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発明の名称 コンテンツ供給システム並びにコンテンツ受信再生装置及び方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−311965(P2002−311965A)
公開日 平成14年10月25日(2002.10.25)
出願番号 特願2001−167418(P2001−167418)
出願日 平成13年6月1日(2001.6.1)
代理人 【識別番号】100067736
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
【テーマコード(参考)】
5D045
【Fターム(参考)】
5D045 DA20 
発明者 赤桐 健三 / 筒井 京弥
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタと、上記コンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータを受信し、受信された試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積し、蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータを再生する受信再生装置とを有し、上記コンテンツ供給センタは、上記受信再生装置に対して、試し視聴用のデータの再生を制御する再生制御情報を送り、上記受信再生装置は、上記コンテンツ供給センタからの再生制御情報に応じて上記蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータの再生が制御されることを特徴とするコンテンツ供給システム。
【請求項2】 上記受信再生装置は、試し視聴用のデータを再生中に上記コンテンツ供給センタに高品質化の要求を送ることにより対応するコンテンツの試し視聴用のデータを高品質化するためのコンテンツ追加データが上記コンテンツ供給センタから供給されることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ供給システム。
【請求項3】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列のデータであり、上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータであることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ供給システム。
【請求項4】 上記コンテンツの符号化においては、入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の一部に対応するダミーデータであることを特徴とする請求項3記載のコンテンツ供給システム。
【請求項5】 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応するダミーデータであることを特徴とする請求項4記載のコンテンツ供給システム。
【請求項6】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化されたものであり、上記コンテンツ追加データは、上記符号列の一部の情報の暗号化を復号する鍵情報のデータであることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ供給システム。
【請求項7】 コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータを受信する受信手段と、受信された試し視聴用のデータを蓄積する蓄積手段と、この蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータを再生する再生手段とを有し、上記再生手段は、上記コンテンツ供給センタからの再生制御情報に応じて試し視聴用のデータの再生が制御されることを特徴とするコンテンツ受信再生装置。
【請求項8】 上記試し視聴用のデータを再生中に上記コンテンツ供給センタに高品質化の要求を送る送信手段を有し、この要求を上記コンテンツ供給センタに送ることにより対応するコンテンツの試し視聴用のデータを高品質化するためのコンテンツ追加データが上記コンテンツ供給センタから供給されることを特徴とする請求項7記載のコンテンツ受信再生装置。
【請求項9】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列のデータであり、上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータであることを特徴とする請求項8記載のコンテンツ受信再生装置。
【請求項10】 上記コンテンツの符号化においては、入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の一部に対応するダミーデータであることを特徴とする請求項9記載のコンテンツ受信再生装置。
【請求項11】 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応するダミーデータであることを特徴とする請求項10記載のコンテンツ受信再生装置。
