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発明の名称 多チャネル時分割多重アクセス無線通信システム、及びそのスロット割当情報通知方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−9219(P2003−9219A)
公開日 平成15年1月10日(2003.1.10)
出願番号 特願2001−190182(P2001−190182)
出願日 平成13年6月22日(2001.6.22)
代理人 【識別番号】100082935
【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
【テーマコード(参考)】
5K028
5K067
【Fターム(参考)】
5K028 AA11 BB06 CC02 CC05 DD01 DD02 EE08 KK12 KK32 LL12 MM05 NN01 RR02 
5K067 AA11 BB02 CC04 EE02 EE10 EE71 GG03 JJ21
発明者 国府 ゆかり
要約 課題
多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムにおいて、下り回線に送出されるオーバヘッドとしてのタイムスロット割当情報量を減少させ、有効ユーザデータの回線使用率を向上させる。

解決手段
基準局10で、各上り回線40,41及び下り回線30,31を監視し、各端末局50−1〜13が使用する回線をそれぞれ決定し、端末局に通知し設定させる。端末局から上り回線のタイムスロット割当要求を受けた基準局で、該当上り回線上のタイムスロットの割当てを行い、該当する端末局に対し、通知した上り回線の指定情報を含まないスロット割当通知を作成し、さらにこの割当通知を割当先端末局が使用する下り回線ごとに振り分けたスロット割当情報を作成して送信する。端末局は、自局に割り当てられたタイムスロットの情報を保持し、該当する上り回線の該当するタイムスロットによりデータを送信する。
特許請求の範囲
【請求項1】 互いに異なる無線周波数に対応した複数の上り回線及び下り回線を制御する基準局と、それぞれ任意に指定された上り回線及び下り回線を介して基準局と時分割多重によるデータ通信を行う複数の端末局とを備え、各端末局から基準局へデータを送信するための上り回線上のタイムスロットの割り当てを示すスロット割当情報を基準局から下り回線を介して該当する端末局へ通知する多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムに用いられる前記基準局において、1つの下り回線に送信する前記スロット割当情報を、その下り回線を使用している端末局に関するもののみで構成することを特徴とする基準局。
【請求項2】 前記複数の上り回線及び下り回線の運用状態を監視して前記各端末局が使用する上り回線及び下り回線をそれぞれ決定し、これを該当する端末局に通知するとともに、各端末局から上り回線上のタイムスロットの割当要求を受けると、前記通知した上り回線上のタイムスロットの割り当てを行い、該当する端末局に対し前記通知した上り回線の指定情報を含まないスロット割当通知を作成し、さらにこの割当通知を割当先端末局が使用する下り回線ごとに振り分けたスロット割当情報を作成するリソース割当制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の基準局。
【請求項3】 互いに異なる無線周波数に対応した複数の上り回線及び下り回線を制御する基準局と、それぞれ任意に指定された上り回線及び下り回線を介して基準局と時分割多重によるデータ通信を行う複数の端末局とを備え、端末局から基準局へデータを送信するための上り回線上のタイムスロットの割り当てを示すスロット割当情報を基準局から下り回線を介して端末局へ通知する多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムに用いられる前記端末局において、前記基準局から使用すべき上り回線及び下り回線の一方または両方の通知を受けると、以後の基準局との通信のための回線を通知された回線とし、基準局への送信データがある場合に、上り回線上のタイムスロットの割当要求を作成し、基準局から前記スロット割当情報を受信すると、自局に割り当てられたタイムスロットの情報を保持し、該当する上り回線の該当するタイムスロットによりデータを送信させるリソース割当制御手段を有することを特徴とする端末局。
