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発明の名称 二色押出成形機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−165151(P2003−165151A)
公開日 平成15年6月10日(2003.6.10)
出願番号 特願2001−368997(P2001−368997)
出願日 平成13年12月3日(2001.12.3)
代理人 【識別番号】100078190
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 三千雄 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4F207
【Fターム(参考)】
4F207 AG08 KA01 KA17 KB21 KK13 KL55 KL57 KL65 
発明者 高木 明
要約 課題
小型で且つ低コストな構造を有すると共に、、押出量を十分に確保することが出来る二色押出成形機を提供する。

解決手段
加熱筒10内に非連通状態で設けられた第一及び第二の流路20,22の内部に、第一及び第二のスクリュ24,26をぞれぞれ二本ずつ挿入配置すると共に、それら第一及び第二のスクリュ24,26を、それぞれ回転駆動せしめる第一及び第二の駆動機構を設け、更に、前記加熱筒10の先端部に、前記第一及び第二の流路20,22内を各々流動せしめられた第一及び第二の樹脂材料をダイス穴に向かって導く第一及び第二の導入路が形成されたダイスを取り付けて、構成した。
特許請求の範囲
【請求項1】 第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とを別々に且つ連続的に押し出して、該第一の樹脂材料のみからなる部分と該第二の樹脂材料のみからなる部分とを有する樹脂成形品を成形する二色押出成形機であって、前記第一の樹脂材料が流動せしめられる第一の流路と、前記第二の樹脂材料が流動せしめられる第二の流路とが、非連通状態で軸心方向に向かって互いに平行に延び、且つ先端部においてそれぞれ外部に開口せしめられるように形成された加熱筒と、該加熱筒の先端部に取り付けられ、先端に、前記樹脂成形品に対応した形状のダイス穴を有すると共に、該加熱筒の前記第一の流路内を流動せしめられた前記第一の樹脂材料と、前記第二の流路内を流動せしめられた前記第二の樹脂材料とを、該加熱筒の先端開口部から該ダイス穴に向かってそれぞれ導く第一及び第二の導入路とを有するダイスと、軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ有し、前記加熱筒の第一の流路内に、互いに平行に並んで、同一方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能に挿入配置される、二本の第一のスクリュと、軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ有し、前記加熱筒の第二の流路内に、互いに平行に並んで、同一方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能に挿入配置される、二本の第二のスクリュと、それら二本の第一のスクリュと二本の第二のスクリュとを、それぞれ回転駆動せしめる第一及び第二の駆動手段とを、含むことを特徴とする二色押出成形機。
【請求項2】 前記二本の第一のスクリュと前記二本の第二のスクリュのそれぞれにおける、前記加熱筒の先端開口部側に位置せしめられる先端側部位の前記螺旋状の山部に、該山部を所定長さに亘って分断する切込部が、該山部の1ピッチ当たりに少なくとも一つ設けられている請求項1に記載の二色押出成形機。
【請求項3】 前記切込部が、前記先端側部位の山部において、前記軸心方向に隣り合う山部同士の該軸心方向に対応する位置に設けられている請求項2に記載の二色押出成形機。
発明の詳細な説明
【0001】
【技術分野】本発明は、二色押出成形機に係り、特に、一つの加熱筒の内部に、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とをそれぞれ別々に混練するための複数のスクリュが挿入配置されてなる二色押出成形機の改良された構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、パイプや板材、棒材等の一定の断面形状を有する樹脂成形品の成形に際しては、目的とする樹脂成形品の断面形状に対応したダイス穴を有するダイスが先端部に取り付けられた加熱筒内に、軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部を備えたスクリュが回転可能に挿入配置されてなる押出成形機が、一般に使用されている。このような押出成形機では、加熱筒内に供給された樹脂材料を、加熱筒による外部加熱とスクリュの回転とにより、混練し、可塑化溶融せしめた状態で、ダイス穴から押し出すことによって、目的とする樹脂成形品が、連続的に成形され得るようになっているのである。
【0003】ところで、かかる押出成形機を使って、部分的に色や材質が異なる樹脂成形品、所謂二色成形品を成形することも、従来から行なわれている。
【0004】例えば、上述の如き構造を有する二台の押出成形機を並べて配置すると共に、それら二台の押出成形機のそれぞれの加熱筒の先端部に、一つのダイスを、各加熱筒の先端開口部からそれぞれ吐出される樹脂材料が内部で合流せしめられ得るように取り付け、そして、二台の押出成形機の各加熱筒内に、色や材質等の異なる第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とをそれぞれ供給し、それら第一及び第二の樹脂材料を各加熱筒内で可塑化溶融せしめて、各加熱筒の先端開口部から別々に且つ連続的に吐出させつつ、ダイス穴から押し出すことにより、第一の樹脂材料のみからなる部分と第二の樹脂材料のみからなる部分とを有し、それらの部分において、色や材質が異ならしめられた二色成形品を得ることが、一般に実施されているのである。
【0005】また、近年では、一台の押出成形機で、二色成形品を得ることも、試みられている。即ち、例えば、一つの加熱筒内に、非連通状態で延びる二つの流路を設けると共に、それら二つの流路内に、スクリュをそれぞれ一本ずつ挿入配置し、更にかかる加熱筒の先端部に、各流路の先端開口部に連通して、それら各流路内を流動せしめられる樹脂材料が合流するダイスを取り付けて、二色押出成形機を構成し、そして、この二色押出成形機の加熱筒内における二つの流路内に、色や材質等の異なる第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とを供給する一方で、各流路内のスクリュを非連動下で別々に回転駆動せしめることにより、第一及び第二の樹脂材料を各流路内で可塑化溶融せしめて、各流路の先端開口部から別々に且つ連続的に吐出させつつ、ダイス穴から押し出すことにより、目的とする二色成形品を成形することも、実際に行なわれているのである。
