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発明の名称 筆記具の軸筒
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−305988(P2003−305988A)
公開日 平成15年10月28日(2003.10.28)
出願番号 特願2002−113139(P2002−113139)
出願日 平成14年4月16日(2002.4.16)
代理人
発明者 芳野 清隆 / 岩原 卓
要約 課題
透明な硬質の樹脂を筆記具の把持部分に該当する前軸部材として使用する場合においても、射出成形時の湯口跡が、透明という軸部材の持つ美観性を損ねたり、内在するシール等の絵柄の鑑賞を妨げたり、また、筆記時において軸筒を把持した手の感触を悪くしたりすることのない筆記具の軸筒を提供する。

解決手段
一方の端部に射出成形時の湯口跡2eを有した透明な硬質の樹脂からなる前軸部材2の内部に、該前軸部材の内面と隙間を設けて筒部材4を配し、筒部材の前端部に先端より筆記体を突出する先部材6を配し、筒部材の後端部に後軸部材7を配し、先部材及び後軸部材を筒部材に螺子嵌合又は圧入嵌合して、前軸部材2を先部材と後軸部材とで挟持すると共に、前軸部材の湯口跡を先部材あるいは後軸部材で外側から視認不能に被覆する。
特許請求の範囲
【請求項1】一方の端部に射出成形時の湯口跡を有した透明な硬質の樹脂からなる前軸部材の内部に、該前軸部材の内面と隙間を設けて筒部材を配し、筒部材の前端部に先端より筆記体を突出する先部材を配し、筒部材の後端部に後軸部材を配し、先部材及び後軸部材を筒部材に螺子嵌合又は圧入嵌合して、前軸部材を先部材と後軸部材とで挟持すると共に、前軸部材の湯口跡を先部材あるいは後軸部材で外側から視認不能に被覆してなる筆記具の軸筒。
【請求項2】前記前軸部材を、一端部に軸径が小径の小径部を設け且つ該小径部に湯口跡を設けた形状とし、小径部を先部材あるいは後軸部材で被覆してなる請求項1に記載の筆記具の軸筒。
【請求項3】前記前軸部材の湯口跡を有する端部と、該端部を被覆する先部材あるいは後軸部材との間に、環状の弾性部材を配設し、前軸部材を先部材と後軸部材とで挟持してなる請求項1又は2に記載の筆記具の軸筒。
【請求項4】前記前軸部材の湯口跡を、該湯口跡を有する端部に形成した凹部内に設けてなる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の筆記具の軸筒。
【請求項5】前記前軸部材が硬質アクリル樹脂からなる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の筆記具の軸筒。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記具の軸筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、射出成形により形成した樹脂からなる複数の筒状の軸部材を連設して軸筒を構成する筆記具は良く知られており、その軸部材を透明な樹脂で形成することにより、軸筒の内部構造を外部より鑑賞できる構造としたものが近年好まれている。尚、このような透明の軸部材を用いた筆記具では、透明な軸部材の内部に、筒体を内周面と若干の隙間を設けて配設した構造がある。このような構造では、筒体の表面にシール等の薄手のシート部材を貼付けて、外部より透明な軸部材を透してシール等の絵柄が鑑賞可能な構造とした趣向性のあるものも知られている。尚、外部よりシール等の絵柄を鑑賞できる構造とする場合には、軸筒に配設したクリップが鑑賞を妨げることのない位置である把持部分に、前軸部材として使用することが多い。
【0003】ところで、前述した透明な軸部材の内部に筒体を配設する構造のものでは、当然、その用途的に軸部材を形成する樹脂材は透明度の高いものが好まれ、また、前軸部材と筒体との間に隙間を形成することから、必然的に材質は硬質な例えば硬質アクリル樹脂のように透明度が高いものが選択される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、硬質アクリル樹脂のように透明度の高いものでは、射出成形時の湯口跡が例え小さいものであっても、その存在が目に付き易く、湯口跡が外部に露出した場合には、湯口跡が、透明という軸部材の持つ美観性を損ねたり、内在するシール等の絵柄の鑑賞の妨げになるという問題があった。また、特に、透明な硬質の軸部材を、筆記具の把持部分に該当する前軸部材として使用する場合には、軸部材の材質が硬いが故に湯口跡も硬く、手に湯口跡が接触した時に、軸筒を把持した手の感触が悪くなるという問題があった。
【0005】本発明はこうした事実に鑑み、透明な硬質の樹脂を筆記具の把持部分に該当する前軸部材として使用する場合においても、射出成形時の湯口跡が、透明という軸部材の持つ美観性を損ねたり、内在するシール等の絵柄の鑑賞を妨げたり、また、筆記時において軸筒を把持した手の感触を悪くしたりすることのない筆記具の軸筒を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題の解決をするために案出した本発明を説明する。
「1.一方の端部に射出成形時の湯口跡を有した透明な硬質の樹脂からなる前軸部材の内部に、該前軸部材の内面と隙間を設けて筒部材を配し、筒部材の前端部に先端より筆記体を突出する先部材を配し、筒部材の後端部に後軸部材を配し、先部材及び後軸部材を筒部材に螺子嵌合又は圧入嵌合して、前軸部材を先部材と後軸部材とで挟持すると共に、前軸部材の湯口跡を先部材あるいは後軸部材で外側から視認不能に被覆してなる筆記具の軸筒。
