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発明の名称 単リール型の磁気テープカートリッジ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−196945(P2003−196945A)
公開日 平成15年7月11日(2003.7.11)
出願番号 特願2001−394165(P2001−394165)
出願日 平成13年12月26日(2001.12.26)
代理人 【識別番号】100077920
【弁理士】
【氏名又は名称】折寄 武士
発明者 犬飼 康夫 / 吹上 悟 / 佐野 健治
要約 課題
先導ピースと磁気テープとがリーダーテープを介して連結してある単リール型のテープカートリッジにおいて、磁気テープの一部が他の巻層よりも突出する巻き乱れを生じたとしても、その突出部分のテープエッジが外力を受けて折れ曲がるのを防止して記録信号の破壊を解消する。磁気テープをテープドライブ側のガイドピンに対して適正に位置決めした状態で移行案内できるようにする。

解決手段
リーダーテープ16の上下幅が、リール2の上下フランジの対向間隔より僅かに小さく、磁気テープ3の上下幅よりは大きく寸法設定してあり、上下フランジが外力を受けて変形しようとするのをリーダーテープ16で受け止め、磁気テープ3の折れ曲がりを阻止する。リーダーテープ16は、広幅の第1テープ部20と、幅狭の第2テープ部21とで構成する。両テープ部20・21の上下縁は、それぞれ傾斜する位置矯正部24を介して連続させる。
特許請求の範囲
【請求項1】 磁気テープの繰り出し端にテープドライブ側の捕捉体で捕捉される先導ピースが設けられており、前記先導ピースと前記磁気テープとが、硬質のプラスチック製シートからなるリーダーテープを介して接続してある単リール型の磁気テープカートリッジであって、前記リーダーテープの上下幅が、リールの上下フランジの対向間隔より僅かに小さく、前記磁気テープの上下幅よりは大きく寸法設定してあることを特徴とする単リール型の磁気テープカートリッジ。
【請求項2】 前記リーダーテープが、その殆どを占める広幅の第1テープ部と、前記第1テープ部と前記先導ピースとの間に設けられる幅狭の第2テープ部とを含み、前記第1テープ部の上下縁と前記第2テープ部の上下縁とが、それぞれ傾斜する位置矯正部を介して連続している請求項1記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
【請求項3】 前記リールに対する前記リーダーテープの巻き付け角度が、360度以上である請求項1または2記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ繰り出し端に、テープを引き出し操作するための先導ピースを設けた単リール型の磁気テープカートリッジに関する。ここでの先導ピースは、リーダーテープを介して磁気テープと接続されている。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気テープカートリッジは、テープの繰り出し始端に、テープドライブ側の捕捉体を連結するための連結具を設ける。例えば特開2001−256756公報においては、リーダーテープの端部に先導ピースを固定している。その先導ピースは、金属ピンと、金属ピンの上下端に設けた掛止腕とでコ字枠状に構成してあり、金属ピンに巻き掛け固定したリーダーテープを介して磁気テープと接続してある。なお、リーダーテープは、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどの比較的硬質のプラスチックシートで形成してあり、その幅寸法は、磁気テープの幅寸法と同じ値に設定され、金属ピンに対して相対回転できるように連結してある。特開平11−232826号公報においては、先導ピースを直線軸状の金属ピンで形成し、その軸部分に巻き付けたリーダーテープを断面C字状に形成した緩衝体とクリップとで分離不能に抱持固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】単リール型の磁気テープカートリッジに限ったことではないが、リールの上下フランジの対向間隔は、磁気テープの幅寸法に余裕隙間寸法を加えた値に設定してあり、しばしば巻き乱れを生じることがある。