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発明の名称 文書走査装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−234864(P2003−234864A)
公開日 平成15年8月22日(2003.8.22)
出願番号 特願2002−367404(P2002−367404)
出願日 平成14年12月18日(2002.12.18)
代理人 【識別番号】100075258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 研二 (外1名)
【テーマコード(参考)】
5B047
5C062
5C072
【Fターム(参考)】
5B047 AA01 AA19 AA25 BA01 BA02 BA07 BB02 BB04 BB06 BC21 BC23 
5C062 AA05 AA13 AA37 AA38 AC02 AC09 AC24 BA02 BB00
5C072 AA01 BA10 EA05 EA08 LA18 NA01 UA13 WA02
発明者 チャールズ イー ブルッガー / ジョセフ ティー オレシック / ジョージ オー シモンズ / ネルソン エー ブリッシュ
要約 課題
単一装置で異なる用紙サイズを処理でき、プラテンスキャナの機能をシートフィードスキャナの機能と融合し、シートフィードスキャナに対するプラテンスキャナの取付けに柔軟性を有する走査装置を提供する。

解決手段
モジュラ走査システム10は、第1の走査部11と、複数の接続型スキャナ13とから構成され、シートフィード走査とプラテン走査の両方を取り込んだ文書または写真を提供する。第1の走査部11は、文書のシードフィード走査を実現するために必要なすべての機構を含む。プラテンスキャナ13は、これのガラス表面26に置かれた文書のプラテン走査を行う第2の走査部を提供する。プラテンスキャナ13は取外しできるので、ユーザはプラテン走査の機能の有無を選択することができる。この場合にプラテン部材を選択的に取付けたり保管したりするというさらなる柔軟性が与えられる。また、デジタルカメラ等からのデータを受付ることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 文書のプラテン走査及びシートフィード走査をサポートする走査装置であって、シートフィード走査のための第1の機構の組を収容する第1の収容部を備え、接続インターフェースをさらに有する第1の走査部と、前記接続インターフェースを介して前記第1の走査部に取付けられ、前記第1の走査部との機能的な組合わせによって文書のプラテン走査を行うための第2の機構の組を含む第2の収容部を備える第2の走査部と、を含む走査装置。
【請求項2】 請求項1に記載の走査装置において、複数のディジタル走査装置が前記接続インターフェースを介して前記第1の走査部に取付けられている、走査装置。
【請求項3】 請求項2に記載の走査装置において、複数のディジタル走査装置が、前記第1の走査部との組合わせで小切手またはチケットの走査を行うために、前記接続インターフェースを介して前記第1の走査部に接続されている、走査装置。
【請求項4】 請求項3に記載の走査装置において、前記複数のディジタル走査装置は、ディジタル写真を取り込むためのディジタルカメラを少なくとも1つ含む、走査装置。
【請求項5】 請求項1に記載の走査装置において、前記第1の走査部に含まれる装置制御部及び画像処理電子部により、前記第1の走査部と前記第2の走査部の両方のデータ制御及びカメラ移動を処理する、走査装置。
【請求項6】 請求項1に記載の走査装置において、前記第1の走査部と前記第2の走査部は、共通のホストアドレスを共有する、走査装置。
【請求項7】 請求項1に記載の走査装置において、第3の収容部を備えた第3の走査部が前記接続インターフェースを介して前記第1の走査部に取付けられている、走査装置。
【請求項8】 請求項1に記載の走査装置において、前記接続インターフェースは電子ケーブルである、走査装置。
