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発明の名称 通信端末装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−158629(P2003−158629A)
公開日 平成15年5月30日(2003.5.30)
出願番号 特願2001−356633(P2001−356633)
出願日 平成13年11月21日(2001.11.21)
代理人 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【テーマコード(参考)】
5C075
5C076
【Fターム(参考)】
5C075 CA04 CA06 CA07 CD07 CD22 
5C076 AA21 AA22 AA27 AA37 BA05 BB06 CB03
発明者 桑原 哲也
要約 課題
画データを縮小又は解像度変換する場合であっても、画質が低下することを極力抑制することが可能な通信端末装置を提供すること。

解決手段
読み取りで得た白黒多値の画データを相手先能力、つまり相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じて多値で縮小又は解像度変換している。そして、多値で縮小又は解像度変換した画データを2値化及び符号化して画像メモリ80に一旦記憶させてから読み出して相手先にFAX送信している。そのため、画データを2値で縮小又は解像度変換する従来の構成とは異なり、縮小又は解像度変換後の画データは、原稿上の画データとほぼ同一となる。従って、相手先において原稿上の画データとほぼ同じ受信画データを記録紙上に記録することができる。換言すれば、画データを多値で縮小又は解像度変換しているため、画質が低下することを極力抑制することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 原稿を読み取る読取手段と、その読取手段での読み取りで得た画データを相手先能力に応じて多値で縮小又は解像度変換する制御手段とを備えた通信端末装置。
【請求項2】 請求項1に記載の通信端末装置において、相手先能力に関する情報を記憶する記憶手段を備え、制御手段は、相手先能力に関する情報に基づいて、読み取りで得た画データを多値で縮小又は解像度変換する通信端末装置。
【請求項3】 請求項2に記載の通信端末装置において、制御手段は、記憶手段に記憶している相手先能力に関する情報と、ファクシミリ伝送制御手順のDIS信号に格納されてきた相手先能力に関する情報とが一致していない場合には、DIS信号に格納されてきた相手先能力に関する情報に基づいて、読み取りで得た画データを多値で縮小又は解像度変換する通信端末装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機能付きファクシミリ装置(以下、複合機という)に代表される通信端末装置に関し、より詳しくは、原稿を読み取りながら画データを送信するスキャナ送信機能、読み取りで得た画データを画像メモリに一旦記憶させてから読み出して送信するメモリ送信機能又はクイックメモリ送信機能に特徴を有する通信端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複合機は、読取部で原稿を読み取りながら画データを送信するスキャナ送信機能及び読み取りで得た画データを画像メモリに一旦記憶させてから読み出して送信するメモリ送信機能を備えている。このメモリ送信機能を備えた複合機では、FAX通信中に通信エラーが発生した場合であっても、読み取りで得た画データが画像メモリに記憶されているため、原稿を読み取り直さなくても、自動的に画データを画像メモリから読み出して再送信することができる。
【0003】また、近年では、全頁の原稿の画データを画像メモリに記憶させる前、即ち第1頁目の原稿の画データを画像メモリに記憶させた段階で、相手先に発呼して画データを送信するクイックメモリ送信機能を備えた複合機もある。即ち、一般的には、原稿1頁当たりの読取時間が、その原稿の画データの送信時間よりも短いことから、クイックメモリ送信機能によって、原稿の読み取りと並行して画データをFAX送信することができる。その結果、このようなクイックメモリ送信機能を備えた複合機では、原稿の読み取りを開始してからFAX送信が完了するまでの所要時間を短縮することができる。
