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発明の名称 筆記具のクリップ付筒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−251992(P2003−251992A)
公開日 平成15年9月9日(2003.9.9)
出願番号 特願2002−53518(P2002−53518)
出願日 平成14年2月28日(2002.2.28)
代理人
発明者 斎藤 光樹
要約 課題
筆記具のクリップ付筒体において、所望によりクリップ本体を筒体の側面に対して接近あるいは離間することを可能とすると共に、長期の使用に耐え得ることができ、加工性及び組立作業性の良い構造とする。

解決手段
操作体を操作部より軸心に沿った方向にカム部を延設して形成し、操作体に操作部とカム部とを連通する貫通孔を設け、貫通孔の孔巾より巾広の抜止部を設けた軸材を抜止部が操作部側に位置するように貫通孔へ挿入し、抜止部と反対側の軸材の端部を筒体内で保持し、一端部を軸材の抜止部に当接し他端部を操作体の操作部に当接する弾性体を配設し、弾性体の弾発力で操作体の操作部を筒体の端部に当接させて操作体を筒体に装着する。
特許請求の範囲
【請求項1】筆記具を構成する筒体に配設した、筒体より露出した回動可能な操作部と筒体内に位置するカム部とを有する操作体の操作部を回動することにより、クリップの基部に設けたカム受部がカム部の回動にともない筒体の径方向に変位して、クリップの挟持片が筒体の側面に対して接近あるいは離間する構造であって、前記操作体を操作部より軸心に沿った方向にカム部を延設して形成し、操作体に操作部とカム部とを連通する貫通孔を設け、貫通孔の孔巾より巾広の抜止部を設けた軸材を抜止部が操作部側に位置するように貫通孔へ挿入し、抜止部と反対側の軸材の端部を筒体内で保持し、一端部を軸材の抜止部に当接し他端部を操作体の操作部に当接する弾性体を配設し、弾性体の弾発力で操作体の操作部を筒体の端部に当接させて操作体を筒体に装着したことを特徴とする筆記具のクリップ付筒体。
【請求項2】操作体を筒体の端部から離間する軸心方向に移動可能とし、操作体を移動した際に筒体よりカム部が露出することを特徴とする請求項1に記載の筆記具のクリップ付筒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記具のクリップ付筒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、クリップ付きの筆記具においては、クリップの挟持片が軸筒等の側面より外方に突出していることから、挟持片が筆記時に軸筒を把持した手に触れて邪魔になることが問題視されている。また、クリップがキャップに付いている筆記具においても、筆記時にはキャップを軸筒の後端に装着して筆記を行うことから同様の問題が生じている。
【0003】ところで、前述の問題を解消する方法として、例えば、筆記具を構成する軸筒やキャップ等の筒体の端部に取付けた頭冠等を回動操作することにより、クリップの挟持片が筒体の側面に対して接近したり離間したりする構造が知られている。この様な従来構造のクリップ付キャップを図10〜図13を用いて説明する。図10は、従来構造のクリップ付キャップ101の縦断面図で、クリップ103の挟持片103aがキャップ本体102の側面から離間した状態を示す図であり、ポケット等の被着体を挟持片103aとキャップ本体102の側面とで挟持して保持することができる状態である。図11は、図10のE−E線端面拡大図を示す。また、図12は、従来構造のクリップ付キャップ101の縦断面図で、クリップ103の挟持片103aがキャップ本体102の側面に接近した状態を示す図であり、筆記時にクリップ付キャップ101を軸筒の後端に装着して筆記を行っても、挟持片103aがキャップ本体102の側面に接近しているため、軸筒を把持した手に挟持片103aが接触し辛く邪魔になり難い状態である。図13は、図12のF−F線端面拡大図を示す。
【0004】従来構造は、操作部材105には頭冠111とカム部材106を固着した軸材108とを固着してある。また、カム部材106は円形状に形成してあり、円の中心からずれた位置に軸材108を固着する丸孔106aを形成してある。したがって、頭冠111を回動操作するとカム部材106が軸材180の中心に対してカム運動を行う構造である。また、クリップ103の基部103bにはカム部材106に連動してカム運動を行うカム受部103cを形成してあり、カム部材106のカム運動に伴いキャップ本体102の径方向に変位する構造である。