【請求項9】 請求項1に記載の走査装置において、前記接続インターフェースは無線周波数リンクである、走査装置。
【請求項10】 請求項1に記載の走査装置において、前記接続インターフェースは光ファイバケーブルである、走査装置。
【請求項11】 請求項1に記載の走査装置において、前記接続インターフェースは赤外線リンクである、走査装置。
【請求項12】 請求項1に記載の走査装置において、前記第1の走査部の前記第1の機構の組は、ペーパ文書が通過して前記第1の走査部に送られる給紙開口部と、走査した文書を前記第1の走査部から出力するための排紙開口部と、前記給紙開口部から前記排紙開口部に延びる用紙搬送路と、前記第1の走査部内に配置され、前記給紙開口部から送られた文書上の画像を走査する第1の像形成サブ装置と、を含む、走査装置。
【請求項13】 請求項12に記載の走査装置において、前記第1の像形成サブ装置はカメラを含む、走査装置。
【請求項14】 請求項12に記載の走査装置であって、前記給紙開口部の付近に配置され、前記文書の前記第1の用紙搬送路への導入を助ける送りローラをさらに含む、走査装置。
【請求項15】 請求項14に記載の走査装置であって、前記送りローラに近接して配置され、任意の一回に一枚の用紙のみが前記給紙開口部から送られるようにするための分離ローラをさらに含む、走査装置。
【請求項16】 請求項12に記載の走査装置であって、前記用紙搬送路の周囲に配置され、前記給紙開口部から前記排紙開口部へのペーパ文書の搬送を助けるべく構成された複数のローラをさらに含む、走査装置。
【請求項17】 空港警備装置であって、乗客に関する文書を走査するスキャナと、前記乗客のディジタル画像を取り込むディジタルカメラと、を含み、前記スキャナは、前記文書の走査画像と、前記乗客の前記ディジタル画像とを含む複合画像を用意する、装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットベッドまたはプラテン走査要素ならびにシートフィード要素を有する、文書または写真用スキャナに関する。より特定的には、フラットベッド部分で生成した画像を、給紙された画像と同じ方法で、シートフィード部分により処理及び送信するのが適当である適用法、及びフラットベッド部分を、非使用時にシートフィード部分から分離して取り外し、保管するのが好ましい適用法に関する。
【0002】
【従来の技術】文書スキャナは、家庭でもオフィスでも人気の高いコンピュータアクセサリとなった。実質的には、文書スキャナ(あるいは単純に「スキャナ」)には、3つの明確な種類がある。すなわち、図1に示すようなシートフィード(給紙型)スキャナ(sheet-fed scanners)210、図2に示されるプラテンスキャナ220及び図3に示すようなシートフィード及びプラテン走査の能力を固定的に組み合わせたスキャナ230である。シートフィードスキャナ210では、像形成サブ装置、例えばカメラなど、通常は、照射源と組合わせられたリニアイメージングセンサ及びレンズが、一枚の用紙を、静止位置にあるカメラを通過させることによって画像を走査する。文書は、スタックから給紙され、カメラの視界に配置された用紙搬送路を通過する。各文書がカメラの前を通過する際に、カメラにより個々のラスタ線が撮像され、これを結合することによりオリジナル文書の2D画像表示が生成される。カメラは、文書がカメラを通過して移動する際に、画像の帯状の部分をラインごとに捉える。
【0003】プラテンスキャナ220では、文書が走査装置の平坦な透明静止面上に下向きに置かれ、像形成サブ装置、すなわちカメラと照射源が、固定された文書の下を移動することにより、走査動作を実行する。この場合、カメラが文書の長さを移動し、この時、カメラの光学系が、走査された文書の帯状の部分を捉える。プラテンスキャナでは、一回の走査ごとに、蓋を持ち上げて文書シートを下向きに置くことが必要となる。このプラテンの能力は、スタックからは確実に給紙できない文書の処理にも用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スキャナは、その速度、機能及びコストがさまざまで、業務上、大量の文書の走査に用いられることも多い。所与の設備での走査に対する要求は、一日に数百枚から数十万枚になることもある。シートフィードスキャナは、用紙搬送路の両側で撮像装置を使用し、同一の走査動作中に各文書の表裏のいずれの像形成も行うことによって、高い生産能力を提供する。プロダクションスキャナ230のタイプでは、シートフィードスキャナの機能とプラテンスキャナの機能との融合を試みている。原則的に、このような融合型プロダクションスキャナは、プラテン走査機能を単一の筐体においてシート移動機能と組み合わせた単一の装置として製造されている。
