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無線通信装置 - 株式会社日立国際電気
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発明の名称 無線通信装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−18075(P2003−18075A)
公開日 平成15年1月17日(2003.1.17)
出願番号 特願2001−200405(P2001−200405)
出願日 平成13年7月2日(2001.7.2)
代理人 【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏 (外1名)
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067 AA41 BB02 CC04 DD25 EE02 EE10 EE33 EE34 GG03 
発明者 斉藤 広隆
要約 課題
従来の多数の制御線を同軸ケーブルと共に設けて取り回すのは、不経済で作業効率も悪く、システムとしての信頼性も損なうという問題点を解決し、経済的で且つ、システムの信頼性も向上できる無線通信装置を提供する。

解決手段
室内装置1が、主制御回路11で通信動作タイミングの基準となる基本信号を生成し、送受信データの主信号とは異なる周波数で同軸ケーブルを介して送信し、屋外装置2が、TDDタイミング制御回路22で室内装置からの基本信号に従って無線通信動作のタイミングを制御する複数の制御信号を生成し、送受信機21で制御信号に従って無線通信動作を行う無線通信装置である。
特許請求の範囲
【請求項1】 無線通信制御を司る室内装置と、無線通信動作を行う屋外装置と、前記室内装置と前記屋外装置とを接続する同軸ケーブルとを有する無線通信装置であって、前記室内装置が、送受信データの主信号を前記同軸ケーブルを介して送信すると共に、通信動作タイミングの基準となる基本信号を生成し、前記主信号とは異なる周波数で前記同軸ケーブルを介して送信する室内装置であり、前記屋外装置が、前記室内装置からの基本信号に従って無線通信動作のタイミングを制御する複数の制御信号を生成し、前記制御信号に従って無線通信動作を行う屋外装置であることを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】 無線通信制御を司る室内装置と、無線通信動作を行う屋外装置と、前記室内装置と前記屋外装置とを接続する同軸ケーブルとを有する無線通信装置であって、前記室内装置が、送受信データの主信号を中間周波数で送受信する第1の送受信機と、通信動作タイミングの基準となる基本信号を生成し、前記主信号とは異なる周波数で送信する主制御回路と、前記主信号と前記基本信号を結合して前記同軸ケーブルを介して送受信する第1のデュープレクサとから構成される室内装置であり、前記屋外装置が、前記同軸ケーブルを介して送受信される前記主信号と前記基本信号を取り出す第2のデュープレクサと、前記基本信号に従って無線通信動作のタイミングを制御する複数の制御信号を生成するTDDタイミング制御回路と、前記生成された制御信号に従って中間周波数の主信号と無線周波数信号とを変換して無線通信動作を行う第2の送受信機とから構成される屋外装置であることを特徴とする無線通信装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に加入者系無線アクセスシステム(Fixed Wireless Access:FWA)に用いられる無線通信装置に係り、特に構成を及び設置作業を簡略化し、信頼性を向上できるできる無線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信事業者設備(基幹回線及び基地局)と、企業ユーザやSOHO(Small Office,Home Office)と呼ばれる個人事業者や、一般家庭ユーザ等の加入者宅(子局)とを無線でつなぐ通信システムとして加入者系無線アクセスシステム(Fixed Wireless Access:FWA)があり、当該システムでは、基地局−子局間のデータ通信にTDD(Time Division Duplex) 方式を用いる場合がある。TDDは、時間を分割して全二重通信を行う通信方式である。
