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発明の名称 調理機器用部品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−438(P2003−438A)
公開日 平成15年1月7日(2003.1.7)
出願番号 特願2001−184929(P2001−184929)
出願日 平成13年6月19日(2001.6.19)
代理人
発明者 谷口 芳人 / 中西 義行
要約 課題
従来のフッ素化合物のコーティングでは表面硬度が低く、また、撥水性があるため、水拭きすると水滴の跡が残る。本発明の目的は、耐久性があり、水拭きだけで油汚れが取れる調理機器用部材を提供する。

解決手段
アルカリケイ酸塩が入った液を焼き付け、表面を親水性にしたことを特徴とする調理機器用部品なので、油汚れが表面に付着しても、親水性の効果によりコーティング面と油汚れの間に水が入り込み、油汚れが簡単に拭き取れる。また、表面の親水性の効果により、拭きじみも残りにくい。成分としてはアルカリケイ酸塩なので、焼き付け後は表面にごく薄いガラス層ができるため、表面硬度も高い。
特許請求の範囲
【請求項1】 アルカリケイ酸塩が入った液を焼き付け、表面を親水性にしたことを特徴とする調理機器用部品。
【請求項2】 請求項1に記載の液の中に酸化チタンを混合したことを特徴とする請求項1の調理機器用部品。
【請求項3】 基材がホーロー鋼板である請求項1または請求項2に記載の調理機器用部品。
【請求項4】 基材がステンレスである請求項1または請求項2に記載の調理機器用部品。
【請求項5】 基材がガラスである請求項1または請求項2に記載の調理機器用部品。
【請求項6】 基材が鋳物ホーローである請求項1または請求項2に記載の調理機器用部品。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭用もしくは業務用の調理機器用部品に係り、特に油汚れの落ちやすさに着眼し、快適に使用できる調理機器部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、調理機器用部品は汚れを落ちやすくするために、特開平11−193480などに示されるようにフッ素化合物を調理機器の表面にコーティングし、撥油性・撥水性により汚れをとれやすくする手段がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフッ素化合物のコーティングでは、表面の硬度が低く、キズが入りやすいという短所がある。また、撥水性のために、水拭きにより表面を清掃すると、どうしても拭いた後に水滴の跡が残り、再度から拭きが必要になるという手間も生じる。本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、耐久性があり、水拭きだけで油汚れが取れる調理機器用部品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1は、アルカリケイ酸塩が入った液を焼き付け、表面を親水性にしたことを特徴とする調理機器用部品なので、油汚れが表面に付着しても、親水性の効果によりコーティング面と油汚れの間に水が入り込み、油汚れが簡単に拭き取れる。また、表面の親水性の効果により、拭きじみも残りにくい。成分としてはアルカリケイ酸塩なので、焼き付け後は表面にごく薄いガラス層ができるため、表面硬度も高い。
【0005】コーティング液の中に光触媒である酸化チタンを混合すると、調理機器加熱時には炎からの紫外線や熱により酸化チタンが活性化し、親水性が高まったり、汚れを分解する性質が生じる。この効果により、油汚れが調理機器用部品の表面へこびりつくのを防ぎ、油汚れが取れやすくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は家庭用のガスドロップインコンロの斜視図である。また図2はこのコンロのグリル部を引き出した状態を表している。これらの図に示すコンロのうち、トッププレート1、鋳物ごとく2,グリル扉のガラス3、グリル受け皿4の表面に本発明を施すことにより、清掃性に優れた調理機器を提供できる。なお、ここに示した部分すべてに本発明のコーティングを施す必要はなく、コストを考慮して一部分のみに対して、コーティングを行ってもいい。
