい。映画等が記録されたデジタルバーサタイルディスク(DVD)では、周知のDVD−Video規格に基づいて、ビデオ・オブジェクト・ユニットを所定の再生単位として映像や字幕などのデータが記録されている。したがって、ビデオ・オブジェクト・ユニットを単位として移動動作を行うことにより、データの取り扱いが容易になり処理の簡略化が可能となる。
【0017】また、ディスク型記録媒体がデジタルバーサタイルディスク(DVD)である場合には、再生可能位置として、サブピクチャ・ユニットの先頭位置を用いることが望ましい。そして移動手段は、ビデオ・オブジェクト・ユニットを単位として再生位置の移動動作を行う際に、移動後のビデオ・オブジェクト・ユニットにサブピクチャ・ユニットの先頭位置が含まれない場合に、この先頭位置が含まれるビデオ・オブジェクト・ユニットを移動先近傍で検索することが望ましい。映画等を収録した一般的なDVDでは、字幕表示用データとしてサブピクチャ・ユニットが記録されているが、このサブピクチャ・ユニットでは、先頭位置にサブピクチャの再生を制御するための制御用データや、実際のサブピクチャ表示に用いる画像データの格納位置を示す情報が含まれているので、サブピクチャ・ユニットの先頭位置を再生可能位置としておき、移動後のビデオ・オブジェクト・ユニットにサブピクチャ・ユニットの先頭位置が含まれない場合には、その近傍で先頭位置を含むサブピクチャ・ユニットを検索することにより、字幕表示を確実に行うことができる。
【0018】また、移動手段によるサブピクチャ・ユニットの先頭位置の検索は、この検索動作に先立って取得するナビゲーション・パックの情報に基づいて行われることが望ましい。各ビデオ・オブジェクト・ユニットには、そのビデオ・オブジェクト・ユニットに含まれている映像や字幕、あるいは音声等に関する各種情報を含んだナビゲーション・パックが含まれているので、ナビゲーション・パックの情報を参照することにより、サブピクチャ・ユニットの先頭位置の検索を容易に行うことができる。
【0019】また、ディスク型記録媒体がデジタルバーサタイルディスクであり、上述した制限領域がセルを単位として設定されている場合に、再生手段は、制限領域が設定されたセルに再生位置が移動したときに通常再生動作を行うことが望ましい。制限領域が設定されているか否かをセル毎に判断すればよいため処理が容易となり、処理負担を軽減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形態のディスク再生装置について、図面を参照しながら説明する。
(1)DVDに記録されたデータの内容まず、ディスク型記録媒体としてのDVDに記録されたデータの詳細について説明する。
【0021】図1は、DVDのボリューム空間の構造を示す図である。DVDのボリューム空間は、DVDの内周から外周に向かって、ボリューム・ファイル構造、DVD−Videoゾーン、DVD otherゾーンによって構成されている。これらのうち、DVD−Videoゾーンには、再生動作に必要な各種のデータが含まれている。DVD−Videoゾーンは、ビデオマネージャ(VMG)と各タイトルに対応する1つ以上のビデオタイトルセット(VTS)によって構成されている。
【0022】図2は、VMGのデータ構造を示す図である。VMGは、ビデオマネージャ情報(VMGI)、VMGメニュー用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)、VMGIのバックアップ用ファイル(VMGI_BUP)によって構成されている。VMGIは、VTSに関する情報(VTSの数、各VTSを識別するためのVTS番号、DVD内の各VTSの格納位置等)、タイトルメニューに表示されるタイトルの表示順、1つ以上のプログラムチェーン情報(PGCI)、DVDを識別するためのVMG識別情報(VMG_ID)、ディスク名(例えば映画の題名)等が含まれている。VMGM_VOBSは、1つ以上のビデオオブジェクト(VOB)によって構成されている。このVOBは、タイトルを選択するためのメニュー画面(タイトルメニュー画面)を再生する際の再生データであるビデオデータを含んでいる。
【0023】図3は、VTSのデータ構造を示す図である。VTSは、ビデオタイトルセット情報(VTSI)、VTSメニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM_VOBS)、VTSタイトル用ビデオオブジェクトセット(VTSTT_VOBS)、VTSIのバックアップ用ファイル(VTSI_BUP)によって構成されている。
