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発明の名称 画像処理装置、画像処理方法ならびに画像処理プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−60902(P2003−60902A)
公開日 平成15年2月28日(2003.2.28)
出願番号 特願2001−250035(P2001−250035)
出願日 平成13年8月21日(2001.8.21)
代理人 【識別番号】100072349
【弁理士】
【氏名又は名称】八田 幹雄 (外4名)
【テーマコード(参考)】
2C062
2C087
5B021
5B057
5C076
【Fターム(参考)】
2C062 AA24 AA52 
2C087 AA18 AC07 BA02 BA03 BB10 BD06 BD24
5B021 AA01 BB01 BB02 LB07
5B057 AA11 BA02 BA26 CD05 CD06 CH01 CH18
5C076 AA21 BA05 BB25 BB40 CB01
発明者 三堀 俊幸
要約 課題
低い変倍率では生産性を低下させず高い変倍率では画質を低下させずに原稿画像データを変倍処理して画像データを出力できる画像処理装置を提供する。

解決手段
スキャナ1は、設定された変倍率が所定倍率以上である場合には、原稿画像データをベクタデータに変換して変倍後ラスタデータに再変換し変倍画像データを得、前記変倍率が前記所定倍率未満である場合には、前記原稿画像データを画像補間により変倍して変倍画像データを得る。
特許請求の範囲
【請求項1】 設定された変倍率が所定倍率以上である場合に原稿画像データをベクタデータに変換して変倍後ラスタデータに再変換する第1の変倍処理を行って第1の変倍画像データを得る第1の画像データ変倍手段と、前記変倍率が前記所定倍率未満である場合に前記原稿画像データを画像補間により変倍する第2の変倍処理を行って第2の変倍画像データを得る第2の画像データ変倍手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】 前記変倍率が前記所定倍率以上である場合に前記第1の変倍処理を行うのに必要な変倍処理時間を見積もる変倍処理時間見積もり手段をさらに有し、前記第1の画像データ変倍手段は、前記変倍処理時間が所定時間未満である場合に前記第1の変倍処理を行って前記第1の変倍画像データを得るものであり、前記第2の画像データ変倍手段は、さらに前記変倍処理時間が前記所定時間以上である場合に前記第2の変倍処理を行って前記第2の変倍画像データを得るものである、請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項3】 原稿を読み取って前記原稿画像データを得る原稿読取手段をさらに有する請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】 前記変倍率の設定の入力を受け付ける変倍率設定手段をさらに有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを他の機器に送信する画像データ送信手段をさらに有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを画像形成する画像形成手段をさらに有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】 設定された変倍率が所定倍率以上である場合に原稿画像データをベクタデータに変換して変倍後ラスタデータに再変換する第1の変倍処理を行って第1の変倍画像データを得る段階(1)と、前記変倍率が前記所定倍率未満である場合に前記原稿画像データを画像補間により変倍する第2の変倍処理を行って第2の変倍画像データを得る段階(2)と、を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】 前記変倍率が前記所定倍率以上である場合に前記第1の変倍処理を行うのに必要な変倍処理時間を見積もる段階(3)をさらに有し、段階(1)は、前記変倍処理時間が所定時間未満である場合に前記第1の変倍処理を行って前記第1の変倍画像データを得るものであり、段階(2)は、さらに前記変倍処理時間が前記所定時間以上である場合に前記第2の変倍処理を行って前記第2の変倍画像データを得るものである、請求項7に記載の画像処理方法。
【請求項9】 設定された変倍率が所定倍率以上である場合に原稿画像データをベクタデータに変換して変倍後ラスタデータに再変換する第1の変倍処理を行って第1の変倍画像データを得る手順(1)と、前記変倍率が前記所定倍率未満である場合に前記原稿画像データを画像補間により変倍する第2の変倍処理を行って第2の変倍画像データを得る手順(2)と、を画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項10】 請求項9に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関する。詳しくは、低い変倍率では生産性を低下させず高い変倍率では画質を低下させずに原稿画像データを変倍処理して画像データを出力できる画像処理装置である。
【0002】
