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発明の名称 バースト位置ずれデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−7012(P2003−7012A)
公開日 平成15年1月10日(2003.1.10)
出願番号 特願2001−188185(P2001−188185)
出願日 平成13年6月21日(2001.6.21)
代理人 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
【テーマコード(参考)】
5D096
【Fターム(参考)】
5D096 AA02 CC01 DD08 EE02 GG01 WW01 
発明者 平野 雅一 / 鈴木 伸幸
要約 課題
本発明はデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置に関し、制御情報のバースト位置ずれデータを確実に読み取り可能に磁気ディスク上に書き込むことを目的とする。

解決手段
磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込むバースト位置ずれデータ書き込み方法において、ライトヘッドのコア幅をWHD、バーストパターンのバースト境界の間隔K、バーストパターンの後に設ける必要のあるバースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、バースト位置ずれデータを書き込むように構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込むバースト位置ずれデータ書き込み方法であって、ライトヘッドのコア幅をWHD、該バーストパターンのバースト境界の間隔K、該バーストパターンの後に設ける必要のある該バースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、該バースト位置ずれデータを書き込むステップを含むことを特徴とする、バースト位置ずれデータ書き込み方法。
【請求項2】 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込むバースト位置ずれデータ書き込み方法であって、ライトヘッドのコア幅の中心と、該バーストパターンのバースト境界とが一致するように、通常のデータの書き込み動作から通常のデータの読み取り動作に切り替える際に前記ライトヘッドをオフセットするずれ量と同じオフセット量だけ、前記ライトヘッドを逆方向にオフセットした位置に移動して該バースト位置ずれデータの書き込みを行うステップを含むことを特徴とする、バースト位置ずれデータの書き込み方法。
【請求項3】 前記ステップは、磁気ディスク装置のキャリブレーション時に行うことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のバースト位置ずれデータの書き込み方法。
【請求項4】 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込む磁気ディスク装置であって、ライトヘッドのコア幅をWHD、該バーストパターンのバースト境界の間隔K、該バーストパターンの後に設ける必要のある該バースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、該ライトヘッドの位置を制御する制御手段と、該制御手段により位置を制御された該ライトヘッドにより、該磁気ディスク上に該バースト位置ずれデータを書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴とする、磁気ディスク装置。
【請求項5】 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込む磁気ディスク装置であって、ライトヘッドのコア幅の中心と、該バーストパターンのバースト境界とが一致するように、通常のデータの書き込み動作から通常のデータの読み取り動作に切り替える際に前記ライトヘッドをオフセットするずれ量と同じオフセット量だけ、前記ライトヘッドを逆方向にオフセットした位置に移動する制御手段と、該制御手段により位置を制御された該ライトヘッドにより、該磁気ディスク上に該バースト位置ずれデータの書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴とする、磁気ディスク装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバースト位置ずれデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置に係り、特に磁気ディスク上に予め書き込まれているサーボ情報の読み取り時に、バーストパターンの位置ずれを補正するために用いられるバースト位置ずれデータを確実に読み取り可能に磁気ディスク上に書き込むためのバースト位置ずれデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクには、専用のサーボ面を設けずに、データ面のデータ中にサーボ情報が予め書き込まれた、所謂エンベデッドサーボ方式を採用するものがある。サーボ情報は、磁気ディスク上でのヘッドのオフトラック方向の動きを精度良く検出するのに用いられ、例えばサーボ情報書き込み専用のサーボトラックライタ(STW:Servo Track Writer)で磁気ディスク上に予め書き込まれる。