【0024】VTSIは、タイトルに関する情報、VTS内の各チャプタ(PTT)を識別するためのPTT番号、1つ以上のPGCI等が含まれている。VTSM_VOBSおよびVTSTT_VOBSは、1つ以上のVOBによって構成されている。このVOBは、ビデオデータやオーディオデータ等の再生データを含んでいる。タイトルの再生データは、VTSTT_VOBS内のVOB#1〜#iに含まれている。チャプタは、タイトルを分割した単位であり、チャプタの再生データは、1つ以上のセルで構成され、VTSTT_VOBS内の1あるいは複数のVOBに含まれる。または、1VOBに複数のチャプタが含まれる。例えば、図3に示すように、タイトルはチャプタ#1〜#pに分割されており、チャプタ#1の再生データはVOB#1〜#3に含まれており、チャプタ#2の再生データは、VOB#4、#5に含まれている。
【0025】図4は、上述したVMGM_VOBS、VTSM_VOBS、VTSTT_VOBSに含まれるVOBのデータ構造を示す図である。VOBは、複数のセルによって構成されている。早送りや早戻し等、通常の再生速度以外の再生速度での再生動作を制限する場合には、このセルを単位としてその旨が設定される。また各セルは、複数のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)によって構成されている。各VOBUは、ナビゲーションパック(NV_PCK)と、ビデオパック(V_PCK)、サブピクチャパック(SP_PCK)およびオーディオパック(A_PCK)の少なくとも1つを含んで構成されている。
【0026】NV_PCKは、再生制御情報(PCI)、データサーチ情報(DSI)を含んで構成されている。PCIとDSIには、VOBUのデータ量、次に再生すべきVOBUの位置等の情報が設定されている。V_PCK、SP_PCK、A_PCKは、それぞれ再生データの種別(動画、サブピクチャ、オーディオ)等の情報が含まれているパックヘッダ、パケットヘッダや、データ圧縮されたビデオデータ、サブピクチャデータ、オーディオデータ(圧縮再生データ)を含んで構成されている。
【0027】また、VOBUに含まれる複数のSP_PCKを合成することにより、字幕再生時の処理単位であるサブピクチャ・ユニット(SPU)が構成される。図5は、SPUのデータ構造を示す図である。図5に示すように、SPUは、先頭から順に、サブピクチャ・ユニット・ヘッダ(SPUH)、ピクセル・データ(PXD)、サブピクチャ表示制御シーケンス・テーブル(SP_DCSQT)を含んで構成されている。SPUHは、SPUのデータサイズとSP_DCSQTの先頭アドレスとを含んでいる。PXDは、サブピクチャを表示するための画像データを含んでいる。SP_DCSQTは、サブピクチャの表示開始時刻や表示終了時刻など、表示状態の制御に必要な制御用データを含んでいる。
【0028】(2)ディスク再生装置の全体構成図6は、本発明を適用した一実施形態のディスク再生装置の全体構成を示す図である。図6に示すディスク再生装置100は、スピンドルモータ12、光ピックアップ14、送りモータ16、サーボ制御部18、RFアンプ22、デジタル信号処理部24、4個のバッファ用RAM26、34、38、42、ストリーム分離部30、オーディオデコーダ32、ビデオデコーダ36、サブピクチャデコーダ40、ビデオプロセッサ44、ビデオエンコーダ46、ディスプレイ装置47、デジタル−アナログ(D/A)変換器48、スピーカ49、操作部58、システムコントローラ60、RAM62を含んで構成されている。
【0029】スピンドルモータ12は、DVD10を所定速度で回転させる。光ピックアップ14は、DVD10に記録されたデータを検出するものであり、例えば半導体レーザとホトダイオードとが内蔵されている。送りモータ16は、光ピックアップ14をDVD10の径方向に移動させる。
【0030】サーボ制御部18は、システムコントローラ60の指示に応じて、上述したスピンドルモータ12および送りモータ16を駆動するとともに、光ピックアップ14に内蔵された対物レンズ(図示せず)を動かすことにより、半導体レーザの焦点位置をDVD10の記録面と垂直方向および水平方向に移動させる。また、サーボ制御部18は、DVD10からのデータの読み取りに必要な各種のサーボ(フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、回転サーボ)制御を行う。
