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発明の名称 電子画像を選択された幾何学的フォーマットへ変換するハイブリッド式カメラ及び方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−189156(P2003−189156A)
公開日 平成15年7月4日(2003.7.4)
出願番号 特願2002−298907(P2002−298907)
出願日 平成14年10月11日(2002.10.11)
代理人 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦 (外2名)
【テーマコード(参考)】
2H054
2H104
5C022
5C053
【Fターム(参考)】
2H054 AA01 BB05 BB07 
2H104 AA16 AA18
5C022 AA13 AB02 AB15 AB17 AB20 AB22 AB36 AB66 AC02 AC03 AC32 AC42 AC74
5C053 FA08 FA27 GB36 LA01 LA03 LA11 LA14
発明者 スティーヴン ジー マロイ−デゾルモ
要約 課題
本発明は、電子画像を記憶するために必要なメモリ量を減少させるために電子画像を選択された幾何学的フォーマットに変換する、改良された方法及びカメラの提供を目的とする。

解決手段
本発明のカメラ及び方法は、シーンの保存画像と初期電子画像の複数の画像ペアを撮影する。保存画像は第1の幾何学的フォーマットである。初期電子画像はメモリに記憶される。第1の幾何学的フォーマットとは別の幾何学的フォーマットが選択された画像ペアと関連付けて記録される。フィルムユニットがカメラから取り出され、選択された画像ペアの初期電子画像は対応した別の幾何学的フォーマットへ縮約化される。メモリ内の選択された画像ペアの初期電子画像は縮約化された電子画像で置換される。
特許請求の範囲
【請求項1】 カメラで画像を撮影し記憶する方法であって、各画像ペアがフィルムユニットにおけるシーンの第1の幾何学的フォーマットをもつ保存画像と、同じシーンの初期電子画像とにより構成されている複数の画像ペアをカメラで撮影する手順と、該初期電子画像をメモリに格納する手順と、該複数の画像ペアから選択された画像ペアに関連付けて、該第1の幾何学的フォーマットとは異なる別の幾何学的フォーマットの指定情報を記録する手順と、該カメラから該フィルムユニットを取り外す手順と、縮約版電子画像を得るため、該選択された画像ペアの該初期電子画像を該別の幾何学的フォーマットへ縮約化する手順と、該メモリ内で、該選択された画像ペアの該初期電子画像を対応した該縮約版電子画像で置換する手順と、を有する方法。
【請求項2】 電子式と写真フィルム式のハイブリッド式カメラで画像を撮影し記憶する方法であって、各画像ペアが写真用フィルム上のシーンの潜像と同じシーンの初期電子画像とにより構成され、各画像ペアの該潜像は第1の幾何学的フォーマットをもつ複数の画像ペアをカメラで撮影する手順と、該初期電子画像をメモリに格納する手順と、該第1の幾何学的フォーマット、及び、相互に異なるフォーマットであり、かつ、該第1の幾何学的フォーマットとは異なるフォーマットである一つ以上の別の幾何学的フォーマットを含む複数の幾何学的フォーマットのうちの一つを各画像ペアに割当てる手順と、該カメラから該写真用フィルムを取り外す手順と、該写真用フィルムの取り外しと並行して、縮約版電子画像を得るため、該別の幾何学的フォーマットが割当てられた該画像ペアの該初期電子画像を、夫々に対応した該別の幾何学的フォーマットへ縮約化する手順と、該メモリ内で、該別の幾何学的フォーマットが割当てられた該画像ペアの該初期電子画像を対応した該縮約版電子画像で置換する手順と、を有する方法。
【請求項3】 フィルムユニットと共に使用されるハイブリッド式カメラであって、本体と、該本体に設けられ、保存画像をフィルムユニットに選択的に撮影する保存画像撮影ユニットと、複数の異なる幾何学的フォーマットのうちの一つの指定情報を各保存画像に関連付けるため選択的に切換可能である割当器と、該本体に設けられ、該保存画像に対応した電子画像を撮影する撮像装置、該電子画像を記憶するメモリ、及び、該メモリに動作的に接続され、該メモリ内の該電子画像を、対応した該保存画像に関連付けられた該幾何学的フォーマットへ選択的に縮約化するコントローラ、を具備した電子サブシステムと、を有するカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真撮影技術及び写真用機器に係り、特に、電子画像が選択された幾何学的フォーマットに変換されるハイブリッド式カメラ及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子式・フィルム式のハイブリッド式カメラは、撮影者がシーン画像を写真フィルム上の潜像として、及び、デジタル化されメモリに記憶された電子画像として撮影することを可能にする。画像に対応したメタデータもメモリ及びフィルムに書き込まれる。メタデータは、フィルムの現像に使用される幾何学的フォーマットの記号表示を含む。電子画像は、例えば、着脱式メモリユニットの回収によって上書きされるか、或いは、削除されるまで、メモリに維持される。電子画像は、コンピュータやその他の装置にダウンロードすることによって使用可能にされる。撮影者は、一般的に、カメラのメモリ内の電子画像を見ることができる。現時点では、ハイブリッド式カメラに大量のメモリを搭載することは実際的ではない。
【0003】撮影者が見直す(レビューする)際に関心をもつ可能性がある全ての電子画像は、撮影者が見直しのために利用できるように無制限でそのまま保たれる。したがって、メモリの一部の電子画像は、その後画像が撮影されたときに上書きされることになる。
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,164,831号明細書【特許文献2】米国特許第5,485,554号明細書【特許文献3】米国特許第5,749,006号明細書【特許文献4】米国特許第5,774,754号明細書【特許文献5】米国特許第5,845,166号明細書【特許文献6】米国特許第5,870,638号明細書【特許文献7】米国特許第5,926,218号明細書【特許文献8】米国特許第5,966,553号明細書【特許文献9】米国特許第5,978,016号明細書【特許文献10】米国特許第5,986,297号明細書【特許文献11】米国特許第6,014,165号明細書【特許文献12】欧州特許出願公開第846,916号明細書【特許文献13】米国特許第5,477,289号明細書【特許文献14】米国特許第5,950,031号明細書【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は、電子画像を記憶するために必要なメモリ量を減少させるために電子画像を選択された幾何学的フォーマットに変換する、改良された方法及びカメラの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項に規定されている。本発明は、非常に広い観点では、複数の画像ペアが撮影されるカメラ及び方法である。各画像ペアは、シーンの保存画像と、同じシーンの初期電子画像を含む。各画像ペアの保存画像は、第1の幾何学的フォーマットを有する。初期電子画像はメモリに記憶される。第1の幾何学的フォーマットとは異なる代替的な幾何学的フォーマットは、選択された画像ペアと関連して記録される。フィルムユニットはカメラから除去される。選択された画像ペアの初期電子画像は、縮約版電子画像を得るため、対応した代替的な幾何学的フォーマットに縮約化される。選択された画像ペアの初期電子画像は、メモリ内で、対応した縮約版電子画像と置き換えられる。
【0007】本発明の有利な効果は、メモリ内の電子画像が、これらの電子画像のメモリ要求量を減少させるため、選択された幾何学的フォーマットへ変換される改良された方法及びカメラが実現されることである。
【0008】添付図面と併せて以下の本発明の実施例の説明を参照することによって、本発明の上述された特徴及び目的、並びに、その他の特徴及び目的と、これらの特徴及び目的を達成する態様はより明白になり、かつ、本発明自体がより深く理解されるであろう。
【0009】
【発明の実施の形態】以下では、数種類のカメラ及び方法の特徴の組を、これらの特徴の全部或いは一部を組み合わせた特定の実施例に関して説明する。比較的少数の特徴及び別の特徴を組み合わせた代替的な実施例も後述する。それ以外の代替的な例は当業者に明白であろう。
【0010】カメラは、シーンの保存画像と、同じシーンの評価画像を与える。保存画像及び評価画像は同時に撮影される。保存画像は、後で現像や印刷に使用され、或いは、長期間若しくは比較的長期に亘って使用される。評価画像は、表示してユーザが点検(見直し)するためすぐに利用できる。
【0011】以下で説明する一部のカメラは、初期電子画像としてシーン像を撮影するため使用される1台の電子撮像装置(イメージャー)を備えた実施例である。保存画像と評価画像は共に初期電子画像から生成される。評価画像は、原画像よりも低解像度の派生画像を生成するため、原電子画像から幅標本化(サブサンプリング)される。低解像度派生画像は、例えば、本願と同一出願人に譲渡された、Kuchta外による発明の名称が"ELECTRONIC STILL CAMERA PROVIDING MULTI-FORMAT STORAGE OF FULL AND REDUCED RESOLUTION IMAGES"である米国特許第5,164,831号明細書に記載された方法を使用して得ることができる。
【0012】現時点での好ましい実施例によれば、カメラ10は、保存画像撮影ユニット14と、別の評価画像撮影ユニット16とを備えた撮像系12を含む。2種類の撮影ユニット14及び16は、多様な形態をとることが可能であり、互いに完全に別々の形態でもよく、或いは、一部若しくは殆どの構成部品を共用してもよい。評価画像撮影ユニット16は、シーン像を電子的に撮影するので、電子画像撮影ユニット16とも呼ばれる。保存画像撮影ユニット14は、像を撮影し、フィルムユニット18に蓄積する。
【0013】用語「フィルムユニット」は、媒体の変更の有無とは無関係に、保存目的のため、画像データが蓄積されている、或いは、画像データを蓄積することができる媒体20を意味し、媒体20の使用を補助する構造体22に物理的に付随している。各フィルムユニット18は、複数の保存画像を蓄積し、若しくは、蓄積することができる。フィルム式フィルムユニット18の場合、媒体20は、写真用フィルムストリップ20aである。フィルム式フィルムユニット18aの補助用構造体22は、一般的に、遮光性があり、例えば、フィルムストリップ20aが巻きつけられるスプール22aと、フィルムストリップ20a及びスプール22aを密封する容器22bとを含む。
【0014】電子式フィルムユニット18の場合、媒体20は、着脱式デジタル記憶媒体20bである。デジタル記憶媒体20bの場合、保存画像は現像、印刷、又は、その他の用途のためデジタル形式に変換される。電子式フィルムユニット18は、写真用フィルムユニット18と同様に、カメラ10から取り外すことができる。この場合、用語「フィルムユニット」は、着脱式ではない固定式デジタル記憶媒体を示さない。光学式、磁気式或いは電子式のような使用されるデジタル媒体のタイプ及び情報記憶の方式は、重要な問題ではない。例えば、デジタルフィルムユニットは、フレキシブルディスク、CD、DVD、テープカセット、又は、フラッシュメモリカード若しくはスティックのようなメモリである。現時点では、好ましくは、フィルムユニットは、画像情報の消去不可記憶を実現する。これにより、使用済みのフィルムユニットに重ねて記録するなどして予期せずに消去することが防止される。写真用フィルムは、このような点で消去不可であり、1回限りの書込みができるコンパクトディスクのような一部のデジタル記憶媒体も消去不可である。
【0015】評価画像撮影ユニット16は電子画像を撮影する。保存画像撮影ユニット14aは、写真用フィルムに像を撮影する写真用フィルム式画像撮影ユニット14aに関して概略的に説明する。しかし、カメラ10は、そのように限定されるものではない。例えば、代替的に、保存画像撮影ユニット14及び評価画像撮影ユニット16は、2台の異なる電子式撮影ユニットでもよい。このような2台の電子器式撮影ユニットを備えた適当なデジタルカメラの一例は、Smithによる発明の名称が"ELECTRONIC CAMERA WITH DUAL RESOLUTION SENSORS"である米国特許第5,926,218号明細書に記載されている。
【0016】カメラ10は、また、撮影者の選択に従って、或いは、一方若しくは他方の撮影媒体の利用可能な記憶スペースに基づいて、或いは、その他の基準に基づいて、フィルム式画像撮影ユニットと電子式撮影ユニットの何れでも保存画像撮影ユニット14として使用できるようにしてもよい。例えば、スイッチ(個別には例示されていない)は、フィルム式撮影モードと電子式撮影モードを交互に切り換える。
【0017】本発明は、保存画像を潜像として記憶するため写真用フィルムを使用し、オプションとして、付加的な情報を磁気的に、光学的に、或いは、両方の方式でフィルムユニット18に蓄積するフィルムユニット18aに関して概略的に説明される。同じ考え方がその他のタイプのフィルムユニット18にも適用されることが認められるであろう。例えば、個別の保存画像用のデジタルメモリのユニットは、フィルムフレームに対応する(後で詳述される。)。
【0018】カメラ10の機能は、特に、保存媒体として写真用フィルム式フィルムユニットを使用して像を撮影する保存画像ユニットと、評価画像を撮影する電子画像ユニットと、を具備したハイブリッド式カメラの場合に有利である。電子画像ユニット16は、カメラ10内においては、撮影された電子画像を点検するための画像表示装置32を有する電子サブシステム23の一部である。これは、限定的ではない。電子式フィルムユニットを、写真用フィルム式フィルムユニットの変わりに使用してもよい。一部の性能は、フィルムユニットを使用しない電子カメラ、すなわち、画像を内部メモリだけに記憶するカメラの方が有利である。具体手的な実施例の効果は、特定の機能を実現する簡単な実験によって容易にわかるであろう。
【0019】〔カメラの特徴〕図1から4を参照して、カメラ10を説明する。カメラ10は、撮影系12を保持する本体24を備える。撮影系12は、写真用フィルム20aを使用する保存画像撮影ユニット14と、像を電子的に撮影する評価画像撮影ユニット168とを含む。撮影者が、シャッターリリース26を切ったとき、被写体像(シーンの光像)はフィルム20aのフレーム28に潜像として撮影され、少なくとも1枚の電子画像が評価画像撮影ユニット16の電子アレイ・イメージャー30に撮影される。電子画像は、デジタル的に処理され、本体24に搭載された画像表示装置32に表示され得る1枚以上の派生画像を生成するため使用される。
【0020】アナログ形式で撮影され、その後にデジタル化され、それ以上の修正は加えられていない電子画像は、一般的に、原電子画像と呼ばれる。更なる修正後の電子画像は、一般的に、派生画像と呼ぶ。派生画像は、原画像に対して修正を加えられる。これは、表示装置へのキャリブレーションのため、若しくは、特定のファイル構造のため、又は、出力媒体へ適応させるためのものである。これらの修正は、メタデータの電子画像ファイルへの追加を含む場合と含まない場合とがある。保存画像の期待される現像結果と照合される派生画像は、確認画像と呼ばれる。2枚以上の確認画像が1枚の原電子画像から作成され得る。派生画像の中で、確認画像とは所定の態様で相違し、期待される現像仕上げ品とは関係しない派生画像は、評価画像と呼ばれる。期待される現像仕上げに適合した修正、又は、その他の後続用途に適合した修正は、評価画像に存在する場合も存在しない場合もある。用語「初期電子画像」は、原電子画像、又は、原電子画像と同じ画像内容を維持する派生画像のいずれかを表す。初期電子画像は、エイリアシング阻止、色補正などのような画像改良処理がなされ、撮影されたシーンに対する主観的適合度及び客観的適合度が増加した派生画像でもよい。
【0021】カメラは、フィルム画像及び対応した電子画像が撮影イベント毎に撮影されるモードに制限され得る。好ましくは、カメラは、ユーザによって、フィルム式撮影及び電子式撮影モードと、電子式撮影専用モードの二つのモードの間で選択的に切換可能である。カメラは、フィルム式撮影及び電子式撮影モードと、電子式撮影専用モードと、電子画像が撮影されないフィルム式撮影専用モードの3通りのモードを実現してもよい。しかし、このアプローチは好ましくない。なぜならば、このモードは、シーン撮影後に確認画像を点検する利益を欠くからである。
【0022】制御系34は、コントローラ36(マイクロコンピュータとも称される)を含み、また、デジタル信号プロセッサ38を含むこともあり、カメラ10の他の構成部品を制御し、派生画像に関する処理を実行する。
【0023】カメラ本体24は、撮影ユニット14及び16と、その他の構成部品のための構造的な支持と保護を行う。カメラ10の本体24は、特定の用途及びスタイルを考慮した要求を満たすように変更することができる。本体24がシャーシ44を介して接合された前面カバー40と背面カバー42とを備えていると都合がよい。カメラ10の多数のコンポーネントは、シャーシ44に取り付けることが可能である。
【0024】フィルムドア46及び跳ね上げ式電子フラッシュユニット48は、カバー40及び42とシャーシ44とに旋回式に結合される。フラッシュユニット48は、カメラ10を使用する準備として、撮像レンズ50の蓋を取り外すため、前面カバー40を部分的に覆っていたところから跳ね上げられる。フラッシュユニット48を跳ね上げると、通常開いている主電源スイッチ51が閉じ、カメラ10に電気を供給する。使用される主電源スイッチ51のタイプとその動作方式は、必要に応じて変更される。主電源スイッチ51からアクセスされる電源53は、通常は、1個以上の電池である。
