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発明の名称 遠隔制御システム、その制御方法及びそのプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−18666(P2003−18666A)
公開日 平成15年1月17日(2003.1.17)
出願番号 特願2001−205067(P2001−205067)
出願日 平成13年7月5日(2001.7.5)
代理人 【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
【テーマコード(参考)】
2F073
3L061
5K048
【Fターム(参考)】
2F073 AA16 AA33 AB01 BB04 BB09 BB20 BC01 CC05 CC07 CC08 CC12 DD03 DD05 DD07 DE13 FG01 FG02 FG11 GG01 GG09 
3L061 BB03
5K048 AA04 BA01 CA08 DA02 DC01 DC03 EA11 EB02 EB13 FB04 FB08 FC01 HA01 HA02 HA13 HA21
発明者 堀口 和夫
要約 課題
電子メールを用いてリアルタイムで遠隔から電子機器や電子機械の動作状態を制御する遠隔制御システム、その制御方法及びそのプログラムを提供する。

解決手段
本発明は、電子メール送受信機能を備える端末装置10からホスト装置20のメールアカウントに対して、遠隔制御対象となる被制御機器61〜6nの機器番号と動作制御情報とからなる電子メールを送信する。ホスト装置20は、電子メールの内容に基づいて監視装置50に操作信号を送信し、遠隔制御対象となる被制御機器の動作設定を変更する。また、監視装置50にて被制御装置の動作状況を常時監視し、この監視結果をホスト装置20に通知して、ホスト装置20からの操作結果メールを端末装置10に返信する。よって、電子メールを用いてリアルタイムで遠隔から電子機器や電子機械の動作状態を制御することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 電子メールの送受信機能を備える端末装置と、前記端末装置と通信回線網を介して接続されるホスト装置と、前記ホスト装置に接続され、複数の被制御機器の動作状態を監視する監視装置と、を有し、前記端末装置から送信される動作制御メールに基づき、前記監視装置により監視される前記複数の被制御機器の動作状態を制御することを特徴とする遠隔制御システム。
【請求項2】 前記ホスト装置は、前記通信回線網を介して前記端末装置から送信された前記動作制御メールに基づいてメール送信者による遠隔制御可否を判定する判定手段と、前記判定手段により遠隔制御可と判定された前記メール送信者により送信された前記動作制御メールから、遠隔制御を行う被制御機器の機器番号及び動作制御情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記機器番号及び前記動作制御情報を前記監視装置に対して割り込み送信する送信手段と、を有し、前記監視装置は、前記送信手段により割り込み送信された前記機器番号により特定される被制御機器の動作状態を前記動作制御情報に基づいて変更する変更手段を有することを特徴とする請求項1記載の遠隔制御システム。
【請求項3】 前記監視装置は、前記機器番号により特定される被制御機器の動作状態を変更した後、該変更が完了した旨を該被制御機器の機器番号と共に前記ホスト装置へ通知する通知手段を有し、前記ホスト装置は、前記通知手段により通知された前記機器番号と前記変更が完了した旨を電子メールとして、前記通信回線網を介して前記端末装置へ配信する配信手段を有することを特徴とする請求項2記載の遠隔制御システム。
【請求項4】 前記監視装置は、監視下にある被制御機器の異常動作を検知する検知手段を有し、前記検知手段により異常動作を検知した場合、該異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とを前記通知手段により前記ホスト装置に通知し、前記ホスト装置は、前記通知手段により通知された前記異常動作の発生した被制御機器の機器番号と前記異常動作の内容とを電子メールとして、前記配信手段により前記端末装置へ配信することを特徴とする請求項3記載の遠隔制御システム。
【請求項5】 前記端末装置は、移動携帯端末であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の遠隔制御システム。
【請求項6】 電子メールの送受信機能を備える端末装置と、前記端末装置と通信回線網を介して接続されるホスト装置と、前記ホスト装置に接続され、複数の被制御機器の動作状態を監視する監視装置と、を備える遠隔制御システムの制御方法であって、前記端末装置から送信される動作制御メールに基づき、前記監視装置により監視される前記複数の被制御機器の動作状態を制御することを特徴とする遠隔制御システムの制御方法。