【0006】ところが、二色成形品の成形に際して、二台の押出成形機の併用方式を採用する場合には、一台の押出成形機を用いる場合に比して、押出成形機全体が必然的に大型なものとなるばかりでなく、設備コストが高騰するといった問題が惹起されていたのである。
【0007】一方、一つの加熱筒内に設けられた二つの流路に、スクリュをそれぞれ一本ずつ内挿してなる従来の二色押出成形機を用いる場合にあっては、二台の押出成形機の併用方式に比べて、押出成形機全体の小型化が図られ得ると共に、設備コストの低下が有利に達成され得るのであるが、加熱筒内に、スクリュが一本だけ内挿されてなる、一般的な単軸押出成形機に比べて、加熱筒の先端部に取り付けられるダイスが不可避的に大きくなってしまうために、ダイス穴から押し出される樹脂材料の十分な押出量を確保することが困難となるといった問題が、内在していたのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、小型で且つ低コストな構造を有すると共に、、押出量を十分に確保することが出来る二色押出成形機を提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とを別々に且つ連続的に押し出して、該第一の樹脂材料のみからなる部分と該第二の樹脂材料のみからなる部分とを有する樹脂成形品を成形する二色押出成形機において、(a)前記第一の樹脂材料が流動せしめられる第一の流路と、前記第二の樹脂材料が流動せしめられる第二の流路とが、非連通状態で軸心方向に向かって互いに平行に延び、且つ先端部においてそれぞれ外部に開口せしめられるように形成された加熱筒と、(b)該加熱筒の先端部に取り付けられ、先端に、前記樹脂成形品に対応した形状のダイス穴を有すると共に、該加熱筒の前記第一の流路内を流動せしめられた前記第一の樹脂材料と、前記第二の流路内を流動せしめられた前記第二の樹脂材料とを、該加熱筒の先端開口部から該ダイス穴に向かってそれぞれ導く第一及び第二の導入路とを有するダイスと、(c)軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ有し、前記加熱筒の第一の流路内に、互いに平行に並んで、同一方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能に挿入配置される、二本の第一のスクリュと、(d)軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ有し、前記加熱筒の第二の流路内に、互いに平行に並んで、同一方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能に挿入配置される、二本の第二のスクリュと、(e)それら二本の第一のスクリュと二本の第二のスクリュとを、それぞれ回転駆動せしめる第一及び第二の駆動手段とを含むことを特徴とする二色押出成形機を、その要旨とするものである。
【0010】要するに、この本発明に従う二色押出成形機にあっては、加熱筒内の第一の流路と第二の流路内に、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とがそれぞれ供給された状態下で、第一の流路内に、互いに平行に並んで挿入配置された二本の第一のスクリュと、第二の流路に、互いに平行に並んで挿入配置された二本の第二のスクリュとが、第一の駆動手段と第二の駆動手段とにて回転駆動せしめられることにより、第一及び第二の樹脂材料が、第一及び第二の流路内で、それぞれ混練されつつ、可塑化溶融せしめられて、それら溶融状態とされた第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とが、加熱筒の先端部における開口部からダイス内の第一及び第二の導入路を通じてダイス穴に導かれるようになっており、そして、その際に、第一のスクリュと第二のスクリュとが、第一の駆動手段と第二の駆動手段にて、それぞれ別々に回転駆動せしめられる場合には、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とが、ダイス穴から別々に且つ連続的に押し出され、また、第一のスクリュと第二のスクリュとが、第一の駆動手段と第二の駆動手段とにて同時に回転駆動せしめられる場合には、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とが、ダイス穴から同時に且つ連続的に押し出されて、何れの場合においても、第一の樹脂材料のみからなる部分と第二の樹脂材料のみからなる部分とを有する、目的とする樹脂成形品(二色成形品)が、成形されるようになっているのである。
【0011】かくして、かかる本発明に従う二色押出成形機においては、一つの加熱筒の内部に、第一及び第二の二つの流路が設けられると共に、それら二つの流路内に、第一のスクリュと第二のスクリュとがそれぞれ挿入配置されて、構成されているところから、例えば、二台の押出成形機を並べて配置してなる構造を有する従来機に比して、押出成形機全体の小型化が有利に図られ得ると共に、設備コストの低下が効果的に達成され得るのである。
【0012】しかも、本発明に係る二色押出成形機にあっては、第一及び第二の流路内にそれぞれ挿入配置される二本の第一のスクリュ同士と二本の第二のスクリュ同士とを、例えば、それぞれの山部と、軸心方向に隣り合う山部同士の間に形成される谷部とが互いに噛み合わされるように配置した状態で、第一及び第二の駆動手段にて、それぞれ回転せしめれば、第一及び第二の二つの流路内に供給される第一及び第二の樹脂材料が、それぞれ、各スクリュの山部と谷部の噛合部分で、大きな剪断力を受けると共に、谷部内に入り込んだ各樹脂材料が、該谷部に噛合する山部にて掻き出される如き状態とされて、各スクリュの谷部内に殆ど滞留することなく、各流路内を、先端開口部側に向かって、十分に混練せしめられつつ、確実に送り出され得るのである。
【0013】従って、このような本発明に従う二軸押出成形機にあっては、小型で且つ低コストな構造が有利に確保され得ると共に、目的とする樹脂成形品を与える第一及び第二の樹脂材料が、何れも十分に混練せしめられた状態下で、より多くの押出量をもって、押し出され得ることとなるのである。そして、その結果として、目的とする樹脂成形品を、優れた品質をもって、効率的に且つ低コストに成形することが可能となるのである。
【0014】なお、このような本発明に従う二色押出成形機の好ましい態様の一つによれば、前記二本の第一のスクリュと前記二本の第二のスクリュのそれぞれにおける、前記加熱筒の先端開口部側に位置せしめられる先端側部位の前記螺旋状の山部に、該山部を所定長さに亘って分断する切込部が、該山部の1ピッチ当たりに少なくとも一つ設けられることとなる。
