Warning: fopen(data/log202007150425.log): failed to open stream: No space left on device in /home/jp321/public_html/header.php on line 106

Warning: flock() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 107

Warning: fclose() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 112
無線基地局システムの受信部監視システム及び監視方法 - 埼玉日本電気株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 埼玉日本電気株式会社

発明の名称 無線基地局システムの受信部監視システム及び監視方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−37551(P2003−37551A)
公開日 平成15年2月7日(2003.2.7)
出願番号 特願2001−223729(P2001−223729)
出願日 平成13年7月25日(2001.7.25)
代理人 【識別番号】100088812
【弁理士】
【氏名又は名称】▲柳▼川 信
【テーマコード(参考)】
5K042
5K067
【Fターム(参考)】
5K042 AA06 BA14 CA02 CA12 DA32 EA06 
5K067 AA23 CC10 DD25 DD42 DD44 DD45 DD46 EE10 FF16 HH21 HH22 LL14
発明者 関 義和
要約 課題
屋外受信増幅器のNF及び及びフィーダの損失を自動的に算出して正確なRTWPを報告する。

解決手段
屋外受信増幅器3内で生成されるパイロット信号を無線基地局装置5内の無線部11で復調してRSCP値及びBER値を算出し、検出部12でそのRSCP値及びBER値からフィーダ損失及びNF値を算出する。さらにRTWP処理部13にてそのNF値を加味した受信入力レベル値(RTWP値)を上位装置に報告する。
特許請求の範囲
【請求項1】 受信信号を増幅する受信増幅手段と、この受信増幅手段から出力される信号を復調しその復調信号に基づき前記受信増幅手段の故障検出を行う無線基地局手段とを含む無線基地局システムの受信部監視システムであって、前記受信増幅手段は故障検出用のパイロット信号を生成するパイロット信号生成部と、前記受信信号及び前記パイロット信号を増幅する増幅器とを含み、前記無線基地局手段は前記増幅器から出力される信号を復調しその復調信号からRSCP値及びBER値を算出する無線部と、算出されたRSCP値及びBER値から前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失及びNF値を算出する検出部と、前記検出部で検出されたNF値を加味したRTWP値を出力するRTWP処理部とを含むことを特徴とする無線基地局システムの受信部監視システム。
【請求項2】 前記検出部は算出されたRSCP値及びBER値が所定範囲に入っているか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の無線基地局システムの受信部監視システム。
【請求項3】 前記受信信号が前記増幅器に入力されるまでの経路における損失と、前記パイロット信号が前記増幅器に入力されるまでの経路における損失とは等しいことを特徴とする請求項1または2記載の無線基地局システムの受信部監視システム。
【請求項4】 前記無線部は入力レベル対RSCP値及びBER値特性表を用いて前記RSCP値及び前記BER値を算出することを特徴とする請求項1から3いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視システム。
【請求項5】 前記RSCP値は前記パイロット信号の出力電力と、前記増幅器の利得と、前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失と、前記無線部の拡散利得とから算出されることを特徴とする請求項1から4いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視システム。
