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発明の名称 エリアコード読取装置、及びエリアコード読取方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−6568(P2003−6568A)
公開日 平成15年1月10日(2003.1.10)
出願番号 特願2001−183859(P2001−183859)
出願日 平成13年6月18日(2001.6.18)
代理人 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外1名)
【テーマコード(参考)】
5B072
【Fターム(参考)】
5B072 AA01 CC21 DD02 DD15 HH05 
発明者 小関 浩次
要約 課題
画像データのパターン分析をすることなく、取得した画像データの適否を判定することにより、迅速な画像取得リトライ動作及び迅速な読取処理を可能としたエリアコード読取装置を提供すること。

解決手段
CCDセンサ11から出力される画像信号をCCD制御部12により順次取得して、メモリ記憶制御部18を介してメモリ15に記憶させると同時に、平均値算出部17により取得した画像データの平均値を算出してレジスタ19に記憶する。CPU16は取得した平均値が予め記憶している所定の基準範囲内にあるか否かを確認し、所定の基準範囲外のときには、その偏差に応じて光源14の明るさを調整した後、再度CCDセンサ11から画像データを取得する。取得した画像データの平均値が所定の基準値内のときにデコードを開始する。
特許請求の範囲
【請求項1】 以下の要素を備えることを特徴とするエリアコード読取装置。エリアコードからの反射光を受光し、受光した反射光の強度に応じて電気信号を出力する複数の受光素子を備える光学センサと、前記光学センサの前記各受光素子の出力信号を順次読み出してデジタル信号に変換して出力するセンサ制御部と、前記センサ制御部から前記デジタル信号を受信して順次メモリに記憶させる記憶制御部と、前記センサ制御部から前記デジタル信号を受信して、受信した前記デジタル信号の平均値を算出する平均値算出部と、前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、再度前記光学センサからの出力信号の取得及び平均値の算出動作処理を起動するリトライ制御手段と、前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲内のときに前記メモリに記憶した前記デジタルデータをデコードするデコード処理手段。
【請求項2】 前記光学センサの前記受光素子はマトリクス状に配列されており、前記センサ制御部は前記受光素子の出力信号を各行毎に順次読み出し、前記平均値算出部は、前記受信したデジタルデータの各行毎の平均値を算出して記憶し、全行のデジタルデータの受信が終了したときに前記記憶した行毎の平均値に基づいて全行の平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載のエリアコード読取装置。
【請求項3】 前記平均値算出部は、受信した前記デジタルデータの一部の平均値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のエリアコード読取装置。
【請求項4】 前記平均値算出部は、平均値を算出するデジタル信号の数を2のべき乗となるよう設定して、前記デジタル信号の平均値を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエリアコード読取装置。
【請求項5】 前記センサ制御部と、前記記憶制御部と、前記平均値算出部とが、ロジック回路により構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエリアコード読取装置。
【請求項6】 さらに、算出した前記デジタルデータの平均値に基づいて、前記メモリに記憶した前記デジタルデータの白又は黒の判別のための閾値を変更する閾値調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエリアコード読取装置。
【請求項7】 さらに、読取対象エリアコードを照射するための、照射光の強度を変更可能な光源とを備え、前記リトライ手段は、前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、前記デジタル信号の平均値に応じて前記光源の照射光の強度を変更して、再度前記光学センサからの出力信号の取得及び平均値の算出動作処理を起動することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエリアコード読取装置。
【請求項8】 以下の工程を備えることを特徴とするエリアコード読取方法。