【請求項12】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化されたものであり、上記コンテンツ追加データは、上記符号列の一部の情報の暗号化を復号する鍵情報のデータであることを特徴とする請求項8記載のコンテンツ受信再生装置。
【請求項13】 コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータを受信する受信工程と、受信された試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積する工程と、上記蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータを再生する再生工程とを有し、上記再生工程においては、上記コンテンツ供給センタからの再生制御情報に応じて試し視聴用のデータが再生制御されることを特徴とするコンテンツ受信再生方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ供給システム並びにコンテンツ受信再生装置及び方法に関するものであり、特に、試し視聴が可能なように符号化された信号を再生し、試し視聴者が購入を決めれば、少ない情報量のデータを追加して高品質での再生や記録を可能とするようなコンテンツ供給システム並びにコンテンツ受信再生装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば音響などの信号を暗号化して放送したり、記録媒体に記録して、鍵を購入した者に対してのみ、その視聴を許可するというソフトの流通方法が知られている。暗号化の方法としては例えば、PCMの音響信号のビット列に対して鍵信号として乱数系列の初期値を与え、発生した0/1の乱数系列と上記PCMのビット列との排他的論理和をとったビット列を送信したり記録媒体に記録する方法が知られている。この方法を使用することにより、鍵信号を入手した者のみがその音響信号を正しく再生できるようにし、鍵信号を入手しなかった者は雑音しか再生できないようにすることができる。もちろん、暗号化方法としては、より複雑な方法を用いることも可能である。
【0003】一方、音響信号を圧縮して放送したり、記録媒体に記録する方法が、普及しており、符号化されたオーディオ或いは音声等の信号を記録可能な光磁気ディスク等の記録媒体が広く使用されている。
【0004】オーディオ或いは音声等の信号の高能率符号化の手法には種々あるが、例えば、時間軸上のオーディオ信号等をブロック化しないで、複数の周波数帯域に分割して符号化する非ブロック化周波数帯域分割方式である、帯域分割符号化(サブ・バンド・コーディング:SBC)や、時間軸の信号を周波数軸上の信号に変換(スペクトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各帯域毎に符号化するブロック化周波数帯域分割方式、いわゆる変換符号化等を挙げることができる。また、上述の帯域分割符号化と変換符号化とを組み合わせた高能率符号化の手法も考えられており、この場合には、例えば、上記帯域分割符号化で帯域分割を行った後、該各帯域毎の信号を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、このスペクトル変換された各帯域毎に符号化が施される。
【0005】ここで上述したフィルタとしては、例えばQMFフィルタがあり、このQMFフィルタについては、文献「1976, R.E.Crochiere, Digital coding of speechin subbands, Bell Syst. Tech. J. Vol.55, No.8, 1976」 に述べられている。また、文献「ICASSP 83, BOSTON, Polyphase Quadrature filters-A new subband coding technique, Joseph H. Rothweiler」には、等バンド幅のフィルタ分割手法が述べられている。
【0006】ここで、上述したスペクトル変換としては、例えば、入力オーディオ信号を所定単位時間(フレーム)でブロック化し、当該ブロック毎に離散フーリエ変換(DFT)、コサイン変換(DCT)、モディファイドDCT変換(MDCT)等を行うことで時間軸を周波数軸に変換するようなスペクトル変換がある。MDCTについては、文献「ICASSP, 1987, Subband/Transform Coding Using Filter Bank Designs Based on Time Domain Aliasing Cancellation, J.P.Princen, A.B.Bradley, Univ. of Surrey Royal Melbourne Inst. of Tech.」 に述べられている。
【0007】波形信号をスペクトルに変換する方法として、上述のDFTやDCTを使用した場合には、M個のサンプルからなる時間ブロックで変換を行うとM個の独立な実数データが得られる。時間ブロック間の接続歪みを軽減するために、通常、両隣のブロックとそれぞれM1個のサンプルずつオーバーラップさせるので、平均して、DFTやDCTでは(M−M1)個のサンプルに対してM個の実数データを量子化して符号化することになる。
