米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> ミノルタ株式会社

発明の名称 撮像装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−110883(P2003−110883A)
公開日 平成15年4月11日(2003.4.11)
出願番号 特願2001−304863(P2001−304863)
出願日 平成13年10月1日(2001.10.1)
代理人 【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2H102
5C022
【Fターム(参考)】
2H102 AA71 BB01 
5C022 AA13 AB01 AB21 AC03 AC13 AC18 AC32 AC42 AC52 AC69
発明者 伊藤 歩 / 沖須 宣之
要約 課題
画像を撮影条件に対応づけて複数の種類に分類しておき、撮影される画像の種類を撮影条件に基づいて判別する撮像装置における判別の的確さを高めるとともに、判別結果の使用者による確認を容易にする。

解決手段
画像の種類を判別した後、撮影条件の変化を検出して、撮影条件に変化があったときに、画像の種類を再判別する。判別した画像の種類を表示し、再判別により判別した画像の種類が変化したときは、新たに判別した画像の種類を既に判別していた画像の種類と共に表示する。新たな画像の種類の表示は所定時間点滅させ、既に判別してしていた画像の種類の表示は所定時間で止める。
特許請求の範囲
【請求項1】 画像を撮影条件に対応づけて複数の種類に分類しておき、撮影される画像の種類を撮影条件に基づいて判別する撮像装置において、撮影条件を検出する検出手段と、検出手段が検出した撮影条件に基づいて画像の種類を判別する判別手段と、判別手段が判別した画像の種類を示す情報を表示する表示手段と、検出手段が検出した撮影条件の変化を検出し、検出結果に応じて、判別手段に画像の種類を再度判別させる判別制御手段と、判別手段が画像の種類を再度判別して、それまでに判別していた画像の種類と新たに判別した画像の種類が異なるときに、それまでに判別していた画像の種類を示す第1の情報と新たに判別した画像の種類を示す第2の情報とを表示手段に表示させ、所定時間後に、第2の情報のみを表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】 表示手段は、第1の情報と第2の情報とを表示するとき、第2の情報を点滅させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】 表示手段は、第1の情報と第2の情報とを表示するとき、第1の情報と第2の情報を異なる色で表示することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】 表示手段が表示する情報は、画像の種類の名称であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】 表示手段が表示する情報は、画像の種類に対応するように位置を定められた記号であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を被写体の状態、撮影レンズの焦点距離等の撮影条件に対応づけていくつかの種類に分類しておき、撮影される画像の種類を撮影条件に基づいて判別する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影するシーンをいくつかの種類に分類して、シャッター速度、撮影レンズのF数等の可変の撮影条件をシーンごとに定めておき、使用者によって指定されるシーンに応じて撮影条件を設定して撮影を行うカメラが実用化されている。例えば、被写体が静止しているシーンと被写体がスポーツを行っているシーンとで、シャッター速度とF数の組み合わせを相違させて、スポーツを行っているシーンの方がより速いシャッター速度となるようにしておく。いずれのシーンを撮影するときも適正な露光の画像が得られるが、スポーツのシーンを指定すると、より速いシャッター速度が採用されて、得られる画像に現れる被写体のぶれを少なくすることができる。このように、シーンを使用者が指定し、指定されたシーンに応じて撮影条件が設定されるようにすると、使用者の意図する画像が得られ易い。
