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発明の名称 ボールペン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−182283(P2003−182283A)
公開日 平成15年7月3日(2003.7.3)
出願番号 特願2001−385140(P2001−385140)
出願日 平成13年12月18日(2001.12.18)
代理人
発明者 岩渕 陽一
要約 課題
インキ収容部材やチップチップホルダーを特定の材質で形成するのではなく、簡単な構造でかつ従来から用いている材質で形成可能で、インキ収容部材にクラックの発生し難い、ボールペンを得ることにある。

解決手段
先端にボールを回転自在に設けたボールペンチップを具備したチップホルダーの後端部を、ボールペン用インキを直詰めしたインキ収容部材の先端開口部の内壁に形成した凸部に、圧入装着してなるボールペンであって、前記チップホルダーの後端部の内壁に後端開口部側の内径が幅広となる段部及び/または前記チップホルダーの後端部の外壁に後端開口部側の外径が幅狭となる段部を、該段部を構成する接合面が前記凸部に対向した位置よりインキ収容部材の先端開口部側に位置するように設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】先端にボールを回転自在に設けたボールペンチップを具備したチップホルダーの後端部を、ボールペン用インキを直詰めしたインキ収容部材の先端開口部の内壁に形成した凸部に、圧入装着してなるボールペンであって、前記チップホルダーの後端部の内壁に後端開口部側の内径が幅広となる段部及び/または前記チップホルダーの後端部の外壁に後端開口部側の外径が幅狭となる段部を、該段部を構成する接合面が前記凸部に対向した位置よりインキ収容部材の先端開口部側に位置するように設けたことを特徴とするボールペン。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ収容部材の先端開口部に、ボールペンチップを先端部に具備したチップホルダーを装着してなるボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ボールペン用インキを直に収容した軸筒の先端開口部に、ボールペンチップを先端部に具備したチップホルダーの後端部を圧入装着してなるボールペン、いわゆる直詰め式ボールペンと呼ばれているものや、ボールペン用インキを直に収容したインキ収容筒の先端開口部に、ボールペンチップを先端部に具備したチップホルダーの後端部を圧入装着してなるボールペンレフィルを軸筒内に収容してなる、一般的な構造のボールペンはよく知られている。
【0003】前述した従来のボールペン用インキを直詰めしたボールペンにおいては、チップホルダーの後端部を、軸筒やボールペンレフィールのインキ収容筒等のインキ収容部材の先端開口部に装着する際は、先端開口部の内壁に形成したリング状の凸部とチップホルダーの後端部を圧入装着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インキ収容部材の内壁に形成した凸部とチップホルダーの後端部を圧入装着する場合には、圧入力が弱いと容易に抜け落ちしてしまったり、インキ収容部材の内壁に形成した凸部とチップホルダーの後端部に間隙が生じると、この間隙にインキが進入し、インキ収容部材の先端開口部からインキ漏れが発生する問題があるので、インキ収容部材の内壁に形成した凸部の内径と、チップホルダーの後端部の外径はある程度の圧入代を必要とする。
【0005】しかし、インキ収容部材に形成した凸部の内径寸法及び/またはチップホルダーの後端部の外径寸法のバラツキが大きいと、強圧入となってしまうことがあり、前記応力が多大に加わり、インキ収容部材が合成樹脂で成形されている場合には該インキ収容部材の先端部にクラックが発生する問題があった。
【0006】前記問題を解消するには、インキ収容部材とチップホルダーの後端部との圧入力を低く設定し、材質の特性により抜け落ちし難いようにする方法があるが、インキ収容部材とチップホルダーの材質を滑りが悪いような相性となる材質のものを特定しなければならなく、現実的に採用しがたいという問題がある。また、接着や溶着等により固着するという方法も考えられるが、製造コストがアップしてしまうという問題がある。また、インキ収容部材に形成した凸部の内径寸法及び/またはチップホルダー後端部の外径寸法の精度を厳密に設定することも製造コストのアップにつながるという問題がある。