【0015】このような構成を有する二色押出成形機にあっては、第一及び第二の流路内で、加熱筒の基部側部位にそれぞれ位置せしめられる、それぞれ二本ずつの第一及び第二のスクリュの山部と谷部の噛合部分は勿論、加熱筒の先端開口部側に位置せしめられる、各スクリュの山部と谷部の噛合部分でも、第一及び第二の樹脂材料が、それぞれ、大きな剪断力を受けると共に、谷部内に入り込んだ各樹脂材料が、該谷部に噛合する山部にて掻き出される如き状態とされて、各スクリュの谷部内に殆ど滞留することなく、各流路内を、先端開口部側に向かって、更に十分に混練せしめられつつ、確実に送り出され得るのである。
【0016】そして、特に、本発明に係る二色押出成形機では、各スクリュの先端部側部位の山部に、それを所定の長さに亘って分断する切込部が設けられているところから、そのような各スクリュの先端側部位が位置せしめられる加熱筒の先端開口部側に送り込まれた第一及び第二の樹脂材料の流れが、それぞれ、山部の切込部内で複雑に変化せしめられ、それによって、それら各樹脂材料が、切欠部内において効果的に撹拌されて、より一層十分に混練せしめられ得るのである。
【0017】それ故、この本発明に従う二色押出成形機を用いることによって、加熱筒内で可塑化溶融せしめられた第一及び第二の樹脂材料を、第一及び第二のスクリュの谷部内に殆ど滞留せしめることなく、第一及び第二の流路内から確実に吐出せしめることが出来、また、それら第一及び第二の流路内にそれぞれ挿入配置される二本の第一のスクリュ同士や二本の第二のスクリュ同士の間での山部と谷部の噛合部分で、第一及び第二の樹脂材料に対して大きな剪断力が発揮されることに加えて、それぞれの山部における切込部内で、各樹脂材料に対する効果的な撹拌作用が各々発揮され得るため、各スクリュの山部形成部位の長さを従来品よりも短くした状態でも、従来機と同等か若しくはそれ以上の混練性能を確保することが、可能となるのである。
【0018】従って、かくの如き本発明に従う二色押出成形機を用いれば、加熱筒内部の第一及び第二の流路内にそれぞれ供給される第一及び第二の樹脂材料に対する高い混練性能と、各流路内からの第一及び第二の溶融樹脂材料の優れた吐出性能とを何等損なうことなく、それら両性能を十分に確保しつつ、各スクリュの全長が有利に短く為され得のであり、その結果として、加熱筒の長さの短縮化と、それによる二色押出成形機の小型化を、更に効果的に実現することが可能となるのである。
【0019】また、本発明に従う二軸押出成形機において、第一及び第二のスクリュのそれぞれの山部に切込部が設けられる場合には、かかる切込部が、前記先端側部位の山部において、前記軸心方向に隣り合う山部同士の該軸心方向に対応する位置に設けられる。これによって、第一及び第二のスクリュの山部に対する切込部の形成が容易となるばかりでなく、切込部内での第一及び第二の樹脂材料に対する効果的な撹拌作用が、更に一層十分に発揮され得て、より優れた混練性能が確保され得るといった利点が得られることとなるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係る二色押出成形機の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0021】先ず、図1には、本発明に従う構造を有する二色押出成形機の一実施形態として、長さ方向の中間部が、両端部とは材質の異なる樹脂材料にて与えられるパイプ状二色成形品を成形するための二色押出成形機が、その正面形態において、概略的に示されている。そこにおいて、10は、水平方向に延びる加熱筒であり、その先端部には、ダイス12が取り付けられている。また、かかる加熱筒10の基部側の上部には、ホッパ14が取り付けられ、更に、その末端には、スクリュ駆動機構16が設けられている。
【0022】より具体的には、この本実施形態の二色押出成形機を構成する加熱筒10は、従来機の加熱筒に比して、略半分に近い極めて短い長さを有して、構成されている。また、かかる加熱筒10の長さ方向の中間部からホッパ14の取付部位までの基部側の外周面には、螺旋状の溝が形成されると共に、その溝に沿うようにして、線ヒータ17が巻き付けられて、装着されている一方、該中間部からダイス12の取付部位までの先端部側の外周面には、二つのバンドヒータ18,18が、かかる先端部分を覆って、装着されている。
【0023】さらに、このような加熱筒10にあっては、その内部を示す一部切欠図を含む図2と、横断面の端面形態を示す図3からも明らかな如く、内部に、略瓢箪形の横断面形状を呈する二つの空洞部が、それらの間を仕切るようにして、加熱筒10の軸心に沿って延びる隔壁部19にて互いに非連通とされた状態で、加熱筒10の軸心方向に向かって互いに平行に延び、且つ加熱筒10の先端部側端面と基部側端面とにおいて、それぞれ外方に開口するように形成されている。また、それら二つの空洞部のうち、加熱筒10内において、その基部側から先端部側に向かう方向において右側(図2においても、右側)に位置して延びる空洞部が、目的とするパイプ状二色成形品の両端部部位を与える第一の樹脂材料が流動せしめられる第一の流路20とされている一方、基部側から先端部側に向かう方向において左側(図2においても、左側)に位置して延びる空洞部が、第一の樹脂材料とは異なる材質を有し、目的とするパイプ状二色成形品の中間部部位を与える第二の樹脂材料が流動せしめられる第二の流路22とされている。
【0024】そして、ここでは、そのような第一の流路20内と第二の流路22内とに、第一のスクリュ24と第二のスクリュ26とが、それぞれ二本ずつ、挿入配置されているのである。なお、それら二本の第一のスクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26は、何れも、同一の形状と同一の長さとを有して、構成されている。
【0025】すなわち、図2には、第一のスクリュ24のみが示されているものの、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれは、その軸心方向の一端部たる基部が、前記スクリュ駆動機構16にて回転駆動可能に支持される、平滑な外周面を有する支持部28とされていると共に、かかる支持部28を除いた部位の軸心方向の中間部が、支持部28と同様な平滑な外周面を有する平滑部30とされており、また、それら支持部28と平滑部30との間の部位の外周面と、平滑部30よりも先端側の部位の外周面とに、軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部32と、かかる山部32同士の間に位置する谷部34が、それぞれ一体的に形成されて、構成されている。換言すれば、各スクリュ24,26においては、第一及び第二の流路20,22内への挿入配置下で、それら二つの流路20,24内に第一及び第二の樹脂材料をそれぞれ供給するホッパ14の形成側に位置せしめられる基部側部位と、加熱筒10の先端側端面における第一及び第二の流路20,22の各開口部側に位置せしめられる先端側部位とに、螺旋状の山部32と谷部34とが、それぞれ部分的に形成されているのである。