【0004】ところで、上記のようなメモリ送信機能又はクイックメモリ送信機能を用いてFAX送信する場合において、相手先の記録紙能力が送信側の原稿のサイズよりも小さいときには、画データを相手先の記録紙能力に応じて縮小する必要がある。また、相手先の記録時の解像度能力が送信側の読み取りの解像度よりも低いときには、画データの解像度を相手先の記録時の解像度能力に応じて変換する必要がある。そのため、これらの場合には、読み取りで得た白黒多値の画データを2値化及び符号化して画像メモリに記憶する。そして、画像メモリから読み出した画データを復号し、その復号した画データの一部を相手先能力に応じて2値の状態で間引いて、画データを2値で縮小又は解像度変換する。その後、2値で縮小又は解像度変換した画データを再度符号化して画像メモリに一旦記憶させてから読み出して相手先にFAX送信することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらのように画データを縮小又は解像度変換する場合には、読み取りで得た白黒多値の画データを2値化した後、その2値化した後の画データを2値で縮小又は解像度変換している。そのため、縮小又は解像度変換後の画データは、原稿上の画データと大きく異なって、画質が低下する。その結果、相手先において記録紙上に記録される受信画データが見難くなる。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、画データを縮小又は解像度変換する場合であっても、画質が低下することを極力抑制することが可能な通信端末装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、原稿を読み取る読取手段と、その読取手段での読み取りで得た画データを相手先能力に応じて多値で縮小又は解像度変換する制御手段とを備えた。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信端末装置において、相手先能力に関する情報を記憶する記憶手段を備え、制御手段は、相手先能力に関する情報に基づいて、読み取りで得た画データを多値で縮小又は解像度変換する。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の通信端末装置において、制御手段は、記憶手段に記憶している相手先能力に関する情報と、ファクシミリ伝送制御手順のDIS信号に格納されてきた相手先能力に関する情報とが一致していない場合には、DIS信号に格納されてきた相手先能力に関する情報に基づいて、読み取りで得た画データを多値で縮小又は解像度変換する。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明に係る通信端末装置を複合機に具体化した第1実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】図1に示すように、複合機1は、MPU10、ROM20、RAM30、読取部40、記録部50、操作部60、表示部70、画像メモリ80、コーデック90、モデム100及びNCU110から構成され、各部10〜110がバス120を介してそれぞれ接続されている。
【0012】MPU10は、複合機1を構成する各部を制御する。ROM20は、複合機1を制御するためのプログラムを記憶する。また、ROM20は、読取部40での読み取りで得た多値の画データを必要に応じて多値で縮小又は解像度変換した後、2値化するプログラムを記憶する。RAM30は、複合機1に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0013】読取部40は、原稿の画像を読み取って、白黒多値(256階調)の画データを得る。また、読取部40は、原稿有無センサ41及び原稿サイズセンサ42を備え、原稿有無センサ41は原稿台上の原稿の有無を、原稿サイズセンサ42は原稿台に載置された原稿のサイズを、それぞれ検出して、その検出信号をMPU10に出力する。
【0014】記録部50は、電子写真方式のプリンタから構成され、FAX動作において受信した画データや、コピー動作において読取部40での読み取りで得た画データを記録紙上に記録する。
【0015】操作部60は、FAX/コピーキー61、短縮/電話帳キー62、ワンタッチキー63、テンキー(*,#キーを含む)64、スタートキー65及び解像度キー66等の各種操作キーを備えている。FAX/コピーキー61は、FAXモード又はコピーモードに設定するためのものである。短縮/電話帳キー62は、短縮ダイヤルに予め登録されている相手先の電話番号(FAX番号を含む)を短縮番号(例えば、001)で指定するためのものであるとともに、電話帳に予め登録されている相手先の電話番号を検索して登録番号(例えば、0001)で指定するためのものである。ワンタッチキー63は、ワンタッチダイヤルに予め登録されている相手先の電話番号をワンタッチ番号(例えば、01)で指定するためのものである。テンキー64は、相手先の電話番号又はコピー部数等を入力するためのものである。スタートキー65は、原稿の読み取り動作を開始させるためのものである。解像度キー66は、原稿の読み取りの解像度を「標準解像度」、「高解像度」又は「超高解像度」に設定するためのものである。