とくに磁気テープをリールに巻き戻す際には、リールの回転速度が速いため、ごく僅かなリールの傾きや、テープ張力のばらつきなどによって巻き乱れを生じやすい。この巻き乱れには、テープ巻層が同心円状に上下方向へ段違い状になる段巻状態と、テープのごく一部が他の巻層よりも突出する局部突出状態とがある。後者の場合には、突出部分が1層ないし数層の磁気テープで形成されているため、外力を受けると簡単に変形する。例えば、落下衝撃を受けた場合に、テープエッジが折れ曲がって記録信号が破壊されやすい。とくに信号記録容量や信号記録時間の長時間化のために、より薄い磁気テープを用いる場合には、テープエッジが損傷しやすい。
【0004】先に述べたように、リールの上下フランジの対向間隔は、磁気テープの幅寸法より僅かに大きく寸法設定してあり、リーダーテープの幅寸法は磁気テープの幅寸法に一致している。しかも、先導ピースの金属ピンとリーダーテープとは相対回転できるように連結してある関係で、先導ピースをテープドライブ側の捕捉体で捕捉連結して本体ケース外に引き出す際に、リーダーテープがテープドライブ側のガイドピンに対して本来の走行位置より上下いずれかへずれた状態のままで移行案内されてしまうことがある。このようにリーダーテープが位置ずれすると、リーダーテープに連続する磁気テープも同様に位置ずれ状態のままで移行案内されてしまい、磁気ヘッドによる信号の読み書き動作に支障を来たす。
【0005】本発明の目的は、テープのごく一部が他の巻層よりも突出する巻き乱れを生じたとしても、突出部分のテープエッジが外力を受けて折れ曲がるのを防止して記録信号の破壊を解消し、従って信頼性に優れた単リール型のテープカートリッジを提供することにある。本発明の目的は、本体ケース外へ引き出された磁気テープをテープドライブ側のガイドピンに対して適正な位置決め状態で移行案内でき、従って磁気ヘッドによる信号の読み書き動作が常に安定した状態で行える単リール型のテープカートリッジを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の単リール型の磁気テープカートリッジは、磁気テープ3の繰り出し端にテープドライブ側の捕捉体Hで捕捉される先導ピース15が設けられており、先導ピース15と磁気テープ3とが、リーダーテープ16を介して接続してある。リーダーテープ16の上下幅は、リール2の上下フランジ9・10の対向間隔より僅かに小さく、前記磁気テープ3の上下幅よりは大きく寸法設定してあることを特徴とする。
【0007】具体的には、リーダーテープ16が、その殆どを占める広幅の第1テープ部20と、第1テープ部20と先導ピース15との間に設けられる幅狭の第2テープ部21とを含み、第1テープ部20の上下縁と第2テープ部21の上下縁とが、それぞれ傾斜する位置矯正部23を介して連続されている。そして、リール2に対するリーダーテープ16の巻き付け角度が360度以上になっている。
【0008】
【発明の作用】本発明に係るリーダーテープ16の上下幅は、リール2の上下フランジ9・10の対向間隔より僅かに小さいが、磁気テープ3の上下幅よりは大きく設定してあるので、落下衝撃を受けて上下フランジ9・10が変形しようとしたような場合にも、図6に示すようにその変形力をリーダーテープ16で受け止めて、上下フランジ9・10の変形を阻止し、あるいはその変形量を抑止できる。
【0009】リーダーテープ16の殆どを占める広幅の第1テープ部20と、第1テープ部20と前記先導ピース15との間に設けられる幅狭の第2テープ部21とでリーダーテープ16を構成し、両テープ部20・21の上下縁どうしが傾斜する位置矯正部23を介して連続していると、第2テープ部21がテープドライブ側のガイドピンPに対して本来の走行位置より上下いずれかにずれた状態のままで移行案内されてしまうことがあったとしても、図7に示すように位置矯正部23がガイドピンPの上下いずれかのガイドフランジ33に接して、第1テープ部20を適正な走行中心位置へ矯正移動操作する。つまり、本体ケース1の外へ引き出されて第1テープ部20に連続する磁気テープ3は、ガイドピンPに対して適正に位置決めされた状態で移行案内される。
