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発明の名称 複数の手続先に対する手続システムのサーバ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−30380(P2003−30380A)
公開日 平成15年1月31日(2003.1.31)
出願番号 特願2001−214100(P2001−214100)
出願日 平成13年7月13日(2001.7.13)
代理人 【識別番号】100083839
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 泰男
【テーマコード(参考)】
2C005
5B017
5B075
【Fターム(参考)】
2C005 MB01 SA02 SA06 SA12 SA25 TA28 
5B017 AA07 BA05 CA16
5B075 KK07 KK13 KK33 KK37 KK43 KK54 KK63 ND20 ND23 PQ02 PQ03 PQ26 PR03 UU06 UU08
発明者 渡部 勝年 / 高塚 肇 / 井上 恭法 / 嶋崎 剛 / 伊勢田 正子 / 米 豊 / 坂本 早苗 / 新堀 英二 / 沼田 幹 / 吉田 幸司
要約 課題
複数の手続先に対して行うべき複数の手続を一度に効率的に行うことが可能な手続システムを提供する。

解決手段
ユーザがサーバ装置の運営するサイトに接続し、ある特定の手続を指定して実行する。当該手続が完了すると、サーバ装置は当該手続に関連する別の手続を同時に実行するか否かをユーザに尋ねる。ユーザが同意すると、当該別の手続に関連する電子フォームデータがユーザに送信される。ユーザは、必要事項を入力して返信することにより当該別の手続が実行される。サーバ装置は、それら複数の手続について1つの手続IDを発行するので、ユーザはその後に通知物データを受け取る際に、当該1つの手続IDを指定することにより、それに関連する複数の手続についての通知物データを1度に入手することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 ネットワークを介してユーザ端末と接続された手続システムのサーバ装置において、種々の手続のための電子フォームを記憶する電子フォームデータベースと、手続の履歴を保存するログデータベースと、ユーザ端末から旅行資料の請求指示を受け取り、旅行案内用電子フォームを電子フォームデータベースから取得するフォーム取得手段と、取得した旅行案内用電子フォームを前記ユーザ端末へ送信する手段と、前記ユーザ端末へ送信した旅行案内用電子フォームの内容を示す内容ログ及び前記案内用電子フォームデータをユーザ端末へ送信した日時を含む送信ログをログデータベースに保存するログ保存手段と、を備えるサーバ装置。
【請求項2】 登録済みユーザについての個人情報及び本人認証情報を記憶した認証用データベースと、ユーザ端末からある特定のユーザについての本人認証情報を受け取り、前記認証用データベース中に記憶された本人認証情報と比較することにより本人認証処理を行う手段と、前記旅行資料の請求指示を行った前記特定のユーザの個人情報を前記認証用データベースから取得して前記旅行案内用電子フォーム中に自動入力する手段と、を備え、前記フォーム取得手段は、本人認証処理が正しく完了した場合に、前記旅行案内用電子フォームを取得する請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】 ユーザ端末へ送信した前記旅行案内用電子フォームがプリント装置によりプリントされた時に前記プリント装置から送信されるプリントログを受信し、前記ログデータベースに保存する手段を備える請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】 ネットワークを介してユーザ端末と接続された手続システムのサーバ装置において、種々の手続のための電子フォームを記憶する電子フォームデータベースと、登録済みユーザについての個人情報及び本人認証情報を記憶した認証用データベースと、手続の履歴を保存するログデータベースと、ユーザ端末からある特定のユーザについての本人認証情報を受け取り、前記認証用データベース中に記憶された本人認証情報と比較することにより本人認証処理を行う手段と、本人認証処理が正しく完了した場合に、ユーザ端末から特定の手続についての申込指示を受け取り、申込用電子フォームを電子フォームデータベースから取得する手段と、前記申込指示を行った前記特定のユーザの個人情報を前記認証用データベースから取得して前記申込用電子フォーム中に自動入力する