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発明の名称 警告メッセージカメラ及び方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−110884(P2003−110884A)
公開日 平成15年4月11日(2003.4.11)
出願番号 特願2002−208967(P2002−208967)
出願日 平成14年7月17日(2002.7.17)
代理人 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦 (外2名)
【テーマコード(参考)】
2H102
5C022
【Fターム(参考)】
2H102 AA71 BB08 
5C022 AA13 AC01 AC18 AC42 AC69
発明者 ケネス アラン パルルスキ
要約 課題
本発明は、カメラが撮影直後の保存像に改良を加える方法に関して一つ以上の異なる提案を表示し、一つの提案が選択されたとき、カメラが保存像を編集するか、又は、現像編集命令を記録する、改良型のカメラ及び方法を提供する。

解決手段
保存像の撮影中に、複数の評価像を撮影する。評価像から確認像が生成される。評価像の特性は、所定の標準レンジと比較され、特性が対応したレンジの範囲外であるとき、出力品質警告が生成される。出力品質警告は、確認像がカメラに表示されている間に通知される。
特許請求の範囲
【請求項1】 保存像を撮影する手順と、上記保存像の撮影中に、複数の評価像を撮影する手順と、上記評価像から確認像を生成する手順と、上記評価像の一つ以上の特性を対応した所定の標準レンジと比較する手順と、いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、出力品質警告を生成する手順と、上記確認像をカメラに表示する手順と、上記確認像の表示中に上記出力品質警告を通知する手順と、を有する写真撮影方法。
【請求項2】 保存像を撮影する手順と、上記保存像の撮影中に、少なくとも二つの評価像は露光のされ方が異なる評価像の系列を撮影する手順と、上記評価像の一つ以上の特性を対応した所定の標準レンジと比較する手順と、いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、出力品質警告を生成する手順と、上記確認像をカメラに表示する手順と、を有する写真撮影方法。
【請求項3】 本体と、上記本体に取り付けられ、保存像としてシーン像を撮影し、上記保存像の撮影中に、各評価像が複数の画像特性を含むような複数の評価像を撮影する撮像系と、上記本体に配置され、上記画像特性の複数の所定の標準レンジを収容するルックアップテーブルと、上記本体に配置され、上記撮像系に動作的に接続され、上記評価像の上記画像特性を対応した上記所定の標準レンジと比較し、いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、出力品質警告を生成する評価器と、上記評価器に動作的に接続され、上記出力品質警告を表示する表示装置と、を有するカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真撮影及び写真撮影機器に係り、特に、警告メッセージカメラ及び関連したメッセージに関する。
【0002】
【従来の技術】初級の写真撮影者は、カメラのビューファインダーを通して自分が気に入るような流儀でシーンを構成することが多いが、このようなシーンから得られる最終的な写真プリントやその他の最終的な像は、あまり魅力がない。上手な写真撮影方法の教授は、書物、授業などで簡単に得ることができるが、このような教授は、写真撮影中に入手することは厄介であり、初級の撮影者はこのような教授をあまり利用しない。その結果として、残念ながら、多数の人々は、同じ間違いを何度も繰り返し、上手な写真の撮影方法の面白さを体験し損なう。
【0003】次の撮影(ショット)が暗すぎるか、又は、近すぎるときに、指示を与えるか、又は、シャッターを切れないようにするカメラは周知である。確認用カメラは、シーンを写真フィルム若しくはその他の保存用媒体に撮影した直後に、ユーザへ確認像を提供する。確認像は、デジタルディスプレイに表示され、撮影像を保存用媒体に描く。これにより、ユーザは、確認像を再検討したり、ショットが失敗であり、撮り直しすべきであるかどうかを判定したりすることができる。何かの物がレンズ系を塞いでいるような重大な撮影失敗は、容易にわかる。構図のようなその他の撮影像の特徴も表示されるが、デジタルディスプレイのサイズは小さいので、ユーザは直ぐにはその特徴を理解できない。
【0004】特開平07−319034号には、撮影者が確認像を修正するため露出設定条件を変更し得るハイブリッド方式カメラが開示されている。撮影者は、設定条件を変更して撮影を繰り返すべきかどうかがわかる。
【0005】米国特許第5,640,628号には、判定された条件に応じて、デフォルトのプリント数を指示するメタデータを変更することができるカメラが開示されている。対応したフィルム像撮影ユニットよりも広い視野角を有する電子撮像ユニットを使用するハイブリッド方式カメラは公知である。米国特許第4,978,983には、一部の焦点距離で視差を修正するため電子撮影ユニットの領域が拡大されたカメラが開示されている。カメラのディスプレイには、フィルム像撮影ユニットの視野角に対応したデジタル像が示される。
【0006】デジタル像を容易に操作することができるソフトウェアが一般的に入手可能である。デジタルカメラは像を撮影するため使用され、この像は、コンピュータへダウンロードされた後、ソフトウェアを用いて修正される。これは、強力なアプローチであるが、像がカメラで処理されないため、即時性に欠ける。
【0007】デジタルカメラは、必ず、撮影した像に対して何らかの修正を加える。一部のカメラは、ユーザが、ある種の像を選択的に修正することを可能にさせる。たとえば、デジタルズームの使用は、米国特許第5,172,234号に記載されている。これらのアプローチの問題点は、複雑であること、即時性に欠けること、或いは、その両方である。初心者は、撮像セッション中に像を修正しようとする場合、困惑するであろう。撮像セッション後にカメラで像を修正することはそれほど分かり難くはないが、ユーザの選択可能範囲が厳密に制限されていない場合には、依然として複雑である。
【0008】撮影像を修正する一つの理由は、ユーザによる間違いを訂正し、写真技術を改良することである。この目的のため普及している教育用素材は、撮像セッション中のユーザには殆ど役に立たない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、カメラが撮影直後の保存像に改良を加える方法に関して一つ以上の異なる提案を表示し、一つの提案が選択されたとき、カメラが保存像を編集するか、又は、現像編集命令を記録する、改良型のカメラ及び方法を提供することが望ましい。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は請求項に記載されている。本発明は、広い局面において、保存像が撮影されるカメラ及び方法を提供する。保存像の撮影中に、複数の評価像を撮影する。評価像から確認像が生成される。評価像の特性は、所定の標準レンジと比較され、特性が対応したレンジの範囲外であるとき、出力品質警告が生成される。出力品質警告は、確認像がカメラに表示されている間に通知される。
【0011】本発明の有利な効果として、カメラが撮影直後の保存像に改良を加える方法に関して一つ以上の異なる提案を表示し、一つの提案が選択されたとき、カメラが保存像を編集するか、又は、現像編集命令を記録する、改良型のカメラ及び方法が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の上記及びその他の特徴並びに目的と、特徴並びに目的を達成する態様は、以下の本発明の実施例の説明を、添付図面と共に参照することによって明らかになり、本発明自体もより良く理解されるであろう。
【0013】以下では、数種類のカメラ及び方法の特徴の組が、これらの特徴の全部又は多数を組み合わせた特定の実施例に関して説明される。一部の特徴及び代替的な特徴を組み合わせた代替的な実施例についても説明する。その他の実施例は、当業者に理解されるであろう。
【0014】〔カメラの特徴〕図1乃至10による確認用カメラ10は、撮影系14を保持するボディ本体12を備える。撮影系14は、保存像撮影ユニット16と、評価撮影ユニット18とを含む。二つの別個の撮影ユニット16及び18は、多様な形式で構成することが可能であり、相互に完全に分離してもよく、或いは、一部又は殆どのコンポーネントを共用してもよい。評価撮影ユニット18は、電子像撮影ユニットとも呼ばれ、シーン像を電子的に撮影する。保存像撮影ユニット16は、像を電子的、又は、フィルムに撮影する。以下の説明中、カメラ10は、殆どの場合に、保存媒体20として写真フィルムを使用して潜像を撮影する保存像撮影ユニット16の面について記述される。このような保存像撮影ユニット16は、フィルム像撮影ユニットとも称される。
【0015】フィルム像撮影ユニット20を含むカメラ10の一実施例において、撮影者がシャッターリリース22を切ったとき、被写体像(明るい像若しくはシーン)は、フィルム20のフレーム上に潜像として捕捉され、少なくとも一つの電子像が評価撮影ユニット18の電子アレイ撮像装置24に捕捉される。電子像は、デジタル的に処理され、本体12に取り付けられた画像表示装置26に表示され得る一つ以上の導出像を与えるため使用される。アナログ形式で撮影され、その後にデジタル化され、それ以上の修正は加えられていない電子像は、一般的に、原電子像と呼ばれる。更なる修正後の電子像は、一般的に、導出像と呼ぶ。導出像は、原像に対して変更を加えられる。これは、表示装置へのキャリブレーション若しくは特定のファイル構造のため、又は、出力媒体へ適応させるためである。これらの修正は、メタデータの追加を含む場合と含まない場合とがある。期待される現像結果と照合される導出像は、確認像と呼ぶ。二つ以上の確認像が一つの原電子像から作成され得る。確認像とは所定の態様で相違し、期待される現像仕上げ品とは関係しない導出像は、評価像と呼ばれる。期待される現像結果に適合した修正は、評価像に存在する場合も存在しない場合もある。
【0016】カメラ本体12は、撮影ユニット16及び18並びにその他のコンポーネントを構造的に支持し保護する。カメラ10の本体12は、特定の用途及びスタイルを考慮した要求を満たすように変更することができる。本体12がシャーシ32を介して接合された前面カバー28と背面カバー30とを備えると都合がよい。カメラ10の多数のコンポーネントは、シャーシ32に取り付けることが可能である。フィルムドア34及び跳ね上げ式フラッシュユニット36は、カバー28及び30並びシャーシ32に旋回式に結合される。
【0017】フィルム像撮影ユニット16は、使用時にフィルムユニット40を保持するフィルムホルダー38を含む。図7乃至8のカメラにおいて、フィルムホルダー38は、シャーシ32の一部である。用語「フィルムユニット」40は、写真フィルム20と、付随した密閉容器又はその他の支持構造体若しくは遮光体などを表すため使用される。
【0018】フィルムホルダー38の構造は、使用されるフィルムユニット40のタイプに応じて変化する。使用されるフィルムユニット40のタイプは重要ではない。図示されたカメラ10は、フィルム再充填可能であり、新写真システム(APS)をフィルムカートリッジを使用する。他のタイプの一つ以上のチャンバーフィルムカートリッジを使用してもよく、ロールフィルムを使用してもよい。現在、カメラ10は、再充填可能である方が好まれる。カメラ10は、フィルムタイプを判定するためIX−DXコード読取器(図示されない)を具備し、生成すべき各フィルムフレームのプリント枚数、プリントフォーマットなdpを示すデータをフィルムに書き込むためデータ記録器398を具備する。これらの例は制限的な例ではない。メタデータを含む情報は、当業者に周知の任意の手段を用いて読み出し、書き込みが可能である。
【0019】フィルムホルダー38は、一対のフィルムチャンバー42及び44を含み、フィルムチャンバー42と44の間に露光フレーム45が設けられる。フィルムユニット40は、密閉容器46が一方のチャンバーに設けられる。フィルムストリップ20は、密閉容器46によって保持されたスプール48の周りに巻き付けられる。使用時に、フィルムストリップ20は、露光フレーム45を通り、もう一方のチャンバー内のフィルムロールに巻き取られる。露光フレーム45は、開口50を有し、開口50を通して光の像が各画像取得イベントでフィルム20のフレームを露光する。
【0020】使用時に、フィルムストリップ20は、フィルム送り機構52によって、フィルムカートリッジ40の密閉容器46から送り出され、供給チャンバー44のフィルムロールに巻き込まれ、密閉容器46へ戻される。フィルム送り機構52は、図示されるように、供給スプール49内に配置された電気モータを備えるが、それ以外のタイプのモータ式送り機構、並びに、手動送り機構を使用してもよい。フィルムストリップ露光は、フィルム前進方向でもフィルム巻き戻し方向でもよい。
【0021】電子像撮影ユニットは、電子アレイ・イメージャ24を含む。電子アレイ・イメージャ24は、画像捕捉イベント毎に、フィルムストリップ20上に同時に捕捉された潜像に対応した一つ以上の電子像を撮影するように構成される。使用されるイメージャ24のタイプは変えることができるが、イメージャ24は、入手可能な数種類の固体撮像装置のうちの一つであることが非常に好ましい。普及している固体撮像装置の中で非常に人気のある一つのタイプの固体撮像装置は、電荷結合素子(CCD)である。
【0022】幾つかの利用可能なCCDタイプの中で、二つのタイプは、簡単な電子シャッターを可能にさせ、これにより、本例の用途に望ましい。その中で第1番目の撮像装置は、フレーム転送CCDであり、光活性による電荷発生を実現し、画像電荷の全てを遮光された非感光性領域に移す。この領域は、次に、標本化された電子像を与えるためクロックで送出される。第2番目のタイプの撮像装置は、インターライン転送CCDであり、電荷を移動させることによりシャッターを実現するが、電荷を各撮像ラインの上若しくは下へ移すので、撮像ラインと同数の蓄積領域が存在する。蓄積ラインは、次に、適当な方法でシフトされて送り出される。これらの各CCD撮像装置には、利点も欠点もあるが、何れも本実施例で正しく機能する。典型的なCCDは、クロックドライバ、アナログ信号プロセッサ、アナログ/デジタル変換器(AD変換器104)として働く別々のコンポーネントを備える。CMOS技術を用いて製造された電子像センサを使用することも可能である。このタイプの撮像装置を使用するが適当である。なぜならば、このタイプの撮像装置は、容易に利用可能な固体プロセスにおいて簡単に製造され、一つの電源で使用するのに適しているからである。さらに、このプロセスは、周辺回路を同じ半導体ダイに一体化することを可能にさせる。たとえば、CMOSセンサは、クロックドライバ、AD変換器104及びその他のコンポーネントを一つのICに一体的に収容することが可能である。使用することが可能である第3番目のセンサは、電荷注入素子(CID)である。このセンサは、電荷が読み出されるべき素子から送り出されない点で他のセンサとは異なる。読み出しは、画素内で電荷をシフトすることによって実現される。これにより、アレイ内の画素の非破壊読み出しが可能になる。素子が外部的にシャッターを切られたとき、アレイは、像を破壊することなく、繰り返り読み出され得る。シャッター動作は、外部シャッターによって実現してもよいが、外部シャッターを使用せずに実現してもよく、たとえば、電荷を再結合のため基板に注入することによって実現してもよい。
【0023】電子像撮影ユニットは、3色像を捕捉する。単一の撮像装置を、3色又は4色のフィルタと共に使用することが非常に好ましいが、多数のモノクロ撮像装置とフィルタを使用してもよい。適当な3色フィルタは、当業者に周知であり、普通は、一体的なコンポーネントを得るため、撮像装置と共に組み込まれる。便宜的に、カメラ10は、一つの撮像装置24を3色フィルタ(別々には図示されていない)と共に含む実施例に関して、概略的に説明されている。同様の検討が4色以上を使用するカメラ10、並びに、多数のモノクロ撮像装置を使用するカメラ10に適用されることは理解されるであろう。
【0024】図25を参照すると、一部の実施例では、保存像撮影ユニット16は、保存像を電子的に撮影し、保存像をデジタル形式で蓄積する。保存像をデジタル形式で蓄積する場合、撮影媒体は、電子若しくは磁気メモリのようなデジタル記憶媒体であり、保存像は現像のためデジタル形式で転送される。メモリ54は、カメラ10に固定されるか、若しくは、着脱式である。光学式、磁気式若しくは電子式のような使用されるメモリ54のタイプ、並びに、情報記憶の方法は、重要ではない。たとえば、着脱式メモリは、フレキシブルディスク、CD、DVD、テープカセット、又は、フラッシュメモリカード若しくはスティックのようなメモリである。デジタル形式の像の転送は、物理的媒体で行われ、或いは、電子信号として伝送可能である。
【0025】二つの電子撮影ユニット16及び18は、カメラ10に設けられ、一方は、評価像ユニットとして使用され、他方は保存像ユニットとして使用される。このような二つの電子撮影ユニットを具備した適当なデジタルカメラの一例は、Smithに発行された米国特許第5,926,218号明細書、発明の名称"ELECTRONICCAMERA WITH DUAL RESOLUTION SENSORS"に記載されている。或いは、単独の電子撮影ユニットを評価像撮影ユニット18と保存像撮影ユニット16の両方に利用してもよい。この場合、保存像は、保存像記述ユニットによって原電子像から抽出され、シーンは、この操作から得られた有効視野によって定義される。完全に電子的なカメラ10を使用する場合、抽出された像は、低解像度抽出像が得られるように、原電子像からサブサンプリングされ得る。低解像度抽出像は、Kuchta外に発行された、同一出願人による米国特許第5,164,831号明細書、発明の名称"ELECTRONIC STILL CAMERA 10 PROVIDING MULTI-FORMAT STORAGE OF FULL AND REDUCED RESOLUTION IMAGES"に記載されている。
