米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 日立マクセル株式会社

発明の名称 情報の記録方法、情報記録媒体及び情報記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−22531(P2003−22531A)
公開日 平成15年1月24日(2003.1.24)
出願番号 特願2001−210254(P2001−210254)
出願日 平成13年7月11日(2001.7.11)
代理人 【識別番号】100080193
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 康昭
【テーマコード(参考)】
5D090
【Fターム(参考)】
5D090 AA01 BB04 BB05 CC01 CC02 DD03 EE01 EE02 HH01 KK02 KK03 
発明者 梅澤 和代 / 田村 礼仁 / 白井 寛 / 飯村 誠
要約 課題
記録線速度を上げて相変化光記録媒体の情報記録を行うと、十分低いレーザパワーまで落とすことができず、非晶質化に必要な急速な冷却を行うことができないため、マークの再結晶化が起きてしまい、記録マークをうまく形成できないという問題に遭遇した。

解決手段
照射されるレーザ光のパワーを、少なくとも記録パワーPwと消去パワーPe、冷却パワーPbの3つのレベルで照射し、消去パワーは冷却パワーより高いパワーレベルとし、記録パワーは消去パワーより高いパワーレベルとしたときに、記録マークの形成は、記録パワーレベルを有するひとつの記録パルスまたは複数の記録パルス列と、最終記録パルスの直後に照射される冷却パワーレベルを有する冷却パルス1個によって行い、少なくとも2つの異なる長さのマークを記録する場合、上記冷却パルスの幅のみを変えることによって記録を行うことで解決する。
特許請求の範囲
【請求項1】 レーザ光の照射によって情報記録媒体に情報の記録または書き換えを行う方法であって、上記情報記録媒体が相変化型光記録媒体である情報の記録方法において、照射されるレーザ光のパワーを、少なくとも記録パワーと消去パワー、冷却パワーの3つのレベルで照射し、消去パワーは冷却パワーより高いパワーレベルとし、記録パワーは消去パワーより高いパワーレベルとしたときに、記録マークの形成は、記録パワーレベルを有するひとつの記録パルスまたは複数の記録パルス列と、最終記録パルスの直後に照射される冷却パワーレベルを有する冷却パルス1個によって行い、少なくとも2つの異なる長さのマークを記録する場合、それらのマーク長を上記冷却パルスの幅を変えることによって制御することを特徴とする情報の記録方法。
【請求項2】 請求項1に記載の情報の記録方法において、1チャネルクロックTとした時に、長さ(2n+1)Tの記録マーク及び長さ(2n+2)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(2n+1)Tマークと(2n+2)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報の記録方法。
【請求項3】 請求項1に記載の情報の記録方法において、1チャネルクロックTとした時に、長さ2nTの記録マーク及び長さ(2n+1)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、2nTマークと(2n+1)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報の記録方法。
【請求項4】 請求項1に記載の情報の記録方法において、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n)Tの記録マーク、長さ(3n+1)Tの記録マーク及び長さ(3n+2)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n)Tマーク、(3n+1)Tマークと(3n+2)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報の記録方法。
【請求項5】 請求項1に記載の情報の記録方法において、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n-1)Tの記録マーク、長さ(3n)Tの記録マーク及び長さ(3n+1)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n-1)Tマーク、(3n)Tマークと(3n+1)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報の記録方法。