【0025】フィルム画像撮影ユニット14は、使用時にフィルムユニット18を遮光性のフィルムスペース49に保持するフィルムホルダー52を含む。図3乃至4のカメラ10において、フィルムホルダー52はシャーシ44の一部である。フィルムホルダー52の構造は、使用されるフィルムユニット18のタイプに応じて変化し、重要ではない。
【0026】フィルムホルダー52は、一対のフィルムチャンバー54及び56を含み、フィルムチャンバー54と56の間に後向きに開いた露光フレーム58が設けられる。フィルムユニット18は、密閉容器22bがチャンバー54と56のうちの一方に設けられる。フィルムストリップ20aは、密閉容器22bによって保持されたスプール22aの周りに巻き付けられる。使用時に、フィルムストリップ20aは、露光フレーム58を通り、もう一方のチャンバー56内のフィルムロール60に巻き取られる。露光フレーム58は、開口62を有し、開口62を通して光の像が各画像撮影イベントでフィルムのフレーム28を露光する。
【0027】使用時に、フィルムストリップ20aは、フィルム送り機構64によって、フィルムユニットの密閉容器22bから送り出され、供給チャンバー56のフィルムロール60に巻き込まれ、その後、密閉容器22bへ戻される。フィルム送り機構64は、図示されるように、フィルム巻スプール68内に配置された電気モータを備えるが、それ以外のタイプのモータ式送り機構、並びに、手動送り機構を使用してもよい。フィルムストリップ露光は、フィルム前進方向でもフィルム巻き戻し方向でもよい。
【0028】図3乃至4に示されたカメラ10は、フィルム再装填可能であり、モータ式送り機構を備えている。カメラ10は、新写真システム(APS)フィルムカートリッジを使用する。他のタイプの一つ以上のチャンバーフィルムカートリッジとロールフィルムを使用してもよい。現在、カメラ10は、再装填可能である方が好まれる。カメラ10は、フィルムタイプとフィルムフレーム数を判定するためIX−DXコード読取器(図示されない)を具備する。APSフィルムストリップ20aは、通常、不透明なフィルムカートリッジに収容され、典型的に、15回露光、25回露光及び40回露光の長さで利用可能である。
【0029】APSフィルムストリップ20aは、命令されたプリント枚数及びプリントのアスペクト比のような種々のメタデータを、露光したフィルムフレーム28毎に隣接した磁気トラック情報と共に蓄積するため磁気記録容量を与える透明磁気オーバーレイ(図示せず)を有する。カメラ10は、メタデータを記録するためフィルムストリップ20aに隣接して置かれたデータ記録器70を具備する。図3乃至4には、露光フィルムの長手がフィルムカートリッジから進められるときに、露光フィルムフレーム28の一つずつに隣接した磁気情報トラックと共にメタデータを磁気的に記録するため、フィルム圧プラテン72の開口部内に取り付けられた磁気ヘッドの形式でデータ記録器70を備えたAPSカメラ10が示されている。フィルム圧プラテン72は、各フィルムフレーム28を露光フレーム58での露光のためフラットに支持するため役立つ。
【0030】ユーザ選択情報を含むメタデータは、フレーム毎に異なる。APSフィルムユニットを使用する場合、記録された情報には、英語若しくはその他の言語のオプション的なプリントタイトルと、オプション的なプリント露出補正(増加/減少)と、”C”(クラシック)、”H”(高品位テレビ)及び”P”(パノラマ)の中から選択されたプリントフォーマットの指定と、プリント量数とが含まれる。1インチ=2.54cmとして、Cフォーマットは、典型的に4インチ(縦)×6インチ(横)である。Hフォーマットのプリントは、典型的に、4インチ(縦)×7インチ(横)である。Pフォーマットのプリントは、典型的に、4インチ(縦)×10インチ(横)、又は、4インチ(縦)×11.59インチ(横)である。”C”と”どのプリントフォーマットが選択されたかとは無関係に、フィルムストリップ14上の露光フレーム12は、常に、Hフォーマットである。既に知られているように、これにより、選択されたフォーマットだけではなく、3通りのフォーマットの何れの形式でも再プリントを作成することが可能になる。撮影者は、画像を”C”、”H”若しくは”P”の何れのプリントフォーマットでプリントするか、並びに、プリント枚数等を含む所望の特性を選択することができる。
【0031】カメラは、一般的に、APSフィルムで利用可能なメタデータのタイプに関して記述される。カメラは、このような画像メタデータに限定されない。現像基盤設備が所望の効果を実現できるように準備されているならば、その他のメタデータを使用することが可能である。全てのケースにおいて、ユーザは、期待した結果を現像後に画像表示装置で見ることができることが望ましい。
【0032】カメラ10は、APSフィルムユニットや、磁気層へのメタデータの記録によって限定されない。カメラによるメタデータの光学式記録も周知であり、このような情報を記憶するために、例えば、フィルム容器に取り付けられたメモリを用いるその他の手段も知られている。APSカメラ及びフィルムによって与えられる種々のメタデータを含む情報は、当業者に周知の手段を用いて、書き込まれ、読み取られ、読み書きされる。画像メタデータの形式の編集用パラメータは、電子保存画像の画像ファイルの一部分として与えることができる。メタデータは、次に、現像、若しくは、画像ファイルを用いるその他の出力の生成に使用される。別の代替的な実施例では、保存画像は、電子的であり、指定されたパラメータに応じて変更される。その他の場所で指摘しているように、ここで説明する事項は、一般的に、保存画像が写真フィルムに撮影される実施例を取り扱う。他の実施例についても同様の検討内容が当てはまる。
【0033】フィルムストリップ20aのフレーム28は、保存画像の露光のために、露光フレーム58に、1フレームずつ配置される。フィルム巻スプール68は、フィルムフレームが露光されるのに続いて徐々に回転させられ、フィルムフレーム28の中で最後に露光されたフレームをスプール68側の露光フィルム巻60に巻き取り、未露光の新しいフィルムフレーム28を露光フレーム58に配置する。フィルム巻スプール68が、フィルム送り機構64によって徐々に回転させられるとき、フィルムストリップ20aは、フィルムカートリッジから、(フレーム幅よりも僅かに大きい)1フレームずつの増分量で前方へ送られる。フィルム送り機構は、コントローラ36によって制御される。フィルムストリップ20aの実質的な全長が露光されたとき、すなわち、利用可能なフレーム28の総数が露光されたとき、フィルムカートリッジの内部にあるフィルムスプール22aの上端で空洞に突出するスピンドル(図示せず)は、露光されたフィルムの全長をフィルムカートリッジへ逆向きに巻き戻すため、適当なギアトレイン(図示せず)を用いてフィルムドライバ64によって連続的に回転させられる。
【0034】メタデータをフィルストリップ20aに磁気記録するため、フィルムストリップ20a上の磁気トラックは、適当な速度でデータ記録器70(ここでは、フィルムライターとも呼ばれる)を通過し、同時に、記録器70の記録用ヘッド(図示せず)に電磁界が発生させられる。記録は、フィルムストリップ20aをフィルムフレーム28毎に所定の増分量で移動させることにより段階的に行われるか、又は、データは、全てのフィルム露光が終了するまでカメラ10のメモリに記憶され、次に、全てのデータが1回の連続したパスで記録される。全てのフィルム露光が終了したとき、メタデータの記録が完了し、フィルムストリップ20aは、フィルム容器22bに遮光的に密閉され、フィルムユニット18は、フィルム扉46を開けてカメラ10から取り外すことができる。
【0035】電子画像撮影ユニット16は、イメージャー・ドライバ74によって駆動される電子アレイ・イメージャー30を含む。電子アレイ・イメージャー30は、画像撮影(又は捕捉)イベント毎に、フィルムストリップ20a上に同時に捕捉された潜像に対応した一つ以上の電子画像を撮影するように構成される。使用されるイメージャー30のタイプは変えることができるが、イメージャー30は、入手可能な数種類の固体撮像装置のうちの一つであることが非常に好ましい。
【0036】普及している固体撮像装置の中で非常に人気のある一つのタイプの固体撮像装置は、電荷結合素子(CCD)である。幾つかの利用可能なCCDタイプの中で、二つのタイプは、簡単な電子シャッターを可能にさせ、これにより、これらの二つのタイプが本例の用途に望ましい。その中で第1番目の撮像装置は、フレーム転送CCDであり、光活性による電荷発生を実現し、画像電荷の全てを遮光された非感光性領域に移す。この領域は、次に、標本化された電子画像を与えるためクロックに合わせて送出される。第2番目のタイプの撮像装置は、インターライン転送CCDであり、電荷を移動させることによりシャッターを実現するが、電荷を各撮像ラインの上若しくは下へ移すので、撮像ラインと同数の蓄積領域が存在する。蓄積ラインは、次に、適当な方法でシフトされて送り出される。これらの各CCD撮像装置には、利点も欠点もあるが、何れも本実施例で正しく機能する。典型的なCCDは、クロックドライバ、アナログ信号プロセッサ、アナログ/デジタル変換器(AD変換器114とも表わされている)として働く別々のコンポーネントを備える。
【0037】CMOS技術を用いて製造された電子画像センサを使用することも可能である。このタイプの撮像装置を使用するのが適当である。なぜならば、このタイプの撮像装置は、容易に利用可能な固体プロセスにおいて簡単に製造され、一つの電源で使用するのに適しているからである。さらに、このプロセスは、周辺回路を同じ半導体ダイに一体化することを可能にさせる。例えば、CMOSセンサは、クロックドライバ、AD変換器114及びその他のコンポーネントを一つのICに一体的に収容することが可能である。使用することが可能である第3番目のセンサは、電荷注入素子(CID)である。このセンサは、電荷が読み出されるべき素子から送り出されない点で他のセンサとは異なる。読み出しは、画素内で電荷をシフトすることによって実現される。これにより、アレイ内の画素の非破壊読み出しが可能になる。素子が外部的にシャッターを切られたとき、アレイは、像を破壊することなく、繰り返り読み出され得る。シャッター動作は、外部シャッターによって実現してもよいが、外部シャッターを使用せずに実現してもよく、例えば、電荷を再結合のため基板に注入することによって実現してもよい。
【0038】電子画像撮影ユニット16は、3色画像を捕捉する。単一の撮像装置(イメージャー)を、3色又は4色のフィルタと共に使用することが非常に好ましいが、多数のモノクロ撮像装置とフィルタを使用してもよい。適当な3色フィルタは、当業者に周知であり、普通は、一体的なコンポーネントを得るため、撮像装置と共に組み込まれる。便宜的に、ここで概略的説明しているカメラ10は、一つの撮像装置30を3色フィルタ(別々には図示されていない)と共に含む実施例に関連する。同様の検討が4色以上を使用するカメラ、並びに、多数のモノクロ撮像装置を使用するカメラに適用されることが理解されるであろう。
【0039】主として図2A及び2Bを参照するに、カメラ10は、本体12に装着された1枚以上のレンズを含む光学系76を備える。光学系76は、破線と、レンズ素子の数個のグループとにより示されている。図示された光学系76は、一例であり、本発明を限定するものではない。光学系76は、光を露光フレーム58及び電子アレイ撮像装置30に当てる。光学系76は、好ましくは、光学ビューファインダー78を通してユーザ側へ光を導く。
【0040】撮像装置30は、露光フレーム58から離されているので、光学系76は、光を(点線80によって示された)第1の経路に沿って露光フレーム58へ案内し、(点線82によって示された)第2の経路に沿って電子アレイ撮像装置30へ案内する。第1の経路80と第2の経路82は、カメラ10の正面に位置した被写体像の平面で合流する。図2A及び2Bにおいて、光学系76は、撮像装置レンズユニット86及びファインダーレンズユニット88を含む複合レンズユニット84を備える。複合レンズユニット84は半透明ミラー90を具備し、半透明ミラー90は、第2の経路82を、撮像装置30への撮像装置サブパスと、全反射ミラー92によって方向を変えられ、接眼レンズ(アイピース)を通して撮影者へ伝えられるファインダーサブパスと、に分割する。
【0041】光学系76は変形可能である。例えば、ファインダーレンズユニット88、撮像装置レンズユニット86、及び、撮影レンズユニット50は、完全に別個でもよく(図示せず)、或いは、複合レンズユニット84に、撮影レンズユニット50と撮像装置レンズユニット86(図示されない)の両方を組み込んでもよい。それ以外の光学系を備えてもよい。
【0042】殆どのカメラ10において、ファインダー78の視野と保存画像撮影ユニット14の視野とは異なる。ファインダー78によって区画されたシーンは、典型的に、保存画像撮影ユニット14の視野の80乃至95%である。この差が存在することで、撮影者が目にした全ての物が保存画像に撮影されることが保証されるが、周縁付近の余分な像の内容も一緒に撮影される。本例で概略的に説明するカメラ10は、ファインダー78の視野が保存画像撮影ユニットの視野と100%一致している場合を想定する。これは、本発明の説明の便宜上の問題である。カメラ10のファインダー78の視野は、ここで説明するその他の特徴に変更を加えることなく、保存画像撮影ユニット16の視野の80乃至95%に制限することが可能である。
【0043】再度、図2A及び2Bに示された実施例を参照するに、撮影レンズユニット50はモータ式ズームレンズであり、移動素子は、ズームドライバ94によって静止素子に対して駆動される。複合レンズユニット84も、ズームドライバ94によって、静止素子と相対的に駆動される移動素子を含む。別のズームドライバ94が機械的(図示しない)に、或いは、制御系80によって、一体的にズームするため接続される。制御系80は、同時に焦点距離と同じレンジ若しくは焦点距離に匹敵するレンジに亘ってユニットのズーム素子を移動させるようにズームドライバ94に通知する。
【0044】コントローラ36を含む制御系34は、データ操作及び汎用的なプログラム実行用のRAM若しくはその他のメモリを具備した組み込み式マイクロプロセッサのように、適切に構成されたマイクロプロセッサの形式を取り得る。
【0045】図2A及び2Bの実施例の撮影レンズ50は、自動焦点方式(オートフォーカス方式)である。自動焦点系は、センサ84を含むレンジファインダー(測距器)96を具備する。レンジファインダー96は、直接的に、或いは、制御系34を通じて、撮影レンズユニット50の(別個に図示されない)一つ以上の焦点調整可能素子を移動させるため、フォーカス(焦点)ドライバ100を動作させる。レンジファインダー96は、受動的若しくは能動的のどちらでもよく、或いは、それらの組合せでもよい。
【0046】撮影レンズユニット50は、単一の焦点距離及び手動焦点調節若しくは固定焦点式のレンズのように簡単化することが可能であるが、このようなレンズは好ましくない。ファインダーレンズユニット88及び撮像装置レンズユニット86の一方若しくは両方は、固定焦点距離をもつか、一方若しくは両方は、種々の焦点距離の間でズームが可能である。デジタル式ズーミング(デジタル像の拡大は光学式ズーミングと等化である)は、撮像装置30の光学式ズーミングの代わりに、或いは、光学式ズーミングと組み合わせて使用可能である。撮像装置30及び画像表示装置32は、撮影前に、光学式ファインダー78の代わりに、或いは、光学式ファインダー78と組み合わせて、ファインダーとして使用可能である。これは、デジタル静止カメラでは一般的に行われている。このアプローチは、バッテリー使用量が著しく増加するので、現時点では好ましい実施例ではない。
【0047】カメラ10は他の方式で使用しても構わないが、保存画像は、ユーザが望む現像画像又はその他の最終画像の基準を与えることが予定されている。このようにして取得された画像は、保存画像と同じ品質である必要はない。その結果として、撮像装置30、及び、光を撮像装置30へ当てる光学系76の一部は、小型化、簡単化、並びに、軽量化することができる。例えば、撮影レンズユニットは、焦点合わせ可能であり、撮像装置レンズユニット86は固定焦点でもよく、或いは、異なるレンジ、又は、少数の焦点位置の間で焦点合わせ可能である。
【0048】フィルムシャッター102は、露光フレーム58への光路を閉じる。撮像装置シャッター104は撮像装置30への光路を閉じる。アパーチャ・ドライバ107によって作動されるダイヤフラム/アパーチャ板106は、両方の経路80及び82に設けられる。シャッター102及びシャッター104は、開状態と閉状態の間で切り替え可能である。用語「シャッター」は、撮影のため光路に沿ってフィルムストリップ20a若しくは撮像装置30への光の通過を許可し、それ以外のときには光の通過を禁止する機能を与える物理的及び/又は論理的素子を表わすため広い意味で使用されている。シャッターには、あらゆるタイプの機械式シャッター及び電子機械式シャッターが含まれるが、これらのシャッターに限定されるものではない。シャッターは、フィルム送り機構などのフィルム若しくは撮像装置を光路に出し入れする簡単な機構を除外しない。シャッターは、カメラコントローラ36の制御下で撮像動作の開始及び停止を行う電子アレイ撮像装置のコンピュータのソフトウェア及びハードウェア機能を含む。
【0049】現時点で好ましい実施例によれば、フィルムシャッター102は、機械式又は電子機械式であり、撮像装置シャッター104は機械式又は電子式である。撮像装置シャッター104は、破線で図示され、機械式撮像装置シャッターの位置と、電子式シャッターの機能の両方を表わす。CCDを使用した場合、撮像装置30の電子式シャッター動作は、非感光領域に設けられた遮光レジスタの下に蓄積した電荷をシフトすることにより実現される。これは、フレーム転送装置CCDのようにフレーム全体でもよく、或いは、インターライン転送装置CCDのように水平ラインでもよい。適当な装置及び方法は、当業者に周知である。CIDを使用する場合、各画素上の電荷は、露光の最初に基板へ注入される。露光の最後に、各画素の電荷が読み出される。ここで生じる問題は、最初に読み出された電荷の露光時間は、最後に読み出された電荷の露光時間よりも短い点である。この差の量は、アレイ全体を読むための所要時間である。この差の量は、総露光時間及びアレイ全体を読むための所要時間とに基づいて重要になる場合と、さほど重要ではない場合とがある。
