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発明の名称 携帯電子機器及びその制御プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−32325(P2003−32325A)
公開日 平成15年1月31日(2003.1.31)
出願番号 特願2001−210916(P2001−210916)
出願日 平成13年7月11日(2001.7.11)
代理人 【識別番号】100104156
【弁理士】
【氏名又は名称】龍華 明裕
【テーマコード(参考)】
5K027
5K067
【Fターム(参考)】
5K027 AA11 BB01 FF03 FF21 FF25 MM13 
5K067 AA34 BB04 EE02 FF13 FF27 FF28 FF32 HH22 HH23
発明者 正瑞 武司
要約 課題
使用者の好みに応じて通知方法を設定できる携帯電子機器及びその制御プログラムを提供する。

解決手段
周囲の騒音レベルに対応して振動及びアラームの少なくとも一つを用いた通知方法を外部から取得する入力部140と、騒音レベルを測定する騒音測定部160と、振動を発生する振動部180と、アラーム音を発生する音源部170と、使用者に出来事を通知する際に、騒音測定部160が測定した騒音レベルに対応して通知方法を選択し、振動部180及び音源部170の少なくとも一つを用いて使用者に出来事を通知する制御部190を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 振動又はアラームを用いて使用者に出来事を通知する携帯電子機器であって、周囲の騒音レベルに対応して振動及びアラームの少なくとも一つを用いた通知方法を外部から取得する入力部と、前記騒音レベルを測定する騒音測定部と、振動を発生する振動部と、アラーム音を発生する音源部と、前記使用者に出来事を通知する際に、前記騒音測定部が測定した前記騒音レベルに対応して前記通知方法を選択し、前記振動部及び前記音源部の少なくとも一つを用いて使用者に出来事を通知する制御部を備えることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】 前記入力部は、前記騒音測定部が測定した前記騒音レベルと、前記騒音レベルに対応して外部から取得した前記通知方法を基に、前記騒音レベルに対応した前記通知方法を設定することを特徴とする請求項1記載の携帯電子機器。
【請求項3】 携帯電子機器に振動又はアラームを用いて使用者に出来事を通知させるプログラムであって、携帯電子機器を、周囲の騒音レベルに対応した通知方法を外部から取得する入力部と、前記騒音レベルを測定する騒音測定部と、振動を発生する振動部と、アラーム音を発生する音源部と、前記使用者に出来事を通知する際に、前記騒音測定部により測定した前記騒音レベルに対応して前記通知方法を選択し、前記振動部及び前記音源部の少なくとも一つを用いて使用者に出来事を通知する制御部として動作させることを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電子機器及びその制御プログラムに関する。特に本発明は、使用者の設定に基づき周囲の雑音レベルに対応してアラーム及び振動による通知を選択する携帯電子機器及びその制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】周囲の騒音レベルに合わせて携帯電子機器のアラーム及び振動による通知を選択する技術は、例えば特開平8−331212及び特開平10−341464に見られる。特開平8−331212では、周囲の雑音レベルを設定値と比較し、設定値以下であればバイブレータを駆動させる携帯電話端末が開示されている。特開平10−341464では、周囲の騒音の音圧を予め設定された音圧サンプルデータと比較し、この結果に基づき着信通知手段を判定する携帯電話機の着信通知自動制御装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】携帯電子機器のアラーム及び振動による通知をより好適に実現するためには、アラームの音量及び振動の併用有無を使用者の好みに応じて設定できることが望ましい。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる携帯電子機器及びその制御プログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形態によると、振動又はアラームを用いて使用者に出来事を通知する携帯電子機器であって、周囲の騒音レベルに対応して振動及びアラームの少なくとも一つを用いた通知方法を外部から取得する入力部と、騒音レベルを測定する騒音測定部と、振動を発生する振動部と、アラーム音を発生する音源部と、使用者に出来事を通知する際に、騒音測定部が測定した騒音レベルに対応して通知方法を選択し、振動部及び音源部の少なくとも一つを用いて使用者に出来事を通知する制御部を備えることを特徴とする携帯電子機器を提供する。