【0003】サーボ情報が書き込まれるサーボフレームフォーマットは、例えば図1に示すように、データのライト動作からサーボリード動作への切り替え時に発生するトランジェントを吸収するためのリード/ライトリカバリ領域、サーボパターン領域の開始を確定するためのサーボマーク領域、シリンダアドレス情報がコード化されているグレーコード領域、バースト信号が書き込まれるポジション領域及びサーボフレームの終了を示すギャップ領域等を含む。ポジション領域は、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンが書き込まれるバーストパターン領域と、バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータが書き込まれるバースト位置ずれデータ領域とを含む。バースト位置ずれデータは、リピータブルランアウト(RRO:Repeatable Run−Out)を補正するRRO補正データと呼ばれることもある。
【0004】図2は、従来のバースト位置ずれデータ書き込み方法により磁気ディスク上に書き込まれたバースト位置ずれデータの配置を、送りピッチが1/2トラックの場合について示す図である。同図中、太い実線は隣接シリンダ(又はトラック)の境界線を示し、破線はシリンダ(又はトラック)の中心を示す。従って、同図中、縦方向が磁気ディスクの半径方向に対応し、横方向が磁気ディスクの円周方向に対応する。バーストパターン1に続いて書き込まれるバースト位置ずれデータ2は、オントラックしているシリンダの中心からのライトヘッド3のずれと、オントラックしているシリンダの中心からのリードヘッド4のずれを補正するのに用いられる。
【0005】ライトヘッド3のコア幅3−CWは、シリンダ幅6の約75%であり、リードヘッド4のコア幅4−CWは、シリンダ幅6の約50%である。このため、ポジション領域には、バースト位置ずれデータが書き込まれない領域5が、図2中網掛け部分で示すように発生してしまう。シーク直後のリードヘッド4の目標シリンダからの位置ずれが比較的小さい場合、図2にP1で示すように、リードヘッド4はバースト位置ズレデータ2を読み取ることができる。しかし、リードヘッド4の目標シリンダからの位置ずれが比較的大きい場合には、図2にP2で示すように、リードヘッド4はバースト位置ずれデータ2が書き込まれていない領域5を走査する可能性があるため、バースト位置ずれデータ2を読み取ることができなくなる可能性がある。
【0006】そこで、本発明者らは、上記の如き問題を回避するための考えられるバースト位置ずれデータ書き込み方法について検討した。図3は、この考えられるバースト位置ずれデータ書き込み方法により磁気ディスク上に書き込まれたバースト位置ずれデータの配置を、送りピッチが1/2トラックの場合について示す図である。同図中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0007】この考えられるバースト位置ずれデータ書き込み方法では、バースト位置ずれデータ2を、磁気ディスクの円周方向に重ね書きすることで、図2に示すような、バースト位置ずれデータ2が書き込まれない領域5が発生することを防止することができる。しかし、バースト位置ずれデータ2が繰り返し書き込まれるために、半径方向上バースト位置ずれデータ2が重ねて書き込まれる部分が生じ、図3に示す如く書き込み位相ずれ7が発生してしまう。このような、半径方向上バースト位置ずれデータ2が重ねて書き込まれる部分は、ライトヘッド3のコア幅3−CWが、バーストパターン1の境界の間隔2倍より大きい場合、即ち、ライトヘッド3のコア幅3−CWがシリンダ幅6より大きい場合に生じる。このような書き込み位相ずれ7を含むバースト位置ずれデータ2を読み取った場合、バースト位置ずれデータ2を正しく認識できない可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のバースト位置ずれデータ書き込み方法で磁気ディスク上に書き込まれたバースト位置ずれデータは、シーク直後のリードヘッドの目標シリンダからの位置ずれが比較的大きい場合には、リードヘッドがバースト位置ずれデータの書き込まれていない領域を走査する可能性があるため、読み取ることができなくなる可能性があるという問題点があった。