手段と、前記自動入力後の申込用電子フォームを前記ユーザ端末へ送信する手段と、ユーザが申込指示を行った前記特定の手続と関連する別の手続を実行するか否かをユーザに尋ねる手段と、ユーザが希望した場合に、前記別の手続についての申込用電子フォームを前記電子フォームデータベースから取得し、前記特定の手続の実行中に得られた情報を自動入力した後、前記ユーザ端末へ送信する手段と、前記特定の手続及び前記別の手続を含む一連の手続に対する1つの手続IDを発行する手段と、前記ユーザ端末へ送信された申込用電子フォームの内容を示す内容ログ及び前記申込用電子フォームをユーザ端末へ送信した日時を含む送信ログをログデータベースに保存するログ保存手段と、を備えるサーバ装置。
【請求項5】 前記特定の手続は旅行申込手続であり、前記別の手続は旅行保険申込手続である請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項6】 ネットワークを介してユーザ端末と接続された手続システムのサーバ装置において、種々の手続のための電子フォームを記憶する電子フォームデータベースと、登録済みユーザについての個人情報及び本人認証情報を記憶した認証用データベースと、手続の履歴を保存するログデータベースと、ユーザ端末からある特定のユーザについての本人認証情報を受け取り、前記認証用データベース中に記憶された本人認証情報と比較することにより本人認証処理を行う手段と、本人認証処理が正しく完了した場合に、ユーザに対して手続IDの指定を要求する手段と、ユーザが指定した手続IDに含まれる1つ又は複数の手続について用意された通知データを全て取得し、前記ユーザ端末へ送信する手段と、前記通知データの受領日時を含む受領ログをユーザから受信する手段と、前記ユーザ端末へ送信した前記通知データの内容を示す内容ログ、前記通知データをユーザ端末へ送信した日時を含む送信ログ、及び前記受領ログをログデータベースに保存するログ保存手段と、を備えるサーバ装置。
【請求項7】 前記受領ログを受信する手段は、プリント端末装置から送信され、前記通知データのプリント日時を示すプリントログを前記受領ログとして受信する請求項6に記載のサーバ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを利用した手続システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及により、今まで紙の書類を使用して行われてきた様々の手続(届出、申込、申請、通知など。以下、単に「手続」と呼ぶことがある。)を電子化することが可能となっている。即ち、従来の書類に対応する電子フォームを利用し、電子書類データを作成して通信することにより、種々の手続を迅速かつ効率的に行うことができる。従って、例えば従来行われている旅行の申込などの手続も電子的に行うことが可能となりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インターネットを通じたデータの通信は、依然としてセキュリティ面の信頼性が十分ではない。従って、他人になりすまして手続を行う者の重要な個人情報を不正に閲覧・利用したり、不正な手続を行うなどの行為を防止するために、信頼のおける本人認証処理が不可欠となる。
【0004】また、1つの手続を行う際に、それに関連する手続を一度に行うことができれば便利である。従来は、手続先が異なる複数の手続は、基本的に各手続先に対して独立に行う必要があった。しかし、インターネットを利用すれば、複数の手続を一度に行うことも可能となるはずである。
【0005】本発明は、信頼のおける本人認証を伴って手続を実行することが可能な手続システムを提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、複数の手続先に対して行うべき複数の手続を一度に効率的に行うことが可能な手続システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、ネットワークを介してユーザ端末と接続された手続システムのサーバ装置において、種々の手続のための電子フォームを記憶する電子フォームデータベースと、手続の履歴を保存するログデータベースと、ユーザ端末から旅行資料の請求指示を受け取り、旅行案内用電子フォームを電子フォームデータベースから取得するフォーム取得手段と、取得した旅行案内用電子フォームを前記ユーザ端末へ送信する手段と、前記ユーザ端末へ送信した旅行案内用電子フォームの内容を示す内容ログ及び前記旅行案内用電子フォームデータをユーザ端末へ送信した日時を含む送信ログをログデータベースに保存するログ保存手段と、を備える。
