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発明の名称 データ管理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−30026(P2003−30026A)
公開日 平成15年1月31日(2003.1.31)
出願番号 特願2001−219658(P2001−219658)
出願日 平成13年7月19日(2001.7.19)
代理人 【識別番号】100091476
【弁理士】
【氏名又は名称】志村 浩
【テーマコード(参考)】
5B017
5B075
5B082
【Fターム(参考)】
5B017 AA03 BA06 CA16 
5B075 KK07 KK43 KK54 KK63
5B082 EA01 EA11 GA11
発明者 中川 修 / 小原 広之
要約 課題
ツリー構造をもったフォルダによって管理されているデータに対して、より効率的なアクセスを行う。

解決手段
サーバ装置100内のデータ格納部110に、ツリー構造をもったフォルダを収容する。多数のユーザが、ネットワーク300に接続された端末装置201〜205によって、サーバ装置100へのアクセスを行う。アクセス権設定部130内には、個々のユーザに対して、データ格納部110内に格納されたフォルダ群についてのツリー構造の枝単位でアクセス権が設定されている。特定のユーザからのアクセスがあると、アクセス制御部120は、アクセス権設定部130内のアクセス権を参照し、当該ユーザがアクセス権を有する枝およびこの枝の上位階層に相当する枝を、当該ユーザに対する提示対象枝と定め、この提示対象枝のみを当該ユーザに提示してアクセスさせる。
特許請求の範囲
【請求項1】 複数のユーザによって利用されるデータを、ツリー構造をもったフォルダに収容して保存し、これを管理するためのデータ管理装置であって、管理対象となる個々のデータを、ツリー構造をもったフォルダ群の中の所定のフォルダ内にそれぞれ収容して格納するデータ格納部と、ユーザが前記データ格納部内のデータを利用する際にアクセスを行う端末装置と、個々のユーザに対して、前記データ格納部内に格納されたフォルダ群について、ツリー構造の枝単位でアクセス権を設定し、設定されたアクセス権を保存するアクセス権設定部と、特定のユーザが前記端末装置からアクセスを行ったときに、前記アクセス権設定部に保存されている当該ユーザに対するアクセス権を参照し、当該ユーザがアクセス権を有する枝およびこの枝の上位階層に相当する枝を、当該ユーザに対する提示対象枝と定め、この提示対象枝を前記端末装置を介して当該ユーザに提示するとともに、当該ユーザからの指示に基づき、前記提示対象枝に含まれているフォルダおよびデータに対するアクセスのみを許可するアクセス制御部と、を備えることを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】 請求項1に記載のデータ管理装置において、データ格納部、アクセス権設定部、アクセス制御部をサーバ装置に設け、このサーバ装置にネットワークを介して接続されたクライアント装置を端末装置として用いることを特徴とするデータ管理装置。
【請求項3】 請求項2に記載のデータ管理装置において、ユーザが所定のアカウントを用いて、クライアント装置からサーバ装置にログインする作業を行ったときに、アクセス制御部によるアクセス許可が開始し、ログアウトする作業を行ったときに、アクセス制御部によるアクセス許可が終了するように構成され、アクセス制御部は、ログインする作業が行われたときに、ログインを行っているユーザが一時的に利用可能な一時フォルダを作成し、前記一時フォルダを提示対象枝に付加してユーザに提示して利用させるとともに、ログアウトする作業が行われたときに、前記一時フォルダおよびその内容を消去する処理を行うことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のデータ管理装置において、データ格納部内に格納されるツリー構造をもったフォルダ群の中に、個々のユーザにそれぞれ利用させるための個人用フォルダが設けられており、アクセス制御部が、特定のユーザからのアクセスに応じて提示対象枝の提示を行う際に、個人用フォルダに関しては、前記特定のユーザについての個人用フォルダのみを提示する機能を有することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項5】 請求項4に記載のデータ管理装置において、各個人用フォルダには、互いに識別可能となるように、個々のユーザに対応した別々のフォルダ名が付与されており、アクセス制御部が、ユーザに対して当該ユーザについての個人用フォルダを提示する際には、前記別々のフォルダ名を提示する代わりに、全ユーザについて共通のフォルダ名を提示することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のデータ管理装置において、特定のフォルダに対しては、省略設定を示す情報が記録されており、アクセス制御部が、ユーザからのアクセスに応じて提示対象枝の提示を行う際に、前記省略設定を示す情報が記録されているフォルダについてはその提示を省略することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項7】 請求項6に記載のデータ管理装置において、特定のフォルダについての提示を省略する場合に、省略対象となるフォルダの階層位置に、当該省略対象となるフォルダに含まれている要素を配置して提示することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のデータ管理装置において、データ格納部内にデータベースを構築し、アクセス制御部に前記データベースに対する検索機能をもたせ、提示対象枝に含まれる範囲内で、端末装置から前記データベースに対するアクセスが行えるようにし、データベースシステムとして利用できるようにしたことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のデータ管理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムまたはこのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ管理装置に関し、特に、複数のユーザによって利用されるデータを、ツリー構造をもったフォルダに収容して保存し、これを管理するためのデータ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報産業の発達により、様々な分野において様々な情報がデジタルデータとして蓄積され、コンピュータによる利用に供されている。