【0009】又、本発明者らが検討した考えられるバースト位置ずれデータ書き込み方法で磁気ディスク上に書き込まれたバースト位置ずれデータは、シーク直後のリードヘッドの目標シリンダからの位置ずれが比較的大きい場合でも、リードヘッドは必ずバースト位置ずれデータの書き込まれている領域を走査するため、確実に読み取ることができるものの、バースト位置ずれデータが繰り返し書き込まれることにより発生する書き込み位相ずれのために、正しく認識できなくなる可能性があるという問題点があった。
【0010】そこで、本発明は、制御情報のバースト位置ずれデータを確実に読み取り可能に磁気ディスク上に書き込むことのできるバースト位置ずれデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込むバースト位置ずれデータ書き込み方法であって、ライトヘッドのコア幅をWHD、該バーストパターンのバースト境界の間隔K、該バーストパターンの後に設ける必要のある該バースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、該バースト位置ずれデータを書き込むステップを含むことを特徴とするバースト位置ずれデータ書き込み方法によって達成できる。
【0012】上記の課題は、磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込むバースト位置ずれデータ書き込み方法であって、ライトヘッドのコア幅の中心と、該バーストパターンのバースト境界とが一致するように、通常のデータの書き込み動作から通常のデータの読み取り動作に切り替える際に前記ライトヘッドをオフセットするずれ量と同じオフセット量だけ、前記ライトヘッドを逆方向にオフセットした位置に移動して該バースト位置ずれデータの書き込みを行うステップを含むことを特徴とするバースト位置ずれデータの書き込み方法によっても達成できる。
【0013】上記の課題は、磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込む磁気ディスク装置であって、ライトヘッドのコア幅をWHD、該バーストパターンのバースト境界の間隔K、該バーストパターンの後に設ける必要のある該バースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、該ライトヘッドの位置を制御する制御手段と、該制御手段により位置を制御された該ライトヘッドにより、該磁気ディスク上に該バースト位置ずれデータを書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴とする磁気ディスク装置によっても達成できる。
【0014】上記の課題は、磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込む磁気ディスク装置であって、ライトヘッドのコア幅の中心と、該バーストパターンのバースト境界とが一致するように、通常のデータの書き込み動作から通常のデータの読み取り動作に切り替える際に前記ライトヘッドをオフセットするずれ量と同じオフセット量だけ、前記ライトヘッドを逆方向にオフセットした位置に移動する制御手段と、該制御手段により位置を制御された該ライトヘッドにより、該磁気ディスク上に該バースト位置ずれデータの書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴とする磁気ディスク装置によっても達成できる。
【0015】従って、本発明によれば、制御情報のバースト位置ずれデータを確実に読み取り可能に磁気ディスク上に書き込むことのできるバースト位置ずれデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明になるバースト位置ずれデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置の各実施例を、以下図4以降と共に説明する。
【0017】
【実施例】図4は、本発明になる磁気ディスク装置の一実施例の基本構成を示す図である。磁気ディスク装置の本実施例では、本発明はハードディスクを備えたハードディスクドライブ(HDD)に適用されている。又、磁気ディスク装置の本実施例では、本発明になるバースト位置ずれデータ書き込み方法の一実施例を採用する。同図中、(b)はHDDの上部を取り除いて示す平面図、(a)は(b)中線IV−IVに沿った断面図である。
【0018】図4に示すように、HDD10は大略ディスクエンクロージャ(DE)11とプリント基板アセンブリ(PCA)12とからなる。DE11内には、ハードディスク111、スピンドルモータ(SPM)112、ボイスコイルモータ(VCM)113、アーム114、ヘッド115、ランプ機構116等が設けられている。ディスク111は、SPM112により矢印A方向に回転される。VCM113は、アーム114を矢印B方向に回動することで、ヘッド115をディスク111の半径方向に移動して、例えばシーク時に所望のトラックを走査させる。ランプ機構116は、ディスク111の外側に配置されており、アーム114の先端に係合してヘッド115をディスク111から離間させて保持するために設けられている。ヘッド115は、ライトヘッドとリードヘッドが含まれる。
