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発明の名称
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−301823(P2003−301823A)
公開日 平成15年10月24日(2003.10.24)
出願番号 特願2002−102992(P2002−102992)
出願日 平成14年4月4日(2002.4.4)
代理人 【識別番号】100111132
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩
発明者 上里 剛士
要約 課題
頭部と胴部とを有する釘において、胴部軸方向に少なくとも1の溝部を設け、この溝部内部に溝部の深さ距離よりも高さ距離が低い突起物を設けて、打ち込まれた後に引き抜けの防止を図ることができる釘であってしかも安全に打ち込むことができる釘を提供することである。

解決手段
頭部2と胴部3とを有する釘1において、胴部3軸方向に少なくとも1の溝部4を設け、この溝部4内部に溝部4の深さ距離よりも高さ距離が低い突起物5を設けている。
特許請求の範囲
【請求項1】 頭部と胴部とを有する釘において、前記胴部軸方向に少なくとも1の溝部を設け、この溝部内部に溝部の深さ距離よりも高さ距離が低い突起物を設けてなることを特徴とする釘。
【請求項2】 頭部と胴部とを有する釘において、前記頭部の上部平面にはランダムな方向に形成された複数の線状突起物を有することを特徴とする釘。
【請求項3】 前記頭部の上部平面にはランダムな方向に形成された複数の線状突起物を有することを特徴とする請求項1記載の釘。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用材料として用いられる釘に係わり、特に引き抜け防止と打撃時のすべり防止に優れた効果を発揮する釘に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物に使用される釘は様々あり、建築物の用途などによっても種々の形状をもつものが存在している。釘は、例えば木材を連結する際にはなくてはならない建築用材料であり、建設業あるいは大工業を営むプロはもちろんのこといわゆる日曜大工をたしなむアマチュアまで幅広く使用されている。従って、打ち込みやすく抜け難いような釘あるいは家庭の主婦や子供であっても安全に打ち込むことができるような釘であることが望ましい。
【0003】釘に関してはこれまでも様々な発明がなされており、釘の胴体部に関して例えば、実開平8−882号公報(以下、イ号公報という。)には、「釘の本体に数箇所の溝をもうけることにより丸釘より体積も小さくしかもその溝によって作られた刃により打ち込まれる各材質に切り込んでいくため曲がりも減少し容易に打ち込む事が出来る釘」が開示されている。
【0004】また、特開平10−318226号公報(以下、ロ号公報という。)には、「頭部と軸部と先端部を有する釘において、釘の表面に硬質粒子と塗料からなる塗膜を設け、釘胴部に、この硬質粒子によって不連続な突起物を設けた釘」が開示されている。このロ号公報に開示された発明によれば、硬質粒子と密着性のよい塗料と混合して、釘胴部の表面に塗装した釘を木材等の非締結物に打ち込むと、釘胴部に塗料にて強固に固着した硬質粒子が釘胴部の突起物として釘胴部と木材の打ち込み孔の側面の間で、脱落することなく圧縮されながら打ち込まれていく。このことを利用して釘の打ち込み完了後も硬質粒子は釘胴部と木材の打ち込み孔の側面の間で圧縮されたまま留まり、その効果によって、釘の非締結物に対する引抜強度が向上するものである。
【0005】一方、釘の頭部に関しては、例えば特開2000−39004号公報(以下、ハ号公報という。)には、「なべ頭釘の頭頂面に、四角錘や円錐等の複数の錐体を格子状に配列し、頭頂面に塗装を施した釘」が開示されている。このハ号公報に開示された発明によれば、錐体を格子状に配列して頭頂面に塗装を施していることから、釘打ち機のドライバの衝突荷重が多数の錐体に分散さるため、塗装が剥がれることがほとんどなく、万一剥がれたとしても錐体の頂点に限られることから目立たない。従って、サイディングボードなど打ち込まれる周囲と同じ色合いを保つ必要があるような箇所において使用される釘として便利である。
【0006】また、例えば特開平10−227305号公報(以下、ニ号公報という。)においては、頭部上面に、その重心が頭部上面中心と一致した正多角形状または円形状に、複数の突起が等間隔に形成され、該複数の突起に囲まれた頭部上面を釘締め用の打ち込み空間とし、突起を含む頭部上面全体に塗装が施された釘」が開示されている。このニ号公報に開示された発明もハ号公報に開示された発明と同様に、打ち込む際に塗装が剥離しないようにするためのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の従来の技術においては、例えばイ号公報に開示された釘においては、まっすぐ打ち込まれあるいは曲がらずに打ち込まれることは可能であるにしても、打ち込んだ後に抜けやすいという課題があった。またロ号公報に開示された発明においては、引き抜け防止の効果はあるものの、釘の胴部に加工が施されており、打ち込む際に手に触れることによって手にけがを生じる場合が考えられる。さらに、胴部に施された加工が、打ち込む方向と引き抜く方向のいずれに対しても同等に効果があるため、引抜き難いと同時に打ち込み難いという課題もあった。
【0008】それから、ハ号公報及びニ号公報に開示された釘では、頭部に突起部を規則正しく配列しているため、円形の頭部のいずれの方向から打撃するかによって打撃の瞬間の頭部上面でのすべり抵抗が異なるし、また突起物であることから、打撃時にハンマーと接触する面積が小さく摩擦抵抗自体も小さいという課題を有していた。