【0008】上記のように構成されたサーバ装置によれば、サーバ装置はユーザ端末からの旅行資料請求指示を受け取り、対応する旅行案内用電子フォームを電子フォームデータベースから取得し、ユーザ端末へ送信する。また、サーバ装置は、旅行案内用電子フォームの内容ログ及び送信ログをログデータベースに保存する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーバ装置において、登録済みユーザについての個人情報及び本人認証情報を記憶した認証用データベースと、ユーザ端末からある特定のユーザについての本人認証情報を受け取り、前記認証用データベース中に記憶された本人認証情報と比較することにより本人認証処理を行う手段と、前記旅行資料の請求指示を行った前記特定のユーザの個人情報を前記認証用データベースから取得して前記旅行案内用電子フォーム中に自動入力する手段と、を備え、前記フォーム取得手段は、本人認証処理が正しく完了した場合に前記旅行案内用電子フォームを取得する。
【0010】これにより、登録済みユーザが予め取得した本人認証情報をサーバ装置へ送信すると、サーバ装置はそれを認証用データベース中に記憶された本人認証情報と比較して本人認証を行う。本人認証が適正に完了した場合に限り、その後の処理が行われる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のサーバ装置において、ユーザ端末へ送信した前記旅行案内用電子フォームがプリント装置によりプリントされた時に前記プリント装置から送信されるプリントログを受信し、前記ログデータベースに保存する手段を備える。これにより、ユーザが電子フォームをプリントした事実及びその日時などをサーバ装置側で確認することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、ネットワークを介してユーザ端末と接続された手続システムのサーバ装置において、種々の手続のための電子フォームを記憶する電子フォームデータベースと、登録済みユーザについての個人情報及び本人認証情報を記憶した認証用データベースと、手続の履歴を保存するログデータベースと、ユーザ端末からある特定のユーザについての本人認証情報を受け取り、前記認証用データベース中に記憶された本人認証情報と比較することにより本人認証処理を行う手段と、本人認証処理が正しく完了した場合に、ユーザ端末から特定の手続についての申込指示を受け取り、申込用電子フォームを電子フォームデータベースから取得する手段と、前記申込指示を行った前記特定のユーザの個人情報を前記認証用データベースから取得して前記申込用電子フォーム中に自動入力する手段と、前記自動入力後の申込用電子フォームを前記ユーザ端末へ送信する手段と、ユーザが申込指示を行った前記特定の手続と関連する別の手続を実行するか否かをユーザに尋ねる手段と、ユーザが希望した場合に、前記別の手続についての申込用電子フォームを前記電子フォームデータベースから取得し、前記ユーザの個人情報を自動入力した後、前記ユーザ端末へ送信する手段と、前記特定の手続及び前記別の手続を含む一連の手続に対する1つの手続IDを発行する手段と、前記ユーザ端末へ送信された申込用電子フォームの内容を示す内容ログ及び前記申込用電子フォームをユーザ端末へ送信した日時を含む送信ログをログデータベースに保存するログ保存手段と、を備える。
【0013】上記のように構成されたサーバ装置によれば、ユーザがある特定の手続を申し込むと、それに対応する電子フォームデータが送信される。ユーザが電子フォームに必要事項を入力して送信し、その手続を行うと、サーバはその手続に関連する手続も同時に実行するか否かをユーザに尋ねる。ユーザが希望すると、当該別の手続についての電子フォームデータがユーザへ送信され、同様に手続を実行することができる。また、サーバはそれら一連の手続に対して1つの手続IDを発行し、ユーザは以後の処理において当該手続IDを使用することができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のサーバ装置において、前記特定の手続は旅行申込手続であり、前記別の手続は旅行保険申込手続である。