【0003】近年では、撮影するシーンをカメラ自体に判別させることも行われている(例えば、特開平10−161174号公報)。多くのカメラは撮影レンズの焦点を自動的に被写体に合わせる自動焦点調節(AF)の機能を備えており、これを利用して被写体の動きを検出し、被写体が静止しているシーンであるかスポーツを行っているシーンであるかを判別することができる。
【0004】また、被写体が静止しているシーンであっても、被写体までの距離と撮影レンズの焦点距離との関係から、使用者が被写体と背景の双方が鮮明なスナップを撮影しようとしているのか、背景をぼかしたポートレートを撮影しようとしているのかを判別することも可能であり、このような判別を行うカメラも提案されている。この場合、シーンつまり撮影する対象の状態をカメラの設定状態から判別することになり、厳密には、画像を様々な撮影条件に対応づけて複数の種類に分類しておき、撮影によって得られる画像の種類を実際の撮影条件に基づいて判別することになる。ただし、画像の種類の判別は多くの場合シーンの判別であるため、画像の種類の判別を含む意味でシーンの判別という表現が用いられている。
【0005】なお、画像の種類の判別に用いられる撮影条件と判別結果に応じて設定される撮影条件とは別のものであり、前者は使用者によって設定される。画像の種類の判別に用いられる撮影条件は、例えば撮影レンズの焦点距離であり、判別結果に応じて設定される撮影条件は、例えばシャッター速度である。
【0006】一般に、カメラによる画像の種類の判別は、自動焦点調節の終了時に行われる。判別結果はカメラに設けられた表示部に表示され、使用者はカメラが判別した画像の種類を確認することもできる。このように、画像の種類をカメラ自体が判別するようにすると、使用者は意図する画像を一層容易に得ることができる。また、使用者に特に意図がなくても、背景を柔らかくぼかしたポートレート、ぶれのないスポーツ写真等、内容に応じて適切に表現された画像が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカメラでは、画像の種類の判別を1回のみ行うようにしており、一旦判別を行った後は、例えば自動焦点調節の開始が再び指示されるまで、判別を行わない。つまり、画像の種類を判別した後に撮影レンズの焦点距離等の撮影条件が変化しても、判別した画像の種類に基づいて撮影の制御を行う。このため、実際の撮影時の画像の種類が判別した画像の種類に一致しなくなって、適切な画像が得られないという事態が生じることがある。判別した画像の種類の表示も一旦なされた後は更新されることがなく、撮影時の画像の種類が判別した画像の種類に一致しなくなっていることを、使用者は知り得ない。
【0008】したがって、使用者は、撮影条件の変化に伴って画像の種類が変化する可能性のあることを常に意識しておき、画像の種類が変化した可能性があるときには、自身の判断で画像の種類を指定するという操作をしなければならない。このため、画像の種類をカメラに判別させることの意義が半減し、必ずしも使い勝手がよくなかった。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、画像の種類を常に的確に判別して、画像の種類の変化を使用者に知らせることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明では、画像を撮影条件に対応づけて複数の種類に分類しておき、撮影される画像の種類を撮影条件に基づいて判別する撮像装置は、撮影条件を検出する検出手段と、検出手段が検出した撮影条件に基づいて画像の種類を判別する判別手段と、判別手段が判別した画像の種類を示す情報を表示する表示手段と、検出手段が検出した撮影条件の変化を検出し、検出結果に応じて、判別手段に画像の種類を再度判別させる判別制御手段と、判別手段が画像の種類を再度判別して、それまでに判別していた画像の種類と新たに判別した画像の種類が異なるときに、それまでに判別していた画像の種類を示す第1の情報と新たに判別した画像の種類を示す第2の情報とを表示手段に表示させ、所定時間後に、第2の情報のみを表示手段に表示させる表示制御手段とを備えるものとする。
【0011】この撮像装置では、画像の種類を判別した後でも、撮影条件が変化したときには、画像の種類を判別し直すことができる。したがって、撮影条件の変化に伴う画像の種類の変化に柔軟に対応することが可能であり、画像の種類を的確に判別し得る撮像装置となる。判別した新たな画像の種類は使用者の判断する画像の種類に一致することが多く、したがって、使用者が画像の種類を指定する必要性が大きく低下する。
