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発明の名称 撮影装置、撮影方法、プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−32705(P2003−32705A)
公開日 平成15年1月31日(2003.1.31)
出願番号 特願2001−219307(P2001−219307)
出願日 平成13年7月19日(2001.7.19)
代理人 【識別番号】100097490
【弁理士】
【氏名又は名称】細田 益稔
【テーマコード(参考)】
2H059
5C061
【Fターム(参考)】
2H059 AA04 AA18 
5C061 AA01 AB03 AB08
発明者 角谷 繁明
要約 課題
静止した被写体(風景)と動く被写体(人物)とが混在する場合に2ショットステレオ撮影が可能な撮影装置を提供する。

解決手段
撮影部10が、人物入り画像22a(風景+人物)と風景画像22b(風景のみ)とを撮影位置を異ならせて2ショットステレオ撮影する。人物入り画像22aから動的被写体抽出部24が人物の画像を抽出して、動的被写体複写部26が風景画像22bに複写する。そして、表示部30が、人物入り画像22aと、人物の画像が複写された風景画像22bとを左右に配置して表示する。これにより、風景については立体的な表示を行なうことができる。人物についても立体的に表示された風景の内に表示できる。そこで、人物(動く被写体)が被写体に含まれても、2ショットステレオ撮影により、被写体が全体的に立体的に見える。
特許請求の範囲
【請求項1】 動的被写体および静的被写体を撮影する撮影装置であって、前記動的被写体の画像を含む動的被写体入り画像と、前記静的被写体の画像のみを含む静的被写体画像とを撮影位置をずらして撮影する撮影手段と、前記動的被写体入り画像から前記動的被写体の画像を抽出する動的被写体抽出手段と、当該抽出された動的被写体の画像を前記静的被写体画像に複写する動的被写体複写手段と、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示する表示手段と、を備える撮影装置。
【請求項2】 請求項1に記載の撮影装置であって、前記動的被写体抽出手段は、前記動的被写体入り画像および前記静的被写体画像を用いて前記動的被写体の画像を抽出する、撮影装置。
【請求項3】 請求項1に記載の撮影装置であって、前記動的被写体抽出手段は、前記動的被写体入り画像と、前記静的被写体画像との差分に基づき、前記動的被写体の画像を抽出する、撮影装置。
【請求項4】 請求項3に記載の撮影装置であって、前記動的被写体抽出手段は、前記差分が大きい時に、前記動的被写体の画像であると判断して、動的被写体の画像を抽出する、撮影装置。
【請求項5】 請求項1乃至4のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記表示手段は、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とを左右に配置して表示する、撮影装置。
【請求項6】 請求項1乃至4のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記表示手段は、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とを合成して表示する、撮影装置。
【請求項7】 請求項1乃至6のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記撮影手段は、撮影前の静的被写体画像である撮影前画像を出力し、前記動的被写体複写手段は、前記抽出された動的被写体の画像を前記撮影前画像に複写し、前記表示手段は、前記動的被写体の画像が複写された前記撮影前画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示する、撮影装置。
【請求項8】 請求項7に記載の撮影装置であって、前記抽出された動的被写体の画像を複写する位置を指示する複写位置指示手段をさらに備える撮影装置。
【請求項9】 請求項1乃至8のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記撮影手段が前記動的被写体入り画像を撮影した後に、前記静的被写体画像を撮影する、撮影装置。
【請求項10】 動的被写体および静的被写体を撮影する撮影方法であって、前記動的被写体の画像を含む動的被写体入り画像と、前記静的被写体の画像のみを含む静的被写体画像とを撮影位置をずらして撮影する撮影工程と、前記動的被写体入り画像から前記動的被写体の画像を抽出する動的被写体抽出工程と、当該抽出された動的被写体の画像を前記静的被写体画像に複写する動的被写体複写工程と、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示する表示工程と、を備える撮影方法。