【0003】通常、加入者系無線アクセスシステムにおける加入者宅(子局)の概略構成としては、無線信号の送受信を行うアンテナと、加入者端末と、加入者端末で入出力されるデータを無線送受信するための無線通信装置とから構成されている。そして、シンプルな構成の加入者宅(子局)では、無線通信装置内に、無線送受信を行う無線部と、TDDのためのタイミング制御などを行う制御部が具備されている。
【0004】しかし、企業ユーザや集合住宅等において、ビル内各所に複数設置された加入者端末をLANなどで接続し、当該LANに接続される無線通信装置からビルの屋上などに設置されたアンテナを介して無線信号を送受信する場合、無線通信装置とアンテナとの距離が長くなる。一般的に加入者系無線アクセスシステムでは、無線周波数として準ミリ波、ミリ波帯が用いられるため、アンテナだけを屋上に設置して無線周波数のままケーブルを取り回し、室内に設置された無線通信装置に接続させると損失が多くて使い物にならない。また低損失な導波管は高価であるという難点があった。
【0005】そこで、図4に示すように、無線通信装置を室内装置(図では、In Door Unit:IDU)1と屋外装置(図では、Out Door Unit:ODU)2とに分割し、室内装置1と屋外装置2との間を同軸ケーブル4で接続する構成が考えられる。図4は、室内装置と屋外装置に分割した構成の無線通信装置のブロック図である。
【0006】図4において、室内装置1がインターネットやLANなどと接続される形で室内の設備室などに設置され、室内装置1と同軸ケーブル4で接続される形でビルの屋上などに設置される屋外装置2と接続され、屋外装置2にアンテナ3が接続されている。そして、上記説明したように無線周波数のままケーブルを取り回すと損失が多くなるため、室内装置1と屋外装置2との間は、数100MHz程度の中間周波数(Intermediate Frequency:IF)で通信し、屋外装置2において中間周波数−無線周波数の変換を行う周波数変換装置を装備し、TDDのために送信機と受信機とをオン/オフして時分割するタイミング(TDDタイミング)に同期する形で、送信時に中間周波数から無線周波数への変換を行い、受信時に無線周波数から中間周波数への変換を行うようにしている。ところで、図4において、通常、制御系の主回路が室内装置1に実装されていることが多く、TDDの各種制御も室内装置1より制御される場合、この同軸ケーブル以外にもいくつかの制御線が必要なことになる。
【0007】ここで、従来の室内装置1、屋外装置2分離型の無線通信装置の内部構成について図5を使って説明する。図5は、従来の無線通信装置の構成ブロック図である。従来の無線通信装置は、図5に示すように、大きく室内装置1′と、屋外装置2′と、アンテナ3とから構成され、室内装置1′と屋外装置2′との間は、同軸ケーブル4と制御信号数の制御線5とで接続されている。そして、従来の無線通信装置の室内装置1′内部は、送受信機10と、主制御回路11′と、制御信号送信部13とから構成され、屋外装置2′内部は、制御信号受信部23と、送受信機21とから構成されている。
【0008】従来の無線通信装置の各部について説明する。室内装置1′内の送受信機10は、送信データをIF送信信号に変換し、主信号として送信し、また主信号として受信したIF受信信号から受信データを取り出すものである。主制御回路11′は、無線通信装置全体の制御を司る装置で、特にTDD方式で送受信するための各種TDD制御信号を生成して出力するものである。各種TDD制御信号の詳細は、後述する。制御信号送信部13は、主制御回路11′から出力される各種TDD制御信号を複数の制御線5を介して屋外装置2′に送信するものである。
【0009】屋外装置2′の制御信号受信部23は、室内装置1′から送信された各種TDD制御信号を制御線5を介して受信し、送受信機21に出力するものである。送受信機21は、入力されるTDDの為の各種TDD制御信号に従い、主信号のIF周波数−無線周波数変換を行って、アンテナ3を介して無線信号の送受信を行うものである。
【0010】ここで、屋外装置2′の送受信機21の内部構成について、図6を用いて簡単に説明する。図6は、屋外装置2′の送受信機21の内部構成例を示すブロック図である。屋外装置2′の送受信機21は、図6に示すように、IF周波数信号(IF信号)の送受信を切り換えるIF送受信SW50と、無線周波数信号(RF信号)の送受信を切り換えるRF送受信SW51と、周波数変換のための局部発信信号を出力する局部発信器52と、送信系として、IF信号を増幅するIF送信アンプ53と、IF送信信号と局部発信器52からの局部発信信号とを乗算してIF−RF周波数変換を行う乗算器54と、RF信号を増幅するRF送信アンプ55と、受信系として、RF信号を増幅するRF送信アンプ56と、RF受信信号と局部発信器52からの局部発信信号とを乗算してRF−IF周波数変換を行う乗算器57と、IF信号を増幅するIF受信アンプ58と、IF信号の送信電力を検出する中間周波数送信電力検出回路60と、RF信号の送信電力を検出する61から構成されている。