特に、一般的な企業では、サーバ装置に種々の情報を蓄積するためのデータベースを構築し、ネットワークを介して多数のクライアント装置から、このデータベースへのアクセスを行うことができるシステムが利用されている。このように、ネットワークを介して多数のユーザにデータを提供することができるデータベースシステムを運用するためには、データを保存するとともに、これを管理するためのデータ管理装置が必要になる。複数のユーザによって利用される多種類のデータを管理する場合、通常、ツリー構造をもったフォルダが利用される。個々のデータは、特定のフォルダの中に収容されて管理されるが、このフォルダは、また別なフォルダの中に収容することができ、入れ子状になった多数のフォルダ群によって、多種類のデータを効率的に管理する手法が採られる。このような複雑な階層構造をもつフォルダ群の全体像は、一般に、ツリー構造によって表現される。通常、ユーザには、このツリー構造をもったフォルダ群が提示される。ユーザは、このツリー構造を上位階層から下位階層へと辿りながら、所望のデータが収容されているフォルダを見付け出すことができる。実際には、ツリー構造を構成する全フォルダを一度に提示すると表示画面が煩雑になるため、現在利用されている一般的なデータ管理装置には、ユーザの操作に応じて、必要なフォルダについてのみ下位階層を表示させる機能(いわゆるフォルダの開閉機能)が備わっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、複数のユーザによって利用されるデータが、ツリー構造をもったフォルダによって管理されている場合、ユーザはツリー構造を辿ってゆくことにより、所望のデータが収容されているフォルダを見付けだすことができる。しかしながら、同じデータベースを利用するユーザの数が増えれば増えるほど、自分には無関係なデータも増えることになり、所望のデータにアクセスする作業は煩雑にならざるを得ない。また、本来、アクセスすべきではないデータに誤ってアクセスを行い、不用意に内容を改変してしまうような事故が発生する。
【0004】そこで本発明は、ツリー構造をもったフォルダによって管理されているデータに対して、より効率的なアクセスを行うことができるデータ管理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の態様は、複数のユーザによって利用されるデータを、ツリー構造をもったフォルダに収容して保存し、これを管理するためのデータ管理装置において、管理対象となる個々のデータを、ツリー構造をもったフォルダ群の中の所定のフォルダ内にそれぞれ収容して格納するデータ格納部と、ユーザがデータ格納部内のデータを利用する際にアクセスを行う端末装置と、個々のユーザに対して、データ格納部内に格納されたフォルダ群について、ツリー構造の枝単位でアクセス権を設定し、設定されたアクセス権を保存するアクセス権設定部と、特定のユーザが端末装置からアクセスを行ったときに、アクセス権設定部に保存されている当該ユーザに対するアクセス権を参照し、当該ユーザがアクセス権を有する枝およびこの枝の上位階層に相当する枝を、当該ユーザに対する提示対象枝と定め、この提示対象枝を端末装置を介して当該ユーザに提示するとともに、当該ユーザからの指示に基づき、提示対象枝に含まれているフォルダおよびデータに対するアクセスのみを許可するアクセス制御部と、を設け、データ格納部内の同一のデータをアクセスした場合であっても、個々のユーザごとに、それぞれ異なるツリー構造が提示されるようにし、ユーザによるアクセスを、提示されたツリー構造に含まれるフォルダおよびデータの範囲内に制限するようにしたものである。
【0006】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係るデータ管理装置において、データ格納部、アクセス権設定部、アクセス制御部をサーバ装置に設け、このサーバ装置にネットワークを介して接続されたクライアント装置を端末装置として用いるようにしたものである。
【0007】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係るデータ管理装置において、ユーザが所定のアカウントを用いて、クライアント装置からサーバ装置にログインする作業を行ったときに、アクセス制御部によるアクセス許可が開始し、ログアウトする作業を行ったときに、アクセス制御部によるアクセス許可が終了するように構成し、アクセス制御部によって、ログインする作業が行われたときに、ログインを行っているユーザが一時的に利用可能な一時フォルダを作成し、一時フォルダを提示対象枝に付加してユーザに提示して利用させるとともに、ログアウトする作業が行われたときに、一時フォルダおよびその内容を消去する処理が行われるようにしたものである。