【請求項11】 動的被写体および静的被写体を撮影する撮影処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記動的被写体の画像を含む動的被写体入り画像と、前記静的被写体の画像のみを含む静的被写体画像とを撮影位置をずらして撮影する撮影処理と、前記動的被写体入り画像から前記動的被写体の画像を抽出する動的被写体抽出処理と、当該抽出された動的被写体の画像を前記静的被写体画像に複写する動的被写体複写処理と、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示する表示処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2ショットステレオ撮影に関する。
【0002】
【従来の技術】写真そのものは平面であるが、立体的に見える写真としてステレオ写真がある。ステレオ写真の撮影法として、2ショット撮影がある。2ショット撮影法を図10を参照して説明する。この方法は、まず被写体100をある撮影点からカメラ200で撮影する(図10(a))。そして、カメラ200を撮影点から基線長L(例えば6−7cm)だけ横にずらして同じ被写体100を撮影する(図10(b))。このようにして撮影された二枚の写真202、204は少しずつずれており、これらの写真を左右両眼で観察する(図10(c))ことにより被写体が立体的に見える。上記のように、二回撮影するので2ショット撮影という。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2ショット撮影によれば、風景のように静止した被写体を立体的に撮影することは可能であるが、人物のように動く被写体を立体的に撮影することは困難である。その理由を図11を参照して説明する。まず、動く被写体102をある撮影点からカメラ200で撮影する(図11(a))。そして、カメラ200を撮影点から基線長L(例えば6−7cm)だけ横にずらす(図11(b))。このとき、動く被写体102もL’だけ移動してしまう。よって、写真202に撮影された動く被写体102と、写真204に撮影された動く被写体102とが正確には対応しなくなる。よって、動く被写体102が正確に立体視できなくなる。
【0004】そこで、本発明は、静止した被写体と動く被写体とが混在する場合に2ショットステレオ撮影が可能な撮影装置等を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、動的被写体および静的被写体を撮影する撮影装置であって、前記動的被写体の画像を含む動的被写体入り画像と、前記静的被写体の画像のみを含む静的被写体画像とを撮影位置をずらして撮影する撮影手段と、前記動的被写体入り画像から前記動的被写体の画像を抽出する動的被写体抽出手段と、当該抽出された動的被写体の画像を前記静的被写体画像に複写する動的被写体複写手段と、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示する表示手段と、を備えて構成される。
【0006】上記のように構成された、動的被写体および静的被写体を撮影する撮影装置によれば、撮影手段によって、前記動的被写体の画像を含む動的被写体入り画像と、前記静的被写体の画像のみを含む静的被写体画像とが撮影位置をずらして撮影され、動的被写体抽出手段によって、前記動的被写体入り画像から前記動的被写体の画像が抽出される。そして、動的被写体複写手段によって、当該抽出された動的被写体の画像が前記静的被写体画像に複写され、表示手段によって、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像が表示される。
【0007】このようにして、静的被写体について立体的な表示を行なうことができるとともに、動的被写体についても立体的に表示された静的被写体の内に表示できる。よって、被写体中に動的被写体が存在しても、2ショットステレオ撮影により被写体が全体的に立体的に見える。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮影装置であって、前記動的被写体抽出手段は、前記動的被写体入り画像および前記静的被写体画像を用いて前記動的被写体の画像を抽出するように構成される。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の撮影装置であって、前記動的被写体抽出手段は、前記動的被写体入り画像と、前記静的被写体画像との差分に基づき、前記動的被写体の画像を抽出するように構成される。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の撮影装置であって、前記動的被写体抽出手段は、前記差分が大きい時に、前記動的被写体の画像であると判断して、動的被写体の画像を抽出するように構成される。
【0011】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記表示手段は、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とを左右に配置して表示するように構成される。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記表示手段は、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とを合成して表示するように構成される。