【0019】磁気ディスク装置の基本構成は、図4に示す基本構成に限定されず、各種周知の基本構成を採用可能であることは、言うまでもない。要は、後述する如く、サーボ情報のバースト位置ずれデータをディスク111に書き込める機能を備えていれば良い。
【0020】図5は、磁気ディスク装置の本実施例の制御系の構成を示すブロック図である。同図中、DE11内には、ディスク111、SPM112、VCM113、ヘッド115、ヘッドIC117等が設けられている。他方、PCA12内には、ハードディスクコントローラ(HDC)121、RAM122、フラッシュROM123、MPU124、リードチャネル(RDC)125、サーボコントローラ(SVC)126、ドライバ127,128等が設けられている。
【0021】DE11内において、ヘッドIC117は、ヘッド115がディスク111から読み取った信号に増幅処理等を含む所定の処理を施してからPCA12内のRDC125に供給すると共に、PCA12内のMPU124から供給される書き込み(ライト)信号をヘッド115に供給してディスク111上に書き込ませる。VCM113は、PCA12内のSVC126からドライバ127を介して供給される制御信号に基いてアーム114を駆動する。アーム114の駆動により、ヘッド115をランプ機構116からディスク111上にロードするロード動作と、ヘッド115をディスク111上からランプ機構116上にアンロードするアンロード動作が行われる。SPM112は、PCA12内のSVC126からドライバ128を介して供給される制御信号に基いてディスク111を回転させる。
【0022】PCA12内において、HDC121は、上位システム100からの指示に基いて、読み取り/書き込み(リード/ライト)動作の指示をMPU124に供給する。MPU124は、HDC121からの指示と、RDC125を介して供給されるリード信号に基いて、SVC126を含む制御系の動作を制御する。ライト信号は、HDC121及びMPU124を介してDE11内のヘッドIC117に供給され、ヘッドIC117からのリード信号は、RDC125を介してMPU124及びHDC121に供給される。HDC121に供給されたリード信号は、上位システム100に供給される。フラッシュROM123は、MPU124が動作する際に用いる各種データを格納しており、RAM122は、MPU124及びHDC121が動作する際に用いる各種データを一時的に格納する。
【0023】磁気ディスク装置の制御系の構成は、図5に示す構成に限定されず、各種周知の構成を採用可能であることは、言うまでもない。要は、後述する如く、サーボ情報のバースト位置ずれデータをディスク111に書き込める機能を備えていれば良い。
【0024】図6は、通常のデータの書き込み時のライトヘッドの位置決めの方法を説明する図である。図6に示すように、通常のデータの書き込み時には、リードヘッド34が、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターン31のバースト境界41にオントラックする。バースト境界41は、ディスク111の円周方向に沿ったバーストパターン31の境界線である。この時、ライトヘッド33は、ヨー(YAW)角のずれ、ヘッド111のアーム114に対する取り付け位置のずれ等の要因により、バースト境界41からディスク111の半径方向上ずれ量dだけずれた位置にある。つまり、目標シリンダ(又はトラック)の中心がバースト境界41と一致する場合、ライトヘッド33は、この目標シリンダの中心からずれ量dだけずれた位置にある。このずれ量dは、リードヘッド34のコア幅の中心と、ライトヘッド33のコア幅の中心との半径方向上のずれを示す。従って、ライトヘッド33は、同図中ハッチングに示す領域38に通常のデータを書き込む。
【0025】図7は、上記の如く目標シリンダに書き込まれた通常のデータを読み取る際のリードヘッド34及びライトヘッド33の位置関係を説明する図である。同図中、図6と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図7に示すように、目標シリンダに書き込まれた通常のデータを読み取る際には、リードヘッド34は、目標シリンダの中心ではなく、ライトヘッド33のリードヘッド34に対する半径方向上のずれ量dだけオフセットした位置に移動してデータを読み取る。このような通常のデータの書き込み及び読み取り時のヘッド111の制御自体は周知である。