【0011】ここで、送受信機21において、TDD方式の送受信を行うためには、定められたタイミングで送受信を切り換えて全二重通信を行うために、図6に示すように、各構成に対して、動作タイミングを制御するTDD制御信号(図では、点線枠で示している)が不可欠である。具体的には、次に8つのタイミングTDD制御信号が必要である。
1.IF送信アンプ53への中間周波数送信タイミング(図では、IF-Tx)
2.IF受信アンプ58への中間周波数受信タイミング(図では、IF-Rx)
3.IF送受信SW50への中間周波数送受信切替SWタイミング(図では、IF-TR-SW)
4.RF送信アンプ55への無線周波数送信タイミング(図では、RF-Tx)
5.RF受信アンプ56への無線周波数受信タイミング(図では、RF-Rx)
6.RF送受信SW51への無線周波数送受信切替SWタイミング(図では、RF-TR-SW)
7.中間周波数送信電力検出回路60のパワー制御用モニタ端子への中間周波数電力検出タイミング(図では、IF-PDET)
8.無線周波数送信電力検出回路61のパワー制御用モニタ端子への無線周波数電力検出タイミング(図では、RF-PDET)
【0012】従来の無線通信装置におけるTDD送受信制御のための動作は、室内装置1′の主制御回路11′でTDD制御のための上記説明した各種タイミングのTDD制御信号を生成し、制御信号送信部13を介して制御線5で屋外装置2′に送信し、屋外装置2′の送受信機21では、室内装置1′から送信された各種タイミングのTDD制御信号に従って、TDDの送信動作を行うようになっていた。
【0013】尚、加入者系無線アクセスシステムの無線通信装置に関する従来技術としては、平成12(2000)年3月14日公開の特開2000−78637号「無線アクセスシステム」(出願人:三菱電機株式会社、発明者:星出高寛)がある。この従来技術は、無線加入者局が、ある無線基地局に接続要求を行った際に、通信チャネルが空いていない場合又は無線基地局が故障している場合に、制御部からの信号によりアンテナ等を切り換えて他の無線基地局に接続要求を行い、通信チャネルが空いていれば通信チャネルが確保できるものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の無線通信装置では、この装置がビル等に設置されることを考えると室内装置1′と屋外装置2′の距離は数100mにもなるため、同軸ケーブル4と一緒に数多い制御線5を取り回すのは、価格的にも経済的でなく、また設置作業や保守作業の負荷が大きく、また破損障害等も起きやすい為、システムの信頼性も損ないやすいという問題点があった。
【0015】また、TDDの為の複数のTDD制御信号を同軸ケーブルに重畳することも考えられるが、その為には、デュープレクサやそれぞれの送受信回路が制御信号数だけ必要になるので、室内装置1′、屋外装置2′双方のハードウェア規模が大きくなってしまうという問題点があった。
【0016】本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、従来の多数の制御線を同軸ケーブルと共に設けて取り回すのは、不経済で作業効率も悪く、システムとしての信頼性も損なうという問題点を解決し、経済的で且つ、システムの信頼性も向上できる無線通信装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解決するための本発明は、無線通信制御を司る室内装置と、無線通信動作を行う屋外装置と、室内装置と屋外装置とを接続する同軸ケーブルとを有する無線通信装置であって、室内装置が、送受信データの主信号を同軸ケーブルを介して送信すると共に、通信動作タイミングの基準となる基本信号を生成し、主信号とは異なる周波数で同軸ケーブルを介して送信する室内装置であり、屋外装置が、室内装置からの基本信号に従って無線通信動作のタイミングを制御する複数の制御信号を生成し、制御信号に従って無線通信動作を行う屋外装置であるものなので、室内装置から基本信号を主信号と共に同軸ケーブルで伝送し、屋外装置において基本信号から制御信号を生成し無線通信動作を行うので、制御信号線を不要にして経済的に構成し、独立して安定した制御信号で無線通信動作を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。