【0031】RFアンプ22は、光ピックアップ14に内蔵されたホトダイオードから出力される電気信号を増幅する。デジタル信号処理部24は、RFアンプ22から出力される信号に対して、デジタルデータに変換した後にDVD10のデータフォーマットに応じた信号復調処理(8−16復調処理)と誤り訂正処理を行い、RAM26に格納する。そして、デジタル信号処理部24は、システムコントローラ60の指示に応じて、RAM26から制御用データを抽出してシステムコントローラ60に出力するとともに、VOBUを抽出してストリーム分離部30に出力する。
【0032】ストリーム分離部30は、システムコントローラ60の指示に応じて、デジタル信号処理部24から出力されるVOBUに含まれているNV_PCK、A_PCK、V_PCK、SP_PCKのそれぞれを分離し、各デコーダに振り分けて出力する。具体的には、A_PCKはオーディオデコーダ32に出力され、V_PCKはビデオデコーダ36に出力され、SP_PCKはサブピクチャデコーダ40に出力され、NV_PCKはシステムコントローラ60に転送される。
【0033】オーディオデコーダ32は、ストリーム分離部30から出力されるA_PCKに対して所定のデコード処理を行ってオーディオデータを出力する。ビデオデコーダ36は、ストリーム分離部30から出力されるV_PCKに対して所定のデコード処理を行ってビデオデータを出力する。サブピクチャデコーダ40は、ストリーム分離部30から出力されるSP_PCKに対して所定のデコード処理を行ってサブピクチャデータを出力する。
【0034】ビデオプロセッサ44は、システムコントローラ60の指示に応じて、ビデオデコーダ36から出力されるビデオデータとサブピクチャデコーダ40から出力されるサブピクチャデータとを合成した画像データを生成し、ビデオエンコーダ46に出力する。
【0035】ビデオエンコーダ46は、ビデオプロセッサ44から出力される画像データを表示用の画像信号に変換する。この画像信号がディスプレイ装置47に出力されることによって、画像が表示される。D/A変換器48は、オーディオデコーダ32から出力されるオーディオデータをアナログのオーディオ信号に変換する。このオーディオ信号がスピーカ49に出力されることによって、オーディオ音の再生が行われる。
【0036】操作部58は、再生キー、停止キー、早送りキー、早戻しキー等の各種操作キーを備えており、キーの操作状態に応じた信号をシステムコントローラ60に向けて出力する。この操作部58を用いて、2倍速〜30倍速など再生速度を任意に指定し再生動作の指示を行うことができるようになっている。
【0037】システムコントローラ60は、各種のサーボ指令をサーボ制御部18に出力したり、利用者の操作指示に応じた画像生成指示をビデオプロセッサ44に出力する等、全機能ブロックの制御を行うものであり、移動量設定部70を備えている。
【0038】移動量設定部70は、早送りまたは早戻しの指示に対応して、再生位置を移動させる動作を行う際の移動量を可変に設定する処理を行う。具体的には、本実施形態のディスク再生装置100は、早送り等を行うときに、利用者から指定された再生速度が2倍速の場合には従来通りの高速再生動作、すなわち通常再生時と同様に映像および字幕をデコードし、映像(字幕含む)を出力する段階で、画面を1枚おきに間引くことによる高速再生動作を行っている。また、2倍速以上の再生速度での早送り等が指示された場合には、上述した2倍速での高速再生動作と、高速再生動作を行わずに再生位置をVOBU単位で移動させる移動動作とを交互に繰り返すことにより、2倍速以上の再生速度での早送り等を実現している。移動量設定部70は、2倍速以上の再生速度での早送り等が指示された場合に、指定された再生速度に応じて何個分のVOBUを移動させるかを設定することにより再生位置の移動量を設定している。これによりn倍速よりも速い再生速度で再生動作を行う際の再生速度を任意に設定することが可能になる。また、VOBUを単位として移動動作を行うことにより、データの取り扱いが容易になり処理の簡略化が可能となる。
【0039】上述したビデオデコーダ36、サブピクチャデコーダ40が再生手段に、システムコントローラ60が移動手段および制御手段に、操作部58が操作手段に、移動量設定部70が移動量可変手段にそれぞれ対応している。