【0008】これに対してスペクトルに変換する方法として上述のMDCTを使用した場合には、両隣の時間とM個ずつオーバーラップさせた2M個のサンプルから、独立なM個の実数データが得られるので、平均して、MDCTではM個のサンプルに対してM個の実数データを量子化して符号化することになる。復号装置においては、このようにしてMDCTを用いて得られた符号から各ブロックにおいて逆変換を施して得られた波形要素を互いに干渉させながら加え合わせることにより、波形信号を再構成することができる。
【0009】一般に変換のための時間ブロックを長くすることによって、スペクトルの周波数分解能が高まり、特定のスペクトル成分にエネルギーが集中する。したがって、両隣のブロックと半分ずつオーバーラップさせて長いブロック長で変換を行い、しかも得られたスペクトル信号の個数が、元の時間サンプルの個数に対して増加しないMDCTを使用することにより、DFTやDCTを使用した場合よりも効率の良い符号化を行うことが可能となる。また、隣接するブロック同士に十分長いオーバーラップを持たせることによって、波形信号のブロック間歪みを軽減することもできる。
【0010】このようにフィルタやスペクトル変換によって帯域毎に分割された信号を量子化することにより、量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、マスキング効果などの性質を利用して聴覚的により高能率な符号化を行なうことができる。また、ここで量子化を行なう前に、各帯域毎に、例えばその帯域における信号成分の絶対値の最大値で正規化を行なうようにすれば、さらに高能率な符号化を行なうことができる。
【0011】周波数帯域分割された各周波数成分を量子化する場合の周波数分割幅としては、例えば人間の聴覚特性を考慮した帯域分割が行われる。すなわち、一般に臨界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域程帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号を複数(例えば25バンド)の帯域に分割することがある。また、この時の各帯域毎のデータを符号化する際には、各帯域毎に所定のビット配分或いは、各帯域毎に適応的なビット割当て(ビットアロケーション)による符号化が行われる。例えば、上記MDCT処理されて得られた係数データを上記ビットアロケーションによって符号化する際には、上記各ブロック毎のMDCT処理により得られる各帯域毎のMDCT係数データに対して、適応的な割当てビット数で符号化が行われることになる。
【0012】このようなビット割当手法としては、次の2手法が知られている。すなわち、先ず文献「Adaptive Transform Coding of Speech Signals, R. Zelinski and P. Noll, IEEE Transactions of Accoustics, Speech, and Signal Processing,vol.ASSP-25, No.4, August 1977」 では、各帯域毎の信号の大きさをもとに、ビット割当を行なっている。この方式では、量子化雑音スペクトルが平坦となり、雑音エネルギー最小となるが、聴感覚的にはマスキング効果が利用されていないために実際の雑音感は最適ではない。また、文献「ICASSP 1980, The critical band coder -- digital encoding of the perceptual requirements of theauditory system, M.A.Kransner MIT」 では、聴覚マスキングを利用することで、各帯域毎に必要な信号対雑音比を得て固定的なビット割当を行なう手法が述べられている。しかしこの手法ではサイン波入力で特性を測定する場合でも、ビット割当が固定的であるために特性値が、それほど良い値とならない。
【0013】これらの問題を解決するために、ビット割当に使用できる全ビットが、各小ブロック毎にあらかじめ定められた固定ビット割当パターン分と、各ブロックの信号の大きさに依存したビット配分を行なう分に分割使用され、その分割比を入力信号に関係する信号に依存させ、前記信号のスペクトルが滑らかなほど前記固定ビット割当パターン分への分割比率を大きくする高能率符号化装置が提案されている。
【0014】この方法によれば、サイン波入力のように、特定のスペクトルにエネルギーが集中する場合にはそのスペクトルを含むブロックに多くのビットを割り当てる事により、全体の信号対雑音特性を著しく改善することができる。一般に、急峻なスペクトル成分をもつ信号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるため、このような方法を用いる事により、信号対雑音特性を改善することは、単に測定上の数値を向上させるばかりでなく、聴感上、音質を改善するのに有効である。
【0015】ビット割り当ての方法にはこの他にも数多くのやり方が提案されており、さらに聴覚に関するモデルが精緻化され、符号化装置の能力があがれば聴覚的にみてより高能率な符号化が可能になる。これらの方法においては、計算によって求められた信号対雑音特性をなるべく忠実に実現するような実数のビット割り当て基準値を求め、それを近似する整数値を割り当てビット数とすることが一般的である。