【0005】従来のシートフィード型、プラテン型、または融合型のスキャナの場合、ユーザは他よりも好ましい1つのタイプを選ばなければならない。例えば、主に必要なのはシートフィードスキャナであるが、時にはプラテンの有用性も必要であるという顧客にとっては、融合型の装置または2つの別々のスキャナ(1つはシートフィード型、もう一つはプラテン型)を購入する必要がある。2つのタイプのスキャナを購入するのは、コストが非常に高くなるか、あるいは不可能な場合もあり、いずれにしても可搬性が望まれる用途では実際的でない。例えば、読み取りサービスプロバイダは、遠隔地の仕事場にスキャナとホストコンピュータの両方を運べるように、これらの装置が搬送可能であることを要求する可能性がある。このジョブの終了後、スキャナとコンピュータは、サービス事務所本部または次の仕事場に持ち帰らなければならない。ここで、ある仕事が同様の文書を多量に走査するもので、それにはシートフィードスキャナが適当であってプラテンは必要でないが、別の場所での次の仕事では、壊れやすい文書や本を走査するためにプラテンの使用が必要になるかもしれない。このように、スキャナを購入して文書の読み取りをサービスとして行う人にとっては、可搬性や多く走査機能を変更して実行する能力が重要である。
【0006】プラテンとシートフィードの機能を1つの装置に融合した、従来技術の融合型プロダクションスキャナは、別の制約として、相対的にコストの高い、大型の形状を有する。装置がより大きいため、単一機能のスキャナに比べて製造コストが高くなる。また、通常、このような融合型プロダクションスキャナは、種々の分類において単一のサイズまたはスタイルの文書のみの走査に適する1タイプだけに対応する。例えば、ある融合型スキャナのプラテン部分は、8.5インチ(約21.6センチメートル)×11インチ(約27.9センチメートル)および対応ヨーロッパサイズであるA4の文書を処理でき、別のモデルでは、プラテン部分が11インチ(約27.9センチメートル)×17インチ(約43.2センチメートル)及び対応ヨーロッパサイズであるA3の文書を処理する。このように、所与の従来技術の融合型プロダクションスキャナの構成では、顧客が走査したいサイズの文書を走査できない可能性がある。
【0007】したがって、最小サイズのフットプリントを有する単一装置で異なる用紙サイズを処理でき、プラテンスキャナの機能性をシートフィードスキャナの機能と融合し、シートフィード部分に対するプラテン部分の取付けにかなりの柔軟性がある、相対的に低コストの走査装置を提供することにより、多くの効果が得られる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の1態様によれば、文書のプラテン走査及びシートフィード走査をサポートする走査装置は、完全なシートフィード走査機能を実現する第1の機構の組を収容する第1の収容部(enclosure)を備える第1の走査部を含む。第1の走査部は、さらに、接続インターフェース(tether interface)を含む。第2の収容部を備える第2の走査部は、接続インターフェースによって第1の走査部に取付けられ、第1の走査部との機能的な組み合わせにより文書の完全なプラテン走査を実現する第2の機構の組を含む。