【0010】リーダーテープ16のリール2に対する巻き付け角度を360度以上に設定してあると、リール2の上下フランジ9・10が変形しようとするとき、全周囲にわたってリーダーテープ16で上下フランジ9・10を受け止めることができるうえ、リーダーテープ16の巻き付け層数が多いほど、リーダーテープ16の受け止め力を増強できる。
【0011】
【実施例】図1ないし図7は本発明に係る単リール型のテープカートリッジの実施例を示す。図1および図2において、テープカートリッジは、上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合してなる角箱状の本体ケース1を有し、その内部に配置した1個のリール2に磁気テープ3が巻き込んである。本体ケース1の前面にはテープ引出口4が開口しており、これが揺動自在に軸支したドア5で開閉できる。ドア5は、ばねで閉じ勝手に移動付勢されており、閉止位置において図外のロック機構でロック保持される。本体ケース1の対向する内隅の2個所には、リール2の下フランジに設けたギヤ歯と係合して、不使用時のリール2を遊転不能にロック保持するリールロック6・7を設けてある。ケース背壁の一側には、誤消去防止用の切換ピース8を備えている。
【0012】リール2は、ハブを一体に設けた上フランジ9と、ハブの下面に溶着固定した下フランジ10とからなり、ハブの内底と上ケース1aとの間に設けたばね11で下向きに押し下げ付勢することにより、不使用時の遊動を規制する。使用時には、ばね11の付勢力に抗してリール2を押し上げ操作するが、このときのばね11に対する摩擦力を軽減するために、ハブにはベアリング12を装着してあり、その内輪に嵌め込んだプラグ13でばね11の下端を受け止めている。
【0013】リール2に巻き込んだ磁気テープ3をテープドライブ側の捕捉体Hで自動的に捕捉連結するために、磁気テープ3の繰り出し端には先導ピース15を設け、先導ピース15と磁気テープ3とがリーダーテープ16を介して連結されている。図1において先導ピース15は、リーダーテープ16が接続されるステンレス製のピン17と、ピン17の上下端に設けた一対の掛止アーム18とでコ字枠状に構成する。掛止アーム18は左右横長のプラスチック成形品からなり、その成形時にピン17をインサート固定する。上下の各掛止アーム18には、捕捉体Hの掛止ピン31を受け入れる溝19が、それぞれ上下対向状に形成してある。
【0014】図4において捕捉体Hは、テープドライブ側のリーダーテープの端に縦長の掛止ピン31を固定して形成してあり、図外のローディングアームで掛止ピン31を操作することにより、その上下両端の球軸32が先導ピース15の掛止アーム18に掛け止め連結される。
【0015】リーダーテープ16は、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどの弾性に富む硬質のプラスチックシートで形成してあり、その殆どを占める第1テープ部20と、第1テープ部20と先導ピース15との間に設けられる第2テープ部21と、第1テープ部20と磁気テープ3との間に設けられる第3テープ部22とで構成されている。
【0016】リーダーテープ16は、図4に示すごとく第2テープ部21の端に設けた上下一対の連結片23を前記ピン17に巻き掛け反転した後、反転部を第2テープ部21に溶着することによりピン17に連結してある。このように連結片23をピン17に連結した状態では、図7に示すように、巻掛部の下縁および上縁のそれぞれが、ピン17の段部によって上下方向に位置決めされるので、連結片23とピン17とが上下にずれ動くのを規制できる。この連結状態において、ピン17はリーダーテープ16に対して相対回転できる。
【0017】図6に示すように、磁気テープ3の一部が他の巻層よりも突出して局部突出状態になっている場合に、上下フランジ9・10によって磁気テープ3の突出部分34が折曲げ変形されるのを防止するために、図1に示すように第1テープ部20の上下幅B1は、リール2の上下フランジ9・10の対向間隔より僅かに(1.2mm)小さく、しかし磁気テープ3の上下幅よりは大きく寸法設定する。また、第2テープ部21の上下幅B2は磁気テープ3の上下幅と同じに設定する。両テープ部20・21の上下縁は、それぞれ傾斜する位置矯正部24を介して連続しており、上下の位置矯正部24は、リーダーテープ16の幅中心に対して上下対称の関係にある。なお、リーダーテープ16の全体長さは、磁気テープ3の最外周をひと回り以上(360〜600度前後)周回する長さに設定する。第3テープ部22の上下幅は、第2テープ部21(磁気テープ3)の上下幅と同幅に寸法設定し、第1テープ部20との隣接部分が位置矯正部24と同様の傾斜縁で連続している。