【0016】また、本件発明者等が先に提案した特願平5−152865号、又はWO94/28633の明細書及び図面においては、スペクトル信号から聴感上特に重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波数周辺にエネルギーが集中している信号成分、を分離して、他のスペクトル成分とは別に符号化する方法が提案されており、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化を殆ど生じさせずに高い圧縮率で効率的に符号化することが可能になっている。
【0017】実際の符号列を構成するにあたっては、先ず、正規化および量子化が行なわれる帯域毎に量子化精度情報、正規化係数情報を所定のビット数で符号化し、次に、正規化および量子化されたスペクトル信号を符号化すればよい。また、ISO/IEC 11172-3: 1993(E), 1993では、帯域によって量子化精度情報を表すビット数が異なるように設定された高能率符号化方式が記述されており、高域になるにしたがって、量子化精度情報を表すビット数が小さくなるように規格化されている。
【0018】量子化精度情報を直接符号化するかわりに、復号装置において、例えば、正規化係数情報から量子化精度情報を決定する方法も知られているが、この方法では、規格を設定した時点で正規化係数情報と量子化精度情報の関係が決まってしまうので、将来的にさらに高度な聴覚モデルに基づいた量子化精度の制御を導入することができなくなる。また、実現する圧縮率に幅がある場合には圧縮率毎に正規化係数情報と量子化精度情報との関係を定める必要が出てくる。
【0019】量子化されたスペクトル信号を、例えば、文献「D.A.Huffman : A Method forConstruction of Minimum Redundancy Codes, Proc.I.R.E., 40, p.1098 (1952)」に述べられている可変長符号を用いて符号化することによって、より効率的に符号化する方法も知られている。
【0020】また、上述のような方法で符号化された音響などの信号を暗号化して放送したり、記録媒体に記録して、鍵を購入した者に対してのみ、その視聴を許可するというソフトウェアの流通方法が知られている。暗号化の方法としては、例えば、PCM(Pulse Code Moduration) の音響信号のビット列に対して、あるいは符号化された信号のビット列に対して、鍵信号として乱数系列の初期値を与え、発生した0/1の乱数系列と上記ビット列との排他的論理和をとったビット列を送信したり記録媒体に記録する方法が知られている。この方法を使用することにより、鍵信号を入手した者のみがその音響信号を正しく再生できるようにし、鍵信号を入手しなかった者は雑音しか再生できないようにすることができる。もちろん、暗号化方法としては、より複雑な方法を用いることも可能である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽の曲等のオーディオコンテンツや、映画等のビデオコンテンツを購入する場合に、コンテンツの内容を試しに視聴できることが好ましい。この試し視聴用のデータをユーザに無料であるいは低価格で配布することで、ユーザは試し視聴して気に入ったコンテンツを購入することができ、販売促進にも貢献し得る。
【0022】ここで、ユーザが最初から購入目的を持って視聴する場合に対しては、上述のように試し視聴用のデータを配布しておくことが有用であるが、ユーザが購入意欲を持つのは、ミュージックショップ等のコンテンツ販売店やイベント会場等でたまたま視聴したコンテンツが気に入った場合や、バックグラウンド的に再生されているコンテンツの1つに特に興味を惹かれた場合等も多く、このような場合に、従来においては、曲名等のコンテンツを特定できる情報を何らかの方法で探し出して、その情報を元に当該コンテンツを購入していた。
【0023】しかしながら、このような方法では、視聴したコンテンツ、例えば聞いた曲が何であったかを調べることが必要となり、場合によっては聞いた曲が容易には特定できず、購入が見送られることもある。
【0024】また、コンテンツ供給センタにネットワーク等を介して接続されたユーザ端末に、予め試し視聴用のデータ、例えば試し聞き用の曲のデータを蓄積しておき、ユーザがBGM(バックグラウンドミュージック)的に再生することが考えられるが、この場合、ユーザの好みに合わない曲も再生されたり、興味を惹きそうな曲であっても再生される回数が少ないとユーザが気に入るまでに至らないこともあり得る。
【0025】本発明は、上述のような実情に鑑みて提案されたものであって、試し視聴用のデータをバックグラウンド的に再生する際に、ユーザの好みにあった効果的な再生が行われるような、コンテンツ供給システム並びにコンテンツ受信再生装置及び方法を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンテンツ供給システムは、上述の課題を解決するために、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタと、上記コンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータを受信し、受信された試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積し、蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータを再生する受信再生装置とを有し、上記コンテンツ供給センタは、上記受信再生装置に対して、試し視聴用のデータの再生を制御する再生制御情報を送り、上記受信再生装置は、上記コンテンツ供給センタからの再生制御情報に応じて上記蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータの再生が制御されることを特徴とする。
