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発明の名称 TDMA通信方式の移動体通信における移動局の周辺レベル測定装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−32173(P2003−32173A)
公開日 平成15年1月31日(2003.1.31)
出願番号 特願2001−216188(P2001−216188)
出願日 平成13年7月17日(2001.7.17)
代理人 【識別番号】100086759
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 喜平
【テーマコード(参考)】
5K028
5K042
5K067
【Fターム(参考)】
5K028 BB06 CC02 CC05 EE08 HH00 KK01 KK12 NN02 
5K042 AA06 BA01 CA13 DA19 EA01 EA14 FA11 GA02 GA17
5K067 AA44 CC04 DD44 EE02 EE10 GG01 GG11 LL01 LL11
発明者 江口 忠志
要約 課題
任意のタイミングで周辺レベル測定の開始を可能にすることにより、周辺レベル測定のためのソフトウェア制御を簡略化するようにした、TDMA通信方式の移動体通信における移動局の周辺レベル測定装置を提供する。

解決手段
TDMA通信方式の移動体通信システムにおける移動局の周辺レベル測定装置10であって、基地局からの信号を受信して、その信号レベルを出力する受信部100と、オンモードに指定されたとき、受信部からの信号レベルに基づいて、周辺レベルを測定する周辺レベル測定部110と、周辺レベル測定部を制御する制御部120と、を設けて、上記制御部が、移動局と基地局との間の送受信のないアイドル時間帯か否かを識別する識別部を備えており、上記制御部が、周辺レベル測定の要因の発生により、アイドル時間帯か否かにかかわらず、周辺レベル測定部110に対して周辺レベル測定を行なわせる。
特許請求の範囲
【請求項1】 基地局と複数の移動局とから成るTDMA通信方式の移動体通信システムにて、移動局の周辺レベルを測定するための周辺レベル測定装置であって、基地局からの信号を受信して、その信号レベルを出力する受信部と、オンモードに指定されたとき、受信部からの信号レベルに基づいて、周辺レベルを測定する周辺レベル測定部と、周辺レベル測定部を制御する制御部とを有し、上記制御部が、移動局と基地局との間の送受信のないアイドル時間帯か否かを識別する識別部を備え、上記制御部が、周辺レベル測定の要因の発生により、アイドル時間帯か否かにかかわらず、周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせることを特徴とするTDMA通信方式の移動体通信における周辺レベル測定装置。
【請求項2】 上記制御部が、周辺レベル測定部がオンモードに指定されており、アイドル時間帯であるとき、即時に周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせることを特徴とする請求項1に記載のTDMA通信方式の移動体通信における周辺レベル測定装置。
【請求項3】 上記制御部が、周辺レベル測定部がオンモードに指定されており、アイドル時間帯でないとき、次のアイドル時間帯になったと同時に周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせることを特徴とする請求項1に記載のTDMA通信方式の移動体通信における周辺レベル測定装置。
【請求項4】 上記周辺レベル測定部が、移動局の局発源である周波数シンセサイザに対して、無線チャネル周波数指定を行なって、この周波数シンセサイザのシンセロック時間経過後に、周辺レベル測定を行なうことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のTDMA通信方式の移動体通信における周辺レベル測定装置。
【請求項5】 上記制御部が、CPUにより構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のTDMA通信方式の移動体通信における周辺レベル測定装置。
【請求項6】 上記制御部が、論理回路により構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のTDMA通信方式の移動体通信における周辺レベル測定装置。
【請求項7】 上記周辺レベル測定部が、オフモードに指定されたとき、即時にリセットされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のTDMA通信方式の移動体通信における周辺レベル測定装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDMA通信方式の移動体通信システムにおける移動局の周辺レベル検出のための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体通信システムとして、無線周波数を時間分割して、個々の通信者の移動局に対して特定の時間帯を割り当てて、この割り当てられた時間帯で各移動局と基地局との間で通信を行なうようにした、いわゆるTDMA(TimeDivision Multiple Access)通信方式の移動体通信システムが知られている。
【0003】TDMA通信方式の移動体通信システムにおいては、信号の送受信は、フレーム(TDMAフレーム)を基本として、1TDMAフレーム内の割り当てられた一対の時間帯を使用して行なわれる。一対の時間帯とは、例えば基地局から移動局への送信のための時間帯および移動局から基地局への受信のための時間帯の対と、移動局から基地局への送信のための時間帯および基地局から移動局への受信のための時間帯の対である。