【0013】さらに、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記撮影手段は、撮影前の静的被写体画像である撮影前画像を出力し、前記動的被写体複写手段は、前記抽出された動的被写体の画像を前記撮影前画像に複写し、前記表示手段は、前記動的被写体の画像が複写された前記撮影前画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示するように構成される。
【0014】また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の撮影装置であって、前記抽出された動的被写体の画像を複写する位置を指示する複写位置指示手段をさらに備えて構成される。
【0015】さらに、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいづれか一項に記載の撮影装置であって、前記撮影手段が前記動的被写体入り画像を撮影した後に、前記静的被写体画像を撮影するように構成される。
【0016】また、請求項10に記載の発明は、動的被写体および静的被写体を撮影する撮影方法であって、前記動的被写体の画像を含む動的被写体入り画像と、前記静的被写体の画像のみを含む静的被写体画像とを撮影位置をずらして撮影する撮影工程と、前記動的被写体入り画像から前記動的被写体の画像を抽出する動的被写体抽出工程と、当該抽出された動的被写体の画像を前記静的被写体画像に複写する動的被写体複写工程と、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示する表示工程と、を備えて構成される。
【0017】さらに、請求項11に記載の発明は、動的被写体および静的被写体を撮影する撮影処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記動的被写体の画像を含む動的被写体入り画像と、前記静的被写体の画像のみを含む静的被写体画像とを撮影位置をずらして撮影する撮影処理と、前記動的被写体入り画像から前記動的被写体の画像を抽出する動的被写体抽出処理と、当該抽出された動的被写体の画像を前記静的被写体画像に複写する動的被写体複写処理と、前記動的被写体の画像が複写された前記静的被写体画像と前記動的被写体入り画像とに基づく立体的な表示用画像を表示する表示処理と、をコンピュータに実行させるように構成される。
【0018】また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明の実施形態にかかる撮影装置1の構成を示すハードウェアブロック図である。撮影装置1は、撮影部10、立体画像処理回路20、表示部30、指示部40、RAM(Random Access Memory)52、メディアR/W(Read/Write)部54、メモリカード56、インタフェース58、制御部60を備える。
【0021】撮影部10は、被写体を撮影するためのものである。撮影部10は、絞り12、集光レンズ14、CCD(Charge Coupled Device)16、A/D変換器18を有する。絞り12は、集光レンズ14に与えられる光量を調節する。集光レンズ14は、絞り12を介して外部の光を集めてCCD16に与える。CCD16は、与えられた光をアナログ電気信号に変換して出力する。A/D変換器18は、CCD16が出力したアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0022】立体画像処理回路20は、撮影部10から出力されたデジタル信号、すなわち撮影部10の撮影結果を処理して立体的に見えるように処理する。立体画像処理回路20の機能の詳細については、後述する。
【0023】表示部30は、VRAM(Video RAM)32、LCD(Liquid Crystal Display)34を有する。VRAM32はLCD34が表示する画像等のデータが書き込まれるメモリである。LCD34は、VRAM32から画像等のデータを読み出して表示するための液晶ディスプレイである。
【0024】指示部40は、撮影指示部42、複写位置指示部44を有する。撮影指示部42は、撮影部10が撮影するように指示する。撮影指示部42は、例えば、シャッター用のボタンである。複写位置指示部44は、人物入り画像(動的被写体入り画像)から抽出された人物画像(動的被写体の画像)を、風景画像(静的被写体画像)に複写する位置を指示するものである。
【0025】RAM(Random Access Memory)52は、立体画像処理回路20の処理結果(ステレオ画像等)を記録する。メディアR/W(Read/Write)部54は、メモリカードなどの情報記録媒体(メディア)から情報を読み込みあるいは情報記録媒体(メディア)に情報を書き込む。メディアR/W(Read/Write)部54は、例えばRAM52から立体画像処理回路20の処理結果(ステレオ画像等)を読み出して情報記録媒体(メディア)に書き込む。メモリカード56は、情報記録媒体(メディア)の一種であり、メディアR/W部54に装着される。インタフェース58は、メモリカード56に記録内容を外部に出力するためのものである。
【0026】制御部60は、各部を制御する。
