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歌のコンピレーションの自動製作方法 - ヒューレット・パッカード・カンパニー
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発明の名称 歌のコンピレーションの自動製作方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−49370(P2002−49370A)
公開日 平成14年2月15日(2002.2.15)
出願番号 特願2001−137488(P2001−137488)
出願日 平成13年5月8日(2001.5.8)
代理人 【識別番号】100081721
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 次生 (外2名)
【テーマコード(参考)】
5D378
【Fターム(参考)】
5D378 MM34 MM45 MM47 MM63 MM65 PP05 
発明者 ディビッド・トレバー・クリフ
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 歌のセットからコンピレーション・ミックスを自動的に製作する方法であって、(a) コンピレーションの継続時間にわたる種々の時点におけるコンピレーション・ミックスの支配的なビートの理想的な繰返し速度を表す時間マップを含むビート・プロファイルを生成するステップと、(b) 前記歌のセットのうちの各歌の支配的なビートの繰返し速度を示す少なくとも一組の歌データを生成するステップと、(c) 前記時間マップと共に前記歌データを処理することによって前記コンピレーション・ミックス内に時間的に前記歌を割り当て、前記歌は、前記コンピレーションの支配的なビートの繰返し速度が前記時間マップによって示される速度に近似し、また隣り合う歌の終了部分がオーバーラップするように相互に時間的に配置されるステップと、を含む方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続する繰り返しのビートを持つ歌をオーバーラップしてコンピレーションを製作する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このコンピレーションは、例えば、コンパクトディスクのようなデータキャリア上への記録、またはラジオ局による放送に適している。
【0003】本明細書において「歌」という用語は、声要素の有無にかかわらず、またメロディーやハーモニーの要素の有無にかかわらず、音楽のリズミカルな要素が反復的なビートによって特徴付けられる任意の音楽の歌及び楽曲を意味していることを理解されたい。本発明は、特にビートの連続反復的なシーケンスによって一般に特徴付けられるダンス音楽のコンピレーションに適しているが、それに限定されるものではない。ビートはダンス音楽にとって重要であり、通常その歌によって与えられる全体の主観的な印象を支配する。
【0004】通常はダンス音楽である個々の歌のセットを一緒に「ミキシング」して1つの曲が隣り合う歌の中に途切れなく溶け込むような単一の連続的なトラックを形成することによって人手でコンピレーションを製作することは良く知られている。得られたコンピレーションは、外見上連続する音楽のストリームを含む。
【0005】現在のところ、このような「コンピレーション」(「ミックス」とも言う)の製作は、熟練したディスク・ジョッキー(DJ)による多くの作業時間を必要とする。DJの仕事には、曲の順番(「シーケンス」)を決定する技量と、1つのトラックを別のトラックに途切れなくミキシングする能力とが含まれる。コンピレーション・ミックスの製作は、その必要な時間と能力の量のために、多くのリスナーの能力を越えている。