【請求項4】 請求項2記載の基準局と、請求項3記載の端末局とを備えることを特徴とする多チャネル時分割多重アクセス無線通信システム。
【請求項5】 前記下り回線ごとのスロット割当情報を、割当先端末局の識別情報と、該当する端末局に割り当てたタイムスロットの個数情報及び位置情報とで構成したことを特徴とする請求項4記載の多チャネル時分割多重アクセス無線通信システム。
【請求項6】 互いに異なる無線周波数に対応した複数の上り回線及び下り回線を制御する基準局と、それぞれ任意に指定された上り回線及び下り回線を介して基準局と時分割多重によるデータ通信を行う複数の端末局とを備え、端末局から基準局へデータを送信するための上り回線上のタイムスロットの割り当てを示すスロット割当情報を基準局から下り回線を介して端末局へ通知する多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムにおけるスロット割当情報通知方法において、前記基準局で、各下り回線ごとに、前記スロット割当情報を、該当する下り回線を使用している端末局に関するもののみで構成し、前記端末局へ通知することを特徴とするスロット割当情報通知方法。
【請求項7】 前記基準局で、前記複数の上り回線及び下り回線の運用状態を監視して前記各端末局が使用する上り回線及び下り回線をそれぞれ決定し、これを該当する端末局に通知し、前記各端末局で、通知された上り回線及び下り回線の一方または両方の回線を、以後の前記基準局との通信のための回線として設定し、前記各端末局から前記基準局への送信データがある場合に、上り回線上のタイムスロットの割当要求を前記基準局へ送信し、前記割当要求を受けた前記基準局で、該当する端末局に通知した上り回線上のタイムスロットの割り当てを行い、該当する端末局に対し、前記通知した上り回線の指定情報を含まないスロット割当通知を作成し、さらにこの割当通知を割当先端末局が使用する下り回線ごとに振り分けたスロット割当情報を作成して送信し、前記スロット割当情報を受けた前記端末局で、自局に割り当てられたタイムスロットの情報を保持し、該当する上り回線の該当するタイムスロットによりデータを送信させることを特徴とする請求項6記載のスロット割当情報通知方法。
【請求項8】 前記下り回線ごとのスロット割当情報を、割当先端末局の識別情報と、該当する端末局に割り当てたタイムスロットの個数情報及び位置情報とで構成したことを特徴とする請求項7記載のスロット割当情報通知方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多チャネル時分割多重アクセス無線通信システム、及びそのスロット割当情報通知方法に関し、特に互いに異なる無線周波数に対応した複数の上り回線及び下り回線を制御する基準局と、それぞれ任意に指定された上り回線及び下り回線を介して基準局と時分割多重によるデータ通信を行う複数の端末局とを備え、各端末局から基準局へデータを送信するための上り回線上のタイムスロットの割り当てを示すスロット割当情報を基準局から下り回線を介して該当する端末局へ通知する多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムと、それに用いられる基準局及び端末局と、そのスロット割当情報通知方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1つの基準局と複数の端末局が、基準局から端末局への複数の下り回線と、端末局から基準局への複数の上り回線を介して、データ通信を行う多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムにおいては、有限な回線リソース(Resource:資源)を多数の通信局で共用するので、ある周波数(回線)に一時的に負荷が偏る場合があり、これを分散することによってシステム全体の効率を向上させるため、端末局の使用周波数をダイナミックに変更する機能を使用する。この時、基準局から端末局へ向けた下り回線と、端末局から基準局へ向けた上り回線とを1対1または1対nに組み合わせて周波数変更を行うよりも、下り回線と上り回線を独立に変更するほうが、よりフレキシブルであり負荷分散の効果が高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した、下り回線と上り回線を独立に変更する場合、各端末局が使用する下り回線と上り回線が一義的に決まらないため、図7に示すように、全ての下り回線に、全ての上り回線のスロット割当情報を並行して送信する必要がある。