(a) 光源によりエリアコードを照射する工程と、(b) 複数の受光素子によりエリアコードの各部からの反射光を受光し、受光した反射光の強度に応じて電気信号を出力する工程と、(c) 前記各受光素子からの出力信号を順次読み出してデジタル信号に変換して出力する工程と、(d) 前記デジタル信号を受信して、受信した前記デジタル信号の平均値を算出する工程と、(e) 前記デジタル信号を受信して順次記憶する工程と、(f) 前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲内か否かを確認する工程と、(g) 前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、前記工程(a)〜(e)の処理を繰り返す工程と、(h) 前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲内のときに前記記憶したデジタルデータをデコードする工程。
【請求項9】 前記平均値を算出する工程(d)は、前記複数の受光素子の各行毎の平均値を順次算出して記憶する工程と、全データの読出しが終了したときに各行毎の平均値を算出して全体の平均値を算出する工程とを備えることを特徴とする請求項8に記載のエリアコード読取方法。
【請求項10】 前記平均値を算出する工程(d)は、前記受信したデジタルデータの一部の平均を算出することを特徴とする請求項8又は9に記載のエリアコード算出方法。
【請求項11】 前記デジタルデータをデコードする工程(h)は、前記算出した平均値に応じて、前記記憶したデジタルデータの白又は黒の判別のための閾値を変更する工程を備えることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のエリアコード読取方法。
【請求項12】 前記工程(g)は、前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、前記デジタル信号の平均値の値に応じて前記光源の照射光の強度を変更し、前記工程(a)〜(e)の処理を繰り返すことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のエリアコード読取方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コード読取装置に関するものであり、特に二次元コード等の各種エリアコードを読み取るエリアコード読取装置に関する。
【0002】
【背景技術】エリアコード読取装置の典型例として、二次元コード読取装置がある。二次元コードは、バーコードのような白黒の組合せからなる符号を縦横の二次元空間に一定の規則を持って配列したものであり、一次元のバーコードに比べて格段に多くの情報を表現することができる符号コードである。
【0003】現在、コード49、PDF417、データマトリックス、マキシコード等、多くの種類の二次元コードが使用されている。二次元コードのようなエリアコードの読取りは、レーザ光によりエリアコードを走査して読み取る読取装置、または例えば電荷結合素子(CCD)のような受光素子により読み取る装置等がある。CCDのような受光素子を使用する読取装置の場合には、一般的に、複数個の受光素子を縦横の二次元にマトリクス状に配列し、エリアコードの各点を各受光素子により電気信号に変換して取得し、取得した画像データのパターンを解析することにより、エリアコードを所定の情報に変換(デコード)するという手段がとられている。
【0004】デコード処理を行なうには、まずエリアコード画像データを解析して、基準マーク又はパターンの検索する。コードパターンを検出することにより取得したエリアコードの種類等の確認(コードパターンの確認)が行われ、検出したコードドパターンに基づきデコードが行なわれる。コードパターンが検出できないときには、光源の強度を調節して画像取得動作及び分析動作を再度繰り返す。また、コードパターンを検出できたとしても、読み取りエラーとなったときには、白黒の判定閾値を変更して再度デコード処理を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画像取得動作及び画像分析動作には数十ミリ秒を必要とするため、コードパターンを発見し、コード読み取りが可能になるまで、複数回の画像取得及び画像分析動作を繰り返すという処理では、コード読取に多くの時間がかかってしまうという問題があった。また、従来の読み取り方式の場合には、どの程度閾値を変更するのが最適であるかが確定できないという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、画像データのパターン分析をすることなく、取得した画像データの適否を判定し、迅速な画像取得リトライ動作及び迅速な読取処理を可能としたエリアコード読取装置を提供することを目的とする。