【0026】カメラ10は、撮影者の選択に応じて、一方若しく別の撮影媒体の利用可能な記憶空間に基づいて、又は、その他の原因に基づいて、保存像撮影ユニット16として、フィルム像撮影ユニット16若しくは電子像撮影ユニットのどちらでも使用できるようにすることが可能である。たとえば、スイッチ(個別には図示されない)は、フィルム撮影モードと電子撮影モードを切り替えることが可能である。さもなければ、カメラ10は、他の記述された実施例と同様に動作する。説明の便宜上、カメラ10は、図4の実施例に関して一般的に説明する。同様の考え方が他の実施例にも適用できる。
【0027】主として図4を参照するに、カメラ10は、本体12に装着された1枚以上のレンズを含む光学系56を備える。光学系56は、破線と、レンズ素子の数個のグループとにより示されている。図示された光学系56は、一例であり、本発明を限定するものではない。光学系56は、光を露光フレーム45(存在する場合)及び電子アレイ撮像装置24に当てる。光学系56は、好ましくは、光学ビューファインダーを通してユーザ側へ光を導く。
【0028】図4乃至5を参照するに、撮像装置24は、露光フレーム45から離されているので、光学系56は、光を(点線60によって示された)第1の経路に沿って露光フレーム45へ案内し、(点線62によって示された)第2の経路に沿って電子アレイ撮像装置24へ案内する。第1の経路60と第2の経路62は、カメラ10の正面に位置した被写体像の平面で合流する。図4において、光学系56は、撮像装置レンズユニット66及びファインダーレンズユニット68を含む複合レンズユニット64を備える。複合レンズユニット64は半透明ミラー70を具備し、半透明ミラー70は、第2の経路62を、撮像装置24への撮像装置サブパス62aと、全反射ミラー72によって方向を変えられ、接眼レンズ(アイピース)を通して撮影者へ伝えられるファインダーサブパス62bとに分割する。
【0029】光学系56は変形可能である。たとえば、ファインダーレンズユニット68、撮像装置レンズユニット66、及び、撮影レンズユニット76は、図5に示されるように完全に別個でもよく、或いは、複合レンズユニットに、撮影レンズユニットと撮像装置レンズユニット(図示されない)の両方を組み込んでもよい。それ以外の光学系を備えてもよい。
【0030】殆どのカメラにおいて、ファインダーの視野と保存像の視野は異なる。ファインダーによって区画されたシーンは、典型的に、保存像撮影ユニットの視野の80乃至95%である。この差が存在することで、撮影者が目にした全ての物が保存像に撮影されることが保証されるが、周縁付近の余分な像の内容も一緒に撮影される。本例で概略的に説明するカメラ10は、本発明の説明の便宜上、ファインダー58の視野が保存像撮影ユニット16の視野と100%一致している場合を想定する。カメラ10のファインダー58の視野は、ここで説明するその他の特徴に変更を加えることなく、保存像撮影ユニット16の視野の80乃至95%に制限することが可能である。
【0031】再度、図4に示された実施例を参照するに、撮影レンズユニット76はモータ式ズームレンズであり、移動素子は、静止素子に対してズームドライバ78によって駆動される。複合レンズユニット64も、ズームドライバ78によって、静止素子と相対的に駆動される移動素子を含む。別のズームドライバ78が機械的(図示しない)に、或いは、制御系80によって、一体的にズームするため接続される。制御系80は、同時に焦点距離と同じレンジ若しくは焦点距離に匹敵するレンジに亘ってユニットのズーム素子を移動させるようにズームドライバ78に通知する。コントローラ81を含む制御系80は、データ操作及び汎用的なプログラム実行用のRAM若しくはその他のメモリを具備した組み込み式マイクロプロセッサのように、適切に構成されたマイクロプロセッサの形式を取り得る。
【0032】図4の実施例の撮影レンズ76は、自動焦点方式(オートフォーカス方式)である。自動焦点系82は、センサ84を含むレンジファインダー(測距器)86を具備する。レンジファインダーは、直接的に、或いは、制御系80を通じて、撮影レンズユニット76の(別個に図示されない)一つ以上の焦点調整可能素子フォーカス(焦点)ドライバ88を動作させる。レンジファインダー86は、受動的若しくは能動的のどちらでもよく、或いは、それらの組合せでもよい。
【0033】図2を参照するに、好ましい実施例によれば、カメラ10のレンジファインダー86は、シーン133を(図2にボックスで示された)領域90のグリッド91に分割し、領域90ごとに、幾つかの距離レンジのうちの一つの限界内で距離を検出する。多種多様な適当な多数のセンサレンジファインダーが当業者に公知である。たとえば、米国特許第5,440,369号明細書はこのようなレンジファインダーを開示する。レンジファインダー86は、領域90毎の距離レンジを制御系80へ供給し、制御系80は、後述のように、シーンの被写体−背景パターンを決定する。
【0034】撮影レンズ76は、簡単化して、単一の焦点距離及び手動焦点調節若しくは固定焦点式のレンズにすることが可能であるが、このようなレンズは好ましくない。ファインダーレンズユニット68及び撮像装置レンズユニット66の一方若しくは両方は、固定焦点距離をもつか、一方若しくは両方は、種々の焦点距離の間でズームが可能である。(デジタル像の拡大は光学式ズーミングと等化である)デジタル式ズーミングは、撮像装置24の光学式ズーミングの代わりに、或いは、組み合わせて使用可能である。撮像装置24及び画像表示装置26は、撮影前に、光学式ファインダー58の代わりに、或いは、組み合わせて、ファインダーとして使用可能である。これは、デジタル静止カメラでは一般的に行われている。このアプローチは、バッテリー使用量が著しく増加するので、現時点では好ましい実施例ではない。
【0035】カメラ10は他の方式で使用しても構わないが、保存像は、ユーザが望む現像最終像の基準を与えることが予定されている。このようにして取得された像は、保存像と同じ品質である必要はない。その結果として、撮像装置24、及び、光を撮像装置24へ当てる光学系56は、小型化、簡単化、並びに、軽量化することができる。たとえば、撮影レンズユニット76は、焦点合わせ可能であり、撮像装置レンズユニット66は固定焦点でもよく、或いは、異なるレンジ、又は、限られた少数の焦点位置の間で焦点合わせ可能である。
【0036】フィルムシャッター92は、露光フレーム45への光路を閉じる。撮像装置シャッター94は撮像装置24への光路を閉じる。ダイヤフラム/アパーチャ板96は、両方の経路に設けられる。シャッター92及びシャッター94は、開状態と閉状態の間で切り替え可能である。用語「シャッター」は、撮影のため光路に沿ってフィルムストリップ若しくは撮像装置への光の通過を許可し、それ以外のときには光の通過を禁止する機能を与える物理的及び/又は論理的素子を表わすため広い意味で使用されている。シャッターには、あらゆるタイプの機械式シャッター及び電子機械式シャッターが含まれるが、これらのシャッターに限定されるものではない。シャッターは、フィルム送り機構などのフィルム若しくは撮像装置を光路に出し入れする簡単な機構を除外しない。シャッターは、カメラコントローラの制御下で撮像動作の開始及び停止を行う電子アレイ撮像装置のコンピュータのソフトウェア及びハードウェア機能を含む。
【0037】現時点で好ましい実施例によれば、フィルムシャッター92は、機械式又は電子機械式であり、撮像装置シャッター94は機械式又は電子式である。撮像装置シャッター94は、破線で図示され、機械式撮像装置シャッターの位置と、電子式シャッターの機能の両方を表わす。CCDを使用した場合、撮像装置24の電子式シャッター動作は、非感光領域に設けられた遮光レジスタの下に蓄積した電荷をシフトすることにより実現される。これは、フレーム転送装置CCDのようにフレーム全体でもよく、或いは、インターライン転送装置CCDのように水平ラインでもよい。適当な装置及び方法は、当業者に周知である。CIDを使用する場合、各画素上の電荷は、露光の最初に基板へ注入される。露光の最後に、各画素の電荷が読み出される。ここで生じる問題は、最初に読み出された電荷の露光時間は、最後に読み出された電荷の露光時間よりも短い点である。この差の量は、アレイ全体を読むための所要時間である。この差の量は、総露光時間及びアレイ全体を読むための所要時間とに基づいて重要になる場合と、さほど重要ではない場合とがある。
【0038】CMOS撮像装置は、一般的に、巻き上げシャッターと呼ばれる方法で閉じられる。この方法を利用するCMOS撮像装置は好ましくない。なぜならば、この方法は、各個のラインを共通のシャッター時間だけ閉じるが、各ラインの露光時間は順番に開始するからである。すなわち、たとえ、露光時間が短くても、移動する対象物は歪む。水平方向に移動する場合、垂直方向の特徴は、ライン単位の露光における時間差のために対角方向に映像化される。CMOS撮像装置のシャッター動作のための別の方法は、米国特許第5,986,297号明細書に記載されている。単独フレーム撮影モードと呼ばれるこの方法では、全画素は、露光時間中に電荷を蓄積することが許容される。露光時間の最後に、全画素は、装置のフローティング拡散へ同時に転送される。この時点で、ライン毎の順次読み出しが行えるようになる。
【0039】信号ライン98は、撮像装置24を、制御系80を介して、画像表示装置26へ電気的に接続する。撮像装置24は、光像を取得し、光像をアナログ電気信号、すなわち、アナログ電子像に変換する。説明の都合上、電子像は、一般的に単数で議論する。同様の議論は、特定の撮像イベントに対して撮影された複数の像の各像に適用される。
【0040】電子撮像装置24は、撮像装置ドライバ100によってドライブされる。画像表示装置26は、カメラ本体12の外側に装着され、画像表示装置ドライバ102によってドライブされ、ユーザが視認する光像(表示像とも称される)を生成する。
【0041】制御系80は、カメラ10の他のコンポーネントを制御し、抽出された像に関係した処理を実行する。制御系80は、既に説明したように、コントローラ81とメモリ54とを具備し、AD変換器104及び画像プロセッサ106を更に含む。他のコンポーネントは、後で詳述するように設けることができる。制御系80用の適当なコンポーネントは、当業者に公知である。制御系80は、他の実施例で説明するように変更できる。コントローラ81は、マイクロプロセッサのような単独のコンポーネント、或いは、分散した場所において等価的な機能を実現する多数のコンポーネントとして設けられ得る。同じ議論がプロセッサ106及びその他のコンポーネントに当てはまる。同様に、別個のユニットとして説明されているコンポーネントは、ある種の実施例では、都合に応じて、組み合わされ、或いは、共用される。
【0042】メモリ54は、半導体メモリ若しくは磁気メモリなどに設けられた物理的メモリの一つ以上の適当にサイズが定められた論理ユニットである。たとえば、メモリ54は、フラッシュEPROMメモリのような内部メモリでもよく、或いは、コンパクトフラッシュ(R)カードのような着脱式メモリでもよく、さらには、両者の組合せでもよい。コントローラ81及び画像プロセッサ106は、画像蓄積に使用される同じ物理メモリに保持されたソフトウェアによって制御され得るが、好ましくは、画像プロセッサ106及びコントローラ81は、たとえば、ROM若しくはEPROMファームウェアメモリのような専用メモリに保持されたファームウェアによって制御される。別個の専用メモリユニットをその他の機能を支援するため設けてもよい。
【0043】撮影されたアナログ電子像は、AD変換器−増幅器104によって、増幅され、デジタル電子像へ変換される。デジタル電子像は、画像プロセッサ106で処理され、メモリ54に保持される。現時点で好ましくは、信号ライン98は、撮像装置24、コントローラ81、プロセッサ106、画像表示装置26、及び、その他の電子コンポーネントを接続するデータバスとして機能する。
【0044】コントローラ81は、全ての電子コンポーネント用の制御信号を同期した関係で供給するタイミング発生器(個別には図示せず)を含む。個別のカメラ10用の較正(キャリブレーション)値は、EEPROMのような較正用メモリに保持され、コントローラ81へ供給される。コントローラ81は、メモリ54と、ズームドライバ78、フォーカスドライバ88、撮像装置ドライバ100、画像表示装置ドライバ102、アパーチャドライバ108、フィルムシャッタードライバ110及び撮像装置シャッタードライバ112を含むドライバと、を操作する。コントローラ81はフラッシュ機能を扱うフラッシュ回路115へ繋がる。
【0045】ここで、図示され説明される回路は、当業者に周知の多様な方式で変更され得ることが理解されるであろう。また、物理的な回路に関して説明した種々の特徴は、ファームウェア機能若しくはソフトウェア機能、或いは、これらの組合せとしても実現され得ることが理解されるであろう。同様に、別々のユニットとして説明されたコンポーネントは、ある種の実施例では、適宜、合成され、或いは、共用される。
【0046】メモリ54に保持されたデジタル電子像は、プロセッサ106からアクセス可能であり、要求された生成像を得るために変更される。生成像を画像表示装置へ提示する一部として、カメラ10は、特定の表示装置への較正のため生成像を変更する。たとえば、電子撮影ユニットの表示装置、撮像装置、及び、その他のユニットの階調(グレースケール)、色域、及び、ホワイトポイントに関して、異なる能力を受け入れるように、各像が変形され得る。好ましくは、表示装置は、全ての確認像を表示できるように選択されるが、制限された表示装置を使用してもよい。制限された表示装置を使用する場合、確認像の表示処理は、像、コントラストレベル、若しくは、確認像内の情報のその他の一部を取り除く較正処理を含む。
【0047】生成像は、画像が完全デジタル方式のカメラで強調されるのと同じ方式で変更され得る。たとえば、補間とエッジ強調の処置が行われる。ここでは、生成像は現像された保存像と対応することが意図されているので、強調は生成像が対応した現像保存像と非類似にならないようにする、という制限だけが考慮される。保存像が電子像である場合、同等の強調が確認像と保存像の両方に対し実施される。電子保存像のデジタル処理は、JPEG圧縮のようなファイル転送、及び、ファイルフォーマッティングを含む。
【0048】強調は、較正された生成像を選択された現像チャネルの出力特性に適合させるために行われ得る。調節に関連した現像は、特定の撮影媒体のユニットのために後で行われる現像工程の事前知識を前提とする。この事前知識は、特定の撮影媒体ユニットに対する現像オプションを制限すること、全ての利用可能な現像を標準化すること、又は、たとえば、制御パッドに文字を入力し、若しくは、スイッチをセットして現像選択肢を選択するようユーザに要求することによって利用することができる。この指定は、特定の現像オプションの使用を指示し、生成像における効果を直接的又は間接的に示すことができる。撮影媒体ユニット上での指定のアプリケーションは、磁気式コード若しくは光学式コードの適用のような、当業者に公知の多数の手段を用いて実現される。
【0049】生成像は、必要とされる前に、或いは、必要に応じて、望み次第で、処理速度及び利用可能なメモリの制限に従って電子像から準備される。メモリのサイズを最小限に抑えるため、電子像は、次の像が撮像装置から読み出される前に、処理され低解像度像として記憶される。
【0050】コントローラ81は、電子コンポーネント間で、信号ラインに沿って、像の転送を容易に行えるようにさせ、必要に応じて、その他の制御機能を提供する。コントローラ81は、全ての電子コンポーネントのための制御信号を同期した関係で生成するタイミング発生回路(独立して図示されない)を含む。コントローラ81は、単独のコンポーネントとして例示しているが、これは、説明の便宜上に過ぎないことが理解されるであろう。コントローラ81は、分散した場所に設けられた等価的な機能の多数のコンポーネントとして実現してもよい。同じ考え方が、プロセッサ106及びその他のコンポーネントにも適用される。同様に、別個のユニットとして説明されているコンポーネントは、一部の実施例では、都合に応じて、結合され、或いは、共用される。
【0051】種々のタイプの画像表示装置26が使用され得る。たとえば、画像表示装置は、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管ディスプレイ、或いは、有機エレクトロルミネッセント・ディスプレイ(OELD、若しくは、有機発光ディスプレイ(OLED)とも称される)を含む。
【0052】画像表示装置26は、好ましくは、撮影者が撮影直後に容易に確認することができるように、本体12の背面若しくは上部に取り付けられる。一つ以上の情報表示装置114は、露出状態、バッテリー状態、印刷フォーマット(たとえば、C、H若しくはP)、フラッシュ状態、オーダーされた印刷数、などのカメラ情報を撮影者に提示するため、ボディ12に設けられ得る。便宜上、情報表示装置は、一般的に単数で取り扱う。情報表示装置114は、多種多様なカメラ10の関連情報を提示し、関連情報の中には、保存像が現像後に、不適当な品質のプリント、或いは、その他の最終像を与える場合に、後で詳述するように、警告メッセージが含まれる。情報表示装置114及び画像表示装置26は、別々の表示装置によって実現してもよいが、或いは、両方の表示装置を共通表示装置の連続的な部分によって実現してもよい。情報表示装置114は、情報が画像表示装置26に、画像上の重ね合わせとして、或いは、画像の代わりに与えられる場合には、省略できる(図示せず)。情報表示と画像表示が別々の場合、情報表示装置114は、情報表示ドライバによって作動される。或いは、カメラ10は、情報表示装置114、画像表示装置26若しくはその両方に描写される視覚的警告の代わりに、又は、視覚的警告に加えて、聴覚的警告を与えるスピーカ237を含み得る。
【0053】図1に示された実施例の場合、画像表示装置26は、本体12の背面に実装され、情報表示装置114は、画像表示装置26に隣接させて本体12に実装され、二つの表示装置は、撮影者が一瞥するだけで確認することができる単一のユーザインタフェース118の一部を構成する。画像表示装置26及び情報表示装置114は、仮想ディスプレイ(図示せず)としてファインダー58を通して見ることができるように、代替的に、或いは、付加的に取り付けてもよい。
【0054】好ましくは、画像表示装置26は、スイッチ(別個には図示されず)の作動によって要求に応じて動作し、画像表示装置26は、タイマー、若しくは、シャッターリリース22の最初の押下によってオフにされる。タイマーは、コントローラ81の機能として実現され得る。