【0026】さらに、このような各スクリュ24,26にあっては、その基部側部位に設けられた山部32のピッチが、先端部側部位に設けられた山部32のピッチよりも大きくされており、それによって、加熱筒10の第一の流路20内と第二の流路22内への挿入配置下で、スクリュ駆動機構16にて回転駆動せしめられた際に、各流路20,22内にそれぞれ供給される第一及び第二の樹脂材料を、ピッチの大きな山部32が設けられた基部側部位において、主に、各流路20,22内における加熱筒10の先端側開口部、つまり、第一及び第二の樹脂材料のダイス12内への吐出側開口部に向かって、1回転当たりに大きな量で送り出し得るようになっている一方、ピッチの小さな山部32が設けられた先端側部位において、主に、基部側部位から送り込まれた第一及び第二の樹脂材料をそれぞれ圧縮して、混練し得るようになっている。即ち、ここでは、ピッチの大きな螺旋状の山部32が設けられた基部側部位が、第一及び第二の樹脂材料を先端側に送り出す送り部36とされている一方、ピッチの小さな螺旋状の山部32が設けられた先端側部位が、第一及び第二の樹脂材料を混練する混練部38とされているのである。
【0027】そして、かかる第一及び第二のスクリュ24,26においては、特に、混練部38における山部32に、切込部40が形成されている。この切込部40は、各スクリュ24,26の軸心方向に互いに隣り合う山部32の一つ一つを、所定長さに亘って部分的に完全に切除して、それら各山部32を隔てて隣り合う谷部34同士を連結せしめる如き形態を有している。そして、かかる切込部40は、それら山部32の一つ一つにおける、周方向に90°の位相差を有する4箇所に、それぞれ設けられており、また、それら各山部32に設けられた四つの切込部40が、軸心方向に互いに隣り合う山部32同士の間において、それぞれ軸心方向に対応するように位置せしめられている。かくして、ここでは、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれの先端側部位に設けられた螺旋状の山部32に、それを所定長さに亘って分断する切込部40が、各スクリュ24,26の軸心方向に隣り合う山部32同士の該軸心方向に対応する位置において、山部32の1ピッチ当たりに四つ設けられているのである。
【0028】なお、各山部32に設けられた切込部40の長さ(スクリュ10の周方向に沿った長さ):mは、何等限定されるものではなく、山部32が形成される混練部38の外径や、各山部32に対する形成個数等に応じて適宜に決定されるところであるが、ここでは、混練部38の外径:Dが34mm程度とされ、また各山部32に対する形成個数が4個とされているため、かかる切込部40のそれぞれの長さ:mが、12mm程度とされており、それによって、後述する如き、各切込部40内での第一及び第二の樹脂材料の撹拌作用が十分に発揮され得るようになっている。
【0029】また、第一及び第二のスクリュ24,26は、それぞれ、螺旋状の山部32が設けられた送り部36の長さ:L1と混練部38の長さ:L2の合計長さ(有効長):L1+L2=Lが、例えば、455mm程度とされて、それら送り部36と混練部38の34mm程度とされた各外径:Dとの比率:L/Dが約13.4となっている。これによって、山部32の形成部位の長さ(有効長):Lが1000mm程度とされ、且つかかる有効長:Lとその外径Dとの比率:L/Dが30程度とされた一般的な従来のスクリュに比して、第一及び第二のスクリュ24,26の有効長、ひいてはその全長が、従来スクリュのそれらに比して、各段に小さくされているのである。
【0030】そして、かくの如き構造とされた第一のスクリュ24と第二のスクリュ26のそれぞれ二本ずつが、第一の流路20内と第二の流路22内とにおいて、それぞれの平滑部30同士を対応位置せしめると共に、送り部36同士と混練部38同士とにおいて、山部32と谷部34とを相互に噛み合わせつつ、互いに平行に並んで挿入配置され、また、そのような配置状態下で、支持部12において、スクリュ駆動機構16にて回転駆動せしめられ得るように、支持せしめられているのである。
【0031】一方、加熱筒10の先端部に取り付けられるダイス12は、図1と、かかるダイス12の左側面形態及び縦断面形態をそれぞれ示す図4及び図5から明らかなように、ヘッドアダプタ42とヘッドリング44とが一体的に組み付けられて構成された、ダイス12に対してクロスヘッド型構造を与えるダイス本体46を有している。
【0032】すなわち、このダイス本体46を構成するヘッドアダプタ42は、全体として、下方に向かって開口する、内周面が円筒面とされた穴部を有する矩形ブロック体形状を呈し、左側の外側面の一つが、取付面48とされている。また、ヘッドリング44は、上部側が、ヘッドアダプタ42の円筒状内周面を有する穴部に対応した内孔を有する円筒部50とされている一方、下端部が、先端に向かうに従って次第に小径化するテーパ筒部52とされた形態を有している。そして、かかるヘッドアダプタ42が、取付面48において、加熱筒10の先端面に当接して、ボルト固定されていると共に、ヘッドリング44が、円筒部50の上端面において、ヘッドアダプタ42に対して、その下端面に当接した状態で、ボルト固定されている。
【0033】これによって、ここでは、ヘッドアダプタ42とヘッドリング44とが一体的に組み付けられてなるダイス本体46が、内周面が略円筒形状とされ、且つ開口部が狭窄化された円形穴54を有し、かかる円形穴54を下方に向かって開口せしめた状態で、その左側の外側面からなる取付面48において、水平方向に延びる加熱筒10の先端面に当接して、取り付けられているのである。
【0034】また、このようなダイス本体46にあっては、円形穴54の底部内面の中心部に、該円形穴54の深さ寸法よりも高さの低いガイドブッシュ56が、固着されており、更に、円形穴54内には、ダイス本体46の高さよりも長い長さを有するマンドレル58が、その長さ方向中間部において、ガイドブッシュ56に挿通せしめられて、配置されている。また、このマンドレル58にあっては、上端部が、円形穴54の底部を貫通して、上方に延出せしめられている一方、下端部の外周面が、ダイス本体46の下端部を構成する前記テーパ筒部52の内周面よりも小さなテーパ角度と、それよりも一周り小さな径を有するテーパ面部60とされて、かかるテーパ面部60が、円形穴54の下端開口部内に位置せしめられており、そして、そのような配置状態下で、ガイドブッシュ56にて案内されつつ、上下方向に移動可能とされている。
【0035】更にまた、かかるダイス本体46の上部には、エアシリンダ62が、四つのスタッドボルト64を介して、位置固定に設けられており、そして、このエアシリンダ62内に嵌め込まれて、該エアシリンダ62の作動に応じて上下移動せしめられる取付プレート66の下面の中心部に対して、ダイス本体46を貫通して上方に延出せしめられたマンドレル58の上端部が、取り付けられている。