【0012】しかも、画像の種類の判別をし直したときには、それまでに判別していた画像の種類と新たに判別した画像の種類の双方を示す情報を表示するから、使用者は、新たな画像の種類を知ることができ、画像の種類がどのように変化したかも知ることができる。さらに、所定時間後には新たな画像の種類を示す情報のみを表示するから、無用となり易い古い情報がいつまでも表示されて表示が煩雑になるという不都合も生じない。また、もし、判別した新たな画像の種類が使用者の判断する画像の種類に一致ないとき、例えば判別をし直す前の画像の種類が使用者の判断に一致していたときには、使用者は、表示によってそれを知って、画像の種類を指定することもできる。
【0013】ここで、表示手段は、第1の情報と第2の情報とを表示するとき、第2の情報を点滅させるものとするとよい。表示したいずれの情報が新たに判別した画像の種類を示すのかが明確になる。
【0014】また、表示手段は、第1の情報と第2の情報とを表示するとき、第1の情報と第2の情報を異なる色で表示するものとしてもよい。このようにしても、いずれの情報が新たに判別した画像の種類を示すのかが明確になる。
【0015】表示手段が表示する情報は、画像の種類の名称とするとよい。使用者に画像の種類が判り易い。
【0016】表示手段が表示する情報は、画像の種類に対応するように位置を定められた記号としてもよい。このようにすると、名称を表示する場合よりも、表示に必要な面積を小さくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態であるデジタルカメラ1について、図面を参照しながら説明する。デジタルカメラ1の外観を図1の斜視図および図2の背面図に模式的に示す。デジタルカメラ1は、前面に撮影レンズ10、フラッシュ部11およびファインダの前窓12a、上面にレリーズボタン13、液晶パネル14および操作キー15a、15b、16a、16b、背面に大型の液晶パネル17、操作キー18a、18b、18c、およびファインダの後窓12b、側面に記録媒体挿入口19、内部に撮像素子20を備えている。
【0018】デジタルカメラ1は、撮影対象からの光を撮影レンズ10によって撮像素子20上に結像させて、撮像素子20を露光し、撮像素子20が出力する信号から画像を表す画像データを生成することにより、画像を撮影する。撮像素子20は、2次元に配列された多数の画素を有するCCD型の素子であり、画素ごとに光電変換を行って蓄積した電荷を表す信号を出力する。各画素の出力信号は撮影対象の各点からの受光量を表す信号となり、デジタル化後、種々の処理を施されて、撮影した画像を表す画像データとされる。画素には赤色(R)光、緑色(G)光または青色(B)光を選択的に透過させるカラーフィルターのいずれかが設けられており、全ての画素はR光用、G光用、B光用の3種に分類される。
【0019】生成された画像データは挿入口19に挿入された記録媒体Mに記録され、画像データが表す画像は液晶パネル17に表示される。画像の撮影すなわち撮像素子20の露光から画像データの生成までは略一定の周期で繰り返され、その間に与えられる指示に応じて、記録媒体Mへの画像データの記録が行われる。記録媒体Mに記録しないときでも画像データが表す画像は液晶パネル17に表示され、これによりライブビューが提供される。画像データの記録の指示はレリーズボタン13の操作によって与えられる。
【0020】記録媒体Mに記録されている画像データを読み出して、その画像を液晶パネル17に再生表示することもできる。画像の撮影と画像の再生表示は、操作キー16aの操作によって切り替えられる。
【0021】撮影レンズ10は焦点距離が可変のズームレンズである。撮影レンズ10の焦点距離は、操作キー15aの操作によって長焦点側に、操作キー15bの操作によって短焦点側に変化する。
【0022】撮影レンズ10には口径可変の絞り(不図示)が備えられており、撮像素子20の露光は、絞りの口径の調節と、撮像素子20の光電変換時間すなわちシャッター速度の調節とにより、制御される。デジタルカメラ1では、撮像素子20の露光の制御に関して、絞り優先制御、シャッター速度優先制御およびプログラム制御の3種がある。
【0023】絞り優先制御では、使用者が指定したF数となるように絞りの口径を設定し、撮影対象の輝度に応じてシャッター速度を調節する。シャッター速度優先制御では、使用者が指定したシャッター速度となるように撮像素子20の光電変換時間を設定し、撮影対象の輝度に応じて絞りの口径を調節する。プログラム制御では、撮影対象の輝度に応じてあらかじめ定められているF数およびシャッター速度となるように、絞りの口径と撮像素子の光電変換時間の双方を調節する。露光の制御の切り換えとF数またはシャッター速度の指定は、操作キー16bの操作によってなされる。撮影対象の輝度は、撮像素子20の出力信号の強度から求められる。