【0055】特に、図1及び4を参照するに、カメラ10のユーザインタフェース118は、シャッターリリース22、レンズユニットのズーム動作を制御する「ズームイン/ズームアウト」ボタン120、及び、その他のユーザ制御器122を、亜G像表示装置26及び情報表示装置114と共に備える。シャッターリリース22は、両方のシャッター92及び94を作動する。写真を撮影するため、シャッターリリース22はユーザによって作動され、セット状態から中間状態へ移動し、次に、リリース状態へ移る。シャッターリリース22は、典型的に、押すことによって作動される。説明の便宜上、シャッターリリース22はシャッターボタンに関して一般的に記述される。シャッターボタンは、最初に、第1スイッチS1を作動し、シャッターリリース22をセット状態から中間状態へ変更するため、第1ストロークによって押され、次に、第2スイッチS1を作動し、シャッターリリース22を中間状態からリリース状態へ変更するため、第2ストロークによって押される。従来技術において周知である他の二つのストロークと同様に、第1ストロークは、自動焦点、自動露出、及び、フラッシュ系準備のような露光範囲画定カメラコンポーネントを作動し、第2ストロークは保存像の撮影を作動する。
【0056】図4を参照するに、シャッターリリース22が第1ストロークへ押されたとき、撮像レンズユニット76及び複合レンズユニット64は、それぞれ、レンジファインダー86によってコントローラ81へ送られた被写体距離データに基づいて、検出被写体距離へ自動焦点調節される。コントローラ81は、ズームドライバ78又はズームセンサ(図示せず)のうちの一方若しくは両方から、レンズユニット74及び76がセットされた焦点距離を示すデータを受け取る。カメラ10は、カメラ10に充填されたフィルムカートリッジ40のフィルム速度を、フィルムユニット検出器124を用いて検出し、この情報をコントローラ81へ中継する。カメラ10は、後述のように、照度計として機能するコンポーネントからシーン輝度(Bv)を獲得する。シーン輝度及びその他の露出パラメータは、コントローラ81内のアルゴリズムへ提供され、このアルゴリズムは、焦点距離、シャッター速度、アパーチャ、及び、随意的に、撮像装置24によって与えられたアナログ信号の増幅用の利得設定値を決定する。これらの値に対する適当な信号は、コントローラ81のモータ・ドライバ・インタフェース(図示せず)を介してドライバ88、100、110、112へ送られる。利得設定値は、ASP AD変換器104へ送られる。
【0057】カメラ10は、撮像装置24又は別個の検出器126(破線で図示される)、或いは、両方を使用して、周囲光を評価する。検出器は、単一のセンサ129若しくは多数のセンサ(図示せず)を作動する周囲検出器ドライバ128を有する。用語「センサ」は、センサのアレイを含む。センサは、周囲光検出が周囲領域の異なる部分から受けた光を別々に測定するかどうかに基づいて、単独のセンサ、或いは、複数のセンサのように指定される。単独のセンサは、色毎に別個の光検出器を備える。周囲光検出器又はセンサは、光学系56から光を受け、或いは、光学系56の外部で光を照射される。
【0058】一部の実施例において、評価撮影ユニット18は、周囲光を評価するため使用される。これらの実施例では、一つ以上の電子像は、保存像の撮影前に撮影される。一つ以上の予備像からの撮影電子像データは、標本化され、シャッター速度の自動設定値及びダイヤフラム設定値のようなシーンパラメータは、撮影電子像データから決定される。これらの予備電子像は、撮影系14が予備モードである限り、連続したシーケンスで撮影され得る。たとえば、予備像は、シャッターリリース22が第1ストロークによって作動され、その位置に保持される限り、順次に撮影可能である。この予備像の撮影は、シャッターリリース22がスタンバイ位置に戻されるか、又は、保存像撮影用の第2ストロークへ作動されたときに終了する。予備電子像は、特に断らない限りメモリ54に保存され、通常、代わりの電子像がメモリ使用量を減少させるため撮影されたときに、順番に棄てられる。予備像は、写真を作成する際に撮影者が撮影前に使用するため画像表示装置26へ供給される。画像表示装置26を電子ファインダーとして使用することは、エネルギー使用量が著しく増加させるので好ましくない。
【0059】電子撮影ユニットは、既知の値を使用して、照度の指標を得るため、組み立て中に較正される。たとえば、コントローラ81は、多数のスポット測光のため使用されるアルゴリズムと同じ種類の光測定アルゴリズムを使用して、予備像に提示されたデータを処理することが可能である。この手順は、後続の各予備像に対して繰り返される。個々の画素、又は、画素のグループは、多数のスポット測光で使用される個別のセンサの代わりに使用される。たとえば、コントローラ81は、最大値が見つかるまで画素と画素を比較することによって、像に対するピーク照度を決定可能である。同様に、コントローラ81は、像の全画素の算術平均である全体的な強度を定める。多数の測定アルゴリズムは、撮像装置アレイ24の選択された領域、たとえば、上部中間領域だけの平均値又は積分値を与える。別のアプローチは、多数の領域を評価し、全体的な値を得るため領域に別々の重みを付けるアプローチである。たとえば、中央に重みが付けられた系の場合、中央画素は、周辺画素よりも大きい重みが付けられる。カメラ10は、中央重点測光とスポット測光のような種々のアプローチを手動で切り替えることができる。或いは、カメラ10は、シーン内容の評価に基づいて自動的に測光アプローチを選択し得る。たとえば、上部に広い水平方向の明るい領域を有する像は、空であると解釈することが可能であり、像の残りの部分に対し特定の重みが付けられる。
【0060】適当な照明条件の下で、撮像装置24は、単独の予備像から、測光及び光バランス判定を行う。非常に極端な照明条件は、2枚以上の予備電子像の系列を使用し、許容可能な電子像が撮影されるまで露出パラメータを変更することによって緩和される。パラメータを変更する方式は重要ではない。
【0061】以下のアプローチは便利なアプローチである。未知シーンが測定されるとき、撮像装置24は、中間利得に設定され、関心のある像領域は標本化される。画素の測定値がある種の上限閾値(TH)、たとえば、220を超えたとき、利得が高すぎる、と想定され、1回目の測定の半分の利得(1ストップ小さい)を用いて2回目の測定が行われる。本例におけるTHとTLの値は、1画素当たり8ビットに基づく、例示的な値であり、最大値は255である。2回目の測定が、前に測定されたセンサ照度レベルの約2分の1に対応するコード値を与える場合、測定は正確であり、かつ、典型的であると考えられる。2回目の測定が、上限閾値THを超える場合、この処理は、前の測定値の2分の1の測定値が得られるまで繰り返される。1回目の測定の結果、下限閾値(TL)、たとえば、45yほりも小さい値が得られた場合、利得は2倍にされ、2回目の測定が行われる。2回目の測定結果が1回目の測定結果の2倍である場合、測定は正確であり、かつ、典型的であると考えられる。そうではない場合、利得は、もう一度2倍にされ、測定が上限閾値の場合と同じ方法で繰り返される。アパーチャ設定値及びシャッター速度のような露出パラメータは、利得の変更とは別個に、或いは、利得の変更と組み合わせて、同じように変更される。真っ暗のような限界のケースでは、電子像撮影ユニットは、許容可能な像を撮影できない。このような場合、評価器140(図4には、コントローラ81内の破線のボックスとして示されている)は、カメラ10が既存の条件下では適切な設定値を得ることができなかった旨の警告メッセージをユーザへ提示することができる。評価器140は、一般的に、コントローラ81の一部として取り扱われる。評価器140は、別個のコンポーネント、又は、制御系80の他のコンポーネントの一部として設けてもよい。
【0062】コントローラ81がシーン輝度値を取得した後、コントローラ81は、シーン輝度をフラッシュ作動ポイントと比較し、次に、コントローラ81は、ユーザが手動でフラッシュをオフにするまで、フラッシュユニット36による完全な照明を許可する。このアプローチのための適当なアルゴリズム及び機能は、当業者に周知である。
【0063】第2のスイッチS2は、シャッターリリース22が更に第2ストロークへ押されたときに作動する。第2のスイッチS2が作動したとき、フィルムシャッター92は作動され、潜像の露光フィルムフレーム上の撮像が始まる。フィルムシャッター92は、ここで、保存像露光時間間隔と呼ぶ区間に亘って一時的に開く。撮像装置シャッター94も作動され、保存像露光時間間隔の1倍以上の間隔で一時的に開く。
【0064】〔修正案及び過剰寸法撮像装置の使用〕特定の実施例において、カメラ10は、撮影が成功した後、修正案をユーザへ提供する。撮影の失敗については、警告メッセージと関連して後述する。
【0065】図3を参照するに、カメラ10は、ユーザによって注目している被写体130へ向けられる。カメラ10を向けることによって、保存像撮影ユニット16の保存視野角(図3に点線で示される)は、保存撮影用の写真シーン133を定義し、評価撮影ユニット18は、保存撮影ユニット16の視野角と同じでも同じでなくてもよい評価視野角135を定義する。図3において、評価視野角135は、破線で示された保存視野角131と、図3において一点鎖線で示された付加的なボリュームとを含む。
【0066】狙いを定める補助として、保存像撮影ユニット16によって定められた写真シーン133が、カメラ10のファインダー133に(上述の通常のファインダーの限界内で)描画されることが好ましい。シーンのファインダー58への描画は、シーンに合うようにファインダー58の視野を制限することによって、或いは、より広い視野に目盛りを加えてシーンを定義することによって達成される。
【0067】用語「写真シーン」及び「シーン」は、カメラ10の保存像撮影ユニット16によって撮影されたか、撮影されるであろう特定の光像内の全てのものを示すために使用される。換言すると、写真シーンは、保存像撮影ユニット16の視野によって規定される。用語「視野」は、特定の光学コンポーネント若しくは光学系によって映像化された領域全体を指定するため使用される。このシーンは、特定の写真撮影イベント内の保存像撮影のためユーザが作成したものの全体である。シーンは、一般的に、被写体130側と背景132側に分類される。撮影者の視点から、注目中の人物若しくは対象物被写体130はシーンの重要な部分であり、背景132は補助的な部分である。
【0068】写真シーンは、保存像撮影、或いは、保存像撮影とは独立にユーザによる写真シーンの指定によって定義される。ユーザによる写真シーンの指定は、保存像撮影を行うことなく、カメラ10を指示ツールとして使用する。その場合に、ユーザによる指定は、保存媒体がカメラ10に設けられていない場合、又は、保存像撮影がユーザによって禁止されているとき、第2のストロークによるシャッターリリース22の作動によって行われる。ユーザによる指定は、その目的のため設けられた別個の制御器(図示せず)の作動によって行ってもよい。説明の便宜上、以下の議論は、保存像撮影に従って準備された修正案に制限される。カメラ10が保存像撮影を行わずに指示ツールとして使用される場合にも、同じ議論が当てはまることが理解されるであろう。
【0069】再度、図3を参照するに、シーンはファインダー58に描写され、保存像は一つ以上の原電子像と共に撮影される。原電子像は、それぞれ、定義されたシーンを含む視野を備え、ある種の場合には、この視野は定義されたシーンの視野よりも広い。撮影後、一つ以上の像が原電子像から導出され、これらの生成像は、要求に応じて、又は、撮影後に自動的に、カメラ10の本体12に実装された画像表示装置26でユーザへ表示される。2枚以上の生成像を画像表示措装置26に同時に表示することが可能であるが、寸法上の制約によって、各生成像を交互に表示する方が好ましい。また、好ましくは、生成像は、ユーザの連続的な写真撮影を妨げないように、要求されたときだけに表示される。
【0070】好ましくは、原電子像は、保存像の撮影と同時に撮影され、シーンに対応した生成像は、撮像の直後に表示するため利用できるようにされる。この生成像は、生成シーン像とも呼ばれる。上述の通り、期待された現像後の対応した保存像と類似しているかどうかを照合するとき、この生成シーン像は、確認像とも呼ばれる。露出パラメータが対応する保存像に対して変更された生成シーン像及び生成像とは異なる原電子像の部分を含む生成像は、評価像と呼ばれる。
【0071】カメラ10は、一般的に、生成像が、確認像と評価像を含む実施例に関して議論されている。同じ議論が他の異なる実施例にも適用されることは明らかであろう。
【0072】原電子像の撮影に成功した後、生成シーン像に対する露出情報は、共通の撮影者エラー及び見落としについて解析され、この解析結果に応じて、同じ被写体の引き続く保存像の撮影を変更する一つ以上の修正案がユーザへ表示される。露出情報は、生成シーン像に対応した領域90におけるレンジファインダーデータ、カメラ向き、選択された印刷フォーマット(アスペクト比)、並びに、像の異なる領域に対する輝度及び色情報のような情報を含む。カメラ向きは、カメラ方向センサ134によって与えられる。印刷フォーマットは、ユーザ作動可能スイッチ(別個には図示されず)によって示される。輝度情報及び色情報は、電子像又は一つ以上の別々のセンサ、或いは、それらの両方から抽出される。
【0073】露出情報の解析は、写真シーン及び生成シーン像において、写真被写体及び背景を識別するために向けられた一つ以上の異なる判定結果を含むことが非常に望ましい。これが望ましい理由は、構図に関する修正案は、新米の撮影者にとって、他の修正案よりも役立つことが期待されるからである。これは、特に、カメラ10が自動フラッシュ及び自動焦点のような一つ以上の自動機能を備える場合に顕著である。新米の撮影者が、確認像に表示された構図上の欠陥を修復する方法を認知する可能性は、輝度の問題のような他の結果よりも低い。これに対し、構図上の欠陥は、仕上げ印刷物若しくはその他の比較的大きい像において、ユーザに明白である可能性が高い。さらに、新米の撮影者は、構図上の問題がある場合には、明るすぎる、暗すぎる、若しくは、カメラのぶれによる不鮮明さなどに問題がある場合よりも写真を再撮影するためより多くの働きかけを必要とする。このような場合、修正案は、教授用ツールとして作用し、ユーザが別の構図を試してみるように働きかける。このような修正案がない場合、ユーザは構図をやり直してみようとはしないであろう。
【0074】好ましくは、被写体と背景の判定は、生成シーン像の種々の領域90に対するレンジファインダー86のデータを使用する。種々の領域90を被写体及び背景に分離するため使用される規準は、期待されるカメラ用途に応じて変化し得る。都合の良い規準は、領域90に対する測定距離が最近距離の領域90の測定距離の数倍よりも大きい場合に、その領域90を背景として、領域90に対する測定距離が最近距離の領域の測定距離の数倍以下である場合に、その領域を被写体である、とする規準である。都合の良い倍率は2倍である。単独で使用され、或いは、上記規準と組み合わされる別の都合の良い規準は、領域90に対する測定距離が撮像レンズユニット76に対する無限遠に対応する場合に、領域90を背景とする。たとえば、ある種のカメラでは、この距離は、12×30.48cm以上である。単独で使用され、或いは、上記の一つ以上の規準と組み合わされる別の規準は、像の外側領域90を背景とする。この規準は、像の密接した内部領域90の判定に対応する規準として適用される場合に最も有効である。別の規準は、フラッシュユニット36が作動された場合に、相対的に明るく、接近した領域90が被写体を表現し、その他の領域90が背景であるとする。この規準は、他の距離ベースの規準が曖昧である場合に、予備的に使用すると都合が良い。更に別の規準は、レンジファインダー86が無限遠に被写体だけを検出した場合に、相対的に明るいか、不鮮明であるか、或いは、その両方である領域90を空であるとする。たとえば、水平線が中央にある場合、再照準が提案される。
【0075】これらの規準は簡単である点で有利である。パターン検出のような他のより複雑な規準を使用してもよい。たとえば、電子像は、像の中で目の位置を判定するため解析される。このアプローチは非常に大量の計算用リソースを必要とする。
【0076】種々の規準、特に、簡単な規準の欠点は、誤りを含む構図上の修正案を、少なくとも時折、提示することである。これは、重大な欠点ではない。殆どの人は、構図を見たとき、良い構図と悪い構図を認識する。良い構図を表わす修正案は容易に検出され、構図の悪い誤りを含む修正案を無視することは簡単であると期待される。また、同じ被写体を撮影するための種々の様式を見せられると、ユーザは、一つ以上の提案を組み合わせることにより、或いは、全く別の方向へ進むことによって、自分自身の画像を以前よりも容易に追求できるようになる。
【0077】修正案の誤りは重大ではないので、一つの生成シーン像に応じて、被写体と背景の判定のような異なる競合する規準を用いて、多種類の修正案を作成することが可能である。ユーザは、たとえ、一つ以上の提案が元の撮影像よりも構図を悪化させているとしても、得られた修正案のグループを有益であると考えるであろう。
【0078】修正案は、引き続く保存像撮影の間に行われる。修正案は、ユーザが追従するならば、評価像とは異なる保存像の撮影につながる。好ましい実施例において、修正案は、第1の保存像の(フィルム又はデジタル)の開示後に行われ、ユーザは、第2の保存像を撮影する際に修正案に従う。第1の保存像は、ある瞬間、すなわち、急速に変化し得るシーンを撮影する。第2の保存像は、必要に応じて、かつ、繰り返しを許す状況であるならば、修正案に基づいて改良される。修正案は、1回目の保存像の撮影がなくても行われるが、このアプローチは、主として、カメラの日常の使用ではなく、より良い技術の教授を目的としている。
【0079】露出情報の解析に基づいて、一つ以上の修正案のデジタルサブルーチンは、利用可能な修正案のルックアップテーブル136から選択される。ルックアップテーブル136は、サブルーチンが保存されたデータベースの形式でもよく、或いは、サブルーチンが必要に応じて導出されるアルゴリズムでもよく、或いは、一つ以上のデータベースとアルゴリズムの組合せでもよい。アルゴリズムには、ファジィ論理アルゴリズム又はサブルーチンが含まれる。