【0016】表示部70は、LCDから構成され、複合機1の動作状態等の各種情報の表示を行う。画像メモリ80は、読取部40で読み取られてコーデック90で符号化された画データや、受信画データを一時的に記憶する。コーデック90は、読取部40で読み取られてMPU10で2値化された画データをMH,MR,MMR,JBIG方式等により圧縮して符号化(エンコード)する。また、コーデック90は、画像メモリ80から読み出された画データを復号(デコード)する。
【0017】モデム100は、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。NCU110は、電話回線Lを閉結及び開放するとともに、相手先の電話番号に対応したダイヤル信号を送出する機能及び着信を検出する機能を備えている。
【0018】次に、複合機1において、読取部40で原稿を読み取って、読み取りで得た画データを相手先にFAX送信するときの動作について、図2及び図3に示すフローチャートを用いて説明する。尚、この動作は、ROM20に記憶されたプログラムに基づき、MPU10の制御により実行される。
【0019】さて、原稿が読取部40に載置され、短縮/電話帳キー62、ワンタッチキー63又はテンキー64から相手先のFAX番号が入力されるとともに、解像度キー66から読み取りの解像度が設定された後、スタートキー65が操作されると、図2に示すステップS1では、原稿サイズセンサ42からの検出信号に基づいて、原稿が「A4サイズ」以下であるか否かを判断する。原稿が「A4サイズ」以下である場合、例えば「A4サイズ」である場合は、ステップS2に移行する。一方、原稿が「A4サイズ」を越える場合、例えば「B4サイズ」又は「A3サイズ」である場合は、図3に示すステップS11に移行する。
【0020】ステップS2では、解像度キー66からの設定に基づいて、原稿の読み取りの解像度が「標準解像度」であるか否かを判断する。原稿の読み取りの解像度が「標準解像度」である場合は、ステップS3に移行する。一方、原稿の読み取りの解像度が「標準解像度」を越える場合、つまり「高解像度」又は「超高解像度」である場合は、図3に示すステップS11に移行する。
【0021】ステップS3では、読取部40で第1頁目の原稿を読み取って、読み取りで得た白黒多値の画データを2値化する。そして、その2値化した画データをコーデック90で符号化して画像メモリ80に記憶する。即ち、ファクシミリ伝送制御手順では、「A4サイズ」の記録紙能力及び「標準解像度」の記録時の解像度能力が標準能力として規定されている。従って、相手先がファクシミリ装置である以上、「A4サイズ」の記録紙能力及び「標準解像度」の記録時の解像度能力を必ず備えている。そこで、前記S1において原稿が「A4サイズ」以下で、且つ前記S2において原稿の読み取りの解像度が「標準解像度」である場合には、相手先に発呼する前、つまりDIS信号に基づいて相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力を検出する前に、原稿の読み取りを開始する。尚、前記S1において原稿が「A4サイズ」未満である場合、例えば「B5サイズ」である場合には、「B5サイズ」の画データを「A4サイズ」に拡大又は「B5サイズ」の画データに余白を付加して「A4サイズ」にして画像メモリ80に記憶すればよいことは言うまでもない。
【0022】ステップS4では、テンキー64等から入力された相手先のFAX番号にNCU110から発呼する。ステップS5では、受信側である相手先から送出されてくるDIS信号を受信する。このDIS信号には、受信側(相手先)の記録紙能力及び記録時の解像度能力が含まれている。
【0023】ステップS6では、クイックメモリ送信機能を用いて、画像メモリ80から読み出した画データを、相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に拘わらず、ファクシミリ伝送制御手順において規定されている標準能力で相手先にFAX送信開始する。
【0024】ステップS7では、原稿有無センサ41からの検出信号に基づいて、次頁の原稿が有るか否かを判断する。次頁の原稿が有る場合は、ステップS8に移行する。一方、次頁の原稿が無い場合は、ステップS9に移行する。
【0025】ステップS8では、前記ステップS3と同様に、読取部40で次頁の原稿を1枚読み取って、読み取りで得た白黒多値の画データを2値化及び符号化して画像メモリ80に記憶する。そして、ステップS6に移行して、前頁の原稿の画データを送信完了した後、画像メモリ80から次頁の原稿の画データを読み出してFAX送信開始する。
【0026】ステップS9では、全頁の画データのFAX送信が完了したか否かを判断する。全頁の画データのFAX送信が完了した場合は、この処理を終了する。一方、FAX送信が完了していない場合は、ステップS6に移行する。即ち、全頁の画データのFAX送信が完了するまで、ステップS6〜ステップS9の処理を繰り返し、原稿の読み取り処理と並行して画データの送信処理を実行する。