この時、全下り回線に送信されるスロット割当情報は同一の情報となり、実際にはその下り回線を使用していない端末局宛の割当情報も含まれるため、オーバヘッドの情報量が多くなる。また、スロット割当情報を受信する各端末局の側も、スロット割当情報全体を検索して自局宛の割当情報を抽出するか、または自局が使用する上り回線のチャネルIDを認識して、該当上り回線スロット割当情報から割当情報を抽出する必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る基準局は、互いに異なる無線周波数に対応した複数の上り回線及び下り回線を制御する基準局と、それぞれ任意に指定された上り回線及び下り回線を介して基準局と時分割多重によるデータ通信を行う複数の端末局とを備え、各端末局から基準局へデータを送信するための上り回線上のタイムスロットの割り当てを示すスロット割当情報を基準局から下り回線を介して該当する端末局へ通知する多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムに用いられる前記基準局において、1つの下り回線に送信する前記スロット割当情報を、その下り回線を使用している端末局に関するもののみで構成する。
【0005】本発明の請求項2に係る基準局は、請求項1に係る基準局において、前記複数の上り回線及び下り回線の運用状態を監視して前記各端末局が使用する上り回線及び下り回線をそれぞれ決定し、これを該当する端末局に通知するとともに、各端末局から上り回線上のタイムスロットの割当要求を受けると、前記通知した上り回線上のタイムスロットの割り当てを行い、該当する端末局に対し前記通知した上り回線の指定情報を含まないスロット割当通知を作成し、さらにこの割当通知を割当先端末局が使用する下り回線ごとに振り分けたスロット割当情報を作成するリソース割当制御手段を有する。
【0006】本発明の請求項3に係る端末局は、互いに異なる無線周波数に対応した複数の上り回線及び下り回線を制御する基準局と、それぞれ任意に指定された上り回線及び下り回線を介して基準局と時分割多重によるデータ通信を行う複数の端末局とを備え、端末局から基準局へデータを送信するための上り回線上のタイムスロットの割り当てを示すスロット割当情報を基準局から下り回線を介して端末局へ通知する多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムに用いられる前記端末局において、前記基準局から使用すべき上り回線及び下り回線の一方または両方の通知を受けると、以後の基準局との通信のための回線を通知された回線とし、基準局への送信データがある場合に、上り回線上のタイムスロットの割当要求を作成し、基準局から前記スロット割当情報を受信すると、自局に割り当てられたタイムスロットの情報を保持し、該当する上り回線の該当するタイムスロットによりデータを送信させるリソース割当制御手段を有する。
【0007】本発明の請求項4に係る多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムは、請求項2に係る基準局と、請求項3に係る端末局とを備える。
【0008】本発明の請求項5に係る多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムは、請求項4に係る多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムにおいて、前記下り回線ごとのスロット割当情報を、割当先端末局の識別情報と、該当する端末局に割り当てたタイムスロットの個数情報及び位置情報とで構成している。
【0009】本発明の請求項6に係るスロット割当情報通知方法は、互いに異なる無線周波数に対応した複数の上り回線及び下り回線を制御する基準局と、それぞれ任意に指定された上り回線及び下り回線を介して基準局と時分割多重によるデータ通信を行う複数の端末局とを備え、端末局から基準局へデータを送信するための上り回線上のタイムスロットの割り当てを示すスロット割当情報を基準局から下り回線を介して端末局へ通知する多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムにおけるスロット割当情報通知方法において、前記基準局で、各下り回線ごとに、前記スロット割当情報を、該当する下り回線を使用している端末局に関するもののみで構成し、前記端末局へ通知する工程を有する。