【0007】さらに本発明は、読み取った個々の画像データに対応する、適切な閾値を設定することが可能なエリアコード読み取り装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達成するために、複数の受光素子から取得した各画像データを記憶装置に転送して記憶させるとともに、データ転送と並行して、受光素子により取得したデジタルデータの平均値を算出し、算出した平均値に基づいて取得デジタルデータが所定の基準値に照らし適切なデータかどうかを判定する。判定の結果取得データがデコード処理には不適切であると判断した場合には、データ解析を行なうことなく光源の明るさを調整して、画像データ取得をリトライするようにした。更に、取得した平均値に基づき、取得した画像データの白黒判定のための閾値の設定を個々のデータ毎に設定することも可能となり、読取精度をさらに向上させることも可能となる。
【0009】本発明の第1の態様にかかるエリアコード読取装置は、エリアコードからの反射光を受光し、受光した反射光の強度に応じて電気信号を出力する複数の受光素子を備える光学センサと、光学センサの前記各受光素子の出力信号を順次読み出してデジタル信号に変換して出力するセンサ制御部と、センサ制御部からデジタル信号を受信して順次メモリに記憶させる記憶制御部と、センサ制御部からデジタル信号を受信して、受信した前記デジタル信号の平均値を算出する平均値算出部と、デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、再度光学センサの出力信号の取得及び平均値の算出動作処理を起動するリトライ制御手段と、デジタル信号の平均値が所定の基準範囲内のときに前記メモリに記憶したデジタルデータをデコードするデコード処理手段を備えることを特徴とする。
【0010】この態様により、光学センサから画像データを完了した時点で、デジタルデータの平均値から取得した画像データが適正なデータであるか否かの判定が可能となり、無駄なコードパターン解析をすることなく、リトライ動作が可能となる。本発明の第2の態様にかかるエリアコード読取装置は、光学センサの受光素子がマトリクス状に配列されており、センサ制御部は受光素子の出力信号を各行毎に順次読み出し、平均値算出部は前記受信したデジタルデータの各行毎の平均値を算出して記憶しておき、全行のデジタルデータの受信が終了したときに前記記憶した行毎の平均値に基づいて全行の平均値を算出することを特徴とする。本態様により、平均値の計算のためのデータの桁数を小さくすることが可能となる。すなわち、受信したデジタルデータの全てを順次積算する場合は、行列(マトリクス)の数に応じてその桁数が大きくなり積算機の桁を大きくする必要があるが、行ごとに平均値を算出するようにすることにより、積算機の桁数を低く抑えることが可能となる。
【0011】本発明の第3の態様にかかるエリアコード読取装置は、平均値算出部が、受信した前記デジタルデータの一部の平均値を算出することを特徴とする。本態様は、中央部近傍又はエリアコードの平均値算出にもっとも適した部分の平均値を算出するものであり、これにより、より簡易に又はより正確な判断を可能となる。すなわち、一部のデータの平均値をとるために平均値の算出が容易になる。また、エリアコードにより、記録される情報の内容に拘わらずコード内の符号の白及び黒色の範囲が均一化している部分等が存在する場合には、その部分のデータの平均値を算出することにより、取得データの適否がより正確に判断可能となる。
【0012】本発明の第4の態様にかかるエリアコード読取装置は、平均値算出部が、平均値を算出するデジタル信号の数を2のべき乗となるよう設定して、デジタル信号の平均値を算出することを特徴とする。平均値を算出する対象となるデジタルデータの数を2のべき乗とすることにより、2進法に基づく除算をビットシフトにより行なうことが可能となり、平均値の算出が容易となる。
【0013】本発明の第5の態様にかかるエリアコード読取装置は、センサ制御部と、記憶制御部と、平均値算出部とが、ロジック回路により構成されていることを特徴とする。これにより、光学センサからのデジタルデータの記憶を高速化することができるとともに、デジタルデータの記憶と並行して平均値を算出することが可能となる。
【0014】本発明の第6の態様にかかるエリアコード読取装置は、さらに、算出したデジタルデータの平均値に基づいて、メモリに記憶したデジタルデータの白又は黒の判別のための閾値を変更する閾値調整手段を備えることを特徴とする。この態様により、読み出したデジタルデータの平均値に基づいて、個々のエリアコードに対応した適切な閾値を設定可能となり、読取精度を向上させることが可能となる。
【0015】本発明の第7の態様にかかるエリアコード読取装置は、さらに、読取対象エリアコードを照射するための、照射光の強度を変更可能な光源とを備え、リトライ手段は、前記デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、前記デジタル信号の平均値に応じて前記光源の照射光の強度を変更して、再度前記光学センサからの出力信号の取得及び平均値の算出動作処理を起動することを特徴とする。本態様により、リトライ動作の際に、算出した平均値に応じて光源の明るさ(強度)をより適正な明るさに変更するよう調整可能となるので、読取精度、読取速度を向上させることが可能となる。