【0027】尚、前記ステップS4の発呼に基づいて相手先と接続できなかった場合には、リダイヤル待機しながらステップS7に移行して、次頁の原稿が有る場合には、その原稿を読み取って画データを画像メモリ80に記憶する。即ち、リダイヤル待機中は、ステップS7及びステップS8の処理を繰り返し、画データを画像メモリ80に記憶したまま送信待ちになる。また、前回の発呼から所定時間が経過すると、ステップS4に移行して、相手先に再発呼し、再発呼に基づいて相手先と接続できた場合には、ステップS5に移行する。一方、所定回数リダイヤルしても相手先と接続できなかった場合には、画像メモリ80から画データを消去して、未送信レポートを記録紙に記録した後、この処理を終了する。
【0028】前記ステップS1において原稿が「A4サイズ」を越える場合又は前記ステップS2において原稿の読み取りの解像度が「標準解像度」を越える場合には、図3に示すステップS11で、テンキー64等から入力された相手先のFAX番号にNCU110から発呼する。即ち、相手先のファクシミリ装置がファクシミリ伝送制御手順において規定されている標準能力しか備えていない場合には、画データを「A4サイズ」を越える記録紙に記録することができないか又は画データを「標準解像度」を越える解像度で記録することができない。そこで、相手先能力に応じた画データをFAX送信するために、原稿の読み取りを開始する前に、相手先にNCU110から発呼する。
【0029】尚、前記ステップS11の発呼に基づいて相手先と接続できなかった場合には、前回の発呼から所定時間が経過すると、相手先に再発呼し、再発呼に基づいて相手先と接続できた場合には、ステップS12に移行する。一方、所定のリダイヤル回数だけ再発呼を繰り返しても相手先と接続できなかった場合には、その旨のメッセージとして「しばらくしてからFAXし直して下さい」を表示部70に表示した後、この処理を終了する。
【0030】ステップS12では、相手先から送出されてくるDIS信号を受信する。ステップS13では、画データを縮小して相手先にFAX送信する必要があるか否かを判断する。具体的には、DIS信号に格納されてきた相手先の記録紙能力と原稿サイズセンサ42からの検出信号に基づく原稿のサイズとを比較する。そして、相手先の記録紙能力と原稿のサイズとが同一の場合又は相手先の記録紙能力が原稿のサイズよりも大きい場合には、画データを縮小する必要がないと判断して、ステップS14に移行する。一方、相手先の記録紙能力が原稿のサイズよりも小さい場合、例えば相手先の記録紙能力が「A4サイズ」であって、原稿のサイズが「B4サイズ」のときには、「B4サイズ」の画データを「A4サイズ」に縮小してFAX送信する必要があると判断して、ステップS15に移行する。
【0031】ステップS14では、読取部40で第1頁目の原稿を読み取って、白黒多値の画データを得る。ステップS15では、読取部40で第1頁目の原稿を読み取って、読み取りで得た白黒多値の画データの一部を相手先の記録紙能力に応じて多値の状態で間引いて、画データを多値で縮小する。
【0032】ステップS16では、画データの解像度を変換して相手先にFAX送信する必要があるか否かを判断する。具体的には、DIS信号に格納されてきた相手先の記録時の解像度能力と解像度キー66からの設定に基づく原稿の読み取りの解像度とを比較する。そして、相手先の記録時の解像度能力と原稿の読み取りの解像度とが同一の場合又は相手先の記録時の解像度能力が原稿の読み取りの解像度よりも高い場合には、画データの解像度を変換する必要がないと判断して、ステップS18に移行する。一方、相手先の記録時の解像度能力が原稿の読み取りの解像度よりも低い場合、例えば相手先の記録時の解像度能力が「標準解像度」であって、原稿の読み取りの解像度が「超高解像度」のときには、画データの解像度を「超高解像度」から「標準解像度」に変換してFAX送信する必要があると判断して、ステップS17に移行する。
【0033】ステップS17では、前記ステップS14の読み取りで得た多値の画データ又は前記ステップS15において多値で縮小した画データの一部を相手先の記録時の解像度能力に応じて多値の状態で間引いて、画データを多値で解像度変換する。
【0034】ステップS18では、前記ステップS14の読み取りで得た多値の画データ、前記ステップS15において多値で縮小した画データ又は前記ステップS17において多値で解像度変換した画データを2値化する。そして、その2値化した画データをコーデック90で符号化して画像メモリ80に記憶する。
【0035】ステップS19では、クイックメモリ送信機能を用いて、画像メモリ80から読み出した画データを、相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じてFAX送信開始する。