【0005】次に、クリップ付キャップ101が図10の状態から図12の状態に変化する構造を詳述する。クリップ付キャップ101のキャップ本体102の頭端部102cに取付けた頭冠111を180度の回動操作を行うことにより、頭冠111に固着した操作部材105と操作部材105に螺子嵌合した軸材108及び軸材108に固着したカム部材106がカム運動をして、クリップ103の基部103bに設けたカム受部103cを上方に押し上げ、図10の状態から図12の状態となる。図12の状態の頭冠111をさらに180度の回動操作を行うかあるいは180度戻すかにより、図10の状態に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来構造のものでは軸材108とカム部材106は別体で形成してあり、カム部材106に形成した丸孔106aに別体で形成した軸材108を挿通して固着する加工方法が用いられている。したがって、大量生産には不向きであり、結果的にコストアップを招いていた。
【0007】さらに、カム部材106は軸材108の中間部で孤立した位置にあるので、カム部材106の丸孔106aと軸材108とを小面積でしか固着することができず、固着力が経時的に劣化したりあるいは過度な負荷が掛かることにより、カム部材106が軸材108から外れる場合があり、操作部材105の動きに対しカム部材106が空回りして操作不能になる心配があった。また、頭冠111に固着した操作部材105を回動することにより、軸材108が回動しカム部材106が回動する構造となっているが、螺子嵌合が緩んでしまうと操作部材105の動きに対し軸材106が連動して回動しないという心配もある。この心配を解消するために接着剤で固着することも考えられるが、接着を行うことにより加工数が増えてしまう。さらに、組立時においては、キャップ本体102の中にある軸材108のフランジ状の先端部に形成したすきわり部108cに螺子回しをあてがい、キャップ本体102の頭端部102cとの隙間を調整しながら操作部材105を軸材108に螺子嵌合で装着しなければならず、螺子を硬く締め過ぎると操作部材105の動きが硬くなり回動操作がやり難くなり、螺子が緩すぎると部材間にガタが生じるという問題があった。
【0008】本発明はこうした事実に鑑み、筆記具のクリップ付筒体において、所望によりクリップ本体を筒体の側面に対して接近あるいは離間することを可能とすると共に、長期の使用に耐え得ることができ、加工性及び組立作業性の良い構造とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題の解決するために案出した本発明を説明する。
「1.筆記具を構成する筒体に配設した、筒体より露出した回動可能な操作部と筒体内に位置するカム部とを有する操作体の操作部を回動することにより、クリップの基部に設けたカム受部がカム部の回動にともない筒体の径方向に変位して、クリップの挟持片が筒体の側面に対して接近あるいは離間する構造であって、前記操作体を操作部より軸心に沿った方向にカム部を延設して形成し、操作体に操作部とカム部とを連通する貫通孔を設け、貫通孔の孔巾より巾広の抜止部を設けた軸材を抜止部が操作部側に位置するように貫通孔へ挿入し、抜止部と反対側の軸材の端部を筒体内で保持し、一端部を軸材の抜止部に当接し他端部を操作体の操作部に当接する弾性体を配設し、弾性体の弾発力で操作体の操作部を筒体の端部に当接させて操作体を筒体に装着したことを特徴とする。
2.操作体を筒体の端部から離間する軸心方向に移動可能とし、操作体を移動した際に筒体よりカム部が露出することを特徴とする。」
【0010】本発明では、操作体の操作部より軸心に沿った方向にカム部を延設することにより、カム部と操作部とが操作体として一体的な構造となるため、長期の使用を行ってもカム部と操作部とは常に一体で動作して操作不能になることがない。また、カム部が操作部と一体構造であることから強度的に優れ、樹脂材で成形することが可能であり、射出成形金型を用いて大量加工をすることが容易である。また、軸材の抜止部と操作体の操作部との間に弾性体を介在させることにより、弾性体の弾発力で操作体の操作部が筒体の端部に当接する構造としてあるので、操作体を筒体に装着する際に、操作部と筒体の端部との隙間に気を配らずに組立を行っても、回動操作に不調が生じることがなく、部材間にガタが生じることがない。
【0011】また、操作体を筒体の端部から離間する軸心方向に移動可能とし、操作体を移動した際に筒体よりカム部が露出するようにすることで、操作体を移動して露出させ、カム部に潤滑油等を塗布することにより、カム部とカム受部との摺動によるカム運動が滑らかになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を用いて説明する。尚、本実施の形態においては、クリップ付筒体として筆記具の軸筒に装着するクリップ付キャップについて説明を行うが、本発明のクリップ付筒体はキャップに限定されることなく、後方部にクリップを備えた筆記具の軸筒に使用しても良い。また、本実施の形態におけるクリップ付キャップにおいては、筆記具の筆記部側や後端部側を装着する開口部がある側を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。同じ部材、同じ箇所を示す場合は同じ符号を付してある。