よって、旅行申込手続に続いて、旅行保険の申込を行うことができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、ネットワークを介してユーザ端末と接続された手続システムのサーバ装置において、種々の手続のための電子フォームを記憶する電子フォームデータベースと、登録済みユーザについての個人情報及び本人認証情報を記憶した認証用データベースと、手続の履歴を保存するログデータベースと、ユーザ端末からある特定のユーザについての本人認証情報を受け取り、前記認証用データベース中に記憶された本人認証情報と比較することにより本人認証処理を行う手段と、本人認証処理が正しく完了した場合に、ユーザに対して手続IDの指定を要求する手段と、ユーザが指定した手続IDに含まれる1つ又は複数の手続について用意された通知データを全て取得し、前記ユーザ端末へ送信する手段と、前記通知データの受領日時を含む受領ログをユーザから受信する手段と、前記ユーザ端末へ送信した前記通知データの内容を示す内容ログ、前記通知データをユーザ端末へ送信した日時を含む送信ログ、及び前記受領ログをログデータベースに保存するログ保存手段と、を備える。
【0016】上記のように構成されたサーバ装置によれば、ユーザは複数の関連する手続に対して発行された1つの手続IDを指定することにより、その手続IDに対応する複数の手続の通知物データを一度に入手することができる。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のサーバ装置において、前記受領ログを受信する手段は、プリント端末装置から送信され、前記通知データのプリント日時を示すプリントログを前記受領ログとして受信する。これにより、ユーザが外部のプリント端末装置を使用して通知物をプリント出力した場合でも、受領ログデータがサーバ装置に送信される。よって、サーバ装置は、ユーザが外部プリント端末装置で通知物データをプリントした場合でも、通知物データの受領を確認することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0019】図1に、本発明の実施形態にかかる手続システムの概略構成を示す。本実施形態は、海外旅行の申込に関する手続、具体的には旅行の申込手続、及びその旅行についての旅行保険の申込手続に関するものである。
【0020】図1において、手続を行うユーザの端末2と、旅行会社の端末3と、保険会社の端末4と、店頭プリント端末6と、ユーザと旅行会社及び保険会社との間に入って本人認証を含む種々の手続を遂行するサーバ10とがインターネット1を介して接続されている。ユーザは、旅行の申込を希望する個人であり、ユーザ端末2として自宅や勤務先の端末装置を使用して手続を行う。なお、ユーザ端末2は、ユーザ個人が所持するICカード5との間でデータの読み書きを行うためのICカードリーダ(図示せず)を備える。
【0021】旅行会社は、インターネット上のウェブサイトに情報を掲載して各種旅行の紹介や申込手続などを行うが、その実体的運営はサーバを運営する企業Aに依頼している。また、保険会社は、旅行申込を行ったユーザが、その旅行についての旅行保険の申込を行う際に申込手続を受け付ける。
【0022】サーバ10は、ユーザと旅行会社や保険会社との間でインターネットを利用した手続を行う企業Aが運営するものであり、フォームデータベース(DB)11、プロセスDB12、認証用DB13、ログDB14に接続される。フォームDB11には各種手続において使用される電子フォームが保存されている。電子フォームとは、従来から使用されている紙の手続書類を電子化したデータである。サーバ10は、ユーザが指定した手続に必要な電子フォームや、ユーザに所定の情報や通知を提供するために必要な電子フォームをフォームDB11から読み出し、必要事項を自動入力などしてユーザ端末2へ送信する。
【0023】プロセスDB12は、各種手続において必要な処理及びその順序を含む手続プロセスデータを記憶している。サーバ10は、ユーザが特定の手続を指定すると、その手続に対応する手続プロセスデータをプロセスDB12から取得し、その手続プロセスデータに従って必要な処理を正しい順序で実行する。こうして、サーバ10は、ユーザが指定した手続に対応する電子フォームを利用して、その手続に対応する手続プロセスに従って各処理を実行することにより、インターネット1を利用して各種手続を実行する。
【0024】認証用DB13は、ユーザの個人情報及び本人認証情報を記憶している。本人認証処理については後述する。ログDB14は、ユーザとの間で送受信された電子フォームデータや実行された手続に関するログデータを保存する。
【0025】店頭プリント端末6は、コンビニエンスストアなどの店頭に設置されるものであり、他の各種機能を兼備することもできる。このプリント端末6は、例えばプリント用紙のサイズや用紙の種類などの要因でユーザが自宅のプリンタでプリントできない場合などに利用される。
