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発明の名称 バネ板材を有するクリップ付筒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−305991(P2003−305991A)
公開日 平成15年10月28日(2003.10.28)
出願番号 特願2002−110064(P2002−110064)
出願日 平成14年4月12日(2002.4.12)
代理人
発明者 岩間 満 / 斎藤 光樹
要約 課題
バネ板材を有するクリップ付筒体において、組立時においてクリップに固定するバネ板材の弾性力が劣化することなく、また、組立の作業性の良い構造とする。

解決手段
クリップの基部に軸心方向に沿った嵌合孔部を設け、嵌合孔部に摺動可能にバネ板材を、クリップの基部に対しクリップの挟持片の延出方向と反対方向に突出させて嵌合し、クリップの基部を筒体の窓孔に挿嵌した後に、バネ板材をクリップの基部に対し摺動させてクリップの挟持片の延出方向に突出させ、先端部を筒体の内壁面又は筒体内に配設した部材により保持する。
特許請求の範囲
【請求項1】筒体の側面に設けた窓孔に、クリップの基部を挿通し、該基部にクリップの挟持片の延出方向に突出するよう板状のバネ板材を配設し、突出した先端部を筒体の内壁面又は筒体内に配設した部材により保持してクリップを筒体に装着してなるクリップ付筒体であって、クリップの基部に軸心方向に沿った嵌合孔部を設け、該嵌合孔部に摺動可能にバネ板材を、クリップの基部に対しクリップの挟持片の延出方向と反対方向に突出させて嵌合し、クリップの基部を筒体の窓孔に挿嵌した後に、バネ板材をクリップの基部に対し摺動させてクリップの挟持片の延出方向に突出させ、先端部を筒体の内壁面又は筒体内に配設した部材により保持したことを特徴とするバネ板材を有するクリップ付筒体。
【請求項2】前記バネ板材の幅を前記クリップの挟持片の延出方向から延出方向と反対方向に向かって漸次拡幅させ、前記バネ板材が、前記クリップの基部の嵌合孔部に、前記挟持片の延出方向の先端部において遊嵌し、延出方向と反対方向の後端部において密嵌するようにした請求項1に記載のバネ板材を有するクリップ付筒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒体の側面に設けた窓孔に、クリップの基部を挿通し、該基部にクリップの挟持片の延出方向に突出するよう板状のバネ板材を配設し、突出した先端部を筒体の内壁面又は筒体内に配設した部材により保持してクリップを筒体に装着してなるクリップ付筒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、筆記具を構成する筒体、例えばキャップ本体の側面に窓孔を設け、クリップの基部を窓孔に挿通し、クリップの基部に、クリップの挟持片と同延出方向に突出するバネ板材を固定し、突出した先端部を筒体の内壁面等に固定してクリップを筒体に装着してなる構造は知られている。この様なバネ板材を有するクリップ付筒体の組立方法について、図9〜図11を用いて説明するが、筒体を筆記具のキャップとして説明する。
【0003】図9に示すクリップ付キャップ101は、クリップ103の基部104にあらかじめネジ120で固定したバネ板材106を、キャップ本体102の側面102aに設けた窓孔102bにその先端部106aが下がるように撓ませて挿通させ、次いでクリップ103の基部104を窓孔102bに挿通して、挟持片105がキャップ本体102の側面102aと略平行となる状態(破線で示した状態)に配置して、バネ板材106の先端部106aをキャップ本体102の内壁面102dに圧着することにより取付ける構造である。
【0004】図10に示すクリップ付キャップ201は、クリップ203の基部204にバネ板材206をあらかじめネジ220で固定したクリップ203の挟持片205を、キャップ本体202の後端開口部202cより、側面202aに設けた窓孔202bの内側から外側に向かって挿通し、バネ板材206を撓ませながらキャップ本体202の内壁面202dに摺動させて、挟持片205をキャップ本体202の側面202aと略平行となる状態(破線で示した状態)に配置して、バネ板材206の先端部206aをキャップ本体202の内壁面202dに圧着することにより取付ける構造である。