【0019】上位概念的に説明すれば、本発明に係る無線通信装置は、室内装置が、送受信データの主信号を同軸ケーブルを介して送信すると共に、通信動作タイミングの基準となる基本信号を生成し、主信号とは異なる周波数で同軸ケーブルを介して送信し、屋外装置が、室内装置からの基本信号に従って無線通信動作のタイミングを制御する複数の制御信号を生成し、制御信号に従って無線通信動作を行うものなので、制御信号線を不要にして経済的に構成し、独立して安定した制御信号で無線通信動作を行うことができるものである。
【0020】機能実現手段で説明すれば、本発明に係る無線通信装置は、室内装置が、送受信データの主信号を中間周波数で送受信する第1の送受信機と、通信動作タイミングの基準となる基本信号を生成し、主信号とは異なる周波数で送信する主制御回路と、主信号と基本信号を結合して同軸ケーブルを介して送受信する第1のデュープレクサとを有し、屋外装置が、同軸ケーブルを介して送受信される主信号と基本信号を取り出す第2のデュープレクサと、基本信号に従って無線通信動作のタイミングを制御する複数の制御信号を生成するTDDタイミング制御回路と、生成された制御信号に従って中間周波数の主信号と無線周波数信号とを変換して無線通信動作を行う第2の送受信機とを有し、室内装置から基本信号を主信号と共に同軸ケーブルで伝送し、屋外装置において基本信号から制御信号を生成し無線通信動作を行うので、制御信号線を不要にして経済的に構成し、独立して安定した制御信号で無線通信動作を行うことができるものである。
【0021】尚、本発明の実施の形態における各部と図1の各部との対応を示すと、第1の送受信機は送受信機10に相当し、第1のデュープレクサはデュープレクサ12に相当し、第2のデュープレクサはデュープレクサ20に相当し、第2の送受信機は送受信機21に相当している。
【0022】まず、本発明に係る無線通信装置の構成について図1を使って説明する。図1は、本発明に係る無線通信装置の構成ブロック図である。尚、図5と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。本発明の無線通信装置は、図5に示した従来の無線通信装置と基本的には同様で、大きく室内装置1と、屋外装置2と、アンテナ3とから構成され、本発明は、室内装置1と屋外装置2との間は、同軸ケーブル4のみで接続されている。そして、本発明の無線通信装置の室内装置1内部は、送受信機10と、主制御回路11と、デュープレクサ12とから構成され、屋外装置2内部は、従来と同様のデュープレクサ20と、送受信機21とに加えて、本発明の特徴としてTDDタイミング制御回路22が設けられている。また、本発明の必須要件ではないが、TDDタイミング制御回路22における制御のためのデータなどの入力や監視作業を行うためのPC9を屋外装置2の外部に設けるようにしてもよい。
【0023】本発明の無線通信装置の各部について説明する。室内装置1内の送受信機10は、従来と全く同様で、送信データをIF送信信号に変換し、主信号として出力し、また主信号として受信したIF受信信号から受信データを取り出すものである。主制御回路11は、従来と同様に無線通信装置全体の制御を司る装置であるが、本発明の特徴として、TDD方式で送受信するための制御の基本となる1つの信号(以下、TDD基本信号と呼ぶ)を生成し、主信号とは異なる周波数信号として出力するものである。デュープレクサ12は、送受信機10との主信号を同軸ケーブル4を用いて屋外装置2と送受信すると共に、主制御回路11から出力される主信号とは異なる周波数のTDD基本信号を同軸ケーブル4を用いて屋外装置2に送信するための結合器である。
【0024】屋外装置2のデュープレクサ20は、送受信機21との主信号を同軸ケーブル4を用いて室内装置1と送受信すると共に、室内装置1から送信されたTDD基本信号をTDDタイミング制御回路22に出力する結合器である。送受信機21は、従来と同様に、入力されるTDDの為の各種TDD制御信号に従い、主信号のIF周波数−無線周波数変換を行って、アンテナ3を介して無線信号の送受信を行うものである。