【0008】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1〜第3の態様に係るデータ管理装置において、データ格納部内に格納されるツリー構造をもったフォルダ群の中に、個々のユーザにそれぞれ利用させるための個人用フォルダを設けるようにし、アクセス制御部が、特定のユーザからのアクセスに応じて提示対象枝の提示を行う際に、個人用フォルダに関しては、この特定のユーザについての個人用フォルダのみを提示するようにしたものである。
【0009】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4の態様に係るデータ管理装置において、各個人用フォルダには、互いに識別可能となるように、個々のユーザに対応した別々のフォルダ名が付与されており、アクセス制御部が、ユーザに対して当該ユーザについての個人用フォルダを提示する際には、別々のフォルダ名を提示する代わりに、全ユーザについて共通のフォルダ名を提示するようにしたものである。
【0010】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第1〜第5の態様に係るデータ管理装置において、特定のフォルダに対しては、省略設定を示す情報を記録しておくようにし、アクセス制御部が、ユーザからのアクセスに応じて提示対象枝の提示を行う際に、省略設定を示す情報が記録されているフォルダについてはその提示を省略するようにしたものである。
【0011】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第6の態様に係るデータ管理装置において、特定のフォルダについての提示を省略する場合に、省略対象となるフォルダの階層位置に、当該省略対象となるフォルダに含まれている要素を配置して提示するようにしたものである。
【0012】(8) 本発明の第8の態様は、上述の第1〜第7の態様に係るデータ管理装置において、データ格納部内にデータベースを構築し、アクセス制御部にデータベースに対する検索機能をもたせ、提示対象枝に含まれる範囲内で、端末装置からデータベースに対するアクセスが行えるようにし、データベースシステムとして利用できるようにしたものである。
【0013】(9) 本発明の第9の態様は、上述の第1〜第8の態様に係るデータ管理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムを用意し、これをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配布できるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
【0015】§1.本発明に係るデータ管理装置の基本構成図1は、本発明の一実施形態に係るデータ管理装置の基本構成を示すブロック図である。この装置は、サーバ装置100とクライアント装置200(端末装置201〜205)とをネットワーク300を介して接続することにより構成されている。ここでは、図示の便宜上、1台のサーバ装置100と5台のクライアント装置(端末装置)201〜205とが、ネットワーク300に接続されている例を示し、各端末装置201〜205は、それぞれユーザU01〜U05によって操作されるものとする。もっとも、実際の企業で利用するような場合には、ネットワーク300には、より多数のクライアント装置200を接続して用いることになる。また、サーバ装置100も必要に応じて複数台設置することができる。
【0016】ここでは、このデータ管理装置を、社内データベースシステムとして利用する例を示すことにし、より具体的には、印刷会社において商品カタログを印刷する業務に利用するための社内データベースシステムとして利用する場合の例を示すことにする。この例の場合、サーバ装置100および多数のクライアント装置200が、社内LANからなるネットワーク300を介して接続され、ユーザとなる社員が、クライアント装置200を端末装置として利用して、サーバ装置100内に構築されているデータベースに対するアクセスを行うことができる。
【0017】図示のとおり、サーバ装置100内には、データ格納部110、アクセス制御部120、アクセス権設定部130が設けられている。もっとも、これらの各構成要素は、サーバ装置100のソフトウエア上の個々の機能を要素として抽出したものであり、必ずしも、実際のハードウエア構成要素に対応しているわけではない。データ格納部110は、管理対象となるデータを格納する構成要素であり、管理対象となる個々のデータを、ツリー構造をもったフォルダ群の中の所定のフォルダ内にそれぞれ収容して格納する機能を有している。この実施形態の場合、データ格納部110内には、印刷会社で作成する商品カタログに掲載すべき商品に関する商品情報データベースが構築されており、多数の商品に関する画像データや書誌データなどが格納されている。アクセス制御部120は、ネットワーク300を介してクライアント装置200(図示の例では、端末装置201〜205のいずれか)から、データ格納部110内の特定のデータに対するアクセスがあった場合に、このアクセスを許可するか否かを判断してアクセス制御を行う機能を有する。
【0018】本発明の特徴は、このアクセス制御部120による固有のアクセス制御機能にある。このアクセス制御機能は、アクセス権設定部130内に設定されたアクセス権を参照することにより実現される。アクセス権設定部130は、個々のユーザに対して、データ格納部110内に格納されたフォルダ群について、ツリー構造の枝単位でアクセス権を設定し、設定されたアクセス権を保存する機能を有している。そして、特定のユーザがクライアント装置200からサーバ装置100に対してアクセスを行うと、アクセス制御部120は、アクセス権設定部130に保存されている当該ユーザに対するアクセス権を参照し、当該ユーザがアクセス権を有する枝およびこの枝の上位階層に相当する枝を、当該ユーザに対する提示対象枝と定め、この提示対象枝をクライアント装置200を介して当該ユーザに提示するとともに、当該ユーザからの指示に基づき、提示対象枝に含まれているフォルダおよびデータに対するアクセスのみを許可する機能を果たす。以下、このような機能を、具体的な実例に即して説明する。