【請求項6】 請求項1に記載の情報の記録方法において、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n-2)Tの記録マーク、長さ(3n-1)Tの記録マーク及び長さ(3n)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される消去パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n-2)Tマーク、(3n-1)Tマークと(3n)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報の記録方法。
【請求項7】 請求項1〜6に記載の情報の記録方法において、所定の長さの記録マークを記録するために最適な記録パルス数、記録パルス幅、冷却パルス幅、各パルスの開始位置、終了位置、記録パワー、消去パワー、冷却パワーなどの記録方法に関するパラメータのうち、1つ以上のパラメータがあらかじめ記録された情報記録媒体からこれらのパラメータを読み出し、これらのパラメータに基づいて記録を行うことを特徴とする情報の記録方法。
【請求項8】 基板と相変化材料を用いた記録層を少なくとも備え、情報の記録をレーザ光の照射によって行う情報記録媒体において、情報の記録を、照射されるレーザ光のパワーを、少なくとも記録パワーと消去パワー、冷却パワーの3つのレベルで照射し、消去パワーは冷却パワーより高いパワーレベルとし、記録パワーは消去パワーより高いパワーレベルとしたときに、記録マークの形成は、記録パワーレベルを有するひとつの記録パルスまたは複数の記録パルス列と最終記録パルスの直後に照射される冷却パワーレベルを有する冷却パルス1個によって行い、少なくとも2つの異なる長さの記録マークを形成する時に、それらのマーク長を上記冷却パルスの幅を変えることによって制御することを特徴とする情報記録媒体。
【請求項9】 請求項8に記載の情報記録媒体において、情報の記録を、情報の記録を、1チャネルクロックTとした時に、長さ(2n+1)Tの記録マーク及び長さ(2n+2)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(2n+1)Tマークと(2n+2)Tマークの場合によって変化させることによって行うことを特徴とする情報記録媒体。
【請求項10】請求項8に記載の情報記録媒体において、情報の記録を、1チャネルクロックTとした時に、長さ2nTの記録マーク及び長さ(2n+1)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、2nTマークと(2n+1)Tマークの場合によって変化させることによって行うことを特徴とする情報記録媒体。
【請求項11】 請求項8に記載の情報記録媒体において、情報の記録を、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n)Tの記録マーク、長さ(3n+1)Tの記録マーク及び長さ(3n+2)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n)Tマーク、(3n+1)Tマークと(3n+2)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項12】 請求項8に記載の情報記録媒体について、情報の記録を、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n-1)Tの記録マーク、長さ(3n)Tの記録マーク及び長さ(3n+1)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n-1)Tマーク、(3n)Tマークと(3n+1)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項13】 請求項8に記載の情報記録媒体について、情報の記録を、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n-2)Tの記録マーク、長さ(3n-1)Tの記録マーク及び長さ(3n)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n-2)Tマーク、(3n-1)Tマークと(3n)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項14】 請求項8〜13のいずれか記載の情報記録媒体において、所定の長さの記録マークを記録するために最適な記録パルス数、記録パルス幅、冷却パルス幅、各パルスの開始位置、終了位置、記録パワー、消去パワー、冷却パワーなどの記録方法に関する情報のうち1つ以上の情報があらかじめ記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項15】 基板と相変化材料を用いた記録層を少なくとも備え、情報の記録をレーザ光の照射によって行う情報記録媒体に情報の記録を行う情報記録装置において、情報の記録を行う際には照射されるレーザ光のパワーを、少なくとも記録パワーと消去パワー、冷却パワーの3つのレベルで照射し、消去パワーは冷却パワーより高いパワーレベルとし、記録パワーは消去パワーより高いパワーレベルとしたときに、記録マークの形成は、記録パワーレベルを有するひとつの記録パルスまたは複数の記録パルス列と、最終記録パルスの直後に照射される冷却パワーレベルを有する冷却パルス1個によって行い、少なくとも2つの異なる長さのマークを記録する場合、それらのマーク長を上記冷却パルスの幅を変えることによって制御することを特徴とする情報記録装置。