【0026】次に、本実施例において、バースト位置ずれデータを書き込む際のリードヘッドとライトヘッドの位置関係を、図8と共に説明する。図8は、本実施例において、バースト位置ずれデータを書き込む際のリードヘッドとライトヘッドの位置関係を説明する図であり、図6と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0027】図8に示すように、バースト位置ずれデータの書き込み時には、ライトヘッド33のコア幅の中心と、バースト境界41とが一致する必要がある。つまり、目標シリンダ(又はトラック)の中心がバースト境界41と一致する場合、ライトヘッド33のコア幅の中心は、目標シリンダの中心と一致する必要がある。そこで、本実施例では、図6に示す如き通常のデータの書き込み動作から図7に示す如き通常のデータの読み取り動作に切り替える際にライトヘッド33をオフセットするずれ量dと同じオフセット量だけ、ライトヘッド33を図8に示すように逆方向にオフセットした位置に移動してバースト位置ずれデータの書き込みを行う。
【0028】図9は、本実施例により書き込まれたバースト位置ずれデータの配置を、送りピッチが1/2トラックの場合について示す図である。同図中、太い実線は隣接シリンダ(又はトラック)の境界線を示し、破線はシリンダ(又はトラック)の中心を示す。従って、同図中、縦方向が磁気ディスクの半径方向に対応し、横方向が磁気ディスクの円周方向に対応する。バーストパターン31に続いて書き込まれるバースト位置ずれデータ32は、オントラックしているシリンダの中心からのライトヘッド33のずれと、オントラックしているシリンダの中心からのリードヘッド34のずれを補正するのに用いられる。尚、図示は省略するが、ディスク111の円周方向上、バースト位置ずれデータ32の後には、データの書き込み及び読み取りが行われるデータ領域が設けられている。
【0029】ライトヘッド33のコア幅33−CWは、シリンダ幅36の約75%であり、リードヘッド34のコア幅34−CWは、シリンダ幅36の約50%である。このため、ポジション領域には、バースト位置ずれデータが書き込まれない領域35が、図9中網掛け部分で示すように発生してしまう。シーク直後のリードヘッド34の目標シリンダからの位置ずれが比較的小さい場合は、図2と共に説明した従来例の場合と同様に、リードヘッド34はバースト位置ズレデータ32を読み取ることができる。又、リードヘッド34の目標シリンダからの位置ずれが比較的大きい場合にも、図9にP32で示すように、リードヘッド34はバースト位置ずれデータ32が書き込まれていない領域35を最初に走査しても、これに続くバースト位置ずれデータ32は確実に読み取ることができる。
【0030】図10は、バースト位置ずれデータの書き込み時のバースト番号とディスクの円周方向位置との関係を説明する図である。同図中、図9と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0031】先ず、基準バースト位置を決定する。基準バースト位置は、例えばディスク111の最外周シリンダ、最内周シリンダ又は任意のシリンダに決定する。又、基準バースト位置は、任意のバースト境界41の位置に決定し得る。この基準バースト位置からの、半径方向位置であるバースト番号と、円周方向位置との位置関係は、バースト位置ずれデータ32の領域をヘッド111の走査方向(ディスク111の回転方向と逆方向)上バーストパターン31の後に何個設けるかで一意に決まる。図10は、説明の便宜上、送りピッチが1/3トラックの場合で、基準バースト番号0がシリンダ番号xxxであり、バースト位置ずれデータ32の領域が、円周方向上バーストパターン31の後に3個設けられている場合を示す。
【0032】図11は、バースト位置ずれデータの読み取り処理を説明するフローチャートである。同図に示す処理は、図5に示すMPU124により、例えばキャリブレーション時に実行されるが、HDC121と共に実行するようにしても良い。
【0033】図11において、ステップS1は、リードヘッド34を、目標とするバースト境界41にオントラックさせ、ステップS2は、バースト位置ずれデータの検出を開始する。ステップS3は、サーボフレーム番号(SF.No.XX)を検出し、ステップS4は、サーボ情報が検出されたか否かを判定する。ステップS4の判定結果がNOであると、処理はステップS3へ戻る。他方、ステップS4の判定結果がYESであると、ステップS5は、現在のポジションエラー信号PESNOWを検出する。ステップS6は、サーボフレーム番号(SF.No.XX)に対応したバースト位置ずれデータPES(SF.No.XX)を読み取る。ステップS7は、PES(SF.No.XX)=PES(SF.No.XX)+(PESNOW/SS)なる演算を行って演算結果をRAM122又はROM123等のメモリ手段に格納し、ステップS8は、全てのサーボフレームが終了したか否かを判定する。ここで、SSは、キャリブレーションを行うためのディスク111の規定周回数を示す。
【0034】ステップS8の判定結果がNOであると、ステップS9は、サーボフレーム番号(SF.No.XX)を(SF.No.XX)+1に1だけインクリメントし、処理はステップS5へ戻る。他方、ステップS8の判定結果がYESであると、ステップS10は、上記一連の処理は規定周回数SS分終了したか否かを判定する。ステップS10の判定結果がNOであると、ステップS11は、サーボフレーム番号(SF.No.XX)を0に初期化し、処理はステップS5へ戻る。ステップS10の判定結果がYESであると、処理は終了する。