【0009】本発明は、シートフィード走査を提供する走査部に電気的接続されてこれに依存する、単一シートの走査と書籍の走査のいずれかまたは両方を行う別個のプラテン部材を備えたモジュラスキャナを提供する。この構成により、顧客は、シートフィード機能だけを選択して初期レベルのコスト及びスペースの要件を低減し、かつプラテン装置を選択的に接続または保管しながら、随時プラテン走査の機能を追加することができる。プラテン部材とシートフィード部材との接続に柔軟性を持たせることにより、両部材を1つの装置内に組合わせたり、または機械的に結合したりする場合に比べ、各部材の物理的な設置がより柔軟性を有することが可能になる。こうして、不要時には、プラテンに関するスペースをデスクトップ上で節減することができる。さらに、異なるサイズの文書を走査するさまざまなカスタマのニーズに対応して異なるサイズのプラテン部材を提供することができる。
【0010】よって、本発明の1実施形態では、文書のプラテン走査及びシートフィード走査をサポートする走査装置が開示される。走査装置は、完全シートフィード走査機能を実現する第1の機構の組を収容する第1の収容部を備えた第1の走査部を含む。第1の走査部は、さらに、プラテン走査部との連結に必要な接続部を含む。第2の収容部を備えた第2の走査部は、接続インターフェースを介して第1の走査部に接続されている。第2の走査部は、第1の走査部内の制御及び画像処理機能との機能的な融合により文書の完全なプラテン走査を実現する機構の組を含む。接続には、コンビネーション通信/パワーケーブル(個別のデータ及び電力導体を含む)、赤外線リンク、RFリンク、または他の同等な技術のいずれかを利用する。プラテン装置は、指示を処理し、走査した画像を転送するホストへの接続機能をシートフィード部材に依存しており、これにより、プラテン走査部材がこれらの機能を重複して有する必要がなくなる。
【0011】このような接続構成では、さらに、一度に1つ以上のプラテン部材をシートフィード部に取付けて生産性をより高めることが可能であり、これにより、1つのプラテンで文書を走査中に、別のプラテンでは文書を交換することが可能になる。
【0012】1実施形態においては、第1の走査部は、給紙開口部を含み、ここからペーパ文書をシートフィード走査のために送ることができる。排紙開口部がさらに設けられ、走査した文書を出力トレイに送る。用紙搬送路は、給紙開口部から、スキャナを通過して排紙開口部まで延びている。第1の像形成サブ装置が第1の走査部内に設けられ、給紙開口部から供給されて用紙搬送路を搬送されたペーパ文書上の画像を走査する。第2の像形成サブ装置がさらに第1の走査部内に設けられ、第1の像形成装置と同様に画像を走査するが、第2の像形成装置は、搬送される文書の反対側を走査するよう配置されている。給紙開口部付近に設けられた給紙ローラが、文書の用紙搬送路への導入を行う。分離ローラまたは分離パッドをさらに用いることにより、一度に1枚の用紙だけが給紙開口部から給紙されるようにすることができる。
【0013】第1の走査部はさらに、第1の用紙搬送路付近に配置された複数のローラを含み、ペーパ文書を給紙開口部から排紙開口部に送る。像形成サブ装置は、用紙搬送路の付近に配置されたレンズと光源とを含み、給紙開口部から第1の走査部に導入されたペーパ文書に光を向ける。各像形成サブ装置内のミラーは、ペーパ文書からの反射光を、レンズを介してイメージングセンサにガイドすべく構成されている。このように、像形成サブ装置は、第1の走査部を通過して搬送されている文書を走査することができる。
【0014】さらに、モジュラ走査装置のための別個のプラテン部材が開示される。プラテン部材は、ガラスが接着された表面を有する収容部を含む。移動手段が収容部内に設けられ、像形成サブ装置に取付けられることにより、ガラス表面に置かれた文書の走査を実現する方向に像形成サブ装置を移動する。プラテン部材は、ガラス表面に置かれた文書を覆うのに適した、実質的に平坦な面を有する蓋を含むことができる。この蓋は、収容部に蓋を結合するヒンジ手段により開閉が可能である。移動手段は、像形成サブ装置に係合するプーリ及びベルトシステムを含み、像形成サブ装置を移動してガラス表面に置かれた文書のプラテン走査を行うことができる。収容部に設けられた単数または複数のロッドが、像形成サブ装置に係合し、プラテン走査のための像形成装置の運動をガイドすることができる。