【請求項6】 前記NF値は前記増幅器のNF値及び利得と、前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失と、前記無線部のNF値とから算出されることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視システム。
【請求項7】 前記RTWP値は前記受信信号の入力レベルと、熱雑音レベルと、前記NF値とから算出されることを特徴とする請求項1から6いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視システム。
【請求項8】 受信信号を増幅する受信増幅手段と、この受信増幅手段から出力される信号を復調しその復調信号に基づき前記受信増幅手段の故障検出を行う無線基地局手段とを含む無線基地局システムの受信部監視方法であって、前記受信増幅手段は故障検出用のパイロット信号を生成するパイロット信号生成部と、前記受信信号及び前記パイロット信号を増幅する増幅器とを含み、前記無線基地局手段は前記増幅器から出力される信号を復調しその復調信号からRSCP値及びBER値を算出する第1ステップと、算出されたRSCP値及びBER値から前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失及びNF値を算出する第2ステップと、前記第2ステップで検出されたNF値を加味したRTWP値を出力する第3ステップとを含むことを特徴とする無線基地局システムの受信部監視方法。
【請求項9】 前記第2ステップは算出されたRSCP値及びBER値が所定範囲に入っているか否かを判定することを特徴とする請求項8記載の無線基地局システムの受信部監視方法。
【請求項10】 前記受信信号が前記増幅器に入力されるまでの経路における損失と、前記パイロット信号が前記増幅器に入力されるまでの経路における損失とは等しいことを特徴とする請求項8または9記載の無線基地局システムの受信部監視方法。
【請求項11】 前記第1ステップは入力レベル対RSCP値及びBER値特性表を用いて前記RSCP値及び前記BER値を算出することを特徴とする請求項8から10いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視方法。
【請求項12】 前記RSCP値は前記パイロット信号の出力電力と、前記増幅器の利得と、前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失と、前記無線部の拡散利得とから算出されることを特徴とする請求項8から11いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視方法。
【請求項13】 前記NF値は前記増幅器のNF値及び利得と、前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失と、前記無線部のNF値とから算出されることを特徴とする請求項8から12いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視方法。
【請求項14】 前記RTWP値は前記受信信号の入力レベルと、熱雑音レベルと、前記NF値とから算出されることを特徴とする請求項8から13いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視方法。
【請求項15】 前記パイロット信号のレベルを予め基準値よりも所定値だけ高くしておき、前記第1ステップにおけるRSCP値算出とBER値算出との間に前記パイロット信号のレベルを前記基準値に戻すステップを含むことを特徴とする請求項8から14いずれか記載の無線基地局システムの受信部監視方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線基地局システムの受信部監視システム及び監視方法に関し、特に移動端末と通信を行う無線基地局システムの受信部監視システム及び監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線基地局システムの無線レベルダイヤ、特に屋外受信増幅器のNF(Noise Figure)、利得及びフィーダ損失を実際に測定する場合においては、現地に測定器を持ち運ぶ必要が有った。一方、机上にて求める場合にはフィーダ長からフィーダ損失を求め総合NFがWCDMA(WidebandCode Division Multiple Access)システム上妥当かどうか机上判断し、上述した実機にて検証していた。また、屋外受信増幅器をマルチベンダー化した際に生じるNF特性の差分を局データ等でオフセットを掛けてWCDMAシステムパラメータを構築していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現地に測定器を持ち運ぶ場合は、屋外受信増幅器のようにアンテナ直下のような危険な場所で作業する必要が有るという欠点があった。また、フィーダ損失、総合NF等の算出が煩雑という欠点もあった。