【0035】図12は、バースト位置ずれデータの書き込み処理を説明するフローチャートである。同図に示す処理は、図5に示すMPU124により実行されるが、HDC121と共に実行するようにしても良い。
【0036】図12において、ステップS21は、MPU124内にある、バースト位置ずれデータの書き込み開始タイミングを決定する起動タイマの設定を行う。ステップS22は、図6に示す如き通常のデータの書き込み動作から図7に示す如き通常のデータの読み取り動作に切り替える際にライトヘッド33をオフセットするずれ量dと同じオフセット量だけ、ライトヘッド33を図8に示すように逆方向にオフセットした位置に移動する。ステップS23は、サーボフレーム番号SF.No.XXを検出し、ステップS24は、サーボ情報のバーストパターンが検出されたか否かを判定する。ステップS24の判定結果がNOであると、処理はステップS23へ戻る。他方、ステップS24の判定結果がYESであると、ステップS25は、全バーストパターンが終了したか否かを判定し、判定結果がYESになると、処理はステップS26へ進む。
【0037】ステップS26は、上記起動タイマのカウントダウンを開始し、ステップS27は、起動タイマのカウントダウンが終了したか否かを判定する。ステップS27の判定結果がYESになると、ステップS28は、サーボフレーム番号SF.No.XXに対応した、演算により求められているバースト位置ずれデータPES(SF.No.XX)を、RAM122又はROM123等のメモリ手段から呼び出す。ステップS29は、サーボ位置ずれデータを上記位置にあるライトヘッド33によりディスク111上に書き込み、ステップS30は、全てのサーボフレームが終了したか否かを判定する。ステップS30の判定結果がNOであると、ステップS31は、サーボフレーム番号(SF.No.XX)を(SF.No.XX)+1に1だけインクリメントし、処理はステップS23へ戻る。他方、ステップS30の判定結果がYESであると、処理は終了する。
【0038】尚、図12に示す如きバースト位置ずれデータの書き込み処理は、サーボ情報書き込み専用のサーボトラックライタ(STW:Servo Track Writer)で行って、サーボ情報と共に磁気ディスク111上に予め書き込まれるようにしても良いことは、言うまでもない。
【0039】次に、ライトヘッド33のコア幅33−CWと送りピッチとの関係から、バースト位置ずれデータ32の領域を、円周方向上バーストパターン31の後に何個設ければ良いかにつき、図13と共に説明する。ライトヘッド33のコア幅33−CWの値をWHD、バースト境界41の間隔をKで表すと、WHD、K及びディスク111の円周方向上バーストパターン31の後に設ける必要のあるバースト位置ずれデータ32の領域の数Mの間には、以下の関係が成り立つ。
【0040】■ WHD<Kの場合、M=1。
【0041】■ K<WHD<2Kの場合、M=2。
【0042】■ 2K<WHD<3Kの場合、M=3。
【0043】■ 3K<WHD<4Kの場合、M=4。従って、Nを1以上の整数とすると、以下の関係が成り立つ。
【0044】■ (N-1)K<WHD<NKの場合、M=N。
【0045】図13は、上記■、■及び■の場合の、ディスク111上のバースト位置ずれデータ32の書き込み状態を示す図である。同図中、(a)は上記■の場合を示し、(b)はM=1の場合を上部に示すと共に上記■の場合を下部に示し、(c)はM=1及びM=2の場合を上部及び中部に示すと共に上記■の場合を下部に示す。同図中、図9と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0046】図13(b)からもわかるように、上記■の場合は、バースト位置ずれデータ32の領域を2個の領域に分けることで、網掛け部分で示すような半径方向上重なる領域が発生することを回避できる。又、図13(c)からもわかるように、上記■の場合は、バースト位置ずれデータ32の領域を3個の領域に分けることで、網掛け部分で示すような半径方向上重なる領域が発生することを回避できる。
【0047】従って、上記■の関係を満足することにより、リードヘッド34のディスク111の円周方向に沿った走査方向上、バースト位置ずれデータ32が書き込まれていない領域が無くなるので、オントラック中やシーク終了時等にリードヘッド34のコア幅の中心がシリンダの中心からずれた位置にあっても、バースト位置ずれデータ32を確実に読み取ることができる。又、ディスク111の半径方向上、バースト位置ずれデータ32が重なる領域が発生しないので、バースト位置ずれデータ32を正しく読み取ることができる。
【0048】本発明は、以下に付記する発明をも包含するものである。
【0049】(付記1) 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込むバースト位置ずれデータ書き込み方法であって、ライトヘッドのコア幅をWHD、該バーストパターンのバースト境界の間隔K、該バーストパターンの後に設ける必要のある該バースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、該バースト位置ずれデータを書き込むステップを含むことを特徴とする、バースト位置ずれデータ書き込み方法。