【0004】ここで、TDMA通信方式の移動体通信について、図5を参照して説明する。図5は、基地局Bとある一つの移動局M1との間の通信における時間割り当てを示しており、例えば1TDMAフレーム内における時間分割数すなわちチャネル多重数が6の場合を示している。(以下、時間分割された各時間帯をトラヒックバーストという)。
【0005】そして、図5において、基地局Bから移動局M1への通信に関して、一つの無線チャネルF1が使用され、また移動局M1から基地局Bへの通信に関して、別の一つの無線チャネルF2が使用される。なお、一つの無線チャネルで基地局Bの移動局M1との間の送受信を行なう場合もある。したがって、各無線チャネルF1,F2は、それぞれトラヒックバーストに時間分割され、各トラヒックバーストが順次に異なる移動局との通信に利用されることにより、最大でチャネル多重数に等しい6個の移動局との間で通信を行なうことができるようになっている。
【0006】これに対して、移動局M1から基地局Bへの通信は、割り当てられたトラヒックバーストにて、バースト状に伝送されることになる。すなわち、図5に示すように、移動局M1は、局発源周波数F1に基づいて基地局Bからの信号を受信し、また局発源周波数F2に基づいて、基地局Bに対して信号を送信する。
【0007】このようにして、1TDMAフレームにおいて、移動局M1は、図5に示すように、基地局Bからのデータ受信の際には、移動局M1の局発源周波数を周波数F1(この場合、周波数F1は、移動局M1から見て自局の無線チャネルの周波数となるので、以下自局無線チャネル周波数という)に指定して、基地局Bの移動局M1に対する受信用のトラヒックバースト(以下、この時間帯を自局スロットという)に同期させてデータ受信を行なう。
【0008】また、移動局M1は、基地局Bに対するデータ送信の際には、移動局M1の局発源周波数を周波数F2に指定して、基地局Bの移動局M1に対する送信用のトラヒックバーストに同期させてデータ送信を行なう。これに対して、1TDMAフレームにおいて、移動局M1は、データ送受信以外の時間帯では、基地局Bとの通信に関して自由な時間帯(以下、アイドルという)となる。したがって、移動局M1が送信を行なわず、受信のみを行なう場合には、受信以外の時間帯がすべてアイドルとなる。
【0009】ところで、何らかの要因、例えば移動局の在圏ゾーンの網側のトラヒック集中,移動局の自局スロットの受信レベルの劣化や、移動局の自局スロットの受信レベルよりも周辺ゾーンの受信レベルが大きい場合等の要因によって、周辺ゾーンへのゾーン移行が必要になることがある。したがって、このような場合に備えて、周辺ゾーンの受信レベル(以下、周辺レベルという)の測定を行なう必要がある。このため、アイドルにおける移動局の局発源周波数は、データ送受信とは無関係であることから、このアイドルを利用して、上記周辺レベルの測定を効率良く行なうようにしている。
【0010】従来のTDMA通信方式における周辺レベルの測定について、図6を参照して説明する。図6は、従来のTDMA通信方式の移動体としての携帯電話機における自動周辺レベル測定装置の構成を示すブロック図である。図6に示すように、自動周辺レベル測定装置は、受信部600と、受信部600の制御を含む一連の周辺レベル測定制御を行なう自動周辺レベル測定部610と、自動周辺レベル測定部610の制御を行なうCPU620と、を設けてある。
【0011】受信部600は、無線機601と、周波数シンセサイザ602と、受信レベル出力部603と、同期クロック発生部604と、を有する。ここで、無線機601は、周波数シンセサイザ602により指定された無線チャネルによって、基地局Bから伝送されアンテナ601aで受信した変調アナログ信号を復調する。また、周波数シンセサイザ602は、後述する自動周辺レベル測定部610の周波数指定部612により指定された無線チャネルを選択し、無線機601に送出する。
【0012】さらに、受信レベル出力部603は、周波数シンセサイザ602で指定された無線チャネルにおける無線機601による受信レベルを検出して出力する。また、同期クロック発生部604は、周波数シンセサイザ602で指定された無線チャネルにおいて、無線機601により復調される基地局Bからの受信データに同期したクロックを出力する。
【0013】上記自動周辺レベル測定部610は、CPU620からライン620bを介して送られてくる周辺レベル測定オンオフ指定信号により、オンモードとオフモードの指定を可能にすると共に、さらに受信レベル測定部611と、周波数指定部612と、タイミング生成部613と、を有する。ここで、受信レベル測定部611は、タイミング生成部613からライン613dを介して送られてくる周辺レベル測定タイミング信号の信号発生タイミングで、受信レベル出力部603の出力情報に基づいて受信レベルを測定し、測定した受信レベルを周辺レベル情報としてライン611aを介してCPU620に出力する。
【0014】また、周波数指定部612は、CPU620からライン620aを介して送られてくる周辺ゾーン無線チャネル周波数指定信号により指定された周波数を、タイミング生成部613からライン613bを介して送られてくる周辺ゾーン無線チャネル周波数指定タイミング信号の信号発生タイミングで、周波数シンセサイザ602に対して出力する。さらに、周波数指定部612は、CPU620からライン620cを介して送られてくる自局無線チャネル周波数指定信号により指定された周波数を、タイミング生成部613からライン613cを介して送られてくる自局無線チャネル周波数指定タイミング信号、またはCPU620からライン620dを介して送られてくるCPU起動型自局無線チャネル周波数指定タイミング信号の信号発生タイミングで、周波数シンセサイザ602に対して出力する。