【0006】また、入力部は、騒音測定部が測定した騒音レベルと、騒音レベルに対応して外部から取得した通知方法を基に、騒音レベルに対応した通知方法を設定してもよい。
【0007】さらに、入力部は、騒音レベルとこの騒音レベルに対応する通知方法を格納するテーブルを持ち、騒音レベルの各々に対応した通知方法を外部から取得可能としてもよい。
【0008】あるいは、入力部は、騒音レベルとこの騒音レベルに対応する通知方法を格納するテーブルを持ち、騒音測定部が測定した騒音レベルをテーブルに格納可能として、通知方法に対応した騒音レベルを外部から取得可能としてもよい。
【0009】また、本発明の第2の形態によると、携帯電子機器に振動又はアラームを用いて使用者に出来事を通知させるプログラムであって、携帯電子機器を、周囲の騒音レベルに対応した通知方法を外部から取得する入力部と、騒音レベルを測定する騒音測定部と、振動を発生する振動部と、アラーム音を発生する音源部と、使用者に出来事を通知する際に、騒音測定部により測定した騒音レベルに対応して通知方法を選択し、振動部及び音源部の少なくとも一つを用いて使用者に出来事を通知する制御部として動作させることを特徴とするプログラムを提供する。
【0010】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなくこれらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】図1は、本発明の実施の形態である携帯電話機の構成を示す。本携帯電話機は、他の電話機等からの着信時に、音又はメロディー等を用いたアラーム音である着信音及び振動の少なくとも1つを用いて、使用者に着信を通知する。本携帯電話機は、送話マイク100、受話スピーカー110、無線部120、アンテナ130、入力部140、表示部150、騒音測定部160、音源部170、振動部180及び制御部190を備える。
【0013】送話マイク100は、使用者の話し声を電気信号に変換し、送信信号を生成する有指向性マイクである。受話スピーカー110は、通話相手の電話機から送られてくる話し声の受信信号を音声に変換し、使用者に伝える。無線部120は、本携帯電話機内部の送信信号及び受信信号と、携帯電話システムの基地局との間で送受信する電波信号の間の変換を行う。アンテナ130は、携帯電話システムの基地局との間で電波信号の授受を行う。
【0014】入力部140は、数字ボタン、オンフックボタン、オフフックボタン等を含む入力ボタンからなり、ダイヤル時の相手先電話番号入力又は着信の通知方法を含む各種設定入力に使用される。表示部150は、液晶表示装置により構成され、ダイヤル時に入力部140に入力された相手先電話番号の表示、着信の通知方法を含む各種設定画面の表示、着信時の相手先電話番号の表示で使用される。
【0015】騒音測定部160は、騒音を電気信号に変換し、騒音レベル信号を生成する無指向性マイクである。音源部170は、着信音を発生するスピーカである。
【0016】制御部190は、本携帯電話機各部の制御を行う。着信に関して、制御部190は、入力部140及び表示部150を介して使用者から取得した設定、又は予め定められた設定に基づき、騒音測定部160に周囲の騒音レベルを測定させる。そして着信時に、制御部190は、音源部170及び振動部180を用いた通知方法を、測定した周囲の騒音レベルに基づき変更する。
【0017】制御部190は、通知方法設定テーブル200を有する。通知方法設定テーブル200は、入力部140及び表示部150を介して使用者から取得した通知方法の設定を保持する。
【0018】図2は、通知方法設定テーブル200を示す。通知方法設定テーブル200は、周囲の騒音レベルと、この騒音レベルに対応する通知方法を格納するテーブルである。通知方法設定テーブル200は、騒音レベルとして騒音名及び基準騒音レベル、通知方法として基準音量As1及びバイブ動作Bの設定値を、騒音レベル別に保持する。また、制御部190は、入力部140及び表示部150を用いて使用者から取得した通知方法設定に基づき、通知方法設定テーブル200の設定値を変更する。