【従来の技術】近年、ロール紙を用いたインクジェットプリンタが増えてきており、その中には、A0サイズまで印刷可能な大判印刷用プリンタも存在している。その一方で、スキャナ等の画像読取装置で読み取り可能な原稿サイズはA3サイズ程度までであるため、スキャナ等で読み取った画像データを大判印刷用プリンタに送信して印刷しようとする場合、原稿画像データを電気的または光学的に拡大する必要がある。例えば、スキャナでA4原稿を読み取ってプリンタでA0サイズで印刷しようとする場合、4倍(面積では16倍)に拡大する必要があり、このような高い変倍率は光学的には無理があるため、専ら画像補間による画像処理が行われている。
【0003】しかし、上記の例では、原稿画像データが600dpiであったとしても印刷画像データは150dpi相当となるので、ニアレストネイバー法のような単純補間手法では画像の粗さが目立ってしまい、また、バイリニア法やバイキュービック法等の拡大手法を用いても細部において画像がぼやけてしまうという問題があった。
【0004】これに対し、原稿画像データ(ラスタデータ)を一旦ベクタデータに変換してから拡大処理を行い、処理後に再度ラスタデータに戻す方法が提案されている。かかる方法によれば、高い変倍率で拡大しても画像が粗くなることはないが、処理内容が画像補間より複雑になるためCPUへの負荷が大きくなり、低い変倍率ではむしろ処理時間が長くなることが問題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、低い変倍率では生産性を低下させず高い変倍率では画質を低下させずに原稿画像データを変倍処理して画像データを出力できる画像処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0007】(a) 設定された変倍率が所定倍率以上である場合に原稿画像データをベクタデータに変換して変倍後ラスタデータに再変換する第1の変倍処理を行って第1の変倍画像データを得る第1の画像データ変倍手段と、前記変倍率が前記所定倍率未満である場合に前記原稿画像データを画像補間により変倍する第2の変倍処理を行って第2の変倍画像データを得る第2の画像データ変倍手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【0008】(b) 前記変倍率が前記所定倍率以上である場合に前記第1の変倍処理を行うのに必要な変倍処理時間を見積もる変倍処理時間見積もり手段をさらに有し、前記第1の画像データ変倍手段は、前記変倍処理時間が所定時間未満である場合に前記第1の変倍処理を行って前記第1の変倍画像データを得るものであり、前記第2の画像データ変倍手段は、さらに前記変倍処理時間が前記所定時間以上である場合に前記第2の変倍処理を行って前記第2の変倍画像データを得るものである、(a)に記載の画像処理装置。
【0009】(c) 原稿を読み取って前記原稿画像データを得る原稿読取手段をさらに有する(a)または(b)に記載の画像処理装置。
【0010】(d) 前記変倍率の設定の入力を受け付ける変倍率設定手段をさらに有する(a)〜(c)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【0011】(e) 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを他の機器に送信する画像データ送信手段をさらに有する(a)〜(d)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【0012】(f) 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを画像形成する画像形成手段をさらに有する(a)〜(e)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【0013】(g) 設定された変倍率が所定倍率以上である場合に原稿画像データをベクタデータに変換して変倍後ラスタデータに再変換する第1の変倍処理を行って第1の変倍画像データを得る段階(1)と、前記変倍率が前記所定倍率未満である場合に前記原稿画像データを画像補間により変倍する第2の変倍処理を行って第2の変倍画像データを得る段階(2)と、を有することを特徴とする画像処理方法。
【0014】(h) 前記変倍率が前記所定倍率以上である場合に前記第1の変倍処理を行うのに必要な変倍処理時間を見積もる段階(3)をさらに有し、段階(1)は、前記変倍処理時間が所定時間未満である場合に前記第1の変倍処理を行って前記第1の変倍画像データを得るものであり、段階(2)は、さらに前記変倍処理時間が前記所定時間以上である場合に前記第2の変倍処理を行って前記第2の変倍画像データを得るものである、(g)に記載の画像処理方法。
【0015】(i) 設定された変倍率が所定倍率以上である場合に原稿画像データをベクタデータに変換して変倍後ラスタデータに再変換する第1の変倍処理を行って第1の変倍画像データを得る手順(1)と、前記変倍率が前記所定倍率未満である場合に前記原稿画像データを画像補間により変倍する第2の変倍処理を行って第2の変倍画像データを得る手順(2)と、を画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【0016】(j) (i)に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置を含む画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。当該画像処理システムは、画像処理装置としてのスキャナ1aと、画像送信先であるプリンタ2aおよびプリンタ2bを備え、これらは通信ネットワーク3を介して相互に通信可能に接続されている。なお、通信ネットワークに接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。