【0015】上記タイミング生成部613は、自動周辺レベル測定部610がオフモードに指定されている場合には、移動局の自局スロットデータ受信が基地局Bに同期して完了したタイミングで、ライン613eを介してCPU620に出力する受信完了タイミング信号(第一の信号)を生成する。これに対して、自動周辺レベル測定部610がオンモードに指定されている場合には、タイミング生成部613は、上記第一の信号に加えて、さらに以下の四つの信号、すなわちライン613bを介して周波数指定部612に出力する周辺ゾーン無線チャネル周波数指定タイミング信号(第二の信号)と、ライン613dを介して受信レベル測定部611に出力する周辺レベル測定タイミング信号(第三の信号)と、ライン613aを介してCPU620に出力する周辺レベル測定完了タイミング信号(第四の信号)と、ライン613cを介して周波数指定部612に出力する自局無線チャネル周波数指定タイミング信号(第五の信号)と、を生成する。
【0016】ここで、第二の信号(周辺ゾーン無線チャネル周波数指定タイミング信号)は、上記第一の信号の信号発生時点と同時に、ライン613bに出力される。また、第三の信号(周辺レベル測定タイミング信号)は、上記第二の信号の信号発生時点から、周波数シンセサイザ602のシンセロック時間経過後に、ライン613dに出力される。
【0017】さらに、第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)は、上記第三の信号の信号発生時点の後に、受信レベル測定部611が受信レベル出力部603の出力情報に基づいて受信レベル測定を終了した時点で、ライン613aに出力される。また、第五の信号(自局無線チャネル周波数指定タイミング信号)は、上記第四の信号の信号発生時点と同時に、ライン613cに出力される。
【0018】上記CPU620は、ライン613eからの第一の信号(受信完了タイミング信号)の検出と、ライン613aからの第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)の検出と、ライン611aを介して行なう周辺レベル情報の読出しと、ライン620bを介して行なう自動周辺レベル測定部610に対する周辺レベル測定オンオフ指定信号の出力と、ライン620dを介して行なうCPU起動型自局無線チャネル周波数指定タイミング信号の出力と、ライン620cを介して行なう自局無線チャネル周波数指定信号の出力と、ライン620aを介して行なう周辺ゾーン無線チャネル周波数指定信号の出力と、を可能にする。
【0019】図7は、上述した従来の自動周辺レベル測定装置による周辺レベル測定の動作の一例を示すタイムチャートであり、測定対象の周辺ゾーン無線チャネルが1波の場合を例としている。ここで、従来の自動周辺レベル測定装置の動作を、周辺レベル測定におけるCPU620の動作(すなわちソフトウェア処理)をA,B,Cとし、また自動周辺レベル測定装置の動作(すなわちハードウェア処理)をX,Y,Zとして、時系列的に、図7を参照しながら説明する。
【0020】先ず、自動周辺レベル測定部610をオンモードに指定する前には、すなわち周辺レベルの測定を行なう前には、CPU620は、以下の動作a)およびb)を行なっている。a) CPU620が、予め指定する自局無線チャネル周波数F1を、周波数指定部612に対して、ライン620cを介して指定する。b) CPU620が、自局無線チャネル周波数指定タイミング信号を、ライン620dを介して出力する。これらの動作a)およびb)により、周波数指定部612が、動作a)で指定した自局無線チャネル周波数F1を、動作b)で指定したタイミングで、周波数シンセサイザ602に対して指定する。このようにして、移動局が自局スロットの受信を行なうために、自動周辺レベル測定部610にて、前もって自局無線チャネル周波数が周波数シンセサイザ602に指定される。
【0021】そして、CPU620は、図7にて動作Aの時点で、ゾーン移行を必要とするような要因が発生したとき、周辺レベル測定の開始を必要とすることを検出する。これにより、CPU620は、上記動作Aの時点からタイミング生成部613が出力する一回目の受信完了タイミング信号S2による図7の動作Bの時点で、以下の手順B1〜B3(図8参照)を行なう。手順B1において、CPU620は、本動作Bの時点にて、上記動作Aの時点からタイミング生成部613が出力する一回目の受信完了タイミング信号S2を、ライン613eにより検出する。そして、手順B2において、CPU620は、周辺ゾーン無線チャネル周波数faを、周波数指定部612に対して、ライン620aを介して指定する。最後に、手順B3において、CPU620は、オンモードを、自動周辺レベル測定部610に対して、ライン620bを介して指定する。
【0022】続いて、上記手順B3のオンモードに指定された自動周辺レベル測定部610において、上記動作Xの時点(次の受信完了タイミング信号S3のタイミング)にて、以下の動作X1〜X2が行なわれる。動作X1にて、タイミング生成部613が、ライン613eに第一の信号(受信完了タイミング信号)を出力し、同時にライン613bに第二の信号(周辺ゾーン無線チャネル周波数指定タイミング信号)を出力する。動作X2にて、周波数指定部612が、動作X1でライン613bに出力された上記第二の信号を検出して、手順B2で指定された周辺ゾーン無線チャネル周波数faを、周波数シンセサイザ602に対して指定する。
【0023】このようにして、上記動作Xの時点から周波数シンセサイザ602のシンセロック時間が経過した時点(動作Yの時点)で、以下の動作Y1〜Y2が行なわれる。動作Y1にて、タイミング生成部613が、ライン613dに第三の信号(周辺レベル測定タイミング信号)を出力する。動作Y2にて、受信レベル測定部611が、動作Y1で出力された第三の信号を検出して、受信レベル出力部603の出力情報に基づいて受信レベルの測定を開始する。