【0026】次に、本人認証について説明する。本発明では、サーバ10がユーザの本人認証を行う点が1つの特徴となっている。認証処理に関して、まず、ユーザは予めサーバ10を運営する企業Aに対して登録手続を行う。登録手続の際には、ユーザの氏名、住所、年齢、勤務先、その他の個人情報の他、運転免許証などの身分証明書を利用して本人確認を行う。この手続は、基本的にインターネットを介さず、郵便や対面手続などにより行う。これにより、登録時の本人確認が確実に行われる。
【0027】こうして、登録がなされると、企業Aからそのユーザに対して本人認証情報を記憶した記憶媒体、例えばICカード5が発行される。本人認証情報は、企業Aに登録済みのユーザを特定する情報であり、ユーザIDやパスワードのみならず、種々の形態のデータを使用することができる。こうしてユーザが企業Aに登録を完了すると、その登録済みユーザの個人情報及び本人認証情報が認証用DB13に保存される。
【0028】ユーザがサーバ10を介して何らかの手続を行う際には、基本的に本人認証処理が要求される。その際、ユーザはユーザ端末2に自分のICカード5を挿入し、本人認証処理を行う。ICカードに記憶されている本人認証情報はインターネット1を介してサーバ10に送られる。サーバ10は、送信されてきた本人認証情報を認証用DB13内に保存されているその登録済みユーザの本人認証情報と照合するなどの処理により、現在アクセスしている者が確かに登録済みユーザ自身であるか(つまり、他人が偽って不正にアクセスしているのではないか)を確認する。この本人認証処理が正しく完了することを条件に、その後の手続が実行可能となる。即ち、サーバ10が提供するサービスは、サーバ10への登録により本人であることが確認されたユーザのみが受けることができる。
【0029】次に、ユーザが本発明のシステムを利用する場合の処理について図2乃至6を参照して説明する。なお、以下の説明では、前提条件としてユーザが事前に前述のような企業Aに対する登録を行い、そのユーザの個人情報や本人認証情報が記憶されたICカード5を取得しているものとする。また、ユーザが、企業Aのサーバ10が運営するサイトにおいて行う手続として、旅行の資料請求、旅行の申込、旅行保険の申込、並びに申込をした海外旅行及び旅行保険に関連する書類の送付(通知処理)を行うものとする。
【0030】まず、ユーザはユーザ端末2を操作し、インターネット1を通じて、企業Aがサーバ10を使用して運営する旅行関連サイトへアクセスする(ステップS2)。ユーザが当該サイト上でメニューなどの選択を行うと、サーバ10はユーザに対して認証情報を要求する(ステップS4)。これに対して、ユーザは、自分のICカード5をユーザ端末2に挿入し、本人認証処理を指示する(ステップS6)。これに応じて、サーバ10は本人認証処理を実行する(ステップS8)。即ち、ユーザの指示に応じて、ユーザのICカード5内に記憶された個人情報及び本人認証情報が読み出され、サーバ10へ送信される。サーバ10は、受信した個人情報に対応する本人認証情報を認証用DB13内から読み出し、ユーザ端末2から受信した本人認証情報と照合する。両者が一致すれば、現在サーバ10のサイトにアクセスしている者が確かに登録ユーザ本人であることが確認される。この本人認証処理が正しく行われることを条件として、サーバ10はその後の処理を行う。なお、認証が正しく行われない場合は、サーバ10はその旨のメッセージなどを表示し、認証が正しく行われるようになるまでユーザに対するサービスを行わない。
【0031】次に、ユーザの本人認証が得られると、サーバ10はサービスメニューを表示する(ステップS10)。このメニューには、旅行の「資料請求」、「申込」、及び「通知」が含まれている。ユーザは、これらのいずれかを選択し(ステップS12、S14、S16)、サーバ10は選択された処理を実行する(ステップS13、S15、S17)。
【0032】まず、ユーザが資料請求を選択した場合について説明する。図3に資料請求処理のフローチャートを示す。資料請求処理では、まず、サーバ10が各種旅行プラン紹介などの資料に対応する電子フォーム(以下、「旅行案内フォーム」と呼ぶ。)をフォームDB11から取得する(ステップS20)。次に、その旅行案内フォーム中にユーザの個人情報を入力する欄がある場合には(例えば、申込書が添付されているなど)、そのユーザの個人情報を認証用DB13から取得する(ステップS22)。先に述べたようにユーザがサーバ10の運営するサイトへ入る際には本人認証が行われ、ユーザの個人情報は既に特定されているので、サーバ10は個人情報を旅行案内フォームへ転記(自動入力)する。こうして、サーバ10側で既にわかっている個人情報を入力した状態でデータをユーザへ送信することにより、ユーザが入力を行う手間を省くことができる。