【0015】さらに別の実施形態においては、さらなる走査及びディジタルデータ取り込み装置が第1の走査部に接続され、専用の機能、例えば、小切手(check)の走査、チケット(搭乗券)の走査、またはディジタル撮影などを実行する。いずれの場合にも、第1の走査部が取り込まれたディジタル画像の電子処理を行い、ホストアプリケーションに対する単一の接続を提供する。接続インターフェースは、多数の外部データ取り込み装置からのさらなる走査能力を提供することにより、柔軟性及び拡張性(スケーラビリティ)を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明をより理解するために、本発明の好ましい実施形態によるモジュラ走査装置10を示す図4及び図5を参照する。スキャナ装置10は、第1の走査部、すなわちシートフィードスキャナ11を備える。シートフィードスキャナ11は第1の収容部12を備え、第1の収容部12は、文書のシートフィード走査の実現に必要な種々の部品、装置、サブ装置及びその他の機構を収容するハウジングを提供する。給紙開口部18は、文書を第1の収容部12に装填する手段を提供する。文書は、排紙開口部20を通過して、シートフィードスキャナ11から排出される。
【0017】走査装置10は、さらに、第2の走査部、すなわちプラテンスキャナ13を含む。プラテンスキャナ13は、第1の収容部12に選択的に接続可能な第2の収容部14を含み、以下に説明するプラテン走査機能を実現する。すなわち、プラテンスキャナ13は第1のシートフィードスキャナとは別体なので、プラテン走査機能をシートフィード走査機能と分離することができる。このように、シートフィードスキャナとプラテンスキャナとを単一の筐体に組合わせた従来技術の融合型プロダクションスキャナに関する重量、スペース及びコストを、それぞれが別々に購入及び搬送可能な本発明の走査装置10の各部分により削減できる。
【0018】第2の収容部14は、プラテン走査に必要な機構を収容する。ガラス表面26が第2の収容部14の上面27に取付けられ、走査される文書を設置するスペースを提供する。蓋28は、走査される文書を覆うことができ、文書の適切な走査を妨げる光の外からの影響を制限するとともに、ガラス表面26に抗して文書を平坦に保持する。蓋28は、ヒンジ30によって第2の収容部14に取付けられている。
【0019】配線ケーブル接続31または光ファイバ接続33による、プラテン部材13のシートフィードスキャナ11への接続が図4に示される。プラテンスキャナ13は、無線周波数送信34によってシートフィードスキャナ11に接続してもよい。あるいは、図5に示すように、赤外線送信を使用することもできる。
【0020】図4及び図5に示す構成では、ユーザは、給紙開口部18から文書を挿入してシートフィード走査を行うか、プラテンスキャナ13のガラス表面26に文書を置いて文書のプラテン走査を行うかのオプションを有する。シートフィードスキャナ11とプラテンスキャナ13との柔軟な接続により、ユーザは、2つの装置をさまざまな構成に適合させて装置全体を構成することができる。多くの処理機能がシートフィードスキャナ内に組み込まれているため、プラテンスキャナの部品を減らすことができ、2つの別個の文書スキャナを購入する場合に比べ、コストが低くなる。
【0021】図6及び図7には、総括して11で示される第1の走査部が示され、モジュラ走査装置、例えばモジュラ走査装置10に含まれる種々の部品、機器、サブ装置及び機構が示されている。すなわち、シートフィードスキャナ11は、給紙開口部18から供給された文書の完全なシートフィード走査を実現するために必要な機構を含む。シートフィードスキャナ11は、さらに、プラテンスキャナ13内部の機構のセットとの組合わせによるプラテン走査を容易にするために必要な制御部及び接続部を含む。