【0010】本発明の請求項7に係るスロット割当情報通知方法は、請求項6に係るスロット割当情報通知方法において、前記基準局で、前記複数の上り回線及び下り回線の運用状態を監視して前記各端末局が使用する上り回線及び下り回線をそれぞれ決定し、これを該当する端末局に通知し、前記各端末局で、通知された上り回線及び下り回線の一方または両方の回線を、以後の前記基準局との通信のための回線として設定し、前記各端末局から前記基準局への送信データがある場合に、上り回線上のタイムスロットの割当要求を前記基準局へ送信し、前記割当要求を受けた前記基準局で、該当する端末局に通知した上り回線上のタイムスロットの割り当てを行い、該当する端末局に対し、前記通知した上り回線の指定情報を含まないスロット割当通知を作成し、さらにこの割当通知を割当先端末局が使用する下り回線ごとに振り分けたスロット割当情報を作成して送信し、前記スロット割当情報を受けた前記端末局で、自局に割り当てられたタイムスロットの情報を保持し、該当する上り回線の該当するタイムスロットによりデータを送信させる工程を有する。
【0011】本発明の請求項8に係るスロット割当情報通知方法は、請求項7に係るスロット割当情報通知方法において、前記下り回線ごとのスロット割当情報を、割当先端末局の識別情報と、該当する端末局に割り当てたタイムスロットの個数情報及び位置情報とで構成した工程を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】まず本発明の概要を説明する。1つの基準局(制御局、基地局)と複数の端末局(端局、中継局)が、基準局から端末局への複数の下り無線回線と、端末局から基準局への複数の上り無線回線を介して、データ通信を行う多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムにおいて、複数の端末局が同一周波数の上り回線を共有するために、端末局から基準局への送信データがある場合に、端末局が上り回線を時分割するタイムスロットの割り当てを基準局に要求し、基準局がこれに対してタイムスロットの割り当てを行い、下り回線を介してスロット割当情報を通知するデマンドアサイン方式を用いる時に、1つの下り回線に送信するスロット割当情報は、その下り回線を使用している端末局に関するもののみを含むものとしている。
【0013】基準局は、各下り回線と各上り回線の使用率を監視して、その輻輳状態を分散するために端末局に使用周波数の変更を要求する機能を有し、その際1つの端末局が使用する下り回線と上り回線の組み合わせは一義的ではないが、基準局が各端末局の使用する周波数を管理することにより、基準局は各下り回線毎に、その下り回線を使用している端末局に関するスロット割当情報のみを送出する。各下り回線毎のスロット割当情報は、図6に示すようなフォーマットとなり、各端末局単位のスロット割当情報は、端末局IDと割当スロット数、割当スロット番号のみとなる。
【0014】同一の下り回線を使用する複数の端末局間では、同一の上り回線を使用する端末局と、異なる上り回線を使用する端末局とが混在するが、基準局のリソース割当制御部が全端末局の使用する下り回線周波数・上り回線周波数を管理してスロット割当情報を作成するため、割当スロットの重複は生じない。この時、各下り回線に送出される、オーバヘッドとしてのスロット割当情報の情報量が削減されると同時に、各端末局が自局が使用している上り回線を認識して割当情報を抽出する必要がないため、端末局側の処理が軽減される。
【0015】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態を示すシステム構成図である。図1において本例の多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムは、1つの基準局10と、複数の端末局50(50−1,…,50−6,50−10,…,50−13)とから構成される。基準局10は、指向性のある複数のアンテナを備えて、それぞれのアンテナがカバーする複数の通信ゾーン(A,B)20,21を持つ。各端末局50は地理的位置によって、それぞれ1つの通信ゾーンに属し、同じ通信ゾーンに所属する端末局は、同一の周波数(無線回線、チャネル)を使用することができる。基準局10と1つの通信ゾーンA20(またはB21)に属する端末局グループとの通信は、基準局から端末局方向の複数の下り無線回線30(または31)と、端末局から基準局方向の複数の上り無線回線40(または41)を介して行われる。1つの上り回線周波数を複数の端末局が使用する場合は、デマンドアサイン式の時分割多重アクセス方式(TDMA方式)を使用するものとする。