(3)ディスク再生装置の動作本実施形態のディスク再生装置100は上述した構成を有しており、次に2倍速以上の再生速度での再生動作が指示された場合におけるディスク再生装置100の動作について説明する。
【0040】図7は、再生位置を早送りする方向へ2倍速以上の再生速度で再生動作を行う場合のディスク再生装置100の動作手順を示す流れ図である。システムコントローラ60は、通常再生動作中に利用者により、2倍速以上の再生速度での再生動作(早送り)の指示が、操作部58を用いてなされたか否かを判定する(ステップ100)。2倍速以上の再生速度での再生動作が指示されない場合には否定判断が行われ、ステップ100の判定が繰り返される。
【0041】2倍速以上の再生動作が指示されると、ステップ100で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は、現在の再生位置に対応するセルが早送り等の禁止されたアクセス制限セルであるか否かを判定する(ステップ101)。アクセス制限セルである場合には、ステップ101で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は、高速再生動作を不許可とする処理を行う(ステップ102)。具体的には、高速再生動作は実行されず、早送り操作の指示を受け付けられない旨の表示が行われ、その後、通常再生動作へ復帰する。
【0042】現在の再生位置に対応するセルがアクセス制限セルでない場合には、ステップ101で否定判断が行われ、次にシステムコントローラ60内の移動量設定部70は、利用者による操作指示に基づいて、再生位置を移動させる際の移動量を設定する(ステップ103)。ここでは、上述したようにVOBUを単位として、例えば「VOBUを3個分」というように移動量が設定される。システムコントローラ60は、設定された移動量に基づいて、早送り方向へ再生位置を移動させる制御を行う(ステップ104)。
【0043】次にシステムコントローラ60は、移動後の再生位置が、移動前における再生位置に対応するセルと同一のセル内にあるか否かを判定する(ステップ105)。移動後の再生位置が同一セル内にある場合には、ステップ105で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は、現在の再生位置に対応するVOBUに含まれるNV_PCK(ナビゲーション・パック)を取得し(ステップ106)、現VOBUにSPUが含まれているか否かを判定する(ステップ107)。このように、ナビゲーション・パックを参照することにより、SPUの格納位置を容易に検索することができる。
【0044】現VOBUにSPUが含まれている場合には、ステップ107で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は、このSPUが先頭に対応するものであるか否かを判定する(ステップ108)。具体的には、SPUに基づいて表示される字幕の有効期間は複数のVOBUにまたがっている場合があり、この場合には、有効期間の開始時刻に対応するVOBUに含まれているSPUが「先頭に対応するSPU」ということになる。また、字幕の有効期間が複数のVOBUにまたがっていない場合には、各VOBUに含まれているSPUがそれぞれ「先頭に対応するSPU」ということになる。なお、VOBUとSPUとの対応関係の具体例については後述する。SPUが先頭に対応するものでない場合には、ステップ108で否定判断が行われ、システムコントローラ60は、このSPUの先頭へ再生位置を移動する(ステップ109)。
【0045】ステップ109に示した処理が行われ、または、SPUが先頭に対応するものである場合(ステップ108で肯定判断)、次にシステムコントローラ60は、現在の再生位置に対応するVOBUを取得し(ステップ110)、このVOBUを用いて、映像と字幕を2倍速の再生速度で再生し、表示する処理を行う(ステップ111)。
【0046】その後、システムコントローラ60は、利用者により、操作部58を用いて通常再生へ復帰する旨の操作指示が行われたか否かを判定する(ステップ112)。通常再生への復帰指示がなされない場合には、ステップ112で否定判断が行われ、上述したステップ104に戻って以後の処理が繰り返される。また、通常再生への復帰指示がなされた場合には、ステップ112で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は高速再生動作を解除し、通常動作へ復帰する。