【0050】CMOS撮像装置は、一般的に、巻き上げシャッターと呼ばれる方法で閉じられる。この方法を利用するCMOS撮像装置は好ましくない。なぜならば、この方法は、各個のラインを共通のシャッター時間だけ閉じるが、各ラインの露光時間は順番に開始するからである。すなわち、たとえ、露光時間が短くても、移動する対象物は歪む。水平方向に移動する場合、垂直方向の特徴は、ライン単位の露光における時間差のために対角方向に映像化される。CMOS撮像装置のシャッター動作のための別の方法は、米国特許第5,986,297号明細書に記載されている。単独フレーム撮影モードと呼ばれるこの方法では、全画素は、露光時間中に電荷を蓄積することが許容される。露光時間の最後に、全画素は、装置のフローティング拡散へ同時に転送される。この時点で、ライン毎の順次読み出しが行えるようになる。
【0051】画像表示装置32は、本体24の外側に取り付けられ、好ましくは、カメラ10の背面と対向する。画像表示装置32は、画像表示ドライバ108によって駆動され、プリント若しくはその他の最終画像がどのように見えるかを予め見せる(プレビュー)ため、確認画像を表示するためターンオンされ得る。画像表示装置は、バッテリー節約のため自動的にスイッチ(電源)を切られてもよい。信号ライン110は、撮像装置130を、制御系34を介して、画像表示装置32へ電気接続する。画像表示装置32は、ユーザによって観察される光像(「表示画像」とも呼ばれる。)を生成する。
【0052】上述の通り、制御系34は、コントローラ36及びメモリ112と、アナログ・デジタル変換器114(AD変換器114)及び画像プロセッサ38とを含む。このアナログ・デジタル変換器は、アナログ信号プロセッサ及び増幅器も含む構成部品を表わす。以下で詳述するようにその他の構成部品を設けることができる。制御系34のための適当な構成部品は当業者に周知である。この実施例の説明中に記載されているように、制御系34の変更も実際的である。コントローラ36は、マイクロプロセッサのような単一の構成部品でも、或いは、分散した場所に等価的な機能を含む多数の構成部品でも構わない。同様の事項がプロセッサ及びその他の構成部品についても当てはまる。同様に、別々のユニットとして説明されている構成部品は、適宜組み合わせることが可能であり、或いは、一部の実施例では共用することも可能である。メモリからの読み書きを制御するコントローラ若しくは制御系によって準備されるハードウェア及びソフトウェアは、「メモリライター」とも称される。
【0053】撮影されたアナログ電子画像は、AD変換器114によって、増幅され、デジタル電子画像へ変換される。デジタル電子画像は、画像プロセッサ38で処理され、メモリ112に保持される。
【0054】メモリは、半導体メモリ若しくは磁気メモリなどに設けられた物理的メモリの一つ以上の適当にサイズが定められた論理ユニットである。例えば、メモリは、フラッシュEPROMメモリのような内部メモリでもよく、或いは、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードのような着脱式メモリでもよく、さらには、両者の組合せでもよい。本実施例において、メモリ112は、フィルムユニット18とは別の物である。したがって、一部の実施例では、カメラは、メモリ112とデジタルフィルムユニット18の両方を具備する。
【0055】現時点で好ましい実施例によれば、信号ライン110は、撮像装置30、コントローラ36、プロセッサ38、画像表示装置32及びその他の電子構成部品を接続するデータバスとしての作用を果たす。
【0056】コントローラ36及び画像プロセッサ38は、画像蓄積に使用される同じ物理メモリ112に保持されたソフトウェアによって制御され得るが、好ましくは、画像プロセッサ38及びコントローラ36は、例えば、ROM若しくはEPROMファームウェアメモリのような専用メモリ(個別には図示されない)に保持されたファームウェアによって制御される。別個の専用メモリユニットをその他の機能を支援するため設けてもよい。
【0057】夫々の電子画像は、露光フィルムフレーム28上の潜像と対応し、処理後に、メモリ112に個別に蓄積され、そのとき、フィルムストリップ20aがフィルム露光後に1フレーム毎の増分量で前方へ送られる。メモリ112は、有限の枚数の電子画像用の連続した画像記憶容量をもつ。説明の便宜上、1台のカメラ10に記憶された電子画像は、本例では、一般的に、同じサイズであるか、又は、略同じサイズであるとして取り扱う。これは、好ましい一実施例の場合であり、本発明はこのように限定されるものではない。
【0058】電子画像はメモリに画像ファイルとして記憶される。実施例の説明で使用される「画像ファイル」、「メモリファイル」及び「ファイル」のような用語は、画像データ若しくは画像データ及びメタデータのような情報を保持するメモリの論理部分を表わし、メモリ内では単一のユニットとして取り扱われる。例えば、ファイルは、全体的に一括して消去できるが、部分的には消去できない。パースなるコンピュータ等におけるファイルは、同じように機能し、このようなシステムのその他の機能も同等である。例えば、マイクロソフト社Windows(登録商標)98又はWindows(登録商標) NTオペレーティングシステムを搭載したパーソナルコンピュータにおいて、メモリファイルは、メモリへのファイル割付テーブル内でファイルのファイル名を変更することによって消去される。ファイル名の第1文字を特殊な記号によって置換するファイル名の変更は、ファイルに関連した物理メモリをFIFO形式上書きキューへ移す。ファイルは、適当な時機に上書きされる(書き換えられる)。ファイルが上書きされる前に、ファイルの消去は、完全なファイル名をそのファイルに再割当することによって元に戻すことができる。上書きによってファイル内に存在していた情報の全部若しくは一部が他の情報によって置換される。特別な手段が無い限り、以前の情報は不可逆的である。本例における画像ファイルは、パーソナルコンピュータ又はその他のより大型のコンピュータのメモリにおいて簡単な目的のため使用される種々のタイプのファイルの一つの特性を備えている。このようなファイルの一例は、図21に示されている。図示されたファイルは、特定の画像用のヘッダとデータを収容する。ファイルは、メモリ内の固定ユニットの物理空間若しくは論理空間によって規定され、ファイル割付テーブルなどによって規定される。
【0059】メモリの容量は、カメラの全メモリの一部分として人為的に定めてもよい。このアプローチは、他の構成部品と共用されるメモリ112の場合に要求される。メモリ112の容量は、カメラによって捕捉された単一の電磁画像を保持し得るメモリのユニット空間若しくは細分区画への解析の目的のために分割可能である。この解析によって、電子画像空間における容量の整数値が得られる。カメラによって撮影された全ての電子画像が、初期的に、或いは、標準化圧縮処理後に同じサイズである場合、メモリの容量は、単純に、メモリの物理容量を電子画像のユニットサイズで分割する問題である。この計算は、予め、若しくは、コントローラによって要求されル野に応じて行われる。
【0060】カメラによって蓄積された電子画像のサイズが、圧縮の効果の差によって、或いは、他の理由によって、必ずしも同じサイズではない場合、カメラは同じ計算を更に実行することが可能であるが、その計算は、公称サイズの電子画像に基づいて行われる必要がある。処理を節約するため、好ましくは、公称サイズ電子画像は、先行して撮影された画像に基づいて推定されるのではなく、予め決めておくことができる。整数容量を決めるため使用される解析的分割の余りの部分に寄与するメモリの部分は、僅かにサイズが過大である1枚以上の蓄積画像を収容するために小さい予備領域を確保する。蓄積画像のサイズが大幅に変化するか、又は、その他のメモリ要求の増加が予想される場合、予備領域のサイズは、容量を1ユニット以上減少させることによって、拡大される。
【0061】メモリの容量は、カメラの総メモリの任意の一部分を表わす整数個分の電子画像ユニットに設定される。これは、コントローラによって実行され、例えば、物理メモリ112が着脱式であり、異なる容量のほかのメモリ構成部品によって置換され得る場合に、有効である。メモリ112とデジタルフィルムユニット18は同じ構成部品を共用できるが、蓄積された画像の性質と、これらの画像の用途とに基づいて区別される。メモリ112に着脱式構成部品を使用することによって、不必要な複雑さが増すので、好ましくない。
【0062】好ましくは、メモリの容量は、期待されるフィルムユニット上の各潜像に対応する電子画像を十分に保持することができる。APSフィルムの場合、期待されるフィルムユニットは、15、25又は40のフィルムフレームをもち、好ましいメモリ容量は40電子画像以上を十分に保持することができる。メモリ容量は、フィルム画像の最高期待数に対応した電子画像を保持するために必要な量を超えた過剰な容量である方がより望ましい。なぜならば、これにより、フィルムユニット全体に対する電子画像と、ある程度の数の電子専用画像を記憶できるからである。
【0063】図示された実施例では、最大で、50枚の撮影電子画像を記憶する空間を備えている。この数は、現在入手可能なAPSフィルムユニットにおける潜像の最大数である40を越えている。潜像が露光されたとき、フィルムストリップ20aは、1フレームずつの進みで前方へ送られる。これは、コントローラへ通知する1台以上のセンサ116によって検出される。これに応答して、コントローラ36は、メモリ112に保持されていたフレームカウント数(フィルムストリップ20a上で利用可能なフィルムフレーム28の個数)を1ずつ減らす。フレームカウント数は、零から増加する向きにカウントしてもよく、或いは、フィルムストリップ20aが15回の露光長さ、25回の露光長さ、或いは、40回の露光長さを持つのに依存して、15、25若しくは40から減少する向きにカウンとしてもよい。現在のフレームカウント数は情報表示装置118に表示される。図3乃至4に示されたカメラの場合、フィルムストリップ20a内でフィルム穿孔120の連続的なペアを検出する同一のフィルム穿孔センサ116のペアは、フィルム圧プラテン72の対応したポケットに取り付けられ、コントローラへ接続される。
【0064】電子画像がメモリ112に蓄積される方法は重要ではない。説明の便宜上、電子画像の蓄積は、メモリ112に割り付けられた別々のシングル画像アドレス、すなわち、ブロック1から50を用いて説明される。フレームカウント数と整合させて、撮影された電子画像に対するそれぞれのフレーム番号が、メモリ112内のシングル画像アドレス1乃至50に記憶される。シングル画像アドレスでメモリ112に記憶された夫々の電子画像は、別々にアクセスすることが可能であり、画像表示装置32に個別に表示される。
【0065】好ましい実施例において、露光フィルムフレーム毎に選択されたプリントタイトル、プリント露出補正、プリントフォーマット及びプリント枚数のような情報を含む画像メタデータがメモリ112に保持される。このメモリ内の記憶は、全てのフィルムフレームが露光されるまで、画像メタデータをフィルムユニットに記録する代わりに行われ、或いは、フィルムフレームの露光中に、フィルムユニットにおける中間的な記録に加えて行われる。何れの場合も、画像メタデータをメモリ112に置くことによって、情報へ高速にアクセスできるようになる。これは、特に、画像メタデータをフィルムストリップの磁気層に記録するAPSタイプのフィルムユニットの場合に有利である。なぜならば、さもなければ、フィルムストリップは、このような磁気記録された情報へアクセスするためリーダー・ライターを通過するように送る必要があるからである。このフィルムストリップの送りは低速であり、カメラによるエネルギー消費量を増大させる。
【0066】画像メタデータは、フィルムフレーム毎に対応した記号表示又は割当として、メモリに記録され、メモリに保持された撮影電子画像と関連付けられる。実際上、フィルムストリップがフィルム露光の後に1フレームずつの増分量で前方へ送られるとき、フィルムフレームの中で最後に露光されたフレームに対する画像メタデータが対応した電子画像と共にメモリに保持される。
【0067】カメラ10は、通信ポート124を具備する。メモリ112に保持された電子画像は、コントローラ36の制御下で、USBプロトコルのような通信プロトコルを用いて、この通信ポート124を介して、コンピュータ又はネットワーク設備若しくはデジタル設備のような画像操作装置126(図1だけにコンピュータとして図示されている)へダウンロードされ得る。画像操作装置は、ダウンロードされた画像を可視化することができるコンピュータモニターを含み、ダウンロードされた画像を、デジタル編集、印刷、或いは、現像などのある種の方法で操作するために必要なソフトウェア及びハードウェアを含む。
【0068】カメラ10は、個別の電子画像のダウンロードをオプション的に行う。しかし、現時点では、メモリの全画像がダウンロードイベント毎にダウンロードされる方が好ましい。このアプローチが好ましい理由は、好ましい実施例において、電子画像のサイズが相対的に小さく、ダウンロード時間が相対的に速く、この点を考慮すると、ユーザは、全ての画像をダウンロードし、次に、望ましくない画像を棄てる方が、望ましい画像がダウンロードされない危険を冒すか、或いは、必要とされるステップ数を増やすことによって画像をダウンロードするために必要な時間を増加させる危険を冒すよりも好ましい、という点にある。
【0069】コントローラ36は、信号ライン110を用いて、電子構成部品間での画像の転送を容易にさせ、必要に応じて他の制御機能を実現する。コントローラ36は、同期した関係にある全ての電子構成部品に対する制御信号を生成するタイミング発生回路を含む。
【0070】個別のカメラ10用の較正(キャリブレーション)値は、EEPROMのような較正用メモリ(個別には図示せず)に保持され、コントローラ36へ供給される。コントローラ36は、メモリ112と、ズームドライバ94、フォーカスドライバ100、撮像装置ドライバ74を含むドライバと、を作動させ、フラッシュ機能を調節する。
【0071】ここで、図示され説明される回路は、当業者に周知の多様な方式で変更され得ることが理解されるであろう。また、物理的な回路に関して説明した種々の特徴は、ファームウェア機能若しくはソフトウェア機能、或いは、これらの組合せとしても実現され得ることが理解されるであろう。コントローラ36は、単一のコンポーネントとして説明されているが、これは、説明の便宜上の問題である。コントローラは、分散的に配置された等価的な機能をもつ多数のコンポーネントとしても実現できる。プロセッサ38及びその他のコンポーネントについても、コントローラと同様に考えることができる。同様に、別々のユニットとして説明されたコンポーネントは、ある種の実施例では、適宜、合成され、或いは、共用される。
【0072】メモリ112に保持されたデジタル電子画像は、プロセッサ38からアクセス可能であり、要求された派生画像を得るために変更される。派生画像を画像表示装置32へ提示する一部として、カメラ10は、特定の表示装置への較正のため派生画像を変更する。例えば、電子撮影ユニットの表示装置、撮像装置、及び、その他のユニットの階調(グレースケール)、色域、及び、ホワイトポイントに関して、異なる能力を受け入れるように、各画像を変形する変換が与えられる。好ましくは、表示装置は、全ての確認画像を表示できるように選択されるが、制限された表示装置を使用してもよい。制限された表示装置を使用する場合、確認画像の表示処理は、確認画像における画像、コントラストレベル、若しくは、情報のその他の一部を取り除く較正処理を含む。
【0073】派生画像は、画像が完全デジタル方式のカメラで強調されるのと同じ方式で変更され得る。例えば、補間とエッジ強調の処置が行われる。ここでは、派生画像は現像された保存画像と対応することが意図されているので、強調は派生画像が対応した現像保存画像と非類似にならないようにする、という制限だけが考慮される。保存画像が電子画像である場合、同等の強調が確認画像と保存画像の両方に対し実施される。電子保存画像のデジタル処理は、JPEG圧縮のようなファイル転送、及び、ファイルフォーマッティングを含む。
【0074】強調は、較正された派生画像を選択された現像チャネルの出力特性に適合させるために行われ得る。現像に関連した調節は、特定の撮影媒体のユニットのために後で行われる現像工程の事前知識を前提とする。この事前知識は、特定の撮影媒体ユニットに対する現像オプションを制限すること、全ての利用可能な現像を標準化すること、又は、例えば、制御パッドに文字を入力し、若しくは、スイッチをセットして現像選択肢を選択するようユーザに要求すること、によって利用することができる。この指定は、特定の現像オプションの使用を指示し、派生画像における効果を直接的又は間接的に示すことができる。撮影媒体ユニット上での指定は、磁気式コード若しくは光学式コードの適用のような、当業者に公知の多数の手段を用いて実現される。
【0075】派生画像は、必要とされる前に、或いは、必要に応じて、望み次第で、処理速度及び利用可能なメモリの制限に従って電子画像から準備される。メモリのサイズを最小限に抑えるため、電子画像は、次の画像が撮像装置から読み出される前に、処理されて低解像度像として記憶される。
【0076】種々のタイプの画像表示装置32が使用され得る。例えば、画像表示装置32は、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管ディスプレイ、或いは、有機エレクトロルミネッセント・ディスプレイ(OELD、若しくは、有機発光ディスプレイ(OLED)とも称される)を含む。
【0077】画像表示装置32は、好ましくは、撮影者が撮影直後に容易に確認することができるように、本体24の背面若しくは上部に取り付けられる。一つ以上の情報表示装置118は、露出残量、バッテリー状態、及び、フラッシュ状態などのカメラ情報を撮影者に提示するため、本体24に設けられ得る。