【0024】そして、上記動作Yの時点から受信レベル測定部611の測定が終了した時点(動作Zの時点)で、以下の動作Z1〜Z3の動作が行なわれる。動作Z1にて、タイミング生成部613が、ライン613aに第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)を出力する。動作Z2にて、タイミング生成部613が、上記動作Z1と同時に、ライン613cに、第五の信号(自局無線チャネル周波数指定タイミング信号)を出力する。動作Z3にて、周波数指定部612が、動作Z2で出力された第五の信号を検出して、動作a)で指定された自局無線チャネル周波数F1を、周波数シンセサイザ602に対して指定する。
【0025】その後、CPU620は、動作Cの時点で、以下の動作C1〜C2(図8参照)を行なう。動作C1にて、CPU620は、上記動作Z1で出力された第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)を検出して、周辺レベル測定結果を、ライン611aを介して読み出す。動作C2にて、CPU620は、周辺レベルの測定(1波)という目的を終えたことになるので、オフモードを、自動周辺レベル測定部610に対して、ライン620bを介して指定する。
【0026】上述した一連の動作に関して、CPU620が行なう自動周辺レベル測定部610との間の入出力処理に着目して、TDMA通信方式における周辺レベル測定のためのデータ受信制御手順を、図8を参照して説明する。図8において、CPU620は、先ずステップP1にて、受信完了タイミング信号S1により、受信データ解析処理を起動する。そして、CPU620は、この受信データ解析処理にて、周辺レベル測定の開始要因の発生の有無を判定する。
【0027】次に、ステップP2にて、周辺レベル測定の開始要因が発生(上述した動作A)すると、CPU620は、ステップP3にて、受信完了タイミング信号S2を検出(上述した手順B1)により、再び受信データ解析処理を起動する。そして、CPU620は、この受信データ解析処理にて、周辺レベル測定の開始要因の発生の有無を判定した結果、ステップP2における要因発生を認識して、以下のステップP4〜P5の処理を行なう。すなわち、CPU620は、ステップP4にて、周辺ゾーン無線チャネル周波数指定(上述した手順B2)を行ない、続いてステップP5にて、周辺レベル測定をオンモードに指定(上述した手順B3)する。
【0028】その後、CPU620は、ステップP6にて、受信完了タイミング信号S3により、受信データ解析処理を起動し、続いてステップP7にて、周辺レベル測定完了信号S4により、周辺レベル読出し処理(上記動作C1)を起動する。最後に、CPU620は、ステップP8にて、一連の動作の目的である1波の周辺レベルの測定が終了したので、自動周辺レベル測定部610の周辺レベル測定をオフモードに指定(上記動作C2)する。このようにして、周辺レベルの測定動作が終了する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したようステップP2における周辺ゾーンへのゾーン移行のための周辺レベル測定の開始要因発生は、受信データ解析処理が、処理負荷によって変動するため、時間的にランダムに発生する。
【0030】これに対して、自動周辺レベル測定部610の一連のシーケンシャル動作の途中で、周辺レベル測定のオンオフ指定が行なわれると、自動周辺レベル測定部610が誤動作してしまうおそれがある。また、この自動周辺レベル測定部610におけるシーケンシャル動作が受信完了タイミング信号S1,S2,・・・をトリガとして動作開始するようになっている。
【0031】したがって、ステップP5に示すように、周辺レベル測定をオンモードに指定するタイミングを、時間的に一つ前の受信完了タイミング信号のタイミングに同期させると共に、ステップP8に示すように、周辺レベル測定のオフモードに指定するタイミングを、周辺レベル測定完了信号タイミングに同期させ、さらに受信データ解析処理にて、周辺レベル測定の開始要因の発生の有無を判定する処理を追加するようにしている。
【0032】これにより、自動周辺レベル測定部610の一連のシーケンシャル動作と、周辺レベル測定をオンモードに指定するタイミングとの競合を回避して、シーケンシャル動作の誤動作を回避することができる。しかしながら、自動周辺レベル測定部610は、その一連のシーケンシャル動作において上述したソフトウェアに対する規制を強いることになるため、ソフトウェア制御の複雑化を招くことになり、さらにソフトウェアの開発期間の長期化の要因にもなっている。
【0033】本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、任意のタイミングで周辺レベル測定の開始を可能にすることにより、周辺レベル測定のためのソフトウェア制御を簡略化するようにした、TDMA通信方式の移動体通信における移動局の周辺レベル測定装置の提供を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明の請求項1記載のTDMA通信方式の移動体通信における移動局の周辺レベル測定装置は、基地局と、複数の移動局とから成るTDMA通信方式の移動体通信システムにて、周辺レベルを測定するための周辺レベル測定装置であって、基地局からの信号を受信して、その信号レベルを出力する受信部と、オンモードに指定されたとき、受信部からの信号レベルに基づいて、周辺レベルを測定する周辺レベル測定部と、周辺レベル測定部を制御する制御部とを有し、上記制御部が、移動局と基地局との間の送受信のないアイドル時間帯か否かを識別する識別部を備え、かつ、上記制御部が、周辺レベル測定の要因の発生により、アイドル時間帯か否かにかかわらず、周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせる構成としてある。