【0036】かくして、ここでは、ダイス本体46の円形穴54内に挿通配置されたマンドレル58の下端部のテーパ面部60とダイス本体46のテーパ筒部52の内周面との間に、目的とするパイプ状二色成形品の横断面形状に対応した形状を有するダイス穴68が形成されており、また、かかるマンドレル58が、エアシリンダ62の作動によって、取付プレート66と共に、上下方向に一体移動せしめられるようになっている。そして、そのようなマンドレル58の上方及び下方への移動に伴って、ダイス穴68の間隔が拡大及び縮小されて、ダイス穴68から押し出されて成形されるパイプ状二色成形品の厚さが、容易に変化せしめられ得るようになっているのである。なお、図4及び図5中、67と69は、マンドレル58内に空気を供給すると共に、その供給された空気を、マンドレル58の先端部から吹き出すための空気通路であって、ダイス穴68から押し出されて成形されるパイプ状二色成形品内に空気を吹き出すことによって、かかるパイプ状二色成形品の成形途中での潰れ等を防止するためのものである。
【0037】また、このようなダイス本体46にあっては、図4及び図5と、ダイス12の横断面における端面形態をそれぞれ示す図6及び図7とに示されるように、加熱筒10の先端面に取り付けられる取付面48において、側方に開口する横孔形態を呈し、加熱筒10への取付状態下で、円形穴54を加熱筒10の第一の流路20と第二の流路22とに、それぞれ連通せしめる第一の導入孔70(図5において、二点鎖線で示す)と第二の導入孔72(図5において、破線で示す)が、ヘッドアダプタ42の側壁部に設けられている。更に、それら第一及び第二の導入孔70,72のうち、円形穴54を第一の流路20に連通せしめる第一の導入孔70の内周面には、円形穴54内に向かって開口する開口部の下側半分以上を閉塞する下側突起74が設けられている一方、円形穴54を第二の流路22に連通せしめる第二の導入孔72の内周面には、第二の流路22内に向かって開口する開口部の上側半分以上を閉塞する上側突起76が、形成されている。
【0038】更にまた、かかるダイス本体46の円形穴54内には、全体として、円形穴54の内径よりも一周り小さな外径と、前記ガイドブッシュ56の外径よりも一周り大きな内径とを有するセパレートブッシュ78が、同軸的に挿入されている。また、このセパレートブッシュ78にあっては、その上端部に、円形穴54の内径と略同一寸法の外径を有する円環状の外フランジ部80が一体的に設けられており、かかる外フランジ部80の外周面を、第一の導入孔70内に設けられた下側突起74の先端部内周面と、第二の導入孔72内に設けられた上側突起76のそれぞれの先端部内周面を含む円形穴54の内周面に接触させた状態で、円形穴54内に位置せしめられている。
【0039】これによって、円形穴54内に、セパレートブッシュ78の内側に位置し、且つ第一の導入孔70を通じて、加熱筒10の第一の流路20内に連通せしめられた内側空間と、セパレートブッシュ78を外側から取り囲むようにして位置し、且つ第二の導入孔72を通じて、加熱筒10の第二の流路22内に連通せしめられた外側空間とが画成され、以て、かかる内側空間が、第一の流路20内を流動せしめられた第一の樹脂材料をダイス穴68に導く第一の導入路82とされている一方、外側空間が、第二の流路22内を流動せしめられた第二の樹脂材料をダイス穴68に導く第二の導入路84とされているのである。
【0040】また、このような構造とされたダイス12が取り付けられる加熱筒10の基部側の上部に配置されたホッパ14は、図1及び図2に示されるように、取付ステー86を介して、加熱筒10に固定されている。
【0041】すなわち、この取付ステー86は、加熱筒10に外嵌可能な内孔を有する角筒体を、周方向に対向する分割面を有するように分割してなる二つの分割体88a,88bからなり、それらが加熱筒10の基部側の一部を外側から取り囲んだ状態で、組み付けられて、一方が他方にボルト固定されることにより、加熱筒10の基部に対して、脱着可能に取り付けられるようになっている。そして、かかる取付ステー86を与える二つの分割体88a,88bのうち、加熱筒10への取付下で、上側に位置せしめられる上側分割体88aの上面に、ホッパ14が一体的に設けられており、以て、取付ステー86の加熱筒10への取付けに伴って、ホッパ14が、加熱筒10に対して固定され得るようになっているのである。
【0042】また、そのようなホッパ14にあっては、それの加熱筒10に対する固定状態下での横断面形態を示す図8に示されるように、内部に、加熱筒10の軸心に沿って延びる仕切板90が設けられていることにより、該内部が、加熱筒10の基部側から先端部側に向かう方向において、仕切板90を境にして、左右(図8では上下)二つの空間に仕切られており、以て、それら二つの空間のうち、右側(図8では下側)空間が、前記第一の樹脂材料を収容する第一の収容部92とされている一方、左側(図8では上側)空間が、前記第二の樹脂材料を収容する第二の収容部94とされている。
【0043】そして、そのようなホッパ14における第一の収容部92と第二の収容部94は、ホッパ14が一体形成される前記取付ステー86の上側分割体88aの上部部位と、かかる上部部位に対応する加熱筒10の基部の上部部位とをそれぞれ貫通して、該加熱筒10内の第一の流路20と第二の流路22とをそれぞれ上方に向かって開口させるように形成された二つの投入口96,98を通じて、それら第一の流路20と第二の流路22の内部に、それぞれ連通せしめられている。これによって、ホッパ14における第一の収容部92と第二の収容部94の内部に、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料をそれぞれ収容せしめることによって、それら第一及び第二の樹脂材料が、加熱筒10内の第一の流路20と第二の流路22の内部に供給され得るようになっているのである。
【0044】また、加熱筒10の基部側の末端に設けられたスクリュ駆動機構16は、図1とその左側面形態を示す図9から明らかなように、加熱筒10の軸心方向において、所定距離を隔てて互いに対向位置せしめられた状態で、基台100上に位置固定に設けられた第一、第二、及び第三の三つの支持プレート102,104,106を有している。そして、それら第一乃至第三の支持プレート102,104,106のうち、加熱筒10と最も離隔して位置せしめられた第一の支持プレート102の加熱筒10側とは反対側には、非連動下で、それぞれ別々に駆動制御可能な第一及び第二の駆動手段としての第一及び第二のサーボモータ108,110が、加熱筒10内の第一及び第二の流路20,22の配置形態と対応して、左右に並べられ、且つそれぞれの駆動軸112を、第一の支持プレート102を貫通して、それに対向する第二の支持プレート104側に突出させた状態で、支持されている。また、それら第一及び第二のサーボモータ108,110の各駆動軸112には、駆動プーリ114が、それぞれ一体回転可能に取り付けられている。