【0027】第一の実施形態図2は、第一の実施形態にかかる撮影装置1の構成を示す機能ブロック図である。第一の実施形態にかかる撮影装置1は、撮影部10、立体画像処理回路20、表示部30、撮影指示部42を備える。撮影装置1は、人物および風景を撮影する。
【0028】撮影部10は、人物(動的被写体)の画像を含む人物入り画像(動的被写体入り画像)および風景(静的被写体)の画像のみを含む風景画像(静的被写体画像)を撮影する。ここで、図3を参照して、撮影装置1が備える撮影部10の撮影する被写体および撮影位置について説明する。
【0029】撮影の対象である被写体には、静的被写体と動的被写体とがある。静的被写体は、撮影装置1が後述するように基線長Lだけ移動する間において、静止しているとみなせるような被写体である。静的被写体には、例えば風景2(図3(a)参照)のようなものがある。動的被写体は、撮影装置1が後述するように基線長Lだけ移動する間において、動きが無視できないような被写体である。動的被写体には、例えば人物4(図3(a)参照)のようなものがある。人物は例えば、図3(a)に示す矢印方向に歩いていってしまうことがある。
【0030】撮影装置1は、図3(a)に示すように、ある撮影位置において、風景(静的被写体)2および人物(動的被写体)4を撮影する。この撮影結果が、人物入り画像(動的被写体入り画像)となる。次に、撮影装置1は、図3(b)に示すように、右に基線長Lだけ移動され、風景(静的被写体)2のみを撮影する。この撮影結果が、風景画像(静的被写体画像)となる。
【0031】なお、風景画像(静的被写体画像)の撮影前に人物入り画像(動的被写体入り画像)を撮影することが、後述するように、動的被写体抽出部24の処理の迅速化のために好ましい。しかし、風景画像(静的被写体画像)の撮影後に人物入り画像(動的被写体入り画像)を撮影することも可能である。
【0032】ここで、図2に示す、立体画像処理回路20は、画像記録部22、動的被写体抽出部24、動的被写体複写部26を備える。
【0033】画像記録部22は、撮影部10が撮影した人物入り画像22aおよび風景画像22bを記録する。ここで、図4を参照して、画像記録部22の記録内容を説明する。図4(a)は、図3(a)に対応する、人物入り画像22aの例である。人物入り画像22aは、風景2および人物4をやや左から見た画像となっている。図4(b)は、図3(b)に対応する風景画像22bの例である。風景画像22bは、風景2をやや右から見た画像となっている。図3(a)および(b)に示すように、風景2の画像は互いにややずれており、このずれが立体視を引き起こす。
【0034】動的被写体抽出部24は、人物入り画像22aから動的被写体である人物の画像を抽出する。人物の画像の抽出は、人物入り画像22aのみを使用しても可能であるが、風景画像22bをも使用することで、容易に人物の画像の抽出が可能となる。すなわち、まず、人物入り画像22aの風景部分と風景画像22bとがほぼ一致するように重ね合わせる。そして、人物入り画像22aと風景画像22bとの差分をとり、差分が大きい部分を人物の画像とする。さらに、人物入り画像22aを使用して、予め人物の画像の抽出をある程度行なってから、風景画像22bを併用した人物の画像の抽出を行なうことが好ましい。風景画像22bを併用した抽出処理の開始時点から人物の画像の抽出を終えるまでの時間を短くすることができるからである。
【0035】動的被写体複写部26は、動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像を、風景画像22bに複写する。
【0036】表示部30は、人物入り画像22aと、動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された風景画像22bとに基づく立体的な表示用画像を表示する。表示部30の表示法の一例を図5を参照して説明する。表示部30は、図5(a)に示すように、人物入り画像22aを左に、風景画像22bを右に配置して表示する。人物入り画像22aを左目で、風景画像22bを右目で見れば、風景4が立体的に見える。人物2は平面的ではあるものの、立体的に見える風景4の中で、撮影位置からある程度の距離だけ離れているように見える。風景4が立体的に見えるため、全体的に立体的な表示用画像を見ることができる(図5(b)参照)。
【0037】なお、表示部30は、人物入り画像22aおよび風景画像22bを合成して表示するようにしてもよい。例えば、人物入り画像22aおよび風景画像22bを足し合わせた画像あるいは平均した画像を表示するようにしてもよい。さらには、風景画像22bを人物入り画像22aよりも優先して重ね合わせた画像を表示用画像としてもよい。他にも、人物入り画像22aおよび風景画像22bを画素ごとに交互に表示してもよい。人物入り画像22aおよび風景画像22bを時分割して表示することもよい。このように、色々な合成法をとることができる。
【0038】撮影指示部42は、撮影部10が撮影するように指示する。撮影指示部42が、撮影を指示すると、撮影部10が人物入り画像22aあるいは風景画像22bを出力する。