【0019】図2は、本実施形態にかかるスキャナ1aの構成を示すブロック図である。図2において、スキャナ1aは、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、操作パネル部15、原稿読取部16、画像補間部17、およびネットワークインタフェース18を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス19を介して相互に接続されている。
【0020】CPU11は、プログラムにしたがって上記各部の制御や後述する原稿画像データのベクタ変換、ベクタデータの変倍処理、変倍処理後のラスタ変換、その他の各種演算処理等を行う。ROM12は、内蔵する各種プログラムやパラメータを記憶する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。ハードディスク14は、各種プログラムやパラメータを格納し、または読み取った原稿画像データや変倍処理後の画像データ等を一時的に保存するために使用される。
【0021】操作パネル部15は、各種情報の表示や各種パラメータの設定入力のためのタッチパネル、動作の開始を指示するスタートキー等を備えている。
【0022】原稿読取部16は、所定の読み取り位置にセットされた原稿に蛍光ランプ等の光源で光を当て、その反射光をCCDやCIS等の受光素子で光電変換して、その電気信号から画像データ(ビットマップデータ)を生成する。原稿読取部16は、自動原稿搬送装置(ADF)を備えていてもよく、この場合複数枚の原稿をADFにより一枚ずつ所定の読み取り位置まで搬送して順次読み取ることができる。
【0023】画像補間部17は、後述するように取得した原稿画像データに画像補間により変倍処理を施す。
【0024】ネットワークインタフェース18は、ネットワークに接続しネットワーク上の他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格が用いられる。
【0025】スキャナ1aは、通信ネットワーク3に接続されることにより、操作パネル部15からの原稿読み取り命令やネットワーク上の他の機器からの読み取り命令を受信し、原稿を読み取って得られた画像データを指定されたネットワーク上の機器に送信する機能を有する。
【0026】プリンタ2aおよび3は、通信ネットワーク3に接続され、ネットワーク上の他の機器から印刷ジョブを受信し、印刷イメージ(ビットマップデータ)の印刷出力を行う。プリンタ2aはA0サイズ、プリンタ2bはA3サイズまでの用紙に印刷することができる。
【0027】通信ネットワーク3は、電話網、移動通信網、ISDN、パケット交換網等の公衆網、およびLAN、WAN、インターネット等のコンピュータネットワークを含むものである。
【0028】つぎに、本実施形態における画像処理装置の動作の概要を説明する。図3は、本実施形態におけるスキャナ1aの画像処理の手順を示すフローチャートである。図3において、スキャナ1aは、印刷条件等の設定の入力があるまで待機する(S101のNO)。ユーザは、操作パネル部15から、出力先プリンタ、印刷枚数、用紙サイズ、変倍率、濃度、レイアウト(Nページ分のデータを1ページの出力データに配置する機能(Nin1)等)等の印刷条件や画像サイズ、解像度等の原稿読み取り条件等を入力する。なお、印刷条件等の設定および後述の原稿読み取り命令の入力は通信ネットワーク3上の他の機器から行ってもよく、この場合、スキャナ1aは通信ネットワーク3およびネットワークインタフェース18を介して印刷条件等や原稿読み取り命令を受信する。また、印刷条件等の設定がないまま原稿読み取り命令があった場合には、予めROM12またはハードディスク14に記憶している初期条件を印刷条件等として設定する。
【0029】スキャナ1aは、印刷条件等の設定の入力を受け付けると(S101のYES)、ついで、原稿の読み取り命令があるまで待機する(S102のNO)。ユーザは原稿を原稿台の所定の位置にセットし、操作パネル部15のスタートキーを押す。スキャナ1aは、原稿の読み取り命令を受け付けると、設定条件に従って原稿を読み取り画像データを取得する(S103)。得られた原稿画像データは、ハードディスク14に一時的に保存する。
【0030】ついで、印刷条件等の設定入力の受け付けの手順(S101)で変倍率が初期条件である等倍以外に設定された場合(S104のYES)、原稿画像データに対し設定された変倍率に応じた変倍処理を施す。すなわち、ステップS101で設定された変倍率が予めROM12またはハードディスク14に記憶された所定倍率以上である場合(S105のYES)、ラスタデータである原稿画像データをベクタデータに変換(ラスタ−ベクタ変換)し(S106)、得られたベクタデータの原稿画像データを変倍処理し(S107)、さらに変倍処理後のベクタデータの原稿画像データをラスタデータに再変換(ベクタ−ラスタ変換)して変倍画像データを作成する(S108)。これに対し、ステップS101で設定された変倍率が前記所定倍率未満である場合は(S105のNO)、原稿画像データに対し画像補間による変倍処理を施して変倍画像データを作成する(S109)。得られた変倍画像データはハードディスク14に一時的に保存する。