【0080】図26を参照するに、修正案はユーザへ提示される描画によって表現される。描画138は、テキストメッセージ138aの形でも、アイコン138bの形でもよく、提案された効果を知らせる。非常に好ましくは、サブルーチンは、多数の修正案の原電子像への適用を具現化する像の導出のためのサブルーチンである。生成像として表示された修正案は、修正案像138cと呼ばれる。終始得案は、生成像と印の組合せとして表現してもよい。図26には、ズーム処理又は接近の修正案の4通りの描画が示されている。アイコン描画136bは、定型化された文字”Z”の形式である。テキスト描画138aは、テキスト”zoom(ズーム)”である。修正案像138cは、所定の倍率でデジタル的にズームインした生成像を表示する。組合せ修正案138dは、テキスト又はアイコン提案を修正案像の上に重ね合わせる。
【0081】非常に好ましくは、修正案は修正案像138cとしてユーザに提示される。なぜならば、このアプローチは、印、若しくは、印と一つ以上の生成像との組合せよりもユーザが素早く実現できるからである。印、又は、印と像の組合せを用いる場合、ユーザは、後続の保存像の見え方を、頭の中で、或いは、提案された場面をセットアップすることによって視覚化する必要がある。これは、特に、多数の修正案を提示された初心者の場合に時間を要する。修正案像138cを用いる場合、後続の保存像の見え方は、実際的な制限の範囲内で画像表示装置に表示されているので、余分な視覚化ステップは不要である。ユーザは、修正案に従うか、従わないかをより迅速に決定することが可能である。ユーザは、修正案に部分的に従うか、又は、二つ以上の修正案を組み合わせるかどうかを即座に決定することが可能である。これにより、ユーザ側の利益が増す。なぜならば、提案は、有効なアドバイスを与えるために完全に適切である必要は無く、また、より多くの写真撮影工程を生成し、楽しむことはユーザに委ねているからである。
【0082】殆ど無制限の数と種類の修正案がユーザ側で利用可能にされることは明らかである。修正案の数と種類に関する一つの実際的な制限は、カメラ10の用途である。たとえば、主として教授用ツールとして又は専門家向けに設計されたカメラ10の場合、修正案の種類と数は、汎用のカメラ10よりも多ければ多いほど適している。別の実際的な制限は、誤りのある提案に対するユーザの許容度の要求が競合し、誤りを含む提案の数を減少させることができるハードウェア及びソフトウェアによって負担される処理負荷がより多くなることである。更に別の実際的な制限は、提示された情報を即座に理解し、その情報に基づいて行動する撮影者の能力である。二重露光、又は、魚眼レンズの利用の提案のように、ある種の修正案は、殆どの写真撮影状況において、本質的に僅かにしか役立たない。したがって、好ましくは、特定の撮影イベントの場合に、修正案の総数は制限され、不適切である危険性が高い修正案は回避される。
【0083】提案の総数及び種類に関する特定の値は、プリセットされるか、若しくは、ユーザによってセットされる。ユーザがセットする場合、修正案は、プルダウンメニューがコンピュータプログラムで変えられるのと同じように、階層若しくは選択可能なレベルで与えられる。たとえば、ユーザは、少数、適度、及び、多数の間で、或いは、未経験者、初級者及び上級者の間で、修正案レベルを選択することができる。何れの場合も、オフ設定が設けられ、修正案機能がオフにされる。ユーザインタフェース118のユーザ制御器122は、この目的のためのスイッチを組み込み得る。ちょっとした撮影者が使用するカメラ10の場合、現時点では、好ましくは、修正案の数は、1回の撮像イベントについて3個以下にプリセットされ、修正案は、提案が特定のシーンでは完全に不適切である危険性を低下させるように制限される。
【0084】提案の重複、及び、二つ以上の類似した提案の提供は、提示された情報を即座に理解し、提示された情報に基づいて行動する撮影者の能力を高めるために除去される。たとえば、水平方向に構成されたシーンの場合、垂直方向の構図にするため右回転や左回転を提案することは望ましくない。同様に、ズームイン動作/接近動作は、単独、若しくは、少数の修正案像138cを用いることによって、多数のズーム位置における像の長い系列よりも巧く提案される。
【0085】修正案は、構図変化、露出パラメータ変化、及び、両者の組合せとして、大きく分類される。構図変化は、シーンの視覚的要素の一部若しくは全部の再配置である。露出パラメータ変化は、シーンの視覚的要素の一部若しくは全部を再配置することなく変更するカメラ機能の修正である。非常に好ましくは、露出情報は、構図変化及び露出パラメータ変化の両方に関して解析される。たとえば、最初に、写真撮影被写体及び背景が写真撮影シーン内で識別するための判定がなされる。被写体と背景の相対的な特性は、評価され、所定レンジの値と比較される。
【0086】表1は、修正案と、対応したカテゴリ、ユーザ行為、及び、評価画像を提案像に類似させるために使用されるデジタル修正の例を列挙した表である。
【0087】
【表1】

構図変化は、生成シーン像に制限されるか、又は、一つ以上の方向で生成シーン像を超える像要素を付加し得る。生成シーン像に制限された変化の一例は、ズーミングである。ズーミングの場合、デジタル式ズームアルゴリズムは、生成シーン像に適用され、得られた修正案像138cは光学式ズーミング若しくは接近移動の効果を模倣する。デジタル式ズームアルゴリズムは当業者に周知である。画像要素を付加しない構図変化の別の一例は、矩形生成シーン像の回転である。
【0088】生成シーン像を超えた画像要素を付加する構図変化の一例は、後続の保存像のシーンの中心を生成シーン像に対して再配置するように、カメラ10を構え直すことである。生成シーン像を越えた画像要素を付加する構図変化の別の一例は、矩形生成シーン像を有するカメラ10の回転である。このような種類の修正案像138cを得るため、生成シーン像を被い、少なくとも片側で生成シーン像を超えて拡がる原電子像の視野が必要とされる。
【0089】図9は、カメラ10によって撮影された保存像よりも大きい寸法である撮像装置24によって撮影された原電子像142の説明図である。図10は、矩形フォーマットを有し、原電子像142から抽出された確認像144の説明図である。確認像144は、原電子像の寸法及び相対位置を示すクロスハッチングされたボックス146に対して示されている。撮影された保存像は、図10において確認像に関して示された関係と同じ関係を原電子像に対して保持する。原電子像は、図11にボックス146に対して示されるように修正案像138cを作成するため、拡大縮小され、比例させられる。この修正案像138cは、カメラ10の90度回転と類似する。図9における原電子像の幅及び高さは等しく、図10及び11に示されるように、保存像の最長寸法に比例する。図12は、回転及び再センタリングを含む修正案像138cを許容するように拡大縮小され比例させられた原電子像の説明図である。原電子像は、図13に示されるように、4辺の全てで確認像144を超えて広がる。
【0090】保存像の特定の構造に対し過大寸法の撮像装置は、当業者に周知の態様で、特定の撮像装置に対し所望の視野角を得るため、光学系を設計することによって準備される。撮像装置の視野角は、異なる焦点距離で電子撮影ユニットと保存撮影ユニットの間の視差変化を実質的に除去するためオフセットしている確認像を得るために必要である視野角を超える。このようにして、撮像装置の視野角は、保存像と、電子像撮影ユニットの任意の視差補正の両方に対して寸法が過大である。このため、カメラは、像を得るため使用された原電子像の部分をシフトさせることにより、確認像及び他の生成像の視差を補正することが可能である。これは、他の変化に加えて、特定の修正案を与えるために必要である。
【0091】評価撮影ユニット18は、特定のフォーマットを有する保存像に適合するように拡大縮小され、釣り合わされた原電子像142のため必要な視野角を得るように構成される。既に説明した通り、視野角は、一方又は両方の寸法で、原電子像142よりも広くすることが可能であり、撮像装置24の実際の寸法は重要ではない。効率上の理由から、好ましくは、撮像装置24は、カメラ10に対し望ましい修正案を可能にさせるため必要ではなくなる。
【0092】図14a乃至18は、原電子像142の要求された寸法に関する狙いの定め直し、及び、回転の修正案の効果を説明する図である。図14aには、被写体の頭部148が水平方向及び垂直方向で中央に配置された確認像144が示されている。図14bに示された修正案像138cは、人物の頭部148が像の頂点から3分の1の位置まで上へ移動されている。水平位置は変化していない。図14cは、シーンの元の寸法を実線145で示し、提案された変更を破線147で示している。図15のa乃至cは、垂直(縦)向きのシーンに対する同じ関係を示す図である。
【0093】図16aには、図14aと同じシーンが示されている。図16bは、修正案像138cである。カメラの回転と、人物の頭部148を像の最上部から下へ3分の1まで移動させる狙いの定め直しの効果を示す図である。図16cは、図14c及び15cと同様にシーンの寸法に関する変更の効果を示す図である。図17aは、図14bと同じシーンを表わす確認像144であり、すなわち、人物の頭部148は、像の最上部から下へ3分の1に配置される。図17bは、図16bと同じ修正案である。図17cは、シーンにおける変化を提案するが図14cの提案とは異なる。なぜならば、この修正案はカメラ10を別の角度に向けるからである。
【0094】図19bは、図19aの確認像144に応じて与えられるであろうズームイン又は接近移動の修正案像138cを示す図である。図19cは、シーンの寸法に対するこの変化の影響を示す図である。図20a乃至20cは同等の説明図であるが、カメラ10は縦向きに構えられ、修正案像138cは、ズームイン又は接近移動の修正案と、人物の頭部を3分の1の位置へ再配置する修正案の両方を表わす。ユーザを補助するため、この提案は、テキストメッセージ、又は、単語「ズームイン」のようなその他の印(図20a乃至20cには図示されず)を含み、撮影者が像に付随する修正案を実施するために要求される行為を表わす。テキスト、或いは、その他の印は、修正案像138cの上に重ね合わせてもよく、或いは、別の情報表示装置114などに重ねて表示してもよい。ユーザは主として像に依存していることを前提とすると、テキストは簡単でもよく、また、不完全であっても構わない。たとえば、図20bは、「ズームと再配置」のようなメッセージを付加してもよい。
【0095】図18は、原電子像を撮影することができる撮像装置24の概略図であり、この撮像装置24は、図14乃至17並びに図19乃至20に示されるような修正案139のため使用され得る。破線149は、確認像144として使用される生成シーン像を与える撮像装置24の部分を示す。図示された破線149は、4:7のアスペクト比をもつ。生成シーン像部の記号+で示された中心は、原電子像の水平方向の中心であり、垂直方向では最上部から3分の1だけ下方にある。撮像装置24の最長寸法(xで示されている)は、生成シーン像部の対応した寸法(aで示されている)の4/3である。撮像装置24の他の寸法(yで示されている)は、生成シーン像部の寸法aの7/6である。
【0096】図18の撮像装置24は、ズームアウト又は被写体から遠ざかる移動に関連した修正案像(図示されず)のため使用され得る原電子像142の撮影にも適している。
【0097】図18の撮像装置24の機能は、図14乃至17及び19乃至20の全ての修正案を提供することができるカメラ10に組み込み得る。これは好都合である。なぜならば、修正案の組合せは、初級撮影者に共通した失敗の大半をカバーするからである。図21を参照するに、この組合せは、カメラ10が特定のシーンパラメータの組の検出に応答して、多数の修正案を提供できるようにさせる。図21において、たとえば、樹木150は、確認像144の中央付近に配置されている。カメラは、3通りの修正案像138cを含む提案の組を準備する。3通りの修正案像138cは、全て、樹木150を3分の1のポイントまで移動させる。上段の修正案像1381は、他に何もしない。中段の修正案像1382は、カメラ10が90度回転している。下段の修正案像1383は、樹木150にズームイン、又は、接近している。
【0098】図21において、修正案は、中央の樹木150の検出された配置ミスを訂正する提案と、シーンを構成する代替的な方法の提案の両方の提案をユーザに提供する。この提案は、たとえ、ユーザが樹木を3分の1のポイントへ配置するためカメラの向きを直すという提案が不適切であると判定したとしても、ユーザにとって有益であると思われる。このため、並びに、同様の理由から、単に修正案を検出された問題の解決だけに密接に結び付けるのではなく、シーンを見る代替的な方法又は異なる方法を提案する修正提案をユーザに提供することが一般的に望ましい。
【0099】撮像装置24は、図18の撮像装置24よりも広い評価視野を有する原電子像142を提供し得る。これは、上述の垂直方向のカメラ向きの修正と同様に、かつ、垂直方向の修正に加えて、水平方向のカメラ向きを修正するために有用である。図22乃至23は、このような撮像装置24に対する原電子像142と、検出された被写体を垂直方向に再センタリングすることを提案する対応した修正案像138cの説明図である。
【0100】提案すべき修正案を決定するため使用されるアルゴリズムは、カメラ10の利用可能な処理能力の限界内で、必要に応じて、多少複雑にすることが可能である。たとえば、簡単なアルゴリズムの実施態様が図27乃至30に例示されている。この例の場合、レンジファインダーデータは、上述のように、被写体と背景を判定するため、最初に解析される。次に、一つの例を除いて、被写体の相対位置だけに基づいて提案が作成される。図27乃至30は、検出された被写体と、得られた修正案とを示す。レンジファインダー情報は、図2と同じような形式で、レンジファインダー領域90のグリッド91によって表現される。検出された被写体の位置は、Xで示されたボックスによって指定される。図27乃至30において、修正案は、H−アスペクト比(4:6)確認像に関して作成される。同様の提案が、C−アスペクト比(4:7)の像にも適用される。修正案は、図27乃至30では、元のシーンの寸法に関して実線145によって表わされ、修正案に従って提案された寸法に関して破線147で表わされている。
【0101】図27において、相対的に大きい被写体152は、被写体の上方と左側に過大な背景を含むかもしれない。第1の修正案は、垂直方向の狙いを定め直すことである。第2の修正案は、パノラマ方式アスペクト比に変更することである。第3の修正案は、垂直方向及び右側へカメラの向きを修正することである。
【0102】図28において、被写体154は、両側の過大な背景によって狭められている。第1の修正案は、縦向きにカメラの向きを変えることである。第2の修正案は、C−アスペクト比に変更することである。
【0103】図29において、被写体156は、上方及び両側に過大な背景が存在する。第1の修正案は、狙いを定め直し、ズームイン/接近移動させることである。第2の修正案は、狙いを定め直し、縦向きにカメラの向きを変えることである。第3の修正案は、狙いを定め直し、C−アスペクト比に変えることである。
【0104】図30において、被写体158は中心から外れ、被写体の上方に過大な背景があるかもしれない。中心から外れている被写体は、意図的に外されていると考えられるが、修正案では、パノラマアスペクト比に変更される。
【0105】図示されない別の状況では、レンジファインダーデータが背景だけを表わし、被写体が存在しない。この場合、風景像であることが想像されるので、パノラマアスペクト比が提案される。明るさ情報及び色情報は、明らかな水平線を3分の1のポイントへ移動させるため狙いの定め直しを提案すべく使用され得る。この修正案では、空は、像の上部にあり、像の残りの部分よりも明るいか、若しくは、青みを帯びていることが仮定される。
【0106】画像表示装置26は、確認像と他の生成像を表示する。これは、数種類の方法で実現される。矩形表示装置は、フルサイズで、同じアスペクト比の矩形状生成像を表示することが可能であり、カメラ回転修正案の場合には、寸法が縮小した像を表示する。或いは、画像表示装置26は、画像表示装置のフルサイズで同じ提案像を横向きに表示してもよい。この場合、ユーザは、表示された修正案を適切な向きで見るためには、カメラ10を回転させることを強いられる。このアプローチは、比較される生成像のサイズがぴったり合う点で有利であるが、好ましいアプローチではない。なぜならば、これは、厄介であり、かつ、確認像と修正案像138cとの間で高速な切り替えをする気にはなれないからである。多数のユーザは、このような素早い切り替えが確認像と修正案像138cの差を比較するため価値があることを認めることが期待される。
【0107】好ましくは、画像表示装置26は、同じアスペクト比をもつ生成像が垂直方向及び水平方向で同じ寸法で表示されるように、寸法が大きくされる。図1に示されるような正方形状の表示装置は、この目的のために好都合であるが、矩形状の表示装置は、生成像が全ての向きでぴったり合うように共通の寸法にされているならば、使用可能である。
【0108】原電子像142が保存像及び確認像144よりも大きくされているカメラ10の実施例において、電子撮影ユニット18は、原電子像142に対する周囲光を全体として、又は、保存像及び確認像に対応した原電子像142の一部に対して評価することができる。どちらの場合でも、上述のように、実際の測定量は、センサ構造によって像の全エリア未満に制限される。現時点で好ましくは、周囲光は、確認像を生じ、保存像に対応した原電子像の一部を用いて評価される。このアプローチは、撮影者の意図に沿い、かつ、シーンに最も良く合致する撮影設定条件の値を与える。
【0109】データが利用可能であるため、周囲光、及び、各修正案像138cに対する他の条件は、随意的に、独立に評価され得る。この評価は、露出パラメータを設定するためには使用されないが、個々の修正案像138cに対するデジタル修正を決定するため使用される。デジタル修正は、個々の修正案像138cに対応した後続の保存像で認められるものを模倣するように関連した修正案像138cを変更する。これは、必ず不正確であり、利用可能な画像情報、処理速度及びメモリ制約によって制限される。更なる制約は、既に説明したように、シーンの被写体が、後続の保存像で再撮影のため利用できなければならない点である。
【0110】図24は、このアプローチの一例の説明図である。デジタル修正は、露出値Evの変化の影響を模倣するため明化−暗化アルゴリズムを使用する。シーンは、最初、カメラファインダー58を使用して撮影者によって構成される。シーンのファインダー像160では、被写体162、すなわち、バスケットを抱えた女性が中央ではなく、一方の端寄りに配置されている。本例の場合、家屋163も表示されている。家屋は、カメラ10から、女性よりもはるかに離れているので、背景の一部として処理される。シャッターリリースは、第1ストロークを通過して押され、スイッチS1を作動する。他の場面で説明したように、この予備撮影イベント(図24では、ボックス165によって示されている)は、電子撮像装置に、1枚又は一連の予備電子像164を撮影させ、レンジファインダー情報91を捕捉させる。説明の簡単化のため、以下では、単独の予備電子像164を使用する場合に基づいて説明する。