【0033】次に、サーバ10はこうして個人情報の入力が済んだ旅行案内フォームをユーザ端末2へ送信する(ステップS24)。そして、サーバ10は、以上の処理の履歴を保存する目的で、ユーザ端末2へ送信したデータ(即ち、当該ユーザの個人情報を入力済みの旅行案内フォーム)、及び、ユーザに対して電子フォームなどのデータを送信した日時などを含む送信ログをログDB14に保存する(ステップS26)。
【0034】ユーザは旅行案内フォームを取得すると、これをプリントアウトする必要が生じることがある。資料として閲覧するのみであれば、データのまま端末2上で閲覧することもできるが、例えば添付の申込書を利用して申込を希望するような場合は、データをプリントアウトする必要が生じる。この場合、ユーザは当然ユーザ端末2に接続されたプリンタでプリントアウトすることができる(ステップS30’)。但し、旅行案内フォームの内容によっては、例えば申込書部分の紙サイズが標準とは異なり、特殊なサイズの紙を必要とするなど、ユーザ端末2に接続されたプリンタではプリントできない場合もある。そのような場合は、ユーザはコンビニエンスストアなどに設置された店頭プリント端末6を利用する。即ち、ユーザは自分のICカード5をもって店頭プリント端末6へ行き、ICカード5を端末に装着してプリントを行う。ユーザがプリント指示を行うと、店頭プリント端末6はまずそのユーザの本人認証処理を行う(ステップS28)。これは、図2のステップS4〜S8で行われたのと同一の手順で行われる。そして、本人認証が完了すると、ユーザはプリントすべきデータを特定する。すると、サーバ10はログDB14を参照してステップS26で保存したデータを取得し、店頭プリント端末6へ送信する。店頭プリント端末6はこれを受信し、適切な用紙を使用してプリントする。そして、そのデータのプリント日時を含むプリントログをサーバ10へ送信する(ステップS30)。ユーザ端末に接続されたプリンタ及び店頭プリント端末のいずれでプリントされた場合でも、サーバ10は、プリントログを受信し、ログDB14に記憶する(ステップS32)。
【0035】こうして、ユーザが店頭プリント端末6を使用してプリントした場合には、そのプリントログもサーバ10内のログDB14に記憶される。なお、ユーザ端末2に接続された自宅などのプリンタで旅行案内データがプリントされた場合でも、ユーザ端末2からプリントログをサーバ10へ送信するように構成してもよい。また、プリントすべき旅行案内フォームがユーザのICカード5に保存されている場合は、店頭プリント端末6がサーバ10から旅行案内フォームを取得するステップを省略し、ICカード5内の旅行案内フォームを使用してプリントを行ってもよい。その場合でも、店頭プリント端末6はプリントログをサーバ10へ送信するように構成することもできる。
【0036】こうして、プリント処理が完了すると、サーバ10はそのユーザに関連する個人データを旅行会社の端末3へ送信する(ステップS34)。旅行会社の端末3は、その個人データを受信して保存し(ステップS36)、潜在的な顧客情報などとして利用することができる。
【0037】なお、上記の例では、資料請求の場合でもユーザの認証処理を必須としているが、より多数の人に旅行案内資料を提供するために、資料請求に限ってはユーザの認証処理を不要とするようにシステムを構成することもできる。その場合、図2のステップS2でサーバへ接続した後、ステップS4〜S8の認証に関連する処理は省略される。さらに、図3のステップS22、S24におけるユーザ個人情報の転記も省略される。
【0038】次に、ユーザがメニュー画面で申込を選択した場合の処理について図4及び図5を参照して説明する。ユーザが申込を選択すると、サーバ10はフォームDB11から申込用電子フォームを取得し(ステップS40)、次に認証用DB13からそのユーザの個人情報を取得し(ステップS42)、個人情報を申込用電子フォームに転記し、ユーザ端末2へ送信する(ステップS44)。これらの処理は、基本的に前述の資料請求処理のステップS20〜S24と同じである。
【0039】次に、ユーザは申込用電子フォームを受信して未入力の必要事項を入力し、サーバ10へ送信する(ステップS46)。サーバ10は、申込用電子フォームを受信すると、例えば旅行日程の詳細を決定するなど、他の必要なプロセスを実行する(ステップS48)。なお、ここでサーバ10は、その申込手続に対する手続IDを発行する。この手続IDは、申込手続の進行中又は完了後に、当該手続を特定して何らかの処理を行う際に使用される。