【0039】次に、第一の実施形態の動作を説明する。図6は、第一の実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、撮影装置1を図3(a)に示すような撮影位置に置き、撮影指示部42が撮影指示を与える(S10)。このとき、人物入り画像22a(図4(a)参照)が撮影され、画像記録部22に記録される。この後、撮影装置1を図3(b)に示すような撮影位置に移動させる。撮影装置1を移動させる間に、動的被写体抽出部24は、人物入り画像22aからある程度、人物の画像を抽出しておく(S22)。
【0040】撮影装置1を図3(b)に示すような撮影位置に移動させた後に、撮影指示部42が撮影指示を与える(S30)。このとき、風景画像22b(図4(b)参照)が撮影され、画像記録部22に記録される。この後、人物入り画像22aおよび風景画像22bを使用して、動的被写体抽出部24は人物の画像を抽出する(S24)。すでに、人物の画像の抽出の前処理(S22)を行なっているため、人物の画像の抽出の後処理(S24)は速やかに行なえる。
【0041】動的被写体抽出部24が人物の画像の抽出の後処理(S24)を終えると、動的被写体複写部26が、抽出された人物の画像を、風景画像22bに複写する(S26)。人物の画像の抽出および複写の概念を図5に示す。そして、人物入り画像22aと、動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された風景画像22bとに基づく立体的な表示用画像を表示する(S40)。立体的な表示用画像の一例は図5に示したようなものであり、ユーザには図5(b)のように見える。
【0042】第一の実施形態によれば、人物2が動いていても、風景4が立体的に見える。しかも、人物2は平面的ではあるものの、立体的に見える風景4の中で、撮影位置からある程度の距離だけ離れているように見える。よって、全体的に立体的な表示用画像を見ることができる。
【0043】さらに、動的被写体抽出部24は、人物入り画像22aおよび風景画像22bを使用することで、容易に人物の画像の抽出が可能となる。しかも、人物入り画像22aを風景画像22bよりも前に撮影することで、人物抽出後処理(S24)が迅速に行なえる。
【0044】第二の実施形態第二の実施形態は、風景画像22bを撮影する前にモニタリングすることができ、しかも抽出された人物画像を複写する位置を指示できる点が第一の実施形態と異なる。
【0045】図7は、第二の実施形態にかかる撮影装置1の構成を示す機能ブロック図である。第二の実施形態にかかる撮影装置1は、撮影部10、立体画像処理回路20、表示部30、撮影指示部42、複写位置指示部44を備える。撮影装置1は、人物および風景を撮影する。第一の実施形態と同様な部分は、同一の番号を付して説明を省略する。
【0046】撮影部10は、第一の実施形態と同様に、人物(動的被写体)の画像を含む人物入り画像(動的被写体入り画像)および風景(静的被写体)の画像のみを含む風景画像(静的被写体画像)を撮影する。撮影部10は、さらに撮影前の風景画像(撮影前画像)22cを動的被写体抽出部24および動的被写体複写部26に出力する。
【0047】立体画像処理回路20は、画像記録部22、動的被写体抽出部24、動的被写体複写部26を備える。画像記録部22は、第一の実施形態と同様である。
【0048】動的被写体抽出部24は、人物入り画像22aから動的被写体である人物の画像を抽出する。人物の画像の抽出は、人物入り画像22aのみを使用しても可能であるが、撮影前の風景画像22cをも使用することで、容易に人物の画像の抽出が可能となる。すなわち、まず、人物入り画像22aの風景部分と撮影前の風景画像22cとがほぼ一致するように重ね合わせる。そして、人物入り画像22aと撮影前の風景画像22cとの差分をとり、差分が大きい部分を人物の画像とする。さらに、人物入り画像22aを使用して、予め人物の画像の抽出をある程度行なってから、撮影前の風景画像22cを併用した人物の画像の抽出を行なうことが好ましい。撮影前の風景画像22cを併用した処理の開始時点から人物の画像の抽出を終えるまでの時間を短くすることができるからである。
【0049】後述するように、表示部30は、風景画像22b撮影前に、表示用画像をモニタリングできるようにしている。よって、動的被写体抽出部24の処理を迅速化して、ユーザがモニタリングできるようになるまでの待ち時間を短縮することが第一の実施形態の場合よりもさらに必要である。
【0050】動的被写体複写部26は、動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像を、風景画像22bあるいは撮影前の風景画像22cに複写する。
【0051】表示部30は、人物入り画像22aと、動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された風景画像22bあるいは撮影前の風景画像22cとに基づく立体的な表示用画像を表示する。表示用画像の表示法は第一の実施形態と同様である。人物入り画像22aと動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された撮影前の風景画像22cとに基づく立体的な表示用画像は、いわば人物入り画像22aと動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された風景画像22bとに基づく立体的な表示用画像をモニタリングした画像といえる。