【0031】図4に示すように、原稿画像データ(図4(a))の拡大変倍処理を画像補間(バイキュービック法)による方法で行った場合(図4(b)および(c))とベクタデータに変換して行った場合(図4(d)および(e))とを比較すると、2倍程度までの低い変倍率では両者に大きな差異はないが(図4(b)および(d))、それ以上の高い変倍率では、ベクタ変換による方法では変化が生じないのに対し画像補間による方法では画像の粗さやぼやけが目立つようになる(図4(c)および(e))。したがって、前記所定倍率として、画像補間による拡大変倍処理で画像の粗さやぼやけが目立つようになる限界の拡大変倍率(例えば変倍率2倍、但しこれに限定されるものではない)を設定しておくことにより、例えばプリンタ2aのような大判印刷プリンタに画像データを出力する場合、高い拡大変倍領域においては原稿画像データをベクタデータに変換して変倍するので画像の粗さやぼやけが生じず、画質を低下させることなく拡大した画像データを出力ことができる。これに対し、例えばプリンタ2bのような通常サイズの印刷用プリンタに画像データを出力する場合等、低い拡大変倍領域や縮小変倍領域においては、画像補間による変倍処理によっても画像の粗さやぼやけ等の画質の劣化が目立つことがないので、上記ベクタ変換による変倍処理のような複雑な処理によらずに簡便な画像補間による変倍処理を行うことにより処理時間を短縮化し、生産性を低下させることなく変倍画像データを出力することができるものである。
【0032】上記のベクタ変換による変倍処理の手順(S106〜S108)で実行するラスタ−ベクタ変換およびベクタ−ラスタ変換の方法としては、周知の方法を用いることができる。また、上記の画像補間による変倍処理の手順(S109)に用いる画像補間の方法としては、バイリニア法、バイキュービック法等の周知の方法を採用することができる。なお、上記ベクタ変換による変倍処理の手順(S106〜S108)において、原稿画像データ中にベクタデータに変換不可能な画像領域(例えば写真領域)が含まれる場合には、当該領域のみラスタ−ベクタ変換を行わずにラスタデータのまま残し、当該領域については画像補間による変倍処理を施す。
【0033】ついで、上記変倍処理の手順(S106〜S108またはS109)で得られた変倍画像データに対し、CMYK変換、写真画像領域のモアレ除去、コントラスト調整、彩度調整等の画像処理を施し(S110)、得られた出力画像データをハードディスク14に一時的に保存する。そして、出力画像データを必要な印刷条件ともに印刷ジョブとして、ネットワークインタフェース18および通信ネットワーク3を介して指定されたプリンタに送信する(S111)。印刷ジョブをPDLによりプリンタに送信する場合は、ステップS110において得られた画像データをPDL変換してプリンタに送信する。
【0034】一方、ステップS101で変倍率が初期条件である等倍に設定された場合は(S104のNO)、原稿画像データに対し上記変倍処理は行わずにステップS110の画像処理のみを施して、得られた出力画像データを必要な印刷条件とともに指定されたプリンタに送信する(S110およびS111)。
【0035】図5は、本発明の第2の実施形態におけるスキャナ1bの画像処理の手順を示すフローチャートである。本実施形態のスキャナ1bは、前記第1の実施形態にかかるスキャナ1aと同様の構成を有し、スキャナ1aと同様に通信ネットワーク3を介してプリンタ2aおよびプリンタ2bと相互に通信可能に接続されている。
【0036】本実施形態のスキャナ1bの画像処理の手順が前記第1の実施形態にかかるスキャナ1aの画像処理の手順と異なるのは、まず、印刷条件等の設定入力の受け付けの手順(S201)で設定された変倍率が所定倍率以上である場合に(S205のYES)、ベクタ変換による変倍処理(S208〜S210)に要する処理時間を見積もる点にある。すなわち、原稿画像データのラスタ−ベクタ変換、ベクタデータの変倍処理、および変倍処理後のベクタ−ラスタ変換に要する時間をそれぞれ見積もってこれらを合計した変倍処理時間を算出し(S206)、見積もった変倍処理時間が所定時間未満である場合は(S207のYES)、ベクタ変換による変倍処理(S208〜S210)を行い、見積もった変倍処理時間が所定時間以上である場合は(S207のNO)、画像補間による変倍処理(S211)を行うものである。原稿画像データによってはベクタ変換による変倍処理では処理に長時間を要する場合があり、かかる場合には設定倍率が所定倍率以上であっても画像補間による変倍処理を採用する方が現実的であるため、設定倍率が所定倍率以上である場合には予めベクタ変換による変倍処理時間を見積もっておいて画質と処理速度の関係をより具体的に調整可能とするものである。
【0037】上記実施形態では、所定変倍率をしきいとして画像データの変倍処理の方法をベクタ変換によるものと画像補間によるものとに自動的に切り替える構成であったが、上記構成にもかかわらず印刷条件等の設定において速度優先と画質優先の2つのモードを設定可能として、速度優先モードが設定されているときは所定倍率以上であっても画像補間による変倍処理を行い、画質優先モードが設定されているときは所定倍率未満であってもベクタ変換による変倍処理を行う構成としてもよい。