【0078】便宜上、情報表示装置118は、一般的に単数で取り扱う。情報表示装置118及び画像表示装置32は、別々の表示装置によって実現してもよいが、或いは、両方の表示装置を共通表示装置の連続的な部分によって実現してもよい。情報表示装置118は、情報が画像表示装置32に、画像上の重ね合わせとして、或いは、画像の代わりに与えられる場合には、省略できる(図示せず)。情報表示と画像表示が別々の場合、情報表示装置118は、情報表示ドライバ138によって作動される。
【0079】情報は、画像表示装置32と情報表示装置118の一方又は両方に与えることができる。好ましくは、画像捕捉に関する情報は情報表示装置だけに表示されるので、画像表示装置32は画像撮影の処理中にスイッチをオフにしてもよい。現在入手可能な表示装置の場合、これによってかなりエネルギーが節約できる。
【0080】図3乃至4に示された実施例において、画像表示装置32は、本体24の背面に取り付けられ、情報表示装置114は、画像表示装置32に隣接させて本体24に実装され、これにより、二つの表示装置32及び114は、撮影者が一瞥するだけで確認することができる単一のユーザインタフェース140の一部を構成する。画像表示装置32及び情報表示装置118は、仮想表示装置(図示せず)としてファインダー78を通して見ることができるように、代替的に、或いは、付加的に取り付けてもよい。
【0081】好ましくは、画像表示装置32は、スイッチ(別個には図示されず)の作動によって要求に応じて動作し、画像表示装置32は、タイマー、若しくは、シャッターリリース22の最初の押下によってオフにされる。タイマーは、コントローラ36の一機能として実現され得る。画像表示装置32が作動されたとき、先に撮影された画像は適当なユーザ制御器144を用いて再検討することができる。
【0082】画像メタデータは、対応した画像が画像表示装置に表示されている間に利用でいるようにされる。画像メタデータは、画像表示装置、情報表示装置、或いは、ある種の組合せで両方の表示装置に表示される。実施例の説明に記載されているその他の情報と同様に、画像メタデータは、アルファベット形式、或いは、アイコンで表現され得る。
【0083】特に、図3及び4を参照するに、カメラ10のユーザインタフェース140は、シャッターリリース26、レンズユニットのズーム動作を制御する「ズームイン/ズームアウト」トグル142、及び、その他のユーザ制御器122を、画像表示装置32及び情報表示装置118と共に備える。シャッターリリース26は、両方のシャッター102及び104を作動する。写真を撮影するため、シャッターリリース26はユーザによって作動され、セット状態から中間状態へ移動し、次に、リリース状態へ移る。シャッターリリース26は、典型的に、押すことによって作動される。説明の便宜上、シャッターリリース26はシャッターボタンに関して一般的に記述される。シャッターボタンは、最初に、第1スイッチS1を作動し、シャッターリリース26をセット状態から中間状態へ変更するため、第1ストロークによって押され、次に、第2スイッチS2を作動し、シャッターリリース26を中間状態からリリース状態へ変更するため、第2ストロークによって押される。従来技術において周知である他の二つのストロークと同様に、第1ストロークは、自動焦点、自動露出、及び、フラッシュ系準備のような露光範囲画定カメラコンポーネントを作動し、第2ストロークは保存画像の撮影を作動する。
【0084】図2を参照するに、シャッターリリース26が第1ストロークへ押されたとき、撮像レンズユニット50及び複合レンズユニット84は、それぞれ、レンジファインダー96によってコントローラ36へ送られた被写体距離データに基づいて、検出被写体距離へ自動焦点調節される。コントローラ36は、ズームドライバ又はズームセンサ(図示せず)のうちの一方若しくは両方から、レンズユニット50及び84がセットされた焦点距離を示すデータを受け取る。カメラ10は、カメラ10に装填されたフィルムカートリッジ18aのフィルム速度を、IXリーダーを用いて検出し、この情報をコントローラ36へ中継する。カメラ10は、後述のように、照度計として機能するコンポーネントからシーン輝度(Bv)を獲得する。シーン輝度及びその他の露出パラメータは、コントローラ36内のアルゴリズムへ提供され、このアルゴリズムは、焦点距離、シャッター速度、アパーチャ、及び、随意的に、撮像装置30によって与えられたアナログ信号の増幅用の利得設定値を決定する。これらの値に対する適当な信号は、コントローラ36のモータ・ドライバ・インタフェース(図示せず)を介してドライバへ送られる。利得設定値は、AD変換器104へ送られる。
【0085】カメラ10は、撮像装置30又は別個の検出器146(破線で図示される)、或いは、両方を使用して、周囲光を評価する。検出器は、単一のセンサ若しくは多数のセンサ(図示せず)を作動する周囲検出器ドライバ148を有する。一部の実施例において、評価画像撮影ユニット16は、周囲光を評価するため使用される。これらの実施例では、一つ以上の電子画像は、保存画像の撮影前に撮影される。一つ以上の予備画像からの撮影電子画像データは、標本化され、シャッター速度の自動設定値及びダイヤフラム設定値のようなシーンパラメータは、撮影電子画像データから決定される。これらの予備電子画像は、撮影系14が予備モードである限り、連続したシーケンスで撮影され得る。例えば、予備画像は、シャッターリリース22が第1ストロークによって作動され、その位置に保持される限り、順次に撮影可能である。この予備画像の撮影は、シャッターリリース22がスタンバイ位置に戻されるか、又は、保存画像撮影用の第2ストロークへ作動されたときに終了する。予備電子画像は、特に断らない限りメモリ112に保存され、通常、代わりの電子画像がメモリ使用量を減少させるため撮影されたときに、順番に棄てられる。予備画像は、写真を作成する際に撮影者が撮影前に使用するため画像表示装置26へ供給される。画像表示装置26を電子ファインダーとして使用することは、エネルギー使用量を著しく増加させるので好ましくない。
【0086】電子撮影ユニットは、既知の値を使用して、照度の指標を得るため、組み立て中に較正される。例えば、コントローラ36は、多数のスポット測光のため使用されるアルゴリズムと同じ種類の光測定アルゴリズムを使用して、予備画像に提示されたデータを処理することが可能である。この手順は、後続の各予備画像に対して繰り返される。個々の画素、又は、画素のグループは、多数のスポット測光で使用される個別のセンサの代わりに使用される。例えば、コントローラ36は、最大値が見つかるまで画素と画素を比較することによって、画像に対するピーク照度を決定可能である。同様に、コントローラ36は、画像の全画素の算術平均である全体的な強度を定める。多数の測定アルゴリズムは、撮像装置アレイ30の選択された領域、例えば、上部中間領域だけの平均値又は積分値を与える。別のアプローチは、多数の領域を評価し、全体的な値を得るため領域に別々の重みを付けるアプローチである。例えば、中央に重みが付けられた系の場合、中央画素は、周辺画素よりも大きい重みが付けられる。カメラ10は、中央重点測光とスポット測光のような種々のアプローチを手動で切り換えることができる。或いは、カメラ10は、シーン内容の評価に基づいて自動的に測光アプローチを選択し得る。例えば、上部に広い水平方向の明るい領域を有する画像は、空であると解釈することが可能であり、画像の残りの部分に対し特定の重みが付けられる。
【0087】適当な照明条件の下で、撮像装置30は、単独の予備画像から、測光及び色バランス判定を行う。非常に極端な照明条件は、2枚以上の予備電子画像の系列を使用し、許容可能な電子画像が撮影されるまで露出パラメータを変更することによって緩和される。パラメータを変更する方式は重要ではない。
【0088】コントローラ36がシーン輝度値を取得した後、コントローラ36は、シーン輝度をフラッシュ作動ポイントと比較する。光レベルがフラッシュ作動ポイントよりも低い場合、コントローラ36は、ユーザが手動でフラッシュをオフにするまで、フラッシュユニット36による完全な照明を許可する。このアプローチのための適当なアルゴリズム及び機能は、当業者に周知である。
【0089】第2のスイッチS2は、シャッターリリース26が更に第2ストロークへ押されたときに作動する。第2のスイッチS2が作動したとき、フィルムシャッター102は作動され、潜像の露光フィルムフレーム上の撮像が始まる。フィルムシャッター92は、実施例の説明中で保存画像露光時間間隔と呼ぶ区間に亘って一時的に開く。撮像装置シャッター104も作動され、初期電子画像を撮影するため保存画像露光時間間隔の区間に亘って一時的に開く。
【0090】フィルムユニット18がカメラ10から取り外されたとき、フィルムドア46が開かれ、フィルムユニット18が取り出される。カメラ10は、フィルムユニット検出器又は信号器150を具備し、フィルムユニット検出器150は、フィルム有り、すなわち、フィルム装填状態と、フィルム無し、すなわち、フィルム非装填状態との間で切り換わる。異なる状態は、フィルムホルダーの装填状態と相関する。フィルムユニット検出器150は、上述のIXリーダーとしても機能するように構成される。
【0091】信号器150はコントローラへ信号を送信し、この信号はフィルムホルダー装填状態に関してコントローラの現状を維持する。フィルム取り出し信号は、全てのフレームがフィルムユニット上で露光され、フィルムユニットがカメラから取り外された後に生ずる任意のイベントに応答して供給される。例えば、フィルム取り出し信号は、最後の露光に続く自動巻き戻し後に、或いは、フィルムドアを開いた際に供給される。特定の一実施例において、フィルム取り出し信号は、フィルムドアがオープンし、次に、フィルムスペース内でフィルムユニットが検出され、その後、フィルムユニットが検出されなかった場合に応答する。フィルムユニット検出器150は、フィルムユニット18が装填されているときには、同様に、フィルム装填中信号をコントローラ36へ送信する。例えば、フィルム装填中信号は、フィルムユニット18がフィルムスペースに配置され、フィルムドア46が閉じされたときに送信される。フィルム取り出し信号及びフィルム装填中信号に応じて、コントローラ36は、情報表示装置118に、フィルムユニット18が装填され、フィルムドアが閉じているかどうかを知らせるアイコン若しくはその他の標識(図示せず)を表示させる。
【0092】従来技術において、多様なフィルムユニット検出器150が提案されている。最も簡単なものは、フィルムユニットがカメラに装填されたときに、フィルムユニットとの物理的な干渉によって作動するスローを有するスイッチ(図示せず)である。別の例は、フィルムユニットからの反射ビームの有無によって作動される光学式検出器である。信号器150は、単一の構成部品でもよく、或いは、フィルムユニットの存否とフィルムドアの状態を別々に通知するためフィルムユニット有無センサと、これとは別個のフィルムドアセンサ(図示せず)とを具備してもよい。信号器のセンサの動作方法は重要ではない。例えば、センサは、フィルムユニットに対して付勢された接点アームを有する機械式スイッチでもよい。フィルムユニットが取り外されたとき、接点アームは空になったスペースの方へ移動し、スイッチの状態を変化させる。同様に、このセンサは、信号がフィルムユニットによって遮られるように配置された赤外線発光ダイオードと光検出器のペアでもよい。
【0093】画像表示装置32は、直前に撮影された画像の品質を確認するため使用され、先に撮影された画像を再検討するためにも使用される。電子画像を再検討する間に、ユーザは、現像によって生成される最終画像の一つ以上の特徴を編集することができる。編集は、フィルムユニットに、及び、メモリにメタデータとして記録された一つ以上の編集用パラメータを変更することによって行われる。ユーザは、撮影の日時のような編集不可能なその他のメタデータを再検討することが可能である。
【0094】好ましくは、カメラメモリ112は、フィルムユニット18の各フィルムフレーム28に対応した電子画像を記憶するために十分な容量を備えている。なぜならば、これによって、ユーザは、ある時に、フィルムユニット18の全ての画像を再検討できるからである。フィルムユニット18の容量は異なる場合があるので、メモリ112は、最大容量を有するフィルムユニット18の各フィルムフレーム28に対応した電子画像を記憶するのに足りるだけの容量が必要である。このため、容量の小さいフィルムユニット18が使用されるときに、メモリ112の容量は過剰である。カメラ10のメモリ112は、最大容量のフィルムユニット18の容量を多少上回る程度の十分な容量を備えていることが好ましい。
【0095】過剰なメモリ容量は、ユーザが先に使用されたフィルムユニット18の保存画像に対応した電子画像を再検討するために使用される。フィルムユニット18の潜像に対応した撮影された電子画像は、各フィルムユニット18がカメラ10から取り外されたときでもメモリ112から消去されない。その代わりに、メモリ112が満杯状態になると、最も旧い撮影電子画像が最新の撮影電子画像によって上書きされる。新しい1枚の画像を蓄積するためにメモリ112を十分に空ける必要がある場合には、必要に応じて、2枚の旧い電子画像が削除される。画像が先入れ先出し型キューで置換される順番は、在庫管理における多数の手法に対応し、実施例の説明では、FIFOのように呼ぶ。FIFOキューを制御するコントローラ又は制御系のハードウェア及びソフトウェアは、割当ユニットと呼ぶ。
【0096】メモリ112は、2ロール以上のフィルムからの電子画像を保持するために十分な容量があるので、メモリ112は、少なくとも2種類の電子画像を保持する。一方は、カメラ10に装填中のフィルムユニット18の露出フレーム28上の潜像に対応した現在電子画像であり、もう一方は、カメラ10で前に露光された二つ以上のフィルムユニット18の露出フレーム28上の潜像に対応する電子画像である。現在画像と過去画像の両方の画像を保存することにより、ユーザは、第1のフィルムユニットを取り外し、第2のフィルムユニットを開始した場合でも、有限の記憶容量の範囲内で、電子画像の最新の系列を再検討若しくはダウンロードすることが可能である。
【0097】ユーザ制御器144は、レビュー、編集及びその他の機能のため設けられる。コントローラは、ボタンなどを再定義し、一方若しくは両方の表示装置に説明的な標識を設けることによって、変更可能なユーザ制御器(制御部)の組を準備することができる。上述の種々の制御部の組へのアクセスは、編集ボタンやボタンの組合せのような指定済みの制御機能を作動することによって、必要に応じて自動的に行われ、或いは、適宜循環させられる。
【0098】保存画像から生成された最終画像の一部の特徴は、確認画像を見直している間に修正され得る。ユーザ制御器は、画像表示装置に表示された電子画像に関連した画像メタデータと、対応したフィルム画像とを修正するために設けられる。ユーザ制御部は、特定の画像に関してユーザが選定したメタデータをコントローラに報せる。他の特徴は、ユーザ選択不可メタデータを決める。例えば、日時はクロックによって与えられる。クロックと同様に、応答的にメタデータを生成するハードウェア及びソフトウェアは、コントローラの一部として、又は、制御系の多数の構成部品によって与えられる。このハードウェア及びソフトウェアは、「指定部(designator)」とも呼ばれる。
【0099】好ましくは、画像表示装置は、電子画像に対応した画像メタデータが変更されたとき、修正形式の電子画像を表示する。例えば、ユーザが、特定の電子画像−フィルム画像ペアに対するプリントフォーマットのメタデータを”H”から”P”に変更したとき、好ましくは、表示される画像は、Pプリントフォーマットでプリントされた最終画像に表れる部分だけを表示するためクロッピングによって変更される。コントローラは、当業者に周知であるアルゴリズムを使用してこれらの機能を実現する。
【0100】図5乃至6を参照すると、撮像に続く編集は、ユーザが確認画像へアクセスするためユーザインタフェース140の確認ボタン152を押下することによって始まる。確認ボタン152は、画像表示装置32をコントローラ36へ連結する通常は切れているスイッチのように動作する。確認ボタン152を押下することによって、画像表示装置32はオフからオンに切り換わり、オンからオフに切り換わる。確認ボタンの作動に応答して、コントローラ36は画像を表示装置32に表示させる。コントローラは、画像表示装置32が作動しているとき、撮像を禁止する。
【0101】最初に示された特定の画像について詳述する。以下の説明は、最初に表示される画像が最後に撮影された保存画像である図5に示された実施例に関連している。異なる画像が最初に表示されたときにも同じ考え方が適用できる。図5において、ユーザは、画像セレクタ156を動かすことによって最後に撮影された画像から先に撮影された画像に変更することができる。これは、要求された機能を実現するため定義されたソフトウェアである1個以上のユーザ制御部144として示されている。情報表示装置118は、適切な見出し154によってその機能を説明する。画像セレクタは、専用単一機能ユーザ制御器(図示せず)によって実現してもよく、或いは、情報表示装置を利用しないソフトウェア定義されたユーザ制御器によって実現してもよい。後者の一例は、メモリ内の画像の見直し中に、前方(フォワード)若しくは後方(バックワード)へ循環させるためズームトグル142を使用する。
【0102】カメラ10は、最初、画像撮影(撮像)状態であり、情報表示装置は撮影に関連した情報160をもたらす。図5に示されたこの情報の例は、撮影系及びフラッシュ用の動作モードと、次のフィルムフレームの番号と、である。画像表示装置32は、ユーザが確認ボタン152を(矢印172で示されるように)押下することによって作動され、先行画像は、ユーザが画像セレクタ156の後進ボタン156a(図中、バックで示される)を押下することによって選択される。前進ボタン156b(図中、フォワードとして示されている)も画像セレクタ156の一部として適宜設けられる。