【0047】また、移動後の再生位置に対応するVOBUにSPUが含まれていない場合には、上述したステップ107で否定判断がなされ、システムコントローラ60は、移動後の再生位置の周辺で所定数のVOBUを検索し、SPUが存在するか否かを判定する(ステップ113)。例えば、再生位置の前後2個のVOBUが検索対象とされる。
【0048】SPUが存在しない場合には、ステップ113で否定判断がなされ、システムコントローラ60は、所定数のVOBUを検索したか否かを判定する(ステップ114)。検索したVOBUの個数が所定数を超えていない場合には、ステップ114で否定判断が行われ、上述したステップ113に戻って以後の処理が繰り返される。
【0049】移動後の再生位置の周辺にSPUが存在する場合には、ステップ113で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は、上述したステップ108に進んで以後の処理を行う。また、所定数のVOBUを検索し終えた場合には、ステップ114で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は、上述したステップ110に進み、移動後の再生位置に対応するVOBU(SPUを含んでいないVOBU)を取得し、それ以降の処理を行う。
【0050】また、移動後の再生位置が同一セル内にない場合には、上述したステップ105で否定判断が行われ、システムコントローラ60は、移動後の再生位置に対応するセルが、再生時の論理単位であるプログラム・チェーン(PGC)の最終セルであるか否かを判定する(ステップ115)。最終セルである場合には、ステップ115で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は高速再生動作を解除し、通常の再生動作へ復帰する。
【0051】また最終セルでない場合には、ステップ115で否定判断が行われ、次にシステムコントローラ60は、現在のセルがアクセス制限セルであるか否かを判定する(ステップ117)。アクセス制限セルでない場合には、ステップ117で否定判断がなされ、システムコントローラ60は、上述したステップ104に戻って以後の処理を行う。またアクセス制限セルである場合には、ステップ117で肯定判断が行われ、システムコントローラ60は高速再生動作を解除し(ステップ118)、通常の再生動作へ復帰する。このように、移動後の再生位置がアクセル制限セル(制限領域)に含まれるか否かを判定しているので、制限が存在する場合にはそれに応じて通常速度での再生動作を確実に行わせることができる。特に、制限領域が設定されているか否かをセル毎に判断すればよいため処理が容易となり、処理負担を軽減することができる。
【0052】図8は、再生位置を早送りする方向へ2倍速以上の再生速度の再生動作を行う場合の動作内容の具体例を示す図である。図8では、1〜21までの番号を付与された四角形がVOBUを表し、これらのVOBUの中に含まれているハッチングが施された四角形がSPUを表している。なおSPUについては、四角形の長辺方向の長さが字幕を表示する有効期間を表すように表現されている。また、移動量については、「VOBUを3個分」と設定されているものとする。
【0053】VOBU1を用いての通常再生動作が行われているときに、2倍速以上の再生速度での再生動作が指示されると、まずVOBU1を用いて2倍速での高速再生動作が行われる。次に、設定された移動量に基づいて再生位置の移動動作が行われる。具体的には、VOBU2〜4をとばして、再生位置がVOBU5に移動する。VOBU5にはSPU#2の先頭位置が含まれているため、VOBU5を用いて2倍速の再生速度で映像および字幕の高速再生動作が行われる。VOBU5を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、VOBU6〜8をとばして、再生位置がVOBU9に移動される。VOBU9にはSPU#4が含まれてはいるがSPU#4の先頭位置ではない。そのため、SPU#4の先頭位置を含むVOBU8を再生位置とする調整がなされる。そして、VOBU8を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。