【請求項16】 請求項15に記載の情報記録装置において、情報の記録を行う際、1チャネルクロックTとした時に、長さ(2n+1)Tの記録マーク及び長さ(2n+2)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(2n+1)Tマークと(2n+2)Tマークの場合によって変化させることによって行うことを特徴とする情報記録装置。
【請求項17】 請求項15に記載の情報記録装置において、情報の記録を行う際、1チャネルクロックTとした時に、長さ2nTの記録マーク及び長さ(2n+1)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、2nTマークと(2n+1)Tマークの場合によって変化させることによって行うことを特徴とする情報記録装置。
【請求項18】 請求項15に記載の情報記録装置において、情報の記録を行う際、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n)Tの記録マーク、長さ(3n+1)Tの記録マーク及び長さ(3n+2)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n)Tマーク、(3n+1)Tマークと(3n+2)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報記録装置。
【請求項19】 請求項15に記載の情報記録装置において、情報の記録を行う際、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n-1)Tの記録マーク、長さ(3n)Tの記録マーク及び長さ(3n+1)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n-1)Tマーク、(3n)Tマークと(3n+1)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報記録装置。
【請求項20】 請求項15に記載の情報記録装置において、情報の記録を行う際、1チャネルクロックTとした時に、長さ(3n-2)Tの記録マーク、長さ(3n-1)Tの記録マーク及び長さ(3n)Tの記録マークの形成には記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行い、上記冷却パルスの幅を、(3n-2)Tマーク、(3n-1)Tマークと(3n)Tマークの場合によって変化させることを特徴とする情報記録装置。
【請求項21】 請求項15〜20のいずれか記載の情報記録装置において、情報記録媒体に記録されている、所定の長さの記録マークを記録するために最適な記録パルス数、記録パルス幅、冷却パルス幅、各パルスの開始位置、終了位置、記録パワー、消去パワー、冷却パワーなどの記録方法に関する情報のうち1つ以上の情報を読み出して情報の記録を行うことを特徴とする情報記録装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービームの照射によって情報の記録・再生・消去するための情報の記録に係り、特に相変化光記録媒体に適した情報記録方法、情報記録媒体及び情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の多様化に伴い、大容量、高速の光情報記録媒体が注目されている。光情報記録媒体には、再生専用情報記録媒体、追加記録ができる追記型情報記録媒体、そして情報の書換ができる書換型情報記録媒体がある。このうち書換型情報記録媒体のなかには記録層に相変化材料を用いたものがある。この相変化光記録媒体の情報記録は、結晶状態と非晶質状態との間の反射率の違いを利用して情報を記録する方式である。
【0003】ここで、結晶状態は記録層を結晶化温度以上に昇温して所定時間保持することによって得られ、非晶質状態は記録層を融点以上に昇温して急速に冷却することによって得られる。この結晶状態と非晶質状態の両者ともレーザビームの照射によって実現することができる。レーザビームの照射方法については様々な方法が提案されており、例えばDVD-RWではマルチパルス記録を用いた方法が実用化されている。
【0004】DVD-RWで実用化されている方法は、レーザのパワーを3段階に設定し、記録マークを形成する箇所には記録層が融解する最も高いパワーのレーザパルスを記録信号の長さに合う数だけ照射した後に、レーザパワーを最も低いレベルに落として冷却して非晶質マークを形成し、マークを形成しない箇所には中間のパワーのレーザを照射して記録層を結晶状態にする方法である。この方法を用いると、旧い情報をいったん消去した後に新しい情報を記録するのではなく、旧い情報の上に直接新しい情報をオーバライトすることが可能となる。