【0027】また、本発明に係るコンテンツ受信再生装置及び方法は、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータを受信し、受信された試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積し、蓄積された複数の上記試し視聴用のデータを再生するようにし、この視聴用のデータの再生は、上記コンテンツ供給センタからの再生制御情報に応じて制御されることを特徴とすることにより、上述の課題を解決する。
【0028】ここで、上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列のデータであり、上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータであることが挙げられる。
【0029】また、上記コンテンツの符号化においては、入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の一部に対応するダミーデータであることが挙げられる。
【0030】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る実施の形態を説明するに先立ち、本発明の実施の形態の説明に供する一般の圧縮データ記録再生装置としての光ディスク記録再生装置について、図面を参照しながら説明する。
【0031】図1は、光ディスク記録再生装置の一例を示すブロック図である。この図1に示す装置において、先ず記録媒体としては、スピンドルモータ51により回転駆動される光磁気ディスク1が用いられる。光磁気ディスク1に対するデータの記録時には、例えば光学ヘッド53によりレーザ光を照射した状態で記録データに応じた変調磁界を磁気ヘッド54により印加することによって、いわゆる磁界変調記録を行い、光磁気ディスク1の記録トラックに沿ってデータを記録する。また再生時には、光磁気ディスク1の記録トラックを光学ヘッド53によりレーザ光でトレースして磁気光学的に再生を行う。
【0032】光学ヘッド53は、例えば、レーザダイオード等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品及び所定パターンの受光部を有するフォトディテクタ等から構成されている。この光学ヘッド53は、光磁気ディスク1を介して上記磁気ヘッド54と対向する位置に設けられている。光磁気デイスク1にデータを記録するときには、後述する記録系のヘッド駆動回路66により磁気ヘッド54を駆動して記録データに応じた変調磁界を印加すると共に、光学ヘッド53により光磁気ディスク1の目的トラックにレーザ光を照射することによって、磁界変調方式により熱磁気記録を行う。またこの光学ヘッド53は、目的トラックに照射したレーザ光の反射光を検出し、例えばいわゆる非点収差法によりフォーカスエラーを検出し、例えばいわゆるプッシュプル法によりトラッキングエラーを検出する。光磁気ディスク1からデータを再生するとき、光学ヘッド53は上記フォーカスエラーやトラッキングエラーを検出すると同時に、レーザ光の目的トラックからの反射光の偏光角(カー回転角)の違いを検出して再生信号を生成する。
【0033】光学ヘッド53の出力は、RF回路55に供給される。このRF回路55は、光学ヘッド53の出力から上記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽出してサーボ制御回路56に供給するとともに、再生信号を2値化して後述する再生系のデコーダ71に供給する。
【0034】サーボ制御回路56は、例えばフォーカスサーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピンドルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等から構成される。上記フォーカスサーボ制御回路は、上記フォーカスエラー信号がゼロになるように、光学ヘッド53の光学系のフォーカス制御を行う。また上記トラッキングサーボ制御回路は、上記トラッキングエラー信号がゼロになるように光学ヘッド53の光学系のトラッキング制御を行う。さらに上記スピンドルモータサーボ制御回路は、光磁気ディスク1を所定の回転速度(例えば一定線速度)で回転駆動するようにスピンドルモータ51を制御する。また、上記スレッドサーボ制御回路は、システムコントローラ57により指定される光磁気ディスク1の目的トラック位置に光学ヘッド53及び磁気ヘッド54を移動させる。このような各種制御動作を行うサーボ制御回路56は、該サーボ制御回路56により制御される各部の動作状態を示す情報をシステムコントローラ57に送る。