【0036】ステップS20では、原稿有無センサ41からの検出信号に基づいて、次頁の原稿が有るか否かを判断する。次頁の原稿が有る場合は、ステップS21に移行する。一方、次頁の原稿が無い場合は、ステップS22に移行する。
【0037】ステップS21では、前記ステップS14又はステップS15と同様に、読取部40で次頁の原稿を1枚読み取る。そして、前記ステップS15又はステップS17と同様に、読み取りで得た白黒多値の画データを必要に応じて多値で縮小又は解像度変換して、相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じた画データを画像メモリ80に記憶する。その後、ステップS19に移行して、前頁の原稿の画データを送信完了した後、画像メモリ80から次頁の原稿の画データを読み出してFAX送信開始する。
【0038】ステップS22では、全頁の画データのFAX送信が完了したか否かを判断する。全頁の画データのFAX送信が完了した場合は、この処理を終了する。一方、FAX送信が完了していない場合は、ステップS19に移行する。即ち、全頁の画データのFAX送信が完了するまで、ステップS19〜ステップS22の処理を繰り返し、原稿の読み取り処理と並行して画データの送信処理を実行する。
【0039】以上、詳述したように第1実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)読み取りで得た白黒多値の画データを相手先能力、つまり相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じて多値で縮小又は解像度変換している。そして、多値で縮小又は解像度変換した画データを2値化及び符号化して画像メモリ80に一旦記憶させてから読み出して相手先にFAX送信している。そのため、画データを2値で縮小又は解像度変換する従来の構成とは異なり、縮小又は解像度変換後の画データは、原稿上の画データとほぼ同一となる。従って、相手先において原稿上の画データとほぼ同じ受信画データを記録紙上に記録することができる。換言すれば、画データを多値で縮小又は解像度変換しているため、画質が低下することを極力抑制することができる。その結果、相手先において記録紙に記録される受信画データが見難くなることを極力抑制することができる。
【0040】(2)画データを縮小又は解像度変換する場合には、画データを画像メモリ80に一旦記憶する前に、相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じて多値で縮小又は解像度変換している。換言すれば、従来とは異なり、画データを画像メモリ80に一旦記憶した後、画データを縮小又は解像度変換する構成ではない。従って、画データを縮小又は解像度変換する場合には、画像メモリ80から読み出した画データをそのまま相手先にFAX送信することができる。
【0041】(3)従来の複合機は、読み取りで得た白黒多値の画データを2値化及び符号化して画像メモリに記憶した後、画データを縮小又は解像度変換するために、画像メモリから画データを読み出している。そして、クイックメモリ送信機能を用いるために、縮小又は解像度変換した画データを再度符号化して画像メモリに記憶させてから読み出してFAX送信している。換言すれば、従来の複合機は、クイックメモリ送信機能を用いて、相手先能力に応じた画データをFAX送信する場合には、2度に亘って画データを画像メモリに記憶させる必要がある。一方、第1実施形態の複合機1は、クイックメモリ送信機能を用いて、相手先能力に応じた画データをFAX送信する場合であっても、画データを画像メモリ80に1度記憶させるだけでよい。従って、相手先能力に応じた画データを送信完了するまでの所要時間を短縮することができる。
【0042】(4)クイックメモリ送信機能を用いて、相手先能力に応じた画データをFAX送信している。そのため、FAX送信中に通信エラーが発生した場合であっても、読み取りで得た画データが画像メモリ80に記憶されている。従って、原稿を読み取り直さなくても、自動的に画データを画像メモリ80から読み出して再送信することができることは言うまでもない。
【0043】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を説明する。尚、この第2実施形態が前記第1実施形態と主に異なるのは、RAM30が図4に示す送信履歴テーブルTを記憶している点である。
【0044】即ち、図4に示すように、RAM30は、「相手先名」、「FAX番号」、「記録紙能力」、「解像度能力」及び「送信日時」から構成される送信履歴テーブルTを記憶している。ここで、「相手先名」とは、受信側である相手先の名称を示す。また、「FAX番号」とは、相手先のFAX番号を示す。さらに、「記録紙能力」とは、相手先の記録紙能力、つまり相手先において記録可能な最大記録紙サイズを示す。また、「解像度能力」とは、相手先の記録時の解像度能力、つまり相手先において記録可能な最高解像度を示す。さらに、「送信日時」とは、相手先にFAX送信を完了した日時(西暦を含む)を示す。尚、図4に示す送信履歴テーブルTにおいて、最上段の送信履歴は送信日時が最も新しく、最下段の送信履歴は送信日時が最も古い。