【0004】一方、この種の受信部監視システムの一例が特開平9−200069号公報(以下、先行技術文献1という)、特開平11−186956号公報(以下、先行技術文献2という)及び特許第2503889号公報(以下、先行技術文献3という)に開示されている。
【0005】先行技術文献1開示の技術は、屋外に設けられた高感度無線機の障害を検出する装置に関し、パイロット信号レベルが基準値より低いか否かを監視手段35で比較して、屋外受信機で障害が発生したか否かを検出するものである。しかし、この発明ではBER(Bit Error Rate)を判断基準に用いない点で本発明と全く相違する。
【0006】先行技術文献2開示の技術は、移動無線機に受信信号からフェ−ジングピッチ検出手段と、BER測定手段と、受信入力レベル測定手段とを有し、フェ−ジングピッチ検出情報とBERと受信入力レベル情報とから現在の適性移動速度を導き出す適性移動速度検出手段を設け、導き出された移動速度に対してユーザが配慮することによりフェ−ジングによる通信品質の劣化を低減する、というものである。しかし、発明の対象が移動無線機であり、またその目的がフェ−ジングによる通信品質の劣化の低減である点で本発明と全く相違する。
【0007】先行技術文献3開示の技術は、屋外に設けられた受信増幅装置の障害を検出する装置に関し、送信機の送信信号がアンテナ共用器で受信回路側に漏洩するときの減衰規格値と受信増幅装置の増幅規格値と送信機の送信電力情報とを用いて故障検出の基準値を作成し、電界検出部から出力される電界強度情報をその基準値と比較して故障判定を行う、というものである。しかし、この発明はパイロット信号を用いないという点で本発明と全く相違する。
【0008】そこで本発明の目的は、屋外受信増幅器のNF及び及びフィーダの損失を自動的に算出して正確なRTWP(Recieved Total Wideband Power)を報告することにより、上記課題を解決することが可能な無線基地局システムの受信部監視システム及び監視方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明は、受信信号を増幅する受信増幅手段と、この受信増幅手段から出力される信号を復調しその復調信号に基づき前記受信増幅手段の故障検出を行う無線基地局手段とを含む無線基地局システムの受信部監視システムであって、前記受信増幅手段は故障検出用のパイロット信号を生成するパイロット信号生成部と、前記受信信号及び前記パイロット信号を増幅する増幅器とを含み、前記無線基地局手段は前記増幅器から出力される信号を復調しその復調信号からRSCP値及びBER値を算出する無線部と、算出されたRSCP値及びBER値から前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失及びNF値を算出する検出部と、前記検出部で検出されたNF値を加味したRTWP値を出力するRTWP処理部とを含むことを特徴とする。
【0010】又、本発明による他の発明は、受信信号を増幅する受信増幅手段と、この受信増幅手段から出力される信号を復調しその復調信号に基づき前記受信増幅手段の故障検出を行う無線基地局手段とを含む無線基地局システムの受信部監視方法であって、前記受信増幅手段は故障検出用のパイロット信号を生成するパイロット信号生成部と、前記受信信号及び前記パイロット信号を増幅する増幅器とを含み、前記無線基地局手段は前記増幅器から出力される信号を復調しその復調信号からRSCP値及びBER値を算出する第1ステップと、算出されたRSCP値及びBER値から前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失及びNF値を算出する第2ステップと、前記第2ステップで検出されたNF値を加味したRTWP値を出力する第3ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】本発明及び本発明による他の発明によれば、屋外受信増幅器のNF及び及びフィーダの損失を自動的に算出して正確なRTWPを報告する構成であるため、上記課題を解決することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る無線基地局システムの最良の実施の形態の構成図である。