【0111】予備電子像164は、デジタル化され、パクセル166に分割され、分割像1668が得られる。各パクセル166は、(図示しない)画素(ピクセル)のブロックである。たとえば、好都合のアプローチは、像を36×24個のパクセルに分割し、各パクセルは、16×16個の画素のブロックから抽出される。説明の便宜上、図24のパクセルは、必要以上に大きい寸法で表示され、n×nの配列で例示されている。パクセルは、n×n個のブロックに限定されない。
【0112】分割像168の第1の位置170の露出値が判定される。第1の位置170は、ファインダー像160によって定められたシーンと合致し、図24では、分割像168の夫々のパクセス166内のXのパターンによって記号化されている。第1の位置170の画素は、画素累算器(図示せず)によって対応したパクセル166に結合され、画素累積器は、第1の位置170におけるパクセス166のパクセル値の配列を得るため、対数的に量子化されたRGB値を平均化する。パクセル166は、保存像撮影用の露出値、及び、保存像の撮影と並行した原電子像144の撮影用の露出値を決定するため、上述の一つの方式で重み付けされる。
【0113】レンジファインダー情報は、レンジファインダー86の(特に図示されない)異なる素子に対する変動する値の形式である。この値は、それぞれの素子によって定められた領域90のパターン内で検出された距離を示す。この領域は、シーン及びファインダー像160(図24では領域グリッド91によって記号化され、シーン表現の上に重ね合わされる)と所定の関係がある。自動焦点機能は、撮像レンズの焦点を調整するため、この領域に対する値を使用する。
【0114】シャッターリリースは、次ん、第2のストロークによって押され、スイッチS2を作動し、主たる撮影イベント(図24ではボックス169によって示される)を生ずる。保存像167が撮影される。保存像167の撮影と並行して、原電子像142が撮影される。原電子像は、デジタル化された原電子像142を与えるためデジタル化され、対応した分割像168aが生成される。
【0115】確認像144は、シーンに対応した分割像168の第1の位置170から準備される。図24において、確認像は右上に示されている。処理機器などの制限の範囲内で、現像によって生成された最終像は、確認像144と合致するであろう。
【0116】レンジファインダー情報は、この時点(図24では、領域グリッド91の繰り返しによって示される)で評価される。使用されるレンジファインダー情報は、利用可能な処理パワー及びその他の実際上の制限に基づいて、上述の予備電子像と同時に得られ情報、或いは、保存像撮影の時点のレンジファインダー値の測定から得られた情報である。領域90の値は比較され、被写体が判定される。この解析は、先行して行われる自動焦点処理に対応するか、或いは、別々の態様で値に重みを加える。図24において、被写体は、中央から外れていることが判定される。この情報、及び、カメラパラメータのその他の値は、ルックアップテーブル136へ供給され、ルックアップテーブルは、これに応答して、被写体を中央へ配置するためカメラ10の向きを変える修正案を提供する。これは、分割像172の夫々のパクセル166における移動したXのパターン172によって示される。修正案像138cは、移動したパターン172によって定められた原電子像の第2の部分から準備される。
【0117】確認像144では、太陽182は背景に含まれる。図24に示された修正案像138cにおいて、カメラは向きが定め直され、太陽は、保存像撮影ユニット16の視野角から外れるであろう。ある種の測光装置を用いる場合、これにより、第1シーンに対し決定された露出パラメータとは異なる露出パラメータが得られるであろう。シーン内の太陽の有無に応じて、異なる露出パラメータが判定される。たとえば、シーンの背景は、太陽がシーンに存在する場合に露光不足になり、太陽が含まれない場合には適切に露光される。
【0118】確認像144から修正案像138への変化のタイプは、仮想的な露出パラメータを決定するため、修正案像138cに対応したパクセル166のアレイを使用することによって受け入れられる。仮想的な露出パラメータは、露出パラメータが保存像撮影ユニット16の動作中に生ずるであろう影響を模倣するため、電子像の夫々の部分の修正量を計算する明化(照明)−暗化(陰)修正アルゴリズム178によって使用される。修正量は、必要に応じて、それぞれの修正案像138cを生成するため適用される。
【0119】露出パラメータ変化は、シャッター速度、ダイヤフラム開口、及び、照明のような露出パラメータを変更する。露出パラメータ変化を表わす修正案像138cは、直前に説明した修正案像138cに類似した方法で、シーン全体、又は、シーンの一部分だけを修正することにより生成される。この方法では、露出パラメータは原電子像の異なる部分の間で異なる。
【0120】多様な露出パラメータ修正案は、フラッシュに関連した変化を与える。完全なフラッシュの使用が提案される。この提案は、カメラ10が暗い背景から暗い被写体を検出し、被写体と背景が共にフラッシュレンジに入っている場合に与えられる。対応した修正案像138cは、フラッシュの効果をデジタル的に模倣するため、均一に明るくされる。フィルフラッシュの使用が提案される。これは、レンジファインダー86によって検出された被写体の位置に合致する修正案像139c内のパクセル166を明るくするデジタル修正によって行われる。カメラ10が、暗く、フラッシュのレンジ外の背景から暗い被写体を検出した場合、カメラ10は、被写体だけを照明することによって表わされるノーマルフラッシュと、被写体と背景を同程度に照明することによって表わされる夜間ポートレートの2種類の修正案を提案する。夜間ポートレートの場合、被写体は、主としてフラッシュ照明によって露光され、シャッターは、周囲光の背景露光が十分に得られるように開いた状態を保つ。夜間ポートレートモードは、前景の被写体に対して十分なフラッシュ露光が背景を適切に照明するには不十分であるような状況のため設計される。夜間ポートレートモードの場合、被写体は、視認可能な背景に対して、フラッシュによって十分に露光される。
【0121】被写体深度及び焦点ゾーンの変化は同様に表現され得る。多数の距離で検出された修正案像のエリアは、レンズ焦点や被写界深度の変化によって生じる光学的なボケや鮮明化を模倣するため、デジタル的にぼかしたり、鮮明化したりできる。
【0122】図31a乃至31cには、上述の構図及び露出パラメータの修正案を提供するカメラロジックの具体的な一実施例のフローチャートが示されている。スタート184から始まり、ユーザは、第1ストロークによってシャッターリリース22を押し、スイッチS1を閉じる。ステップ186で、カメラは、スイッチS1が閉じているかどうかを判定し、閉じている場合に、1枚以上の予備電子像を撮影する(ステップ188)。フラッシュ設定条件、印刷フォーマット選択、画像オリエンテーション(向き)、及び、レンジング(距離)情報が、それぞれ、ステップ190、192、194及び196で決定される。
【0123】カメラは、ユーザが第2ストロークでシャッターリリースを押すことによってスイッチS2が閉じているかどうかを判定する(ステップ198)。スイッチS2が閉じている場合、カメラは、最初に、撮像レンズの焦点を合わせ(ステップ200)、保存像を撮影する(ステップ202)。ビューファインダーユニットのような光学系のその他の部品は、必要に応じて、焦点位置の差などの制限の範囲内で、撮像レンズと並行して焦点が合わされる。少なくとも一つの評価像が、保存像の撮影と並行して、電子撮像装置によって撮影される(ステップ204)。評価像はデジタル化される(ステップ206)。確認像はデジタル化された評価像から導出される(ステップ208)。
【0124】この時点、若しくは、それ以前に、カメラはシーン内の被写体及び背景を判定する(ステップ210)。カメラは、判定された情報がルックアップテーブル内の一つ以上の修正案に対するプリセット条件と合致するかどうかを調べるため、被写体−背景情報及び露出パラメータの他の値をルックアップテーブルと比較し(ステップ212)、修正案の組を作成する(ステップ214)。修正案の組はメモリに保存される(ステップ216)。
【0125】ユーザは、生成像を見るためスイッチS3を作動する。カメラは、スイッチS3が閉じているかどうかを判定し(ステップ218)、スイッチS3が閉じているならば、画像表示装置を作動する。好ましくは、スイッチS3は、スイッチS1が閉じている場合に、ユーザが作動させようとしない限り、開いた状態で保たれるように構成される。スイッチS3が閉じられるとき、確認像は、表示装置に表示される(ステップ220)。
【0126】ユーザは、次に、修正案像を見るため、スイッチS4を作動する。カメラは、スイッチS4が閉じているかどうかを判定する(ステップ222)。スイッチS4が閉じている場合、カメラは、修正案の組を読み出し(ステップ224)、第1の修正案像を生成し(ステップ226)、第1の修正案像を確認像の代わりに表示させる(ステップ228)。
【0127】カメラは、全部の修正案像が表示されたかどうかを判定し(ステップ230)、表示されていない場合に、提案された組の修正案像毎に、ステップ222〜ステップ228を繰り返す。提案された組の全ての修正案像が表示されたとき、カメラは、ユーザが像を検討し終えたかどうかを判定する(ステップ232)。検討し終えていない場合、カメラは、スイッチS3が作動されたかどうかを判定するステップ218から始まるステップを繰り返す。ユーザが検討し終えた場合、カメラは、初期条件のスタートステップ184へ戻る。ユーザが像の検討を終了した明白な指示を与えることができるようにスイッチS5を設けてもよい。或いは、タイマーは、スイッチS1の動作を監視し、スイッチS1が押されているときには、生成像の表示を停止させ得る。
【0128】上記の実施例の説明は、簡単な修正案と、これらの修正案の実施を始動する簡単なパラメータとに制限されている。実際の用途では、より複雑なアプローチの方がユーザ側により多くの利益をもたらすであろうと考えられる。たとえば、カメラの向きの再設定、カメラの回転、及び、ズーム若しくは接近移動のうちの一つ以上の修正案は、被写体が、レンジファインダーによって特定の距離レンジ、たとえば、1乃至6メートルの距離レンジ内で検出されたシーンに制限される。
【0129】〔出力品質警告〕次に、図32乃至45を参照して説明する。一部の実施例では、カメラ10は、撮影された保存像が現像したときに低品質になりそうな場合に、出力品質警告を行う。この警告は、ユーザが同じ被写体について、先行の撮影イベントに現れた望ましくない条件を訂正しつつ、別の写真を撮影することを可能にさせる。警告は、保存像撮影の間に撮影された一つ以上の評価像の解析に基づいている。警告は、修正案に付加して与えられ、或いは、修正案がない場合に別途与えられる。
【0130】図43には、出力品質警告を与える方法が示されている。保存像撮影用の撮影設定条件が判定され(ステップ254)、保存像が撮影される(ステップ256)。保存像の撮影(ステップ256)と並行して、複数の評価像が撮影される(ステップ258)。評価像の一つ以上の画像特性が、撮影後に判定される(ステップ260)。評価像の画像特性は、ルックアップテーブル(例示されない)に設けられた標準レンジと比較される(ステップ262)。出力品質警告は、一つ以上の画像特性が標準レンジの範囲外であるときに生成される(ステップ264)。確認像は、表示装置でユーザに提示され(ステップ266)、同時に、出力品質警告も提示される(ステップ268)。
【0131】警告は、印、像、又は、これらの組合せによって描写される。図38は、確認像144と、4種類の警告の描写の説明図である。警告は、最終的な像が現像後に暗すぎる可能性がある旨の警告である。第1の警告描写236aは、定型化された文字”D”の形式のアイコンである。第2の警告描写236bは、「暗すぎる」というテキストである。第3の警告描写236cは、確認像144に対して、過剰に暗化された生成像である。類似した警告描写(図示せず)は、真っ黒の像の描写でも構わない。別の警告描写236dは、確認像144と、テキストメッセージ「非常に暗い」の組合せである。警告描写236は、確認像とは必ず相違する。なぜならば、確認像はそれ自体が警告ではないからである。全ての場合において、警告236は、確認像144の場合よりも当業者に明白である態様で、現像後の最終像で予想される特定の問題を記述する。これは図38に示されている。第3の警告描写236cは、画像が確認像144よりも人工的に暗化された生成像の修正である。この暗化処理は、ユーザにとって容易に理解できる。台4の警告描写236dは、確認像144と、確認像144に重畳されたテキスト「非常に暗い」の組合せである。理解を容易にするため、好ましくは、警告236は、テキスト単独、若しくは、テキストと生成像の組合せのような印の形式である。
【0132】警告は、テキスト、或いは、その他の印として、画像表示装置26ではなく情報表示装置114に表現してもよい。警告が情報表示装置114に提示される場合、好ましくは、情報表示装置114及び画像表示装置26は、カメラ10の向きを変えなくても、一瞥するだけで調べることができるユーザインタフェース118に設けられる。これにより、ユーザは、確認像144を検討しながら、警告メッセージ236を素早くチェックできるようになる。
【0133】警告236は、発光ダイオードなどのような(図示しない)インジケータを用いて提示することが可能である。このアプローチは、好ましくない。なぜならば、インジケータの光、又は、同等物は、上述の他の警告表現よりも非常に曖昧さを含み、曖昧さを無くすためには、実際的ではない多数のインジケータを配置しなければならないからである。必要なテキスト、或いは、その他の印を表示装置に提示する方が簡単、かつ、実際的なアプローチである好ましくは、警告236は、ユーザの注意を、現像後の最終像に問題が生じるであろう旨の明確なメッセージに引き付ける。現時点で好ましい警告の形式は、静止、スクロール、又は、点滅するテキストメッセージと、画像表示装置の中心に置かれた大型アイコンである。これらの印は、ハイライトさせてもよい。ここで、ハイライトは、より明るく点灯するような任意の表現を意味し、アイコンのグループの中の一つを他のアイコンよりも目立たせる。
【0134】図33乃至37は、警告236が与えられる方法の一部の具体的な例の説明図である。図33乃至37に示された実施例の場合に、情報表示装置114は、矩形状であり、画像表示装置26の底部と繋がっている。テキスト的警告メッセージは、情報表示装置に提示される。
【0135】図33において、シーンは適切に撮影され、動き又は露出の問題はなく、情報表示装置114は、警告メッセージを生じない。テキストメッセージ238は、フィルムユニット36が、保存像の1コピーの印刷を要求するため、現像の際に解明される記録情報を含む旨を指定する。図34は、異なるシーンが撮影された後の、図33に示されるような情報パネルの説明図である。本例の場合に、ユーザは、写真を撮影するときに、カメラ10を動かしている。動きが非常に大きい旨の警告メッセージは、情報表示装置114に設けられる。さらに、印刷数は、自動的にコピー数0にセットされるので、保存像は、本例では、ユーザによって書き換えられない限り印刷されない。
【0136】図35は、図33と同様の情報パネルの説明図であるが、異なるシーンが撮影された後の情報パネルである。本例の場合、ユーザは、逆光条件でポートレートを撮影し、太陽が保存像の視野に入っている。ハイライト部分が過度に明るいという旨の警告メッセージが情報表示装置114によって与えられる。印刷数は、再び零に設定される。図36は、図35の例と同一の撮影条件に対する代替的な警告メッセージの説明図である。図36において、大型の警告メッセージアイコン236aが像の上に重ねられる。このアイコンは、ユーザの注意を引くことができるように、明るい色(たとえば、明るい赤)でもよく、及び/又は、点滅してもよい。図37において、警告メッセージ236b、「逆光シーン フィルフラッシュオン」は、カメラが自動補正を用いて照明条件に応答している。ユーザはこの自動補正を許容しても、許容しなくてもよい。
【0137】図34において、警告メッセージは、保存像撮影と同時に撮影された二つ以上の時間的に変位した電子像の一つ以上の露出特性に基づいている。米国特許第6,298,198号明細書に記載されているように、多数の像は、撮影された潜像がカメラ10とシーンの内容の相対移動によってぼやけているかどうかを判定するため使用される。
【0138】保存像露光時間間隔中に生ずるカメラのぶれは、潜像では、ぼやけた像として撮影される。被写体の動きは、カメラのぶれとは異なり、潜像内にぼやけた領域として現れる。ぼやけ(ブラー)の程度は、特定の動きと、潜像時間間隔に対する動きの時間間隔とに応じて変化する。このぼやけは、単独の並行した電子像では、電子露光時間間隔と潜像時間間隔の差に依存して、視覚化される場合と視覚化されない場合とがある。シャッター時間は、電子像と潜像の場合に同じにすることが可能であるが、かなりの複雑さが伴う。
【0139】米国特許第6,298,198号明細書は、確認像におけるモーションブラー(動きによるぼやけ)を視覚化する技術を開示する。この技術では、二つの時間的に変位した電子像が保存像露光時間間隔の間に撮影され、確認像を得るため合成される。その結果として、二つの重ね合わせ像は、保存像内のモーションブラーを近似する。図34は、二つの合成ライン像240及び242を用いてこのモーションブラーを説明する。
【0140】カメラ10は、確認像を準備するためにこの技術を使用し、さらに、動きによるぼやけ(不鮮明さ)が存在するかどうかを警告目的のため判定する。シーンの全部若しくは一部に対する光学系56の動きは、フィルム露光時間区間の異なる時点で撮影された二つのデジタル像からの値を比較することによって判定される。撮影されるべきシーンにおける望ましくない動き、たとえば、握手などは、二つの像の間の差の量を判定することによって見分けられる。この動きに関連した差が閾値を超えた場合、警告メッセージが画像表示装置26に表示される。