【0054】VOBU8を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、VOBU9〜11をとばして、再生位置がVOBU12に移動される。ここで、VOBU12にはSPUが含まれていないため、前後の所定数のVOBU内にSPUが含まれているか否かが検索される。図8に示す例では、VOBU14にSPU#5が含まれているため、再生位置をVOBU14とする調整がなされ、VOBU14を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。このように、再生可能位置としてのSPUの先頭位置を検出して再生位置の調整を行っているので、移動後の再生位置が字幕の表示可能位置からずれている場合にも字幕表示を行うことができる。
【0055】VOBU14を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、再生位置がVOBU18に移動される。ここで、VOBU18にはSPUが含まれていないため、前後の所定数のVOBU内のSPUが検索される。図8に示す例では、前後2個分のVOBUであるVOBU16、17、19、20が検索対象とされているが、いずれのVOBUにもSPUが含まれていないため、VOBU18を用いて高速再生動作が行われる。これにより、字幕の表示されない期間が長く続いており、字幕の再生可能位置(SPUの先頭位置)がしばらく存在しない場合に、再生可能位置の検索動作をある程度の処理量で打ちきって高速再生動作を行うことができるので、表示される場面と場面の間が大きく空いて前後のつながりが分かりにくくなることを防ぐことができる。
【0056】次に、再生位置を早戻しする方向で高速再生動作を行う場合のディスク再生装置100の動作について説明する。図9は、再生位置を早戻しする方向へ2倍速以上の再生速度の再生動作を行う場合のディスク再生装置100の動作手順を示す流れ図である。
【0057】図9に示す動作手順は、基本的に上述した図7に示す動作手順と同様であり、2倍速以上の再生動作を行う方向の差異に対応して、図7に示すステップ100、ステップ104、ステップ115の処理が、ステップ100A、ステップ104A、ステップ115Aにそれぞれ置き換えられた点が異なっている。以下、主に相違点に着目して説明を行う。
【0058】ステップ100では、再生位置を「早送り」する方向への2倍速以上の再生動作が指示されたか否かが判定されていたが、ステップ100Aでは、再生位置を「早戻し」する方向への2倍速以上の再生動作が指示されたか否かが判定される。また、ステップ104では、設定された移動量に基づいて「早送り方向」へ再生位置を移動させる制御が行われていたが、ステップ104Aでは、設定された移動量に基づいて「早戻し方向」へ再生位置を移動させる制御が行われる。ステップ115では、移動後の再生位置に対応するセルがプログラム・チェーン(PGC)の「最終セル」であるか否かが判定されていたが、ステップ115Aでは、移動後の再生位置に対応するセルがプログラム・チェーン(PGC)の「先頭セル」であるか否かが判定される。
【0059】図10は、再生位置を早戻しする方向へ2倍速以上の再生動作を行う場合の動作内容の具体例を示す図である。図8の場合と同様に、1〜21までの番号を付与された四角形がVOBUを表し、これらのVOBUの中に含まれているハッチングが施された四角形がSPUを表している。SPUについては、四角形の長辺方向の長さが字幕を表示する有効期間を表すように表現されている。また、移動量については、「VOBUを3個分」と設定されているものとする。
【0060】VOBU21を用いての通常再生動作が行われているときに、2倍速以上の再生速度での再生動作が指示されると、設定された移動量に基づいて早戻し方向への再生位置の移動動作が行われ、VOBU18〜20をとばして、再生位置がVOBU17に移動する。ここで、VOBU17にはSPUが含まれていないため、前後の所定数のVOBU内のSPUが検索される。図10に示す例では、前後2個分のVOBUであるVOBU15、16、18、19が検索されるが、いずれのVOBUにもSPUが含まれていないため、VOBU17を用いて2倍速の再生速度で映像のみの高速再生動作が行われる。