同図を参照すると、無線基地局システムは送受信アンテナ1と、受信専用アンテナ2と、無線送信信号と無線受信信号を分離し、無線受信信号のみを低雑音増幅する屋外受信増幅器3と、無線送信受信信号を変復調処理し且つ屋外受信増幅器3の故障検出を行う無線基地局装置5と、屋外受信増幅器3と無線基地局装置5間に接続され無線受信信号と屋外受信増幅器3への電源とを重畳するのに用いられるフィーダ4A及び4Bと、無線送信信号伝送用に用いられるフィーダ4Cとから構成される。
【0013】次に、屋外受信増幅器3の構成について説明する。図2は屋外受信増幅器3の一例の構成図である。同図を参照すると、屋外受信増幅器3は無線基地局装置5からの無線送信信号を帯域外除去し送受信アンテナ1に出力し、送受信アンテナ1からの無線受信信号を帯域外除去し分離するデュプレクサ10(以下、DUP10という)と、屋外受信増幅器3の故障検出をする為の信号源を生成するパイロット発振部8Aと、無線受信信号及びパイロット発振部8Aからのパイロット信号を所定の方向に出力させるサーキュレータ部7A(以下、CUR7Aという)と、フィーダ4Aからの電源を入力とし且つ無線受信信号を低雑音増幅する低雑音増幅部9(以下、LNA9Aという)とから構成される。
【0014】同様に、受信専用アンテナ2からの無線受信信号の経路も送受信アンテナ1からの経路と同様に、無線受信信号を帯域外除去するバンドパスフィルタ6(以下、BPF6という)と、CUR7Bと、パイロット発振部8Bと、LNA9Bとから構成される。
【0015】なお、端子21は送受信アンテナ1の接続端子、端子22は受信専用アンテナ2接続端子、端子23Cは送信信号入力端子、端子23Aは0系受信信号出力端子、端子23Bは1系受信信号出力端子である。
【0016】次に、無線基地局装置5の構成について説明する。図3は無線基地局装置5の一例の構成図である。同図を参照すると、無線基地局装置5は無線送信信号を生成し且つ0系及び1系からなる2系統の無線受信信号を復調処理する無線部11と、屋外受信増幅器3に供給する電源を生成する電源供給部14と、無線受信信号と電源を分離多重し屋外受信増幅器3からの無線受信信号は無線部11へ、電源供給部14からの電源は受信用フィーダ4A及び4Bに重畳するバイアスT部15A,15Bと、無線部11にて復調処理された信号、即ち屋外受信増幅器3のパイロット発振部8A,8Bからの信号を検出及び判断する検出部12と、検出部12からの報告値から屋外受信増幅器3のNFを算出しRTWPを処理するRTWP処理部13とから構成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本実施例は上記実施の形態の動作を具体的な数値を用いて行ったものである。まず、第1実施例について説明する。第1実施例は、アクセス方式としてチップレート3.84MbpsのDS−CDMA(Direct Sequence−CDMA:直接拡散CDMA)方式を採用した移動通信システムに本発明を適用したものである。
【0018】図4は第1実施例の動作を示すフローチャート、図5は無線部11の入力レベル対BER/RSCP特性図、図6は無線部11の入力レベル対RTWP特性図、図7は無線基地局システムのNFレベルダイヤ、図8は無線基地局システムのNF/RTWP特性図である。以下、図1から図8を参照して第1実施例の動作を説明する。本発明の屋外受信増幅器3及び無線基地局装置5は受信側のみダイバーシチ(diversity)機能を具備する構成とする。
【0019】初めに送信系の無線送信信号の流れを説明する。無線基地局装置5の無線部11において対移動機と通信を司るために所定のWCDMA変調波を生成し出力する。出力された無線送信信号は送信系フィーダ4Cを経由して屋外受信増幅器3のDUP10にて帯域制限され送受信アンテナ1へ供給される。
【0020】一方、受信系の無線受信信号の流れは、0系無線受信信号は送受信アンテナ1にて受信され、DUP10にて受信帯域制限され、CUR7Aを経由してLNA9Aにて所定の増幅度に電力増幅され、屋外受信増幅器3から出力される。
【0021】そして、出力された0系無線受信信号は0系受信フィーダ4Aを経由して無線基地局装置5に入力され、バイアスT部15Aを経由して無線部11にてCDMAの逆拡散処理され復調される。