【0045】次に、本実施形態の複合機1におけるFAX送信時の動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。さて、前記第1実施形態と同様に、原稿が読取部40に載置され、テンキー64等から相手先のFAX番号が入力されるとともに、解像度キー66から読み取りの解像度が設定された後、スタートキー65が操作されると、図5に示すステップS31では、図4に示す送信履歴テーブルTに基づいて、テンキー64等から入力されたFAX番号が、送信履歴テーブルTの「FAX番号」に記憶されているか否かを判断する。入力されたFAX番号が送信履歴テーブルTに記憶されている場合は、ステップS32に移行する。一方、入力されたFAX番号が送信履歴テーブルTに記憶されていない場合は、図2に示すステップS1に移行する。
【0046】図5に示すステップS32では、読取部40で第1頁目の原稿を読み取る。そして、送信履歴テーブルTに基づいて、読み取りで得た白黒多値の画データを必要に応じて多値で縮小又は解像度変換して、相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じた画データを画像メモリ80に記憶する。具体的には、入力されたFAX番号の最新の送信履歴に基づいて、相手先の記録紙能力が、原稿サイズセンサ42からの検出信号に基づく送信側の原稿のサイズよりも小さい場合には、読み取りで得た白黒多値の画データを相手先の記録紙能力に応じて多値で縮小する。また、相手先の記録時の解像度能力が、解像度キー66からの設定に基づく送信側の読み取りの解像度よりも低い場合には、読み取りで得た白黒多値の画データを相手先の記録時の解像度能力に応じて多値で解像度変換する。さらに、相手先の記録紙能力が送信側の原稿のサイズよりも小さい場合であって、相手先の記録時の解像度能力が送信側の読み取りの解像度よりも低いときには、読み取りで得た白黒多値の画データを相手先の記録紙能力に応じて多値で縮小及び解像度変換する。
【0047】そして、これらのように必要に応じて多値で縮小又は解像度変換した画データを2値化及び符号化して画像メモリ80に記憶する。尚、画データを縮小又は解像度変換する必要がない場合には、読み取りで得た白黒多値の画データを2値化及び符号化して画像メモリ80に記憶する。即ち、送信履歴テーブルTには、相手先の「FAX番号」に対応して、相手先の「記録紙能力」及び相手先の記録時の「解像度能力」が記憶されている。そこで、相手先に発呼する前、つまりDIS信号に基づいて相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力を検出する前に、送信履歴テーブルTに基づいて、原稿の読み取りを開始する。
【0048】ステップS33では、テンキー64等から入力された相手先のFAX番号にNCU110から発呼する。ステップS34では、相手先から送出されてくるDIS信号を受信した後、図3に示すステップS19に移行して、クイックメモリ送信機能を用いて、画像メモリ80から読み出した画データを、送信履歴テーブルTに基づく相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じてFAX送信開始する。その後、ステップS20において「YES」と判断した場合には、ステップS21に移行して、図5に示すステップS32と同様に、読取部40で次頁の原稿を1枚読み取って、相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じた画データを画像メモリ80に記憶する。
【0049】そして、図3に示すステップS19に移行して、前頁の原稿の画データを送信完了した後、画像メモリ80から次頁の原稿の画データを読み出してFAX送信開始する。やがて、全頁の画データのFAX送信が完了すると、ステップS22において「YES」と判断して、この処理を終了する。
【0050】尚、図5に示すステップS33の発呼に基づいて相手先と接続できなかった場合には、リダイヤル待機しながら図3に示すステップS20に移行して、次頁の原稿が有る場合には、その原稿を読み取って画データを画像メモリ80に記憶する。即ち、リダイヤル待機中は、ステップS20及びステップS21の処理を繰り返し、画データを画像メモリ80に記憶したまま送信待ちになる。また、前回の発呼から所定時間が経過すると、図5に示すステップS33に移行して、相手先に再発呼し、再発呼に基づいて相手先と接続できた場合には、ステップS34に移行する。一方、所定回数リダイヤルしても相手先と接続できなかった場合には、画像メモリ80から画データを消去して、未送信レポートを記録紙に記録した後、この処理を終了する。