【0040】次に、サーバ10は、ユーザから受け取った申込用電子フォームから必要なデータを抽出して申込データを作成し、旅行会社端末3へ送信する(ステップS50)。例えば、申込データには、ユーザが指定した旅行プランの内容又は旅行プランのID、ユーザの住所、氏名などの個人情報、旅行代金の支払い方法などの種々の情報が含まれる。なお、これらの情報は、通常旅行会社の窓口で旅行申込時に必要となる情報である。
【0041】旅行会社は、受け取った申込データ中で指定された旅行プランや申込者の確認を行い、旅行申込を受け付ける(ステップS52)。そして、旅行会社は旅行プランの申込が完了したことを示すデータ、予約番号などを含む旅行申込完了データをサーバ10へ送信し、これがサーバ10により受信される(ステップS54)。サーバ10は、受信した旅行申込完了データを保存するとともに、ユーザ端末2へ送信する。
【0042】ユーザ端末2は旅行申込完了データを受け取り、その受け取り日時などを示す受領ログをサーバ10へ送信する(ステップS56)。なお、旅行申込完了データに特殊な印刷物用のデータが含まれているような場合は、ユーザは店頭プリント端末6を利用してその印刷物データを受信し、プリント出力することができる。その場合には、店頭プリント端末6からサーバ10へプリントログが送信される(ステップS58)。
【0043】サーバ10は、受領ログ又はプリントログを受け取り、それまでに行われた一連の処理についての各種のログをログDB14に保存する(ステップS60)。具体的には、ユーザ端末2へ送信した申込用電子フォームの内容を示す内容ログ、それまで行われた申込手続において実行された必要な処理を示すプロセスログ、旅行会社から旅行申込完了データを受信したことを示すログ、ユーザが旅行申込完了データを受信したことを示す受領ログ及び/又はプリントログなどを保存する。
【0044】次に、サーバ10は、旅行申込を完了したユーザの個人情報を旅行会社の端末3へ送信する(ステップS62)。旅行会社はこの個人情報を旅行申込者情報として保存する(ステップS64)。
【0045】次に、サーバ10はユーザに対して、同時に保険加入申込を行うか否かを問い合わせる(ステップS66)。具体的には、サーバ10はフォームDB11から旅行保険案内用電子フォームを取得し、ユーザの端末2へ送信してユーザが保険申込を希望するか否かを尋ねる。ユーザが保険申込を希望しない場合は、処理は終了する。一方、ユーザが保険申込を希望する旨及び加入を希望する保険のタイプをサーバ10へ知らせると(ステップS68:Yes)、サーバ10は保険申込フォームを作成し、ユーザへ送信する(ステップS70)。具体的には、サーバ10はまずユーザが希望する保険のタイプに対応する保険申込フォームをフォームDB11から取得し、次に、当該ユーザの個人情報を認証用DB13から取得して保険申込フォーム中の対応する箇所に転記する。さらに、サーバ10はユーザが先に行った旅行申込手続において作成された旅行申込完了データを参照して旅行プランの詳細情報(旅行先、日数、人数、旅行者の個人情報、その他を含む)を取得し、保険申込フォーム中の対応する箇所に転記する。これにより、当該ユーザの個人情報、ユーザが申し込んだ旅行の詳細情報などが既に入力された状態の保険申込フォームがサーバ10側において自動的に作成され、ユーザへ送信される。
【0046】ユーザは、受信した保険申込フォームに必要事項を入力し、サーバ10へ送信する(ステップS72)。サーバ10はこれを受信し、必要なプロセスを実行して保険申込手続を進める。そして、保険申込フォーム中に入力されているデータを抽出して申込データを作成し、保険会社へ送信する(ステップS74)。
【0047】保険会社は申込データを受信して保険申込を受け付け、保険契約を成立させて保険契約完了データをサーバ10へ送信する(ステップS76)。サーバ10は保険契約完了データを保存するとともに、ユーザの端末2へ送信する(ステップS78)。ユーザの端末2は、保険契約完了データを受信し、受領ログをサーバ10へ送信する(ステップS80)。なお、ユーザが店頭プリント端末6を使用して保険契約完了データを受信し、プリント出力した場合は、店頭プリント端末6からサーバ10へプリントログが送信される(ステップS82)。
【0048】次に、サーバ10は保険加入手続に関連する各種ログデータを保存し(ステップS84)、保険に加入したユーザの個人データを保険会社へ送信する(ステップS86)。保険会社は、ユーザの個人データを受信し、保存する(ステップS88)。
【0049】こうして、ユーザは旅行申込を行い、さらに希望する場合にはその旅行についての保険の申込を行うことができる。旅行保険の申込の際には、対象とする旅行についての詳細な情報(例えば、旅行先、日程、人数、各被保険者の個人情報など)が必要となるが、本システムにおいては、旅行申込手続によって決定したそれら事項が保険申込手続において自動的に利用されるので、ユーザは新たにそれらの情報を保険会社に対して知らせる必要が無くなり、保険契約を簡便に行うことができる。また、ユーザが保険申込の際に、対象となる旅行に関する情報を誤って保険会社に伝えることも防止することができ、正しい保険契約を結ぶことが可能となる。