【請求項7】 前記端末装置は、遠隔制御を希望する被制御機器の機器番号と該被制御機器に対する動作制御情報とからなる前記動作制御メールを前記ホスト装置に送信する第1の送信ステップを有し、前記ホスト装置は、前記第1の送信ステップにより送信された前記動作制御メールに基づいてメール送信者による遠隔制御可否を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより遠隔制御可と判定された前記動作制御メールから、遠隔制御を行う被制御機器の機器番号及び動作制御情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記機器番号及び前記動作制御情報を前記監視装置に対して割り込み送信する第2の送信ステップと、を有し、前記監視装置は、前記第2の送信ステップにより割り込み送信された前記機器番号により特定される被制御機器の動作状態を前記動作制御情報に基づいて変更する変更ステップを有することを特徴とする請求項6記載の遠隔制御システムの制御方法。
【請求項8】 前記監視装置は、前記機器番号により特定される被制御機器の動作状態を変更した後、該変更が完了した旨を該被制御機器の機器番号と共に前記ホスト装置へ通知する第1の通知ステップを有し、前記ホスト装置は、前記第1の通知ステップにより通知された前記機器番号と前記変更が完了した旨を電子メールとして、前記通信回線網を介して前記端末装置へ配信する第1の配信ステップを有することを特徴とする請求項7記載の遠隔制御システム。
【請求項9】 前記監視装置は、監視下にある被制御機器の異常動作を検知する検知ステップと、前記検知ステップにより異常動作を検知した場合、該異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とを前記ホスト装置に通知する第2の通知ステップと、を有し、前記ホスト装置は、前記第2の通知ステップにより通知された前記異常動作の発生した被制御機器の機器番号と前記異常動作の内容とを電子メールとして、前記通信回線網を介して前記端末装置へ配信する第2の配信ステップを有することを特徴とする請求項8記載の遠隔制御システム。
【請求項10】 前記端末装置は、移動携帯端末であることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の遠隔制御システムの制御方法。
【請求項11】 電子メールの送受信機能を備える端末装置と、前記端末装置と通信回線網を介して接続されるホスト装置と、前記ホスト装置に接続され、複数の被制御機器の動作状態を監視する監視装置と、を備える遠隔制御システムのプログラムであって、前記端末装置に、遠隔制御を希望する被制御機器の機器番号と該被制御機器に対する動作制御情報とからなる前記動作制御メールを前記ホスト装置に送信する第1の送信処理を実行させ、前記ホスト装置に、前記第1の送信処理により送信された前記動作制御メールに基づいてメール送信者による遠隔制御可否を判定する判定処理と、前記判定処理により遠隔制御可と判定された前記動作制御メールから、遠隔制御を行う被制御機器の機器番号及び動作制御情報を取得する取得処理と、前記取得処理により取得された前記機器番号及び前記動作制御情報を前記監視装置に対して割り込み送信する第2の送信処理と、実行させ、前記監視装置に、前記第2の送信処理により割り込み送信された前記機器番号により特定される被制御機器の動作状態を前記動作制御情報に基づいて変更する変更処理を実行させることを特徴とする遠隔制御システムのプログラム。
【請求項12】 前記監視装置に、前記機器番号により特定される被制御機器の動作状態を変更した後、該変更が完了した旨を該被制御機器の機器番号と共に前記ホスト装置へ通知する第1の通知処理を実行させ、前記ホスト装置に、前記第1の通知処理により通知された前記機器番号と前記変更が完了した旨を電子メールとして、前記通信回線網を介して前記端末装置へ配信する第1の配信処理を実行させることを特徴とする請求項11記載の遠隔制御システムのプログラム。