【0019】騒音レベルは、騒音に付けた名称である騒音名と、騒音名に対応する基準騒音レベルからなる。基準騒音レベルは、騒音測定部160で測定される騒音レベルに対応する値を示す0〜10の数値である。基準音量As1は、対応する基準騒音レベルの騒音を検出した際に、音源部170で発生させる着信音の音量を示す0〜10の数値である。バイブ動作Bは、対応する基準騒音レベルの騒音を検出した際に、振動部180を振動させるかどうかを示す値である。
【0020】図2の例では、電車内では着信音を鳴らさず、振動による通知方法が設定されている。これは、電車内では騒音が大きく、又周囲の人に対する迷惑も考慮した設定が望まれることに起因する。
【0021】また、レストランでは基準騒音レベルに対応する音量で着信音を鳴らし、振動はしない通知方法が設定されている。これは、レストランは会話を行いながら食事を楽しむ場であり、携帯電話機の着信音も許容範囲であることに起因する。
【0022】また、職場では基準騒音レベルに対して低い音量で着信音を鳴らし、振動を併用する通知方法が設定されている。これは、職場では周囲の人に対する迷惑を考慮した設定が望まれることに起因する。
【0023】また、睡眠中は基準騒音レベルに対応する音量で着信音を鳴らし、振動はしない通知方法が設定されている。これは、就寝中は携帯電話機を身に付けておらず、周囲に合わせた小さな音量で着信音を鳴らす設定が望ましいことに起因する。
【0024】制御部190は、騒音測定部160から取得した周囲の騒音レベルを用いて、最も近い基準騒音レベルを持つ行を通知方法設定テーブル200から検索する。次に、制御部190は、この行の基準騒音レベルAn1,基準音量As1及びバイブ動作Bを取得する。さらに、制御部190は、周囲の騒音レベル、基準騒音レベルAn1,基準音量As1を用いて着信音量を算出する。
【0025】着信時に、制御部190は、音源部170に算出済みの着信音量の着信音を発生させる。また、制御部190は、バイブ動作Bの値に基づき、振動部180を動作させる。
【0026】以上により、本携帯電話機は、周囲の雑音レベルに応じて異なる通知方法を用いて使用者に着信を通知できる。
【0027】図3は、本携帯電話機における通知方法設定フローを示すフローチャートである。まず、制御部190は、入力部140及び表示部150を介して使用者に騒音名を選択又は入力させる(S300)。
【0028】次に、制御部190は、表示部150に「雑音を測定します」のメッセージを表示させる(S310)。
【0029】次に、制御部190は、騒音測定部160に周囲の騒音レベルを測定させ、基準騒音レベルAn1を決定する(S320)。
【0030】次に、制御部190は、表示部150に着信音量調節画面を表示させる(S330)。
【0031】次に、制御部190は、音源部170に着信音を発生させる(S340)。
【0032】次に、制御部190は、入力部140及び表示部150を介して使用者に着信音量を調節させる(S350)。着信音量の設定が終わると、次に進む(S360)。
【0033】次に、制御部190は、使用者が調節した着信音量を基準音量As1として決定する(S370)。
【0034】次に、制御部190は、表示部150にバイブレータ設定画面を表示させる(S380)。
【0035】次に、制御部190は、入力部140を介して使用者にバイブ動作Bの設定を入力させる(S390)。
【0036】次に、制御部190は、上記の処理により算出又は取得した基準騒音レベルAn1、基準音量As1、及びバイブ動作Bを、通知方法設定テーブル200に書き込む(S400)。
【0037】すなわち、制御部190は、S300で使用者に新たな騒音名を入力させ、その騒音名に対応する基準騒音レベルAn1、基準音量As1、及びバイブ動作Bを通知方法設定テーブル200に格納することで、通知方法設定テーブル200に新しい騒音レベルを追加可能としている。
【0038】また、制御部190は、S300で使用者に変更する騒音名を選択させ、その騒音名に対応する基準騒音レベルAn1、基準音量As1、及びバイブ動作Bを通知方法設定テーブル200に格納することで、通知方法設定テーブル200を更新可能としている。