【0007】本発明はこうした問題に鑑み、インキ収容部材やチップチップホルダーを特定の材質で形成するのではなく、簡単な構造でかつ従来から用いている材質で形成可能で、インキ収容部材にクラックの発生し難い、ボールペンを得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端にボールを回転自在に設けたボールペンチップを具備したチップホルダーの後端部を、ボールペン用インキを直詰めしたインキ収容部材の先端開口部の内壁に形成した凸部に、圧入装着してなるボールペンであって、前記チップホルダーの後端部の内壁に後端開口部側の内径が幅広となる段部及び/または前記チップホルダーの後端部の外壁に後端開口部側の外径が幅狭となる段部を、該段部を構成する接合面が前記凸部に対向した位置よりインキ収容部材の先端開口部側に位置するように設けたものである。
【0009】本発明でいうボールペンとは、少なくともボールペン用インキを収容したインキ収容筒、ボールを回転自在に抱持したボールペンチップ及びチップホルダーからなるボールペンレフィルを軸筒内に配設したボールペンであってもよいし、軸筒に直接、ボールペン用インキを収容したいわゆる直詰めタイプのボールペンであってもよい。
【0010】従って、本発明におけるインキ収容部材とは、例えば軸筒内にボールペンレフィルを収容した構造の場合にはボールペンレフィルにおけるインキ収容筒のことであり、軸筒に直接ボールペン用インキを収容した構造の場合には軸筒を示すものである。また本発明は、材質に限定されるものではないが、軸筒に直接、ボールペン用インキを収容した構造の場合には、軸筒の先端開口部及びその近傍は、筆記時の筆圧によっても応力が大きく加わり、特に、インキ収容部材の先端部を先細状とし、筆記時のボールペンチップやボールの筆記先端部を見易くした構造においては、インキ収容部材の先端開口部における肉厚は、他のインキ収容部材の先端部の肉厚に比べ薄くなっているため、クラックが発生しやすいので、その効果は特に顕著である。
【0011】インキ収容部材の材質は、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリルニトリルスチレン等の合成樹脂材料やステンレス鋼、アルミニウム、黄銅等の金属材料等が挙げられる。チップホルダーの材質は、ポリアセタール、ポリプロピレン、アクリルニトリルスチレン等の合成樹脂材料が挙げられる。チップホルダーの後端部の形状については、円筒状、楕円形、多角形等、特に限定されるものでない。
【0012】ボールペン用インキも、一般的に知られている水性インキ、油性インキ、剪断減粘性インキ等、ボールペンに使用するインキであって、インキ収容部材に直に収容可能なボールペン用インキであれば特に限定されない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。同じ部材、同じ箇所を示すものは同じ符号を付す。図1〜図3に示す第1の実施の形態を示すボールペン1は、インキ収容部材である軸筒2に直にボールペン用インキを収容してなる直詰め式のボールペンであり、チップホルダー6をポリアセタール(POM)樹脂で、軸筒2をポリカーボネート(PC)樹脂で形成してある。チップホルダー6の先端に、後端に開口したインキ通路9が連通した嵌着孔8を設け、この嵌着孔8に先端にボール13を回転自在に設けたボールペンチップ12を装着し、さらにインキ収容部材である軸筒2の先端開口部3に、チップホルダー6の後端部7を、先端開口部3内に形成した凸部5に圧入して装着してある。チップホルダー6の後端部7には、後端開口部11側が幅広となる段部10を、該段部10を構成する垂直状の接合面10aが軸筒2の凸部5に対向した位置より、軸筒の先端開口部3側に位置するように形成してある。チップホルダー6の後端部7の内径:K1、段部10の内径:L1は、K1<L1となっている。
【0014】軸筒2の内部には、ボールペン用インキとして剪断減粘性を有するインキ15と、該インキ15の後端に当接しインキの消費と共に追従するグリース状のフォロア16を直詰めしてある。軸筒2の後端開口部には、軸筒2の内部と外部を連通する空気孔17aを有した尾栓17が装着してあり、インキ15及びフォロア16が軸筒の後端開口部から飛び出さないようにしてある。