【請求項13】 前記監視装置に、監視下にある被制御機器の異常動作を検知する検知処理と、前記検知処理により異常動作を検知した場合、該異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とを前記ホスト装置に通知する第2の通知処理と、を実行させ、前記ホスト装置に、前記第2の通知処理により通知された前記異常動作の発生した被制御機器の機器番号と前記異常動作の内容とを電子メールとして、前記通信回線網を介して前記端末装置へ配信する第2の配信処理を実行させることを特徴とする請求項12記載の遠隔制御システムのプログラム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔制御システム、その制御方法及びそのプログラムに関し、特に電子機器あるいは電子機械の動作状態(運転、停止、各種の設定変更など)を遠隔から制御する遠隔制御システム、その制御方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器や電子機械を操作する場合には、直接操作するか、あるいは、リモコンなどを利用して遠隔操作することが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子機器や電子機械の動作状況を常時監視するのは困難であると共に、障害が発生しているか否かを確認するためには、監視装置まで出向いて確認しなければならないという不具合があった。
【0004】また、上述したように電子機器や電子機械の故障などは監視装置を確認するか、または各機器を定期的に確認しなければならず、故障の発見が遅れることも多々発生していた。
【0005】本発明は、上記不具合を解消するために成されたものであり、電子メールを用いてリアルタイムで遠隔から電子機器や電子機械の動作状態を制御する遠隔制御システム、その制御方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、電子メールの送受信機能を備える端末装置と、端末装置と通信回線網を介して接続されるホスト装置と、ホスト装置に接続され、複数の被制御機器の動作状態を監視する監視装置と、を有し、端末装置から送信される動作制御メールに基づき、監視装置により監視される複数の被制御機器の動作状態を制御することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、ホスト装置は、通信回線網を介して端末装置から送信された動作制御メールに基づいてメール送信者による遠隔制御可否を判定する判定手段と、判定手段により遠隔制御可と判定されたメール送信者により送信された動作制御メールから遠隔制御を行う被制御機器の機器番号及び動作制御情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された機器番号及び動作制御情報を監視装置に対して割り込み送信する送信手段と、を有し、監視装置は、送信手段により割り込み送信された機器番号により特定される被制御機器の動作状態を動作制御情報に基づいて変更する変更手段を有することを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、監視装置は、機器番号により特定される被制御機器の動作状態を変更した後、該変更が完了した旨を該被制御機器の機器番号と共にホスト装置へ通知する通知手段を有し、ホスト装置は、通知手段により通知された機器番号と変更が完了した旨を電子メールとして、通信回線網を介して端末装置へ配信する配信手段を有することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、監視装置は、監視下にある被制御機器の異常動作を検知する検知手段を有し、検知手段により異常動作を検知した場合、該異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とを通知手段によりホスト装置に通知し、ホスト装置は、通知手段により通知された異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とを電子メールとして、配信手段により端末装置へ配信することを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、端末装置は、移動携帯端末であることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、電子メールの送受信機能を備える端末装置と、端末装置と通信回線網を介して接続されるホスト装置と、ホスト装置に接続され、複数の被制御機器の動作状態を監視する監視装置と、を備える遠隔制御システムの制御方法であって、端末装置から送信される動作制御メールに基づき、監視装置により監視される複数の被制御機器の動作状態を制御することを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、端末装置は、遠隔制御を希望する被制御機器の機器番号と該被制御機器に対する動作制御情報とからなる動作制御メールをホスト装置に送信する第1の送信ステップを有し、ホスト装置は、第1の送信ステップにより送信された動作制御メールに基づいてメール送信者による遠隔制御可否を判定する判定ステップと、判定ステップにより遠隔制御可と判定された動作制御メールから遠隔制御を行う被制御機器の機器番号及び動作制御情報を取得する取得ステップと、取得ステップにより取得された機器番号及び動作制御情報を監視装置に対して割り込み送信する第2の送信ステップと、を有し、監視装置は、第2の送信ステップにより割り込み送信された機器番号により特定される被制御機器の動作状態を動作制御情報に基づいて変更する変更ステップを有することを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、監視装置は、機器番号により特定される被制御機器の動作状態を変更した後、該変更が完了した旨を該被制御機器の機器番号と共にホスト装置へ通知する第1の通知ステップを有し、ホスト装置は、第1の通知ステップにより通知された機器番号と変更が完了した旨を電子メールとして、通信回線網を介して端末装置へ配信する第1の配信ステップを有することを特徴とする。