【0005】図11に示すクリップ付キャップ301は、クリップ303の基部304をキャップ本体302の側面302aに設けた窓孔302bに挿通し、次いでバネ板材306をクリップ303の基部304に設けた溝304aに挿嵌して固定し、挟持片305をキャップ本体302の側面302aと略平行となる状態(破線で示した状態)に配置して、バネ板材306の先端部306aをキャップ本体302の内壁面302dに圧着することにより取付ける構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す従来構造のクリップ付キャップ101は、クリップ103が基部104と挟持片105とバネ板材106とでコの字を形成する形態であるため、バネ板材106は窓孔102bに撓ませて挿通させる必要があり、バネ板材106が塑性変形を起こして本来の弾性力を発揮できなくなるという心配のあるものであった。また、図10に示す従来構造のクリップ付キャップ201も、クリップ203が基部204と挟持片205とバネ板材206とでコの字を形成する形態であるため、前述のクリップ付キャップ101と同様の心配のあるものであった。また、図11に示す従来構造のクリップ付キャップ302は、キャップ本体302の内部で基部304の溝部304aに、別体のバネ板材206を位置出ししながら挿嵌しなければならないため、組立を行う難しさがあり、また、図示はしないが、ノック式ボールペン等の口金部分まで軸筒が一体となった構造では、組立て作業が特に困難なものであった。
【0007】本発明はこうした事実に鑑み、バネ板材を有するクリップ付筒体において、組立時においてクリップに固定するバネ板材の弾性力が劣化することなく、また、組立の作業性の良い構造とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題の解決をするために案出した本発明を説明する。
「1.筒体の側面に設けた窓孔に、クリップの基部を挿通し、該基部にクリップの挟持片の延出方向に突出するよう板状のバネ板材を配設し、突出した先端部を筒体の内壁面又は筒体内に配設した部材により保持してクリップを筒体に装着してなるクリップ付筒体であって、クリップの基部に軸心方向に沿った嵌合孔部を設け、該嵌合孔部に摺動可能にバネ板材を、クリップの基部に対しクリップの挟持片の延出方向と反対方向に突出させて嵌合し、クリップの基部を筒体の窓孔に挿嵌した後に、バネ板材をクリップの基部に対し摺動させてクリップの挟持片の延出方向に突出させ、先端部を筒体の内壁面又は筒体内に配設した部材により保持したことを特徴とするものである。
2.前記バネ板材の幅を前記クリップの挟持片の延出方向から延出方向と反対方向に向かって漸次拡幅させ、前記バネ板材が、前記クリップの基部の嵌合孔部に、前記挟持片の延出方向の先端部において遊嵌し、延出方向と反対方向の後端部において密嵌するものである。」
【0009】請求項1に係る発明とするのは、バネ板材及びクリップの基部を筒体の窓孔に挿通する際に、クリップの挟持片とバネ板材とがコ字型状の並列的に配列しないので、バネ板材を撓ませることなく窓孔に挿通でき、バネ板材が塑性変形を起こすことがないからである。また、あらかじめクリップの基部にバネ板材を嵌合させて一体としてあるので、クリップの基部を筒体の窓孔に挿嵌した後に、筒体の内部で、基部にバネ板材を位置出ししながら取付ける必要がなく、作業性が良い。
【0010】請求項2に係る発明とするのは、請求項1に係る発明の効果を奏すると共に、バネ板材を基部に固定する際に、バネ板材がクリップの基部の嵌合孔部に対して遊嵌しているときにはバネ板材の摺動がし易く、バネ板材が嵌合孔部に密嵌したときにはバネ板材を楔のように嵌合孔部に強固に固定できるという作用効果を奏するためである。また、基部の嵌合孔部もバネ板材の幅に対応して挟持片の延出方向から延出方向と反対方向に向かって漸次拡幅するようにすると、バネ板材が嵌合孔部に密嵌した時にしっくりと固定できるのでさらに好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を用いて説明する。尚、本実施の形態では、バネ板材を有するクリップ付筒体として万年筆のクリップ付キャップの場合について説明を行うが、本発明はキャップに限定されることなく、軸筒にクリップを取付けた筆記具本体に使用することも可能である。また、本実施の形態におけるクリップ付キャップにおいては、筆記具の筆記部側や後端部側を装着する開口部側を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。同じ部材、同じ箇所を示す場合は同じ符号を付してある。
【0012】第一の実施の形態のクリップ付キャップを図1〜図3に示す。図1は、第一の実施の形態のクリップ付キャップの断面図である。図2は、図1のクリップ付キャップの組立工程の一部を示す断面図である。図3は、図2の次工程を示す断面図である。クリップ付キャップ1は、両端が開口したキャップ本体2の側方部にクリップ3を配設するものである。キャップ本体2の前端部2aには、軸筒(図示せず)の筆記部側や後端部側を装着する前端開口部2bを設けてある。また、キャップ本体2の後端部2cには、キャップ本体2の内部に配設した中子4と螺合する頭冠5を配設してある。頭冠5は大径部5aをキャップ本体の2の後端部2cに当接し、中子4はキャップ本体2の内面に圧入状態で挿着してあるため、互いは前後動することなくキャップ本体2に固定される。