2.前記前軸部材を、一端部に軸径が小径の小径部を設け且つ該小径部に湯口跡を設けた形状とし、小径部を先部材あるいは後軸部材で被覆してなる前記1項に記載の筆記具の軸筒。
3.前記前軸部材の湯口跡を有する端部と、該端部を被覆する先部材あるいは後軸部材との間に、環状の弾性部材を配設してなる前記1項又は2項に記載の筆記具の軸筒。
4.前記前軸部材の湯口跡を、該湯口跡を有する端部に形成した凹部内に設けてなる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の筆記具の軸筒。
5.前記前軸部材が硬質アクリル樹脂からなる前記1項ないし3項のいずれか1項に記載の筆記具の軸筒。」
【0007】請求項1に係る発明とするのは、前軸部材の端部に設けた湯口跡を、先部材あるいは後軸部材で被覆して外部に露出させないことにより、湯口跡が、透明という軸部材の持つ美観性を損ねたり、内在するシール等の絵柄の鑑賞を妨げたり、また、筆記時において軸筒を把持した手の感触を悪くしたりすることがなくなるからである。
【0008】請求項2に係る発明とするのは、前軸部材の湯口跡がある部分を小径とすることにより、前軸部材の外面と該前軸部材に連設した先部材あるいは後軸部材の外面との段差をなくすことができるからである。
【0009】請求項3に係る発明とするのは、軸筒への把持力により前軸部材に回転方向の力が加わっても、前軸部材が当接する弾性部材の摩擦力で、回転を防ぐことができるからである。また、弾性部材自体は湯口跡と共に被覆されるので、外部に露出して筆記具の美観を損ねることもない。
【0010】請求項4に係る発明とするのは、湯口跡を凹部内に設けることにより、湯口跡が前軸部材に連設する先部材あるいは後軸部材と接触することがないので、連設の妨げになることを防げるためである。また、前記の弾性部材を配設した場合においても、湯口跡が弾性部材に当接しないので、弾性部材を湯口跡で切断してしまうことがない。
【0011】請求項5に係る発明とするのは、前述の効果を有すると共に、硬質アクリル樹脂特有の透明性により、前軸部材に内在させたシール等の絵柄が特に良く見え、好ましいからである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を用いて説明する。尚、本実施の形態では、ノック式ボールペンの軸筒の場合について説明を行うが、本発明はボールペンに限定されることなく、万年筆やシャープペンシルあるいはサインペン等の筆記具の軸筒に使用することができる。また、本実施の形態におけるノック式ボールペンにおいては、筆記具の筆記体がある側を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。同じ部材、同じ箇所を示す場合は同じ符号を付してある。
【0013】本実施の形態のノック式ボールペンを図1〜図3に示す。図1は、本実施の形態のノック式ボールペンの要部を断面とした全体図である。図2は、図1の要部拡大断面図である。図3は、要部分解図である。ノック式ボールペン1は、透明な硬質アクリル樹脂からなる筒状の前軸部材2の内部に、前軸部材2の内面2aと隙間3を設けて筒部材4を配し、筒部材4の前端部4aに先端よりレフィル5の筆記体5aを突出する先部材6を配し、筒部材4の後端部4bに筒状の後軸部材7を配して軸筒8を構成してある。尚、本実施の形態においては、先部材6を筒部材4に、先部材6の外面に形成した雄螺子部6aを筒部材4の内面に形成した雌螺子部4cに螺子嵌合して装着してある。また、後軸部材7を筒部材4に、筒部材4の後端部4bを後軸部材7の前端開口部7aに圧入嵌合して装着してある。また、本発明の要旨とは関係ないため詳述はしないが、後軸部材7の後端部7bには、挟持片9aを有したクリップ体9を配設してあり、その後端からは、後軸部材7の内部に配設したノック機構(図示せず)を操作するノック体10を突出して配設してある。
【0014】ノック式ボールペン1は、前軸部材2の後端部2bに、前軸部材2の外形より一段軸径が小径の小径部2cを設けてあり、その小径部2cに凹部2dを形成し、凹部2dに射出成形時の湯口跡2eを設けてある。また、図2に示すように、前軸部材2に形成された湯口跡2eは、後軸部材7の前端部7cに被覆され、外側から視認不能な状態で組み立ててある。また、本実施の形態は図に示す通り、前軸部材2から後軸部材7に至る外面は、略面一状に連続している。また、前軸部材2の小径部2cと、後軸部材7の前端開口部7aに形成した段部7dとの間には、ゴム樹脂からなるOリング11を配設してある。したがって、前軸部材2は、先部材6と後軸部材7との間にOリング11を介して狭持され、Oリングで前軸部材2の回転を防止する状態で保持してある。尚、本実施の形態では、湯口跡2eが凹部2d内に設けられているので、Oリング11に湯口跡2eが当接しない。
【0015】図4は、他の実施の形態の要部拡大断面図である。図に示すように、本実施の形態では、前軸部材20の後端部20bに小径部を形成していないので、後軸部材70が前軸部材20に対して一段盛り上がった状態で、湯口跡20eを外側から視認不能に被覆している。尚、本実施の形態では、前軸部材20と、後軸部材70の前端開口部70aに形成した段部70cとの間に、ゴム樹脂からなるOリング11を配設してある。他の点は、前述の実施の形態と同様としてあるため説明を省略する。
【0016】
【発明の効果】本発明の筆記具の軸筒は以上のような構造なので、射出成形時の湯口跡が、透明という軸部材の持つ美観性を損なったり、内在するシール等の絵柄の鑑賞を妨げたり、また、筆記時において軸筒を把持した手の感触を悪くしたりすることのないものとなった。




 

 


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