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、監視装置は、監視下にある被制御機器の異常動作を検知する検知ステップと、検知ステップにより異常動作を検知した場合、該異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とをホスト装置に通知する第2の通知ステップと、を有し、ホスト装置は、第2の通知ステップにより通知された異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とを電子メールとして、通信回線網を介して端末装置へ配信する第2の配信ステップを有することを特徴とする。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項6から9のいずれか1項に記載の発明において、端末装置は、移動携帯端末であることを特徴とする。
【0016】請求項11記載の発明は、電子メールの送受信機能を備える端末装置と、端末装置と通信回線網を介して接続されるホスト装置と、ホスト装置に接続され、複数の被制御機器の動作状態を監視する監視装置と、を備える遠隔制御システムのプログラムであって、端末装置に、遠隔制御を希望する被制御機器の機器番号と該被制御機器に対する動作制御情報とからなる動作制御メールをホスト装置に送信する第1の送信処理を実行させ、ホスト装置に、第1の送信処理により送信された動作制御メールに基づいてメール送信者による遠隔制御可否を判定する判定処理と、判定処理により遠隔制御可と判定された動作制御メールから遠隔制御を行う被制御機器の機器番号及び動作制御情報を取得する取得処理と、取得処理により取得された機器番号及び動作制御情報を監視装置に対して割り込み送信する第2の送信処理と、実行させ、監視装置に、第2の送信処理により割り込み送信された機器番号により特定される被制御機器の動作状態を動作制御情報に基づいて変更する変更処理を実行させることを特徴とする。
【0017】請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、監視装置に、機器番号により特定される被制御機器の動作状態を変更した後、該変更が完了した旨を該被制御機器の機器番号と共にホスト装置へ通知する第1の通知処理を実行させ、ホスト装置に、第1の通知処理により通知された機器番号と変更が完了した旨を電子メールとして、通信回線網を介して端末装置へ配信する第1の配信処理を実行させることを特徴とする。
【0018】請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明において、監視装置に、監視下にある被制御機器の異常動作を検知する検知処理と、検知処理により異常動作を検知した場合、該異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とをホスト装置に通知する第2の通知処理と、を実行させ、ホスト装置に、第2の通知処理により通知された異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常動作の内容とを電子メールとして、通信回線網を介して端末装置へ配信する第2の配信処理を実行させることを特徴とする。
【0019】〈作用〉本発明は、被制御対象としての電子機器あるいは電子機械の動作状態を電子メールにより遠隔制御するものであり、運転・停止、各種の設定変更が可能であると共に、被制御機器における障害発生や異常動作などの情報を電子メールとして配信する。
【0020】本発明では、電子メール送受信機能を備える端末装置からホスト装置のメールアカウントに対して、遠隔制御対象となる被制御機器の機器番号と動作制御情報とからなる電子メールを送信する。ホスト装置は、その電子メールの内容を解析し、監視装置に操作信号を送信して遠隔制御対象となる被制御機器の動作設定の変更を行う。また、監視装置にて被制御装置の動作状況を常時監視し、この監視結果をホスト装置に通知して、ホスト装置から電子メールで当該監視結果(動作設定変更結果)を端末装置(任意に設定可)に対して返信する。