【0050】次に、図6を参照して通知処理について説明する。通知処理とは、手続を行ったユーザに対して手続先から情報を提供する処理であり、本実施形態では旅行及び旅行保険の申込を済ませたユーザに対して旅行会社から旅行関係の配布物が発行されるとともに、保険会社から保険証券が発行される。
【0051】図6において、まず旅行会社は図4及び5に示した処理にてユーザが行った旅行申込に対する旅行関係配布物データを作成し、サーバ10へ送信する(ステップS100)。ここで、旅行関係配布物データとは、例えば旅行の日程表、交通機関や宿泊施設などを利用するためのクーポン券などが含まれる。同様に、保険会社は先にユーザが申込を行った保険契約についての保険証券データを作成し、サーバ10へ送信する(ステップS102)。
【0052】サーバ10は、旅行会社から旅行関係配布物データを受け取るとともに、保険会社から保険証券データを受け取り、それらデータを保存するとともに、それらのデータの用意が完了したことを、例えば電子メールなどによりユーザに知らせる(ステップS104)。
【0053】電子メールを受け取ったユーザは、サーバ10の運営するサイトにアクセスし(ステップS106)、本人認証情報を入力する(ステップS108)。サーバ10は本人認証処理を行い(ステップS110)、次にユーザに対して手続IDの指定を要求する。この手続IDは、ユーザが何らかの手続を行った際にその手続に対してサーバ10が発行するIDであり、ユーザが行った一度の手続に対して1つの手続IDが付与される。上述した例の場合は、ユーザは旅行申込を行うとともに、その旅行についての保険申込を行ったので、その一連の手続について1つの手続IDが発行されている(図4、ステップS48参照)。
【0054】ユーザは、先に行った旅行及び保険の申込中にサーバから発行された手続IDを入力する(ステップS112)。サーバ10は、入力された手続IDに対応するデータ(この場合は、旅行関係配布物データ及び保険証券データ)をユーザへ送信する(ステップS114)。ユーザは、これらデータを受信し、プリント出力する(ステップS116)。その際、ユーザは端末2に接続されたプリンタを使用することもできるし、店頭プリント端末6を使用することもできる。いずれの場合も、受信ログ又はプリントログがサーバ10へ送信され、サーバ10はこれを受信することによりユーザがそれらデータを確かに受領したことを確認する(ステップS118)。そして、サーバ10はこの通知処理において実行された各処理の内容及び時刻などを含む各種ログデータを保存し(ステップS120)、通知処理が終了する。
【0055】このように、本発明のシステムによれば、複数の申込などを1回の手続により実行した場合には、その手続に対して1つの手続IDが発行される。ユーザは、その手続に関連する通知の受け取りや、情報の照会などを当該1つの手続IDを使用して行うことができる。よって、ユーザは、旅行会社と保険会社に個別にアクセスして旅行関係配布物データと保険証券データを別々に入手する必要はない。手続の先が異なる場合(上述の例では、旅行会社と保険会社)であっても、サーバに接続して1つの手続IDを指定することにより、その手続に関連する全てのデータを一度に入手することができるので、ユーザの労力を軽減することができる。
【0056】なお、上記の例ではサーバ10のサイトに入場する際に必ず本人認証が要求されるようになっているが、例えば資料請求など重要性の低いものについては本人認証を省略することもできる。また、そのような場合に本人認証をユーザIDとパスワードなどの簡易な個人情報で行うこともできる。
【0057】また、上記の例では本人認証情報を記憶する媒体としてICカードを例示しているが、これ以外の情報記憶可能な媒体を利用するように構成することもできる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ユーザが異なる手続先に対する複数の手続を行う場合でも、それらを一度に実行することができる。また、そうして実行された手続について1つの手続IDが付与されるので、ユーザはその後の通知データを受け取りや関連する情報の照会などの処理を当該手続IDを指定することにより、一度に行うことができる。




 

 


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