【0005】最短記録マークである3Tマークは、1個の先頭パルスとそれに続くマルチパルス、冷却パルスそれぞれ1個で記録を行い、それより長いマークは3Tから1T増えるごとにマルチパルスの数を1個増やすことによって形成する。マルチパルスは1Tあたりに1個ずつ照射する。パルス幅はT/2前後である。ここでTは1チャネルクロックの長さであり、DVD-RWでは38.2nsとなっている。以下では、先頭パルスとマルチパルスをあわせて記録パルス列と呼ぶこととする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、記録線速度を上げて相変化光記録媒体の情報記録を行うと、上記従来技術では記録マークをうまく形成できないという問題に遭遇した。この原因は、以下のように推定することができる。すなわち、記録速度を上げると1チャネルクロックの周期が短くなり、レーザを発光させたときの立ち上がりと立ち下がりの時間と同程度の時間になってしまう。そのため所定のパワーで所定のパルス幅を発光させようとしても、十分低いレーザパワーまで落とすことができず、非晶質化に必要な急速な冷却を行うことができないため、マークの再結晶化が起きてしまう。例えば、DVD-RWにおいて記録線速度を4倍とすると、Tは9.55nsとなり、パルス立ち上がり、立ち下り時間2ns前後が無視できない大きさになる。
【0007】また、異なる長さの記録マークをそれらの長さに応じた1つのパルスで記録を行う方法もあるが、これはマークの前端の再結晶化が大きく、マーク長を正確に制御することができない。
【0008】この問題を解決するために、2Tを一周期とし、2nTの場合はn個のパルスで記録を行い、(2n+1)Tの場合は2nTのパルス列の先頭パルスを0.5T長くし、先頭パルスの直後及び最終パルス直前にそれぞれの長さを0.5T長くするという方法が提案されている。しかしながらその方式を用いて記録を行うと、2nTの場合と、(2n+1)Tの場合とで先頭パルスが記録層にもたらす熱履歴が異なるため、マークの前端部がそろわない、という問題が生じた。
【0009】本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、速い記録速度でも正確にマークを形成することができる情報の記録方法、情報記録媒体、情報記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本件発明者は種々検討したところ、例えばaTの長さのマークを形成する時に、(a-1)Tの長さを形成する記録パルス列に続く時間Tの間にT以下の幅のパルスを加えるのではなく、(a-1)Tの長さを形成する記録パルス列と同一の、もしくはほぼ同一の記録パルス列を用い、記録パルス列に続いて照射される冷却パルスの幅を(a-1)Tの場合と異ならせればよいことがわかった。具体的には、(2n+1)Tと(2n+2)T、あるいは2nTと(2n+1)Tとでは、パルスn個で同じように記録し、最後の冷却パルスの幅を変えることによってマークの長さを調整すれば良いということがわかった。この方法によれば、(2n+1)Tと(2n+2)T、あるいは2nTと(2n+1)Tの先頭付近のパルスによる熱履歴がほぼ同一となり、マーク前端部の形状をそろえることができる。また、冷却パルス幅を長くするとマーク終端部でより冷却されるためマーク再結晶化量(消え戻り量)が小さくなる。従って冷却パルス幅を調整することによって所定の長さのマークを得ることが可能になる。
【0011】従って第一の本発明は、レーザ光の照射によって情報記録媒体に情報の記録または書き換えを行う方法であって、上記情報記録媒体が相変化型光記録媒体である情報の記録方法において、照射されるレーザ光のパワーを、少なくとも記録パワーと消去パワー、冷却パワーの3つのレベルで照射し、消去パワーは冷却パワーより高いパワーレベルとし、記録パワーは消去パワーより高いパワーレベルとしたときに、記録マークの形成は、記録パワーレベルを有するひとつの記録パルスまたは複数の記録パルス列と、最終記録パルスの直後に照射される冷却パワーレベルを有する冷却パルス1個によって行い、少なくとも2つの異なる長さのマークを記録する場合、上記冷却パルスの幅のみを変えることによって記録を行うことを特徴とするものである。
【0012】そのなかで、1チャネルクロックTとした時に、長さ(2n+1)Tの記録マーク及び長さ(2n+2)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(2n+1)Tマークと(2n+2)Tマークの場合によって変化させればよい。
【0013】また、長さ2nTの記録マーク及び長さ(2n+1)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、2nTマークと(2n+1)Tマークの場合によって変化させればよい。
【0014】長さ(3n)Tの記録マーク、長さ(3n+1)Tの記録マーク及び長さ(3n+2)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(3n)Tマーク、(3n+1)Tマークと(3n+2)Tマークの場合によって変化させればよい。