【0035】システムコントローラ57にはキー入力操作部58や表示部59が接続されている。このシステムコントローラ57は、キー入力操作部58による操作入力情報により操作入力情報により記録系及び再生系の制御を行う。またシステムコントローラ57は、光磁気ディスク1の記録トラックからヘッダタイムやサブコードのQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレス情報に基づいて、光学ヘッド53及び磁気ヘッド54がトレースしている上記記録トラック上の記録位置や再生位置を管理する。さらにシステムコントローラ57は、本圧縮データ記録再生装置のデータ圧縮率と上記記録トラック上の再生位置情報とに基づいて表示部59に再生時間を表示させる制御を行う。
【0036】この再生時間表示は、光磁気ディスク1の記録トラックからいわゆるヘッダタイムやいわゆるサブコードQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレス情報(絶対時間情報)に対し、データ圧縮率の逆数(例えば1/4圧縮のときには4)を乗算することにより、実際の時間情報を求め、これを表示部59に表示させるものである。なお、記録時においても、例えば光磁気ディスク等の記録トラックに予め絶対時間情報が記録されている(プリフォーマットされている)場合に、このプリフォーマットされた絶対時間情報を読み取ってデータ圧縮率の逆数を乗算することにより、現在位置を実際の記録時間で表示させることも可能である。
【0037】次に、この図1に示す光ディスク記録再生装置の記録系において、入力端子60からのアナログオーディオ入力信号AINがローパスフイルタ61を介してA/D変換器62に供給され、このA/D変換器62は、上記アナログオーディオ入力信号AINを量子化する。A/D変換器62から得られたデジタルオーディオ信号は、ATC(適応変換符号化:Adaptive Transform Coding) エンコーダ63に供給される。また、入力端子67からのデジタルオーディオ入力信号Dがデジタル入力インターフェース回路68を介してATCエンコーダ63に供給される。ATCエンコーダ63は、上記入力信号AINを上記A/D変換器62により量子化した所定転送速度のデジタルオーディオPCMデータについて、所定のデータ圧縮率に応じたビット圧縮(データ圧縮)処理を行うものであり、ATCエンコーダ63から出力される圧縮データ(ATCデータ)は、メモリ(RAM)64に供給される。例えばデータ圧縮率が1/8の場合について説明すると、ここでのデータ転送速度は、標準的なデジタルオーディオCDのフォーマットであるいわゆるCD−DAフォーマットのフオーマットのデータ転送速度(75セクタ/秒)の1/8(9.375セクタ/秒)に低減されている。
【0038】次に、メモリ(RAM)64は、データの書き込み及び読み出しがシステムコントローラ57により制御され、ATCエンコーダ63から供給されるATCデータを一時的に記憶しておき、必要に応じてディスク上に記録するためのバッファメモリとして用いられている。すなわち、例えばデータ圧縮率が1/8の場合において、ATCエンコーダ63から供給される圧縮オーディオデータは、そのデータ転送速度が、標準的なCD−DAフォーマットのデータ転送速度(75セクタ/秒)の1/8、すなわち9.375セクタ/秒に低減されており、この圧縮データがメモリ64に連続的に書き込まれる。この圧縮データ(ATCデータ)は、前述したように8セクタにつき1セクタの記録を行えば足りるが、このような8セクタおきの記録は事実上不可能に近いため、後述するようなセクタ連続の記録を行うようにしている。
【0039】この記録は、休止期間を介して、所定の複数セクタ(例えば32セクタ+数セクタ)から成るクラスタを記録単位として、標準的なCD−DAフォーマットと同じデータ転送速度(75セクタ/秒)でバースト的に行われる。すなわちメモリ64においては、上記ビット圧縮レートに応じた9.375(=75/8)セクタ/秒の低い転送速度で連続的に書き込まれたデータ圧縮率1/8のATCオーディオデータが、記録データとして上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出される。この読み出されて記録されるデータについて、記録休止期間を含む全体的なデータ転送速度は、上記9.375セクタ/秒の低い速度となっているが、バースト的に行われる記録動作の時間内での瞬時的なデータ転送速度は上記標準的な75セクタ/秒となっている。従って、ディスク回転速度が標準的なCD−DAフォーマットと同じ速度(一定線速度)のとき、該CD−DAフォーマットと同じ記録密度、記録パターンの記録が行われることになる。
【0040】メモリ64から上記75セクタ/秒の(瞬時的な)転送速度でバースト的に読み出されたATCオーディオデータすなわち記録データは、エンコーダ65に供給される。ここで、メモリ64からエンコーダ65に供給されるデータ列において、1回の記録で連続記録される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたクラスタ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続用セクタは、エンコーダ65でのインターリーブ長より長く設定しており、インターリーブされても他のクラスタのデータに影響を与えないようにしている。