【0016】本発明の第1の態様にかかるエリアコード読取方法は、(a)光源によりエリアコードを照射する工程と、(b)複数の受光素子によりエリアコードの各部からの反射光を受光し、受光した反射光の強度に応じて電気信号を出力する工程と、(c)各受光素子からの出力信号を順次読み出してデジタル信号に変換して出力する工程と、(d)デジタル信号を受信して、受信したデジタル信号の平均値を算出する工程と、(e)デジタル信号を受信して順次記憶する工程と、(f)デジタル信号の平均値が所定の基準範囲内か否かを確認する工程と、(g) デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、工程(a)〜(e)の処理を繰り返す工程と、(h)デジタル信号の平均値が所定の基準範囲内のときに記憶したデジタルデータをデコードする工程とを備えることを特徴とする。
【0017】本発明の第2の態様にかかるエリアコード読取方法は、平均値を算出する工程(d)が、複数の受光素子の各行毎の平均値を順次算出して記憶する工程と、全データの読出しが終了したときに各行毎の平均値を算出して全体の平均値を算出する工程とを備えることを特徴とする。
【0018】本発明の第3の態様にかかるエリアコード読取方法は、平均値を算出する工程(d)が、受信したデジタルデータの一部の平均を算出することを特徴とする。
【0019】本発明の第4の態様にかかるエリアコード読取方法は、デジタルデータをデコードする工程(h)が、算出した平均値に応じて、記憶したデジタルデータの白又は黒の判別のための閾値を変更する工程を備えることを特徴とする。
【0020】本発明の第5の態様にかかるエリアコード読取方法は、工程(g)が、デジタル信号の平均値が所定の基準範囲外のときに、デジタル信号の平均値の値に応じて光源の照射光の強度を変更し、工程(a)〜(e)の処理を繰り返すことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明のエリアコード読み取り装置の後続を示す機能ブロック図である。図1の実施形態ではエリアコードの例として、複数の二次元コード51〜54を示している。エリアコード51〜54は、それぞれ順番にコード49、PDF417、データマトリクス、及びマキシコードの一例を示している。これらエリアコードは、多くの情報を白黒の符号の配列にコード化して記録したものであり、エリアコード読取装置10はエリアコードの画像データをデコードすることにより情報として取り出して出力するものである。
【0022】まずエリアコードを読み取るためには、まず、エリアコードの画像データを取得する必要がある。これには、受けた光を電気信号に変換する受光素子が用いられる。図1では複数の受光素子としてCCDセンサ11を使用した例を示している。CCDセンサ11は、エリアコードの画像信号を取得するセンサである。CCDセンサ11は、複数のCCD受光素子により構成されており、本発明の実施形態では、CCD受光素子が縦、横にマトリクス状に配置されているものとして説明する。
【0023】エリアコードの読み取りは、CPU16により起動される。CPU16は、光源14の照射光の強度を制御する光源制御部25を起動して光源14から光を照射させるとともに、CCD制御部12を起動してエリアコード51〜54の画像データを取得する。
【0024】CCDセンサ11が画像取得するためには、エリアコード51〜54の反射光をCCDセンサ11により受光する必要がある。そのため、エリアコードを読み取り時に、エリアコード51〜54に対して、LED等による光源14により読み取り用の光が照射される。CCDセンサ11の各受光素子(図示せず)は、エリアコード51〜54からの反射光を受光し、受光した光の強度に対応した電気信号を出力する。
【0025】CCD制御部12は、CCDセンサ11の各受光素子により電気信号に変換された画像信号を順次取り出して、例えば8ビットのデジタルデータ(0〜255のデータ)に変換する。このデジタルデータは、反射光の強度(明るさの程度)を示すものである。CCD制御部12は変換した各デジタルデータを、順次、取得データ処理部13に出力する。
【0026】取得データ処理部13では、受信したデジタルデータをメモリ記憶制御部18を介してメモリ15に順次記憶させると同時に、平均値算出部17により、受信したデジタルデータの平均値を算出する。算出された平均値はレジスタ19に記憶される。
【0027】CPU16は、レジスタ19に記憶された平均値を読出し、平均値が所定の基準値の範囲内に有るかどうかを確認する。エリアコードは、白黒の組合せ符号であるので、黒部分と白部分の割合は一定の範囲内に納まるという特質を有する。そのため、光源が適正であれば、エリアコードから読み取った画像データの平均値は経験的に若しくは計算上求められる一定の基準範囲内に納まる。従って、取得したデータの平均値を所定の基準値と比較することにより、取得した画像データがデコード可能かどうかを判断可能である。
