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発明の名称 ボ−ルペンチップ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−170692(P2003−170692A)
公開日 平成15年6月17日(2003.6.17)
出願番号 特願2001−372807(P2001−372807)
出願日 平成13年12月6日(2001.12.6)
代理人
発明者 町田 稔 / 守山 徳男
要約 課題
チップ内にコイルスプリングを配設するボールペンチップにおいて、インキ出がスムーズで、かつコイルスプリングの待機位置が安定したボールペンチップを提供する。

解決手段
チップ本体に、一部がチップ先端より臨出したボ−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの後方に配設した、後端部にコイル部の外径より膨出し、チップ本体の内径より大きい膨出部を有したコイルスプリングによって、ボールをチップ先端の内壁面に押圧するように嵌着してなるボ−ルペンチップであって、前記ボールペンチップの後端部に、前記膨出部を保持する、凹状の保持部を形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】チップ本体に、一部がチップ先端より臨出したボ−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの後方に配設した、後端部にコイル部の外径より膨出し、チップ本体の内径より大きい膨出部を有したコイルスプリングによって、ボールをチップ先端の内壁面に押圧するように嵌着してなるボ−ルペンチップであって、前記ボールペンチップの後端部に、前記膨出部を保持する、凹状の保持部を形成したことを特徴とするボ−ルペンチップ。
【請求項2】前記チップ本体の後端部が、チップ後端開口部に向って拡径する略円錐形状であることを特徴とする請求項1に記載のボ−ルペンチップ。
【請求項3】前記凹状の保持部が、チップ後端側を傾斜させた傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1ないし2に記載のボ−ルペンチップ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルスプリングによりボ−ルを常に前記チップ先端の内壁面に押圧してなるボ−ルペンチップに関する。
【0002】
【従来技術】従来から、コイルスプリングによりボ−ルを常にチップ先端内壁面に押圧してなる弁機構を具備したボ−ルペンチップは知られている。また、そうしたコイルスプリングの形状については様々なものが提案または開示されており、特開平11−263093号公報「ボールを筆記媒体とするペン先部」により、後端部に先端外径より膨出した膨出部を有した形状のものも開示されていて、作業効率や生産数のアップを鑑みて、振動を利用した部品供給装置を用いて、前記コイルスプリングをチップ内に自動的に供給して組立を行う自動組立機による組立に適したコイルスプリング形状が開示されている。
【0003】また、チップ本体内にコイルスプリングを配設する方法として、チップ本体の後端部を内側へかしめたり、チップの後端部内に保持部材を装着したりする方法等、数多く提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、チップ後端部を内側へかしめたり、チップ後端部の内径を縮小することによって形成される段部等、インキ後端開口部の内径より縮径したコイルスプリングの保持部では、インキ流路を阻害し、スムーズなインキ出が得られなくなるという問題があった。また、チップ後端部を内側へかしめたり、チップ後端部の内径を縮小することによって形成される段部等では、コイルスプリングの待機位置にバラツキが発生し、ボールを押圧する弾発力にもバラツキが発生していた。さらに、ボールペンチップの後端部内に保持部材を装着する場合には、チップ内壁と保持部材との間に空気が溜り易く、この空気によってインキ出不良や筆跡不良を起こす恐れがあった。
【0005】本発明は上記問題に鑑み、チップ内にコイルスプリングを配設するボールペンチップにおいて、インキ出がスムーズで、かつコイルスプリングの待機位置が安定したボールペンチップを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために本発明では、チップ本体に、一部がチップ先端より臨出したボ−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの後方に配設した、後端部にコイル部の外径より膨出し、チップ本体の内径より大きい膨出部を有したコイルスプリングによって、ボールをチップ先端の内壁面に押圧するように嵌着してなるボ−ルペンチップであって、前記ボールペンチップの後端部に、前記膨出部を保持する、凹状の保持部を形成するものである。
【0007】さらに、前記チップ本体の後端部が、チップ後端開口部に向って拡径する略円錐形状であることを特徴とするものである。