【0015】長さ(3n-1)Tの記録マーク、長さ(3n)Tの記録マーク及び長さ(3n+1)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(3n-1)Tマーク、(3n)Tマークと(3n+1)Tマークの場合によって変化させればよい。
【0016】長さ(3n-2)Tの記録マーク、長さ(3n-1)Tの記録マーク及び長さ(3n)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される消去パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合、上記冷却パルスの幅を、(3n-2)Tマーク、(3n-1)Tマークと(3n)Tマークの場合によって変化させればよい。
【0017】また、この第1の発明において、所定の長さの記録マークを記録するために最適な記録パルス数、記録パルス幅、冷却パルス幅、各パルスの開始位置、終了位置、記録パワー、消去パワー、冷却パワーなどの記録方法に関するパラメータのうち、1つ以上のパラメータがあらかじめ記録された情報記録媒体からこれらのパラメータを読み出し、これらのパラメータに基づいて記録を行うとよい。
【0018】また第2の本発明は、基板と相変化材料を用いた記録層を少なくとも備え、情報の記録をレーザ光の照射によって行う情報記録媒体において、情報の記録を、照射されるレーザ光のパワーを、少なくとも記録パワーと消去パワー、冷却パワーの3つのレベルで照射し、消去パワーは冷却パワーより高いパワーレベルとし、記録パワーは消去パワーより高いパワーレベルとしたときに、記録マークの形成は、記録パワーレベルを有するひとつの記録パルスまたは複数の記録パルス列と最終記録パルスの直後に照射される冷却パワーレベルを有する冷却パルス1個によって行い、少なくとも2つの異なる長さの記録マークを形成する時に上記冷却パルスの幅のみを変えることによって行うことを特徴とするものである。
【0019】そのなかで、情報の記録を、1チャネルクロックTとした時に、長さ(2n+1)Tの記録マーク及び長さ(2n+2)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(2n+1)Tマークと(2n+2)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録媒体とすればよい。
【0020】また、情報の記録を、長さ2nTの記録マーク及び長さ(2n+1)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、2nTマークと(2n+1)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録媒体とすればよい。
【0021】情報の記録を、長さ(3n)Tの記録マーク、長さ(3n+1)Tの記録マーク及び長さ(3n+2)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(3n)Tマーク、(3n+1)Tマークと(3n+2)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録媒体とすればよい。
【0022】情報の記録を、長さ(3n-1)Tの記録マーク、長さ(3n)Tの記録マーク及び長さ(3n+1)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(3n-1)Tマーク、(3n)Tマークと(3n+1)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録媒体とすればよい。
【0023】情報の記録を、長さ(3n-2)Tの記録マーク、長さ(3n-1)Tの記録マーク及び長さ(3n)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される消去パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合、上記冷却パルスの幅を、(3n-2)Tマーク、(3n-1)Tマークと(3n)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録媒体とすればよい。
【0024】また、この第2の発明の情報記録媒体において、所定の長さの記録マークを記録するために最適な記録パルス数、記録パルス幅、冷却パルス幅、各パルスの開始位置、終了位置、記録パワー、消去パワー、冷却パワーなどの記録方法に関する情報のうち1つ以上の情報があらかじめ記録されているとよい。