【0007】トッププレートの材質はステンレスもしくはホーローがこのコーティングには適している。トッププレートには主に炒め物や揚げ物を行う際に飛び散る油汚れが多くつく。この油汚れに対して、濡れふきんで拭き取ることにより、濡れふきんについている水分が親水性コーティング膜の働きで、油汚れとトッププレートの間に入り込み、油汚れを浮き上がらせて拭き取りやすくする。このとき、コーティング膜に含まれるアルカリ分が極微量、溶け出すことにより、一層汚れを浮き上がらせやすくする。このとき、コーティング液の組成としてはシリカが質量比で0.5%から3%の範囲にするのが望ましい。この範囲よりも低い濃度では、十分な親水性が発揮できず、逆に高濃度では表面粗さが増大し、かえって清掃性を損なう。アルカリケイ酸塩としてはリチウムおよびカリウムまたはナトリウムを含むものが適している。
【0008】コーティング液に光触媒を添加することにより、ガス調理機器の場合は、バーナーからの炎から発生する紫外線を受けて、光触媒が活性化する。活性化した光触媒の働きで、親水性がさらに高まる上、油汚れの分解効果も期待できる。
【0009】次の実施例として、図1中のグリル受け皿への親水性コーティングで説明する。グリル受け皿は一般に表面をホーローでコーティングしている物が多い。グリル受け皿の汚れは主に魚を焼くときに出てくる油であるが、通常清掃しやすいように、水を張って使用する。しかしながら、グリル使用後に清掃しようとする際、魚の油で汚れた水をこぼし、周囲を汚してしまうことがある。本発明のコーティングを施すことにより、親水性およびアルカリ分の効果で水を張らなくても十分に清掃しやすいグリル受け皿を提供できる。このとき、コーティング液の中に酸化チタンなどの光触媒を含めると、グリル庫内の温度上昇により光触媒が活性化され、油汚れの分解が表面で起こり、こびりつきにくくなる。
【0010】また、従来どおり水を張って使用した場合は、グリル受け皿と油汚れの間に水が常に入り込むため、魚の油がグリル受け皿につかず、いっそう清掃がしやすくなる。図1において、鋳物ごとく2に対しても本発明のコーティングが可能である。鋳物の場合、表面の凹凸が比較的大きいため、コーティング液中のシリカ濃度を3%以上にしても不具合はおきない。効果としてはトッププレートと同様、親水性による効果で油汚れに対しての拭き取り性能が向上する。
【0011】さらに、グリル扉ガラス3に親水性コーティングした例を説明する。グリル扉ガラスはグリルで魚などを焼いた際にその魚からの脂などで汚れやすくなる。また、グリル内の熱により、その脂が酸化し、油汚れが落ちにくくなるという不具合が生じやすい。本発明の親水性コーティングを行うことにより、親水性とアルカリ成分の効果で油汚れが水拭きだけできれいになる。
【0012】グリル扉ガラスは透明なため、親水性コーティング液のシリカ濃度を上げすぎると、透明性が損なわれてしまうので、質量比で0.5%から3%の範囲にするのが望ましい。
【0013】親水性コーティング液に光触媒を含めることにより、グリル庫内の熱および炎からの紫外線により活性化され、油汚れを分解し、さらに油が落としやすくなる。図3は電気を熱源とする調理機器であるが、トッププレート5はガラス製のものが最近増えている。このトッププレートのガラスについても親水性コーティングを行える。電気調理機器には電磁誘導加熱方式(IH)やハロゲンヒーター方式などがあるが、ガラス製トッププレートへのコーティング焼き付け温度以下で使用することが望ましいため、本発明の適用はトッププレートの最高温度が高くなりすぎないIHタイプの調理機器により向いている。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1では、アルカリケイ酸塩が含まれているコーティング液が表面に焼き付けられているため、親水性と表面のアルカリ成分により油汚れが落としやすくなる。
【0015】請求項2では、コーティング液の中に光触媒である酸化チタンを含んでいるため、調理機器の炎から出る紫外線や熱により活性化され、親水性が強まる効果と油汚れを分解する効果が出てくる。
【0016】請求項3および4では、油汚れがつきやすいトッププレートやグリル受け皿に用いられるホーロー鋼板およびステンレスの上に親水性コーティングを施しているため、油汚れが取れやすいという効果がある。
【0017】請求項5では、魚などを焼く際に油が飛び散りやすいグリル扉のガラスに親水性コーティングを施しているので、油汚れが取れやすいという効果がある。また、コーティング液に光触媒である酸化チタンを加えることにより、グリル内の炎や熱により、光触媒が活性化し、親水性が高まったり、油汚れを分解するという効果がある。
【0018】請求項6では、表面の凹凸が比較的大きいため、汚れが落ちにくくなっていたが、親水性コーティングを施すことにより、汚れが落ちやすくなるという効果がある。




 

 


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