【0017】なお、図1の構成はシステムの基本単位であり、複数の基準局を地上通信網で接続することにより、異なる基準局の配下に属する端末局間での通信も可能である。また端末局は、固定位置に設置して使用することも、移動しながら使用することも、どちらでも可能である。
【0018】図2は、基準局10と端末局50との間の無線回線信号のフォーマットを示すものである。そのうち、図2(a)は基準局から端末局へ送信される下り回線の信号フォーマットを示す。下り回線信号は一定時間長のフレームに時分割され、毎フレームの先頭に「フレーム同期パターン」と、上り回線の「スロット割当情報」とが送出される。フレーム同期パターンは、これを受信する端末局が、基準局とフレーム同期を行うことを可能にする。スロット割当情報は、これを受信した端末局が次の上り回線フレームで使用するデータスロットの割当を通知するものとする。フレーム同期パターンおよび上り回線のスロット割当情報に続いて、基準局から端末局へ送信される実際のユーザデータおよび制御データを収容する複数の「データスロット(1〜n)」が続く。
【0019】各端末局50は、受信する下り回線周波数上に送出される全データスロットを受信するが、データスロット中の各データに付加された宛先端末局IDを識別することにより、自局宛のデータのみを取り込む。この例では、下り回線のフレームを一定時間長のデータスロットに分割し、基準局から端末局へ送信されるデータは一定長のパケット形式をとることとしているが、基準局から端末局へのデータは、HDLCフォーマット(アドレスフィールド+制御フィールド+DATAフィールド)に準拠した可変長のパケット形式をとることも可能である。
【0020】図2(b)は各端末局50から基準局10へ送信される上り回線の信号フォーマットを示す。上り回線信号も一定時間長のフレームに時分割され、この時のフレームの時間長は、前記下り回線のフレームの時間長と同一であるものとする。上り回線の各フレームは、「割当要求領域」と、「データスロット領域」との2つに分けられる。割当要求領域は、端末局から基準局に送出される、割当要求メッセージのみが利用するタイムスロットから構成される。
【0021】各端末局が割当要求領域のスロットに割当要求メッセージを送出する場合は、スロットアロハ方式を用いるものとする。データスロット領域は、端末局から基準局へ送信される実際のユーザデータおよび制御データ(応答情報含む)を収容する複数のデータスロット(1〜m)から構成される。データスロット領域のデータスロットは、下り回線の割当情報によって基準局からそのスロット番号を割り当てられた端末局のみが使用することができる。また、割当要求領域とデータスロット領域を構成するタイムスロットの長さは、各々一定時間長でなければならない。
【0022】図3は、基準局10の構成例を示すブロック図である。図3において基準局10は、IP(Internet Protocol)やATM(Asynchronous Transfer Mode)のような地上通信網とのインタフェースを制御するプロトコルI/F制御部101と、プロトコルI/F制御部101から入力したデータを、バッファリングし、無線回線上で送受信されるパケットフォーマットに変更するパケット化部102と、それぞれのパケットを宛先端末局が使用する下り回線に振り分けるルータ103とを備える。
【0023】また基準局10は、配下端末局の使用周波数(回線、チャネル)を管理しているリソース割当制御部104を備え、ルータ103は、リソース割当制御部104が持つ端末局の使用周波数情報を参照する。また、リソース割当制御部104は、端末局の使用周波数を管理すると同時に、端末局から割り当てを要求された、上り回線データスロットの割り当て制御も行う。リソース割当制御部104は、端末局から上り回線データスロットの割り当てを要求された時、データスロットに空きがある場合は、直ちに上り回線データスロットの割り当てを決定して、該当する端末局に対するスロット割当通知を作成し、さらにこの割当通知を割当先端末局が使用する下り回線毎に振り分けた、スロット割当情報を作成する。
【0024】また、リソース割当制御部104は、下り回線および上り回線の運用状態(混雑状態)を監視して、端末局が使用する周波数(回線、チャネル)を決定し、(起動時及び変更時に)これを端末局に通知する機能も有する。リソース割当制御部104は、端末局に使用周波数の変更を要求する制御データを作成し、これをユーザデータと同様に、ルータ103を介して端末局へ送信する。