【0045】一方、第一及び第二のサーボモータ108,110が支持される第一の支持プレート102と、それに対向する第二の支持プレート104との対向面間には、前記二つの駆動プーリ114(図9には一つのみを示した)以外に、大小二つのプーリを有する二段プーリ116と、ドライブプーリ118とが、各サーボモータ108,110に対応して、それぞれ二つずつ軸支されている(これも、図9において、一つずつだけを示した)。特に、二つのドライブプーリ118は、それぞれ、第一及び第二の支持プレート102,104間に架設され、且つ第二の支持プレート104側の先端部が、該第二の支持プレート104を貫通して、加熱筒10に接触位置する第三の支持プレート106側に突出位置せしめられた第一及び第二のドライブシャフト120にて軸支されており、また、それら第一及び第二のドライブシャフト120における第三の支持プレート104側への突出側先端部には、駆動ギヤ122が、それぞれ固定されている(図9においては、二つのドライブシャフト120と二つの駆動ギヤ122を、それぞれ一つずつだけ示した)。
【0046】そして、駆動プーリ114と二段プーリ116の大プーリ117aとの間、及び二段プーリ116の小プーリ117bとドライブプーリ118との間に、それらを互いに連動せしめるベルト124がそれぞれ架け渡されていることによって、第一及び第二のサーボモータ108,110の駆動に伴って、第一及び第二のドライブシャフト120が、それぞれ回転駆動せしめられるようになっているのである。
【0047】一方、第二の支持プレート104と、第三の支持プレート106との間には、加熱筒10から延出した二本の第一のスクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26のそれぞれの支持部28が、第三の支持プレート106を貫通して、位置せしめられている(図9では、二本の第一のスクリュ24,24のみを示した)。そして、それら各支持部28の先端部には、ギヤ126が各々固定されており、また、二本の第一のスクリュ24の各支持部28に固定されたギヤ126,126が、第一のサーボモータ108の駆動に伴って回転駆動せしめられる第一のドライブシャフト120の駆動ギヤ122に噛合せしめられている一方、図示されてはいないものの、二本の第二のスクリュ24の各支持部28に固定されたギヤ126,126も、第二のサーボモータ108の駆動に伴って回転駆動せしめられる第二のドライブシャフト120の駆動ギヤ124に噛合せしめられている。
【0048】かくして、ここでは、第一のサーボモータ108の駆動に伴って、二本の第一のスクリュ24,24が、同一方向に同時回転せしめられるようになっている一方、第二のサーボモータ110の駆動に応じて、二本の第二のスクリュ26,26が、同一方向に同時回転させられるようになっている。そして、それによって、各第一のスクリュ24と各第二のスクリュ26とが、別々に若しくは同時に回転せしめられ得るようになっているのである。
【0049】而して、かくの如き構造とされた本実施形態の二色押出成形機を用いて、両端部が第一の樹脂材料からなり、且つ中間部が第二の樹脂材料からなる、目的とするパイプ状二色成形品を得る際には、例えば、先ず、ホッパ14における第一の収容部92と第二の収容部94内に、例えば、ペレット状を呈する、互いに材質の異なる第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とをそれぞれ投入した状態下で、第一のサーボモータ108と第二のサーボモータ110とをそれぞれ駆動させて、第一の流路20内における二本の第一のスクリュ24,24と、第二の流路22内における二本の第二のスクリュ26,26をそれぞれ回転駆動させることにより、ホッパ14内の第一及び第二の樹脂材料が、ダイス12のダイス穴68内から押し出されるまで、パージングを行なう。
【0050】次いで、第二のサーボモータ110を停止して、第一のサーボモータ108だけを駆動せしめることにより、第一の流路22内における二本の第一のスクリュ24,24のみを同一方向に同時回転させて、ダイス穴68から、第一の樹脂材料だけを押し出して、第一の樹脂材料のみからなるパイプ状成形品を成形する。
【0051】このとき、各第一のスクリュ24,24の送り部36,36同士において、それぞれの山部32と谷部34との噛合部分で、大きな剪断力を受けつつ、第一の樹脂材料が混練せしめられると共に、一方の第一のスクリュ24における送り部36の谷部34内に入り込んだ第一の樹脂材料が、他方の第一のスクリュ24における送り部18の山部32にて掻き出されて、各送り部36,36の谷部34内に滞留することなく、第一の流路20内の先端部側にスムーズに送り出されるのであり、また、そのようにして送り出される第一の樹脂材料は、加熱筒10の基部側外周部と先端側外周部とにそれぞれ巻き付けられた前記線ヒータ17とヒータバンド18にて加熱された状態で、各第一のスクリュ24,24の混練部38,38同士におけるそれぞれの山部32と谷部34との噛合部分で、大きな剪断力を受けつつ、小さなピッチの山部32同士の間で圧縮せしめられて、更に混練されると共に、谷部34内に入り込んだ第一の樹脂材料が、山部32の掻き出しにより、各混練部38,38の谷部34内に滞留することなく、第一の導入孔70を通じてダイス12の第一の導入路82内に向かって確実に吐出せしめられることとなる。
【0052】そして、ここでは、特に、各第一のスクリュ24,24の混練部38,38における、軸心方向に互いに隣り合う山部32の一つ一つに、前記切込部40が、1ピッチあたり四つ設けられているため、それら各第一のスクリュ24,24の混練部38,38同士の山部32と谷部34との噛合部分で大きな剪断力を受けつつ混練される第一の樹脂材料の流れが、山部32の各切込部40内で複雑に変化せしめられて、かかる第一の樹脂材料が、各切込部40内において効果的に撹拌されて、より十分に混練され得るようになっているのである。
【0053】その後、第一の樹脂材料のみからなるパイプ状成形品が所定の長さに達した時点で、或いは第一のサーボモータ108の回転数が所定の回転数に到達した時点で、第一のサーボモータ108を停止する一方、第二のサーボモータ110の駆動を再開することにより、第一の流路22内における二本の第一のスクリュ24,24の回転を停止させる一方で、第二の流路24内における二本の第二のスクリュ26,26を回転せしめて、ダイス穴68から、第二の樹脂材料だけを押し出す。これによって、先端側部分が所定長さに亘って第一の樹脂材料のみからなり、且つ基部側部分が第二の樹脂材料のみからなる、連続したパイプ状成形品を成形する。