【0006】ヨーロッパ特許出願EP0932157A1には、連続的に再生される2つの歌の間でクロスオーバーを自動的に実行する装置及び方法が記載されている。第1の歌の所定の終了パートの開始点が検出されるとすぐに、この終了パートが第2の歌の所定の開始パートと同時に演奏される。終了パートの再生が終了した後は、第2の歌の再生のみを継続する。同時再生の間、フェード・アウト及び/またはフェード・インを終了パート及び/または開始パートのそれぞれに実行することも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】EP0932157の装置には、前提条件として2つの歌が終了パート及び開始パートを示すマーカを含んで提供されなければならないという問題点がある。全ての歌でないとしても、大抵の歌はこのような装置によって使用されるための適切なマーカと共に購入することはできない。そのようなマーカをどのように設定するかについては教示されておらず、推定するに、再生の前にマーカをセットし、歌のシーケンスを選択するために熟練したオペレータが必要であると思われる。
【0008】本発明の目的は、予め設定されたマーカの存在を必要とせず、より大きな柔軟性を提供する歌のコンピレーション・ミックスを製作する装置及び方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、歌のセットからコンピレーション・ミックスを自動的に製作する方法が提供され、該方法は、(a) コンピレーションの継続時間にわたる種々の時点におけるコンピレーション・ミックスの支配的なビートの理想的な繰返し速度を表す時間マップを含むビート・プロファイルを生成するステップと、(b) 前記歌のセットのうちの各歌の支配的なビートの繰返し速度を示す少なくとも一組の歌データを生成するステップと、(c) 前記時間マップと共に前記歌データを処理することによって前記コンピレーション・ミックス内に時間的に前記歌を割り当て、前記歌は、前記コンピレーションの支配的なビートの繰返し速度が前記時間マップによって示される速度に近似し、また隣り合う歌の終了部分がオーバーラップするように相互に時間的に配置されるステップと、から構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】従って本発明は、支配的なビートの繰り返し速度(テンポ、通常は分当たりのビートとして測定される)及び得られたコンピレーションについての理想的な時間マップに従って、歌のシーケンスを自動的に決定する方法を提供する。これによって、所定の全体的な聴感を持つ効果的なコンピレーションを任意の歌のセットから製作することが可能となる。
【0011】本発明は、1つまたは複数の歌マスタ・セットからコンピレーション・ミックスを形成するための歌のセットを選択する予備的なステップを含むことができる。
【0012】方法ステップ(a)は、種々の所定のビート・プロファイルのセットからビート・プロファイルを選択するサブステップを含むことができる。所定のビート・プロファイルは、メモリの領域の範囲内で記憶される。
【0013】ビート・プロファイルは、構成されるコンピレーションの継続時間を通した理想的なビート繰返し速度の量的マップを含むことができる。量的マップには、ビート速度値及びコンピレーションの対応する時間値のセットが含まれる。
【0014】代替的に、時間ビート・プロファイルは、コンピレーション内の様々な時間位置におけるビート繰返し速度の相対値が提供される質的マップであってもよい。例えば、最大速度及び最小速度がその中になければならないコンピレーションにおける時間の位置と、これらの時点間での速度の変化からマップを構成することができる。
【0015】マップにおける時間情報は量的(0分から74分まで)または質的(「開始」から「終了」まで)の何れであってもよい。
【0016】ビート・プロファイルは一組のデータのセットとして記憶されることができる。それぞれの組は、コンピレーション内の時間位置と、ビート繰り返し速度の量的または質的な値とから構成される。
【0017】所定のビート・プロファイルは、所定の継続時間であってもよい。この場合、本方法は選択されたプロファイルを時間的に拡張または縮小して、製作されているコンピレーション・ミックスの長さに一致させるステップをさらに含むことができる。
【0018】ビート・プロファイルを選択するステップは、本方法によって自動的に実行されることもできる。ビート・プロファイルは、例えばプロファイルのセットから無作為に選択することができる。
【0019】代替的に、ビート・プロファイルをユーザが入力しまたは選択することができる。従って本方法は、ユーザにビート・プロファイルの入力または選択を要求するサブステップを含むことができる。