【0019】図2は、データ格納部110内に格納されている商品情報データベースの一例を示すツリー構造図である。上述したように、この実施形態では、データ格納部110内には、印刷会社で作成する商品カタログに掲載すべき商品に関する商品情報データベースが構築されており、多数の商品に関する画像データや書誌データ(商品名、商品コード、寸法、機能、価格等)などのファイルが所定のフォルダに格納されている。図示のツリー構造図の最下階層(各枝の右側端)には、個々の商品ごとの商品フォルダが位置しており、個々の商品についての画像データや書誌データのファイルは、この商品フォルダに格納されている。たとえば、このツリー構造図の一行目の右端に描かれている「商品A1」なるフォルダ内には、商品A1についての画像データや書誌データのファイルが格納されていることになる。
【0020】このツリー構造図の最上階層には、「商品情報」なるフォルダが置かれており、他のすべてのフォルダを含むルートフォルダとしての機能を果たす。このツリー構造図では、「商品情報」なるルートフォルダから、右へと向かう方向に枝分かれしてゆき、多数の枝からなる階層構造が形成されている。具体的には、「商品情報」なるルートフォルダのすぐ下の階層には、「一般」フォルダおよび「特定」フォルダが置かれている。この例の場合、全国的に一般販売される商品に関する情報は「一般」フォルダに収容し、個々の地区ごとに特定販売される商品に関する情報は「特定」フォルダに収容することにしてある。
【0021】「一般」フォルダのすぐ下の階層には、「シリーズA」および「シリーズB」なるフォルダが置かれており、一般販売される商品をシリーズごとに分類して収容できるようにしてある。「シリーズA」フォルダのすぐ下の階層には、このシリーズAに属する2つの商品A1,A2についての情報を収容するための「商品A1」フォルダおよび「商品A2」フォルダが置かれており、「シリーズB」フォルダのすぐ下の階層には、このシリーズBに属する3つの商品B1,B2,B3についての情報を収容するための「商品B1」フォルダ,「商品B2」フォルダ,「商品B3」フォルダが置かれている。これらの各フォルダ内に、それぞれ各商品についての画像データや書誌データが収容されている点は、既に述べたとおりである。
【0022】一方、「特定」フォルダのすぐ下の階層には、「関東」,「関西」,「中部」なる3つの地区別フォルダが置かれている。これらの各フォルダには、それぞれ関東地区、関西地区、中部地区で特定販売される商品に関する情報が収容される。「関東」フォルダのすぐ下の階層には、「公開」フォルダ、「ユーザU01」フォルダ、「ユーザU02」フォルダが置かれている。ここで、「公開」フォルダは、この「関東」フォルダに対するアクセス権をもったユーザすべてに内容が公開されるフォルダであるのに対し、「ユーザU01」フォルダおよび「ユーザU02」は、それぞれユーザU01およびユーザU02に対してのみ公開される個人用フォルダである。「公開」フォルダのすぐ下の階層には、「シリーズC」および「シリーズD」なるフォルダが置かれており、関東地区で特定販売される商品をシリーズごとに分類して収容できるようにしてある。「シリーズC」フォルダのすぐ下の階層には、このシリーズCに属する2つの商品C1,C2についての情報を収容するための「商品C1」フォルダおよび「商品C2」フォルダが置かれており、「シリーズD」フォルダのすぐ下の階層には、このシリーズDに属する2つの商品D1,D2についての情報を収容するための「商品D1」フォルダおよび「商品D2」フォルダが置かれている。
【0023】同様に、「関西」フォルダのすぐ下の階層には、「公開」フォルダ、「ユーザU03」フォルダ、「ユーザU04」フォルダが置かれている。「公開」フォルダは、この「関西」フォルダに対するアクセス権をもったユーザすべてに内容が公開されるフォルダであるのに対し、「ユーザU03」フォルダおよび「ユーザU04」フォルダは、それぞれユーザU03およびユーザU04に対してのみ公開される個人用フォルダである。「公開」フォルダのすぐ下の階層には、関西地区で特定販売される「シリーズE」なるフォルダが置かれており、そのすぐ下の階層には、このシリーズEに属する2つの商品E1,E2についての情報を収容するための「商品E1」フォルダおよび「商品E2」フォルダが置かれている。
【0024】また、「中部」フォルダのすぐ下の階層には、「公開」フォルダおよび「ユーザU05」フォルダが置かれている。「公開」フォルダは、この「中部」フォルダに対するアクセス権をもったユーザすべてに内容が公開されるフォルダであるのに対し、「ユーザU05」は、ユーザU05に対してのみ公開される個人用フォルダである。「公開」フォルダのすぐ下の階層には、中部地区で特定販売される「シリーズF」なるフォルダが置かれており、そのすぐ下の階層には、このシリーズFに属する2つの商品F1,F2についての情報を収容するための「商品F1」フォルダおよび「商品F2」フォルダが置かれている。
【0025】このように、「一般」フォルダのすぐ下の階層には、「シリーズA」フォルダおよび「シリーズB」フォルダが置かれているのに対し、「特定」フォルダのすぐ下の階層には、「シリーズC」〜「シリーズF」フォルダが直接置かれていないのは、複数の地区フォルダによる分類および個人用フォルダとの区分けを行う必要があるからである。以下、データ格納部110内に、図2に示すようなツリー構造をもった商品情報データベースが既に構築されているという前提で、この商品情報データベースを5人のユーザU01〜U05がそれぞれ端末装置201〜205を用いて利用する例を説明する。もちろん、このような商品情報データベースを構築する処理は、このデータ管理装置の管理者によって既に行われている必要がある。管理者は、ネットワーク300を介して管理者用のアカウントおよびパスワードを用いてサーバ装置100にログインし、アクセス制御部120に対して、新規フォルダの作成処理、新規データの格納処理などの指示を与えることにより、データ格納部110内に商品情報データベースを構築することになる。