【0038】上記各実施形態では、本発明にかかる画像処理装置をスキャナを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パソコン等の画像処理装置により上記各実施形態における変倍処理の手順(S104〜S111またはS204〜S213)を実行させ、スキャナおよびプリンタと組み合わせた画像処理システムとして構成してもよいし、変倍処理後の出力画像データを画像形成することによりデジタル複写機等の印刷機能を有する多機能周辺機器(MFP)として構成してもよい。
【0039】本発明による画像処理装置および画像処理方法は、上記各手順を実行するための専用のハードウエア回路によっても、また、上記各手順を記述した所定のプログラムをCPUが実行することによっても実現することができる。後者により本発明を実現する場合、画像処理装置を動作させる上記所定のプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等のコンピュータ読取可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ROMやハードディスク等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像処理装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込んでもよい。
【0040】上述した本発明の実施形態には、特許請求の範囲の請求項1〜10に記載した発明以外にも、以下の付記1〜10に示すような発明が含まれる。
【0041】[付記1] 原稿を読み取って前記原稿画像データを得る段階(4)をさらに有する請求項7または8に記載の画像処理方法。
【0042】[付記2] 前記変倍率の設定の入力を受け付ける段階(5)をさらに有する請求項7もしくは8または付記1に記載の画像処理方法。
【0043】[付記3] 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを他の機器に送信する段階(6)をさらに有する請求項7もしくは8または付記1もしくは2に記載の画像処理方法。
【0044】[付記4] 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを画像形成する段階(7)をさらに有する請求項7もしくは8または付記1〜3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
【0045】[付記5] 前記変倍率が前記所定倍率以上である場合に前記第1の変倍処理を行うのに必要な変倍処理時間を見積もる手順(3)をさらに画像処理装置に実行させるものであり、手順(1)は、前記変倍処理時間が所定時間未満である場合に前記第1の変倍処理を行って前記第1の変倍画像データを得るものであり、手順(2)は、さらに前記変倍処理時間が前記所定時間以上である場合に前記第2の変倍処理を行って前記第2の変倍画像データを得るものである、請求項9に記載の画像処理プログラム。
【0046】[付記6] 原稿を読み取って前記原稿画像データを得る手順(4)をさらに画像処理装置に実行させるものである請求項9または付記5に記載の画像処理プログラム。
【0047】[付記7] 前記変倍率の設定の入力を受け付ける手順(5)をさらに画像処理装置に実行させるものである請求項9または付記5もしくは6に記載の画像処理プログラム。
【0048】[付記8] 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを他の機器に送信する手順(6)をさらに画像処理装置に実行させるものである請求項9または付記5〜7のいずれか1項に記載の画像処理プログラム。
【0049】[付記9] 前記第1の変倍画像データまたは前記第2の変倍画像データを画像形成する手順(7)をさらに画像処理装置に実行させるものである請求項9または付記5〜8のいずれか1項に記載の画像処理プログラム。
【0050】[付記10] 付記5〜9に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0051】
【発明の効果】上述したように、本発明の画像処理装置によれば、所定変倍率をしきいとして画像データの変倍処理の方法をベクタ変換によるものと画像補間によるものとに自動的に切り替えるので、高い拡大変倍領域においてはベクタ変換による変倍処理により画像の粗さやぼやけが生じず画質を低下させることなく拡大した画像データを出力ことができ、低い拡大変倍領域や縮小変倍領域においては簡便な画像補間による変倍処理を行うことにより処理時間を短縮化し生産性を低下させることなく変倍画像データを出力することができる。
【0052】また、本発明の画像処理装置によれば、設定倍率が所定倍率以上である場合には予めベクタ変換による変倍処理時間を見積もることにより、ベクタ変換による変倍処理では処理に長時間を要する場合には設定倍率が所定倍率以上であっても画像補間による変倍処理を採用することにより、画質と処理速度の関係をより具体的に調整可能とすることができる。




 

 


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