【0052】撮影指示部42は、第一の実施形態と同様である。複写位置指示部44は、動的被写体複写部26が抽出された人物の画像を風景画像22bおよび撮影前の風景画像22cに複写する位置を指示する。複写位置の指示を図8を参照して説明する。
【0053】表示部30には、人物入り画像22aと動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された撮影前の風景画像22cとが左右に配置されて表示される(図8(a))。このとき、ユーザは、人物入り画像22aを左目で、撮影前の風景画像22cを右目で見ることで立体的な表示用画像を見ることができる(図8(b))。このとき、ユーザは、複写位置指示部44を使用して、人物を撮影位置から遠く(人物4b)、あるいは近く(人物4c)に移動させることができる。これは、図8(a)に示すように、抽出された人物画像を撮影前の風景画像22cに複写する位置を、人物入り画像22aにおける人物画像の位置(人物4a)に近づけること(人物4b)、あるいは遠ざけること(人物4c)に対応する。すなわち、複写位置指示部44は動的被写体複写部26が抽出された人物の画像を風景画像22bおよび撮影前の風景画像22cに複写する位置を指示する。
【0054】なお、図8(c)に示すように、遠近法においては、左右の間隔が大きい程、近くに見える。部材6、6の間隔d1は、部材8、8の間隔d2よりも大きいので、部材6、6は部材8、8よりも近くに見える。よって、図8(a)に示すように、抽出された人物画像を撮影前の風景画像22cに複写する位置を、人物入り画像22aにおける人物画像の位置(人物4a)に近づけること(人物4b)は、図8(b)に示すように、人物を撮影位置から遠く(人物4b)に移動させることに相当する。また、図8(a)に示すように、抽出された人物画像を撮影前の風景画像22cに複写する位置を、人物入り画像22aにおける人物画像の位置(人物4a)から遠ざけること(人物4c)は、図8(b)に示すように、人物を撮影位置から近く(人物4c)に移動させることに相当する。
【0055】次に、第二の実施形態の動作を説明する。図9は、第二の実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、撮影装置1を図3(a)に示すような撮影位置に置き、撮影指示部42が撮影指示を与える(S10)。このとき、人物入り画像22aが撮影され、画像記録部22に記録される。この後、撮影装置1を図3(b)に示すような撮影位置に移動させる。撮影装置1を移動させる間に、動的被写体抽出部24は、人物入り画像22aからある程度、人物の画像を抽出しておく(S22)。
【0056】撮影装置1を図3(b)に示すような撮影位置に移動させた後に、撮影部10が撮影前の風景画像22cを取り込んで、動的被写体抽出部24および動的被写体複写部26に出力する(S12)。この後、人物入り画像22aおよび撮影前の風景画像22cを使用して、動的被写体抽出部24は人物の画像を抽出する(S24)。すでに、人物の画像の抽出の前処理(S22)を行なっているため、人物の画像の抽出の後処理(S24)は速やかに行なえる。
【0057】動的被写体抽出部24が人物の画像の抽出の後処理(S24)を終えると、動的被写体複写部26が、抽出された人物の画像を、撮影前の風景画像22cに複写する(S26)。そして、人物入り画像22aと、動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された撮影前の風景画像22cとに基づく立体的な表示用画像を表示する(S14)。立体的な表示用画像の一例は図8(b)に示したようなものである。次に、複写位置指示部44により、人物4の画像の撮影位置からの遠近を指示する。これにより、動的被写体複写部26が抽出された人物の画像を風景画像22bおよび撮影前の風景画像22cに複写する位置を指示する(S16)。そして、撮影指示が撮影指示部42から与えられなければ(S18、No)、人物の画像の複写位置の指示(S16)に戻る。
【0058】複写位置の指示を終えて、撮影指示部42が撮影指示を与えられれば(S18、Yes)、風景画像22bが撮影され(S30)、画像記録部22に記録される。動的被写体複写部26が、抽出された人物の画像を、風景画像22bに複写する(S26)。そして、人物入り画像22aと、動的被写体抽出部24が抽出した人物の画像が複写された風景画像22bとに基づく立体的な表示用画像を表示する(S40)。
【0059】第二の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。さらに第二の実施形態によれば、風景2の立体的な画像における人物4の位置(撮影位置からの遠近)を指示できる。
【0060】また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装置に、上記の各部分(特に、立体画像処理回路20)を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の機能を実現できる。




 

 


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