【0009】本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、頭部と胴部とを有する釘において、胴部軸方向に少なくとも1の溝部を設け、この溝部内部に溝部の深さ距離よりも高さ距離が低い突起物を設けて、引き抜け防止を図ることができる釘を提供することを一の目的とする。また、頭部の上部平面にランダムな方向に形成された複数の線状突起物によって打撃時のすべり防止を図ることができる釘を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である釘は、頭部と胴部とを有する釘において、胴部軸方向に少なくとも1の溝部を設け、この溝部内部に溝部の深さ距離よりも高さ距離が低い突起物を設けるものである。上記構成の釘においては、釘胴部の軸方向に設けた溝部に溝の深さよりも低い突起物を設けることによって、釘の胴部周面から突起物がはみ出ることがないという作用を有する。
【0011】また、請求項2に記載の発明である釘は、頭部と胴部とを有する釘において、頭部の上部平面にランダムな方向に形成された複数の線状突起物を有するものである。上記構成の釘においては、線状突起物がランダム、すなわち無作為あるいは無秩序に配されているため、頭部の円形平面のいずれの方向から打撃されてもほぼ同じ摩擦力が発生するという作用を有する。しかも、突起物が線状に形成されているため、ハンマーを受ける部分の面積が大きく、強い摩擦力を発生するという作用をも有する。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明である釘は、請求項1に記載の釘において、頭部の上部平面にランダムな方向に形成された複数の線状突起物を有するものである。上記構成の釘においては、請求項1と請求項2に記載の発明と同様の作用を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る釘の実施の形態を図1に基づき説明する。(請求項1乃至請求項3に対応)
図1は本発明の実施の形態に係る釘の外形図である。図1において、本実施の形態における釘1は、頭部2と胴部3を有しており、胴部3には正面に見える溝部4の他にも2つの溝部4が、図中には示されていないものの存在している。この溝部4には、カギ部6を有する突起物5が所定の間隔で突設されている。このカギ部6は、反り返るように設けられており、釘1がハンマーによって打ち込まれる場合の摩擦力よりも引き抜く場合の摩擦力の方が大きくなっている。釘1の頭部2には、複数の線状突起部7が設けられている。線状突起部7は、格子状に設けられるのではなく、ランダムすなわち無作為あるいは無秩序な方向に設けられている。
【0014】次に図2及び図3を用いて、本実施の形態に係る釘の構造についてもう少し詳しく説明する。図2は、図1中にA−A線で示された部分の垂直断面図であり、図3は図1中にB−B線で示された部分の水平断面図である。図2あるいは図3において、溝部4内に突設された突起物5は、そのカギ部6の端部であっても溝部4内部にとどまり釘1の胴部3の周面よりはみ出ることがない。このように構成された本実施の形態においては、カギ部6の高さが溝部4の深さよりも低いため、釘1を打撃する際に胴部3を持って木材などの材料に釘1を当てながら支えたとしてもカギ部6に手が触れることがなくけがをすることもないので安全である。この突起物5に設けられたカギ部6の高さ方向の距離は、溝部4の深さ方向の距離よりも短い、すなわち低いことが必要であるが、その低さは溝部4の幅の広さにも関係する。すなわち、溝部4の幅が広いと手で支えた場合に指が溝部4に入り易くなるためより低いカギ部6であることが望ましい。さらに、突起物5の設置間隔は一定間隔であってもよいし、複数設けた溝部4によって異なる間隔を設けてもよいが、溝部4によって異なる摩擦力を発生させるとハンマーによる打撃の際に曲がりの原因になる可能性があるため留意する必要がある。
【0015】また、図2において頭部2の上部平面に形成された線状突起部7が示されているが、このように線状突起部7の断面は三角形状となっている。このように形成された線状突起部7にハンマーの打撃面が当接して摩擦力を発生するのである。線状突起部7は、図1に示されるようにランダムな方向に延びているため、いずれの方向からハンマーを打撃してもランダムな方向に延びるいずれかの線状突起部7がハンマーの打撃方向と垂直に当接して大きな摩擦力を発生させることができる。この線状突起部7の縦断面は図2に示されるように三角形として本実施の形態には示したが、円形でもよいし矩形でもよい。但し、加工の容易さあるいはハンマーと当接した際に大きな摩擦力が発生するような形状とすることが望ましい。本実施の形態においては、溝部4が水平方向断面を楕円形とした場合を例にとって示したが、矩形の水平方向断面を有する溝部4であってもよいことはもちろんである。また、溝部4は胴部3に120度毎に3本形成したが、これも1本あるいは2本、4本など胴部3の直径や長さに応じて自由に変えてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の釘においては、釘の胴部軸方向に少なくとも1の溝部を設け、この溝部内部に溝部の深さ距離よりも高さ距離が低い突起物を設けているので、釘を引き抜く際に大きな摩擦力が働き抜け難くなるという効果を有する。また、突起物が釘の胴部周面からはみ出ることがないため、釘を手でささえても突起物に触れることがなく安全性を向上させることが可能である。さらに、線状突起物がランダム、すなわち無作為あるいは無秩序に配されているため、頭部の上部平面のいずれの方向から打撃されても打撃方向と垂直に設けられた線状突起物によって摩擦力を加えることができる。しかも、突起物が線状に形成されているため、打撃に用いられるハンマーに当接する部分の面積を大きくとることができ、強い摩擦力を発生させることが可能である。




 

 


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