【0026】さて、本発明に係るデータ管理装置では、5人のユーザU01〜U05に、データ格納部110内に構築された商品情報データベースを利用させるためには、予め、アクセス権設定部130内に、各ユーザについてのアクセス権を設定しておく必要がある。ここでは、たとえば、各ユーザに図3(a) に示すようなアクセス権を設定した場合を考えてみる。この表は、個々のユーザごとに、図2に示す「一般」フォルダおよび「特定」フォルダの内容についてのアクセス権をそれぞれ定義した表である。「一般」フォルダについては、アクセス権が有り(○)または無し(×)のいずれかが示されており、「特定」フォルダについては、図2に破線で囲って示すように、各地区ごとにグループG1,G2,G3を定義し、アクセス権を有するグループが列挙されている。具体的には、ユーザU01およびU02については、「一般」フォルダへのアクセス権と「特定」フォルダ内のグループG1(「関東」フォルダ)へのアクセス権とが与えられており、ユーザU03については、「一般」フォルダへのアクセス権と「特定」フォルダ内のグループG2(「関西」フォルダ)へのアクセス権とが与えられており、ユーザU04については、「特定」フォルダ内のグループG2(「関西」フォルダ)へのアクセス権が与えられており、ユーザU05については、「特定」フォルダ内のグループG3(「中部」フォルダ)へのアクセス権が与えられている。また、管理者に対しては、全アクセス権が与えられている。
【0027】図2に示すようなツリー構造を有するデータベースに関して、図3(a) に示すようなアクセス権を定義することは、個々のユーザに対して、データ格納部110内に格納されたフォルダ群について、ツリー構造の枝単位でアクセス権を設定することに他ならない。図2に示すようなツリー構造をもったフォルダ群は、多数の枝から構成されている。ここでは、各枝を、その枝に含まれる最上位階層のフォルダ名によって表現することにしよう。たとえば、枝「商品情報」は、「商品情報」なるフォルダ以下の全フォルダを含む枝(商品情報データベース全体を構成する枝)を意味し、枝「一般」は、「一般」なるフォルダ以下の全フォルダ(「一般」,「シリーズA」,「シリーズB」,「商品A1」,「商品A2」,「商品B1」,「商品B2」,「商品B3」なる各フォルダ)を含む枝を意味する。
【0028】図3(a) に示すアクセス権を、ツリー構造の枝単位でのアクセス権として表現すれば、図3(b) のような表が得られる。たとえば、ユーザU01およびU02については、枝「一般」へのアクセス権と枝「関東」へのアクセス権とが与えられていることになる。同様に、ユーザU03については、枝「一般」へのアクセス権と枝「関西」へのアクセス権とが与えられており、ユーザU04については、枝「関西」へのアクセス権が与えられており、ユーザU05については、枝「中部」へのアクセス権が与えられている。また、管理者に対しては、枝「商品情報」へのアクセス権が与えられている。アクセス権設定部130には、この図3(b) に示すような枝単位でのアクセス権情報が格納されており、アクセス制御部120は、このようなアクセス権情報を参照して、アクセス制御を実行する。
【0029】アクセス制御部120の行うアクセス制御の特徴は、「アクセス権のないフォルダについては提示を行わない」という方針を採る点にある。図3に示す例のように、個々のユーザにそれぞれ異なるアクセス権を設定した場合、各ユーザには、それぞれ自分がアクセス権を有するフォルダのみが提示されることになり、ユーザごとに、データ格納部110内の商品情報データベースの見え方が異なることになる。
【0030】たとえば、ユーザU01が端末装置201を用いて、データ格納部110内の商品情報データベースに対するアクセスを行った場合を考える。この場合、ユーザU01は、まず、予め定められた所定のアカウントを用いて、サーバ装置100へのログインを行う作業を行う。アクセス制御部120は、ログイン時のアカウントに基づいて、ユーザU01からのログインであることを認識し、所定のパスワードの入力を要求する。ユーザU01がパスワードを入力すると、アクセス制御部120は、予め記録したあったアカウントとパスワードとの対応関係から、入力されたパスワードが正しいものであるか否かを認識し、正しいパスワードであった場合には、当該ログインを正当なログインであると認めることになる。
【0031】ユーザU01による正当なログインが行われたら、アクセス制御部120は、アクセス権設定部130に保存されているユーザU01に対するアクセス権を参照し、ユーザU01がアクセス権を有する枝およびこの枝の上位階層に相当する枝を、ユーザU01に対する提示対象枝と定め、この提示対象枝を端末装置201を介してユーザU01に提示する処理を行う。図4は、実際にユーザU01への提示が行われる商品情報データベースの内容を示す図である。図2に示す商品情報データベースの全体像と比較すると、図4に示す提示内容ではいくつかのフォルダが隠されていることがわかる。図3(b) に示すように、ユーザU01には、枝「一般」および枝「関東」に対するアクセス権が与えられている。したがって、ユーザU01については、アクセス権を有する枝「一般」および枝「関東」と、これらの枝の上位階層に相当する枝が、提示対象枝として提示されることになる。枝「一般」の上位階層に相当する枝は、「商品情報」フォルダと「一般」フォルダとを連結する部分の枝であり、枝「関東」の上位階層に相当する枝は、「商品情報」フォルダから「特定」フォルダを経て「関東」フォルダに連結する部分の枝である。図4に示す提示内容は、このような提示対象枝のみを提示したものである。