【0103】カメラの具体的な一実施例では、コントローラは、フィルムストリップ上で利用可能な最終フィルム画像に対応した電子画像が撮影されたとき、(確認ボタンを手動で押下しなくても)画像表示装置のスイッチを自動的に入れ、短期間の遅延後に、画像表示装置のスイッチを切り、フィルム巻戻しを自動的に開始する。確認ボタンは、最後の画像の表示中に禁止することができるので、ユーザは、フィルムの巻戻しを招くことによって混乱することがない。或いは、カメラは、最後の画像撮影後に、画像表示装置が手動若しくは自動でオフにされるまで、巻戻しを待機することも可能である。
【0104】画像表示装置32に表示された画像は、スライドショーの形式で、自動的に順序付けられ得るが、編集のためには好ましくない。好ましくは、一方の画像から次の画像へ順序付けするために画像セレクタ156を別々に作動することが要求される。図5にはこの手順が示されている。
【0105】カメラ10によって得られた先行の画像の見直しは、時間順の再検討に制限してもよく、或いは、全画像若しくは一部の画像を別の順序で再検討できるように変更してもよい。特定のシーケンス(順番)は重要ではなく、順番制御部158(図5乃至6ではシーケンスのように示されている)を変更することによって、別の順番を選択的に実現することが可能である。現時点では、好ましくは、画像が表示される順番は、新しい方から旧い方へ時間的に遡る順番である。米国特許第5,978,016号に記載されているようなその他の順番、或いは、時間的に旧い方から新しい方への順番、又は、編集用パラメータに基づく順序付けと時間順を使用することが可能である。例えば、順番は、選択されたプリントフォーマットの順序と、各フォーマット内での時間順によって決めてもよい。電子画像のみの画像は、対応した潜像を有する電子画像の順番に表示してもよく、或いは、必要に応じて別の順番で表示される。
【0106】編集中に、表示装置32は、ユーザによって選択された特定の変更を示し、多数の編集用パラメータのうちの一つ以上のパラメータに対する値166を示すことができる。例えば、プリント数及びフォーマット、並びに、説明用の見出しは、図6に示されるように、情報表示装置に英数字形式など(各国言語)で示される。好ましくは、実際には、画像表示装置は、選択された変更を、単に名前で示すのではなく、表示された電子画像の修正として提示することが好ましい。例えば、図6において、画像のプリントフォーマットは、フォーマットHからフォーマットPへの変更を示すためにクロッピングされ、プリントフォーマットは、オプション的なテキストメッセージとしても示される。カメラ10に装填されたフィルムとは関連していない電子画像の場合、画像表示装置には、対応した画像が現在のロールからではないという旨を表わす標識(図示しない)が提示され、プリント数のようなAPS現像に関連した特徴は変更されない。
【0107】表示装置に示された変更は、メモリに保存された電子画像に対して行うことが可能であるが、好ましくは、変更は、複製画像、すなわち、メモリ内の電子画像からの派生コピーに対して行われる。これにより、ユーザの誤りに対する保護性が高まる。なぜならば、ユーザは、不可逆的な損傷を与えることを心配することなく、メモリに保存された画像を取り戻すことができるからである。
【0108】図6に示された実施例の場合、編集のために、編集ボタン168が押下され(矢印170で示されている)、フォーマット指定部172が押下される(矢印174で示されている)。リセットボタン176は、図6に示された編集セッションの前に存在していた画像を取り戻すため押下される(矢印178で示されている)。このアプローチには付加的な利点がある。なぜならば、多数の複製画像が生成され、必要に応じて、或いは、事前に棄てられるからである。このため、ユーザは、編集上の変更の効果を見るため、種々の編集上の変更の間で、後方へ、或いは、前方へ迅速に切り換えることができる。
【0109】ユーザが編集用パラメータにおける一つ以上の編集上の変更に満足したとき、ユーザは、これらの変更を、対応した保存画像と関連付けて半永久的に記録する。図6に示された実施例の場合に、ユーザは入力ボタン182を押下する(矢印182によって示される)。これにより、フィルムが巻戻され、変更を組み込むべく対応したフィルムフレームに対するメタデータを再書込みするために必要とされる磁気リード/ライト・ヘッド(図1、2及び4に示されている)のようなデータ記録器184(フィルムライター/リーダー184とも称される)を通過する。或いは、情報は、フィルムユニットがカメラから取り出される前に、後で同じような方法でフィルムへ書き込むためにメモリ112に保存される。同等の手続が電子保存画像に対しても行われる。
【0110】図7は、電子画像とフィルム画像の画像ペアを撮影するカメラ10における電子画像のみの画像186を表示する様子の説明図である。電子画像は、画像表示装置32に表示され、対応した情報が情報表示装置118に表示される。メッセージ188は、情報表示装置118に現れ、表示された画像が先行のフィルムユニットからの画像であることを報せる。画像セレクタ156及びシーケンス制御部158が設けられ、ユーザはメモリ内の画像のシーケンスを前方へ、又は、後方へ進めることができる。消去制御部190は、必要に応じて、電子画像だけを消去するため設けられる。図示された実施例の場合、消去制御部190は、ソフトウェア上で修正されたユーザ制御部144によって実現されるが、その他のタイプのユーザ制御部144を、上述と同じ方法で、代わりに使用してもよい。
【0111】シーケンス・ユーザ制御部158、バック・ユーザ制御部156a及びフォワード・ユーザ制御部156bは、カメラ内のフィルムユニットのフィルムフレームに対応する電子画像に関して先に説明した方法と同じ方法で動作する。消去ユーザ制御部190は、カメラに装填されたフィルムユニット内に対応したフィルムフレームがない電子画像だけに対して設けられる。消去ボタン190を押下すると、メモリ112から、表示装置32に表示された電子画像と、対応したメタデータが消去される。消去は、カメラの実施例に依存して、可逆的でも不可逆的でもよい。フィルムユニット検出、電子画像消去、及び、その他の電子画像処理に関する特徴を次に詳述する。
【0112】可逆的な消去は、電子画像及びメタデータをFIFO上書きキューへ移し、必要に応じて、特定の電子画像及びメタデータをキューの先頭へ進める。図7bを参照するに、具体的な一実施例では、消去は可逆的である。消去され、しかし,未だ上書きされていない電子画像は、ユーザが見ることができる。消去された画像192は、表示された画像が可逆的に消去されたことを報せる状態標識194(図7bでは、”ERASED”という単語)と共に表示される。コントローラ36は、電子画像及びメタデータが上書きされていない間に、電子画像及びメタデータの消去を取りやめるため、取り戻し制御部196を提供する。この特徴は、全ての画像に対して与えられるが、現時点で好ましくは、電子画像だけの画像は、ユーザによって回復され得ないように不可逆的に消去される。
【0113】〔フィルムユニット取り出し時の保存メタデータの改訂(修正)〕上述の通り、ユーザがカメラから取り出されたフィルムユニットのフィルム画像に対応した電子画像を観察するとき、全ての編集上の機能が有効である、というわけではない。コントローラは、ユーザが取り外されたフィルムユニットの現像に関するメタデータを変更できないように、ユーザ制御部を提供しないか、若しくは、ユーザ制御部を閉鎖する。なぜならば、その情報は、残りの画像メタデータと共にフィルムユニットに既に書き込まれ、そのフィルムユニットはカメラからアクセスできないからである。例えば、ユーザは、注文されたプリント数を変更できない。現像だけに関係するタイプのメタデータ(現像用メタデータと呼ぶ場合もある)は、対応したフィルムユニットが取り外された後でも、電子画像と共にカメラに保持されるが、ユーザにとって殆ど価値は無い。取り外されたフィルムユニットが再装填可能であるとしても、特に、先行の電子画像は、連続的な撮像中の電子画像の上書きの結果として観察のために利用できなくなっているので、現像用メタデータを変更する能力が要求されることは殆ど無い。
【0114】現像用メタデータは、画像メタデータと呼ばれるほかのメタデータと区別される。現像用メタデータは、現像によって生成される最終的な画像だけに関係し、画像メタデータは、最終的な画像と、カメラのメモリ内の電子画像の両方の特性に関係する。例えば、撮影日時と、幾何学的フォーマットは、全て画像メタデータである。
【0115】「幾何学的フォーマット」という用語は、原画像のサイズ及び形状と、クロッピング後の拡大の有無とは無関係に原画像からクロッピングによって派生した代替画像と、を意味する。幾何学的フォーマットは、APSフィルムユニットによって提供されるH、C及びPのプリントフォーマットのようなアスペクト比の変化を含む。幾何学的フォーマットは、標準化された方式か個別に選択された方式かとは無関係に、その他のクロッピングも含む。例えば、アスペクト比が変化しない場合、画像はクロッピングされ、拡大(ズームイン)されるか、又は、クロッピングされた回転させられる。特定の用途で利用可能な幾何学的フォーマットは、特に、保存媒体として写真用フィルムを用いる場合には、適切な標準に従い、実際的な制限をうける。個別の画像の非標準的なクロッピングは、フィルムユニットが写真用フィルムの代わりにデジタル記憶媒体を使用する場合に実際的である。便宜上、以下の説明では、特徴は、一般的に、APSフィルムユニットに基づくアスペクト比の変更に関して説明される。他のフィルムユニットは、同様のクロッピング若しくは異なるタイプのクロッピングを用いて、同様の方式で利用される。
【0116】フィルム取り外し時に保存されているメタデータを改訂する方法は、図8に示されている。複数の保存画像と評価画像の画像ペアは、カメラ10を用いて撮影される(ステップ198)。画像ペアの電子画像は、メモリ112に保存される(ステップ200)。画像ペアに対する現像用メタデータは生成され(ステップ202)、画像ペアに対する画像メタデータも生成される(ステップ204)。個別の画像ペアのためのメタデータは、撮影の時点、又は、後でユーザが画像表示装置に表示された電子画像をレビューしている間に生成される。メタデータは、生成されると、カメラのメモリ112へ書き込まれる(ステップ206)。メタデータは、他の箇所で説明するように、このとき、若しくは、後の時点でフィルムユニット18に書き込まれる(ステップ206)。フィルムユニット18は、カメラ10から取り出される(ステップ208)。フィルムユニット18に書き込まれた現像用メタデータ及び画像メタデータは、後で現像用機器によって読み出すまでその場所に維持される。フィルムユニットの取り外し(ステップ208)は、好ましくは、フィルムユニットが保存画像で容量一杯まで埋められた後に行われるが、カメラが作成されたロールの置換を行う場合には、容量一杯になる前に取り外される。
【0117】必要に応じて、カメラが中間ロール置換を行う場合、この方法によって与えられるメタデータの処置は、完成したフィルムユニットだけに制限される。この機能は、最初に、フィルムユニットのリーダー/ライターを使用して利用可能なフィルムフレームの数を読み取ることによって、APSフィルムユニットを使用するカメラに搭載できる。カメラコントローラは、露光毎に、フィルムフレーム使用量をカウンダウンすることができる。
【0118】フィルムユニット18の取り外し(ステップ208)の後、そのフィルムユニットに保存画像を有する画像ペアに対する現像用メタデータは、メモリから不可逆的に消去される(ステップ210)。現像用メタデータの不可逆的な消去に続いて、電子画像のメモリから電子画像自体と、これらの電子画像に対応した画像用メタデータとが順番に不可逆的に消去される。
【0119】現像用メタデータは、対応したフィルムユニットが取り外されたとき、メモリから不可逆的に消去される。しかし、FIFO上書きキューを使用するカメラの場合、現像用メタデータをFIFO上書きキューの先頭へ移す方が便利である。その場合、現像用メタデータは、フィルムが取り出されたとき、メモリから可逆的に消去される。現像用メタデータは、付加的な電子画像が捕捉され、目折へ書き込まれたとき、上書きによって不可逆的に消去される。
【0120】用語「不可逆的に消去」及び「不可逆的に削除」は等価的に使用され、用語「可逆的に消去」及び「可逆的に削除」も等価的に使用されている。可逆的な消去は、パーソナルコンピュータ上の消去又は削除と等価的な内容を意味し、すなわち、通常のアクセスから、アクセスに含まれる情報を失うこと、或いは、破壊することなく、ファイルを取り除くことを意味する。パーソナルコンピュータのファイルと同じように、カメラメモリのファイルは、別の画像若しくはメタデータ、又は、零の系列のように情報を含まないコンテンツなどの他の情報によって上書きされたときに、不可逆的に消去される。
【0121】取り外されたフィルムユニット内の保存画像に対応した電子画像と、対応した画像メタデータは、フィルムユニットが取り外されたとき、FIFO上書きキューの最後尾に移される。電子画像及びその画像メタデータは、FIFO上書きキューへ移されたときと同時に可逆的に消去され、或いは、可逆的に消去されない。消去しない場合、ユーザは、フィルムユニットを取り外した後に、先行の電子画像及び対応した画像メタデータを見直すことが可能になる。ユーザは、これらの画像をそのときにダウンロードしてもよい。取り外されたフィルムユニットに対応した電子画像及び画像メタデータの可逆的消去はより簡単である。なぜならば、観察できる画像は、現時点でカメラ内に存在するフィルムユニットに対応した画像に限られるからである。
【0122】何れの場合にも、カメラが、画像ペアと、対応したフィルム画像を伴わない電子画像(電子画像だけの画像とも呼ばれる)の両方を撮影できるならば、付加的な複雑さが追加される。このような電子画像だけの画像は、多様な方式で処理され得る。例えば、電子画像だけの画像は、FIFO上書きキューの最後尾に直ちに置かれる。或いは、電子画像だけの画像は、ダウンロードされるまで上書きから保護される。これは、装填されたフィルムユニット上の潜像に対応した電子画像はフィルムユニットがカメラから取り外されるまで上書きされないのと同じ方式である。電子画像だけの画像は、対応するフィルムユニットが存在しないので、ありとあらゆるメタデータが画像メタデータであると考えられる点を除いて、他の画像と同様に、FIFO上書きキューで処理される。
【0123】電子画像及び対応した画像メタデータは、メモリスペースが他の画像及びメタデータを保存するために要求されるとき、現像用メタデータの不可逆的な消去に続いて、不可逆的に消去される。電子画像及び対応した画像メタデータがメモリから不可逆的に消去される順番は、種類の異なる画像のFIFO順序を変更することによって変えられる。例えば、カメラは、フィルムがカメラから取り外されたとき、プリント数量が零にセットされた電子画像をFIFO上書きキューの先頭に移動させる。
【0124】図9は、メモリ内のメタデータ及び電子画像が上書きされる様子を概略的に説明する図である。図9に示された実施例において、画像及び画像メタデータは、対応したフィルムユニットがカメラから取り外されたときに、可逆的に消去される。(可逆的な情報は、図9では、破線の”X”で覆われている。これは、各情報又は画像がユーザアクセスから保護されていることを示す。)フィルム取り外し時に、このような画像及び画像メタデータの可逆的な消去を行わない一実施例は、破線の”X”がフィルム取り外し後の現像用メタデータだけに存在する点を除いて、同じように表現される。この場合、現像用メタデータだけがユーザアクセスから保護される。
【0125】図9は、4種類の段階でメモリを表示する。第1段階214は、第1のフィルムユニットの終了時点である。第2段階216は、第2のフィルムユニットを一部分通過した段階である。第3段階218は、第2のフィルムユニットを更に進んだ段階である。第4段階220は、第3のフィルムユニットの始まりの時点である。各段階でのFIFO上書きキューは、表1に列挙されている。図9において、メモリ112は矩形で示されている。メモリ112のユニットは、一様サイズのブロック222に電子画像に対して割り付けられる。メタデータは、大きいブロック222から分割されたサブブロック224に保存される。各ブロック222は12個のサブブロック224を含む。ブロック222は、対応した画像ペアのシーケンス番号によって識別される。(これらの番号は、撮影時間に基づく序数(a,b,c,1,2,3...)であり、或いは、任意の番号でもよい。)サブブロック224は、対応した画像ペアのシーケンス番号と、文字”i”(画像メタデータを表す)又は文字”p”(現像用メタデータを表わす)とによって識別される。
【0126】
【表1】

図9に示された種々のブロック222及びサブブロック224のメモリ112内での相対位置は、説明の便宜上の問題であり、重要ではない。説明を簡単にするため、図9に示されたメモリ112は、全部で10個のブロック222を有し、6個ずつのフィルムフレームをもつフィルムユニット18と共に使用されるブロック222及びサブブロック224は、メモリの物理的な細分として示されている。実際のカメラの場合、ブロック222及びサブブロック224は物理ユニットでもよく、或いは、実際上、必要に応じて物理メモリの部分を一つに繋ぎ合わせることによって定義された論理ユニットでもよく、或いは、物理ユニットと論理ユニットの組合せでもよい。
【0127】図9に示された例の場合に、電子画像及び対応した画像メタデータは、フィルム取り外しの時に限り消去される。実際に使用する場合には、これと同じではない。例えば、ユーザ制御部(個別には図示せず)がカメラに設けられ、ユーザは、フィルムの取り出し前に、任意の電子画像及び対応した画像メタデータを消去することができ、或いは、FIFO上書きキューの順番を並べ替えることができる。別の例では、メモリに存在しないフィルムユニットに対応した電子画像は、ダウンロードの最後にFIFO上書きキューの先頭へ割当てられる。同様に、電子画像は、対応した潜像のプリント注文数がユーザによって零に削減されたとき、消去され、FIFO上書きキューの先頭へ移される。FIFO上書きキューへの一時的な追加・削除は、図9のような図面では、メモリの利用可能ブロック222及びサブブロック224への追加、又は、メモリの利用可能ブロック222及びサブブロック224からの削除として例示することができる。説明を簡単にするため、これは例示されていない。