【0021】さらに、本発明では、監視装置により被制御機器における故障や障害などを検知した場合、監視装置からホスト装置に対してその状況を通知し、当該ホスト装置から故障内容、警報対応手順などの情報を付与した電子メールを端末装置に配信する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら本発明の実施形態である遠隔制御システム、その制御方法及びそのプログラムを詳細に説明する。図1から図7に、本発明に係る遠隔制御システム、その制御方法及びそのプログラムの実施の形態を示す。
【0023】図1は、本発明の実施形態である遠隔制御システムの概略構成を示すブロック図である。図1において、本発明の実施形態である遠隔制御システムは、インターネット100を介して端末装置10と、ホスト装置20と、メールサーバ30と、アクセスポイント(AP)を経由してプロバイダ(通信事業者)40と、が接続されている。ホスト装置20には、監視装置50が接続され、当該監視装置50に対して複数の被制御機器61〜6nが接続されている。
【0024】インターネット100とホスト装置20との接続は、ネットワークインタフェースカード(NIC)を用いてイントラネットを介して接続する方法や通信事業者(プロバイダ)を介してISDN回線(TA使用)/アナログ回線(MODEM使用)に接続する方法があるが、いずれの方法を用いてもよい。すなわち、インフラに関係なく電子メールの送受信可能な環境である。
【0025】ホスト装置20と監視装置50とは、コネクション型のプロトコル(例えば、TCP)を用いたLAN経由でデータ通信を行う。監視装置50と複数の被制御機器61〜6nとは、コネクションレス型のプロトコル(例えば、UDP)を用いたLAN経由でデータ通信を行う。
【0026】端末装置10は、被制御機器に対する動作制御情報(コマンド)を電子メールに記載してホスト装置20へ送信すると共に、ホスト装置20から被制御機器の故障や障害発生に関する情報を電子メールとして受信する。なお、この端末装置10は、電子メール送受信機能を備える端末であればよく、例えば、携帯電話機やモバイル機器等の移動携帯端末を用いた場合、遠隔操作時に場所の制約を受けることがなくなる。また、これに限らず、電子メール送受信可能な環境下にあるデスクトップ型やラップトップ型のパーソナルコンピュータを用いて遠隔制御することも可能である。
【0027】ホスト装置20は、インターネット100を介して端末装置10から受信した電子メールの送信者情報を取得し、当該メール送信者による遠隔制御可否を判定する。なお、遠隔制御可否の判定において、ユーザ(メール送信者)認証による制限と、複数のユーザが存在する場合には、各ユーザ毎に操作レベルを設定しておくことにより、遠隔操作可能な範囲を制限することが可能である。
【0028】ここで遠隔制御可と判定された場合、電子メールの題名(Subject)からどの被制御機器に対するコマンドなのか(被制御機器の機器番号情報)を取得すると共に、電子メール本文(body)から動作制御情報を取得する。ここで取得された機器番号情報と動作制御情報とは、操作信号としてホスト装置20から監視装置50にLAN経由で割り込み送信される。これにより、擬似的な遠隔操作を可能とする。また、ホスト装置20は、監視装置50から通知される被制御機器61〜6nにおける異常情報などを予め設定された端末装置10(任意に設定可)に送信する。
【0029】監視装置50は、複数の被制御機器61〜6nの動作状態を常時監視すると共に、ホスト装置20からの操作信号により、機器番号情報で特定される被制御機器の動作状態を動作制御情報に基づいて制御する。すなわち、動作制御情報において「動作開始(ON)」が設定されている場合には、被制御機器の動作を開始するように制御し、「動作停止(OFF)」が設定されている場合には、被制御機器の動作を停止するように制御する。また、動作制御情報において各種設定の変更データが設定されている場合には、当該変更データに基づいて被制御機器における各種設定値を変更するように制御する。例えば、遠隔制御によりエアコンの温度設定、ビデオ録画の設定などを行うことが可能となる。また、動作制御情報として、スケジュール設定機能を設けることにより、ビデオの録画予約設定や店舗などの営業時間に連動して照明の切り替えやシャッターの開閉などをスケジュール運転することが可能である。
【0030】また、監視装置50は、被制御機器61〜6nの動作状態を監視中に異常動作が検知されると、当該異常動作の検知された被制御機器の機器番号情報並びに異常情報をホスト装置20に通知する。
【0031】さらに、監視装置50は、異常動作の検出を報知するブザー鳴動機能や警告メッセージ表示機能などを備えることも可能であり、電子メールによる操作のみならず手動により動作設定変更可能な操作機能を備えていてもよい。