【0032】同様に、ユーザU02〜U05が端末装置202〜205によってログインした場合の提示内容を、それぞれ図5〜図8に示す。いずれも、各ユーザがアクセス権を有する枝およびこの枝の上位階層に相当する枝を提示対象枝と定めて提示したものである。なお、管理者としてログインした場合には、図2に示すツリー構造の全体像が提示されることになる。このように、本発明では、データ格納部110内に構築されている同一の商品情報データベースの内容をツリー構造として提示しているにもかかわらず、各ユーザに提示される内容は異なる。結局、全ツリー構造のうち、自分がアクセス権を有さない部分については提示がなされないので、ユーザは、自分がアクセス権をもたないフォルダについては、その存在すら認識することはない。ユーザは、提示されたツリー構造の内容を見ながら、この提示されている範囲内で、フォルダ内のファイルに対するアクセス操作(読み込み、書き込み、新規ファイル作成などの操作)や、1つのフォルダから別なフォルダへのファイルの移動操作を実行することになる。アクセス制御部120は、ユーザからの指示に基づき、提示対象枝に含まれているフォルダおよびデータに対するアクセスのみを許可する機能を果たす。
【0033】このように、個々のユーザがもつアクセス権に応じて提示対象枝を定め、各ユーザごとに提示対象枝上のフォルダのみを提示するようにした本発明の第1のメリットは、アクセス権をもたない不要なフォルダの提示を省略し、必要なフォルダのみを選択的に提示することにより、所望のファイルを探し出す作業が容易になるという点である。図示の例は、たかだか5人のユーザが同一の商品情報データベースを利用する単純な例であるが、同じデータベースを利用するユーザの数が増えれば増えるほど、自分には無関係なデータも増えることになり、所望のデータにアクセスする作業は煩雑にならざるを得ない。本発明に係るデータ管理装置では、ユーザ数が増えても、個々のユーザに提示されるフォルダは、常に、必要なフォルダだけに絞り込まれるので、効率的なアクセスが可能になる。
【0034】本実施形態では、データ格納部110内に商品情報データベースが構築されており、アクセス制御部120には、この商品情報データベースに対する検索機能が備わっている。したがって、このデータ管理装置は、データベースシステムとして機能することになる。ただ、アクセス制御部120による検索は、あくまでもアクセスを行っているユーザに対する提示対象枝に含まれる範囲内で行われることになる。たとえば、ユーザU01が、何らかのキーワードを用いて所定のファイル検索を行った場合、アクセス制御部120による検索範囲は、図2に示す商品情報データベース内の全範囲ではなく、図4に示すユーザU01に対する提示範囲内に絞られる。このため、より効率的な検索が可能になる。
【0035】各ユーザに対して、必要なフォルダのみを選択的に提示することによる第2のメリットは、本来、アクセスすべきではないデータに誤ってアクセスを行い、不用意に内容を改変してしまうような事故を未然に防ぐことができるという点である。たとえば、ユーザU01が、データ格納部110内の商品情報データベースに対するアクセスを行った場合、ユーザU01には、図4に示す内容しか提示されないので、ユーザU01には、「関西」フォルダや「中部」フォルダの存在自体が認識されないことになる。
【0036】§2.本発明に係るデータ管理装置の付加機能以上、§1において、本発明に係るデータ管理装置の基本的な機能について説明した。ここでは、このデータ管理装置のいくつかの付加的な機能について述べる。
【0037】(1) 個人用フォルダの取り扱い既に述べたように、本実施形態に係るデータ管理装置では、データ格納部110内に格納されるツリー構造をもったフォルダ群の中に、個々のユーザにそれぞれ利用させるための個人用フォルダが設けられている。具体的には、図2に示す商品情報データベース内には、5人のユーザU01〜U05のそれぞれに利用させるための個人用フォルダ「ユーザU01」〜「ユーザU05」が用意されている。これらの各個人用フォルダは、各ユーザのアクセス権の範囲内に配置されており、当然、各ユーザがこの商品情報データベースに対するアクセスを行った場合、各ユーザには、自己の個人用フォルダが提示されることになる。ただ、本実施形態では、この個人用フォルダについては、2つの例外的な取り扱いを行うようにしている。第1の例外的な取り扱いは、アクセス制御部120が、特定のユーザからのアクセスに応じて提示対象枝の提示を行う際に、個人用フォルダに関しては、当該特定のユーザについての個人用フォルダのみを提示する点であり、第2の例外的な取り扱いは、各個人用フォルダには、互いに識別可能となるように、個々のユーザに対応した別々のフォルダ名が付与されているにもかかわらず、アクセス制御部120が、特定のユーザに対して当該ユーザについての個人用フォルダを提示する際には、本来付与されている別々のフォルダ名を提示する代わりに、全ユーザについて共通のフォルダ名を提示する点である。以下、この2つの例外的な取り扱いを、具体例に即して説明する。たとえば、図4に示す提示内容は、ユーザU01への提示内容であるが、実は、この図4に破線で示すグループG1の内容と、図2に破線で示すグループG1の内容とは、若干異なっている。ユーザU01は、枝「関東」についてのアクセス権を有しているのであるから、本来であれば、ユーザU01に対しては、図2に示す枝「関東」の部分がそのまま提示されるべきであり、図2のグループG1がそっくりそのまま、図4においてもグループG1として提示されるべきである。しかしながら、実際には、図2のグループG1内に存在する「ユーザU01」フォルダおよび「ユーザU02」フォルダは、図4のグループG1内には提示されておらず、代わりに、「個人用」フォルダと「バスケット」フォルダとが提示されている(「バスケット」フォルダについては後述する)。ここで、図4に示されている「個人用」なる名称のフォルダは、実際には、図2に示されている「ユーザU01」なる名称のフォルダと、内容的には同一のフォルダである。