【0141】図39を参照するに、保存像撮影中の、動きによるぼやけの解析に使用される二つのデジタル画像244及び246の撮影は、好ましくは、保存像露光時間間隔252の先頭248で始まり、最後250で終了するようにタイミングを合わされる。図39に示された2枚の付加的な電子像は、露出解析に関して後述する。保存像露出時間間隔252の初期部248と最終部250の間でシーン像に差を生じさせる動きは、デジタル像244及び246にも対応した差を生じさせる。潜像撮影機関の最初と最後からのデジタル像244及び246は、最初の電子像244及び最後の電子像246と呼ぶ。この用語は、原電子像と対応した生成像の両方を表わす。より厳密な語法によれば、更なる区別が必要な場合には、最初の原電子像、最後の原電子像、最初の評価像、及び、最後の評価像という用語が使用される。
【0142】確認像は、最初の評価像と最後の評価像のどちらでもよく、好ましくは、確認像は、二つの画像の画素毎の組合せによって得られる。輝度は合成の前後で半分に削減される。
【0143】保存像露光時間間隔252の中間部278に完全に制限されたカメラとシーンの相対移動は、検出されない。殆どの写真撮影の場合に、このことは重要ではない。なぜならば、実際の写真撮影中に観察される大多数の動き、並びに、現像した最終像の品質に著しい悪影響を与える動きは、検出されるからである。
【0144】好ましくは、最初の原電子像244の撮影は、保存像露出時間間隔252と実質的に同時に始まり、最後の原電子像246の撮影は、保存像露出時間間隔252と実質的に同時に終わる。これに対し、最初の原電子像244と最後の原電子像246の一方又は両方の電子露光時間間隔が保存像露光時間間隔252の時間制限を超えると、得られた合成像が、適切な時間ではなく、潜像によって撮影されなかった動きを表示する危険性が現れる。最初の原電子像時間間隔280及び最後の原電子像時間間隔292は、同時性の差が撮像イベント中に動きを停止する時間の長さであるならば、保存像露光時間間隔と「実質的に」同時である。たとえば、保存像露光時間間隔よりも1/250秒前に開始した最初の原電子像時間間隔は、保存像露光時間間隔と実質的に同時である。保存像露光時間間隔252の初期部248と、中間部278と、最終部250の相対的な割合は、可変であるが、好ましくは、初期部248及び最終部250は間隔が等しく、対応した最初の電子露光時間間隔280及び最後の電子時間間隔282と同一の時間的重なりがある。
【0145】動きの評価は、保存像露光時間間隔に少なくとも2回の露光を獲得できる撮像装置24を必要とする。フィルム20と撮像装置24の相対的な撮像速度は、この露光が可能になるように選択する必要がある。現時点で、これは非常に容易に実現することができる。なぜならば、相対的に高速である撮像装置と、低速であるフィルムが容易に入手できるからである。最初に、撮像装置を選択し、次に、この特定の撮像装置による複数回の露光が可能になる保存像露出時間間隔が得られる撮像速度を備えたフィルムを選択するのが有利である。
【0146】最初の原電子像244及び最後の原電子像246から生成された二つの評価像は、最初の像244と最後の像246の間の差の大きさを表わす差画像(図示されない)を準備するため、画素毎に輝度に関して減算される。露光時間の違いは、調整可能であるが、好ましくは、最初の原電子像244と最後の原電子像246は同一の露光時間をもつ。差画像は閾値と比較され、差画像が閾値を超える場合、警告メッセージがユーザへ与えられる。この比較は、強度(輝度)に対して、各輝度の画素数をグラフ化した例示的な差画像のヒストグラム253を用いて、図40に示されている。同じグラフ上の曲線255は、閾値を表わす。本例の場合、差画像は閾値を超えない。このようなヒストグラムの判定は、当業者に周知の方法を使用して制御系で行われる。
【0147】図44は、図43に示された方法の手順の説明図である。最後の評価像246は、副標本化(サブサンプリング)され(ステップ270)、最初の評価像244が減算される(ステップ272)。差の値の生成に加えて、この手続は、実際的に、最初の評価像244を最後の評価像246と同様に副標本化する。差画像の各画素の輝度の絶対値が計算される。動きがなく、かつ、電子ノイズがない場合、この差画像は零に等しくなるであろう。しかし、ノイズ及び被写体の動きのために、差画像の画素値は、一般的に非零である。値が大きくなると、撮影されたフィルム像に存在する動きが大きくなる。差画像は閾値と比較される(ステップ274)。たとえば、上述のように、特定のコード値毎に画素数を与えるヒストグラムは、計算され、所定の閾値曲線に対してグラフ化される。カメラは、この差画像が閾値の範囲内であるか、閾値を超えるかどうかをチェックし(ステップ276)、必要な場合に限り、警告を生成する(ステップ264)。
【0148】警告の他に、カメラは、ユーザが努めてカメラをしっかりと保持すること、三脚を使用することなどの修正案を提示し得る。
【0149】図40は、図33に示された確認像に対応する撮影イベントに対する動きによるぼやけのテスト用ヒストグラムを示す図であり、過大な動きによるぼやけを表わす閾値限界曲線255が同時に描かれている。各コード値でのヒストグラムカウントは、曲線255によって与えられる同じコード値での閾値限界と比較される。閾値の比較によって、閾値が決して画素コード値によって超えられないことが判明した場合、動きによるぼやけの問題は存在しない。閾値の比較によって、閾値が、少なくとも一つのコード値に関して超えられたことが判明した場合、品質は、動きによるぼやけのために不適当である、と判定される。図40に示された例の場合に、動きによるぼやけは存在しない。図34は、写真の撮影中にユーザがカメラ10を動かした場合の撮影像の説明図である。この場合、図40の閾値曲線は超えられ、過剰な動きを通知する警告メッセージが情報表示装置に与えられる。
【0150】動きによるぼやけの量を判定する別の方法を利用してもよい。たとえば、閾値比較は、品質が不適当であることを示す前に、閾値が数個のコード値に対して超えられることを必要とする。或いは、差画像の全画素の絶対値の平均が計算され、閾値コード値と比較される。特定の比較の望ましさは、特定用途に対し許容可能であると考えられるモーションブラーのレベルと、特定のカメラの場合に予測される電子ノイズのレベルとに依存する。モーションブラーを判定する他のアルゴリズム、たとえば、最初の電子像及び最後の電子像を使用して計算された動きベクトルの結果に基づくアルゴリズムは、代わりに利用できる。
【0151】多数の原電子像が、特定のフラッシュ無しの保存像を現像することにより生成される最終像が、露出過多若しくは露出不足、或いは、それらの組合せが原因となって不適当な写真を表現する可能性があるルミナンス値のレンジを備えるかどうかを判定するため使用される。後者の一般的な例は、フィルフラッシュを用いない逆光シーンの撮影である。この露出評価は、動きによるぼやけの評価と組み合わされる。
【0152】露出評価は、撮影されたシーンの品質ではなく、現像によって生成された最終像の期待される品質に向けられる。これは、保存像の露出過多及び露出不足を適度に補正する写真フィルム、特に、写真印刷フィルムのラチチュード(寛容度)を考慮する。
【0153】撮影イベントにおいて、フィルム潜像は、保存像露光時間間隔の間、保存像ダイヤフラム設定条件のフィルムダイヤフラムで、フィルムシャッター92を瞬間的に開くことによって撮影される。保存像露光時間間隔と、保存像ダイヤフラム設定条件は、他の写真フィルムカメラ10の場合と同様に、フィルム露光が開始される前に、決定されセットされる。特定のシーンに対する露出値は評価され、シャッター及びダイヤフラムの設定条件が決定される。これは、一般的に、自動的な手順として説明されているが、これらの手続は手動で行ってもよく、たとえば、外部計器及び完全に手動式の制御器を用いて行える。
【0154】上述の通り、写真フィルムは露出ラチチュードが備わり、最適な露出値で保存像を撮影しなくても構わない。用語「露出ラチチュード」は、特性曲線の直線中心部において瞬時ガンマ(ΔD/ΔlogE)が平均ガンマの少なくとも25パーセントである特性曲線セグメントの露出範囲を表わす。Eは、ルクス秒単位での露出を表わすため使用される。ガンマは、対数露出での対応した追加的な増分(ΔlogE)によって生成された画像密度の追加的な増分(ΔD)を示すため利用され、最小密度よりも約0.15高い密度の第1の特性曲線基準点と、第1の基準点から0.9logEだけ離された第2の特性曲線基準点の間に広がる露光範囲で測定された最大ガンマを示す。上記の定義を同時に満たす多色記録ユニットを備えた色素子の露出ラチチュードは、赤、緑、及び、青色の記録ユニットの特性曲線上の露出レンジである。保存像撮影は、このように、露出値のレンジ内に収まり、満足できる結果が得られる。露出ラチチュードは、特に、カラーネガフィルム、すなわち、プリント用フィルムの場合に広い。
【0155】カメラ10は、保存像が所定の露出要求条件を超えた場合に、警告を与える。そのため、カメラ10は、使用されるフィルムの露出ラチチュードと、カメラ決定露出値と露出ラチチュードの関係とを考慮しなければならない。
【0156】カメラ決定露出値と、露出ラチチュードの関係は、殆どのカメラ10の場合に、簡単である。フィルムシャッター92及びダイヤフラムの設定条件は、カメラコンポーネントの精度限界の範囲内で、決定露出値に適合される。このアプローチは簡単であり、かつ、利用可能な露出ラチチュードと独立である。説明の便宜上、カメラ10は、決定露出値に適合させる簡単なアプローチの面で記述されているが、カメラ10はこのような面に限定されない。
【0157】カメラ10は、記号化された設定条件又は手動の設定条件を読むことによって、充填されたフィルムの露出ラチチュードを判定する。カメラ10は、類似した露出ラチチュードを有する写真フィルムだけを使用するカメラに制限することも可能である。これは、現時点では、たとえば、新写真システム(APSTM)のフィルム(APSネガフィルムとも称される)の場合であり、カラー及びモノクロのネガフィルムに制限され、類似した露出ラチチュードを備えている。たとえば、カメラは、最適露出に対して最大4個の露出オーバー写真ストップと最大2個の露出アンダー写真ストップの許容可能な像に関する露出値を有するAPSネガフィルムと共に使用するように制限できる。或いは、警告メッセージは、DXコードのようなフィルムユニットコードからカメラ10によって自動的に判定されるように、或いは、ユーザによって手動でセットされるように、適切なフィルムが使用される場合に制限してもよい。各コード、又は、手動設定値は、駅国メッセージの目的のため、特定の露出ラチチュードを定める。
【0158】保存像露出値には、電子像撮影用の公称電子露出値が対応する。この公称電子露出値は、保存像露出値と同様に計算されるが、保存像撮影ユニット16のパラメータではなく、評価撮影ユニット18のパラメータに基づいている。評価撮影ユニット18の撮像装置24は、撮像装置24は、フィルムと比較すると、上述の露出ラチチュードが無視できる程度の量である、という点で写真フィルムと相違する。一般的に入手可能な市場の撮像装置はこの特性を備えている。実際的な面で、これらの撮像装置の露出ラチチュードは、露出パラメータの設定精度の限界の範囲内に収まるので、無視することができる。
【0159】公称電子露出値は、前述の動きによるぼやけの解析に使用される最初の原電子像及び最後の原電子像に設定条件を与えるため使用される。これらの二つの原電子像はどちらも、確認像を生成する際に使用可能であり、或いは、好ましくは、確認像は、二つの画像の画素単位の結合によって得られる。カメラ10は、一般的に、それぞれの電子露出値で露光された最初の原像と最後の原像に関して説明され、確認像は、各原画像の画素値を半分に低減し、その結果を組み合わせることにより生成される。半分に減少させた露出レベルで露光した最初の原画像の画素値と、最後の原画像の画素値を組み合わせるような他のアプローチも、等価的な確認像を生成するため使用可能である。説明の便宜上、確認像は、一般的に、公称電子露出値で露光されたものを示す。この用法は、確認像を生成するため使用される多種多様なアプローチを含む。更に、説明の便宜上、カメラ10は、一般的に、動きによるぼやけの解析と、露出の解析を同時に行う実施例に関して記述される。
【0160】図39を参照するに、露出解析の場合に、少なくとも二つ以上の電子像が最初の原像及び最後の原像に付け加えて撮影される。異なる原電子像は、撮像装置によって課される最小時間間隔だけによって分離され、或いは、原電子像よりも多くの像は、先行の原電子像に対して、利用可能な時間制限の範囲内で、遅れを生じる。4枚の時間的に変位した原電子像の撮影は、この目的のために便利である。これらの原電子像は、最初の原画像244及び最後の原画像246と、2枚の別の原電子像284及び286(露出原電子像とも称される)を含む。撮影後、各原電子像は、アナログ出力としてAD変換器104へ送られ、デジタル像に変換され、メモリ54に蓄積される。画質が適当であるかどうかを判定するために必要な処理は、比較的低解像度の画像に基づいて実行できるので、確認像の生成に必要ではない原画像は、記憶するため必要なメモリのサイズを削減するため副標本化される。
【0161】露出原電子像284及び286は、最初の原像244と最後の原像246の間で、保存像露出時間間隔252の間に撮影される。或いは、露光原電子像284及び286は、保存像露光時間間隔252の範囲外(これは図示されない)で撮影してもよい。これらの撮影は、保存像露光時間間隔252の前後のどちらでもよく、或いは、一方の露光原電子像284又は286は保存像露光時間間隔252の前に撮影し、もう一方の露光原電子像は保存像露光時間間隔252の後に撮影してもよい。露出条件を変化させる可能性に起因し、また、各写真撮影イベントに要する時間を最小限に抑えるため、好ましくは、露光原電子像284及び286は、共に、保存像露出時間間隔252の間に撮影され得る。
【0162】露出原電子像284及び286は、公称電子露出値よりも高い露出値及び低い露出値をもち、それぞれ、露出過多(露出オーバー)像286及び露出不足(露出アンダー像)と呼ばれる。参照番号284及び286で示され、図39に示された順番は重要ではない。露出原電子像284と286の何れか一方が他方よりも先行する。
【0163】露出過多値及び露出不足値は、フィルムの最大露出ラチチュードの限界を表現するよう選択される。たとえば、最大4写真ストップの露出過多と最大2ストップの露出不足の許容可能な画像に対する露出ラチチュードを有するカラーネガフィルムの場合、露出過多設定条件は、カラーネガフィルムを+2ストップで露光し、露出不足設定条件は、フィルムを−4ストップで露光する。
【0164】フィルム潜像が適当なレベルで露光されたかどうかは、確認像、露出過多像、及び、露出不足像のヒストグラムを解析することによって判定された。このようなヒストグラムの判定は、動きによるぼやけの解析に関して先に説明したのと同じ方法で実行される。
【0165】確認像が最大レベル及び最小レベルの多数の画素値を有する場合、露出過多像及び露出不足像からのヒストグラムは、特定のフィルムタイプを考慮して、露出過多又は露出不足がどの程度重大であるかを判定するため検査される。たとえば、実現可能な0乃至255の値のスケールを用いて、確認像と露出過多像の両方で、コード値0を有する画素がカウントされる。同様に、同じスケールを用いて、確認像と露出不足像の両方で、コード値255を有する画素がカウントされる。
【0166】図39に示された例の場合、4個の時間的に離れた原電子像が撮影される。最初の原電子像244は撮影され、次に、露出不足像284が撮影され、露出過多像286が撮影され、更に、最後の原電子像246が撮影される。撮像装置24は、適切に露光された原電子像に対し公称電子露出時間間隔tをもつ。最初の原像244及び最後の原像246は、最初の原電子像時間間隔280及び最後の原電子像時間間隔282の間に露光される。各時間間隔は公称露光時間間隔tと同じ間隔をもつ。露出不足像284は、時間間隔tよりも短い露出不足時間間隔288の間に露光される。露出過多像286は、時間間隔tよりも長い露出時間を有する露出過多時間間隔290の間に露光される。
【0167】図39に示されるように、露出不足時間間隔は、他の原電子像の時間間隔よりもかなり短く、露出不足像を生ずる。露出過多時間間隔は、他の時間間隔よりもかなり長く、露出過多像を生ずる。カメラ10の評価撮影ユニットが可変アパーチャを有する場合、露出評価時間間隔の一方又は両方の区間は変更可能であり、同時に、ダイヤフラム設定条件を変化させることにより同じ露出値を維持する。
【0168】保存像及び電子像を撮影する際にカメラによって行われる手続の系列が図45に示されている。コントローラ81は、最初に、第1のスイッチS1が閉じているかどうかを判定する(ステップ292)。スイッチS1が閉じているならば、明度値は、カメラ10に充填されたフィルムタイプ及びフィルム速度に基づいて確かめられる(ステップ294)。明度値は、従来技術で周知であるようにDXコードを使用して決定される。フィルムシャッター92及びアパーチャは計算され(ステップ296)、電子露出時間間隔が計算される(ステップ296)。本実施例の場合、撮像装置24のアパーチャは変化しない。この時間中に、第2のスイッチS2が閉じているかどうかを判定する(ステップ298)。フィルムアパーチャはセットされ(ステップ300)、フィルムシャッター92のタイマーがセットされる(ステップ302)。フィルムシャッター92は、開けられ(ステップ304)、電子シャッターは、最初の電子像244を、時間間隔tに亘って露光するため(ステップ306)開閉される。最初の電子像244は、次に、副標本化され、メモリ54に蓄積される。電子像の副標本化及び蓄積は、図45に示されていない。
【0169】電子シャッターは、次に、正常な露出よりも−4ストップの露出に対応する時間間隔t/16に亘って、露出不足像284を露光するため(ステップ308)開閉され、露出不足像電子像は副標本化され、メモリ54に蓄積される。電子シャッターは、次に、正常な露出よりも+2ステップの露出に対応する時間間隔4tに亘って、露出過多像286を露光するため(ステップ310)開閉され、露出過多像286は副標本化され、メモリ54に蓄積される。時間遅延が待機され(ステップ312)、最後の電子像撮影が適切な時間に始まり、最後の原電子像246が露光され(ステップ314)、メモリ54に蓄積される。
【0170】フィルムシャッター92のタイマーは、検査され(図示せず)、フィルムシャッター92は、保存像露出時間間隔252の終わりに閉じられる(ステップ316)。フィルムは、次のフィルムフレームへ進めるために送られる(図示せず)。