【0022】図示されるように、シートフィードスキャナ11は、給紙開口部18の付近に設けられ、用紙搬送路66への文書の搬送を助けるべく構成されている。トップローラ60は、給紙ローラと呼ばれることも多く、スタックから1枚の文書を捉え、これを給紙ローラ60と分離ローラ62との間のスペースを通過させて送ることにより、1枚の用紙を第1の用紙搬送路66に引き込む。この動作は、業界ではしばしば「給紙と分離(feed and separation)」と呼ばれる。分離ローラ62は、当業者には周知のように、「遅延」または「個別化(singulation)」ローラと呼ぶこともできる。分離ローラ62は、第1の走査部の第1の収容部12内部の用紙搬送路66に一度に一枚の用紙だけが入るように作用する。
【0023】第1及び第2のトップローラ58a及び58cは、それぞれ第1及び第2のボトム(下部)ローラ58b及び58dと共に機能し、文書を(鎖線で示された)領域に搬送する。ここで、カメラレンズ42とイメージングセンサ44とを備える第1の像形成サブ装置40が文書を走査できる。第1及び第2の光源50a及び50bは、それぞれ、文書上の画像を照射するために必要な光エネルギを供給する。画像からの光は、光ガイド手段69a、69b、69c及び69d(以下、69A:69Dとする)を使用して、像形成サブ装置40のレンズ42に向けられる。光ガイド手段69A:69Dは、通常、第1の走査部11の第1の収容部12内部に設けられたミラーまたは他の同様の反射面である。このように、第1の像形成サブ装置40は、給紙開口部18から供給された文書上の画像の、走査されたディジタル表示を取得することができる。通常、第1の像形成サブ装置40は、第1の収容部12内の静止装置であり、よって文書のシートフィード走査は用紙搬送路66を通過する文書の移動により実現する。
【0024】走査に続き、収容部12内の別のローラ58g及び58hが文書を開口部20を通して送り出す。用紙トレイ29がシートフィードスキャナを通過して供給される文書を受取る。用紙トレイ29は、業界では一般に「出力」または「出口」トレイと呼ばれる。ローラの数及びその配置や形状は、設計により変更が可能である。ローラ60,62及び58a:58hが、用紙搬送路66との組み合わされて、シートフィードスキャナ11内部に文書処理手段を提供する。
【0025】図示されるように、シートフィードスキャナ11は、さらに、文書の反対面を同時に走査するための手段を提供する第2の像形成サブ装置70を含む。この第2の像形成サブ装置70は、第1の像形成サブ装置40と同一の部材を含むが、これらの部材は、物理的なスペースの制約に従い、異なる構成にしてもよい。
【0026】図8及び図9には、プラテンスキャナ13が示されている。第1の像形成サブ装置80のハウジング内にロッドベアリングまたはトンプソンロッドベアリング(Thompson rod bearing)が設けられ、これは図示するy軸方向への第3の像形成サブ装置80の運動を助ける。駆動サブ装置または他の適当な移動手段は、プーリ92a、92b、モータ93及びベルト94を備え、第3の像形成サブ装置80の並進運動に用いることができる。このように、第3の像形成サブ装置80はプラテンスキャナ13の第2の収容部14においてロッド81に沿って滑動し、プラテンスキャナ13のガラス表面26に置かれた文書のプラテン走査を実行する。
【0027】本発明の走査装置10は、当業者によく知られた、従来技術の走査装置に見られる他の特性及び機能を含むことができる。例えば、図7には、第1の搬送経路66内に付着した用紙及び/または他の屑を除去するために、シートフィードスキャナ11の第1の収容部12の上部半分15を取り外す機能が示されている。このため、第1の収容部12の上部半分15にはヒンジ手段(図示せず)が設けられ、これにより、ユーザが紙詰まりを除去するための開口が形成できる。また、インクジェットプリンタ21を設けることにより、ユーザが走査した文書に識別用の文字またはコードを簡単にプリントできるようにすることができる。さらに、ダブル文書センサ59により、誤って給紙開口部18に入った1枚以上の紙の存在を検知する。当業者には理解できるように、他の特性及びオプションを設けることもできる。
【0028】図8及び図9において、第3の像形成サブ装置80は、y軸に実質的に平行な軸に沿って収容部を横断する。プラテン走査に先立ち、蓋28を閉じることにより、第1の像形成サブ装置80に対する適切な照射、背景及び用紙の制約条件を提供し、特に、レンズ72がガラス表面26に置かれた文書上の画像の十分な反射光を受光できるようにすることができる。図5に示されるように、ヒンジ30または他の同様のヒンジ手段により、蓋28が第2の収容部14の上面27に結合されている。