【0054】この第二の樹脂材料の押出工程でも、各第二のスクリュ26,26の送り部36,36同士において、それぞれの山部32と谷部34との噛合部分で、大きな剪断力を受けつつ、第二の樹脂材料が混練せしめられると共に、谷部34内に入り込んだ第二の樹脂材料が、山部32の掻き出しにより、第二の流路22の先端部側にスムーズに送り出され、また、そのようにして送り出される第二の樹脂材料は、加熱筒10の基部側外周部と先端側外周部とにそれぞれ巻き付けられた前記線ヒータ17とヒータバンド18にて加熱された状態で、各第二のスクリュ26,26の混練部38,38同士におけるそれぞれの山部32と谷部34との噛合部分で、大きな剪断力を受けつつ、小さなピッチの山部32同士の間で圧縮せしめられて、更に混練されると共に、谷部34内に入り込んだ第二の樹脂材料が、山部32の掻き出しにより、各混練部38,38の谷部34内に滞留することなく、第二の導入孔72を通じてダイス12の第二の導入路84内に向かって確実に吐出せしめられることとなる。
【0055】そして、ここでは、各第二のスクリュ26,26の混練部38,38における、軸心方向に互いに隣り合う山部32の一つ一つにも、前記切込部40が、1ピッチあたり四つ設けられているため、それら各第二のスクリュ26,26の混練部38,38同士の山部32と谷部34との噛合部分で大きな剪断力を受けつつ混練される第二の樹脂材料の流れが、山部32の各切込部40内で複雑に変化せしめられて、かかる第二の樹脂材料が、各切込部40内において効果的に撹拌されて、より十分に混練され得るようになっているのである。
【0056】引き続き、パイプ状成形品の第二の樹脂材料のみからなる部分が所定の長さに達したら、若しくは第二のサーボモータ110の回転数が所定の回転数に達したら、再度、第二のサーボモータ110を停止する一方、第一のサーボモータ108の駆動を再開することにより、ダイス穴68から、第一の樹脂材料だけを押し出す。これによって、両端部分が所定長さに亘って第一の樹脂材料のみからなり、且つ中間部分が第二の樹脂材料のみからなる、目的とするパイプ状二色成形品を成形するのである。なお、ここでの第一の樹脂材料の押出工程においても、パイプ状二色成形品の第一の樹脂材料のみからなる先端部分の押出工程と同様に、第一の樹脂材料が、より十分に混練せしめられた状態で、第一の流路20内から大きな量で、確実に吐出せしめられることとなる。
【0057】このように、本実施形態の二色押出成形機にあっては、加熱筒10の内部に、互いに材質や色等の異なる第一及び第二の樹脂材料が流動せしめられる第一及び第二の流路20,22が設けられ、かかる二つの流路20,22内に、二本の第一のスクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26が挿入配置されて、構成され、それら第一のスクリュ24,24と第二のスクリュ26,26が、それぞれ、第一及び第二のサーボモータ108,110にて択一的に回転駆動せしめられることにより、第一及び第二の樹脂材料が、別々に且つ連続的に押し出されて、両端部部分が第一の樹脂材料のみからなり、且つ中間部が第二の樹脂材料のみからなる、目的とするパイプ状二色成形品が得られるようになっているところから、例えば、加熱筒内に一つの流路が設けられると共に、その流路内に一つのスクリュが挿入されてなる押出成形機の二台を並べて配置した構造を有する従来機に比して、押出成形機全体の小型化が有利に図られ得ると共に、設備コストの低下が効果的に達成され得るのである。
【0058】また、本実施形態に係る二色押出成形機にあっては、二本の第一のスクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26とが、第一のスクリュ24,24同士と第二のスクリュ26,26同士において、それぞれ、山部32と谷部34とを互いに噛合せしめた状態で、第一及び第二の流路20,22内に配置され、第一及び第二のサーボモータ108,110にて、各々回転駆動せしめられることにより、第一の樹脂材料が、第一の流路20内で十分に混練されつつ、第一のスクリュ24,24の各谷部34内に滞留することなく、第一の導入孔70を通じてダイス12の第一の導入路82内に向かって確実に吐出せしめられる一方、第二の樹脂材料も、第二の流路22内で十分に混練されつつ、第二のスクリュ26,26の各谷部34内に滞留することなく、第二の導入孔72を通じてダイス12の第二の導入路84内に向かって確実に吐出せしめられるようになっているところから、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とが、何れも、ダイス穴68から大きな押出量をもって押し出される得るのである。
【0059】従って、本実施形態の二色押出成形機にあっては、目的とするパイプ状二色成形品を、優れた品質をもって、効率的に且つ低コストに成形することが可能となるのである。
【0060】しかも、このような本実施形態に係る二色押出成形機においては、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれの混練部38における山部32に切込部40が設けられていることにより、各混練部38,38同士の山部32と谷部34との噛合部分で大きな剪断力を受けつつ混練される第一及び第二の樹脂材料の流れが、山部32の各切込部40内で複雑に変化せしめられて、それら第一及び第二の樹脂材料のそれぞれが、各切込部40内での効果的な撹拌にて、より十分に混練され得るようになっているため、第一及び第二のスクリュ24,26とそれらが内挿される加熱筒10の長さが従来機よりも短くされているにも拘わらず、従来機と同等乃至はそれ以上の混練性能が発揮され得るのである。
【0061】かくして、本実施形態の二色押出成形機にあっては、高い混練性能と優れた押出性能(吐出性能)を何等損なうことなく、各スクリュ24,26及び加熱筒10の短縮化に伴う小型化が、有利に実現され得ているのである。
【0062】また、本実施形態の二色押出成形機にあっては、上述の如き優れた特徴を発揮せしめる切込部40が、第一及び第二のスクリュ24,26の各混練部38における山部32において、軸心方向に隣り合うもの同士の該軸心方向に対応する位置に、1ピッチあたり四つずつ設けられているため、例えば、各切込部40が、軸心方向に隣り合う山部32同士において、周方向に互い異なる位置に設けられる場合とは異なって、それら切込部40の形成が容易となっているばかりでなく、切込部40内での第一及び第二の樹脂材料に対する効果的な撹拌作用が、更に一層十分に発揮され得て、より優れた混練性能が確保され得るといった利点が得られることとなるのである。