【0025】次に基準局10は、自局とその配下の端末局におけるフレーム同期の基準となる同期制御部105を備え、同期制御部105は基準局内の基準クロックを供給するとともに、端末局とのフレーム同期の基準となるフレーム同期信号を出力する。前出のリソース割当制御部104は、同期制御部105からフレームタイミングを供給され、フレーム同期信号の送出に続いて、各下り回線毎のスロット割当情報を送出する。なお、1つの基準局10が使用するフレームタイミングは全下り回線で共通であるものとする。
【0026】さらに基準局10は、下り回線毎に多重部106、符号器(Encoder)107、変調器(MOD)108をそれぞれ備える。多重部106はルータ103の出力であるデータパケットと、リソース割当制御部104の出力であるスロット割当情報と、同期制御部105の出力であるフレーム同期信号とを時分割多重し、多重部106の出力は符号器107とMOD108を介して、各通信ゾーンをカバーするアンテナを有する無線周波数送受信装置109から下り回線信号として送信される。
【0027】一方、無線周波数送受信装置109によって受信された上り回線信号は、上り受信周波数毎に備えられた復調器(DEM)110で復調され、復号器(Decoder)111で復号された後、分離部112に出力される。分離部112は、受信した上り回線情報を、端末局のスロット割当要求メッセージと、端末局からの制御データとユーザデータパケットに分離し、割当要求メッセージと制御データをリソース割当制御部104へ、ユーザデータパケットを多重部113へ出力する。
【0028】多重部113は、全上り回線周波数分のデータパケットを多重し、多重されたデータパケットをデータ再構成部114に出力する。データ再構成部114は、無線回線から入力したデータパケットを、地上通信網で処理されるフォーマットに復元し、プロトコルI/F制御部101を介して地上通信網へ送信する機能とともに、バッファリング機能を有する。
【0029】また基準局10は、端末局の登録/追加の入力や、システムの状態表示を行うために、外部制御端末115を備える。
【0030】次に、図4は、各端末局50(50−1〜50−6,50−10〜50−13)の構成例を示すブロック図である。図4において端末局50は、アンテナを有する無線周波数送受信装置501と、これによって受信された下り回線信号を復調する復調器(DEM)502と、DEM502の出力を復号する復号器(Decoder)503とを備え、さらに復号器503の出力である下り回線情報を、データとフレーム同期信号と上り回線のスロット割当情報とに分離する分離部504とを備える。分離部504は、データをデータ再構成部505へ出力し、スロット割当情報をリソース割当制御部508へ出力し、フレーム同期信号を同期制御部509へ出力する。
【0031】データ再構成部505は、下り回線で受信されたデータのうち、ユーザデータを地上通信網で処理されるフォーマットに復元して、プロトコルI/F制御部506に出力する。また、データ再構成部505は、下り回線で受信したデータのうち、基準局10からの制御データはリソース割当制御部508へ出力する。
【0032】プロトコルI/F制御部506は、地上通信網(有線)とのインタフェースを制御し、時には端末とポイントツーポイント(Point−to−Point、1対1)で接続されることもある。
【0033】また、端末局50は、プロトコルI/F制御部506から入力したデータを、無線回線上で送受信されるパケットフォーマットに変更してバッファリングするパケット化部507を備える。
【0034】さらに端末局50は、基準局へのデータ送信のための、上り回線データスロットの割り当てを管理するリソース割当制御部508を有する。リソース割当制御部508は、パケット化部507のバッファに送信データがバッファリングされると、基準局に対するスロット割当要求メッセージを作成する。同時に、リソース割当制御部508は、基準局からのスロット割当情報を受信し、自局に割り当てられた次フレームの上り回線データスロット番号を保持する。さらに、リソース割当制御部508は、基準局からの制御データが使用周波数の変更要求である場合、その内容を保持するとともに、復調器(DEM)502および変調器(MOD)512に新しい割り当て周波数を設定する機能も備えている。この時、リソース割当制御部508は、基準局の周波数変更要求に対する応答メッセージである制御データを作成し、これを送信制御部510に出力する。