【0171】最初の原電子像244と最後の原電子像246の差は、第1閾値を超えるモーションブラーが存在するかどうかを判定するため解析される(ステップ318)。露出不足像284は、第2閾値を超えるハイライト部(明るい部分)が存在するかどうかを判定するため解析される(ステップ320)。露出過多像286は、第3閾値を超える影(暗い部分)が存在するかどうかを判定するため解析される(ステップ322)。
【0172】何れかの閾値を超える部分が存在する場合、適切な警告が作成され(ステップ324)、印刷数のデフォルトは、印刷数0にセットされる(ステップ326)。また、表示タイマーがセットされ(ステップ327)、表示装置は警告を表示できるようにされる(ステップ328)。或いは、表示タイマー及び表示装置は、適当なボタン若しくはその他のユーザ制御器(図示せず)を使用してユーザによって作動される。
【0173】表示装置に表示され(ステップ328)、表示タイマーが経過したか、若しくは、第1スイッチが閉じられたかどうかをコントローラが継続して検査し(ステップ330、ステップ332)、タイマーが経過した場合、表示が停止される(ステップ334)。
【0174】図41乃至42は、露出レベルを解析する特定のアプローチの説明図である。図41を参照するに、(露光時間t/16を用いて撮影された)露出不足像284内で、特定のコード値毎の画素数を与えるヒストグラム335は、過剰なハイライトに対する閾値曲線336と共に示されている。露出不足像284は、露出時間が非常に短いので(−4ストップ)、逆光シーンの場合のように一部の非常に明るいシーンハイライトが存在し無い限り、高いコード値をもつ画素数は少ない筈である。各コード値のヒストグラムカウントは、曲線によって与えられる同じコード値での閾値限界と比較される。閾値比較によって、少なくとも一つのコード値で閾値を超えたことがわかった場合、品質は、ハイライト露出問題のために不適当であると判定される。これに対し、閾値比較によって、何れの画素コード値でも閾値を超えることが無かったと判明した場合、ハイライト露出問題は生じない。これは、たとえば、図41に示されるような状況である。
【0175】図42を参照するに、ヒストグラム337は、(露出時間4tを用いて撮影された)露出過多像286において、特定のコード値毎の画素数を表し、過剰な影に対する閾値曲線338も示されている。露出過多像は、非常に長い露出時間(+2ストップ)をもつので、シーン内に非常に暗い影が存在しない限り、低いコード値をもつ画素数は非常に少ない筈である。各コード値のヒストグラムカウントは、曲線によって与えられる同じコード値での閾値限界と比較される。閾値比較によって、少なくとも一つのコード値で閾値を超えたことがわかった場合、品質は、影露出問題のために不適当であると判定される。これに対し、閾値比較によって、何れの画素コード値でも閾値を超えることが無かったと判明した場合、影露出問題は生じない。これは、たとえば、図42に示されるような状況である。
【0176】ルックアップテーブルは、過多露出閾値及び過少露出閾値用に設けられ、処理は、モーションブラー解析に関して既に説明したように制御系によって実行される。露出過多及び露出不足の評価は、モーションブラー解析に関して既に説明したように変化し得る。
【0177】警告メッセージは、重大な露出過多又は露出不足条件が検出されたときに、ユーザに提供される。露出不足像が高いコード値で多数の画素を含む場合、確認像の露出値に対応する保存像の露出値は非常に高いので、像ハイライトを撮影できない。露出過多像が低いコード値で多数の画素を含む場合、保存像の露出値は非常に低いので、影ディテールを撮影できない。何れの場合も、ユーザは、撮影像が満足できる品質プリントを提供することは期待できない旨を警告される。
【0178】ユーザがモーションブラー又はシーン露出設定条件は不適当な品質プリントを与えることが予想される旨の警告を受けたとき、ユーザは写真撮影イベントを繰り返すことが可能である。新写真システム(APS)性能を与えるカメラ10のようなある種の実施例において、ユーザは、注文写真プリントの枚数を、通常は1枚のデフォルトプリント数以外の数に変更可能である。必要であれば、カメラ10は、不適当な品質であると判定された像のデフォルトプリント枚数を零へ自動的に変化させ得る。これは、図33乃至36に示されている。図33において、シーンは、適切に撮影され、印刷カウント表示は、ユーザが印刷カウントを変更しない限り、このフィルム像の1枚のプリントが得られる旨のテキストメッセージ238を含む。図34乃至36において、保存像はプリント用として不適当であり、カメラ10は印刷カウントを変更し、印刷カウントメッセージ238は、ユーザが印刷カウントを変更しない限り、このフィルム像の零枚のプリントが用意される旨を示す。
【0179】確認像は、ユーザが確認像用のスイッチを作動させたときに表示される。警告メッセージは、必要に応じて、スイッチ作動を要求することなく、撮影の直後に与えてもよい。修正案は、先行の露出に関連して提示されるべき警告メッセージを生じさせた問題を回避するため潜在的な方式に関する情報を含み得る。たとえば、テキストをスクローリングさせると、写真を撮影するときにカメラ10が揺れた多数の理由、並びに、カメラ10を両手でしっかりと保持するような未来の像の動きを減少させる潜在的な方法を与えることができる。同様に、警告メッセージテキストは、逆光シーンの問題の説明を与え、フィルフラッシュが使用される修正案が与えられる。警告メッセージに関連した修正案は、上述の他の修正案と同様に、修正案像138c、印、又は、両方の組合せとして提供され得る。
【0180】〔修正再撮影カメラ〕本発明の具体的な一実施例において、カメラ10は、一つ以上の修正案を選択するユーザからの入力を受け入れる。カメラ10は、選択された修正案を実施する同一シーンの再撮影のため、カメラ10の撮影コンフィギュレーションをリセットすることにより、選択された修正案に基づいて機能する。ユーザは、撮像を繰り返すことが可能であり、条件が変化しない場合、得られた保存像は、選択された修正案に非常に類似する。
【0181】図4、46及び47を参照して説明すると、ユーザは、図31a乃至31bに関して既に説明したように、シャッターリリース22を押すことによって(図46の矢印340で示される)、シーンの保存像及び1枚以上の評価像を撮影する。図示されたファインダー像160は、撮影されたシーン像に対応する。図46に示されたカメラの場合に、画像表示装置は、電子ファインダーとしては使用されず、撮像の時点で像は表示されない。
【0182】図46において、カメラ10は、三脚342(破線で示される)に取り付けられ、カメラ10と、像内のモデル344は、図示されたステップの間、不動状態を保つ。これらの条件は、本例の説明における理解を容易にさせるために加えられている。三脚が無い場合、たとえ、撮影者とモデルが動かずにじっとしたままであり、カメラが撮影時と再撮影時に同一場所に配置されるとしても、カメラは、シーンの撮影と後の再撮影との間で動いていることが予想される。このような動きは、中間ステップ中にファインダーが表示するものを変化させるが、図46に示されるようなその他の特徴を変化させないであろう。しかし、カメラは、シーンが静止したままの状況での用途には限られない。多数或いは殆どの修正案は、被写体と撮影者の間の相対移動にもかかわらず、又は、他のシーン条件の妥当な変化にもかかわらず、適用可能である。たとえば、ズームインする修正案は、被写体と撮影者の相対的な間隔に依存する。被写体のその他の動き、或いは、一方の人物被写体と同じ距離の別の人物被写体の交替は、修正案の利用可能性に影響を与えない。
【0183】カメラ10は、像捕捉後に画像表示装置26を作動させるため、ユーザによって選択的に作動される(矢印348によって示される)表示スイッチ346(図47ではS−表示)を有する。制御系80は、この作動をチェックし(ステップ358)、それに応じて、確認像144を画像表示装置26に表示する(ステップ360)。
【0184】カメラ10は、ユーザによって選択的に押される(矢印352によって示される)提案レビュースイッチ350(図47ではS−提案)を有する。これにより、スイッチ350が直ぐに閉じられる。このスイッチ350の動作に応答して、制御系80は、メモリ内の修正案を読み出し(ステップ364)、修正案像138cを生成し(ステップ366)、修正案像138cを画像表示装置26に表示する(ステップ368)。
【0185】図46において、図示された修正案は、所定の程度でズームインすることである。この修正案は、修正案像138cと、情報表示装置に提示されるテキスト案138aの両方の形式で与えられる。
【0186】制御システム80は、次に、エンタースイッチ354が閉じられているかどうかをチェックし(ステップ370)、エンタースイッチが閉じていない場合、提案の組の全てのメンバーが表示されたかどうかをチェックする(ステップ372)。未だ表示されていないメンバーがある場合、次の修正案像の表示によって提案レビュースイッチ350の動作をチェックする処理が繰り返される。修正案像138cは、提案レビュースイッチ350を繰り返し作動することによって巡回する。
【0187】図47に示された実施例において、制御系80は、全部の修正案像が表示されたかどうかをチェックし(ステップ376)、表示された場合には、表示スイッチ346の作動をチェックする(ステップ380)。表示スイッチの作動が判明した場合、処理は、確認像の再表示から再始動される。タイマー(図示しない)は、ユーザが表示ボタンを押す期間を制限するため設けられ、表示ボタンがその期間内に押されなかった場合、カメラをスタート条件に戻す。
【0188】修正案は、エンタースイッチ354(図47では、S−エディット)を作動する(図46において矢印378で示される)撮影者によって選択される。修正案の選択によって、制御系80は、選択された修正案で示された方法を用いて元のシーンの再撮影が可能になるようにカメラ10を撮影コンフィギュレーションにセットアップする(ステップ374)。図46に示されるように、ファインダー像160は変更され、選択された修正案と適合する。カメラは、保存像を再撮影する準備が完了し、画像表示装置に画像は表示されない。修正案が選択されたとき、選択されなかった修正案は必要ではなくなり、メモリ容量を節約するためにメモリから消去してもよい。
【0189】確認像144によって示されるように、カメラを保存像のため使用される撮影コンフィギュレーションに維持することは、特定の修正案像138cが表示されている間に、エンタースイッチが押下されない限り現れるデフォルト条件として与えることが可能である。ユーザは、選択された修正案によって与えられる撮影コンフィギュレーションから、デフォルトコンフィギュレーションへ直ちに復帰するオプションが設けられる。これは、専用スイッチ(図示されず)によって、或いは、既存のある制御ボタンの付加機能として実現される。
【0190】説明の便宜上、修正案の描写は、一般的に、画像の形式に制限されるものとして記述している。しかし、上述のように、その他の表現形式を同じような方法で利用することが可能である。警告は、適切な環境において、上述の方法で与えられる。
【0191】スイッチ346、350及び354は、カメラ10の本体12に実装され、提案レビューと、エンタースイッチ350及び354は、一体として、提案の組の各修正案のセッティングの間で切り替え可能な指定器356を定義する。指定器356の具体的な形式及び動作方法は重要ではなく、実施例の説明に限定されない。たとえば、指定器356は、専用ボタンのグループではなく、キーパッド(図示しない)を備えるか、又は、無線周波リンク(図示しない)を用いて遠隔的に操作することが可能である。同様に、指定器356は、異なる方法で動作してもよく、たとえば、表示ボタンが繰り返し作動されたときに、確認像と、提案の組の修正案像を巡回するように動作してもよい。巡回は、保存像撮影、又は、画像表示の作動に自動的に追従してもよい。同様に、指定器は、夫々の画像が表示されているときに、ユーザがエンタースイッチ354を押下することによって、確認像と修正案像のうちの一つを選択するように要求する。ユーザがタイマーの経過前に選択しない場合、カメラは、前のコンフィギュレーションを維持したり、修正案によって示されたコンフィギュレーションへ変更するのではなく、デフォルト撮影コンフィギュレーションに入る。
【0192】特定の修正案が選択されたときに行われるカメラ10の撮影コンフィギュレーションの変化の性質は、修正案の性質に依存する。実現性は、撮影変更器の組によって与えられる利用可能な設定条件によって制限される。撮影変更器は、写真撮影をある種の方法で変更するカメラ制御機能である。たとえば、図4に示されたカメラ10の場合に、撮影変更器は、ズーム撮像レンズ76、フィルムシャッター92、フィルムアパーチャ/ダイヤフラム96、及び、フラッシュユニット36を含む。制御系によって指定されたコンフィギュレーションの変更は、対応したドライバ78、88、110及び108によって行われる。
【0193】特定の一実施例において、カメラ10は、ズーム位置、印刷フォーマット(印刷アスペクト比 C、H、P)、シャッター速度、撮影、及び、フラッシュの使用のようなパラメータに関して種々の保存像撮影設定条件をもつ。修正案は、これらのパラメータの一つ以上の設定条件を任意の組合せで変更することが可能である。
【0194】再撮影セットアップの終了後、得られた撮影コンフィギュレーションは、シーンの再撮影のため直ぐに利用できるようになる。シーンが変化し、再撮影がオプションではない場合、ユーザは、別のシーンを撮影するための新しいコンフィギュレーションを使用することが可能である。既に説明したように、新しいシーンが先行のシーンに類似している場合、許容可能な結果が得られる可能性が高い。
【0195】修正案は、たとえ、シーンが再撮影前に適度に変更されたとしても、許容可能な結果を確実にすることを助けるために選択され得る。たとえば、ズームイン若しくはフィルフラッシュの使用という修正案は、たとえ、シーンが変化しても、ユーザに問題を生じさせる可能性が低い。シーンを前の被写体に対して構図するという修正案、或いは、照明条件を変更するという修正案は、シーンが適度に変化している場合に、エラーを生じさせる危険性が非常に高い。
【0196】エラーの危険性が高い修正案、或いは、カメラの回転やフィルタ若しくはレンズの装着のような人の介入を伴わないカメラ機能を超えたコンフィギュレーションの変更を要求する修正案は、カメラから排除されるか、又は、ユーザへの指示としてのみ与えられる。ユーザへの指示として与えられる場合、ユーザによるエンタースイッチ354の作動は、「再撮影用の自動セットアップは利用不可」或いは「カメラを90度回転せよ」のような適当なメッセージを与え、選択された修正案を実施する再撮影のためカメラをセットアップするために必要な手順を行うようにユーザに通知する。
【0197】カメラ10は、特定のカメラ設定条件の状態若しくは変化をコントローラ81へ通知する状況センサの組400(図49に示される)を備える。このような状況センサは、当業者に周知であり、一般的に、自動カメラ動作中にフィードバックを行うため使用される。状況センサは、手動操作可能なズームレンズのような通常の制御の場合にも、現在の設定条件を検出するため使用される。カメラ10において、条件センサ400は、撮影コンフィギュレーションの変化を検出するため使用される。コントローラ81は、修正案の表示後に、カメラ設定条件の変化を監視する。変化が検出されたとき、カメラ10は、撮影の準備のため、修正案の表示をオフにすることができる。
【0198】図49及び4を参照して説明すると、本発明の特定の一実施例において、コントローラ81は、(修正案像138cとして示されるように)修正案の中の一つがユーザによって選択されるのに応じて、指令402の組を生成する。上述の通り、これは、修正案の表示後に行われる。指令402は、ユーザインタフェース側に提示され、好ましくは、テキスト若しくは簡単なアイコンの形式で、情報表示装置114、画像表示装置26、又は、両方に表示される。スピーカ(図示せず)からの音声指令402は、映像の代わりに、或いは、映像に加えて使用できる。指令402の組は、一括して提示してもよいが、好ましくは、同時には1個ずつの指令が提示される。ユーザは、提示された指令402に基づいて行動し、選択された提案を実施する撮影に必要な変更を行う。指令の提示に続いて、コントローラ81は、コンフィギュレーションがユーザによって変更されたかどうかを判定するため、状況センサ400を使用してカメラのコンフィギュレーションを監視する。
【0199】必要に応じて、コントローラ81は、監視中に、ユーザインタフェースの中の一つ以上のユーザ制御器122を固定することができる。これにより選択された提案の指令を実行するために要求されるユーザ制御器へのユーザ入力を制限できる。撮像のために必須ではないが、実施例の説明中で記載されているその他の機能と同様に、ユーザ制御器122は、指令の表示、若しくは、修正案の表示をオフに、カメラを連続した撮像に準備するためカメラに装着してもよい。
【0200】図49に示された例の場合、シーンは、保存像167として撮影される。ユーザは、確認像144を表示するよう選択し、続いて、修正案138cを見ることを選択する。例示された修正案138cは、左から右の順に、ズームイン、ズームインとカメラの90度回転、及び、カメラの90度回転である。ズームインとカメラの90度回転の修正案138cは、ユーザによる適当な制御器(図49には示されていない)の作動によって選択される。この結果として、選択された提案に対する指令402の組が準備される。指令402は段階的に提示され、第1の指令はズームインである。図示された実施例の場合、指令は画像表示装置26に提示される。ユーザは、(図49の矢印404によって示される)指令に従って、被写体の寸法を拡大させるように撮像レンズ76を調節する。状況センサ400は、最初の指令402の提示後に、カメラコンフィギュレーションの変化を監視しているコントローラ81に対し通知する。コントローラ81は、センサ信号から、撮像レンズ76がセンサ402からの信号に応じて位置を変えられたことを判定し、次の指令「回転」を画像表示装置26に提示させる。ユーザは(図49に矢印406によって示されるように)カメラ10を回転させる。カメラ10のセンサ400は、回転を検出し、コントローラ81へ通知し、コントローラ81は、これに応答して、カメラ回転の指令402をオフにする。カメラ10は、ズームイン命令が与えられたとき、シャッターリリース22を固定し、カメラの回転の検出後にシャッターリリース22を解除する。カメラ10は、回転の後に、「準備完了」を画像表示装置26に表示する。ユーザは、(矢印48によって示されるように)シャッターリリース22を作動する。像が撮影され、新しい保存像410が生成される。他の実施例では、ズームインとカメラの90度回転の修正案がユーザによって選択された後、コントローラ81は、ズームレンズを提案された設定値まで自動的に動かし、「回転」指令だけを画像表示装置26へ提示する。