【0024】デジタルカメラ1は、主たる撮影対象である被写体に撮影レンズ10の焦点を自動的に合わせる自動焦点調節の機能を有している。自動焦点調節は、位相差検出方式によって、被写体像と撮像素子20との距離であるデフォーカス量を求め、デフォーカス量が0になる位置に撮影レンズ10の焦点を設定することにより行う。なお、他の方法、例えば、撮像素子20上の像のコントラストを検出しながら、被写体に相当する部分のコントラストが高まる方向に撮影レンズ10の焦点を変化させて、次第に被写体に対して焦点を合わせていく山登りサーボ方式によって、自動焦点調節を行ってもよい。
【0025】レリーズボタン13は、半押しされたときに第1の信号(信号S1という)を生成し、全押しされたときにさらに第2の信号(信号S2という)を生成する。信号S1は、自動焦点調節および撮影対象の輝度の検出の開始を指示し、信号S2は、画像データの記録を指示する。
【0026】液晶パネル14はデジタルカメラ1の設定状況、操作案内等を表示する。操作キー18a〜18cは、後述する画像の種類の判別および指定に関して用いられる。
【0027】デジタルカメラ1の回路構成の概略を図3に模式的に示す。デジタルカメラ1は、A/Dコンバータ21、ホワイトバランス調整部22、γ補正部23、色補間部24、色補正部25、表示画像生成部26、アパーチャコントロール/コアリング部27、圧縮部28、および記録部29を備えている。これらは、画像データの生成および記録ならびに画像の表示を司る。
【0028】A/Dコンバータ21は、アナログ信号である撮像素子20の出力信号をデジタル信号に変換し、ホワイトバランス調整部22は、R、G、Bの各色成分の信号のレベルを個別に調節して、ホワイトバランスを調整する。γ補正部23は、表示に適するように信号に非線形化処理を施し、色補間部24は、撮像素子20の各画素位置において欠落することになるR、GまたはBの色成分の信号を補間処理により生成する。色補正部24は、R、G、Bの各色成分の信号のレベルを個別に調節して、ホワイトバランスが調整された後の画像の色を補正する。
【0029】表示画像生成部26は、撮像素子20よりも画素の少ない液晶パネル17に適するように、信号全体から所定の割合で信号を抽出して、表示のために液晶パネル17に与える画像データを生成する。アパーチャコントロール/コアリング部27は、記録する画像データについて、エッジの強調/軟化の処理を行うとともに、ノイズのレベルを調整する。圧縮部28は、JPEG方式に従って画像データを圧縮し、記録部29は記録媒体Mの入出力を司る。なお、画像の再生表示に際しては、圧縮部28は、記録部29が記録媒体Mから読み出した画像データに圧縮の逆処理を施して、元の画像データを再生する。
【0030】デジタルカメラ1は、制御部30、レンズ駆動/検出部32、およびファインダ表示部33を備えている。制御部30はCPUより成り、デジタルカメラ1の全体の動作を制御する。制御部30は、レリーズボタン13のほか、キー15a、15b、16a、16b、18a〜18cを含む操作キー群31に接続されており、それらの操作に応じて制御を行う。レンズ駆動/検出部32は、撮影レンズ10の焦点距離、焦点および絞りの調節を行うとともに、それらの設定状態を検出する。ファインダ表示部33は、ファインダの前窓12aと後窓12bの間に配置されており、これらを介して観察される光学像の周辺部に、情報を表示する。
【0031】デジタルカメラ1は、撮影される画像の種類が、あらかじめ撮影条件に対応づけて分類された複数の種類のどれに該当するかを、撮影条件に基づいて判別する機能を有する。画像の種類は、撮影するシーンすなわち撮影対象の状態だけでなくデジタルカメラ1自体の可変条件を含む撮影条件に対応づけて分類されている。分類された画像の種類と、その判別に用いる撮影条件の対応関係を図4に示す。画像の種類は、「ポートレート」、「スポーツ」、「風景」、「夕景」、「夜景」および「スナップ」の6種類である。また、画像の種類の判別に用いられる撮影条件つまり画像の種類に対応づけられた撮影条件は、撮影倍率、撮影レンズ10の焦点距離、被写体の輝度、光源の種類、被写体の動/静の状態の5条件である。