【0020】歌データを生成するステップ(b)は、選択された各歌を処理して、歌の支配的なビートの繰り返し速度を表すビート値を生成することを含むことができる。
【0021】典型的に、歌のビート繰返し速度(テンポ)は歌の継続する間本質的に一定である。従って、各歌のビート繰り返しデータは、各歌について、歌の一部分のみの分当たりビートを測定するステップを含むことができる。これは例えば、歌の開始部分、中間部分または終了部分であってもよい。
【0022】ビート繰り返しデータはまた、各歌を処理して開始から終了までの歌の全体の継続時間を示す時間値を生成するステップを含むことができる。
【0023】ビート繰り返しデータは、付加的にまたは代替的に各歌内のあらゆるビート・ドロップアウトの位置を特定するステップを含むことができる。ドロップアウトは、再開の前にビートが停止する歌の中の時点を示す。例えばダンス音楽の歌においては、ドロップアウトは、支配的なビートを特徴付けるドラムビートが数ビートの間停止する時点か、または再開の前に測定する時点であってもよい。
【0024】生成された歌データは、各歌に対応する個別のデータ・ファイルかまたは単一のファイルに格納される。
【0025】ビート・プロファイルは、プロファイルにおける最小及び最大のビート速度の値及び時間的な位置を計算するために使用することが可能である。値及び位置を示すデータは、メモリに記憶される。いくつかの応用形態では、時間マップには最小及び最大の速度について既に記憶されており、この場合この処理は不要である。
【0026】分当たりの最小ビート及び最大ビートを有する歌が時間マップの最小及び最大の位置にほぼ対応するシーケンスにおける時点に配置されるように、歌はコンピレーション内の時間的位置に割り当てられる。
【0027】「最適」近似を使用して歌のビート速度を時間プロファイルに一致させることによって、残りの歌をコンピレーション・ミックス内の残りの部分に割り当てて、シーケンスを完成させることができる。
【0028】この割り当ては、時間マップと共に歌データを処理することによって行うこともできる。
【0029】本発明の多くの応用形態において、製作されるコンピレーションの継続時間が最大継続時間M秒よりも長くならないよう要求される場合もあると予想される。例えば、標準の長さのコンパクトディスク(CD)に書きこまれるコンピレーションの製作において、CDフォーマットの最大継続時間は74分(M=4440秒)である。放送アプリケーションにおいては、コンピレーション・ミックスは正確なタイムスロット(すなわち12:05から1:00am)に適合しなければならないかもしれず、この場合の最大時間は55分となる。
【0030】連続的/継ぎ目のないミックスを製作するために、コンピレーション内の歌は、ミックスが1つの歌から別の歌へとクロス・フェードできるようにオーバーラップされる必要がある。種々のオーバーラップを本発明の範囲内で想定することができる。
【0031】従って本方法は、時間マップに歌を割り当てて歌の順序を決定した後に、歌が所定の様式でオーバーラップするように、歌を相互に時間的に位置調整するステップをさらに含むことができる。
【0032】歌の間のオーバーラップする所定の量は、各歌について同じ量であるように最初に選択されることもできる。
【0033】全体の結合した長さがT秒であるN個の歌について、各歌の間の初期オーバーラップ量Lは、MとTの相対値から、自動的に決定されることができる。TがMより大きい場合は、継続時間内に割り込ませられるより多くの歌があるので、各歌は次式によって決定される等しい量だけオーバーラップされる。L=(T−M)/(N−1)【0034】最初のオーバーラップの生成に続いて、歌の組の間の個別のオーバーラップが調整される。例えば、ビートのドロップアウトが歌内に存在することを歌データが示す場合、ドロップアウトは、歌が終了し次の歌が開始する時点として使用されることもできる。その場合、等しくオーバーラップを提供するという決定が覆される可能性もある。
【0035】歌を最初にオーバーラップした後、本方法は、歌を処理して各歌からのオーバーラップ区間で起こっているビートを時間的に位置合わせするステップをさらに含むことができる。
【0036】このステップは、各歌の支配的なビートが正確に位置合わせされるように、オーバーラップしている歌を位相位置合わせするステップを含むことができる。従って、各歌のビートは同時に発生して、リスナーに対しては単一のビートとして現れる。