【0029】したがって、本発明は、文書のシートフィード走査とプラテン走査のいずれをも提供する第1及び第2の走査部で構成される走査装置を提供する。すなわち、シートフィードスキャナ11は、1つまたは2つの固定された静止型の像形成サブ装置40及び70を用いて文書のシートフィード走査を可能にするために必要なすべての機構を含む。プラテンスキャナ13は、該プラテンスキャナ13に載置された文書のプラテン走査を行う第3の像形成サブ装置80を含む。この結果、シートフィードスキャナ及び接続可能な連結型プラテンスキャナを備えるモジュラ走査装置10が提供される。このような構成により、カスタマはシートフィード走査及びプラテン走査の機能を得ることができるが、さらに、プラテンスキャナ13を選択的に使用または保管するという、更なる柔軟性が与えられる。さらに、本発明の走査装置10によれば、ユーザは、プラテンスキャナ13を付けてまたは付けずにシートフィードスキャナ11を購入できる。走査装置10は、異なるサイズまたは形状の文書に対応でき、部品はユーザのニーズにもとづき個別に購入すればよい。
【0030】シートフィードスキャナは独立した装置であり、単独で使用できる。シートフィードスキャナは、ホストコンピュータに通信するためのサブ装置、画像を処理及び送信するためのハードウェア及びファームウェア、モニタコントローラなどを含む。シートフィードスキャナは、シートフィード機能に特有のサブ装置のみならず、シートフィード部材とプラテン部材の両部材が共有するサブ装置をすべて含む。
【0031】プラテンスキャナは、通常はCCDまたはCMOSアレイ及び支持電子部で構成される単一のカメラと、このカメラを移動するためのモータとを含む。モータ制御装置は必ずしも含まれない。プラテンスキャナはシートフィードスキャナに完全に依存し、よって走査した情報をシートフィード部材に送る。シートフィードスキャナは、送られた情報をホストコンピュータに送るべく処理する。
【0032】接続部は、プラテンスキャナ内のカメラ及びランプに電力を供給するために必要な接続を行う。また、シートフィードスキャナが、プラテンスキャナ内の走査動作を実行する機構を駆動するため、さらには走査した画像を、ホストに送る前に、シートフィード部材で行うのと同じ方法で、プラテンスキャナから画像処理のためにシートフィードスキャナに送るために接続を行う。
【0033】この構成により、シートフィード部における画像処理では、オリジナル文書をどちらの走査部で走査したかに関わらず同一に見えるように画像を生成することができる。これは、2つの各走査部からの画像を処理するためのパラメータをシートフィードスキャナ内の画像処理部に含むことができるためである。ホストコンピュータが画像処理を行うのではなく、画像処理をスキャナに組み込むことにより、この機能のために専用の電子ハードウェアを用いることができるため処理速度が速まる。画像処理には、画像の向上(enhancement)、グレイスケールまたは白黒画像への変換、画像歪み(skew)補正、境界の除去、背景フォームの削除、及び画像ファイルの圧縮を含むことができるが、これらに限定されない。
【0034】このような接続型構造により、さらに、1つ以上のプラテンスキャナを単一のシートフィードスキャナに取付け、生産性を高めることができる。プラテンスキャナをシートフィードスキャナに接続する手段には、多数の個別導電体を含むワイヤケーブル、光ファイバケーブル、無線周波数送信リンク、または赤外線送信リンクを含むことができるが、これらは一例にすぎない。通信リンクがワイヤケーブルの場合、プラテンスキャナを動作させる動力は、シートフィードスキャナから供給できる。通信リンクが光ファイバケーブル、無線周波数または赤外線の送受信によるものであれば、プラテンスキャナの電源は独立して設けなければならない。