【0013】クリップ3は、基部3aをキャップ本体2の側面2dに形成した窓孔2eに挿通してあり、基部3aには、軸心方向に沿い前方に行くに従いクリップ3の挟持片3b側に近づく嵌合孔部3cを設けてある。嵌合孔部3cの内部には、クリップ3の挟持動作を補助するバネ板材6を嵌合させて固定してある。バネ板材6は断面が均一な平板状の金属部材からなり、後方部6aには上方へ曲折した起立部6bを設けてある。
【0014】次に、クリップ3のキャップ本体2への組込みについて説明を行う。図2に示すように、嵌合孔部3cに嵌合させたバネ板材6を、基部3aに対し、挟持片3bの延出方向と反対方向である後方側に突出するよう配置する。クリップ3は、挟持片3bとバネ板材6とがコ字型状の並列的に配列しないので、バネ板材を撓ませることなく窓孔に挿通することができる。尚、図中の矢印はバネ板材6の移動経路を概略的に示すものである。次に、図3に示すように、嵌合孔部3cに嵌合したバネ板材6を挟持片3bの延出方向(前方)に移動するよう摺動し、バネ板材6の前方部6cがキャップ本体2の内面に形成した凸部2fを乗り越えるよう後方部6aを押動する。起立部6bがクリップの基部3aに当接したら押動をやめ、バネ板材6の固定を終了する。
【0015】次に、バネ板材6の前方部6cをキャップ本体2の内壁面2gと中子4の外面とで挟み込むと共に、バネ板材6の前方部6cに設けた貫通孔6dを中子4に設けた突起部4aに嵌合し、バネ板材6の中間部をキャップ本体2の凸部2fに当接させて取付けてある。尚、バネ板材6は中間部を凸部2fに当接することにより、当接した部分と突起部4aに嵌合した貫通孔6dとの間でバネ板材6に撓みが生じ、後方に向かって軸心に近づく形となる。本実施の形態はこの状態で、クリップ3の挟持片3bがキャップ本体2の側面2dと略平行となる状態に設定してある。
【0016】第二の実施の形態のクリップ付キャップを図4〜図6に示す。図4は、第二の実施の形態のクリップ付キャップの断面図である。図5は、図4のクリップ付キャップの組立工程の一部を示す断面図である。図6は、図5の次工程を示す断面図である。クリップ付キャップ11は、バネ板材16を挟持片13bの延出方向から延出反対方向に向かって(前方部16cから後方部16aに向かって)厚み方向の側面が漸次拡幅するように形成してある。また、バネ板材16を固定するクリップ13の基部13aに設けた嵌合孔部13cも、バネ板材16の厚み方向の側面と対向するように内面を形成してある。尚、巾方向の側面は双方共に一定幅である。本実施の形態では、バネ板材16の延出方向の前方部16cが嵌合孔部13cの位置にある時に遊嵌し、バネ板材16の延出反対方向の後方部16aが嵌合孔部13cの位置にある時に密嵌するようにしてある。他の点は、前述の第一の実施の形態と同様としてあるため説明を省略する。図5の状態のクリップ13は、嵌合孔部13cに嵌合させたバネ板材16を、基部13aに対し、挟持片13bの延出方向と反対方向である後方側に突出するよう配置した状態である。この状態でクリップ13は、挟持片13bとバネ板材16とがコ字型状の並列的に配置しないので、前述の実施の形態と同様に、バネ板材16を撓ませることなく窓孔2eに挿通することができる。図6の状態のクリップ13は、嵌合孔部13cに嵌合させたバネ板材16を、挟持片13bの延出方向(前方)に移動するよう摺動させ、バネ板材16の先方部16cがキャップ本体12の内面に形成した凸部2fを乗り越えさせるよう後方部16aを押動し、バネ板材16の後方部16aを形状と合致する嵌合孔部13cにしっくりと密嵌させて固定を終了する。
【0017】第二の実施の形態の変形例を図7〜図8に示す。図7は、第二の実施の形態の変形例のクリップ付キャップの断面図である。図8は、図7のクリップ付キャップの組立工程の要部断面図である。クリップ付キャップ21は、バネ板材26を挟持片23bの延出方向から延出方向と反対方向に向かって(前方部26cから後方部26aに向かって)巾方向の側面が漸次拡幅するように形成してある(図8参照)。また、バネ板材26を固定するクリップ23の基部23aに設けた嵌合孔部23cも、バネ板材26の側面と対向するように内面を形成してある。尚、厚み方向の側面は双方共に一定幅である。本実施の形態の変形例では、バネ板材26の延出方向の端部(前方部26c)が嵌合孔部23cの位置にある時に遊嵌し、バネ板材26の延出反対方向の端部(後方部26a)が嵌合孔部23cの位置にある時に密嵌するようにしてある。他の点は、前述の第一の実施の形態と同様としてあるため説明を省略する。
【0018】
【発明の効果】本発明のバネ板材を有するクリップ付筒体は以上のような構造なので、組立時においてクリップに固定するバネ板材の弾性力が劣化することなく、また、組立の作業性の良い構造となった。




 

 


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