【0035】TDMA通信方式の移動体通信における移動局の周辺レベル測定装置をこのような構成とすると、制御部の識別部により、アイドル時間帯か否かが識別されることにより、周辺レベル測定の要因が発生したとき、制御部は、アイドル時間帯か否かにかかわらず、周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせる。これにより、任意のタイミングで周辺レベル測定の要因が発生したとき、制御部が周辺レベル測定部に対して周辺レベルの測定を行なわせる。したがって、周辺レベル測定部の一連のシーケンシャル動作と、周辺レベル測定のオンモード指定のタイミングとの競合を回避する必要はなく、いつでも周辺レベル測定部に対してオンモード指定をして、周辺レベルの測定が可能となる。このようにして、本発明によれば、周辺レベル測定部における一連のシーケンシャル動作における制御部のソウトウェアに対する規制が不要となり、ソフトウェア制御が容易になり、ソフトウェアの開発期間を短縮することができる。
【0036】請求項2記載の周辺レベル測定装置は、上記制御部が、周辺レベル測定部がオンモードに指定されており、アイドル時間帯であるとき、即時に周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせる構成としてある。周辺レベル測定装置をこのような構成とすると、識別部からのアイドル時間帯の識別結果に基づいて、アイドル時間帯においては、周辺レベル測定部による周辺レベル測定が即時に行なわれることになる。
【0037】請求項3記載の周辺レベル測定装置は、上記制御部が、周辺レベル測定部がオンモードに指定されており、アイドル時間帯でないとき、次のアイドル時間帯になったと同時に周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせる構成としてある。周辺レベル測定装置をこのような構成とすると、識別部からのアイドル時間帯の識別結果に基づいて、アイドル時間帯でないときには、次のアイドル時間帯になるまで待って、周辺レベル測定部による周辺レベル測定が即時に行なわれることになる。
【0038】請求項4記載の周辺レベル測定装置は、上記周辺レベル測定部が、移動局の局発源である周波数シンセサイザに対して、無線チャネル周波数指定を行なって、この周波数シンセサイザのシンセロック時間経過後に、周辺レベル測定を行なう構成としてある。周辺レベル測定装置をこのような構成とすると、周波数シンセサイザが無線チャネル周波数指定により指定された周波数の発振を行なうようになった後に、周辺レベル測定部が周辺レベルの測定を行なう。これにより、正確な周辺レベルの測定を行なうことができる。
【0039】請求項5記載の周辺レベル測定装置は、上記制御部が、CPUにより構成されている構成としてある。周辺レベル測定装置をこのような構成とすると、CPUを所定のプログラムにしたがって動作させることにより、制御部の所望の制御動作が容易に得られると共に、制御部の制御内容を容易に変更することができる。
【0040】請求項6記載の周辺レベル測定装置は、上記制御部が、論理回路により構成されている構成としてある。周辺レベル測定装置をこのような構成とすると、前もって構成された論理回路にしたがって、制御部が周辺レベル測定部の制御を行なう。この結果、CPUが制御する代わりに論理回路が制御を行なうので消費電力が少なくなり、また、この低消費電力化により、電池の低容量化を図れるので低コストで周辺レベル測定部の制御を行なうことができる。【0041】請求項7記載の周辺レベル測定装置は、上記周辺レベル測定部が、オフモードに指定されたとき、即時にリセットされる構成としてある。周辺レベル測定装置をこのような構成とすると、周辺レベル測定部による周辺レベル測定中に、制御部が次の周辺レベル測定を行なわせようとして周辺レベル測定部をオフモードに指定したとき、周辺レベル測定装置がオフモードに指定されると同時にリセットされることにより、次の周辺レベル測定に影響を与えて誤動作を生じさせることがない。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明のTDMA通信方式の移動体としての携帯電話機における自動周辺レベル測定装置の一実施形態について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態による自動周辺レベル測定装置の構成を示すブロック図である。
【0043】図1に示すように、自動周辺レベル測定装置10は、受信部100と、受信部100の制御を含む一連の周辺レベル測定制御を行なう自動周辺レベル測定部110と、自動周辺レベル測定部110の制御を行なうCPU120と、を設けてある。
【0044】受信部100は、無線機101と、周波数シンセサイザ102と、受信レベル出力部103と、同期クロック発生部104と、を有する。ここで、無線機101は、周波数シンセサイザ102により指定された無線チャネルによって、基地局Bから伝送されアンテナ101aで受信した変調アナログ信号を復調する。また、周波数シンセサイザ102は、後述する自動周辺レベル測定部110の周波数指定部112により指定された無線チャネルを選択し、無線機101に送出する。
【0045】さらに、受信レベル出力部103は、周波数シンセサイザ102で指定された無線チャネルにおける無線機101による受信レベルを検出して出力する。また、同期クロック発生部104は、周波数シンセサイザ102で指定された無線チャネルにおいて、無線機101により復調される基地局Bからの受信データに同期したクロックを出力する。