【0032】被制御機器61〜6nは、監視装置50により動作状態を常時監視並びに制御される電子機器あるいは電子機械であり、例えば、エアコン、照明、扉(鍵の開閉)、ポンプ、弁、といったものがある。なお、被制御機器は、これらに限定されるものでなく、監視装置にて集中管理される電子機器あるいは電子機械であればよい。
【0033】図2は、本発明の実施形態である遠隔制御システムにおける各機能を示すブロック図である。ホスト装置10は、システム管理機能と、遠隔制御機能と、メール配信機能と、の少なくとも3つの機能を備えている。
【0034】システム管理機能としては、ホスト装置20を介して端末装置10と監視装置50との間で取り交わされるデータ通信の動作ログの記録処理と、当該記録された動作ログに基づいてホスト装置20と監視装置50との間のネットワーク状態の診断処理と、がある。
【0035】遠隔制御機能としては、端末装置10から送信された動作制御メールの送信者情報からメール送信者の認証処理(メール送信者による遠隔制御可否の判定)と、動作制御メールの本文から遠隔制御対象となる被制御機器の機器番号並びに動作制御情報の取得処理と、当該取得された機器番号並びに動作制御情報からなる操作信号を監視装置50へLANにより送信する割り込み送信処理と、がある。
【0036】メール配信機能としては、監視装置50からの動作情報または異常情報をどの端末装置 (配信対象)に配信するかを抽出する配信先抽出処理と、動作情報または異常情報に加えて、例えば、異常動作時における故障原因並びに対処方法、さらには被制御機器の製造元連絡先などの概要説明を付与する概要説明付与処理と、概要説明を付与された操作結果メールまたは異常通知メールを端末装置10に配信するメール配信処理と、がある。
【0037】監視装置50は、監視機能と、動作設定変更機能と、異常動作検知機能と、動作情報通知機能と、の少なくとも4つの機能を備えている。
【0038】監視機能は、LAN接続される被制御機器60の動作状態(動作中、停止中)を常時監視するものであり、電子機器あるいは電子機械などの被制御機器60の動作信号(現在の動作状態を示す)や動作制御メールに基づく設定の変更が完了した旨を示す変更完了信号の入力を監視している。
【0039】動作設定変更機能は、ホスト装置20から送信される操作信号に基づき、どの被制御機器に対する動作制御情報であるかを確認した後、該当する被制御機器60に対して動作制御信号を送信する。
【0040】異常動作検知機能は、被制御機器60における異常発生を示す異常信号が入力されるのを検知する。なお、上述する監視機能により、異常信号の入力を監視するようにしてもよい。
【0041】動作情報通知機能は、監視機能あるいは異常動作検知機能により、被制御機器60から変更完了信号、動作信号、異常信号が入力されるのを検知すると、変更完了信号に基づく動作設定変更後の被制御機器の動作状態あるいは動作信号に基づく現在の動作状態を示す動作情報や異常信号に基づく異常情報をホスト装置20に通知する。
【0042】本発明の実施形態においては、ホスト装置1台、監視装置1台の構成を示すものであるが、いずれも1台に限定されるものでなく、複数台のホスト装置、複数台の監視装置をLANを介して設けることが可能である。この場合、監視装置からホスト装置に送信される変更完了信号、動作信号、異常信号は、ブロードキャスト(一斉通知機能)を利用して送信するようにし、ホスト装置側で受信選択するようにするとよい。
【0043】〈第1の動作例(遠隔制御時)〉図3は、本発明の実施形態である遠隔制御システムの第1の動作例を示すフローチャートである。まず、ユーザ(メール送信者)は、端末装置10で遠隔制御を希望する被制御機器の機器番号と送信者情報と動作制御情報とからなる電子メール(動作制御メール)を作成し(ステップS1)、インターネット100を介してホスト装置20に送信する(ステップS2)。
【0044】ホスト装置20は、端末装置10からの電子メールを受信すると(ステップS3)、当該電子メールの送信者情報に基づいてメール送信者の認証を行うことで遠隔制御可否を判定する(ステップS4)。遠隔制御不可と判定された場合(ステップS4/NG)、ホスト装置20は、端末装置10に対して遠隔制御が不可である旨を示す電子メールを配信する。端末装置10は、ホスト装置20から遠隔制御が不可である旨を示す電子メールを受信し(ステップS5)、メール送信者であるユーザにより遠隔制御不可能であることを確認される。
【0045】ステップS4において、遠隔制御可と判定された場合(ステップS4/OK)、電子メール題名から被制御機器の機器番号情報を取得し(ステップS6)、電子メール本文から動作制御情報を取得する(ステップS7)。ホスト装置20は、取得した機器番号情報と動作制御情報とを操作信号として監視装置50へ送信する(ステップS8)。
【0046】監視装置50は、ホスト装置20からの操作信号を受信すると(ステップS9)、当該操作信号の機器番号情報により特定される被制御機器に対して、動作制御情報に基づく動作制御信号(例えば、ON/OFFなどの切り替え信号)を送信する(ステップS10)。