【0063】さらに、本実施形態の二色押出成形機においては、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれの送り部36と混練部38との間に、平滑な外周面を有する平滑部30が設けられているため、第一及び第二の樹脂材料が、第一及び第二の流路20,22内における各スクリュ24,26の平滑部14の配置部分を流動せしめられる際に、それら第一及び第二の樹脂材料の流れが、それぞれ、送り部36や混練部38の配置部分とは異なった流れとなり、それによって、混練効果の向上が、更に望まれ得るのであり、また、各スクリュ24,26を回転駆動せしめるための第一及び第二のサーボモータ108,110の負荷が、有利に軽減され得るといった利点もあるのである。
【0064】以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、それらはあくまでも例示に過ぎないものであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
【0065】例えば、前記実施形態では、二本の第一のスクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26とが、第一の駆動手段しての第一のサーボモータ108と第二の駆動手段としての第二のサーボモータ110にて、それぞれ別々に回転駆動せしめられることにより、軸方向の両端部部分が第一の樹脂材料からなり、且つ軸方向の中間部部分が第二の樹脂材料からなるパイプ状二色成形品が成形されるようになっていたが、第一のサーボモータ108と第二のサーボモータ110の駆動順序を変えることで、両端部部分が第二の樹脂材料からなり、且つ中間部分が第一の樹脂材料からなるパイプ状二色成形品を得ることが出来、更に、例えば、第一のサーボモータ108と第二のサーボモータ110とを同時駆動させて、第一のスクリュ24,24と第二のスクリュ26,26とを同時に回転駆動させれば、径方向の内側部分が第一の樹脂材料のみからなり、且つ径方向の外側部分が第二の樹脂材料のみからなるパイプ状二色成形品を得ることも、可能となるのである。そして、かくして、径方向の内側部分と外側部分とがそれぞれ異なる樹脂材料にて構成されるパイプ状二色成形品を得る場合には、例えば、かかる内側部分を与える第一の樹脂材料として、外側部分を与える第二の樹脂材料よりも0いか、若しくは柔らかいもの等が、用いられることとなるのである。
【0066】また、第一及び第二の駆動手段は、前記実施形態に示される如き、二つのサーボモータ108,110に、何等限定されるものではなく、各第一のスクリュ24,24と各第二のスクリュ26,26とを回転駆動せしめ得る構造を有するものであれば、公知の駆動手段が、何れも採用され得るのである。
【0067】さらに、そのような第一及び第二の駆動手段を、一つのサーボモータや、それ以外の公知の駆動手段の一つのものにて構成することも可能である。なお、そうする場合にあっては、例えば、かかる一つの駆動手段にて、第一のスクリュ24と第二のスクリュ26を、共に回転駆動せしめ得るように構成すると共に、この駆動手段に、従来より公知のクラッチ手段等を付加する等すれば、第一のスクリュ24と第二のスクリュ26とを別々に(択一的に)駆動させることが、可能となるのである。
【0068】更にまた、ダイス12の内部構造も、前記実施形態に示されるものに、何等限定されるものではなく、第一及び第二の流路20,22内で混練せしめられつつ、加熱溶融された第一及び第二の樹脂材料が、第一及び第二の導入路82,84を通じて、ダイス穴68に向かって、連続的に導き得るように構成されるものであれば、如何なる構造も、採用され得るのである。
【0069】また、前記実施形態では、第一及び第二のスクリュ24,26における切込部40が設けられた混練部38の山部32と、切込部40が設けられていない送り部36の山部32とが、互いに異なるピッチとされていたが、それらの山部32を同一のピッチにおいて形成することも可能であり、また、それら混練部38と送り部36の山部32とは、更に異なるピッチの山部32を、形成しても、何等差し支えないのである。
【0070】さらに、送り部36と混練部38におけるそれぞれの山部32のピッチを同一とする場合にあっても、或いはそれらを異なるものと為す場合にあっても、送り部36と混練部38の山部32を、互いに異なるリード角をもって形成したり、若しくはそれらの山部32の高さや厚さを変えて、形成したりしても、良いのである。
【0071】また、前記実施形態では、送り部36と混練部38との間に、平滑な外周面を有する平滑部30が設けられていたが、そのような平滑部30を省略しても、何等差し支えない。
【0072】さらに、前記実施形態では、切込部40が、混練部38の山部32に対して、周方向に90°の位相差をもって、1ピッチ当たりに四つ設けられていたが、山部32の1ピッチ当たりにおける切込部40の配設個数や配設間隔等は、決してこれに限定されるものではなく、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれの外径や切込部40の一つ一つの長さ(大きさ)等に応じて、適宜に変更され得るものである。
【0073】また、そのような切込部40の長さ(周方向の長さ)や、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれの有効長及び外径も、前記実施形態に示されるものに、特に限定されるものでないことは勿論であるが、各スクリュ24,26の有効長は、山部32に対する切込部40の形成によって、従来品に比して有利に短く為され得ることとなる。
【0074】さらに、前記実施形態では、二本の第一のスクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26とが、それぞれ加熱筒10内に、同一方向に回転せしめられるように、挿入配置されるようになっていたが、それらを、異なる方向に回転せしめられる状態で、加熱筒10内に挿入配置することも、勿論可能である。
【0075】加えて、前記実施形態では、本発明を、パイプ状二色成形品を成形するための二色押出成形機に適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、板形状や棒形状を呈する二色成形品を成形する二色押出成形機の何れに対しても、有利に適用され得ることは、勿論である。
【0076】その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0077】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発明に従う二軸押出成形機にあっては、小型で且つ低コストな構造が有利に確保され得ると共に、目的とする樹脂成形品(二色成形品)を与える第一及び第二の樹脂材料が、何れも十分に混練せしめられた状態下で、より多くの押出量をもって、押し出され得るのであり、その結果として、目的とする樹脂成形品を、優れた品質をもって、効率的に且つ低コストに成形することが可能となるのである。




 

 


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