【0051】このようにFAX送信が完了すると、第2実施形態では、送信履歴が作成される。そこで、次にRAM30の送信履歴テーブルTに送信履歴を作成するときの動作について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0052】さて、FAX送信が完了、つまり図2に示すステップS9又は図3に示すステップS22において「YES」と判断すると、図6に示すステップS41では、図4に示す送信履歴テーブルTに空き記憶領域が有るか否かを判断する。送信履歴テーブルTに空き記憶領域が有る場合は、ステップS42に移行する。一方、送信履歴テーブルTに空き記憶領域が無い場合は、ステップS43に移行する。
【0053】ステップS42では、FAX送信が完了した相手先名、FAX番号、記録紙能力、解像度能力及び送信日時を、送信履歴テーブルTの空き記憶領域に記憶して、この処理を終了する。
【0054】ステップS43では、最新の送信履歴を送信履歴テーブルTに記憶するために、所定の送信履歴を送信履歴テーブルTから消去して、前記ステップS42に移行する。具体的には、最も送信回数の多い相手先であって最古の送信履歴、つまり図4の場合には「A社」の最古の送信履歴である下から2段目の送信履歴を消去する。即ち、送信回数が1回である「C社」又は「D社」の送信履歴を消去する構成の場合には、「C社」又は「D社」のファクシミリ装置における記録紙能力及び記録時の解像度能力の情報が、送信履歴テーブルTから完全に消去される。そのため、送信履歴テーブルTに基づいて、「C社」又は「D社」のファクシミリ装置の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じて画データをFAX送信することができなくなる。そこで、最も送信回数の多い相手先であって最古の送信履歴を消去する。
【0055】以上、詳述したように第2実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)RAM30には、相手先能力に関する情報として送信履歴テーブルTを記憶している。この送信履歴テーブルTには、相手先の「FAX番号」に対応して、相手先の「記録紙能力」及び相手先の記録時の「解像度能力」が記憶されている。そして、送信履歴テーブルTに基づいて、読み取りで得た白黒多値の画データを必要に応じて多値で縮小又は解像度変換して、相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じた画データを画像メモリ80に記憶している。従って、入力されたFAX番号が送信履歴テーブルTに記憶されている場合には、送信履歴テーブルTに基づく相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力に応じた画データをクイックメモリ送信することができる。
【0056】(2)上記(1)に加えて、前記第1実施形態と同様に、画データを縮小又は解像度変換する場合には、画データを多値で縮小又は解像度変換しているため、画質が低下することを極力抑制することができることは言うまでもない。
【0057】(3)図4に示す送信履歴テーブルTに基づいて、「B社」にFAX送信する場合には、「B社」の最新の送信履歴、つまり上から2段目の送信履歴に基づいて、「B社」にFAX送信する。そして、FAX送信が完了して送信履歴を送信履歴テーブルTに作成する場合において、図4に示すように、送信履歴テーブルTに空き記憶領域が無いときには、最も送信回数の多い相手先であって最古の送信履歴、つまり「A社」の最古の送信履歴である下から2段目の送信履歴を消去している。そのため、「A社」の最古の送信履歴である下から2段目の送信履歴を消去しても、上から1段目及び上から3段目の「A社」の送信履歴は送信履歴テーブルTに記憶されたままである。従って、次回「A社」にFAX送信する場合には、「A社」の最新の送信履歴である上から1段目の送信履歴に基づいて、「A社」にFAX送信することができる。
【0058】尚、前記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・テンキー64から不定形サイズの原稿の幅及び長さが入力されると、図2に示すステップS1では、入力された原稿の幅及び長さに基づいて、原稿が「A4サイズ」以下であるか否かを判断する構成としてもよい。
【0059】・原稿を縮小又は拡大して読み取って画データをFAX送信する場合に、テンキー64から縮小又は拡大倍率が入力されると、図2に示すステップS1では、縮小又は拡大後の画データのサイズが「A4サイズ」以下であるか否かを判断する構成としてもよい。また、いわゆる独立変倍機能を用いて原稿を縮小又は拡大して読み取って画データをFAX送信する場合も同様の構成としてもよい。尚、これらの場合には、読み取りで得た画データが多値で縮小又は拡大され、その多値で縮小又は拡大後の画データが「A4サイズ」を越えるときには、その「A4サイズ」を越える画データが相手先能力に応じて多値で縮小されてFAX送信されることは言うまでもない。