【0047】被制御機器61〜6nは、監視装置50による動作制御信号に基づいて動作設定変更処理を行い、設定変更完了を示す信号(変更完了信号)を監視装置50に送信する(ステップS11)。
【0048】監視装置50は、被制御機器61〜6nから送信された変更完了信号に基づいて被制御機器の状態を確認すると(ステップS12)、その状態情報を操作結果としてホスト装置20に通知する(ステップS13)。
【0049】ホスト装置20は、監視装置50から操作結果を受信すると(ステップS14)、その操作結果(設定変更処理を行った被制御機器の機器番号と現在の動作状態)を示す電子メール(操作結果メール)をインターネット100を介して端末装置10に配信する(ステップS15)。
【0050】端末装置10は、ホスト装置20からの操作結果メールを受信すると(ステップS16)、その内容がメール送信者(操作者)により確認され、遠隔制御処理を終了する。
【0051】図4は、本発明の第1の動作例における動作制御メール並びに操作結果メールの一例を示す平面図である。動作制御メールは、メール送信者により、題名の欄に被制御機器の機器番号「RUN010111 」が入力され、宛先の欄にホスト装置20のメールアカウント「aaa.bbb@ccc.ne.jp 」が入力され、本文に被制御機器の動作制御情報「ON」が入力される。このような情報からなる動作制御メールが端末装置10からホスト装置20に送信される。
【0052】また、操作結果メールは、ホスト装置20により、題名の欄にどの動作制御メールに対する返信であるかを示す「Re:RUN010111」が入力され、送信者の欄にホスト装置20のメールアカウント「aaa.bbb@ccc.ne.jp 」が入力され、本文に被制御機器の現在の動作状態「被制御機器010111 エアコン 正常ONしました。」が被制御機器の名称と共に入力される。このような情報からなる操作結果メールがホスト装置20から端末装置10に送信される。
【0053】なお、操作結果メールは、必ずしも動作制御メールの送信元に対して返信するものでなく、例えば、予め操作結果メールの送信先メールアドレスをホスト装置20に指定または設定しておくことにより、操作結果に関しては別の端末装置で確認するような構成としてもよい。
【0054】本発明の第1の動作例によれば、端末装置の設置場所が実際に被制御機器が設置される場所から遠隔に設けられている場合でも、制御指示を電子メールにて送信することができると共に、その制御指示に基づいて被制御機器の動作状態が変更された旨を電子メールにて確認することができる。
【0055】また、本発明の第1の動作例において、端末装置10を移動携帯端末で構成した場合には、メール送信者の場所が限定されないため、何時でも、何処でも、被制御機器の動作状態を遠隔から制御することが可能となる。
【0056】〈第2の動作例(異常動作発生時)〉図5は、本発明の実施形態である遠隔制御システムの第2の動作例を示すフローチャートである。まず、被制御機器61〜6nにおいて異常動作が発生した場合、異常の発生した被制御機器から監視装置50に異常信号を送信する(ステップS21)。この際に、監視装置50において被制御機器の異常動作を報知する警告音を発したり、異常動作の旨を示すメッセージ等を表示するような構成とすることも可能である。
【0057】監視装置50は、被制御機器61〜6nから異常信号が送信されたことを検知すると(ステップS22)、どの被制御機器でどのような異常動作が発生したのかを分析し(ステップS23)、当該分析による結果を異常情報としてホスト装置20に送信する(ステップS24)。
【0058】ホスト装置20は、監視装置50からの異常情報を受信すると(ステップS25)、異常情報に基づいて異常動作の発生した被制御機器の機器番号と異常状態情報とからなる異常通知メールを作成し(ステップS26)、当該異常通知メールを予め設定されている送信先メールアドレス(端末装置10)に対してインターネット100を介して配信する(ステップS27)。
【0059】端末装置10は、ホスト装置20から送信された異常通知メールを受信すると(ステップS28)、その異常通知メールの内容を当該端末装置10のユーザにより確認され、異常動作への対応がとられる。
【0060】また、被制御機器61〜6nにおいて、異常動作の復旧が完了した際にも、異常動作の発生の場合と同様に、ホスト装置20から端末装置に対して異常復旧が完了して旨を示す電子メールを送信するようにしてもよい。
【0061】図6は、本発明の第2の動作例における異常通知メールの一例を示す平面図である。図6において、異常通知メールは、ホスト装置20により、題名の欄に異常通知であることを示す「異常通知」が入力され、送信者の欄にホスト装置20のメールアカウント「aaa.bbb@ccc.ne.jp 」が入力され、本文に異常発生日時を示す「2001/MM/DD 20:00」、被制御機器の機器番号を示す「被制御機器010111」、異常状態を示す「エアコン故障しました。」といった内容が入力される。このよう情報からなる異常通知メールがホスト装置20から端末装置10に対して配信される。