【0046】上記自動周辺レベル測定部110は、CPU120からライン120bを介して送られてくる周辺レベル測定オンオフ指定信号により、オンモードとオフモードの指定を可能にすると共に、さらに受信レベル測定部111と、周波数指定部112と、タイミング生成部113と、を有する。ここで、受信レベル測定部111は、タイミング生成部113からライン113dを介して送られてくる周辺レベル測定タイミング信号の信号発生タイミングで、受信レベル出力部103の出力情報に基づいて受信レベルを測定し、測定した受信レベルを周辺レベル情報としてライン111aを介してCPU120に出力する。
【0047】また、周波数指定部112は、CPU120からライン120aを介して送られてくる周辺ゾーン無線チャネル周波数指定信号により指定された周波数を、タイミング生成部113からライン113bを介して送られてくる周辺ゾーン無線チャネル周波数指定タイミング信号の信号発生タイミングで、周波数シンセサイザ102に対して出力する。さらに、周波数指定部112は、CPU120からライン120cを介して送られてくる自局無線チャネル周波数指定信号により指定された周波数を、タイミング生成部113からライン113cを介して送られてくる自局無線チャネル周波数指定タイミング信号またはCPU120からライン120dを介して送られてくるCPU起動型自局無線チャネル周波数指定タイミング信号の信号発生タイミングで、周波数シンセサイザ102に対して出力する。
【0048】上記タイミング生成部113は、同期クロック発生部104から出力された同期クロックに基づいて、CPU120からライン120eを介して送られてくるアイドル時間帯情報指定信号により指定された情報に基づいて、測定開始可否時間帯を判定する。そして、上記タイミング生成部113は、自動周辺レベル測定部110がオフモードに指定されている場合には、移動局の自局スロットデータ受信が基地局Bに同期して完了したタイミングで、ライン113eを介してCPU120に出力する受信完了タイミング(第一の信号)を生成する。
【0049】これに対して、自動周辺レベル測定部110がオンモードに指定されている場合には、タイミング生成部113は、上記測定開始可否時間帯の判定の結果、測定開始許可時間帯または測定開始禁止時間帯であるかに応じて、上記第一の信号に加えて、さらに以下の四つの信号、すなわちライン113bを介して周波数指定部112に出力する周辺ゾーン無線チャネル周波数指定タイミング信号(第二の信号)と、ライン113dを介して受信レベル測定部111に出力する周辺レベル測定タイミング信号(第三の信号)と、ライン113aを介してCPU120に出力する周辺レベル測定完了タイミング信号(第四の信号)と、ライン113cを介して周波数指定部112に出力する自局無線チャネル周波数指定タイミング信号(第五の信号)と、を生成する。
【0050】ここで、上記第二〜第五の信号は、上記測定開始可否時間帯が測定開始許可時間帯である場合には、タイミング生成部113により、以下のようにして生成される。まず、第二の信号(周辺ゾーン無線チャネル周波数指定タイミング信号)は、自動周辺レベル測定部110がオンモードに指定されたと同時に、ライン113bに出力される。また、第三の信号(周辺レベル測定タイミング信号)は、上記第二の信号の信号発生時点から、周波数シンセサイザ102のシンセロック時間経過後に、ライン113dに出力される。
【0051】さらに、第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)は、上記第三の信号の信号発生時点の後に、受信レベル測定部111が受信レベル出力部103の出力情報に基づいて受信レベル測定を終了した時点で、ライン113aに出力される。また、第五の信号(自局無線チャネル周波数指定タイミング信号)は、上記第四の信号の信号発生時点と同時に、ライン113cに出力される。
【0052】これに対して、上記第二〜第五の信号は、上記測定開始可否時間帯が測定開始禁止時間帯である場合には、タイミング生成部113により、以下のようにして生成される。まず、第二の信号は、自動周辺レベル測定部110がオンモードに指定された時点から最初の測定開始可能時間帯の開始時点と同時に、ライン113bに出力される。また、第三,第四および第五の信号は、上記測定開始可否時間帯が測定開始可能時間帯である場合と同様のタイミングで出力される。
【0053】上記CPU120は、ライン113eからの第一の信号(受信完了タイミング信号)の検出と、ライン113aからの第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)の検出と、ライン111aを介して行なう周辺レベル情報の読出しと、ライン120bを介して行なう自動周辺レベル測定部110に対する周辺レベル測定オンオフ指定信号の出力と、ライン120dを介して行なうCPU起動型自局無線チャネル周波数指定タイミング信号の出力と、ライン120cを介して行なう自局無線チャネル周波数指定信号の出力と、ライン120aを介して行なう周辺ゾーン無線チャネル周波数指定信号の出力と、さらにライン120eを介して行なうアイドル時間帯情報信号(受信のトラヒックバーストすなわち自局スロット以外の時間帯情報信号)の出力を可能にする。
【0054】図2は、本発明による自動周辺レベル測定装置による周辺レベル測定の動作の一例を示すタイムチャートであり、測定対象の周辺ゾーン無線チャネルが1波の場合を例としている。ここで、従来の自動周辺レベル測定装置の動作を、周辺レベル測定におけるCPU120の動作(すなわちソフトウェア処理)をA,B,CまたはA’,B’,C’とし、また自動周辺レベル測定装置の動作(すなわちハードウェア処理)をX,Y,ZまたはX’,Y’,Z’として、時系列的に、図2を参照しながら説明する。