【0037】オーバーラップにおける支配的なビートは、それらが同じ繰返し速度であれば、オーバーラップ部分全体を通して位置合わせされることができるだけである。
【0038】従って本方法は、1つまたは両方のオーバーラップしている部分を時間伸張処理及び/または時間圧縮処理して、繰り返し速度を一致させるステップを含むことができる。これは、オーバーラップ領域における一方の歌の速度を上げること、一方の歌の速度を下げること、またはその両方の組み合わせによって達成することができる。
【0039】本方法が歌のオーバーラップ部分の速度を上げ/下げるステップを含む場合、本方法は、歌の残りの部分の速度が時間をかけてその規準の(予め調節された)ビート繰り返し速度へと戻るように徐々に調節するステップを含むことができる。人間の耳は、時間をかけてのテンポのゆっくりとした変更を識別することに特に優れてはいないので、そのような調節は最終的なコンピレーションにおいてユーザに認識されることなしに行うことができる。
【0040】歌の位置合わせの後、オーバーラップを続けて修正するには、得られたコンピレーションの全長が割当継続時間を上回る(すなわちM秒を超える)必要があるかもしれない。この場合、本方法は、最後の歌を(その歌の終了よりも)早くフェード・アウトさせるか、最初の歌を(その歌の開始よりも)遅くフェード・インさせるか、またはその両方の組み合わせによってコンピレーションを自動的に切り詰めるステップをさらに含むことができる。
【0041】計算されたオーバーラップのうち任意の一つの継続時間が所定の値Lを上回る場合、同様の早い/遅いフェードのステップを適用することができる。これは、歌内に何らかの方法で起こるドロップアウトを使用してオーバーラップを位置合わせする場合に起こり得る。Lの値は、(例えば30秒というように)量的でも良く、または(例えば歌の継続時間の30パーセントというように)質的でも良い。したがって、オーバーラップが所定のしきい値を上回る場合、適切なフェード・アウト、フェード・インまたはその両方が使用されて、オーバーラップをそのしきい値内に短縮することができる。
【0042】最大時間の制限が設定されないならば、オーバーラップは無作為に選択されて良く、または何らかの所定の初期値、例えば20秒のように設定されても良い。コンピレーションに使う歌の全長Tが所定の制限値Mより小さい場合、これは使用されることがある。オーバーラップの値は、例えば、出て行く歌の長さのパーセンテージとして、入ってくる歌の長さのパーセンテージとして、またはオーバーラップされている歌の平均長さのパーセンテージとしてといったように、編集されている歌の長さの関数として選択されることができる。このパーセンテージは固定値であっても良く、または確率分布から無作為に生成されても良い。
【0043】本方法は、歌の終了部分をオーバーラップする振幅(ボリューム)をフェード・アウトさせるステップをさらに含むことができる。また本方法は、歌のオーバーラップしている開始部分をフェード・インさせるステップを含むことができる。振幅を線形に増加させることや、任意の他の所定のパターンに合わせてフェード・インさせることも可能である。
【0044】本方法は、データキャリア(例えばコンパクトディスク)上に時間をかけて歌を選択された順序で記録するステップをさらに含むことができる。
【0045】本発明の第2の態様によると、本発明は、第1の態様の方法に従って自動的に歌のコンピレーション・ミックスを製作するのに適応された装置を提供する。
【0046】該装置は、コンパイルされる歌が記憶されるメモリの第1の領域と、メモリのデータを処理する演算処理装置と、プロセッサ上で実行されるとき該プロセッサに本発明の第1の態様の方法を実行するよう命令するコンピュータ・プログラムと、を含むことができる。
【0047】さらに、1人または複数のユーザの定義したビート・プロファイルがプロセッサによるアクセスのために記憶されるメモリの第2の領域を備えることができる。
【0048】本装置は、記憶装置データキャリア上に得られたコンピレーションを記録するように適応された出力記憶装置に接続するためのコネクタをさらに含むことができる。この記憶装置にはコンパクトディスク・ライタが含まれる。