【0062】本発明の第2の動作例によれば、被制御機器で異常動作などが発生した場合に、異常が発生した時点でその旨を電子メールで配信することができるので、障害発生時の発見遅れによるリスクを低減できると共に、よりリアルタイムな監視が可能となる。
【0063】また、本発明の実施形態によれば、監視装置50に対して被制御装置60からリアルタイムで現在の動作状態を通知するので、端末装置10から動作状況を確認する旨の電子メールを送信することにより、単に動作状況を確認するといったことも可能である。
【0064】〈本発明の他の実施形態〉本発明の他の実施形態として、電子メールに記載された送信者情報に加えて、予めパスワードなどの認証情報を別途設定し、個人認証の強化を図ることによりセキュリティー性の高い電子機器の遠隔制御を可能とするものである。例えば、このようなシステムを適用して自動販売機による商品販売が可能となる。
【0065】図7は、本発明の他の実施形態として、自動販売機による商品販売システムに適用した遠隔制御システムの概略構成を示すブロック図である。図7に示す商品販売システムは、ユーザ(購入希望者)が所有する携帯電話機71と、システム管理装置72とがインターネット100を介して接続され、システム管理装置71に監視装置73がネットワーク接続され、当該監視装置73に複数の自動販売機74〜77が接続されて構成される。
【0066】この場合、商品購入を希望するユーザは、自身の携帯電話機71から商品購入を希望する自動販売機(例えば、自動販売機A)に掲示または表示されているメールアドレス(システム管理装置72のメールアカウント:ddd.eee@fff.ne.jp)に対し、送信者情報と、パスワードと、どの自動販売機であるかを特定する販売機特定情報(No.1234567)と、購入希望商品名(番号でも可)と、を記載した電子メールを送信する。
【0067】このシステム管理装置72は、上述する本発明の実施形態であるホスト装置に相当するものであり、受信した電子メールの送信者情報に基づくユーザ認証処理と共に、パスワードによる認証処理を行った後、販売機特定情報並びに購入希望商品名を取得して、どの自動販売機のどの商品かを特定する。
【0068】システム管理装置72は、これらの情報を販売情報として、特定された自動販売機Aの動作状態を常時監視する監視装置に送信する。監視装置73は、システム管理装置72から送信された販売情報に基づき、上記特定された自動販売機Aに対して販売許可情報を送信する。自動販売機A74は、購入希望商品名の購入ボタンを点灯させてユーザ自身に押下させるメッセージを表示する、または、ボタン操作を必要とせずに商品を販売口まで搬送する、といったことが可能となる。
【0069】本発明の他の実施形態における商品購入代金の回収方法としては、プロバイダ等による料金代行徴収方法を採用することにより、ユーザは現金を持ち歩くことなく商品を購入することが可能となる。また、予め指定した銀行口座等からの引き落としを採用してもよい。
【0070】なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0071】例えば、被制御機器において障害が発生した際に、その障害状況をメールで配信するのみならず、別途監視カメラなどを設置しておくことにより、障害発生をトリガとして監視カメラによる映像をホスト装置にリアルタイムで転送する。ホスト装置は、障害発生を通知する電子メールに、当該ホスト装置に転送されてくる上記映像へのアクセス情報(URL)を添付して配信する。ユーザは、配信された障害通知メールに添付されたURLにアクセスすることにより、現在の障害状況を映像として確認することが可能となる。このようなシステムの適用例としては、家屋への侵入を検知するセンサの反応をトリガとして監視カメラによる撮影並びに当該撮影された映像の転送を開始するようにしておき、メールで映像へのアクセスURLを配信するといったことも可能である。
【0072】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明によれば、従来のように監視装置の設置場所まで出向いて被制御機器の運転停止操作や故障発生の有無を確認するといった手間を削減することができ、リアルタイムで遠隔に設けられた電子機器の運転状態を制御(監視)することができる。
【0073】また、本発明によれば、一般家庭などにおいても、ホームセキュリティーシステムを介して多種多様な電化製品の遠隔制御を行うことができ、利便性の向上を図ることができる。




 

 


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