【0013】本実施の形態のクリップ付キャップの第一状態(クリップの挟持片がキャップ本体から離間した状態)を図1〜図4に示す。図1は本実施の形態のクリップ付キャップの縦断面図で、図2は図1の要部拡大図である。また、図3は図2のA−A線端面図で、図4は図2のB−B線端面図である。クリップ付キャップ1は、両端が開口したキャップ本体2の側方部にクリップ3を配設してある。キャップ本体2の前端部2aには、軸筒(図示せず)の筆記部側や後端部側を装着する前端開口部2bを形成してある。また、キャップ本体2の後端部2cには、キャップ本体2に対して回動可能な操作体4の操作部5を後端開口部2dより突出させて装着してある。
【0014】操作体4は、円形状に形成した操作部5の前方部より軸心に沿った方向に延設した円形状のカム部6を形成してあり、操作部5とカム部6とを連通する貫通孔7を形成してある。尚、貫通孔7は操作部5の中心とは同心位置で、カム部6の中心とはずれた位置としてあるため、操作体4を回動操作するとカム部6が貫通孔7の中心に対してカム運動を行う構造である。また、貫通孔7の内部には、貫通孔7の内径より大径の抜止部8aを後端部に形成した軸材8を配設してあり、軸材8の前端部に形成した雄螺子部8bをキャップ本体2の内部に圧入して固設した軸受部材9の雌螺子部9aに螺子止めしてある。本実施の形態では螺子止めに際し、軸材8の抜止部8aに形成したすきわり部8cに螺子回しをあてがい螺子嵌合を行ってある。また、一端部を抜止部8aに他端部を操作部5に当接してコイルスプリング10を圧縮状態で配設してあり、コイルスプリング10の弾発力で操作部5をキャップ本体2の後端部2cに当接するようにしてある。尚、操作部5に嵌めた頭冠11は螺子嵌合及び接着剤を併用して操作部5に固着してある。
【0015】クリップ3は挟持片3aをキャップ本体2の側面に対して平行に配設してあり、基部3bをキャップ本体2の側面に形成した開口窓2eに挿入してある。また、基部3bには操作体4のカム部6に摺接してカム運動を行うカム受部3cを形成してあり、頭冠11を回動操作することによりカム部6が回動し、それにカム受部3cが連動して基部3bがキャップ本体2の径方向に変位して、挟持片3aがキャップ本体2の側面に対して接近あるいは離間する構造としてある。尚、図3に示すように、カム受部3cは横側面が開口した空間部で、空間部の挟持片3a側の内壁とその反対側の内壁は互いに離れるように中央が凹んだ曲面にしてカム部6を常に摺接させる一般的なカム受け形状としてある。また、図2に示すように、カム受部3cの前方には上下に長い長孔3d(図4参照)を軸心に沿って形成してあり、基部3bの動きに対して長孔3dに挿通した軸材8が干渉しないようにしてある。
【0016】第一状態のクリップ付キャップ1は、図3に示すようにカム部の厚みのある方が挟持片3a側(図中上側)にあり、クリップ3の基部3bに形成したカム受部3cが上方に押し上げられているため、挟持片3aがキャップ本体2の側面より離間した状態となり(図1参照)、ポケット等の被着体を挟持片3aとキャップ本体2の側面とで挟持して保持することができる状態である。
【0017】第一状態の頭冠11に180度の回動操作を行うことにより、クリップ付キャップ1は図5〜図8に示す第二状態(クリップの挟持片がキャップ本体に接近した状態)となる。図5は本実施の形態のクリップ付キャップの第二状態を示す縦断面図で、図6は図5の要部拡大図である。図7は図6のC−C線端面図で、図8は図6のD−D線端面図である。図7に示すように第二状態は、カム部6の厚みのある方が挟持片3aの反対側(図6参照)にあり、クリップ3の基部3bに形成したカム受部3cが下方に押し下げられているため、挟持片3aがキャップ本体2の側面に接近した状態(図5参照)である。したがって、クリップ付キャップ1を軸筒(図示せず)の後端に装着して筆記を行っても、挟持片3aがキャップ本体2の側面に接近しているため、軸筒を把持した手に挟持片3aが接触し辛く邪魔になり難い状態である。
【0018】本実施の形態では図5に示すように、第二状態において挟持片3aをよりキャップ本体2の側面に接近させるために、挟持片3aの先端に設けた玉部3eが没入する没入孔2fをキャップ本体2の側面に形成してある。また、図9に示すように操作体4をキャップ本体2の後端面から離間する方向にコイルスプリング10が収縮できる範囲で移動させて、カム部6を露出させることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の筆記具のクリップ付筒体は以上のような構造なので、長期の使用に耐え得ることができ、加工性及び組立作業性の良いものとなった。




 

 


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