【0025】本発明の特徴部分であるTDDタイミング制御回路22は、入力されるTDD基本信号に従って、TDDのタイミングを制御する複数のTDD制御信号生成して出力するものである。ここで、本発明のTDDタイミング制御回路22の内部構成例について、図2を使って説明する。図2は、本発明のTDDタイミング制御回路の内部構成例を示すブロック図である。本発明のTDDタイミング制御回路22は、図2に示すように、入力されるTDD基本信号から複数のTDD制御信号を生成して出力する制御IC30と、各TDD制御信号の生成方法を記憶するマイコン40とから構成され、制御IC30の内部には、8つの遅延回路31〜38と、レジスタ39が設けられている。
【0026】TDDタイミング制御回路22内部の各部に付いて説明する。制御IC30は、入力されるTDD基本信号を制御信号数に分岐し、各々異なるタイミングを生成する遅延を施して、複数のTDD制御信号を生成して出力するものである。遅延回路31〜38は、外部から通知される設定値に従って遅延や反転を行う一般的な遅延回路である。なお、遅延回路はカウンタにより実現し、例えばTDD基本信号の立ち上がりからクロックを何個か数えたら出力をOnにするといった使い方である。レジスタ39は、各TDDタイミングのTDD制御信号に対応した設定値を記憶するレジスタを具備しており、アドレスを切り替えることによりそれぞれの設定値を読み書きできるようになっている。マイコン40は、レジスタ39のアドレスを指定し、各レジスタに各遅延回路31〜38の設定値データを書き込み、また、アドレスを切り替えて各レジスタに記憶されている設定値を読み出して出力させる制御を行うものである。尚、各レジスタに書き込み設定値は、TDDタイミング制御回路22の外部に例えばRS-232Cインターフェース等で接続されたPC9から入力できるようになっている。
【0027】TDDタイミング制御回路22は、PC9から入力されたタイミング制御の為の設置値が、マイコン40のアドレス制御によって、レジスタ39内の各遅延回路31〜38に対応するレジスタに記憶され、マイコン40の制御によって、レジスタに記憶されている設定値が読み出されて各遅延回路31〜38に通知され、各遅延回路31〜38で入力されるTDD基本信号に対して、この設定値に応じた遅延や反転が施され、各TDD制御信号が生成されて、送受信機21に出力されるようになっている。
【0028】ここで、各TDD制御信号の特性について説明する。遅延回路31で生成する中間周波数送信タイミングIF−Txは、IF送信アンプ53の電源On/Offを切り換えるタイミング信号であり、例えば、Onのとき“1”とする。遅延回路32で生成する中間周波数受信タイミングIF−Rxは、IF受信アンプ58の電源On/Offを切り換えるタイミング信号であり、例えば、Onのとき“1”とする。遅延回路33で生成する中間周波数送受信切替SWタイミングIF−TR−SWは、IF送受信SW50の切り替えタイミング信号である。遅延回路34で生成する中間周波数電力検出タイミングIF−PDETは、IF送信電力検出回路の読み取りタイミング信号であり、パワー制御用モニタ端子に出力される。
【0029】遅延回路35で生成する無線周波数送信タイミングRF−Txは、:RF送信アンプ55の電源On/Offを切り換えるタイミング信号であり、例えば、Onのとき“1”とする。
【0030】遅延回路36で生成する無線周波数受信タイミングRF−Rxは、RF受信アンプ56の電源On/Offを切り換えるタイミング信号であり、例えば、Onのとき“1”とする。遅延回路37で生成する無線周波数送受信切替SWタイミングRF−TR−SWは、RF送受信SW51の切り替えタイミング信号である。遅延回路38で生成する無線周波数電力検出タイミングRF−PDETは、RF送信電力検出回路の読み取りタイミング信号であり、パワー制御用モニタ端子に出力される。
【0031】次に、上記各TDD制御信号に関する設定条件について説明する。通信方式がTDD(時分割の全二重通信)であるので、回路の簡単化(低価格化)の観点から考えると、送受信が絶対に同時Onにならないことが必要である。つまり送受信が切り替わるときには、必ず一定時間送受信の双方がOffになるようにし、且つ、送受信の切替タイムスロットに対して余裕を持って各送受信アンプが立ち上がるように制御する。また、2つの送受信スイッチ(IF送受信SW50、RF送受信SW51)を制御する制御信号(RF−TR−SW/IF−TR−SW)は、送信時以外はすべて受信にする。また、2つの電力検出タイミング(RF−PDET、IF−PDET)は、常時一定のタイミング間隔で検出を指示する短いパルスを発生させる。また、すべてのタイミングにおいて、アンプやスイッチなどの制御されるデバイスが変ると、電源立ち上がりに対する応答が変るので微調整が必要となる。そして、上記各TDD制御信号は、必ずそれぞれ独立して制御されることが必要である。