【0028】例えば、エリアコードの性質から適正な画像データの平均値(白黒の符号体系によって異なる)が100〜200の範囲内であるとする。この場合、画像データの平均値が100以下である原因として光源が暗い場合が考えられる。従って、平均値が100以下の場合には、CPU16から光源制御部25を制御して光源14の照射光を強くした後、CCD制御部12を再起動する。これにより、適正な光源強度で画像データを取得可能となる。逆に平均値が200以上の場合には、光が強すぎる場合、エリアコードの印刷が薄い場合等が考えられる。従ってこの場合には、光源強度を落として再度画像データの取得動作を行なう。
【0029】これにより、読取速度の向上を図ることが可能となる。すなわち、エリアコードの分析して、デコード可能かどうかを判断するには数十ミリ秒かかるが、本発明によると、デコード不能な画像データの画像分析を行なうことなく判断可能であり、取得したデータから適切な光の強度調整も可能となるので、無駄な分析を実行することなくリトライ動作を開始することになり、読取処理速度を向上させることが可能となる。
【0030】尚、ここで、CCDセンサ11、CCD制御部12、及び取得データ処理部13は、ASIC等のロジック回路で構成されており、CPU16の介在無しにメモリへの画像データの転送及び平均値の算出が可能である。
【0031】取得した画像データの平均値が、所定の範囲内にあるときには、CPUはメモリ15に記憶した画像データのデコードを行ない、画像データを情報に変換する。この場合に、レジスタ19に記憶した画像データの平均値から、画像データ解析のための閾値の設定を決定するように構成することが可能である。すなわち、平均値が比較的小さい場合には閾値を下げ、比較的高い場合には閾値を上げる等の処理が可能である。ここで、画像データの平均値はエリアコードにより表示される情報内容にも関連するので、平均値の値と閾値の変更値との関係は、エリアコードの種類及び経験則等を考慮して定めることが望ましい。
【0032】次に図2を用いて、画像データの取得及び平均値の算出処理を更に詳細に説明する。図2は、CCDセンサ11により取得したデータの転送及び平均値の算出処理を詳細に説明するための処理イメージ図である。エリアコードとしてデータマトリックス53を読み取る例を示している。
【0033】エリアコード53はCCDセンサ11内のマトリックス状(例えば横720個x縦490個とする)に配置された受光素子により電気信号に変換される。図1のCCD制御部12は、例えばCCDセンサ11の上段左から右方向に順次スキャン(走査)して、各受光素子から電気信号が取り出される。各受光素子からの信号読出しのスキャン動作は、横方向は水平同期信号に同期して、縦方向の走査は各行の切換えタイミング時に出力される垂直同期信号に基づいて行なわれる。例えば、CCDセンサ11の最上段行の受光素子は水平同期信号■に基づいて走査されて順次信号が取得され、第2行は水平同期信号■に基づいて走査される。取得された各受光素子の電気信号は、CCD制御部12によりデジタル信号(例えば8ビット)に変換されて、メモリ記憶制御部18及び取得データ処理部13に送信される。
【0034】例えばメモリ15が、1アドレス当り16ビットのデータを記憶可能なメモリである場合には、メモリ記憶制御部18は、8ビットのデータ2個を1つの記憶データとして合成し、メモリ15に画像データ24として記憶する。
【0035】一方、デジタル変換された取得データは同時に取得データ処理部13にも送信される。取得データ処理部13では、まず行平均値算出部21により各受光素子の各行の行毎(1行が720個のデータ)の平均値を第1行目から順次算出し、行平均値記憶部22に記憶する。全行(490行)の画像データが取得されると、全体平均値算出部23により、行平均値記憶部22に記憶された各行毎の平均値から全行(490行)の平均値が算出されて、レジスタ19に記憶される。
【0036】以上の説明では、CCDセンサ11を構成する受光素子全ての出力データの行平均から全体の平均値を算出する例を示したが、CCDセンサ11の中央部分又は特定エリア部分のみの平均値により、適正画像データか否かを判断することも可能である。その際、平均値の算出を容易にするために、2のべき乗となる数の横方向の受光素子の数、又は行数とすることも可能である。さらに、適正な2のべき乗を選択するためには、実際の受光素子以上の数を積算する必要がある場合には、必要な数のダミーのデータを加算するように構成することも可能である。
【0037】図3は、CPU、メモリ、及びメモリ等に記憶された制御プログラムにより構成されるエリアコード読取装置10の読取制御部30と、レジスタ19及びメモリ15の記憶データとの関係を示す機能ブロック図である。
【0038】読取制御部30はCPU及び制御プログラムからなる各種制御手段を示す。主制御手段31は画像取得制御手段32を制御して、画像データの取得を起動させる。画像データの取得が完了すると、リトライ制御手段33がレジスタ19から平均値データを読出し、メモリ15の比較基準値から読み出した基準値と比較する。比較基準値は、画像データの平均値が適正基準範囲にあるか否かを判断するための基準値であり、エリアコードの種類に応じて、各種基準値が記憶されていることが望ましい。