【0035】下り回線で通知されたスロット割当情報により、次フレームの上り回線データスロットが割り当てられた端末局50では、パケット化部507からの出力である送信データか、あるいはリソース割当制御部508からの出力である制御データが、送信制御部510によって割当スロットへ出力される。
【0036】端末局50の同期制御部509は、分離部504で分離されたフレーム同期信号に基づいて、基準局とのフレーム同期をとり、自局のTDMA送信同期を確立する。また、送信制御部510は、同期制御部509が確立した送信同期に基づき、リソース割当制御部508に保持されている、次の上り回線フレームでの自局用割り当てスロットタイミングを認識し、パケット化部507及びリソース割当制御部508の出力を送信する。さらに送信制御部510は、上り回線の割当要求領域タイムスロットをランダムに選択し、これにリソース割当制御部508の出力である割当要求メッセージを送出する。
【0037】送信制御部510の出力は、符号器511、変調器(MOD)512を介し、無線周波数送受信装置501へ出力される。
【0038】次に本発明の動作を説明する。
【0039】図5は、本発明における上り回線データスロットの割り当てシーケンスの基本例を示す。図5の例は、端末局50−1と端末局50−2との2局が下り回線・上り回線共に同じ周波数を使用している状態から始まるものとする。この時2局が使用している周波数を周波数FAとする。
【0040】フレーム1で端末局50−1,2は共に上り回線のスロット割当要求を送信する。2局は同じ下り回線周波数FAを使用しているため、フレーム2に関する端末局50−1,2のスロット割当情報は、同じ下り回線に送出される。このスロット割当情報に従って、端末局50−1,2はフレーム2での割り当てスロットを使用し、データの送信を行う。
【0041】次に、フレーム3で、基準局10は端末局50−2に対して、下り回線周波数をFBに変更するように要求する周波数変更要求を送信する。この時、基準局10のリソース割当制御部104は、端末局50−2が周波数変更への応答送信に使用するスロットを、あらかじめフレーム3に割り当てておく。端末局50−2は、周波数変更要求を受信すると、リソース割当制御部508にて下り回線周波数のFBへの変更処理を行うとともに、事前に割り当てられたスロットを用いて周波数変更応答を基準局10へ送信する。
【0042】以上によって、基準局10と端末局50−2との間で下り回線周波数変更シーケンスが完了し、基準局10は、端末局50−2が新しい下り回線周波数FBを使用し始めたと判断する。即ち、基準局10は、フレーム4以降で端末局50−2が要求したスロット割当要求に対する割当情報は、下り回線周波数FBにのみ送出し、下り回線周波数FAには端末局50−2宛のスロット割当情報は送出しない。
【0043】図6は、基準局10が下り回線に送出する、上り回線スロット割当情報の一例を示す。スロット割当情報は、その下り回線を使用している端末局50宛の割当情報のみを含み、1つの端末局宛の割当通知は、端末局を識別するID番号と、次の上り回線フレーム中に割り当てられたスロット数とスロット番号とからなる。図6は、ID番号が#1の端末局と#2の端末局とにそれぞれ1つのスロットが割り当てられ、ID番号が#nの端末局に2つのスロットが割り当てられた例を示す。
【0044】同一の下り回線を使用する複数の端末局間では、同一の上り回線を使用する端末局と、異なる上り回線を使用する端末局とが混在するが、基準局10のリソース割当制御部104が、全端末局50の使用周波数と各上り回線のスロット割当を管理し、割当スロットの重複や矛盾が無い割当情報を作成するため、スロット割当情報には上り回線の周波数やチャネルIDを含む必要はない。
【0045】次に、本発明の他の実施の形態について説明する。本発明の多チャネル時分割多重アクセス無線通信システムは、基準局と端末局間の通信に衛星を介するような、衛星通信システムに適用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、1つの下り回線に送出されるスロット割当情報が、その下り回線を使用している端末局宛の情報だけから構成されるため、下り回線に送出されるオーバヘッドとしての割当情報量が減少し、有効ユーザデータの回線使用率を向上させることができる。また、割当情報を受信する各端末局は、自局が使用する上り回線を認識して割当情報を抽出する必要がないため、端末局側の処理が簡略となる。




 

 


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