【0032】画像の種類を使用者が指定することも可能であり、使用者は、画像が上記の6種類のどれであるかを自身で判断してデジタルカメラ1に入力することもできる。すなわち、デジタルカメラ1は、画像の種類をデジタルカメラ1自体が自動的に判別する自動判別モードと、画像の種類を使用者が指定する手動指定モードを有しており、これらのモードは操作キー18aの操作によって切り替えられる。手動指定モードでは、操作キー18b、18cの操作により、指定する画像の種類が切り替わる。
【0033】画像の撮影に際しては、判別したまたは指定された画像の種類に応じて、動作の制御を変える。これは、画像が表す内容に応じて適切に表現がなされた画像を提供するためである。画像の種類と、制御される内容の対応関係を図4に併せて示す。制御される内容は、撮像素子20の露光、フラッシュ部11によるフラッシュの発光、γ補正部23によるγ補正、アパーチャコントロール/コアリング部27による画像の鮮明度およびノイズレベル、ならびに色補正部25による色の補正である。
【0034】自動判別モードでの画像の種類の判別は、自動焦点調節の終了時、つまり、撮影レンズ10の焦点が被写体に対して合った時点で行う。したがって、画像の種類の判別は、レリーズボタン13が半押しされて信号S1が生じるごとに行われることになる。ただし、デジタルカメラ1では、自動焦点調節の終了時に画像の種類を判別した後であっても、撮影条件が変化したときは、その変化に応じて、画像の種類を再度判別する。
【0035】図3に示すように、デジタルカメラ1は、画像の種類の判別および再判別のために、色バランス検出部41、輝度検出部42、焦点距離検出部43、被写体距離検出部44、画像種類判別部45、条件変化判定部46、タイマー47および閾値設定部48を備えている。
【0036】色バランス検出部41は、A/Dコンバータ21の出力信号から撮像素子20上の像の色バランスを検出する。具体的には、R、G、Bの色成分それぞれについて全ての信号の強度の平均値を算出し、Gの色成分の平均信号強度に対するRの色成分の平均信号強度の比R/Gと、Gの色成分の平均信号強度に対するBの色成分の平均信号強度の比B/Gとを求める。
【0037】輝度検出部42は、A/Dコンバータ21の出力信号から被写体の輝度を検出する。焦点距離検出部43は、レンズ駆動/検出部32の出力から、撮影レンズ10の焦点距離を検出する。被写体距離検出部44は、A/Dコンバータ21の出力信号からデフォーカス量を求め、デフォーカス量と、レンズ駆動/検出部32の出力に含まれている撮影レンズ10の焦点位置を示す情報とから、被写体までの距離を検出する。また、被写体までの距離の変化と、被写体像の位置(撮像素子20上の像のうちデフォーカス量を求めるために用いた部分)の変化から、被写体の動きの量を検出する。
【0038】色バランス検出部41、輝度検出部42および焦点距離検出部43の検出値は、条件変化判定部46を介して、画像種類判別部45に与えられ、被写体距離検出部44の検出値は直接画像種類判別部45に与えられる。画像種類判別部45は、焦点距離と被写体までの距離から撮影倍率を算出し、2つの信号強度比R/G、B/Gから光源の種類を判断して、これらと他の検出値を含めた5つの撮影条件の組み合わせがどの画像の種類に該当するかを判別する。画像種類判別部45が判別した画像の種類は制御部30に与えられ、撮像素子20の露光およびホワイトバランス調整部22〜アパーチャコントロール/コアリング部27による画像データの生成の制御に用いられる。なお、制御部30は、自動焦点調節の終了時に、画像の種類の判別を行うべきことを画像種類判別部45に指示する。
【0039】条件変化判定部46は、色バランス検出部41、輝度検出部42および焦点距離検出部43から与えられる検出値を画像種類判別部45に与えるとともに、それらの検出値の変化を検出する。そして、変化を検出したときには、所定の条件を満たしているか否かを判定して、所定の条件を満たしているときに、画像の種類の判別を行うべきことを画像種類判別部45に指示する。色バランス検出部41〜被写体距離検出部44による撮影条件の検出と、条件変化判定部46による撮影条件の変化の検出と判定は繰り返し行われ、その間、条件変化判定部46から画像種類判別部45に判別指示が与えられる。画像種類判別部45は、条件変化判定部46から判別指示が与えられるごとに、画像の種類の判別を行う。