【0025】第3の発明は、基板と相変化材料を用いた記録層を少なくとも備え、情報の記録をレーザ光の照射によって行う情報記録媒体に情報の記録を行う情報記録装置において、情報の記録を行う際には照射されるレーザ光のパワーを、少なくとも記録パワーと消去パワー、冷却パワーの3つのレベルで照射し、消去パワーは冷却パワーより高いパワーレベルとし、記録パワーは消去パワーより高いパワーレベルとしたときに、記録マークの形成は、記録パワーレベルを有するひとつの記録パルスまたは複数の記録パルス列と、最終記録パルスの直後に照射される冷却パワーレベルを有する冷却パルス1個によって行い、少なくとも2つの異なる長さのマークを記録する場合、上記冷却パルスの幅のみを変えることによって記録を行うことを特徴とするものである。
【0026】そのなかで、情報記録媒体に行う情報の記録を、1チャネルクロックTとした時に、長さ(2n+1)Tの記録マーク及び長さ(2n+2)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(2n+1)Tマークと(2n+2)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録装置とすればよい。
【0027】また、情報記録媒体に行う情報の記録を、長さ2nTの記録マーク及び長さ(2n+1)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、2nTマークと(2n+1)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録装置とすればよい。
【0028】情報記録媒体に行う情報の記録を、長さ(3n)Tの記録マーク、長さ(3n+1)Tの記録マーク及び長さ(3n+2)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(3n)Tマーク、(3n+1)Tマークと(3n+2)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録装置とすればよい。
【0029】情報記録媒体に行う情報の記録を、長さ(3n-1)Tの記録マーク、長さ(3n)Tの記録マーク及び長さ(3n+1)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される冷却パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合には、上記冷却パルスの幅を、(3n-1)Tマーク、(3n)Tマークと(3n+1)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録装置とすればよい。
【0030】情報記録媒体に行う情報の記録を、長さ(3n-2)Tの記録マーク、長さ(3n-1)Tの記録マーク及び長さ(3n)Tの記録マークの形成を、記録パワーレベルの記録パルスn個とその直後に照射される消去パワーレベルの冷却パルス1個とによって行う場合、上記冷却パルスの幅を、(3n-2)Tマーク、(3n-1)Tマークと(3n)Tマークの場合によって変化させて行う情報記録装置とすればよい。
【0031】また、この第3の発明の情報記録装置において、情報記録媒体に記録されている、所定の長さの記録マークを記録するために最適な記録パルス数、記録パルス幅、冷却パルス幅、各パルスの開始位置、終了位置、記録パワー、消去パワー、冷却パワーなどの記録方法に関する情報のうち1つ以上の情報を読み出して情報の記録を行うとよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態と比較例を図面も参照しながら説明する。図1と図3は比較例にかかる情報の記録方法の説明図、図2、図4および図5は本発明の実施の形態に係る情報の記録方法の説明図である。
【0033】これらの例は、1ビームで記録・再生・消去を行うものであり、図中のPwは記録可能なレーザパワーのレベル、Peは消去可能なレーザパワーのレベル、Pbは冷却パワーのレベルを示している。
【0034】まず、第1実施形態について説明する。ここでは、相変化記録媒体記録層であるAg-In-Sb-Te系記録層に最短マークが0.4μmとなるような情報のマークエッジ方式による記録・再生を行った場合について述べる。
【0035】相変化記録媒体は、トラックピッチ0.74μm、グルーブ幅0.3μm、溝深さ30nmでトラッキング用のプリグルーブをらせん状に有したポリカーボネート基板上に(ZnS)80(SiO2)20(モル%)を80nm、記録層としてAg3.5In6.5Sb70Te20(原子%)を20nm、中間層として(ZnS)80(SiO2)20(モル%)を20nm、放熱層としてAg100nm、保護層として紫外線硬化性樹脂を7μm、順次積層した構成とし、初期結晶化をした。
【0036】結晶状態である記録層上に半導体レーザ(波長635nm、NA0.6)を用い、記録線速度14m/sとし、1チャネルクロックTを9.55nsとして、図2に示すようなマルチパルス列で、長さ(2n+1)Tの記録マーク及び長さ(2n+2)Tの記録マークの形成には記録パルスn個を用いることとし、この記録パルス幅9.5ns、(2n+1)Tのときの冷却パルス幅0T、(2n+2)Tのときの冷却パルス幅1Tとしてマルチパルス記録を行った。Pwは14mW、Peは5mW、Prは0.5mWに設定し、記録パターンは8-16変調されたランダムパターンを用いた。このようにして記録した情報を、波長647nmの半導体レーザを用いて再生したところ、ジッターは8%、変調度も65%であり、大変良好な結果が得られた。