【0018】不使用時の先導ピース15を待機姿勢に位置決め固定するために、本体ケース1には、図4および図5に示すごとくテープ引出口4に臨ませてアーム受部25を設け、さらにロックピース26を設けている。アーム受部25は、テープ引出口4に臨む上下壁にそれぞれ低いリブを上下対向状に突設し、このリブを掛止アーム18のケース内面側の外郭線に沿って鉤形に湾曲させて形成する。不使用状態の先導ピース15は、その掛止アーム18が上下のアーム受部25に密接する状態で受け止められて、適正に位置決め保持される。ロックピース26は、ばね27でロック姿勢に揺動付勢されており、ロックアームの先端に設けたフック部28がピン17の上下方向中途部の軸部を係合保持して、先導ピース15を位置決め姿勢に保持する(図3参照)。
【0019】いまテープカートリッジをテープドライブに装填すると、ドア5が開いてテープ引出口4を開放する。同時にリール2の遊転を阻止していた一対のリールロック6・7と、ロックピース26とがロック解除操作される。リール2は、ケース下面側からケース内へ進入するリール駆動軸と係合する。この状態でテープドライブ側の捕捉具Hがテープ引出口4内へ進入し、その掛止ピン31が上下の掛止アーム18の溝19に掛け止め連結され、図5に示すように先導ピース15を介して磁気磁気テープ3を引き出し、いくつかのガイドピンPを経由してテープドライブ側のリールに巻き込む。
【0020】不使用状態において、第2テープ部21がテープドライブ側のガイドピンPに対して、本来の走行位置より上下いずれかへずれた状態のままで移行案内されてしまうことがある。しかし第1テープ部20はガイドピンPの上下のガイドフランジ33の対向間隔より僅かに小さく寸法設定してあるので、リーダーテープ16がガイドピンPを通過する際に、図7に示すように位置矯正部24がガイドピンPの上下いずれかのガイドフランジ33に接触して、第1テープ部20を適正な走行中心位置へと矯正移動操作する。これで、第1テープ部20に連続する磁気テープ3は、ガイドピンPに対して適正に位置決めされた状態で移行案内される。従って、図外の磁気ヘッドによる磁気テープに対する信号の読み書きが常に安定した状態で行える。磁気テープ3に対するデータの書き込みあるいは読み出しが終了したら、磁気テープ3はリール2に巻き戻され、先導ピース15はアーム受部25とロックピース26とによって再び待機状態に位置決め保持される。
【0021】上記の実施例以外に、先導ピース15は実施例以外の構造であってもよく、要はテープドライブ側の捕捉体で捕捉連結できる構造であればよい。例えば直線軸状の金属ピンの軸部分にリーダーテープを巻き付けた後、その外面に断面C字状の緩衝体とクリップとを装着して抱持固定する構造でもよい。位置矯正部24は、湾曲する傾斜縁で形成することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明のテープカートリッジによれば、落下衝撃を受けて上下フランジが変形しようとした場合に、その変形力をリーダーテープで受け止めて、上下フランジの変形を阻止し、あるいはその変形量を抑止できるので、磁気テープの一部が他の巻層よりも突出して局部突出状態になっていたとしても、上下フランジによって磁気テープの突出部分が折り曲げ変形されるのを防止し、テープカートリッジの信頼性が向上する。
【0023】第2テープ部がテープドライブ側のガイドピンに対して、本来の走行位置より上下いずれかへずれた状態のままで移行案内されてしまうことがあったとしても、位置矯正部がガイドピンの上下いずれかのガイドフランジと接当して、第1テープ部を適正な走行中心位置へ矯正移動操作する。従って、本体ケース外へ引き出されて第1テープ部に連続する磁気テープは、ガイドピンに対して適正に位置決めされた状態で移行案内される。これにより、磁気ヘッドによる信号の読み書き動作を常に安定した状態で行って、テープカートリッジの信頼性を向上できる。




 

 


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