【0049】本装置は、装置によるプロンプトに応答してユーザが時間プロファイルを選択することができるデータ入力装置を含むことができる。本装置は、音声または視覚によるプロンプトを生成することができる。
【0050】本発明の第3の態様によると、本発明は、コンピュータ上で動作するとき本発明の第2の態様に従った装置の動作をするコンピュータ・プログラムを含むデータキャリアを提供する。
【0051】図1は本発明の一態様に従った装置のブロック図である。この装置は、3つの主要な機能要素を含む。第一に、コンピレーション・ミックスが製作される多数の歌をディジタルまたはアナログの何れかの形態で格納するメモリ記憶領域1が備えられる。図示するように、これは歌がディジタル・フォーマットで記録されているコンパクトディスクを読込むコンパクトディスクプレーヤを含む。記憶装置は、例えば多数のハードドライブ及び/または磁気テープ駆動機構等の固体電子回路メモリ及び/または磁気記憶装置を代替的にまたは付加的に含むことができる。これらの及び他の記憶装置技術をあらゆる組み合わせも含まれる。
【0052】コンピレーション製作装置2が備えられ、これには中央処理装置3、及び中央処理装置3の動作命令を提供するプログラムを記憶するメモリ4の第1の領域が含まれる。この装置は、中央処理装置3が記憶領域から歌データをダウンロードすることができるメモリ記憶領域1に接続される入力ポート5をさらに含む。一例として、コンピレーション装置2は、メモリ記憶領域1と同じ室内にあって、伝導ケーブル6(例えば銅ケーブル)経由で接続される。光学的な接続も使用することができ、またモデムを使用して電話回線を介してアクセスされる別の地理的位置に記憶領域がある場合も想定される。
【0053】コンピレーション生成装置2はさらに中間メモリバッファ7を含むことができる。中間メモリバッファ7には、処理に先立ちコンピレーションされる歌が記憶され、また歌を処理することによって製作される歌データを格納することができる。
【0054】出力ポート8が備えられ、これによって中間メモリ7における最終的なコンピレーション・ミックスがCDライタ10のような記憶装置にケーブル9を介して渡されることが可能となる。
【0055】コンピレーション生成装置はパーソナルコンピューターとして実現されることができ、この場合、ユーザからコマンドを受信するための入力装置(図示せず)及びディスプレイ(図示せず)をさらに含むことができることに注意されたい。
【0056】本装置は、図2乃至図7のフローチャートに示されるステップを実行することによって自動的にコンピレーションを製作する。
【0057】図2は、図1の装置によって実行されるコンピレーション方法において実行される主要ステップの概要を示すフローチャートである。
【0058】最初のステップ21で、完成コンピレーション・ミックスを構成する歌が第1の記憶領域1に記憶されている歌から選択される。続いて、時間ビート・プロファイルが完成コンピレーションのために選択される(22)。このプロファイルは、完成コンピレーションのためのテンプレートを提供し、完成コンピレーションのムードを決定する。種々のいくつかのプロファイルを用意することができる。
【0059】図8(a)乃至図8(c)は、3つの実行可能なプロファイルを図示する。各図は、コンピレーションの全長に渡っての分当たりのビート(bpm:beat per minute)の質的な値をプロットしている。図8(a)においては、bpmは「最小」で示す小さな値から開始する。これは、時間をかけて徐々に「最大」値へと増加して、その後終了に向かって減少する。図8(b)においては、bpmは「最大」値から始まって、徐々に減少する。図8(c)においては、bpmは最小から始まって、時間をかけて徐々に増加する。各ケースにおいて、プロファイルは「開始」から「停止」までの時間範囲をカバーする。例えば標準フォーマットのコンパクトディスクの最大実行時間と対応させるために、プロファイルをこのように基準化することができる。
【0060】所望の「理想の」プロファイルを選択した後、歌データのセットを生成するために選択された歌が分類される (23)。データ・レコードが各歌について生成され、このデータ・レコードには、歌の平均bpm、その実行時間(長さ)及び歌内のあらゆるドロップアウトの位置が記録される。