【0032】ここで、上記設定条件を説明したTDD制御信号のタイミング例について、図3を使って説明する。図3は、本発明の無線通信装置の送受信機21におけるTDD制御信号のタイミング例を示すタイミングチャート図である。尚、図3では、IF(中間周波数)関係のみ示しているが、RF系の信号も同様である。図3では、室内装置1から送信されTDDタイミング制御回路22に入力されるTDD基本信号(図ではTDD)を(a)に示し、TDD基本信号から生成される中間周波数送信タイミングIF−Txを(b)に、中間周波数受信タイミングIF−Rxを(c)に、中間周波数送受信切替SWタイミングIF−TR−SWを(d)に、中間周波数電力検出タイミングIF−PDETを(e)に示している。図3に示すように、例えば(b)IF−Txは、(a)TDD(入力)信号より立ち上がりと立下りに若干の遅延を施している。この遅延時間t1がレジスタ39により制御される。また、(c)IF−Rxでは、絶対に送受信が同時Onにならないよう配慮するため、(b)のIF−Txの立ち下がりから余裕を持ってONになるように立ち上がりに遅延を与えている。この遅延時間t2もレジスタ39に設定される。また、(d)IF−TR−SWは、(b)IF−Txに同期するタイミングで送信と受信を切り換えることによって、送信時以外はすべて受信にする受信優先の制御を行う。また、(e)IF‐PDET信号は、(a)TDD(入力)信号からある一定時間(t3)後に電力値を読み込むよう検波回路に対するトリガを発生するようになっている。このため必ず送信スロットの決まった位置(例えば、いつも同じ波形であるバーストヘッダ)で送信電力をモニタすることが可能である。
【0033】本発明の実施の形態の無線通信装置によれば、室内装置1でTDD基本信号を生成して送信し、屋外装置2で受信したTDD基本信号からTDD送受信制御のための8種類のTDD制御信号を生成し、生成されたTDD制御信号に従って送受信をおこなうので、室内装置1から屋外装置2に送信する信号を少なくできると共に、室内装置1から屋外装置2への伝送途中の障害などによって、TDD制御信号が不安定になる事態もなく、屋外装置2内でTDD基本信号に基づいて正確な8種類のTDD制御信号が生成でき、システムの信頼性が向上できる効果がある。
【0034】また、本発明の実施の形態の無線通信装置によれば、室内装置1でTDD基本信号を生成し、主信号とは異なる周波数で変調し、デュープレクサ12で2種類の周波数の信号を結合して主信号に重畳する形で、同軸ケーブル4を用いて送信し、屋外装置2のデュープレクサ20で主信号とTDD基本信号を各々取る出すので、同軸ケーブル4と別にTDD制御信号送信用の制御線を配線する必要がなく、また8本のTDD制御信号を同軸ケーブル4に重畳するのに比べて、デュープレクサの数を少なく構成でき、設備経費、設置作業経費の面から言って経済的に構成できる効果がある。
【0035】また、本発明の無線通信装置では、TDD基本信号から8種類のTDD制御信号を生成するTDDタイミング制御回路22が、8つの遅延回路31〜38とレジスタ39を具備する制御IC30とマイコン40とで構成され、1つのTDD基本信号から独立して制御するための異なるタイミングの8つのTDD制御信号をレジスタと遅延用カウンタという簡単な構成で生成できる効果がある。
【0036】また、本発明の無線通信装置では、TDDタイミング制御回路22のマイコン40のシリアル端子にPC9を接続することにより、このPC9から自由に各種TDD信号のタイミングが制御可能であり、無線通信装置の開発や調整期間を短縮できると共に、テスト等の保守作業も効率よく行うことができる効果がある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、室内装置が、送受信データの主信号を同軸ケーブルを介して送信すると共に、通信動作タイミングの基準となる基本信号を生成し、主信号とは異なる周波数で同軸ケーブルを介して送信し、屋外装置が、室内装置からの基本信号に従って無線通信動作のタイミングを制御する複数の制御信号を生成し、制御信号に従って無線通信動作を行う無線通信装置としているので、制御信号線を不要にして経済的に構成し、独立して安定した制御信号で無線通信動作を行うことにより、システムの信頼性を向上できる効果がある。




 

 


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