ただ、提示する際に、名称が「ユーザU01」から「個人用」に変更されたことになる。また、図4には、「ユーザU02」に対応するフォルダは全く表示されていない。一方、図5に示す提示内容は、ユーザU02への提示内容であるが、この図5に破線で示すグループG1の内容と、図2に破線で示すグループG1の内容とは、やはり若干異なっている。すなわち、図2のグループG1内に存在する「ユーザU01」フォルダおよび「ユーザU02」フォルダは、図4のグループG1内には提示されておらず、代わりに、「個人用」フォルダと「バスケット」フォルダとが提示されている。ここで、図4に示すユーザU01への提示内容と、図5に示すユーザU02への提示内容とを比較すると、形式的には全く同じ提示内容になっている。しかしながら、実質的には、「個人用」フォルダと「バスケット」フォルダとの2つのフォルダの内容は、両者で全く異なっている。「バスケット」フォルダに関しては後述することにして、ここでは「個人用」フォルダの相違について説明する。図4に示されている「個人用」フォルダも、図5に示されている「個人用」フォルダも、いずれも「個人用」という共通のフォルダ名で提示されているフォルダであるが、その内容は全く別なものである。すなわち、括弧書きで示したように、図4に示されている「個人用」フォルダの実体は、実際には「ユーザU01」フォルダであり、図5に示されている「個人用」フォルダの実体は、実際には「ユーザU02」フォルダである。同様に、図6に示されている「個人用」フォルダの実体は、実際には「ユーザU03」フォルダであり、図7に示されている「個人用」フォルダの実体は、実際には「ユーザU04」フォルダであり、図8に示されている「個人用」フォルダの実体は、実際には「ユーザU05」フォルダである。このように、各ユーザへの提示内容を示す画面(各端末装置上に表示される画面)上で、「個人用」なる名称で示されているフォルダは、実際には、当該ユーザ用の個人用フォルダということになる。データ格納部110内の商品情報データベース上に作成された実際の各個人用フォルダには、たとえば、「ユーザU01」〜「ユーザU05」のように、互いに識別可能となるように、個々のユーザに対応した別々のフォルダ名が付与されている。本実施形態では、これらの個人用フォルダに関しては、上述した2つの例外的な取り扱いを行っている。すなわち、特定のユーザがアクセスを行った場合に、当該特定のユーザのアクセス権の範囲内にあったとしても、他人の個人用フォルダについてはこれを提示せず、自分の個人用フォルダについては、本来のフォルダ名に代えて、全ユーザについて共通のフォルダ名(この例の場合は「個人用」なるフォルダ名)で提示するようにしている。結局、グループG1内には、図2に示すように、「ユーザU01」および「ユーザU02」なる2つの個人用フォルダが存在するが、ユーザU01からのアクセスがあった場合には、「ユーザU02」フォルダは提示せず、「ユーザU01」のみを「個人用」なるフォルダ名に変更して提示することにより、図4に示すような提示内容が得られることになる。また、ユーザU02からのアクセスがあった場合には、「ユーザU01」フォルダは提示せず、「ユーザU02」のみを「個人用」なるフォルダ名に変更して提示することにより、図5に示すような提示内容が得られることになる。もともと、個人用フォルダは、個々のユーザが個人用として利用するためのフォルダであり、他人の個人用フォルダにアクセスする必要は全くないし、他人の個人用フォルダに誤ってアクセスしてしまうようなことは避けなければならない。本実施形態では、自分の個人用フォルダだけが提示の対象となるため、他人の個人用フォルダへのアクセスが行われることはない。また、各個人用フォルダは、商品情報データベースを構成する一要素であり、データ格納部110内に格納する際には、互いに識別可能となるように、個々のユーザに対応した別々のフォルダ名を付与しておく必要がある。しかしながら、個人用フォルダを実フォルダ名によって提示すると、各ユーザの立場からは、それが個人用フォルダであるとの視認性が希薄になる。そこで、本実施形態では、この個人用フォルダを提示する際には、本来の実フォルダ名を用いる代わりに、全ユーザに共通した「個人用」なるフォルダ名を用いるようにして視認性を高めている。本実施形態によれば、各ユーザには、個人用フォルダに関しては当該ユーザ自身の個人用フォルダだけしか提示されないので、このようにフォルダ名を変更して提示しても問題は生じない。
【0038】(2) 一時フォルダの作成および消去続いて、図4〜図8に示されている「バスケット」フォルダについて説明する。この「バスケット」フォルダは、実は、図2に示す商品情報データベースを構成するいずれのフォルダでもない。本実施形態においてユーザに提示される「バスケット」フォルダは、いわば、ログイン時において各ユーザごとに作成された一時フォルダというべきものである。前述したように、ユーザが端末装置からサーバ装置100へとアクセスを開始する際には、所定のアカウントを用いてサーバ装置100へログインする作業を行う必要がある。このログインの作業には、パスワードの入力が要求されることは既に述べたとおりである。アクセス制御部120は、ユーザがログインした後、ログアウトするまで、所定の条件で当該ユーザにアクセスを許可することになる。「バスケット」フォルダは、このログインからログアウトに至るまでの一時的な期間の間、ユーザの利用に供せられるように作成される一時フォルダである。結局、アクセス制御部120は、ログインする作業が行われたときに、ログインを行っているユーザが一時的に利用可能な一時フォルダを作成し、この一時フォルダを提示対象枝に付加してユーザに提示して利用させることになる。この実施形態では、「個人用」フォルダと同じ階層位置に、この一時フォルダを作成するようにしている。もちろん、提示の際には、作成された一時フォルダは、「バスケット」なる名称のフォルダとして提示されることになる。そして、ユーザによるログアウトの作業が行われたときには、この「バスケット」なる一時フォルダおよびその内容は、アクセス制御部120によって消去されることになる。ユーザは、ログインからログアウトに至るまでのアクセス期間中に、この「バスケット」なる一時フォルダを、データファイルやフォルダの一時的な保管場所として利用することができる。ただ、ログアウト時には消去されてしまうので、ログアウト前には、この「バスケット」フォルダ内の必要な情報は、別なフォルダへ正式に格納しておく必要がある。