【0061】次のステップでは、完成コンピレーションにおいて歌が演奏される順序を決定するために歌がプロファイルに割り当てられる (24)。これは、データ・レコード内の歌データと選択された時間プロファイルとを比較して最適な合致を得ることによって実行される。これによって、コンピレーションのbpmが理想的なbpmプロファイルに可能な限り近づけられることが補償される。
【0062】歌の演奏順序を割り当てた後に、歌の間のオーバーラップ量が計算され、歌が継ぎ目のなく連続するようにオーバーラップする部分が処理される (25)。
【0063】最後に、歌の処理されたセットが記憶領域へ出力されて、コンパクトディスク・ライタによってコンパクトディスク上に記録される (26)。
【0064】ステップの各々は自動的に実行される。各ステップは図3から図7のフローチャートにより詳細が示されており、以下でこれを説明する。
【0065】歌を選択するステップ21は、図3で示される。歌の選択は、ユーザがリストから人手で選択することによってもまたは自動的に行われることができる。初めに、装置はマニュアル選択または自動選択の何れを要求するかを質問する(31)。
【0066】マニュアル選択が要求されたときは、ユーザは次に歌を選択するよう促される(32)。選択できる歌のリストを表示することもでき、または歌を提供するようユーザに促すこともできる。例えば、プロンプトに続いて、ユーザは歌を含むコンパクトディスクをCDプレーヤにロードするかもしれない。
【0067】(リストからまたはディスクにより)選択がなされると(33)、選択された歌は中間メモリに記憶される(35)。歌自体がメモリに記録されても良く、または選択された歌の位置を指すマーカが記憶されても良い。
【0068】コンピレーション・ミックスの全体の実行時間が要求される(34)。これは、プロンプトによりユーザによって入力される値か、またはデフォルト値であっても良い。例えば、コンパクトディスクに対しては74分のデフォルト値を使用する。ラジオ・ショーでの演奏用のコンピレーションに対して、他の長さを記憶することもできる。
【0069】選択が完了したことをユーザが示すまで、または最後まで演奏されたときの歌の長さが要求された実行時間を超えるまで、装置は歌の選択を要求しつづける。そして選択は完了する。選択の後、歌または歌の位置を指しているマーカの完全なセットが中間メモリで記憶される。
【0070】図4のフローチャートで図示されるように、続いて時間ビート・プロファイルが計算されるか、または選択される。プロファイルは自動的にまたはユーザによって人手で選択されることができる。従って、装置は初めに選択状態について質問する(41)。プロファイルのセットはメモリに記憶されて、適切なラベル、すなわちプロファイルA、プロファイルB、プロファイルC、その他によって識別される。装置はユーザに、入力装置からプロファイルに関するラベルを入力することによって適当なプロファイルを選択するように促す(42)。
【0071】自動選択が要求されたときは、プロファイルは無作為に選ばれるか、またはデフォルトのプロファイルが使用される。続いて、このプロファイルは伸張/圧縮されて、要求されたコンピレーションの長さに時間的に適合される。
【0072】プロファイルが選択されると(43)、プロファイルはメモリに記憶されるか、または選択されたプロファイルを識別するラベルが記録される(44)。
【0073】図5のフローチャートで詳細に図示される次のステップにおいて、選択された歌が分析されて一組のデータ・レコードを生成する。各歌について(51)、ブランク・データ・ファイルが最初に製作される(52)。歌の支配的なビートの平均繰り返し速度が計算され(53)、それぞれの歌についてデータ・ファイルに記憶される(54)。歌の時間的な長さが計算されて記憶される(55)。あらゆるドロップアウトの歌内での時間的な位置が計算されて、データ・ファイルに記憶される(57)。最初の歌を分析した後に、全ての歌が分析されデータ・ファイルのフルセットが製作されるまでこのプロセスは繰り返される(58)。
【0074】図6のフローチャートで最も良く示されるように、選択された時間プロファイルとデータ・ファイルは、完成コンピレーション・ミックス内の歌の順序を決定するために使用される。