【0055】先ず、自動周辺レベル測定部110をオンモードに指定する前には、すなわち周辺レベルの測定を行なう前には、CPU120は、以下の動作a),b)およびc)を行なっている。
a) CPU120が、予め指定する自局無線チャネル周波数F1を、周波数指定部112に対して、ライン120cを介して指定する。
b) CPU120が、自局無線チャネル周波数指定タイミング信号を、ライン120dを介して出力する。これらの動作a)およびb)により、周波数指定部112が、動作a)で指定した自局無線チャネル周波数F1を、動作b)で指定したタイミングで、周波数シンセサイザ102に対して指定する。
c) CPU120が、予め認識しているアイドル時間帯情報を、タイミング生成部113に対して、ライン120eを介して指定する。
このようにして、移動局が自局スロットの受信を行ない、また前もって移動局が認識しているアイドル時間帯情報を自動周辺レベル測定部110に指定しておくために、自動周辺レベル測定部110にて、前もって自局無線チャネル周波数が周波数シンセサイザ102に指定され、またアイドル時間帯がタイミング生成部113に指定される。
【0056】ここで、まず、周辺レベル測定をオンモードに指定するタイミングが、測定開始許可時間帯である場合について説明する。CPU120は、図2にて動作Aの時点で、ゾーン移行を必要とするような要因が発生したとき、周辺レベル測定の開始を必要とすることを検出する。これにより、CPU120は、続いて図2にて動作Bの時点で、以下の手順B11〜B12(図3参照)を行なう。手順B11にて、CPU120は、周辺ゾーン無線チャネル周波数faを、周波数指定部112に対して、ライン120aを介して指定する。手順B12にて、CPU120は、オンモードを、自動周辺レベル測定部110に対して、ライン120bを介して指定する。
【0057】続いて、上記手順c)の指定により、タイミング生成部113の判定結果が測定開始許可時間帯の場合、上記手順B12にてオンモードに指定された自動周辺レベル測定部110において、上記動作Xの時点にて、以下の動作X11〜X12が行なわれる。動作X11にて、タイミング生成部113が、ライン113bに、第二の信号(周辺ゾーン無線チャネル周波数指定信号)を出力する。動作X12にて、周波数指定部112が、動作X11でライン113bに出力された上記第二の信号を検出して、手順B11で指定された周辺ゾーン無線チャネル周波数faを、周波数シンセサイザ102に対して指定する。
【0058】このようにして、上記動作Xの時点から周波数シンセサイザ102のシンセロック時間が経過した時点(動作Yの時点)で、以下の動作Y11〜Y12が行なわれる。動作Y11にて、タイミング生成部113が、ライン113dに第三の信号(周辺レベル測定タイミング信号)を出力する。動作Y12にて、受信レベル測定部111が、動作Y11で出力された第三の信号を検出して、受信レベル出力部103の出力情報に基づいて受信レベルの測定を開始する。
【0059】そして、上記動作Yの時点から受信レベル測定部111の測定が終了した時点(動作Zの時点)で、以下の動作Z11〜Z13の動作が行なわれる。動作Z11にて、タイミング生成部113が、ライン113aに第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)を出力する。動作Z12にて、タイミング生成部113が、上記動作Z11と同時に、ライン113cに、第五の信号(自局無線チャネル周波数指定タイミング信号)を出力する。動作Z13にて、周波数指定部112が、動作Z12で出力された第五の信号を検出して、動作a)で指定された自局無線チャネル周波数F1を、周波数シンセサイザ102に対して指定する。
【0060】その後、CPU120は、動作Cの時点で、以下の動作C11〜C12を行なう。動作C11にて、CPU120は、上記動作Z11で出力された第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)を検出して、周辺レベル測定結果を、ライン111aを介して読み出す。動作C12にて、CPU120は、周辺レベルの測定(1波)という目的を終えたことになるので、オフモードを、自動周辺レベル測定部110に対して、ライン120bを介して指定する。
【0061】上述した一連の動作に関して、CPU120が行なう自動周辺レベル測定部110との間の入出力処理に着目して、TDMA通信方式における周辺レベル測定のためのデータ受信制御手順を、図3を参照して説明する。図3において、CPU120は、先ずステップP11にて、受信完了タイミング信号S1により、受信データ解析処理を起動する。
【0062】次に、ステップP12にて、周辺レベル測定の開始要因が発生(上述した動作A)すると、CPU120は、ステップP13にて、周辺ゾーン無線チャネル周波数指定(上述した動作B11)を行ない、続いてステップP14にて、周辺レベル測定をオンモードに指定(上述した動作B12)する。
【0063】その後、CPU120は、ステップP15にて、周辺レベル測定完了信号Saにより、周辺レベル読出し処理(上記動作C11)を起動する。そして、CPU120は、ステップP16にて、一連の動作の目的である1波の周辺レベルの測定が終了したので、自動周辺レベル測定部110の周辺レベル測定をオフモードに指定(上記動作C12)する。続いて、CPU120は、ステップP17にて、受信完了信号S2により、受信データ解析処理を起動する。最後に、CPU120は、ステップP18にて、受信完了信号S3により、受信データ解析処理を起動する。このようにして、周辺レベルの測定動作が終了する。