【0015】軸筒の先端開口部3から凸部5までの内径を、チップホルダーの後端部7の外径より大きくすることにより、先端開口部3から凸部5の手前まで、チップホルダーの後端部7との間に非圧入嵌合部となる空間部14が形成してあるできる。非圧入嵌合部となる空間部14を形成することによって、筆記による応力が軸筒の先端部4に掛かり難くなる。
【0016】図4に示す第2の実施の形態のボールペン101は、チップホルダー106の後端部の107内壁を、後端開口部111側が段々に幅広となる2つの段部110、110’を形成したものである。チップホルダー106の後端部107の内径:K2、1段目の段部110の内径:L2、2段目の段部110’の内径:L2’は、K2<L2<L2’となっている。それ以外は、第1の実施の形態のボールペン1と同様としてある。本実施の形態では、段部110の接合面110a及び、段部110’の接合面110a’を、軸筒2の凸部5に対向した位置よりチップホルダー106の先端側に位置するように設けてあるが、少なくとも一つの接合面が軸筒2の凸部5に対向した位置より軸筒の先端開口部3側に位置するように設ければよい。
【0017】図5に示す第3の実施の形態のボールペン201は、チップホルダー206の後端部207の内壁に、第1の実施の形態のボールペン1と同様にして段部210を形成してあり、該段部210を構成する接合面210aを傾斜状に形成してある。段部210を構成する傾斜状の接合面210aが軸筒2の凸部5に対向した位置より、軸筒の先端開口部3側に位置するように形成してある。チップホルダー206の後端部207の内径:K3、段部210の内径:L3は、K3<L3となっている。それ以外は、第1の実施の形態のボールペン1と同様としてある。
【0018】図6に示す第4の実施の形態のボールペン301は、チップホルダー306の後端部307の外壁に、後端開口部311側の外径が幅狭となる段部310を、該段部310を構成する垂直状の接合面310aが軸筒302の凸部305に対向した位置より、軸筒の先端開口部303側に位置するように形成してある。チップホルダー306の後端部307の外径:K4、段部310の外径:L4は、K4>L4となっている。それ以外は、第1の実施の形態のボールペン1と同様としてある。
【0019】本実施の形態では、チップホルダーをポリアセタール(POM)樹脂、軸筒をポリカーボネート(PC)樹脂で形成しているがこれに限るものでなく、ポリプロピレン(PP)樹脂、ペット(PET)樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂等、従来から用いている材質でチップホルダーまたは軸筒を形成可能である。また、段部を構成する接合面は、インキ収容部材の先端部の内壁に形成した凸部に対向した位置より、チップホルダーの軸心方向でチップ先端側に位置していれば、垂直状、傾斜状またはR状等、特に限定されない。
【0020】段部は、チップホルダーの後端部の内側へ撓み易い構造としてチップホルダー後端部の肉圧を徐々に薄くした、テーパー状に形成すると良いと思われるかもしれないが、凸部とチップホルダー後端部が当接した時に、後端部全体が内側へ撓みやすくなってしまい、チップホルダーのインキ収容部材への圧入力が低下してしまい、チップホルダーがインキ収容部材から抜け落ちてしまうという恐れがあり、好ましくない。
【0021】段部を構成する接合面を、軸筒の凸部に対向した位置よりチップホルダーの先端側に位置するように設けることにより、チップホルダーの後端部を軸筒に圧入装着する時に、チップホルダーの後端部が軸筒の凸部に当接すると、接合面が支点となってチップホルダーの段部の部分は内側へ撓むので、寸法のバラツキがある程度大きくても容易に装着でき、さらに装着による応力を減少することができる。また、内側へ撓んだチップホルダーの後端部は元に戻ろうとする力が発生するので、軸筒より容易に抜け落ちることがない。
【0022】
【発明の効果】本発明のボールペンは前述したような構造なので、インキ収容部材やチップチップホルダーを特定の材質で形成するのではなく、簡単な構造でかつ従来から用いている材質で、ボールペン用インキを直詰めしたインキ収容部材にボールペンチップを具備したチップホルダーを圧入装着した構造のボールペンを形成しても、インキ収容部材等にクラックの発生がし難い、ボールペンを得ることができた。




 

 


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