【0201】種々の実施例において、ユーザがシーンを再撮影した後、カメラ10は、ユーザが前に選択した特定の修正案によって決定されたコンフィギュレーションのままの状態を維持する。しかし、好ましくは、カメラ10は、再撮影の終了後に、前のコンフィギュレーション、又は、デフォルトコンフィギュレーションへ戻る。前のコンフィギュレーション、又は、デフォルトコンフィギュレーションは、自動カメラシステムを用いて一つ以上のカメラパラメータを設定し得る。好ましい実施例では、所定のズーム位置、所定の印刷フォーマット、及び、フラッシュ値を含む露出パラメータを備えたデフォルトコンフィギュレーションへ復帰し、現時点で測定された露出値を自動的にセットする。カメラ10は、修正提案の表示中若しくは表示後に、ユーザが表示スイッチのような特定の制御器を作動したとき、前の撮影コンフィギュレーション又はデフォルト撮影コンフィギュレーションへ、同じように復帰する。
【0202】セットアップに続いて、再撮影の前に、カメラは、カメラ10のコンフィギュレーションがユーザの一つの修正案の選択に応じて変更された旨を示すメッセージを、ユーザへ与える。このメッセージは、多種多様な態様でユーザへ通信される。たとえば、情報表示装置114は、メッセージ「再撮影用セット」(図示せず)などのようなメッセージを供給する。前のコンフィギュレーション若しくはデフォルトコンフィギュレーションへの復帰は、メッセージを除去する。
【0203】〔保存像修正用カメラ〕評価像の撮影に成功した後に表示される修正案は、撮影イベント後にユーザへ提示される唯一のタイプの利用オプションではない。既に説明した一つの付加的なタイプの利用オプションは、撮影失敗を知らせる警告メッセージである。別のタイプの利用オプションは、電子保存像の場合には即座に、フィルム保存像或いは現像される電子保存像の場合には現像中に、撮影された保存像へ利用可能な変更の提示である。便宜上、以下では、フィルム保存像の現像に関して説明する。同様の説明が現像された電子保存像、更なる編集を行うことなくパーソナルコンピュータ−プリンタ若しくは自立型機器プリンタに印刷された保存像にも当てはまる。
【0204】殆どの場合に、利用可能な変更は、上述の修正案に関して説明した変更と同じであるが、一部の修正案はこの目的のために利用できない。ある種のカメラは、他のカメラに比べて、少ししか変更できない。このため、利用可能な変更を表現する修正案は、像修正用カメラ及び方法に関して、「編集上の提案」と呼ばれる。この用語は、特定のカメラや、カメラ及び適当な現像機器によって自動的に実現し得ない修正案を除外する。たとえば、撮像レンズを取外し、魚眼レンズに交換するという修正案は編集上の提案ではない。なぜならば、この提案はユーザによって実現しなければならないからである。編集上の提案は、その他の面では、上述の修正案と異ならない。たとえば、編集上の提案は、修正案と同じように表現することが可能であり、修正案像に対応する編集上の提案像は、好ましい表現形態である。
【0205】保存像を修正する写真撮影方法の一実施例は図48に示されている。撮影イベントにおいて、原電子像が撮影され(ステップ382)、メモリに蓄積される(ステップ384)。原電子像は保存像でもよく、保存像は、原電子像の撮影と同時に撮影してもよい。
【0206】撮影(ステップ382)の後、編集上の提案の提案セットは、修正案の組の生成に関して説明した方法と同様に生成される。図48において、この方法は、簡単な形式で説明され、シーンのパラメータを評価し(ステップ386)、パラメータを編集上の提案と照合し(ステップ388)、編集上の提案を生成する(ステップ390)。
【0207】編集上の提案の組が生成(ステップ390)された後、編集上の提案の描写が、修正案に関して説明した態様と同じように表示される(ステップ392)。表示中に、ユーザは選択された提案を指定できる。カメラは、その指定を受け付け(ステップ394)、ユーザ選択の指示を記録する(ステップ396)。この指示は、保存像の編集形式でも、現像機器に対する編集用命令の形式のデータでもよい。選択された提案を指定する手続及びカメラ機能は、改良型の撮影カメラ及び方法に関して既に説明した手続及び機能と同様である。但し、カメラは、再撮影のためにセットアップされず、ユーザ選択の指示を記録する点で異なる。
【0208】ユーザ選択の性質は、保存像のタイプに応じて変化する。保存像が写真フィルム上の潜像である場合、ユーザ選択の指示は写真フィルムに記録されたデータの形式である。図4に示されたカメラ10は、データを写真フィルムのフィルムユニットに記録することができるデータ記録器398を備える。
【0209】データを記録する方法は重要ではない。たとえば、データを光学的、磁気的又は電子的な形式でフィルムユニットに記録する手続及び機器は周知である。新写真システム(Advanced Photo SystemTM)フィルムは、フィルムの磁気的に記録可能な層にデータを記録する。たとえば、多数のAPSカメラは、3種類の印刷アスペクト比H、C及びPの中の何れのアスペクト比が潜像毎に選択されているかを示すデータを記録し得る。フィルムを処理する現像機器(図示せず)は、記録された磁気データを読み出し、潜像を選択されたアスペクト比の最終的な画像として印刷する。現像機器は、光学的若しくは電子的に、選択されたアスペクト比の最終的な画像を生成する。
【0210】画像の印刷アスペクト比を変更する選択された編集上の提案は、全く同様の穂法で実現できる。他の編集上の提案も同様に実現される。ここから分かるように、カメラ及び現像機器は、共通のスキームに基づいて動作する必要があり、現像機器は記録されたデータを読み出し、解読することが可能であり、それに応じて、現像出力を修正できる。これらの機能を実現する適当なスキームは、たとえば、新写真システム(APS)のように、当業者に周知である。
【0211】保存像が原電子像から得られた場合、ユーザ選択の指示は編集された像の形式であり、電子像が、選択された編集上の提案に従う編集によって原電子像から生成される。編集された像はカメラ10のメモリ58に記憶される。
【0212】編集された像は、メモリ内で原電子像と結び付き、個別の編集上の提案によって修正された点を除いて、同じ像情報が重複する。このアプローチは、好ましくない。なぜならば、ユーザは、未来のある時点で、原電子像と編集された像のうちの一方を使用するか、若しくは、廃棄する前に、画像を見直し、原電子像と編集された像のどちらが優れているかを決定しなければならないからである。好ましくは、メモリ内の原電子像は、編集された像によって置き換えられる。このアプローチは、必要なメモリ容量を削減し、ユーザによる作業の重複を防止する。原電子像に置き換わる編集された像は、原電子像を再現するために十分な情報を、メタデータ指令のような形式で保持する。
【0213】本実施例において、ユーザによる編集上の提案の選択の影響は、編集上の提案に使用される表現形態の性質に応じて変化する。編集上の提案の表現形式が情報表示装置に提示されたテキスト又はアイコンであり、好ましくは、画像表示装置上の確認像と併合される場合、原電子像はユーザ入力の選択後に編集される。編集上の提案が低解像度編集提案像である場合、原電子像は、特定の編集提案を完全には表わさないが、提案を行う表現形式を準備するため簡略化された方法で修正される。この場合、編集上の提案が選択されたとき、この表現形式は削除され、原電子像は、編集された像を生成するように再度修正され、この修正は、編集上の提案に完全に従う。編集上の提案が高解像度の提案像である場合、生成像の更なる修正は不要である。編集上の提案又は確認像が選択されたとき、選択されていない編集上の提案は必要ではなくなるので、削除してもよい。
【0214】図50乃至51に示された具体的な一実施例において、デジタルカメラ10は、初期電子像を撮影するためメガピクセル撮像装置24を使用し、初期電子像は、JPEG圧縮ファイル形式の保存像として、メモリカードインタフェース412を介してアクセス可能である着脱式メモリカード54aに保存される。カメラ10は、副標本化によって保存像から得られた確認像を画像表示装置26へ選択的に表示する。確認像の表示などを作動するボタン若しくはその他のユーザ制御器は図50に図示されないが、上述のボタン若しくはユーザ制御器と同様である。デジタルカメラ10は、編集上の提案を表示するモードを備える。図51に示された編集上の提案は、拡大像、拡大及び回転、並びに、回転である。図50では、拡大及び回転の提案が選択されているように、ユーザが一つの編集上の提案を選択したとき(ステップ414)、保存像は、JPEG圧縮ファイルから解凍され、画像データをクロッピングし(ステップ416)、再圧縮し、クロッピングされた画像ファイル410を着脱式メモリに保存することにより(ステップ418)、修正される。元の保存像ファイル167は、好ましくは、メモリ空間を節約するために消去される。ユーザが確認像の表示を作動したとき、代用画像ファイルが画像表示装置26に表示させる新しい確認像を生成するため副標本化される。代用画像410は、随意的に、図51に示されるように、クロッピングの際に再標本化される。
【0215】適当なカメラ10及び方法は、それ以外の点では、既に説明したカメラ及び方法と同じである。たとえば、図4に示されたカメラ10は、ソフトウェアを変更することによって使用される。その際、ソフトウェアは、ユーザがユーザ制御器122を作動することによって提案セットの中の編集上の提案のうちの一つを選択できるように修正され、データ記録器398がユーザ選択結果を表わすデータをフィルム上に記録できるように修正される。適当な電子カメラの一例は、図25に示されるように、写真フィルムに関する機能を除くように変形された図4のカメラの変形である。着脱式メモリ58は、他のメモリの代わりに、或いは、他のメモリに付加して、制御系80に設けられる。
【0216】別の適当な電子カメラ10は図50に示されている。このカメラ10は、パーソナルコンピュータ424のドッキングユニット422と互換性のあるドッキングインタフェース420を具備する。カメラの回路用の電源は、再充電可能型バッテリー426である。バッテリー426は、ドッキングユニット422に接続された電源428を用いて再充電される。制御系を含むその他のカメラ機能は、前述のカメラ機能と同様である。たとえば、カメラは、着脱式メモリカード54aに記憶されるデジタル像を生成する。カメラは、ズームドライバ78及びフォーカスドライバ88を有するズームレンズ76と、調節可能アパーチャ及びシャッター(図50には図示されず)とを備える。ズームレンズ76は、シーンからの光を、周知のバイエル(Bayer)カラーフィルタパターンを使用する単一チップのカラーCCDイメージセンサのような撮像装置24に集光する。ズームドライバ78、フォーカスドライバ88、及び、クロックドライバ100は、コントローラ81により供給される制御信号によって制御される。コントローラ81は、自動焦点検出器126及び自動露出検出器82からの入力を取得し、フラッシュユニット115を制御する。撮像素子24からのアナログ画像信号は、ASP−AD変換器104によって増幅されデジタルデータに変換される。ASP−AD変換器104からのデジタル画像データはDRAMバッファメモリ54bに記憶され、次に、プロセッサ106によって処理される。このプロセッサ106は、ファームウェアメモリ54cに格納されたファームウェアによって制御され、らMメモリ54dを使用する。ドッキングインタフェース420及びドッキングユニット422を介して転送された電子像は、コンピュータ424によってプリンタ430を使用して印刷される。
【0217】カメラ及びその他の機能は図示されない。たとえば、カメラは、保存像のフィルム撮影と電子撮影が可能であるハイブリッド式でもよい。
【0218】本発明は、特定の好ましい実施例を参照して詳細に説明されているが、変形及び変更が本発明の精神及び範囲を逸脱すること無くなし得ることが認められるであろう。
【0219】〔本発明のその他の特徴〕以上の説明に関して更に以下のような態様が考えられる。
【0220】1. 保存像を撮影する手順と、上記保存像の撮影中に、複数の評価像を撮影する手順と、上記評価像から確認像を生成する手順と、上記評価像の一つ以上の特性を対応した所定の標準レンジと比較する手順と、いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、出力品質警告を生成する手順と、上記確認像をカメラに表示する手順と、上記確認像の表示中に上記出力品質警告を通知する手順と、を有する写真撮影方法。
【0221】2. 上記評価像のうちの少なくとも二つは、異なる露出条件で撮影される、項1記載の写真撮影方法。
【0222】3. 上記評価像を撮影する手順は、第1の時間間隔の間に第1の評価像を撮影する手順と、上記第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔の間に第2の評価像を撮影する手順と、を含む、項2記載の写真撮影方法。
【0223】4. 上記評価像を撮影する手順は、上記第1及び第2の評価像を撮影する前に、第3の評価像を撮影する手順と、上記第1及び第2の評価像を撮影した後に、第4の評価像を撮影する手順と、を更に含む、項3記載の写真撮影方法。
【0224】5. 上記第3の評価像の撮影は、上記保存像の撮影と同時に始まり、上記第4の評価像の撮影は、上記保存像の撮影と同時に終わる、項4記載の写真撮影方法。
【0225】6. 一つの評価像の露出値は、他の評価像の露出値とは異なる、項1記載の写真撮影方法。
【0226】7. 一つの評価像の撮影は、上記保存像の撮影と同時に始まり、別の評価像の撮影は、上記保存像の撮影と同時に終わる、項1記載の写真撮影方法。
【0227】8. 上記評価像を撮影する手順は、上記保存像の撮影中に、全部で少なくとも4枚の評価像を撮影する手順を含む、項7記載の写真撮影方法。
【0228】9. 少なくとも二つの上記評価像は、異なる露出条件で撮影される、項8記載の写真撮影方法。
【0229】10. いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、デフォルト印刷カウントを零に変更する手順を更に有する項1記載の写真撮影方法。
【0230】11. 上記警告は、少なくとも一部で可聴性である、項1記載の写真撮影方法。
【0231】12. 保存像を撮影する手順と、上記保存像の撮影中に、少なくとも二つの評価像は露光のされ方が異なる評価像の系列を撮影する手順と、上記評価像の一つ以上の特性を対応した所定の標準レンジと比較する手順と、いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、出力品質警告を生成する手順と、上記確認像をカメラに表示する手順と、を有する写真撮影方法。
【0232】13. 上記評価像を撮影する手順は、第1の時間間隔の間に第1の評価像を撮影する手順と、上記第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔の間に第2の評価像を撮影する手順と、上記第1及び第2の評価像を撮影する前に、第3の評価像を撮影する手順と、上記第1及び第2の評価像を撮影した後に、第4の評価像を撮影する手順と、を含む、項12記載の写真撮影方法。
【0233】14. いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、デフォルト印刷カウントを零に変更する手順を更に有する項13記載の写真撮影方法。
【0234】15. いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、デフォルト印刷カウントを零に変更する手順を更に有する項12記載の写真撮影方法。
【0235】16. 本体と、上記本体に取り付けられ、保存像としてシーン像を撮影し、上記保存像の撮影中に、各評価像が複数の画像特性を含むような複数の評価像を撮影する撮像系と、上記本体に配置され、上記画像特性の複数の所定の標準レンジを収容するルックアップテーブルと、上記本体に配置され、上記撮像系に動作的に接続され、上記評価像の上記画像特性を対応した上記所定の標準レンジと比較し、いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、出力品質警告を生成する評価器と、上記評価器に動作的に接続され、上記出力品質警告を表示する表示装置と、を有するカメラ。
【0236】17. 上記撮像系は、異なる露出条件で少なくとも2枚の評価像を撮影する、項16記載のカメラ。
【0237】18. 上記撮像系は、上記保存像の撮影と同時に1枚の評価像を撮影を開始し、上記保存像の撮影と同時に別の1枚の評価像の撮影を終了する、項16記載のカメラ。
【0238】19. 写真フィルムと共に使用するためのカメラであって、本体と、上記本体に設けられ、上記フィルムユニットに潜像としてシーン像を撮影する潜像撮影ユニットと、上記本体に設けられ、上記潜像撮影ユニットによる上記潜像の撮影中に、各評価像が複数の画像特性を備えているような評価像の系列として上記シーン像を撮影する電子撮影ユニットと、上記本体に設けられ、上記画像特性の複数の所定の標準レンジを収容するルックアップテーブルと、上記本体に設けられ、上記電子撮影ユニットに動作的に接続され、上記評価像の上記画像特性を対応した上記所定の標準レンジと比較し、いずれかの上記特性が対応した上記所定の標準レンジの範囲外であるとき、出力品質警告を生成する評価器と、上記評価器に動作的に接続され、上記出力品質警告を表示する表示装置と、を有するカメラ。
【0239】20. 上記撮像系は、異なる露出条件で少なくとも2枚の評価像を撮影する、項19記載のカメラ。
【0240】21. 上記撮像系は、上記保存像の撮影と同時に1枚の評価像を撮影を開始し、上記保存像の撮影と同時に別の1枚の評価像の撮影を終了する、項20記載のカメラ。
【0241】22. 上記出力品質警告に応じて上記潜像と関連させて零の印刷カウントを上記フィルムユニットに記録するデータ記録器を更に有する項19記載のカメラ。
【0242】23. 上記評価器に動作的に接続されたスピーカを更に有する項19記載のカメラ。




 

 


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