【0050】(付記2) 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込むバースト位置ずれデータ書き込み方法であって、ライトヘッドのコア幅の中心と、該バーストパターンのバースト境界とが一致するように、通常のデータの書き込み動作から通常のデータの読み取り動作に切り替える際に前記ライトヘッドをオフセットするずれ量と同じオフセット量だけ、前記ライトヘッドを逆方向にオフセットした位置に移動して該バースト位置ずれデータの書き込みを行うステップを含むことを特徴とする、バースト位置ずれデータの書き込み方法。
【0051】(付記3) 前記磁気ディスク上の目標シリンダの中心が前記バースト境界と一致する場合、前記ステップは、前記ライトヘッドのコア幅の中心を前記目標シリンダの中心と一致させることを特徴とする、(付記2)記載のバースト位置ずれデータの書き込み方法。
【0052】(付記4) 前記ステップは、磁気ディスク装置のキャリブレーション時に行うことを特徴とする、(付記1)〜(付記3)のいずれか1項記載のバースト位置ずれデータの書き込み方法。
【0053】(付記5) 前記ステップは、サーボ情報書き込み専用のサーボトラックライタ(STW)で行うことを特徴とする、(付記1)〜(付記3)のいずれか1項記載のバースト位置ずれデータの書き込み方法。
【0054】(付記6) ライトヘッドのコア幅をWHD、該バーストパターンのバースト境界の間隔K、該バーストパターンの後に設ける必要のある該バースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、前記ステップは、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、該バースト位置ずれデータを書き込むことを特徴とする、(付記2)〜(付記5)のいずれか1項記載のバースト位置ずれデータ書き込み方法。
【0055】(付記7) 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込む磁気ディスク装置であって、ライトヘッドのコア幅をWHD、該バーストパターンのバースト境界の間隔K、該バーストパターンの後に設ける必要のある該バースト位置ずれデータの領域の数Mとの間に、Nを1以上の整数とすると、(N-1)K<WHD<NKの場合、M=Nなる関係が成り立つように、該ライトヘッドの位置を制御する制御手段と、該制御手段により位置を制御された該ライトヘッドにより、該磁気ディスク上に該バースト位置ずれデータを書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴とする、磁気ディスク装置。
【0056】(付記8) 磁気ディスク上に、1トラック内のずれを補正するためのバーストパターンに続き、該バーストパターンの位置ずれを補正するためのバースト位置ずれデータを書き込む磁気ディスク装置であって、ライトヘッドのコア幅の中心と、該バーストパターンのバースト境界とが一致するように、通常のデータの書き込み動作から通常のデータの読み取り動作に切り替える際に前記ライトヘッドをオフセットするずれ量と同じオフセット量だけ、前記ライトヘッドを逆方向にオフセットした位置に移動する制御手段と、該制御手段により位置を制御された該ライトヘッドにより、該磁気ディスク上に該バースト位置ずれデータの書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴とする、磁気ディスク装置。
【0057】(付記9) 前記磁気ディスク上の目標シリンダの中心が前記バースト境界と一致する場合、前記制御手段は、前記ライトヘッドのコア幅の中心を前記目標シリンダの中心と一致するように該ライトヘッドの位置を制御することを特徴とする、(付記8)記載の磁気ディスク装置。
【0058】(付記10) 前記書き込み手段は、磁気ディスク装置のキャリブレーション時に前記バースト位置ずれデータの書き込みを行うことを特徴とする、(付記7)〜(付記9)のいずれか1項記載の磁気ディスク装置。
【0059】(付記11) 前記ライトヘッドのコア幅は、リードヘッドのコア幅より小さいことを特徴とする、(付記7)〜(付記10)のいずれか1項記載の磁気ディスク装置。
【0060】以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、制御情報のバースト位置ずれデータを確実に読み取り可能に磁気ディスク上に書き込むことのできるバースト位置ずれデータ書き込み方法及び磁気ディスク装置を実現することができる。




 

 


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