【0061】VOBU17を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、VOBU14〜16をとばして、再生位置がVOBU13に移動される。VOBU13にはSPU#7の先頭位置が含まれているため、VOBU13を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。VOBU13を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、再生位置がVOBU9に移動される。ここで、VOBU9にはSPU#4が含まれてはいるがSPU#4の先頭位置ではない。そのため、再生位置をSPU#4の先頭位置を含むVOBU8とする調整が行われる。そして、VOBU8を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。
【0062】VOBU8を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、VOBU5〜7をとばして、再生位置がVOBU4に移動される。ここで、VOBU4にはSPUが含まれていないため、周辺のVOBU内にSPUが含まれているか否かが検索される。図10に示す例では、VOBU5にSPU#2の先頭位置が含まれているため、再生位置をVOBU5とする調整が行われ、VOBU5を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。VOBU5を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、再生位置がVOBU1へ移動される。
【0063】このように、本実施形態のディスク再生装置100は、字幕の再生が可能な2倍速の再生速度による高速再生動作と、再生位置を移動させる移動動作とを交互に繰り返すことにより、2倍速よりも速い再生速度での再生動作を実現しているので、2倍速よりも速い再生速度の再生動作が指示された場合にも字幕を再生して表示することが可能となる。また、再生可能位置としてのSPUの先頭位置を検出して再生位置の調整を行っているので、移動後の再生位置が字幕の表示可能位置からずれている場合にも字幕表示を行うことができる。したがって、字幕を目安にして所望の再生位置を探すことが可能となり操作性を向上させることができる。特に、高速再生動作を2倍速の再生速度で行っているので、映像や字幕のデコード処理が容易であり、さほど高価なデコーダを備える必要がなく、ディスク再生装置100のコストアップを回避することができる。また、2倍速の再生速度であれば、表示される字幕の内容を利用者が読んで判読することが容易である。
【0064】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、2倍速よりも速い再生速度での再生動作を行うときに、再生速度に応じて設定した移動量に基づいてVOBUを間欠的に抽出しており、抽出したVOBUにSPUが含まれない場合にはその周辺に存在するVOBU内でのSPUの有無を検索していたが、SPUの先頭を含んでいるVOBUを順次検索して2倍速での高速再生動作を行い、それ以外のVOBUについては高速再生動作を行わずに再生位置を移動させるようにしてもよい。
【0065】図11は、SPUの先頭位置を含むVOBUを順次検索する変形例において、再生位置を早送りする方向へ2倍速以上の再生速度の再生動作を行う場合の動作内容の具体例を示す図である。上述した図8等と同様に、1〜12までの番号を付与された四角形がVOBUを表し、これらのVOBUの中に含まれているハッチングが施された四角形がSPUを表している。SPUについては、四角形の長辺方向の長さが字幕を表示する有効期間を表すように表現されている。
【0066】VOBU1を用いての通常再生動作が行われているときに、2倍速以上の再生速度での再生動作が指示されると、まず現在の再生位置よりも早送り方向に存在するVOBUであってSPUの先頭位置を含むものが検索される。図12では、VOBU2にSPU#1の先頭位置が含まれているので、このSPU#1の有効期間に対応して、VOBU2、3を用いて2倍速での高速再生動作が行われる。
【0067】VOBU2、3を用いての高速再生動作が終了すると、SPUの先頭位置を含む次のVOBUが検索され、VOBU4をとばして、再生位置がSPU#2の先頭を含むVOBU5に移動し、VOBU5を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。VOBU5を用いての高速再生動作が終了すると、再生位置の移動動作が行われ、SPUの先頭位置を含む次のVOBUが検索され、VOBU6を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。