【0008】またさらに、前記凹状の保持部が、チップ後端側を傾斜させた傾斜面を形成することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1、図2に示す、第1の実施の形態におけるボールペンチップ1は、ステンレス鋼からなるチップ本体2に、タングステンカ−バイド系超硬材からなるボ−ル5を、インキ流通路4を有したボール抱持室に、チップ先端2aをかしめ加工で内側にかしめることにより、ボ−ル5の一部が前記チップ先端2aより外方に臨出させた状態で回転自在に抱持してある。
【0010】ボ−ル5の後方に、コイル部9の後端部に、該コイル部9の外径より膨出し、外径Lがチップ後端部の内径Kより大きい(L>K)膨出部10を形成し、さらに先端に、ボール5の後方に当接する棒状部8を形成したコイルスプリング7を、膨出部10をチップ後端部に形成した凹状の保持部6に保持して配設してある。この時、凹状の保持部6にコイルスプリング7の膨出部10を保持した状態で、コイルスプリング7が自由長から取付長へと圧縮するように設定してあるので、コイルスプリング7に弾発力が生じ、この弾発力によって、コイルスプリングの棒状部8がボ−ル5を前方に付勢し、常にチップ先端2aの内壁面に当接させ、筆記時の筆圧によってボール5とチップ先端2aの内壁とに間隙を設ける弁機構を具備することができる。
【0011】チップ後端部に膨出部10を装入する際には、チップ後端部の内径Kより膨出部の外径Lのほうが大きいので、チップ本体2とコイルスプリング7が衝接するが、コイルスプリング7の膨出部10の軸心近傍は空洞となっているので、チップ後端開口部2b側からある一定の押圧力を加えれば、膨出部10は内側に撓み、チップ本体内の凹状の保持部6に膨出部10が到達した段階で内側に撓んだ状態から元に戻り、凹状の保持部6に保持することができる。凹状の保持部6に保持することによりコイルスプリング7の待機位置が安定するので、ボールの押圧力も同様に安定する。
【0012】図3に示す第2の実施の形態におけるボールペンチップ101は、チップ後端部の内壁103を、チップ後端開口部102aに向って拡径する略円錐形に形成してある。こうすることで、コイルスプリング7の膨出部10がチップ後端部の内壁103に衝接して膨出部10が内側に撓み、徐々に縮径していくことになるので、凹状の保持部106に装入し易くなる。
【0013】図4に示す第3の実施の形態におけるボールペンチップ201は、チップ本体202に形成した凹状の保持部206のチップ後端側を傾斜させて傾斜面203としてある。傾斜面203によって膨出部10の後端部を保持しているが、コイルスプリングの弾発力では抜け落ちすることはない。図示はしていないが、本発明のボールペンチップを低粘度油性インキや剪断減粘性を付与したインキ等を用いたボールペンに使用する場合には、チップ内に残った空気を排出する遠心工程を必要とする。そのため、凹状の保持部206のチップ後端側203を傾斜させて形成することによって、空気が排出し易くなるので好ましい。
【0014】本発明のボールペンチップは、筆記時のボ−ルに加わる筆圧を受け止め、かつボ−ルの回転を円滑にするためにボ−ル座を設けた構造でもよいし、ボ−ル座を設けない構造であっても良い。また、チップ先端の内壁面を、ボ−ルと同形の球面状に形成すると、ボ−ルとチップ先端の内壁面とで構成される弁構造の効果が向上することができる。またチャンネル溝の形状や大きさ等、使用するインキやチップ先端から流出するインキ量を考慮し適宜選択して決定すればよい。
【0015】前記したチップ本体は、通常、棒状のステンレス鋼等を切削加工して得られるが、管状物を絞り加工して形成したものであっても良いし、樹脂成形品でもよい。また、凹状の保持部の形成方法は切削バイトをチップ後端開口部から装入し、チップ内壁に当接させ、回転しながら切削する中ザグリやチップ本体が樹脂製の場合は射出成形等、特に限定されない。
【0016】また、図示はしていないが、本発明のボールペンチップは、インキ収容筒や軸筒等に直接装着してもよいし、チップホルダーを介して装着してもよい。
【0017】チップ本体内へのコイルスプリングの装填方法は特に限定されないが、自動組立機により行うことが可能である。例えば、コイルスプリングを振動を利用した部品供給装置に投入し、振動により部品供給装置の出口に流動したコイルスプリングを、膨出部を搬送部材に引っ掛けて吊り下げ、振動によりコイルスプリング装填口に流動し、チップ本体の後端開口部よりチップ本体内に装填することが可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は前述した構成なので、チップ後端部の内径を縮小することがないので、インキ流出が阻害されることがなく、また、コイルスプリングの待機位置が安定しているのでボール押圧力が安定し、インキ出がスムーズなボールペンチップを提供することができた。




 

 


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