【0128】図9に示された実施例において、電子画像は、対応したフィルムユニットが取り外されたときに、可逆的に消去される。電子画像は、観察できる状態に維持されるが、図7bに示されるように、消去状態であることを示す標識と共に表示される。この「消去済み」標識は、図9の夫々のブロック及びサブブロックでは、”X”によって記号化されている。取り外されたフィルムユニットに対応する電子画像は、後続のフィルムユニットの電子画像によって上書き(不可逆的に消去)されるまで、完全に見える状態のまま保持してもよい。その場合、好ましくは、「前のフィルムユニット」若しくは「電子画像だけの画像」のような他の標識が、「消去済み」標識と同じような方法で、FIFOキューの画像の状態をユーザに通知する。電子画像だけの画像として元来撮影された画像は、前のフィルムユニットに対応した画像と同じように取り扱うことができる。
【0129】図9を参照するに、第1のフィルムユニットの保存画像と電子画像の画像ペアの中の電子画像は、対応したメタデータと同じように、指定された番号順に保存される。メモリには、フィルムユニット上の全てのフィルムフレームに対応した電子画像及びメタデータのためのスペースが設けられる。説明の便宜上、特定のブロックは、必要に応じてメタデータサブブロックとして割り付けられるものとして示されている。ユーザは、フィルムユニットがカメラに搭載されている間に、ありとあらゆる電子画像を見直し、必要に応じてユーザ選択可能なメタデータを変更することが可能である。上述の通り、一部のメタデータは、撮影イベントによって定義されているので、ユーザが選択でいないメタデータである。例えば、日付は定義されている。(編集可能なメタデータは現像用メタデータに限定する必要は無く、編集不可メタデータは画像メタデータに限定されるものではない)。
【0130】図9に示された第1段階214は、6個の画像部分の撮影の完了後のメモリの状態を示す図である。フィルムユニット(図示せず)には6個の潜像が存在し、6個の対応した電子画像(画像1〜画像6)が、各画像ペアに対応した画像メタデータ(1i〜6i)及び現像用メタデータ(1p〜6p)と共に、メモリに保存される。その上、メモリは、3個のブロックを含み、各ブロックは先行画像(ブロックa〜c)を保持する。ブロックa〜cの画像は、上書きキューの先頭若しくは最初にあるブロックaの画像、及び、上書きキューの末尾又は最後にあるブロックcの画像と共にFIFO上書きキューに存在する。
【0131】ユーザが電子画像を再検討し、もしメタデータを変更した場合、フィルムユニット(図示せず)が取り外され、電子画像及び対応したメタデータは可逆的に消去される。このため、コントローラは、先行画像a、b及びcの前後で、画像1〜6に対する現像用メタデータをFIFO上書きキューの最初に割当てる。画像1〜6、及び、対応した画像メタデータは、順番に、FIFO上書きキューの最後へ移される。
【0132】新しいフィルムユニットはカメラに装填され、7番目の画像が撮影される。7番目の画像は第2のフィルムユニットの最初の画像である。これは、図9に示されている第2段階である。画像aは、画像7によって上書きされる。7番目の画像用の現像用メタデータ(7i及び7p)は、画像1〜6の現像用メタデータ(1p−6p)の消去によって空けられたサブブロックの一部に保存される。図9に示されるように、画像1及び2の現像用メタデータ(1p及び2p)は画像7のメタデータ(7i及び7p)によって上書きされた。表1を参照するに、第2段階で、FIFO上書きキューの先頭には、現像用メタデータ3p、4p、5p及び6pと、画像b及びcとが存在する。FIFOキューは、画像1乃至6、及び、対応した画像メタデータ1i〜6iで継続する。
【0133】図9は、画像8及び9の撮影のため、別々の段階を表わしていないが、画像10の撮影後に第3段階で継続し、画像1を上書きする。画像10用のメタデータは、画像1及び2用の画像メタデータを上書きする。この時点で、FIFOキューは、画像2乃至6と、画像3乃至6用の画像メタデータとに限定される。画像撮影と上書きは、画像11及び12に対して同様に継続し、画像11は画像2を上書きし、画像12は画像3を上書きする。画像12の撮影後、第2のフィルムユニットは第3のフィルムユニットによって置換される。これによって、画像6乃至12と、対応したメタデータのFIFOキューへの割当が行われる。現像用メタデータは、キューの先頭に割当てられ、画像及び画像メタデータはキューの末尾に割当てられる。第4段階において、画像13は画像4の上に記録される。画像13用のメタデータは7p及び8pの上に記録される。
【0134】この手続は、例えば、メモリにメタデータ用の付加スペースをメモリに追加することによって変更できる。当然、画像及び対応した画像メタデータは、同時に不可逆的に消去しなくても構わない。もし、そのためにユーザを混乱させる危険性が生じるのであれば、対応した画像メタデータをもたない画像へのアクセスが定義される。図9において、メタデータは、常に、同じブロックへ書き込まれる。メタデータのために先に使用されたサブブロックで利用可能になるであろうスペースよりも多くのスペースが必要とされるならば、或いは、全てのスペースが共通のFIFOキューと、必要に応じてブロック及びサブブロックへの再割当とを使用して利用できるようにされるならば、メタデータは旧い画像を上書きできる。
【0135】メタデータは、必要とされる場合に限り先行の電子画像を上書きする。同じ結果は、画像ファイルに保存されたメタデータを有するメモリに対して達成され得るが、ファイルはアクセスされるべきであり、メタデータは削除されるべきであり、ファイルはメタデータを含むことなくメモリに再書込みされるべきである。これは、パーソナルコンピュータの場合と同様に行われる。特定のファイルがオープンされ、ファイルはメタデータを削除するため編集され、ファイルはもう一度メモリに保存される。セイビングは先行のファイルを上書きすることができ、ファイルのメタデータを不可逆的に破壊し、或いは、メタデータを含む先行のファイルのコピーをそのままにして、FIFOキューにおける置換はもとより、異なる物理的場所へ再書込みされる。それ以外の場合に、手続及び結果は、上述の場合と同等である。
【0136】いずれにしても、図9に示されたアプローチでは、現像用メタデータは、フィルムユニットが取り外されたとき、可逆的、又は、不可逆的に消去される。この消去を始動するため使用される特定のイベントは、フィルムユニットの使用の終了と結び付けられるが、その他の点では重要でない。例えば、メタデータは、フィルムが巻戻されたとき、フィルムドアが開かれたとき、フィルムが取り出されたときに消去され、又は、新しいフィルムユニットが装填されたときに消去される。現時点では、好ましくは、メタデータは、メタデータをフィルムユニットへ書き込む最終的な処理の一部としてメモリから消去される。このような最終的な処理は、撮影された最後の画像ペアに対するメタデータを書き込むことが可能であり、或いは、メモリ内に記憶された全てのメタデータを、カメラに依存して、初めて、フィルムユニットへ書き込むことが可能である。
【0137】〔フィルムユニット取り外し時の電子画像の任意的な選択性クリアランス〕電子画像を上述のようなFIFO上書きキューに格納するカメラは、ある種の用途において、プライバシー及びセキュリティの点で問題がある。カメラの電子画像は後続の画像によって置換されない限り上書きされない。先行の画像は、カメラの確認ボタンを押下するだけでレビューのため利用可能であり、可逆的に消去された画像の場合、パーソナルコンピュータにおける消去画像の復元に利用可能なプログラムに匹敵する復元プログラムを用いてメモリをアクセスすることによってレビューのため利用可能である。画像のセキュリティを要求する用途の場合、消去された画像の復元は、消去された画像へアクセスするためにカメラを分解しなければならない場合であっても危険性がある。
【0138】上述のカメラ及び方法を修正する場合、この問題は、ユーザによる電子画像の選択的クリアランスを可能にさせることによって解決される。図10を参照するに、画像ペアが撮影される(ステップ198)。各画像ペアは、同じシーンについての潜像と、対応した電子画像とを含む。カメラメモリは、電子画像で容量限界まで満たされる(ステップ222)。電子画像は、満杯状態のとき、順番に置換される(ステップ224)。これは、好ましくは、上述のFIFO上書きキューを使用して先入れ先出し(FIFO)順に行われる。フィルムユニット18の装填状態は、メモリ内の電子画像に対応したフィルムユニットが取り外されたときを判定するため追跡される。フィルムユニットの取り外しが検出されたとき(ステップ226)、これらの電子画像の選択的クリアランスが許可される(ステップ228)。ユーザは、選択された電子画像をクリアすることができる。
【0139】FIFO書込みキュー内の電子画像は、可逆的に消去されるか、又は、消去されない。ここで説明する方法において、メモリに存在する全ての画像は、ユーザによって完全に再検討可能であることが非常に望ましい。なぜならば、さもなければ、ユーザはメモリに存在する電子画像を容易に識別できないからである。
【0140】上述の実施例と同様に、フィルムユニット18がカメラ10内に存在するとき、コントローラ36は、装填されたフィルムユニット中のフィルム画像に対応した電子画像の不可逆的な消去を排除する。信号器150は、フィルムユニット18が取り外された時点をコントローラ36に通知する。このとき、メモリ112内の電子画像の選択的な削除が許可される。
【0141】用語「クリア(削除)」及び「クリアランス」などは、用語「不可逆的に消去」と同じ意味で使用され、ファイルの可逆的に消去し、次に、その他の情報で上書きすることを表わす。用語「クリアランス」は、上書き情報が後続の画像若しくはメタデータではなく、無意味若しくは重要でないダミーデータである状況を区別するため、「不可逆的な上書き」の代わりに使用される。ダミーデータは、例えば、零の文字列や、その他の反復的なテキスト文字列や、空白画面のための画像データや、テストパターンなどである。ダミーデータは、付随的な意味を含んでも含まなくてもよいが、本例では、既存の情報を上書きするために使用される。必要に応じて、上書き情報は、対応したメモリがクリアされたという旨のメッセージを含み、或いは、表示装置に表示させる。
【0142】電子画像がメモリからクリアされたとき、この画像に関係するメタデータは消去される。メタデータは可逆的に消去可能であるが、好ましくは、メタデータはクリアされる。なぜならば、これは、電子画像に対するメタデータを画像と同じように取り扱い、セキュリティ及びプライバシーの保護を付加的に多少増加させるからである。特定の実施例では、画像及びそのメタデータのクリアランスは、ファイル割付テーブルなどにおいて、前に使用されたファイル名、若しくは、等価的な情報の消去を含む。このような消去は、ファイル名の上書きを含む。このようなことは、コントローラが任意の名前をファイル名として割当てる場合には不必要であるが、ファイル名が撮像の日時から取得される場合には望ましい。
【0143】クリアランス後の残りの部分は、意味のあるデータが存在しないので、空き(未使用)スペースと呼ばれる。クリアランス後、空きスペースは、FIFO上書きキューの先頭に割当てられ、必要に応じて再利用される。選択されたファイルのクリアランスを実行するパーソナルコンピュータ用のソフトウェアを入手可能である。パーソナルコンピュータ内の事前に存在する情報を上書きするため使用されるデータセットも重要ではなく、例えば、零の文字列でも構わない。パーソナルコンピュータのソフトウェアの場合と同様に、カメラは、クリアランス中に事前のファイルを一度書き換えることができ、或いは、情報のセキュリティが重大な問題であり、かつ、使用されるメモリのタイプが元のファイルに存在していた情報の一部を維持し続ける可能性がある場合には、多数回に亘って上書きするため非常に厳密な手続を使用することが可能である。現時点で好ましいカメラの実施例において、使用されるメモリは電子式であり、クリアランス中に1回だけ上書きされる。
【0144】図1を参照するに、カメラ10は、信号器150がオプションでは無い点を除いて上述のようなカメラである。信号器150は、フィルムユニット18が取り外されたときに、コントローラ36がクリアランスを許可できるように、コントローラ36へ通知するため必要である。カメラ10は、ユーザが望みに応じて画像をクリアできるようにユーザ制御部144を準備する。
【0145】図11は、画像表示装置32と情報表示装置118が命令とソフトウェア定義されたユーザ制御部のため使用されるカメラ10の一実施例の使用法の説明図である。本実施例の場合、フィルムユニット18が取り外されるとき、メッセージ230が、ユーザインタフェース140の一方の表示装置に与えられ、ユーザがメモリ内の電子画像をクリアしたいかどうかを質問する。別々のボタン232及び234が「はい(YES)」と「いいえ(NO)」のために定義される。ユーザが現在状態を理解することを助けるため、フィルムが装填されていない旨を伝える状態メッセージ236を提示してもよい。他の実施例の場合と同様に、アイコン又はその他の標識が一つ以上の上述の英数字(文字)メッセージの代わりに使用される。
【0146】ユーザが「いいえ」(図示せず)のためのボタン234を作動した場合、カメラは撮影準備完了状態を再開する。好ましい実施例では、画像表示装置32は準備完了状態で停止させられる。情報表示装置118が作動され、フィルムが装填されていないという事実を含む撮影関連情報を示す。
【0147】図11において、ユーザは「はい」に対するユーザ制御部232を作動する。図11では、ユーザの行動(動作)は、矢印238、240、242及び244によって示される。ユーザインタフェースは、次に、ユーザがメモリ内の全ての電子画像をクリアしたいか、又は、選択された画像だけをクリアしたいかを問い合わせるメッセージ246を表示する。ユーザは、「全画像を削除(クリアオール)」と「クリアする対象の選択」の二者選択のためのソフトウェア定義されたユーザ制御部248及び250が提示される。ユーザが「クリアオール」を選択した場合、メモリ内の全ての電子画像はクリアされ、カメラは準備完了状態へ戻る。図11では、ユーザは、「クリアする対象の選択」ボタン250を作動した。ユーザインタフェース240は、画像表示装置32に電子画像を提示し、情報表示装置118には、上述のように、画像を前方へ進める、画像を後方へ戻す、順番を変更するなどの定義されたユーザ制御部156及び158を与える。撮影日時のような画像情報は、情報表示装置に与えてもよい。これは、図11では、<画像情報>によって示されている。画像情報はメモリに保存された画像メタデータから導出される。
【0148】クリアランス制御部252は、ユーザに表示画像をクリアさせるため与えられる。図11において、クリアランス制御部252は、ソフトウェア定義ボタンである。ユーザは、表示された画像のクリアを選択する(矢印242で示されている)。ユーザインタフェースは、次に、後続の画像を表示する。ユーザは、残りの電子画像(図示せず)に順番を付け、必要に応じて画像をクリアする。画像がクリアされたとき、ユーザは、入力ボタン182を押下することによって(矢印244で示されている)、カメラを準備完了状態へ変化させる。一定の停止期間後の準備完了状態への自動復帰は、タイマー(コントローラ36のクロック254)を使用して随意的に行われる。
【0149】図12を参照するに、上書きキュー上の随意的な選択性のクリアの効果が示されている。キューは、図9に示されているのと同じ方式で縮約化(簡約化)され、メモリは、全部で10ブロックを収容し、カメラは、6フィルムフレームを有するフィルムユニットと共に使用される。メタデータは、図9に関して説明したように記憶され、処理される。図12に示された実施例では、電子画像は、対応したフィルムユニットが取り外されたときに、可逆的に消去される。
【0150】図12の第1段階256において、メモリ112は、現在装填されているフィルムユニット18からの6枚の電子画像(1〜6)を、対応したメタデータ(1i〜6i,1p〜6p)と共に保持する。メモリ112は、前のフィルムユニットからの3枚の電子画像a〜cも収容する。第2段階258において、電子画像1乃至6に対応したフィルムユニットが取り外される。画像1乃至6に対応した現像用メタデータ(1p〜6p)は消去された。ユーザは、電子画像3及び5を選択的にクリアした。本実施例において、画像3及び5に対するメタデータ(3i,3p,5i,5p)もクリアされた。クリアされた画像及び対応したメタデータは、空のスペース260によって置換される。画像1、2、4、6、8及びcは、メモリに残っている。
【0151】第3段階262で、新しいフィルムユニットがカメラに装填された。画像7〜9が撮影された。画像7及び8は、前に画像3及び5によって使用されていた上述の空きスペースに格納される。画像9は、電子画像aを上書きする。画像7〜8のためのメタデータは、先の空きスペースに格納される。画像9のメタデータは、画像1及び2の現像用メタデータ(1p〜2p)の代わりに記憶される。
【0152】図12に示された第4段階264において、付加的な画像10〜12が撮影された。画像10及び11は、画像b及びcを上書きし、画像12は電子画像1を上書きした。メタデータは、図9を参照して説明したような方式で先行のメタデータを上書きした。
【0153】カメラは、随意的に、フィルムユニットに画像ペアを撮影するか、又は、対応したフィルムユニット中の潜像を欠く電子画像だけの画像を撮影するか、という選択肢をユーザに与えるように構成され得る。この場合、カメラは、いつでも、又は、ある種の条件下だけで、電子画像だけの画像をクリアすることができる。例えば、カメラは、フィルムユニットが取り外された後に限り、電子画像だけの画像のクリアランスを許可し、或いは、カメラは、電子画像だけの画像がダウンロードされない限り、電子画像だけの画像のクリアランスを防止する。カメラは、図9に関して既に説明したように、電子画像だけの画像の選択的なクリアと、電子画像だけの画像の選択的な可逆的消去の両方を実現できる。