【0075】最初にプロファイルは、分当たりの最高ビートと最低ビートの理想的な時間的位置を計算するために分析される(61)。プロファイルはN個の時間スライスに分割される(62)。各スライスは、プロファイル内の分当たりのビート数によって順序付けされる。
【0076】分当たりの最高ビートを持つスライスは、そのデータ・ファイルが分当たりの最高ビートを有していることを示す歌に合わせられる(63)。同様に、分当たりの最低ビートを持つスライスは、そのデータ・ファイルが最低bpmを示す歌に合わせられる(64)。
【0077】残りの歌は、歌の位置合わせ(66)の前に、「最適」な解を提供するためにプロファイルに割り当てられる(65)。
【0078】全ての歌が同じ長さである場合、時間プロファイルは等幅のスライスに分割される。スライスの幅は歌の長さと等しい。この場合、歌は少量のオーバーラップで直接スロットに適合される。
【0079】代替的に、最高bpmと最低bpmの歌は、プロファイル内の最大と最小の周囲に「中心におかれる」かもしれない。その後残りの歌がプロファイルにはめ込まれ、歌の間で最小のオーバーラップとなるように歌が再び位置合わせされる。オーバーラップを等長にすることもできる。
【0080】歌を大まかな実行順序に配置し、大雑把に歌をオーバーラップさせた後、歌の間が継ぎ目なく連続するようにオーバーラップした部分が処理される。これは、図7のフローチャートで示される。
【0081】初めに、シーケンスに割り当てられる最初の2つの歌が選択され、オーバーラップの領域が分析される。装置は、2つのデータ・ファイルのbpm値データが同一であるかどうかを調べる(71)。同一でなければ、それらのテンポが一致するまで、歌の一方または両方をスピード・アップするために時間圧縮するか、またはスロー・ダウンするために時間伸張することによって、オーバーラップ部分が処理される(72)。
【0082】ビートの一致を確実にしたあと、2つの終了部分の位相が位置合わせされる(73)。これは、ビートが一致するまで2つの歌の時間的に移動させることによって達成される。
【0083】2つの歌を位置合わせした後、両方の歌にフェードが適用される。最初の歌の終了部はフェード・アウトし(74)、次の歌の開始部はフェード・インされる(75)。これは、データ・ファイルに記憶されている振幅プロファイルを歌に割り当てることによって達成される。データ・レコードは、歌が開始し終了する場所を示す情報と共にこの情報を含む。
【0084】オーバーラップ部分の速度が調節された場合は、歌全体のその通常の値へ速度が戻るように、歌が処理される。
【0085】全ての歌が処理されるまで、要求されればこのプロセスは再び繰り返される(76)。
【0086】最後に、時間的な位置合わせ、位相調整及びフェード用の振幅データの十分な印となるデータ・ファイル中のデータが、CDライタのCDへ完成コンピレーション・ミックスを記録するために使用される。代替的に、別々のトラックのセットと共に、詳細をCDライタに書込むことができる。再生時、完全なコンピレーション・ミックスが聞こえるよう演奏の順序とタイミングを制御するためにデータ・ファイルが使用される。
【0087】本発明は例として以下の実施態様を含む。
(1)歌のセットからコンピレーション・ミックスを自動的に製作する方法であって、(a) コンピレーションの継続時間にわたる種々の時点におけるコンピレーション・ミックスの支配的なビートの理想的な繰返し速度を表す時間マップを含むビート・プロファイルを生成するステップと、(b) 前記歌のセットのうちの各歌の支配的なビートの繰返し速度を示す少なくとも一組の歌データを生成するステップと、(c) 前記時間マップと共に前記歌データを処理することによって前記コンピレーション・ミックス内に時間的に前記歌を割り当て、前記歌は、前記コンピレーションの支配的なビートの繰返し速度が前記時間マップによって示される速度に近似し、また隣り合う歌の終了部分がオーバーラップするように相互に時間的に配置されるステップと、を含む方法。
【0088】(2)1つまたは複数の歌のマスタ・セットからコンピレーション・ミックスを形成するための歌のセットを選択するステップをさらに含む、上記(1)に記載の方法。
【0089】(3)前記ステップ(a)は、種々の所定のビート・プロファイルのセットから1つのビート・プロファイルを選択するサブステップをさらに含む、上記(1)または上記(2)の何れか1項記載の方法。