【0039】図4は、制御部190が、S330〜S360の間表示部150に表示させる着信音量調節画面を示す。本画面は、着信音量の調節は左右のカーソルボタン、着信音量の調節完了はオフフックボタン、着信音量調節の中止はオンフックボタンを入力する様使用者に指示する。また、表示時点の着信音量を、グラフを用いて表示する。
【0040】図5は、制御部190が、S380で表示部150に表示させるバイブレータ設定画面を示す。本画面は、振動部180による通知を行う場合はオフフックボタン、行わない場合はオンフックボタンを入力する様使用者に指示する。
【0041】図6は、本携帯電話機における通知方法決定フローを示すフローチャートである。制御部190は、使用者の設定又は出荷時の設定等による所定のタイミングで、通知方法決定フローを実行する。
【0042】まず、制御部190は、騒音測定部160に周囲の騒音レベルAn2を測定させる(S600)。
【0043】次に、制御部190は、騒音レベルAn2に最も近い基準騒音レベルを持つ行を通知方法設定テーブル200から検索する。そして、制御部190は、この行の基準騒音レベルAn1,基準音量As1及びバイブ動作Bを取得する(S610)。
【0044】次に、制御部190は、周囲の騒音レベルAn2、基準騒音レベルAn1,基準音量As1を用いて、以下の式により着信音量As2を算出する(S620)。
(式1) As2 = As1×(An2/An1)
【0045】次に、制御部190は、着信が無い場合S600に処理を進める。また、制御部190は、着信があった場合S640に処理を進める(S630)。
【0046】S630で着信があった場合、制御部190は、音源部170に音量As2で着信音を発生させる。また、制御部190は、バイブ動作Bの値に基づき、振動部180を動作させる(S640)。
【0047】使用者が着信通知に応答すると、本携帯電話機は通話処理を行う(S650)。
【0048】以上に示した様に、本実施の形態における携帯電話機は、使用者が設定した通知方法設定テーブル200に基づき、周囲の騒音レベルに対応して音源部170のアラーム音量及び振動部180の使用有無を変更できる。これにより、使用者の好みや周囲の状況に合わせて最適な着信通知方法を実現できる。
【0049】以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0050】例えば、本実施の形態で示した、振動又は着信音を用いて着信を使用者に通知する方式は、アラーム時計、携帯情報端末、又は携帯医療機器等の使用者に出来事を通知する種々の携帯電子機器に適用できる。ここで出来事は、携帯電話機等における着信音の他に、例えば、アラーム時計等における設定時刻の通知等、携帯情報端末等のスケジュール管理機能によるスケジュール告知又は仕事リスト等による期限の通知等、携帯医療機器等における注意又は警報等であってよい。
【0051】また、制御部190は、式1に代えて非線形なものを含む任意の関数を用いて着信音量を算出してもよい。
【0052】さらに、通知方法設定テーブル200は、使用者が入力部140及び表示部150を用いて設定する前に、予め規定された設定値を保持していてもよい。
【0053】さらに、制御部190は、式1で算出した着信音量As2が、音源部170の最小着信音量以下又は最大着信音量以上の場合に、振動部180を動作させて着信を通知させる方法を用いても良い。
【0054】この場合、例えば制御部190は、図3に示した通知方法設定フローにおいて、音源部170の最小着信音量以下又は最大着信音量以上の着信時にバイブ動作を行うかを、入力部140及び表示部150を介して使用者に入力させる。そして、図6に示した通知方法決定フローにおいて、S620で算出した着信音量As2が最小着信音量以下又は最大着信音量以上の場合に、S640で設定に基づき振動部180を動作させる。
【0055】以上に示した振動部180による通知方法は、最小着信音量以下又は最大着信音量以上の少なくとも一方のみに設定可能であってもよい。或いは、以上に示した振動部180による通知方法は、最小着信音量以下及び最大着信音量以上の各々について個別に設定可能であってもよい。
【0056】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明によれば使用者の好みに応じて通知方法を設定できる携帯電子機器及びその制御プログラムを実現することができる。




 

 


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