【0022】1系も同様に1系無線受信信号は受信専用アンテナ2にて受信され、BPF6にて受信帯域制限され、CUR7Bを経由して低雑音増幅器9Bにて所定の増幅度に電力増幅され屋外受信増幅器3から出力される。
【0023】そして、出力された1系無線受信信号は1系受信フィーダ4Bを経由して無線基地局装置5に入力され、バイアスT部15Bを経由して無線部11にてCDMAの逆拡散処理され復調される。
【0024】また、屋外受信増幅器3の電源供給の流れを説明すると、まず無線基地局装置5の電源供給部14にて所定の電圧が生成される。次に此の電圧はバイアスT15A,15Bにて多重されフィーダ4A及び4Bに重畳される。次にフィーダー4A及び4B経由の電源はLNA9A,9B内で分離印加され、LNA9A,9Bでは所定の低雑音増幅が行われる。
【0025】以上の信号の流れにて無線基地局装置5と屋外受信増幅器3と送受信アンテナ1及び受信専用アンテナ2から構成された無線基地局システムを用いて移動体端末との間で通信が行われDS−WCDMAシステムが構築される。
【0026】ここで、屋外受信増幅器3は一般的にアンテナ直下のような屋外で且つ保守性が悪い環境に設置される。
【0027】次に此の屋外受信増幅器3の故障検出の信号の流れを説明する。まず0系受信経路はパイロット発振部8Aで所定のレベル及びコードにてWCDMA波が生成されパイロット信号として出力される。さらにそのパイロット信号はCUR7A、低雑音増幅器9A、フィーダ4A及び無線基地局装置5のバイアスT部15Aを経由して無線部11にて所定の拡散利得から逆拡散される。此の逆拡散された信号は検出部12にて所定のRSCP値(Received Signal Code Power)及びBER値(Bit Errer Rate)の範囲に入っているか否かが判断され故障検出が行われるとともに、RSCP値及びBER値からNF値が算出される。
【0028】ここで無線部11は図5に示すような入力レベルに対し直線的に比例するRSCP値及び入力レベルに対応した(双曲線状の)BER値を算出するものである。即ち、無線部11は入力レベルからRSCP値及び入力レベルに対応したBER値を算出する機能を有している。此の特にBER値から逆算して装置のNF値を求めRTWP処理部13にて此のNF値を加味した受信入力レベル値(RTWP値)を上位装置に報告する。
【0029】同様に1系受信経路もパイロット発振部8BのWCDMA波がCUR7B、低雑音増幅器9B、フィーダ4B及び無線基地局装置5のバイアスT部15Bを経由して無線部11にて所定の拡散利得から逆拡散され検出部12にて同一処理される。
【0030】ここで、無線基地局システムは3GPP WG4(3 GenerationPertnership Project Working Group 4)にて仕様書上(TS25.104)基準感度はデータ速度12.2kbps、BER0.1%における入力レベルは−121dBm以下と規定されている。
【0031】此の値の根拠は、 基準感度[dBm]=−174[dBm/Hz]+10*log(12.2k)[dBHz]+Eb/No+NF+Margin …(1) でEb/Noは5.09dB、NF値は5dB、Marginは2dBの値で合意された。また、RTWP値の定義に関してもアンテナ入力端子で受信する全ての電力に装置のNF及び熱雑音を加味するということで合意されている。
【0032】よってWCDMAの無線設計上はアンテナ端からの総合NFtを5dB以下にする必要があり(ここでマージン:Marginは無視する)、例えば、屋外受信増幅器3の利得Ga40dB、NFa値3dB、フィーダ損失NFb30dB、無線部11のNFc値5dBとした場合で具体例を用いて詳述する。
【0033】まず、無線基地局システムの総合NFtを求めると NFt=10log(10^(NFa/10)+((10^((NFb/10+NFc/10)/10)−1)/10^(Ga/10))) …(2) から総合NFtは3.6dB(図7■参照)となり基準感度を満足する無線レベルダイヤとなる。
【0034】以上詳述したように基準感度とは屋外受信増幅器3のNFa及び利得Gaとフィーダー損失のNFbと無線部11のNFcから決定される。ここで屋外受信増幅器3のNFaは受動素子であるDUP10、BPF6の損失(ここでCUR7A,7Bの損失は無視する)及びLNA9A、9BのNFdから決定される。
【0035】例えば屋外受信増幅器3のNFtに3dBを求める場合の一例としてはDUP10、BPF6の損失は1dB、及びLNA9A,9BのNFdは2dBなら実現する。ここで、利得Gaが40dBよりLNA9A,9Bの利得は40dB+1dBの41dBとする必要がある。