【0090】(4)前記ステップ(b)は、歌の支配的なビートの繰り返し速度を表すビート値を生成するために選択された各歌を処理することを含む、上記(1)乃至上記(3)の何れか1項記載の方法。
【0091】(5)開始から終了までの歌の全体の継続時間を示す時間値を生成するために各歌を処理するステップをさらに含む、上記(1)乃至上記(4)の何れか1項記載の方法。
【0092】(6)各歌内のあらゆるビート・ドロップアウトの位置を特定するステップを付加的にまたは代替的に含む、上記(1)乃至上記(5)の何れか1項記載の方法。
【0093】(7)プロファイル内の最小ビート及び最大ビートの値及び時間的位置を計算するために前記ビート・プロファイルが処理され、前記歌がコンピレーション内の時間的な位置に割り当てられて、分当たりの最小ビートおよび最大ビートを有する歌が時間マップの最小及び最大の位置に概ね対応するシーケンス内の時点に配置されるようにする、上記(1)乃至上記(6)の何れか1項記載の方法。
【0094】(8)「最適」近似を使用して前記歌のビード速度を時間プロファイルに一致させることによって、残りの歌をコンピレーション・ミックスに割り当てて前記シーケンスを完成させる、上記(7)に記載の方法。
【0095】(9)歌の順序を決定するために前記時間マップに歌を割り当てることに続いて、所定の様式で歌がオーバーラップするように歌が相互に時間的に関連して配置される、上記(1)乃至上記(8)の何れか1項記載の方法。
【0096】(10)歌の間の所定のオーバーラップ量が各歌について同一であるように選択される、上記(9)に記載の方法。
【0097】(11)ビート・ドロップアウトが歌内に存在することを歌データが示す場合、歌が終了し次の歌が開始する時点として前記ドロップアウトが使用される、上記(9)または上記(10)に記載の方法。
【0098】(12)各歌からオーバーラップ区間で生じる支配的なビートが時間的に位置合わせされるように歌が時間的に配置される、上記(1)乃至上記(11)の何れか1項記載の方法。
【0099】(13)オーバーラップ領域での時間圧縮のために一方の歌をスピード・アップし、または時間伸張のために一方の歌をスロー・ダウンして、またはこれらの組み合わせによって、ビート繰り返し速度を一致させるために、一組のオーバーラップしている部分のうちの1つまたは両方が処理される、上記(12)に記載の方法。
【0100】(14)歌の残りの部分の速度をその公称(予め調整された)ビート繰返し速度へ時間をかけて徐々に戻すステップをさらに含む、上記(13)に記載の方法。
【0101】(15)歌のオーバーラップする終了部分の振幅(ボリューム)をフェード・アウトさせ、及び/または歌のオーバーラップする開始部分をフェード・インさせるステップをさらに含む、上記(1)乃至上記(14)の何れか1項記載の方法。
【0102】(16)上記(1)乃至上記(15)の何れか1項記載の方法にしたがって歌のコンピレーション・ミックスを自動的に製作するように適応された装置。
【0103】(17)コンピレーションされる歌が記憶されるメモリの第1の領域と、メモリ内のデータを処理する処理装置と、プロセッサ上で実行されるとき、上記(1)乃至上記(15)の何れか1項記載の方法を実行するようプロセッサに命令するコンピュータ・プログラムと、を含む上記(16)に記載の装置。
【0104】(18)1つまたは複数のユーザ定義ビート・プロファイルがプロセッサによるアクセスのために記憶されるメモリの第2の領域をさらに含む、上記(17)に記載の装置。
【0105】(19)得られたコンピレーションを記憶データキャリア上に記録するように適応された出力記憶装置に接続するためのコネクタをさらに含む、上記(16)乃至上記(18)の何れか1項記載の装置。
【0106】(20)装置のプロンプトに応答して、ユーザが時間プロファイルを選択することができるデータ入力装置をさらに含む、上記(16)乃至上記(19)の何れか1項記載の装置。
【0107】(21)コンピュータ上で動作するとき、上記(16)乃至上記(20)の何れか1項記載の装置の動作をするコンピュータ・プログラムを含むデータキャリア。




 

 


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