【0060】・近年のファクシミリ装置は、一般的に記録時の解像度能力として「標準解像度」の他に「高解像度」を備えている。そこで、図2に示すステップS2では、読み取りの解像度が「高解像度」以下、つまり「標準解像度」又は「高解像度」であるか否かを判断する構成としてもよい。このように構成すれば、読み取りの解像度が「高解像度」以下である場合は、ステップS3に移行して、第1頁目の原稿を読み取って画データを画像メモリ80に記憶する。一方、読み取りの解像度が「超高解像度」である場合は、図3に示すステップS11に移行して、相手先のFAX番号にNCU110から発呼する。
【0061】・図7に示すステップS35及びステップS36の処理を図5に示すステップS34の後に追加した構成としてもよい。具体的には、図5に示すステップS34においてDIS信号を受信した後、図7に示すステップS35では、入力されたFAX番号の最新の送信履歴に記憶している相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力と、DIS信号に格納されてきた相手先の記録紙能力及び記録時の解像度能力とが一致しているか否かを判断する。相手先能力が一致している場合には、図3に示すステップS19に移行して、クイックメモリ送信機能を用いて画データをFAX送信開始する。一方、相手先能力が一致していない場合には、図7に示すステップS36に移行して、画像メモリ80から第1頁目の画データを消去した後、図3に示すステップS13に移行し、画データを縮小して相手先にFAX送信する必要があるか否かを判断する。このように構成すれば、相手先において記録時の解像度能力が「標準解像度」であるファクシミリ装置に代えて、記録時の解像度能力が「超高解像度」のファクシミリ装置が設置された場合には、DIS信号に格納されてきた相手先能力に基づいて、新しいファクシミリ装置の能力に応じた画データをFAX送信することができる。しかも、かかるFAX送信が完了すると、新しいファクシミリ装置の能力が送信履歴テーブルTに記憶されるため、次回以降のFAX送信時には、送信履歴テーブルTに基づいて、新しいファクシミリ装置の能力に応じた画データをFAX送信することができる。
【0062】・図6に示すステップS43において送信回数の多少に拘わらず最も古い送信履歴、つまり相手先に拘わらず最下段の送信履歴を消去する構成としてもよい。又は最も送信回数の少ない相手先であって最古の送信履歴を消去する構成としてもよい。又は最も送信回数の少ない相手先が複数の場合は、それらの相手先の最古の送信履歴のうち最古の送信履歴を消去する構成としてもよい。これらのように構成すれば、送信履歴テーブルTに空き記憶領域が無い場合には、使用する可能性の低い送信履歴から優先的に消去される。そのため、送信履歴テーブルTに基づいてFAX送信する場合に支障を来たすことはほとんどない。
【0063】・スキャナ送信機能を用いて、原稿を読み取りながら画データを相手先能力に応じて多値で縮小又は解像度変換してFAX送信する場合に前記各実施形態を具体化してもよい。
【0064】さらに、上記各実施形態より把握される技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
〔1〕請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の通信端末装置において、原稿の画データを記憶する画像記憶手段を備え、制御手段は、読み取りで得た画データを相手先能力に応じて多値で縮小又は解像度変換して画像記憶手段に一旦記憶させてから読み出して送信する通信端末装置。このように構成すれば、画データの送信中に通信エラーが発生した場合であっても、読み取りで得た画データが画像記憶手段に記憶されているため、原稿を読み取り直さなくても、自動的に画データを画像記憶手段から読み出して再送信することができる。
【0065】〔2〕請求項2又は請求項3に記載の通信端末装置において、制御手段は、読み取りで得た画データを相手先能力に応じて多値で縮小又は解像度変換して送信するとともに、画データを送信完了した場合には、相手先能力に関する最新情報を記憶手段に記憶させる通信端末装置。このように構成すれば、次回以降の画データの送信時には、相手先能力に関する最新情報に基づいて、相手先能力に応じた画データを送信することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明によれば、画データを縮小又は解像度変換する場合であっても、画質が低下することを極力抑制することができる。




 

 


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