【0036】一方、パイロット発振部8A,8Bの生成WCDMA信号に関しては、パイロット発振部8A,8Bからの総合NFはCUR7A,7B以降のNFが影響する。ここで、計算しやすくするためにCUR7A,7Bのパイロット発振部8A,8BからLNA9A,9Bまでの損失はDUP10と同等の値1dBで考える。従って無線基地局システムの総合NFtとパイロット部8A,8Bからの総合NFeは同等となる。
【0037】具体的にはアンテナ入力端子にWCDMA信号を−121dBm入力した場合とパイロット部8A,8Bから−121dBmWCDMA信号を出力した場合とで同一のRSCP値及びBER値が算出できる。
【0038】次に、RTWP算出方法に関してだが定義としてはアンテナ入力端子で受信する全ての電力に装置のNF及び熱雑音を加味することになっており、アンテナ入力端子は送受信アンテナ1若しくは受信専用アンテナ2で、全ての電力とは此のアンテナに入力される全WCDMAエネルギーである。つまり移動体端末が複数存在した場合はその電力積算値と熱雑音の合計になる、また装置のNFはアンテナ端子からのNFtで無線基地局システムの総合NFの事である。
【0039】具体的には送受信アンテナ1若しくは受信専用アンテナ2への入力レベルをA(dBm)、熱雑音レベルをB(dBm)=−108(dBm/3.84MHz)、装置N/FをNFt(dB)とした場合、装置で測定される値(RTWP)は、 RTWP=10*log(10^(A/10)+10^((B+NFt)/10)) …(3) となり、NFtを3.6dBとし入力レベルが−108/−105/−103/−100/−90dBmの場合RTWP値報告は−102.8/−101.7/−100.6/−98.7/−89.8dBmとなるように無線基地局装置5のRTWP処理部13で処理されるべきである(図8及び図6参照)。
【0040】其れでは本発明のRTWP検出方法を図4を参照しながら詳述する。ここで屋外受信増幅器3、フィーダ4A,4B、無線部11の利得、NF、損失は上述した値を用いる。一般的にはWCDMAシステム運用前の際にRTWP値検出フローを動かし、運用後に関しては定期的若しくは外気温等の自然環境の変化の際且つトラフィックが無い状況で行うのが好ましい。
【0041】初めに電源供給部14をオン(ON)すると(S1)、LNA4A,4B及びパイロット発振部8A,8Bに電圧が印加され(S2)、パイロット発振部8A.8Bから伝送速度12.2kbps、所定のコード、−121dBmのWCDMA信号を出力する。出力された信号は無線部11で拡散利得(10log3.84mbps/12.2kbps=25dB)で逆拡散されRSCP値が算出される(RSCP値をXdBmとする)。ここでRSCP値算出のパラメータは無線レベルダイヤ(図5の特性図)により一義的に決定される。
【0042】パイロット発振部8A,8Bの出力電力と屋外受信増幅器3の利得とフィーダ4A、4B損失と拡散利得から X=−121dBm+40dB+(−30dB)+25dB=−86dBm …(4)
と算出し、此の算出値から相対的な値つまりアンテナ入力RSCP値−121dBmと換算するようにする(S3)。ここで算出換算されたRSCP値がA=−122dBm〜−120dBmの範囲内であると言う事で振幅不具合ではない(即ち、正常)と判断される。
【0043】次にBER算出を行う(BER値をY%とする)(S4)。その結果Y=0.1%と算出され(図5参照)、例えばB=0.2%を超えない(即ち、Y≦Bである)と言う事でBER不具合ではない(即ち、正常)と判断される。
【0044】次に、今回求められたRSCP値、BER値の算出結果より、まずフィーダ損失30dBが逆算され、総合NFt=3.6dBが求まる(S5)。此の求められたNFtよりRTWP処理部13の式(3)の計算式のNFt値は3.6dBと初期化され終了する(S6)。
【0045】次に、第2実施例について説明する。第2実施例では自然環境の変化において例えば外気温が下がった(一般的には能動素子のNFが下がる;例えばLNA9A,9BのNFが2dBから1dBに下がった場合(図7■参照)の例を詳述する。パイロット発振部8A,8Bからの−121dBmのWCDMA信号は上述した初期設定時と無線レベルダイヤは変わらないためRSCP値算出(XdBm)は−121dBmのまま算出する。一方、BER値算出(Y%)はLNAのNFが下がった事によりBER値が良くなった(Y=0.01%)と算出される。つまり無線部11の入力レベル−BER特性(図5参照)より通常入力レベル(−121dBm)より多い入力レベル(−120dBm)が入った状態でのBER値(0.01%)と同等になり1dBオフセットがかかったように見える。よってこのオフセット値より逆算してNFtを求めるとBER特性よりNFtは2.8dBと求まる。