【0035】図10は、接続部を使用したプラテン走査処理のフローチャートである。簡素化して示されるプラテンスキャナ13は、第3のカメラ80及び走査モータ82を含む。シートフィードスキャナは、接続部を介して、カメラの動力85及びモータ駆動信号84を供給する。未加工画像データ83がプラテンインターフェース86を介してシートフィードスキャナ11に供給され、画像処理部73に送られる。処理した画像ファイルは中央処理部74に送られる。処理画像はホストインターフェース75、さらにホストコンピュータ100に送られる。
【0036】ホストコンピュータは、ホストインターフェース75を介して走査ジョブ指示をシートフィードスキャナ11に送る。走査ジョブ指示は中央処理部で処理され、画像処理指示が画像処理部73に送られる。中央処理部は、さらに、動作制御部76及び機構駆動部77に駆動指示を送る。駆動信号がプラテンインターフェース86を介してプラテンスキャナモータ82に送られる。
【0037】図11は、本発明のさらなる実施形態を示す。図11において、例えば空港のチケット係員152は、ワイヤケーブル接続31により親装置、例えばシートフィードスキャナ11に接続された専用スキャナ150で搭乗券を走査する。このように、複数の専用スキャナ150により、チケット係員152は、空港のゲートまたはカウンタのいずれかにおいてハードコピーチケットを有効化することができる。よって、各専用スキャナ150の部品数が減るため、各カウンタにおける個々のスキャナのコストが下がる。チケット係員152による目視チェックに加えて旅行者の運転免許証をさらに走査することで、運転免許証または他の身分証明書及びチケットに関する記録を恒久的に保持することができる。また、ホストコンピュータ100がこの記録を法執行機関に送り、FBI、移民帰化局及びその他の適当な機関がこれをチェックすることもできる。
【0038】図12から図14に、空港の搭乗ゲートにおいて役立つ、本発明の別の実施形態が示される。係員156は、飛行機に搭乗する乗客170のディジタル写真を、ディジタルカメラ160を使用して撮影する。ディジタルカメラ160は画像を走査部11に送る。ここで、乗客の搭乗券172も走査部11で走査する。乗客のディジタル画像、搭乗券、及び他の情報が、実際にその便に搭乗した人物の恒久的な記録の作成及び法執行機関によるその記録の検証のために、ホストコンピュータに送られる。
【0039】図13には、図12に関して説明した発明の別の実施形態が示される。この実施形態では、1人の係員154が、ワイヤケーブル接続31により走査装置11に接続されたディジタルカメラ160で、乗客のディジタル写真を撮影する。一方、別の係員156は、恒久複合記録を準備するために乗客の搭乗券、運転免許証またはさらなる情報を走査することができる。法執行機関がこの記録の保管またはチェックのいずれか、あるいは両方を行う。接続によって、別のゲートの遠隔装置をさらに走査部11に取付けることができるため、ここでも部品のコストが減少する。
【0040】図14は、搭乗する乗客170の写真171、乗客の搭乗券172の画像、及び乗客の指紋174をいずれも含んだ複合記録18がどのように作成されるかを示している。この情報を、中央局(centralized location)に送り、乗客の画像及び搭乗券情報を、FBIのリスト、犯罪者記録、及び移民リストに照らしてクロスチェックすることもができる。少なくとも、この記録は実際に飛行機に搭乗した人物についての情報を提供する。
【0041】上記のシステムは、プラテンスキャナとシートフィードスキャナを両方所有することによる部品コストを低減するための方法及び装置を提供する。ある実施形態では、特殊機能のために複数のプラテンスキャナを使用し、接続された個別のプラテンスキャナのそれぞれに要求される機能を減少させることで全体的な所有コストを低減することができる。本発明の別の実施形態では、飛行機に搭乗する乗客の複合記録を長期間にわたる保存のために獲得することにより、飛行機に搭乗する個人の恒久的な記録及び法執行機関によるクロスチェックや検証を提供することができる



 

 


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