【0154】[デモンストレーションモード]図13乃至15を参照すると、特定の一実施例において、カメラは、上述のように画像が撮影され保存される一つ以上のノーマルモードと、撮影された電子画像が次に撮影された画像によって直ちに上書きされるデモンストレーションモードと、を備えている。メモリ内のその他の画像は影響されない。デモンストレーションモードでは、最後に撮影された画像の上書きは、メモリ内に利用可能な空きスペースが存在する場合であっても行われる。これは、カメラがデモンストレーションモードから抜け出てノーマルモードに戻るまで無限に続く。デモンストレーションモードにおいて、最後に撮影されたデモンストレーション画像が最初に上書きされ、次に、上書きキュー内の画像が上述の通り順番に書換えられる。
【0155】以下の記述では、カメラは、画像がフィルム上に撮影され、対応した電子画像が撮影される単一ノーマルモードに関して説明される。カメラはこのように制限することができるが、カメラが二つ以上のノーマルモードを備えているとしてもよい。例えば、カメラは、デジタル撮影だけの第1のノーマルモードと、デジタル撮影及びフィルム撮影を行う第2のノーマルモードをもつ。
【0156】動作方法は図13に示されている。第1電子画像は撮影され(ステップ266)、メモリに記憶される(ステップ268)。第2電子画像が撮影される(ステップ270)。カメラ10は、フィルムユニット18が装填されているかどうかを検査する(ステップ272)。この検査は、継続的でもよく、或いは、フィルムユニットが取り外されたときに信号器150によってセットされる論理フラグ(図示せず)に基づいて行ってもよい。フィルムユニットが存在しない場合、カメラはデモンストレーションモードに入り、メモリ112内の第1電子画像は第2電子画像によって置換される(ステップ274)。これは、上書きでもよく、或いは、第1電子画像をクリアし、第2電子画像を別個にメモリへ書き込んでもよい。フィルムユニットが存在する場合、カメラはノーマルモードに入り、画像は通常の方式で処理され、第1電子画像及び第2電子画像の両方の画像がメモリに保存される。
【0157】図14を参照して、上書きキューと関連したデモンストレーションモードの動作を説明する。キューは、図9及び12に示されたのと同じように縮約化され、表示されている。図14に示された実施例の場合、電子画像は、対応したフィルムユニットが取り外されたときに、可逆的に消去される。
【0158】図14の第1段階278において、メモリ112は、現在装填されているフィルムユニットからの6枚の電子画像を、対応したメタデータと共に保持する。メモリは、先行のフィルムユニットからの3枚の電子画像a〜cも含む。電子画像1乃至6に対応した画像を有するフィルムユニットは、取り外され、カメラはデモンストレーションモードへ切り換わる。
【0159】図14に示された第2段階280では、電子画像7がデモンストレーションモードで撮影される。画像7は、上書きキューの先頭で画像aを書き換える。メタデータは、デモンストレーションモードでは取得されないので、メタデータの上書きは発生しない。
【0160】図14に示された第3段階282で、別のデモンストレーションモードの電子画像である画像8が撮影された。画像8は画像7を置換する。
【0161】カメラは、ノーマルモードへ戻され、別の電子画像である画像9が図14に示された第4段階284で撮影される。画像9は、最後のデモンストレーションモード画像を置換する。
【0162】本発明の具体的な一実施例において、最後のデモンストレーションモード画像は、デモンストレーションセッションの最後に消去される。デモンストレーションセッションは、表示装置の動作が停止されたときに終了するであろう。表示装置の動作停止は、カメラの動作が停止されるか、カメラが撮影モードに切り換えられるか、或いは、画像表示装置だけがユーザ若しくはタイマーによって停止させられたときに起こる。停止していた画像表示装置又はカメラが再作動されたとき、カメラはデフォルトモードになる。デフォルトモードは、好ましくは、撮影モードであり、より好ましくは、フィルム撮影及び電子撮影のハイブリッド撮影モードである。デモンストレーションモード画像の消去は、可逆的でも不可逆的でもよい。可逆的な消去の場合、好ましくは、デモンストレーションモード画像へのアクセスは、ユーザの側に特別な手段を要求することによって制限される。ある種の状況で不揮発性メモリをあたかも揮発性メモリであるかのように取り扱うこのアプローチは、デモンストレーションモードで撮影された一時的な画像の状態に関してユーザを混乱させる危険性を軽減する。
【0163】本実施例の場合、カメラ10のコントローラ36は、デモンストレーションモードの制御機能及び表示機能が得られるように修正される。カメラ10がデモンストレーションモードに入るのは、フィルムユニット18が取り外された後にカメラ10が作動され続けているとき、及び、カメラ10がスイッチをオンにされ、フィルムがフィルムホルダー52に存在しないときである。
【0164】デモンストレーションモードでは、ノーマル撮影モードと同じように、画像が捕捉され、見直しされる。図15を参照するに、シャッターリリース142が押下され(矢印286によって示される)、確認ボタン152が押下される。確認ボタンが押下されるまで(矢印288で示される)、画像表示装置32に画像は表示されない。画像表示装置32は、確認ボタン152がもう一度押下されたとき、又は、短期間の無動作後に、コントローラ36によって停止させられる。
【0165】デモンストレーションモードで撮影された電子画像は、他の画像と同じように、画像表示装置32に表示される。好ましくは、コントローラ36は、デモンストレーションモードでは、最後に撮影された画像以外の画像へのアクセスを阻止する。これにより、カメラ機能のデモンストレーションが簡単化され、さらに、デモンストレーションモード画像がノーマルモード画像と同じ方法で保存されたかどうかに関してユーザが混乱することを防止する。
【0166】このように、図15の例では、初期的に画像表示装置32には画像が表示されていない。最後に撮影されたデモンストレーションモード画像だけがデモンストレーションモード中に表示される。メモリ112内の他の電子画像は、カメラ10がデモンストレーションモードから抜けるまで利用できない。例えば、図15を参照すると、カメラは、ユーザが編集ボタン168を押下することによって編集モードへ移る。
【0167】好ましくは、カメラ10は、デモンストレーションモード中であること、画像が画像表示装置に表示されているかどうかをユーザへ報せる。図15に示された実施例の場合、情報表示装置は、カメラがデモンストレーションモードにある間中、メッセージ「フィルム無し−デモ(デモンストレーション)モード」290を伝える。本実施例では、カメラは、フィルムが装填されていないとき、デジタル画像専用撮影モードに切り換えられるオプション機能を備えている。カメラは、情報表示見出し「デジタル画像単独モード」を含むソフトウェア定義されたユーザ制御部292を有する。このデジタルモードスイッチ292は、カメラをデモンストレーションモードからデジタル専用モードへ切り換えるため押下される。
【0168】[保存電子画像の選択幾何学的フォーマットへの変換]ここで説明するカメラにおいて、フィルムユニットがカメラに装填されている間、メモリに保存された対応した電子画像は、対応したフィルム画像が記録されたフィルムフレームと同じ幾何学的フォーマットをもつ。このため、ユーザは、電子画像を見直し、撮影時、撮影後、或いは、フィルムユニットを取り外す前のある時点で、フィルムプリント用に注文されたプリントフォーマットを変更するような幾何学的フォーマットの変更を行う。既に説明したように、フィルムユニットが取り外された後、対応した電子画像はカメラ内に残され、見直しやダウンロードの対象とすることができる。
【0169】特定の実施例では、カメラ10は、フィルムユニットが取り外されたとき、保存画像に変換を加える。フィルムユニットと関連した保存電子画像は、フィルムユニットがカメラから取り外されたとき、デフォルト幾何学的フォーマットから指定された幾何学的フォーマットにメモリ内で自動的に変換される。この変換はメモリスペースを節約する。このアプローチは、後で起きる可能性のあるユーザの混乱を防止する。なぜならば、ユーザは、フィルムの取り外し後に、電子画像しか変更できないということを理解せずに、現像されたプリントのフォーマットを変更しようとするからである。このアプローチは、フィルム取り外し後に電子画像をダウンロードする際の、幾何学的フォーマットに関するユーザの事前の決定に基づくものであり、ユーザにその決定の繰返しを要求するのではない。また、完全フォーマットの画像がフィルム上に維持されているので、決定的な画像の損失は無い。完全フォーマットの画像は、どのような解像度がいかなるときに要求されても、電子画像を提供するため走査される。
【0170】フィルムユニットにおける画像の選択されたクロッピングに一致させるため、電子画像のサイズを縮小する特徴は、デフォルトアスペクト比で画像を撮影し、ユーザが現像プリント又は他の最終画像に対するアスペクト比を選択的に定義することができるフィルムユニットの使用法に依存する。最終画像は、現像時に元の撮影フィルム画像をクロッピングすることによって生成される。非常に好ましくは、フィルムユニットは、最初に撮影されたフィルム画像の画像情報の全ての維持する。これにより、ユーザは、後でアスペクト比の決定を変更し、別のアスペクト比で最終画像を生成することができる。以下の説明は、主として、APSの”C”、”H”及び”Pのプリントフォーマットと、対応した画像アスペクト比とに限定された幾何学的フォーマットの変更を扱う。しかし、同様の考え方は、他のタイプのフィルムユニット及び幾何学的変更に適用される。しかし、個々での特徴は、標準化された方式と個別に選択された方式の何れの場合でも、他の電子式クロッピングにも適当である。たとえば、画像は、ズームされ、クロップされるか、或いは、クロップされ、回転される。特に、フィルムユニットは、写真フィルムの代わりにデジタル記憶媒体を使用する方が適切である。説明の便宜上,以下の説明では、特徴・性能は、一般的に、APSフィルムユニットに関して記述される。類似したタイプのクロッピングを用いて、或いは、異なるタイプのクロッピングを同じような方式で用いて、他のフィルムユニットを使用することが可能である。
【0171】保存電子画像変換は、図1、6及び16乃至17に説明されている。画像ペアはカメラ10で撮影され(ステップ198)、メモリ112と、保存用媒体を有するフィルムユニット112とに保存される(ステップ200)。ユーザは、一つ以上の画像ペアの幾何学的フォーマットを変更する。通常、これは、保存電子画像を要求し、表示装置上でこれらの画像を再検討し、表示画像を種々のアスペクト比に変更し、所望のアスペクト比の選択結果を入力することによってユーザが実行する。
【0172】図6は、カメラの一実施例におけるAPSプリントフォーマットの選択的な交替の説明図である。編集モードにおいて、選択された”C”、”H”、或いは、”P”のようなプリントフォーマットの可視標識が情報表示装置118に表示される。好ましくは、画像表示装置32は、フィルムに記録された”C”、”H”、或いは、”P”の選択されたプリントフォーマットのアスペクト比と一致するクロッピング形式で電子画像を表示する。ユーザは、表示画像を変更されたアスペクト比で見るため、フォーマット指定部172を押下し、所望のアスペクト比が示されている間に、そのアスペクト比を対応した画像ペアと共に記録するため、編集ボタン182を押下する。コントローラ36は、フォーマット指定部172と動作的に接続される。幾何学的フォーマット変更の入力に応答して、メモリライター294として機能するコントローラ36のソフトウェア及びハードウェアは、プリントフォーマットをメモリ112に書き込む。コントローラ36は、フィルムライター/リーダー184にプリントフォーマットをフィルムユニット18へ記録させる。
【0173】既に説明した通り、変更されていない幾何学的フォーマットは、デフォルト値をとる。好ましくは、このデフォルト幾何学的フォーマットは、保存用媒体の撮影画像全体に対応する。APSフィルムを使用する特定の実施例の場合、カメラに装填された露光フィルムフレームと関連した電子画像は、Hフォーマットの完全画像としてメモリに記憶される。
【0174】幾何学的フォーマットがユーザによって入力された後、コントローラは、幾何学的フォーマット情報をメモリ112に記録する(ステップ296)。幾何学的フォーマット情報はフィルムユニット18にも記録される(ステップ298)。上述の通り、幾何学的フォーマット情報の記録は、画像ペアの幾何学的フォーマット比が変更されたかどうかとは無関係に行われ、或いは、フィルムユニットがカメラから取り外される直前まで延期しても構わない。後者の場合、幾何学的フォーマット情報は、メモリに一時的に記憶される。メモリに記憶された画像ペアの電子画像と関連した幾何学的フォーマット情報は、この目的のために使用され、或いは、重複した情報が与えられる。
【0175】フィルムユニット18は、次に、カメラ10から取り外され(ステップ300)、メモリ112内の電子画像は、選択された幾何学的フォーマットに縮約化される。図1及び図16乃至17を参照すると、コントローラは、縮約化ユニットとして機能するソフトウェア及びハードウェアを具備し、画像ファイルを画像ペアの夫々の幾何学的フォーマットへ変換するため、各電子画像を縮約化する。フィルムユニットがカメラから取り外されたとき、夫々の幾何学的フォーマットによってユーザがクロッピングされた最終画像を選択したことが示される場合には、メモリ内の電子画像はより小さいサイズに縮約化される。縮約化された電子画像は、メモリ112内で、対応した初期電子画像を置き換え、これによって、利用可能なメモリスペースが増加する。
【0176】図17は、簡単化された略図の形式で、二つのHフォーマット画像305a及び306aのためのスペースを有するメモリ112に関して、利用可能なメモリスペースの増加を説明する。メモリ112は、選択されたアスペクト比がPであることを示す電子画像毎に現像用メタデータ308及び310を保持する。これは、図17では、破線の境界内の大文字Pによって示されている。フィルムユニットがカメラから取り外された後、コントローラは、原画像の中でPフォーマット最終画像に対応する部分だけが組み込まれるように、電子画像305a及び306aをクロッピングする。コントローラは、次に、得られた縮約版電子画像305b及び306bをメモリ112に記録し、メモリ112内の原画像305a及び306aを縮約版画像305b及び306bで置き換える。Pフォーマットを表わすメタデータ308及び310はこの時点で冗長であり、好ましくは、メモリ112内に更なるスペースを空けるため棄てられる。プリントフォーマットメタデータと共にメモリに保存されていた、プリント注文のような他の現像に関連したメタデータは、この時点で削除可能である。図17には、初期電子画像305a及び306aが、Pフォーマットにクロッピングされた縮約版電子画像305b及び306bで置換され、メモリ内で付加的なスペースの大きいブロック312が使える状態になっていることが示されている。
【0177】図示された電子画像は、画像データがメモリに見ることができる画像を形成しているように表わされている。これは、説明の便宜のためであって、メモリ内での画像の相対的なサイズを示し、クロッピング(画像の一部の情報を削除すること)によって縮約され得るサイズを示すために用いられる。更に便宜的に、画像は、クロッピングされない限り、全て同じサイズであるように描かれている。しかし、カメラ及び方法が、図面に示されている特定のメモリ管理方式に限定されることを示唆するものではないし、メモリが圧縮されていない画像ファイル、若しくは、一様に圧縮された画像ファイルの簡単化された記憶方式に限定されることを示唆するものでもない。
【0178】実施例の説明は、主として、フィルムユニットの全画像容量が満たされた後に限りフィルムユニットがカメラから取り外される場合を取り扱っている。しかし、カメラは、随意的に、ロールを途中で変更してもよい(ロール途中の中断とも称される)。これは、一部のAPSカメラの特徴である。その場合、カメラは、フィルムユニットのロール途中変更を、フィルムユニットの取り外しとして扱う。或いは、カメラは、ロール途中変更を、取り外し以外のイベントとして取り扱ってもよい。この場合、完全に満杯状態のフィルムユニットがカメラから取り外されたとき、電子画像の縮約化だけが行われる。しかし、後者のアプローチでは、メモリスペースが節約されないので好ましくない。好ましくは、電子画像は、フィルムユニットがロール途中変更のため取り外されたときに縮約化される。その場合、ユーザは、ロール途中変更後にフィルムユニットをカメラへ戻し、アスペクト比を変更することが可能であるが、変更の効果は画像表示装置に現れない。或いは、フィルムユニットをカメラに戻した後、ユーザは、ロール途中変更のためフィルムユニットを取り外す前にフィルムユニットに撮影された画像の幾何学的フォーマットを変更できないようにしてもよい。要望次第で、先行画像の幾何学的フォーマットは変更不可であるか、又は、表示画像はフィルムユニットの取り外し後に縮約化された旨を示すユーザへの警告がカメラの1台以上の表示装置に提示される。同様の警告は、必要に応じて、完了したフィルムユニットが取り外されたときに提示される。警告は、標識、カメラ上のスピーカー(図示せず)を使用する可聴メッセージ、或いは、両者の組合せのような任意の方式で提示される。好ましくは、警告はユーザが簡単に理解できる。そのため、単純な警告灯のような形式の警告は望ましくない。警告標識は、画像表示装置、情報表示装置、又は、両方の表示装置に提示される。