【0040】ここで、条件変化判定部46は、各検出部41〜43の検出値が僅かでも変化し、かつ、検出値が変化し始めたときから所定時間が経過したときに、画像種類判別部45に判別指示を与える。所定時間は0.5〜2秒程度であり、閾値設定部48に記憶されている。経過時間の計測はタイマー47によって行う。
【0041】このようにすると、検出値に変化が生じても、所定時間内に元の検出値に戻れば、画像の種類の判別を行わないことになる。例えば、使用者の手ぶれによりデジタルカメラ1の向きが変わって、一時的に色バランスが変化しても、判別は行わない。したがって、変化があったときでも所定時間間隔で画像の種類を判別することになり、次に述べる液晶パネル17やファインダ表示部33の表示が頻繁に変動するのが避けられ、また、演算に要する電力消費を抑えることができる。
【0042】制御部30は、自動判別モードで画像種類判別部45が判別した画像の種類、および手動指定モードで使用者によって指定された画像の種類を、液晶パネル17およびファインダ表示部33に表示させる。自動判別モードでは、デジタルカメラ1が画像の種類を判別するが、使用者は表示により判別結果を確認することが可能であり、記録する画像を撮影する際の制御をその判別結果に従って行わせるか否かを、自身で判断することができる。判別結果が自身の意図に合致しないときは、使用者は、操作キー18aの操作により手動指定モードに切り替えて、操作キー18b、18cを操作して所望の画像の種類を指定すればよい。
【0043】表示の例を図5〜図7に示す。図5は、液晶パネル17の表示の例であり、ライブビューと共に、判別した画像の種類がその名称で表示されている。図5において、(a)は判別した画像の種類が「スナップ」のとき、(b)は判別した画像の種類が「スポーツ」のときのものである。図6は、ファインダ表示部33の表示の例であり、光学像(不図示)の周辺部に、判別した画像の種類の名称が表示される。図6において、(a)、(b)はそれぞれ、判別した画像の種類が「ポートレート」、「風景」のときのものである。
【0044】図7は、使用者が指定した画像の種類の表示の例であり、(a)は液晶パネル17、(b)はファインダ表示部33の表示である。手動指定モードで指定された画像の種類は、その名称と共に「手動」の文字を表示することで、自動判別モードで判別された画像の種類と区別される。なお、ファインダの後窓12bの周辺部に小さなランプを備え、手動指定モードに設定されているときにそのランプを点灯させることにより設定されているモードを明示して、「手動」の文字を表示から省略することも可能である。
【0045】画像種類判別部45が画像の種類を再判別して、新たに判別した画像の種類がそれまでに判別していた画像の種類から変化していたとき、制御部30は、新たに判別した画像の種類と既に判別していた画像の種類の双方を、液晶パネル17およびファインダ表示部33に同時に表示させる。このとき、新たに判別した画像の種類の表示を所定時間(例えば5秒)点滅させることにより、あるいは、新たに判別した画像の種類と既に判別していた画像の種類を異なる色で表示させることにより、いずれが新たに判別した画像の種類であるかを明確にする。したがって、使用者には、新たな画像の種類が判り、また、画像の種類がどのように変化したかも判る。
【0046】制御部30はまた、新たに判別した画像の種類と既に判別していた画像の種類を同時に表示させた後、所定時間が経過したときに、既に判別していた画像の種類の表示を止めて、新たに判別した画像の種類のみを表示させる。このため、表示が煩雑になることはない。
【0047】画像種類判別部45が画像の種類を再判別して、新たに判別した画像の種類が既に判別していた画像の種類から変化したときの表示の例を図8に示す。これは液晶パネル17の表示であり、(a)は、静止していた被写体が動き始めて、判別した画像の種類が「スナップ」から「スポーツ」に変化したときのもの、(b)は、その後所定時間が経過したときのものである。画像の種類はその名称で表示されており、(a)では「スポーツ」の文字だけが点滅しており、(b)では「スナップ」の文字の表示はなくなっている。
【0048】なお、ここでは、画像の種類を名称で示し、画像の種類に応じて表示を切り替えるようにしているが、他の表示方法を採用することもできる。例えば、画像の種類に対応させた記号を表示するようにしてもよいし、6つの画像の種類の名称を同時に表示して、判別したまたは指定された画像の種類に応じて、いずれかの名称を指示するポインタを表示するようにしてもよい。