【0068】VOBU6を用いての高速再生動作が終了すると、SPUの先頭位置を含む次のVOBUが検索される。しかし図11に示す例では、SPUの先頭を含む次のVOBUがしばらく存在しないため、VOBUを4個分(VOBU7〜10)とばして再生位置をVOBU11まで移動させた時点で移動動作が一旦中断され、SPUの先頭を含まないVOBU11を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。このように、ある程度の個数(図11では4個)のVOBUを検索してもSPUの先頭を含むものがない場合には、SPUの先頭を含まないVOBUを用いた高速再生動作を行うことにより、字幕の表示されない期間が長く続く場合にも、再生位置が大きく移動しすぎてしまうことを防ぐことができる。
【0069】図12は、SPUの先頭位置を含むVOBUを順次検索する変形例において、再生位置を早戻しする方向へ2倍速以上の再生動作を行う場合の動作内容の具体例を示す図である。上述した図8等と同様に、1〜12までの番号を付与された四角形がVOBUを表し、これらのVOBUの中に含まれているハッチングが施された四角形がSPUを表している。SPUについては、四角形の長辺方向の長さが字幕を表示する有効期間を表すように表現されている。
【0070】VOBU12を用いての通常再生動作が行われているときに、2倍速以上の再生速度での再生動作(早戻し)が指示されると、現在の再生位置よりも早戻し方向に存在するVOBUであってSPUの先頭位置を含むものが検索される。しかし図12に示す例では、SPUの先頭位置を含む次のVOBUがしばらく存在しないため、VOBUを4個分(VOBU8〜11)をとばし、再生位置をVOBU7まで移動させた時点で移動動作が一旦中断され、SPUの先頭位置を含まないVOBU7を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。
【0071】VOBU7を用いての高速再生動作が終了すると、SPUの先頭位置を含む次のVOBUが検索され、SPU#3の先頭位置を含むVOBU6に再生位置が移動し、VOBU6を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。VOBU6を用いての高速再生動作が終了すると、SPUの先頭位置を含む次のVOBUが検索され、SPU#2の先頭位置を含むVOBU5に再生位置が移動し、VOBU5を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。VOBU5を用いての高速再生動作が終了すると、SPUの先頭位置を含む次のVOBUが検索され、SPU#1の先頭位置を含むVOBU2に再生位置が移動し、SPU#1の有効期間に対応するVOBU2、3を用いて2倍速の再生速度での高速再生動作が行われる。
【0072】このように、字幕の再生に必要な字幕情報(SPU)が映像の再生に必要な映像情報(VOBU)の一部に分散して対応している場合には、字幕とこれに対応する映像の再生が行われた後に、次に字幕の再生が可能な位置まで再生位置を移動させることにより、字幕を確実に拾い出して再生することができる。
【0073】上述した実施形態では、ディスク再生装置100における処理能力として、字幕の再生が可能な高速再生動作の再生速度が2倍速の場合を想定して説明を行っていたが、字幕の再生が可能な高速再生動作の再生速度が2倍速以上であるディスク再生装置に対しても同様にして本発明を適用することができる。
【0074】上述した実施形態では、ディスク再生装置100にDVD10を装填して再生動作を行う場合について説明したが、ビデオCDやDVD−RAM(データ書き換え可能なDVD)など他のディスク型記録媒体に記録された画像の再生を行う場合に本発明を適用することができる。
【0075】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、字幕の再生が可能なn倍速の再生速度による高速再生動作と再生位置を移動させる移動動作とを交互に繰り返すことにより、n倍速よりも速い再生速度での再生動作が実現されるので、n倍速よりも速い再生速度の再生動作が指示された場合にも字幕を再生して表示することが可能となる。したがって、字幕を目安にして所望の再生位置を探すことが可能となり操作性を向上させることができる。




 

 


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