【0179】カメラ10は、これまでに説明したカメラと類似したカメラであり、フィルムユニット18が取り外されたときをコントローラ36へ通知する信号器150を具備する。信号器150の動作方式は重要でない。メモリ内の画像ファイルを、個々の幾何学的フォーマットにクロッピングされた対応するファイルへ変換するタイミングは、カメラからフィルムユニットを取り外すのと同時であるが、重要ではない。例えば、終了したフィルムカートリッジの巻戻しの間に変換してもよく、或いは、前の終了したフィルムユニットの取り外し後に新しいファイルユニットを装填したときに変換してもよい。変換のタイミングは、利用可能なプロセッサ時間とユーザの都合に基づいて決めてもよい。
【0180】或いは、保存電子画像は、画像がカメラからダウンロードされたときに、指定された幾何学的フォーマットへ変換される。この時点での変換は、巻戻し処理やフィルム取り外し処理に遅れを加えないので、より好都合である。
【0181】[メタデータが圧縮されダウンロードされた電子画像]特定の実施例において、電子画像をダウンロードするための所要時間は、画像ファイルから現像に関するメタデータを削除することによって短縮される。図18を参照すると、画像ペアが撮影され(ステップ198)、電子画像がメモリに格納される(ステップ200)。現像用メタデータが生成され(ステップ202)、画像メタデータが生成され(ステップ204)、現像用メタデータ及び画像メタデータは上述した特性と同じ特性を備えている。既に説明した通り、メタデータは撮影時に生成され、或いは、電子画像が後で見直されるときに生成される。メタデータは、対応した電子画像と関連させてメモリに保存される(ステップ314)。メタデータは、対応した保存画像と関連付けてフィルムユニットに保存される。
【0182】ダウンロード信号がカメラのコントローラによって受信されたとき、1枚以上の電子画像がコンピュータ、ネットワーク、又は、その他の画像操作装置へダウンロードされる。カメラのメモリのスペースを節約するため、電子画像は、これらの電子画像がダウンロードファイルとしてダウンロードされた後に消去される。この消去は、可逆的でも不可逆的でもよく、上述のその他の消去と同様の方式でメモリの上書きキューで処理される。ダウンロードされた電子画像は、消去されることなくメモリに保持してもよいが、対応した保存画像のアスペクト比に対し縮約されている。ダウンロードされた電子画像がメモリに保持される場合、現像用メタデータはメモリから削除可能である。現像用メタデータは、対応する電子画像及びその関連メタデータがダウンロード時にカメラから消去されるとしても、ダウンロードの時点で失われない。その理由は、現像用メタデータ及び画像メタデータは、夫々の保存画像と関連させてフィルムユニットに記録されているからである。現像用メタデータ及び画像メタデータは、少なくとも現像まで、好ましくは、現像後にも、フィルムユニットに保持され続ける。
【0183】現時点で、好ましくは、ダウンロードされた電子画像は、関連したメタデータを含む画像ファイルとして提供される。これは、図21に概略的な形式で示されている。画像ファイル311は、他のコンピュータファイルと類似したファイルであり、ヘッダ313と、画像情報315と、画像情報に割当てられたメタデータ317と、を有する。電子画像及びメタデータは、同様の方式でカメラのメモリに格納される。ダウンロードされたファイルでは、関連付けられたメタデータは画像メタデータに限定される。形式とは無関係に、電子画像及びメタデータは、ダウンロードされるメタデータを画像メタデータに限定するため、必要に応じて、ダウンロード(ステップ318)の際にカメラ内で改訂される(ステップ316)。
【0184】図6には、プリントフォーマット指定器の使用法が示されている。同様の指定器は、たとえば、プリント数、出力選択、見出しなどの他のユーザ変更可能メタデータに対しても設けられる。撮影日時のようなその他のメタデータは、コントローラによって供給される。電子サブシステムは、検出された周囲光のような情報をメタデータに組み込むためコントローラへ供給する補助的な構成部品を含む。
【0185】上述の通り、カメラは、コントローラ36、及び、ローカル又はネットワーク型コンピュータ若しくはプリンタのような画像操作装置126との間で信号を送受し、通信ポート124を具備する。この目的のための通信プロトコルは、必要なハードウェアと共に、当業者に周知である。
【0186】ダウンロード処理は、通信ポート124を介して画像操作装置126によって制御され得るが、好ましくは、カメラ10は、ユーザがダウンロード処理の制御を操作できるようにユーザ制御部144を具備する。図19に示された具体的な一実施例において、ダウンロードメッセージ320は、(図1に示される)通信ポートが(図19に省略線322によって表記されている)画像操作装置に接続されるとき、画像表示装置32に表示される。メッセージ320は、全ての画像をダウンロードするか、選択された画像をダウンロードするかを、ユーザに問い合わせ、全画像用のボタン326と選択画像用のボタン328を備えたソフトウェア定義型ダウンロード制御部324を準備する。上述の他のソフトウェア定義型ユーザ制御部と同じように、取消ボタン330がカメラを前の状態若しくはデフォルト状態へ戻すために設けられる。ダウンロード制御部は、カメラの一部ではなく、コンピュータ若しくはその他の画像操作装置の一部でも構わないが、現時点では好ましい形ではない。全画像若しくは選択画像のダウンロード処理は、予め定められた規則を使用して自動的に修正してもよい。例えば、ある画像のプリントフィルム数に関する現像用メタデータが零にセットされているとき、その画像は自動的に飛び越される。
【0187】図19において、ユーザは全画像ボタン326を押下する(矢印332で示される)。ユーザは、次に、ダウンロードのため個別の画像を選択する機会が与えられる(図19に矢印334で示される)。これらをどのように実現するかは重要な問題ではない。図19において、画像表示装置32は、ユーザが画像を選択したとき入力(エンター)ボタン182を押下すべきである旨を表わすメッセージ336を表示する。カメラは、画像選択を開始するため、(矢印340で示されるように)ユーザによって押下されるソフトウェア定義型の継続ボタン338を準備する。カメラは、次に、画像セレクタ156、シーケンス制御部158、ダウンロードセレクタ342をソフトウェア定義型制御部144として準備する。ユーザは、ダウンロード用の画像を指定するため(矢印344で示されるように)ダウンロードセレクタ342を押下し、次に、ダウンロード334を開始するため、(矢印346で示されるように)入力ボタンを押下する。
【0188】[クロッピングされた幾何学的フォーマットを有するダウンロードされた電子画像]特定の実施例では、電子画像のダウンロード処理の所要時間は、ダウンロードされる電子画像を対応した保存画像の幾何学的フォーマットに縮約化することによって短縮される。図20を参照するに、画像ペアがカメラで撮影され(ステップ198)、メモリ112に記憶される(ステップ200)。各画像ペアの保存画像と、対応した初期電子画像は、同一の初期又はデフォルトの幾何学的フォーマットをもつ。APSフィルムの場合、デフォルトの幾何学的フォーマットは、プリントフォーマット”H”と同じアスペクト比をもつであろう。
【0189】メモリ112及びフィルムユニット18は、それぞれ、画像ペアの各構成画像に対して、その画像のデフォルト幾何学的フォーマットの指標を含む。このデフォルト指標の一つの便利な形式は、デフォルト値からの変更がないようにメタデータのエントリーを設けない形式である。画像の撮影時、又は、後の時点での画像の見直し中に、ユーザは、一つ以上の画像ペアの幾何学的フォーマットを、1番目(最初)の幾何学的フォーマットとは異なる2番目の幾何学的フォーマットに変更する。変更された幾何学的フォーマットはメモリとフィルムユニットに記録される(ステップ348)。画像ペアの幾何学的フォーマットを変更する手続の一例は、APSフィルムを使用するカメラの具体的な一実施例に関して説明され、図6に示されている。
【0190】電子画像は、メモリ112から後でダウンロードされる(ステップ350)。ダウンロードされた画像は、夫々の選択された幾何学的フォーマットに再フォーマットされる(ステップ352)。ダウンロード処理が実行され、上述したものと同じカメラ特徴を使用する。
【0191】具体的な一実施例において、電子画像は、特定の画像ペアのため選択された幾何学的フォーマットで見えるようにフォーマットされるが、ダウンロードされるファイルは、初期電子画像からの全ての情報を保持する。この場合、ダウンロードされたファイルから生成された画像のフォーマットは、夫々の初期電子画像の見え方を再現するように変更できる。このアプローチは、コンピュータ若しくはその他の画像操作装置にダウンロードされたファイルを最初に観察する際に好都合である。なぜならば、最初に観察されるフォーマットは、ユーザが選択したフォーマットであるためである。しかし、このアプローチは、ダウンロードしなければならない情報量を削減する、という効果を生じない。
【0192】好ましい一実施例において、ダウンロードされるファイルは簡約化され、すなわち、その画像ペアに対して選択された幾何学的フォーマットにクロップされる。画像が選択されたデフォルト幾何学的フォーマットである場合、選択された幾何学的フォーマットへのクロッピングは影響を与えない。他の幾何学的フォーマットを用いる場合、電子画像はより小さいサイズへクロッピングされる。これにより、対応したダウンロード画像ファイルのサイズが縮小する。この画像コンテンツ及び画像サイズの縮小は、ダウンロードに要する時間を短縮する。図17は、概略的な形式で、画像ファイルをクロッピングすることによってメモリ内で節約されたスペースを表わしている。同様の節約は、ダウンロード時間でも実現され、また、コンピュータ若しくはその他の画像操作装置における記憶装置でも実現される。
【0193】ダウンロードと並行して、必要に応じて、上述の多数の方式のうちのいずれかの方式で電子画像を消去してもよい。
【0194】〔本発明のその他の特徴〕以上の説明に関して更に以下のような態様が考えられる。
【0195】1. カメラで画像を撮影し記憶する方法であって、複数の画像ペアをカメラで撮影する手順を有し、各画像ペアは、フィルムユニットにおけるシーンの保存画像と、同じシーンの初期電子画像とにより構成され、各画像ペアの該保存画像は第1の幾何学的フォーマットをもち、該初期電子画像をメモリに格納する手順と、該複数の画像ペアから選択された画像ペアに関連付けて、該第1の幾何学的フォーマットとは異なる別の幾何学的フォーマットの指定情報を記録する手順と、該カメラから該フィルムユニットを取り外す手順と、縮約版電子画像を得るため、該選択された画像ペアの該初期電子画像を該別の幾何学的フォーマットへ縮約化する手順と、該メモリ内で、該選択された画像ペアの該初期電子画像を対応した該縮約版電子画像で置換する手順と、を有する方法。
【0196】2. 該別の幾何学的フォーマットは該第1の幾何学的フォーマットとは異なるアスペクト比をもつ、項1記載の方法。
【0197】3. 縮約化する手順は取り外す手順と同時である、項1記載の方法。
【0198】4. 記録する手順は、該別の幾何学的フォーマットの指定情報を、対応した該保存画像と関連付けて該フィルムユニットに書き込む手順を含む、項1記載の方法。
【0199】5. 該メモリ内の該初期電子画像は第1の幾何学的フォーマットである、項1記載の方法。
【0200】6. 該保存画像は消去不可デジタル画像である、項1記載の方法。
【0201】7. 電子式と写真フィルム式のハイブリッド式カメラで画像を撮影し記憶する方法であって、複数の画像ペアをカメラで撮影する手順を有し、各画像ペアは、写真用フィルム上のシーンの潜像と、同じシーンの初期電子画像とにより構成され、各画像ペアの該潜像は第1の幾何学的フォーマットをもち、該初期電子画像をメモリに格納する手順と、該複数の画像ペアから選択された画像ペアに関連付けて、該第1の幾何学的フォーマットとは異なる別の幾何学的フォーマットの指定情報を記録する手順と、該カメラから該写真用フィルムを取り外す手順と、縮約版電子画像を得るため、該選択された画像ペアの該初期電子画像を該別の幾何学的フォーマットへ縮約する手順と、該メモリ内で、該選択された画像ペアの該初期電子画像を対応した該縮約版電子画像で置換する手順と、を有する方法。
【0202】8. 縮約化する手順は取り外す手順と同時である、項7記載の方法。
【0203】9. 記録する手順は、該別の幾何学的フォーマットの指定情報を、対応した該潜像と関連付けて該フィルムに書き込む手順と、該別の幾何学的フォーマットの指定情報を、該電子画像と関連付けて該メモリに書き込む手順と、を含む、項7記載の方法。
【0204】10. 縮約化する手順と並行して、該メモリから該指定情報を削除する手順を更に有する項9記載の方法。
【0205】11. 該メモリ内の該初期電子画像は該第1の幾何学的フォーマットである、項7記載の方法。
【0206】12. 電子式と写真フィルム式のハイブリッド式カメラで画像を撮影し記憶する方法であって、複数の画像ペアをカメラで撮影する手順を有し、各画像ペアは、写真用フィルム上のシーンの潜像と、同じシーンの初期電子画像とにより構成され、各画像ペアの該潜像は第1の幾何学的フォーマットをもち、該初期電子画像をメモリに格納する手順と、該第1の幾何学的フォーマット及び一つ以上の別の幾何学的フォーマットを含む複数の幾何学的フォーマットのうちの一つを各画像ペアに割当てる手順と、を有し、該別の幾何学的フォーマットは相互に異なるフォーマットであり、かつ、該第1の幾何学的フォーマットとは異なるフォーマットであり、該カメラから該写真用フィルムを取り外す手順と、該写真用フィルムの取り外しと並行して、縮約版電子画像を得るため、該別の幾何学的フォーマットが割当てられた該画像ペアの該初期電子画像を、夫々に対応した該別の幾何学的フォーマットへ縮約化する手順と、該メモリ内で、該別の幾何学的フォーマットが割当てられた該画像ペアの該初期電子画像を対応した該縮約版電子画像で置換する手順と、を有する方法。
【0207】13. 複数のプリント量指定情報のうちの一つを各画像ペアに割当てる手順を更に有する項12記載の方法。
【0208】14. 該幾何学的フォーマットを各画像ペアに割当てる手順は、該指定情報を、夫々の該潜像と関連付けて該フィルムへ書き込む手順と、該指定情報を、夫々の該初期電子画像と関連付けて該メモリへ書き込む手順と、を有する、項13記載の方法。
【0209】15. 縮約化する手順と並行して、該指定情報を該メモリから削除する手順を更に有する項14記載の方法。
【0210】16. フィルムユニットと共に使用されるハイブリッド式カメラであって、本体と、該本体に設けられ、保存画像をフィルムユニットに選択的に撮影する保存画像撮影ユニットと、複数の異なる幾何学的フォーマットのうちの一つの指定情報を各保存画像に関連付けるため選択的に切換可能である割当器と、該本体に設けられ、該保存画像に対応した電子画像を撮影する撮像装置、該電子画像を記憶するメモリ、及び、該メモリに動作的に接続され、該メモリ内の該電子画像を、対応した該保存画像に関連付けられた該幾何学的フォーマットへ選択的に縮約化するコントローラを具備した電子サブシステムと、を有するカメラ。
【0211】17. 該保存画像撮影ユニットは、フィルムユニットの保持とフィルムユニットの取り外しを選択的に切換可能であるフィルムホルダーを具備し、該コントローラは、フィルムホルダーの取り外しに応じて、該電子画像の全ての縮約化する、項16記載のカメラ。
【0212】18. 該電子サブシステムは、該メモリに動作的に接続され、該電子画像をダウンロードする通信ポートを具備する、項16記載のカメラ。
【0213】19. 該コントローラは、該電子画像のダウンロードに応じて、該電子画像の全てを縮約化する、項18記載のカメラ。
【0214】20. 該保存画像のアスペクト比は、該幾何学的フォーマットのうちの一つの幾何学的フォーマットのアスペクト比と同じである、項16記載のカメラ。
【0215】21. 該コントローラは、該割当器に動作的に接続され、撮影と並行して、該指定情報を対応した該電子画像に関連付けて該メモリへ書き込み、縮約化と並行して、該指定情報を該メモリから削除する、項16記載のカメラ。
【0216】22. 該割当器は、複数の異なるプリント量のうちの一つの指定情報を各保存画像に関連付けるため選択的に切換可能であり、該コントローラは、撮影と並行して、該指定情報を対応した該電子画像と関連付けて該メモリへ書き込み、該コントローラは、縮約化と並行して、該指定情報を該メモリから削除する、項16記載のカメラ。
【0217】23. 写真用フィルムと共に使用される電子式とフィルム式のハイブリッド式カメラであって、写真用フィルムを保持するフィルムスペースを含む本体と、該フィルムが取り出されたときを報せるため動作的に配置された信号器と、該本体に配置され、画像ペアとして光像の系列を撮影するよう選択的に作動可能である撮影系と、を有し、各画像ペアは、同じ光像のフィルム潜像と電子画像とを含み、該撮影系は、第1の幾何学的フォーマットで写真用フィルムに該潜像を撮影するフィルム撮影ユニット、及び、該電子画像を撮影する電子撮影ユニットを具備し、該電子撮影ユニットに動作的に接続され、全ての該電子画像を記憶するメモリが該本体に設けられ、各画像ペアに関連して、第1の幾何学的フォーマットを指定する第1の指定情報と、別々の幾何学的フォーマットを指定する一つ以上の別の指定情報との間で選択的に切換可能であるフォーマット指定部と、該指定情報を、対応した該潜像と関連付けて該フィルムへ書き込むフィルムライターと、該信号器、該メモリ及び該フォーマット指定部に動作的に接続され、該指定情報を、対応した該電子画像と関連付けて該メモリへ書き込み、該信号器に応答して、該メモリ内の該電子画像を該指定情報毎に対応した該幾何学的フォーマットへ縮約化するコントローラと、を有するカメラ。
【0218】24. 該メモリは、縮約化する前に該電子画像の全てを該第1の幾何学的フォーマットで記憶する、項23記載のカメラ。
【0219】25. 該コントローラは、縮約化と並行して、該メモリから該指定情報を削除する、項23記載のカメラ。




 

 


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