【0064】次に、周辺レベル測定をオンモードに指定するタイミングが、測定開始禁止時間帯である場合について説明する。CPU120は、図2にて動作A’の時点で、ゾーン移行を必要とするような要因が発生したとき、周辺レベル測定の開始を必要とすることを検出する。これにより、CPU120は、図2にて動作B’の時点で、以下の手順B21〜B22(図4参照)を行なう。手順B21にて、CPU120は、周辺ゾーン無線チャネル周波数faを、周波数指定部112に対して、ライン120aを介して指定する。手順B22にて、CPU120は、オンモードを、自動周辺レベル測定部110に対して、ライン120bを介して指定する。
【0065】続いて、上記手順c)の指定により、タイミング生成部113の判定結果が測定開始禁止時間帯の場合、手順B22にてオンモードに指定された自動周辺レベル測定部110において、オンモードに指定された時点から最初の測定開始可能時間帯の開始時点である動作X’の時点にて、以下の動作X21〜X22が行なわれる。動作X21にて、タイミング生成部113が、ライン113bに、第二の信号(周辺ゾーン無線チャネル周波数指定信号)を出力する。動作X22にて、周波数指定部112が、動作X21でライン113bに出力された上記第二の信号を検出して、手順B21で指定された周辺ゾーン無線チャネル周波数faを、周波数シンセサイザ102に対して指定する。
【0066】このようにして、上記動作X’の時点から周波数シンセサイザ102のシンセロック時間が経過した時点(動作Y’の時点)で、以下の動作Y21〜Y22が行なわれる。動作Y21にて、タイミング生成部113が、ライン113dに第三の信号(周辺レベル測定タイミング信号)を出力する。動作Y22にて、受信レベル測定部111が、動作Y21で出力された第三の信号を検出して、受信レベル出力部103の出力情報に基づいて受信レベルの測定を開始する。
【0067】そして、上記動作Y’の時点から受信レベル測定部111の測定が終了した時点(動作Z’の時点)で、以下の動作Z21〜Z23の動作が行なわれる。動作Z21にて、タイミング生成部113が、ライン113aに第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)を出力する。動作Z22にて、タイミング生成部113が、上記動作Z21と同時に、ライン113cに、第五の信号(自局無線チャネル周波数指定タイミング信号)を出力する。動作Z23にて、周波数指定部112が、動作Z22で出力された第五の信号を検出して、動作a)で指定された自局無線チャネル周波数F1を、周波数シンセサイザ102に対して指定する。
【0068】その後、CPU120は、動作C’の時点で、以下の動作C21〜C22(図4参照)を行なう。動作C21にて、CPU120は、上記動作Z21で出力された第四の信号(周辺レベル測定完了タイミング信号)を検出して、周辺レベル測定結果を、ライン111aを介して読み出す。動作C22にて、CPU120は、周辺レベルの測定(1波)という目的を終えたことになるので、オフモードを、自動周辺レベル測定部110に対して、ライン120bを介して指定する。
【0069】上述した一連の動作に関して、CPU120が行なう自動周辺レベル測定部110との間の入出力処理に着目して、TDMA通信方式における周辺レベル測定のためのデータ受信制御手順を、図4を参照して説明する。図4において、CPU120は、先ずステップP21にて、受信完了タイミング信号S1により、受信データ解析処理を起動する。続いて、ステップP22にて、受信完了タイミング信号S2により、受信データ解析処理を起動する。
【0070】次に、ステップP23にて、周辺レベル測定の開始要因が発生(上述した動作A’)すると、CPU120は、ステップP24にて、周辺ゾーン無線チャネル周波数指定(上述した動作B21)を行ない、続いてステップP25にて、周辺レベル測定をオンモードに指定(上述した動作B22)する。
【0071】その後、CPU120は、ステップP26にて、受信完了タイミング信号S3により、受信データ解析処理を起動する。次に、CPU120は、ステップP27にて、周辺レベル測定完了信号Sbにより、周辺レベル読出し処理(上記動作C21)を起動する。最後に、CPU120は、ステップP28にて、一連の動作の目的である1波の周辺レベルの測定が終了したので、自動周辺レベル測定部110の周辺レベル測定をオフモードに指定(上記動作C22)する。このようにして、周辺レベルの測定動作が終了する。
【0072】上述した実施形態においては、CPU120が、受信データの解析を行なうことにより、アイドル時間帯の情報生成を行なうようにしているが、これに限らず、受信データの解析と、その結果であるアイドル時間帯の情報生成を論理回路で構成することによって、周辺レベル測定装置をハードウェアのみにより構成するようにしてもよい。この場合、例えばCPU120が無線機101による復調データから受信データを解析して、アイドル時間帯の情報をタイミング生成部113に出力する機能が、論理回路によって構成される。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、制御部の識別部により、アイドル時間帯か否かが識別されることにより、周辺レベル測定の要因が発生したとき、制御部は、アイドル時間帯か否かにかかわらず、周辺レベル測定部に対して周辺レベル測定を行なわせる。これにより、任意のタイミングで周辺レベル測定の要因が発生したとき、制御部が周辺レベル測定部に対して周辺レベルの測定を行なわせる。したがって、周辺レベル測定部の一連のシーケンシャル動作と、周辺レベル測定のオンモード指定のタイミングとの競合を回避するような必要はなく、いつでも周辺レベルの測定が可能となる。このようにして、本発明によれば、周辺レベル測定部における一連のシーケンシャル動作における制御部のソウトウェアに対する規制が不要となり、ソフトウェア制御が容易になり、ソフトウェアの開発期間を短縮することができる。




 

 


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