【0039】(3) フォルダの省略提示ツリー構造をもったフォルダ群には、様々な階層位置に様々なフォルダが配置されている。そして、本発明では、全ツリー構造のうち、個々のユーザについての提示対象枝に関する部分のみが選択的に提示されることになる。ただ、これら提示対象枝上に配置されたフォルダであっても、ユーザの立場から見れば、すべてが必要であるわけではない。ユーザの立場からは、むしろ提示を省略した方が好ましいフォルダも存在する。ここでは、提示対象枝上に配置されたフォルダの一部の提示を省略する変形例を述べることにする。このように、フォルダの一部の提示を省略するためには、予め、省略対象とすべき特定のフォルダに対して、省略設定を示す情報を記録しておくようにしておき、アクセス制御部120が、ユーザからのアクセスに応じて提示対象枝の提示を行う際に、この省略設定を示す情報が記録されているフォルダについてはその提示を省略する処理を行うようにすればよい。具体的には、省略対象となるフォルダの階層位置に、当該省略対象となるフォルダに含まれているフォルダやデータファイルなどの要素を配置して提示するようにすればよい。これを具体例で示そう。たとえば、図2に示すような商品情報データベースを構成するフォルダ群のうち、「一般」フォルダ、「特定」フォルダ、「関東」フォルダ、「関西」フォルダ、「中部」フォルダ、「公開」フォルダに対して、省略設定を示す情報を記録しておいたとしよう。この場合、図4〜図8に示す提示内容は、それぞれ図9〜図13に示す提示内容のように変更されることになる。たとえば、図4に示す例の場合、「公開」フォルダは省略対象となるフォルダなので、この「公開」フォルダの階層位置に、この「公開」フォルダに含まれている「シリーズC」フォルダおよび「シリーズD」フォルダが配置されることになり、更に、「特定」フォルダおよび「関東」フォルダも省略対象となるフォルダなので、その上位階層にある「商品情報」フォルダの直下に、「シリーズC」フォルダおよび「シリーズD」フォルダが格上げされ、同様に、「個人用」フォルダおよび「バスケット」フォルダも同じ位置に格上げされ、図9に示すような提示内容が得られる。図4に示す提示内容に比べて、図9に示す提示内容は、余分なフォルダの提示が省略されているために、より見やすい内容となっている。このように、ユーザの立場からは不要と思われるフォルダについては、省略設定を行っておくことにより(省略設定は、たとえば、管理者が予め行っておけばよい)、ユーザへの提示の際の視認性をより向上させることが可能になる。
【0040】(4) 実際の提示画面これまで、データ格納部110内に構築された商品情報データベースのもつツリー構造を、各ユーザへ提示する際の提示内容のいくつかの例を図4〜図13に示してきた。図14は、このようなツリー構造に関する提示内容を含む実際の端末装置上の表示画面の一例を示す。図示の例では、表示画面は、フォルダ表示画面W1と、ファイル表示画面W2と、詳細内容表示画面W3と、の3つの画面に分かれている。フォルダ表示画面W1には、図4〜図13に示したツリー構造に関する提示がなされる。ユーザは、このフォルダ表示画面W1に提示されたフォルダの中から、アクセス対象となる任意のフォルダを選択する。図では、「商品A2」フォルダが選択された状態が示されている。このフォルダ表示画面W1内から1つのフォルダを選択すると、ファイル表示画面W2には、選択されたフォルダ内に収容されているファイルの一覧が表示される。この実施形態の場合、個々のファイルには3通りの名称が設定できるようになっており、ファイル表示画面W2には、名称1および名称2なる2通りの名称が表示されるようになっている。また、画像ファイルに関しては、その画像の概要を示すサムネイルがファイル表示画面W2内に表示されるようになっている。ユーザは、このファイル表示画面W2に表示されたファイルの中から、アクセス対象となる任意のファイルを選択する。図では、商品A2が「文房具のセット」なる商品であり、「商品A2」フォルダ内には、複数の文房具のそれぞれの画像ファイルが入れられており、そのうちの名称1「A202」なるファイルが選択された状態が示されている。このファイル表示画面W2内から1つのファイルを選択すると、詳細内容表示画面W3には、選択されたファイルの詳細内容が表示される。図示の例では、選択された画像ファイルによる画像が表示されるとともに、この画像ファイルに関する書誌的事項が表示されている。このように、表示画面を3つの画面W1,W2,W3に分割して、各画面内にそれぞれ必要な情報を表示するような形態をとるソフトウエアによって、データ格納部110内に構築された商品情報データベースをアクセスする場合、フォルダ群のツリー構造を提示する領域は、フォルダ表示画面W1内に限定されてしまい、必ずしも十分な表示領域を確保することはできない。本発明は、このような条件下での利用に適しており、フォルダ表示画面W1という限られた面積の領域内に、当該ユーザに必要なフォルダに関する情報を厳選して提示することが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るデータ管理装置によれば、ツリー構造をもったフォルダによって管理されているデータに対して、より効率的なアクセスを行うことができるようになる。




 

 


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