【0049】ポインタの表示で画像の種類の名称を指示する場合の例を図9に示す。これは、液晶パネル17の周囲に6つの画像の種類の名称を付しておき、液晶パネル17には各名称に対応する位置にポインタを表示することができるようにしたときのものである。判別した画像の種類が変化したときは、新たに判別した画像の種類と既に判別していた画像の種類とを指示する2つのポインタを表示して、新たに判別した画像の種類を指示するポインタを点滅させる。
【0050】デジタルカメラ1における画像の種類の判別に関する処理の流れを、図10のフローチャートを参照しながら説明する。自動判別モードに設定されると、まず、色バランス検出部41、輝度検出部42および焦点距離検出部43による撮影条件(色バランス(R/G、B/G)、被写体輝度および焦点距離)の検出を開始する(ステップ#5)。次いで、信号S1の有無を判定し、信号S1がなければレリーズボタン13が半押しされて信号S1が生成されるのを待つ(#10)。
【0051】信号S1があるときは、位相差検出方式による被写体まで距離の測定(デフォーカス量の検出)を行い(#15)、測定が可能であったか否かを判定する(#20)。コントラストが低く測定ができなかったときは、その旨を液晶パネル17およびファインダ表示部33に表示して(#25)、信号S1がなくなるのを待つ(#30)。レリーズボタン13が離されて信号S1がなくなると、測定ができなかった旨の表示を止め(#35)、画像の種類を示す表示も止めて(#40)、ステップ#10に戻る。なお、画像の撮影とライブビューの表示は本モードに設定される前から開始されており、ライブビューの表示は継続する。
【0052】距離の測定が可能であったときには、被写体に合うように撮影レンズ10の焦点を調節し(#45)、被写体に対して焦点が合った時点で、その旨を液晶パネル17およびファインダ表示部33に表示する(#50)。そして、画像種類判別部45による画像の種類の判別演算を行い(#55)、それが信号S1が生じた後の最初の判別であるか、2回目以後の判別であるかを判定する(#60)。
【0053】最初の判別のときは、ステップ#55で判別した画像の種類を液晶パネル17およびファインダ表示部33に表示する(#65)。そして、検出値が変化し始めてからの時間である変化時間をリセットして0にし(#70)、色バランス検出部41、輝度検出部42および焦点距離検出部43による色バランス、被写体輝度および焦点距離の検出値が変化したか否かを判定する(#75)。
【0054】ステップ#75の判定でいずれの検出値も変化していないときは、信号S1の有無を判定し(#80)、信号S1がなければ、被写体に対して焦点が合っている旨の表示を止め(#85)、画像の種類の表示も止めて(#90)、ステップ#10に戻る。また、信号S1があれば、信号S2の有無を判定し(#95)、信号S2がなければステップ#70に戻る。
【0055】レリーズボタン13の全押しにより信号S2が生成されているときは、撮像素子20の露光から、A/Dコンバータ21〜記録部29による画像データの生成および記録媒体Mへの記録までを行うS2オン処理をして(#100)、ステップ#10に戻る。ステップ#100のS2オン処理では、露光から画像データの生成までの処理を、判別している画像の種類に従って制御する。
【0056】ステップ#75の判定でいずれかの検出値が変化しているときは、変化時間を算出する(#105)。変化時間は、ステップ#70でタイマー47をスタートさせておき、その出力から算出する。次いで、変化時間が所定時間以上であるか否かを判定し(#110)、変化時間が所定時間未満のときはステップ#75に戻り、所定時間以上のときはステップ#15に戻る。
【0057】ステップ#60の判定で、ステップ#55の判別が2回目以後の判別のときは、新たに判別した画像の種類が既に判別していた画像の種類と同じであるか否かを判定し(#115)、同じであればステップ#65に進む。新たに判別した画像の種類と既に判別していた画像の種類が異なるときは、新たに判別した画像の種類を表示して、その表示を点滅させる(#120)。このとき、ステップ#65で行った既に判別している画像の種類の表示は継続する。そして、信号S1の有無を判定し(#125)、信号S1がなくなっていれば、被写体に対して焦点が合っている旨の表示を止め(#85)、ステップ#65と#120で行った画像の種類の表示を止めて(#90)、ステップ#10に戻る。