【0046】これによりRTWP処理部13のNFtは2.8dBと記憶され、入力レベルに対応したRTWP値は入力レベルが−108/−105/−103/−100/−90dBmの場合−103.4/−102.1/−101/−98.9/−89.8dBmとなる(図8■及び図6参照)。
【0047】このように自然環境の変化により屋外受信増幅器のNFが変化した場合にでも本フローチャート処理にて現時点の正確なRTWPが算出できる。
【0048】次に、第3実施例について説明する。例えばフィーダ損失が25dBのフィーダ長で無線基地局システムを構築した場合にでも、無線レベルダイヤの基本形があればRSCP値算出はパイロットの出力レベル−121dBmから屋外受信アンプ(OARA:Outdoor Air Receiver Amplifier)の固定増幅度40dB、フィーダ損失αdB、無線部11での逆拡散後のRSCP値−81dBmを算出し、フィーダ損失の基準値30dBより5dB低い25dBと算出できる。次にこのときのBER値0.01%と25dBの値より装置NFtが3.2dBと逆算できる(図7■参照)。
【0049】次に、第4実施例について説明する。図9は第4実施例の動作を示すフローチャートである。なお、図9のフローチャートは図4のフローチャートのS3とS4との間にS11を追加したものであり、S1からS6までは図4のフローチャートと同様であるためこれらの処理の説明は省略する。
【0050】上述したパイロット発振部8A、8Bの出力レベルはRSCP値及びBER値算出の際にも−121dBm固定値であったが、トラフィックがあるようなRTWP処理の際に外部の影響を受ける場合はあらかじめパイロット発振部8A、8Bの出力レベルを例えば20dBアップして十分RSCP値が検出できる値にしておき、次に出力レベルを−121dBmに戻し(S11)、BER値を算出する。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、受信信号を増幅する受信増幅手段と、この受信増幅手段から出力される信号を復調しその復調信号に基づき前記受信増幅手段の故障検出を行う無線基地局手段とを含む無線基地局システムの受信部監視システムであって、前記受信増幅手段は故障検出用のパイロット信号を生成するパイロット信号生成部と、前記受信信号及び前記パイロット信号を増幅する増幅器とを含み、前記無線基地局手段は前記増幅器から出力される信号を復調しその復調信号からRSCP値及びBER値を算出する無線部と、算出されたRSCP値及びBER値から前記受信増幅手段及び前記無線基地局手段間のフィーダ損失及びNF値を算出する検出部と、前記検出部で検出されたNF値を加味したRTWP値を出力するRTWP処理部とを含むため、上記課題を解決することが可能となる。又、本発明による他の発明も本発明と同様の効果を奏する。
【0052】具体的に説明すると、第1の効果は、フィーダの損失を自動で算出できる事である。その理由は、パイロット発振部から所定のWCDMA信号を無線部にて逆拡散しRSCP値を算出できるからである。
【0053】第2の効果は、屋外受信増幅器のNFを自動で算出できる事である。その理由は、パイロット発振部から所定のWCDMA信号を無線部にて逆拡散しBER値を算出できるからである。
【0054】第3の効果は、屋外受信増幅器の保守性に優れ、現地に測定器を持ち運ぶ必要が無く且つ、屋外のアンテナ直下のような危険な場所で作業する必要が無い事である。その理由は、パイロット発振部から所定のWCDMA信号を無線部にて逆拡散し屋外受信増幅部のNF及びフィーダの損失を算出できるからである。
【0055】第4の効果は、自然環境の変化に伴う屋外受信増幅器のNFの変化がわかる事である。その理由は、パイロット発振部から所定のWCDMA信号を無線部にて逆拡散しBERを算出できるからである。
【0056】第5の効果は、屋外受信増幅器のマルチベンダー構成の場合にでも正確なRTWP算出ができる事である。その理由は屋外受信増幅器のNFを算出でき、RTWP処理部の計算式の初期値を変えられる事が出来るからである。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013