【0037】第2実施形態として、図4に示すようなマルチパルス列で、(2n+1)Tのときの冷却パルス幅0.5T、(2n+2)Tのときの冷却パルス幅1.5Tとした以外は第1実施形態と同様にして情報の記録を行い、同様に再生を行った。この時のジッターは7.5%、変調度も66%と良好な結果が得られた。マーク長が(2n+1)Tの場合にも冷却パルスを入れることにより、よりマーク後端部の形状がそろってジッターが向上したことが分かった。
【0038】第3実施形態として、相変化記録媒体は記録層としてAg3.5In6.5Sb75Te15(at%)を用いた以外は実施例1と同じ構成とし、図5に示すように3つの連続したマーク長を冷却パルスの幅によって調整し、記録パルス幅1Tとし、マーク長3nTのときには冷却パルス0T、マーク長(3n+1)Tの時には冷却パルス1T、マーク長(3n+2)Tの時には冷却パルス2Tとして、その他は実施例と同様にマルチパルス記録を行った。このように記録した情報を再生したところ、ジッターは8.2%であり、変調度は64%と良好な結果が得られた。
【0039】ここで比較例1として、図1に示すようなマルチパルス列で、先頭パルス幅0.5T、その後に続くマルチパルス幅0.4T、冷却パルス幅0.6Tとした以外は第1実施形態と同様にしてマルチパルス記録を行った。
【0040】このようにして記録した情報を、第1実施形態と同様に波長647nmの半導体レーザを用いて再生したところ、ジッターは18%であり、変調度は50%であった。マーク幅が再結晶化により小さくなり、ジッターも悪化していることが分かった。
【0041】また、比較例2として、図3に示すようなマルチパルス列で、2Tを一周期とし、長さ2nT、(2n+1)Tの記録マークを形成するにはn個の記録パルスを用い、(2n+1)Tの場合は先頭と終わりのパルスまたはパルス間にそれぞれ0.5Tずつ加えて長さを調整することとし、記録パルス幅は9.55ns、冷却パルス幅1Tとして、その他は従来の方法と同様にしてマルチパルス記録を行った。
【0042】このようにして記録した情報を同様に再生すると、ジッターは10.5%であり、変調度は62%であった。実施形態と比較すると悪くなっており、このジッター悪化の原因はマーク長が2nTと(2n+1)Tとにおいて、マーク前端部での形状の違いによるものであることが分かった。
【0043】図6は前記第1実施形態および比較例1、2を用いて記録したときのマークの概略形状を比較して示す図で、本発明のものと比較例1、2のものとではマーク形状が明らかに異なる。
【0044】前記実施形態においては、記録マーク長が(2n+1)T, (2n+2)Tのときにn個記録パルスを用いる場合について述べたが、2nT, (2n+1)Tのときにn個記録パルスを用いた場合、3nT,(3n+1)T,(3n+2)Tのときにn個記録パルスを用いた場合、(3n-1)T,(3n)T,(3n+1)Tのときにn個記録パルスを用いた場合、(3n-2)T, (3n-1)T, (3n)Tのときにn個記録パルスを用いた場合にもジッター、変調度とも良好な結果を得ることができた。これらは、記録線速度、信号の変調方式、ディスク回転数などによって最適なものを選ぶことができる。
【0045】また、記録パルスの幅はすべて同じ幅にする必要はなく、それぞれのパルス幅を微調整することによって、さらにジッターを良くすることができた。
【0046】本実施形態ではAgInSbTe系記録層を用いたが、他の記録層、例えばGeSbTe系、InSb系、InSbTe系、SnSbTe系、GeSnSbTe系なども用いることができる。また、相変化記録媒体の層構造も、この本実施形態に限るものではなく、記録層の結晶化速度、相変化記録媒体の熱特性などを考慮し、特性に合わせて層数をかえたり、層厚を変えることもできる。
【0047】また、実施形態ではTが9.55nsについて述べたが、それ以外の長さでも良く、Tが20ns以下の場合に特に効果がある。
【0048】実施形態においては、記録をする際に8-16変調された情報を用いたが、データの変調方式はこれに限るものではなく、RLL(1,7)、RLL(2,7)など、どの変調方式においても効果がある。
【0049】記録を行う半導体レーザとして実施形態では波長635nm、NA0.6を用いたが、波長650±10nm、405±10nm、NA0.65、0.85などの半導体レーザを用いることもできる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、記録速度が速く、1チャネルクロックの周期が短い場合でも、少なくとも2つの長さの記録マークの形成には、同じ記録パルスまたは記録パルス列を用い、最終記録パルスの次に照射される冷却パルスの幅を変えることによって、記録マークを正確に形成できる効果がある。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013