【0058】信号S1があるときは、ステップ#120で画像の種類を表示してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間に達していなければステップ#125に戻る。所定時間が経過しているときは、ステップ#120で行った画像の種類の表示の点滅を止め(#135)、ステップ#65で行った画像の種類の表示も止めて(#140)、ステップ#70に進む。
【0059】この処理では、最初に自動焦点調節(#45)を行ったときに画像の種類の判別(#55)が行われ、その後に色バランス、焦点距離等の検出値が変化したときにも、画像の種類の判別(#55)が行われる。検出値が変化したときの判別は、変化が所定時間継続したときのみ(#110)になされる。また、検出値が変化して画像の種類を判別するときには自動焦点調節(#45)もなされ、ここでの自動焦点調節はいわゆるコンティニュアスAFに相当する。なお、被写体に対して一旦焦点が合った後は自動焦点調節を行わないようにすることも可能であり、その場合は、ステップ#110からの戻り先をステップ#15ではなくステップ#55とすればよい。
【0060】画像の種類の再判別(#60)を行い、判別結果が変化(#115)したときには、既に表示(#65)していた画像の種類に加えて、新たな画像の種類が表示(#120)される。この表示は点滅するが、所定時間後(#130)に点滅は止まり、既に判別していた画像の種類の表示の消滅(#140)によって、新たに判別がなされて判別結果が変化したときには、既に判別していた画像の種類の表示となる。
【0061】以上、本発明の一実施形態について説明したが、ここに示した画像の種類、画像の種類の判別に用いる撮影条件、撮影条件の具体的数値等は、例にすぎず、他の設定とすることも可能である。画像の種類をより細かく分類すれば撮影条件の変化によって画像の種類が変化し易くなり、したがって、画像の種類の分類を細かくするほど撮影条件の変化に応じて画像の種類を再度判別することの有用性が高まる。また、判別した画像の種類が変化したときは、使用者はどのように変化したのかを表示によって知ることができ、判別結果を利用するか自身で画像の種類を指定するかの判断を適切に行うことが可能である。
【0062】
【発明の効果】撮影条件を検出する検出手段と、検出手段が検出した撮影条件に基づいて画像の種類を判別する判別手段と、判別手段が判別した画像の種類を示す情報を表示する表示手段と、検出手段が検出した撮影条件の変化を検出し、検出結果に応じて、判別手段に画像の種類を再度判別させる判別制御手段と、判別手段が画像の種類を再度判別して、それまでに判別していた画像の種類と新たに判別した画像の種類が異なるときに、それまでに判別していた画像の種類を示す第1の情報と新たに判別した画像の種類を示す第2の情報とを表示手段に表示させ、所定時間後に、第2の情報のみを表示手段に表示させる表示制御手段とを備える本発明の撮像装置では、画像の種類を判別した後でも、撮影条件が変化したときには、判別をし直すことができる。判別した新たな画像の種類は使用者の判断する画像の種類に一致することが多く、したがって、使用者が画像の種類を指定する必要性が大きく低下する。
【0063】しかも、画像の種類の判別をし直したときには、それまでに判別していた画像の種類と新たに判別した画像の種類の双方を示す情報を表示するから、使用者は、新たな画像の種類を知ることができ、画像の種類がどのように変化したかも知ることができる。さらに、所定時間後には新たな画像の種類を示す情報のみを表示するから、無用となり易い古い情報がいつまでも表示されて表示が煩雑になるという不都合も生じない。もし、判別をし直す前の画像の種類が使用者の判断する画像の種類に一致していたときは、使用者は、表示によってそれを知って、画像の種類を指定することもできる。したがって、撮影条件が変化したときでも的確に画像の種類を判別することが可能で、万一、判別し直した画像の種類が使用者の意図に沿わない場合にも対処可能な、使い勝手のよい撮像装置となる。
【0064】表示手段が、第1の情報と第2の情報とを表示するとき、第2の情報を点滅させる、または、第1の情報と第2の情報を異なる色で表示するようにすると、表示したいずれの情報が新たに判別した画像の種類を示すのかが明確になる。
【0065】表示手段が表示する情報を画像の種類の名称とすると、使用者に画像の種類が判り易い。
【0066】表示手段が表示する情報を、画像の種類に対応するように位置を定められた記号とすると、表示に必要な面積を小さくすることができて、表示手段を小型化することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013