【0039】主制御手段31は、リトライ制御手段33による分析の結果、取得した画像データの平均値が比較基準値の範囲内に無いときは、光源調整手段34により光源制御部25を制御して、光源の強度を調整する。光源の調整は、メモリ15に予め記憶されている光源調整データ38に基づいて行なわれる。光源調整データ38は、比較基準値に対する画像データの平均値の偏差値に応じて光源を調節するためのデータであり、経験的に定められる初手の適正な値である。
【0040】取得した画像データの平均値が適正な値である場合には、主制御手段31は、デコード処理手段35を制御して、メモリ15の画像データ24をデコードさせる。デコード処理に当っては、まず、所定の閾値に基づいて記憶している各画像データを白又は黒のいずれかに確定する必要がある。この閾値は、予め所定の値に設定しておくことも可能であるが、閾値調整手段36を設けて、レジスタ19に記憶した画像データの平均値の値に応じて、適宜適切な閾値に設定するように構成することも可能である。その場合に、画像データの平均値と採用する閾値のテーブルを閾値データ39としてメモリ15に記憶しておくことが望ましい。この場合に、エリアコードの種類ごとに閾値テーブルを設けることも可能である。次に、図4及び図1を用いてエリアコードの読取処理手順について説明する。図4はエリアコードの読取処理手順を示すフローチャートである。尚、図4では光学センサとして、CCDセンサを用いるものとして説明する。
【0041】CPU16(図1)からCCD制御部12に対してCCDセンサ11の画像データ取得処理指示が出力されると(S101)、CCD制御部12はCCDセンサ11の受光素子を走査して、各受光素子から順次画像信号を取り出してデジタルデータに変換して出力する(S102)。出力されたデジタルデータはメモリに記憶され(S103)、同時に平均値の算出処理が行なわれる(S104)。
【0042】全ての受光素子に関するデジタルデータの転送が終了すると(S105;Yes)、最終的なデジタルデータの平均値が算出される(S106)、次に、算出されたデジタルデータの平均値が、予め記憶されている所定の基準範囲内であるか否かの確認が行なわれる(S107)。所定の基準範囲外のときには、所定の基準範囲からの偏差に応じて分析フラグがセットされる(S108)。例えば、所定の基準値Sが、100<=S<=200であったとすると、平均値VA<100のときにはフラグAがセットされ、VA>200のときにはフラグBがセットされるというように、基準範囲からの上限又は下限に応じて異なるフラグをセットする。フラグのセットは、取得したデータが基準範囲内に無いということを意味するので、画像データの再取得が行なわれる。
【0043】フラグA又はBがセットされていると(S109;Yes)、セットされているフラグに応じて、光源制御部25を介して光源14の明るさが調整される(S113)。例えばフラグAがセットされているときには、全体的に画像が暗い可能性が高いので、光源をさらに明るくするよう調整し、フラグBがセットされているときには、画像が明るすぎる可能性が高いので、光源を暗くするよう調整する。このような光源の明るさの調整を行った後、画像データの再取得及び平均値の算出処理が行われる(S101〜S109)。
【0044】取得したデジタルデータの平均値が所定の基準範囲内であれば、記憶した画像のデジタルデータからエリアコードに特有のコードパターンの検索が行なわれる(S110)。コードパターンを検出できないときには、光源の明るさを調整して再度画像取得する(S113、S101〜S111)。また、破線で示すようにコードパターンの検索をリトライするように構成してもよい。この場合には、取得した平均値に応じて閾値を変更してリトライするように構成することが好ましい。コードパターンを検出すると、デコード処理が行なわれ(S112)、エリアコードが読み取られた情報が出力される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、複数の受光素子から取得した各画像データを記憶装置に転送して記憶させるとともに、データ転送と並行して、受光素子により取得したデジタルデータの平均値を算出し、算出した平均値に基づいて取得デジタルデータが所定の基準値に照らし適切なデータかどうかを判定し、判定により取得データが不適切と判断した場合には、データ解析を行なうことなく光源の強度を調整して、画像データ取得をリトライするようにした。これにより光学センサから画像データを完了した時点で、デジタルデータの平均値から取得した画像データが適正なデータであるか否かの判定が可能となり、無駄なコードパターン解析をすることなく、リトライ動作が可能となる。また、リトライ動作の際に、算出した平均値に応じて光源の明るさ(強度)をより適正な明るさに変更するよう調整可能となるので、読取精度、読取速度を向上することが可能となる。更に、取得した平均値に基づき、取得した画像データの白黒判定のための閾値の設定を個々のデータ毎に設定することも可能となり、読取精度をさらに向上させることも可能となる。




 

 


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