【0041】エンコーダ65は、メモリ64から上述したようにバースト的に供給される記録データについて、エラー訂正のための符号化処理(パリテイ付加及びインターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施す。このエンコーダ65による符号化処理の施された記録データが磁気ヘッド駆動回路66に供給される。この磁気ヘッド駆動回路66は、磁気ヘッド54が接続されており、上記記録データに応じた変調磁界を光磁気ディスク1に印加するように磁気ヘッド54を駆動する。
【0042】また、システムコントローラ57は、メモリ64に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、このメモリ制御によりメモリ64からバースト的に読み出される上記記録データを光磁気ディスク1の記録トラックに連続的に記録するように記録位置の制御を行う。この記録位置の制御は、システムコントローラ57によりメモリ64からバースト的に読み出される上記記録データの記録位置を管理して、光磁気ディスク1の記録トラック上の記録位置を指定する制御信号をサーボ制御回路56に供給することによって行われる。
【0043】次に、図1に示す光ディスク記録再生装置の再生系について説明する。この再生系は、上述の記録系により光磁気ディスク1の記録トラック上に連続的に記録された記録データを再生するためのものであり、光学ヘッド53によって光磁気ディスク1の記録トラックをレーザ光でトレースすることにより得られる再生出力がRF回路55により2値化されて供給されるデコーダ71を備えている。この場合、光磁気ディスクのみではなく、いわゆるCD(コンパクトディスク:Compact Disc)と同じ再生専用光ディスクや、いわゆるCD−Rタイプの光ディスクの読み出しも行なうことができる。
【0044】デコーダ71は、上述の記録系におけるエンコーダ65に対応するものであって、RF回路55により2値化された再生出力について、エラー訂正のための上述の如き復号処理やEFM復号処理などの処理を行い、上述のデータ圧縮率1/8のATCオーディオデータを、正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒の転送速度で再生する。このデコーダ71により得られる再生データは、メモリ(RAM)72に供給される。
【0045】メモリ(RAM)72は、データの書き込み及び読み出しがシステムコントローラ57により制御され、デコーダ71から75セクタ/秒の転送速度で供給される再生データがその75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書き込まれる。また、このメモリ72は、上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書き込まれた上記再生データがデータ圧縮率1/8に対応する9.375セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出される。
【0046】システムコントローラ57は、再生データをメモリ72に75セクタ/秒の転送速度で書き込むとともに、メモリ72から上記再生データを上記9.375セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようなメモリ制御を行う。また、システムコントローラ57は、メモリ72に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、このメモリ制御によりメモリ72からバースト的に書き込まれる上記再生データを光磁気ディスク1の記録トラックから連続的に再生するように再生位置の制御を行う。この再生位置の制御は、システムコントローラ57によりメモリ72からバースト的に読み出される上記再生データの再生位置を管理して、光磁気ディスク1もしくは光ディスク1の記録トラック上の再生位置を指定する制御信号をサーボ制御回路56に供給することによって行われる。
【0047】メモリ72から9.375セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出された再生データとして得られるATCオーディオデータは、ATCデコーダ73に供給される。このATCデコーダ73は、上記記録系のATCエンコーダ63に対応するもので、例えばATCデータを8倍にデータ伸張(ビット伸張)することで16ビットのデジタルオーディオデータを再生する。このATCデコーダ73からのデジタルオーディオデータは、D/A変換器74に供給される。
【0048】D/A変換器74は、ATCデコーダ73から供給されるデジタルオーディオデータをアナログ信号に変換して、アナログオーディオ出力信号AOUT を形成する。このD/A変換器74により得られるアナログオーディオ信号AOUTは、ローパスフイルタ75を介して出力端子76から出力される。
【0049】次に、信号の高能率圧縮符号化について詳述する。すなわち、オーディオPCM信号等の入力デジタル信号を、帯域分割符号化(SBC)、適応変換符号化(ATC)及び適応ビット割当ての各技術を用いて高能率符号化する技術について、図2以降を参照しながら説明する。
【0050】図2は、本発明の実施の形態の説明に供する音響波形信号の符号化装置の具体例を示すブロック図である。この例において、入力された信号波形101は変換手段1101によって信号周波数成分の信号102に変換された後、信号成分符号化手段1102によって各成分が符号化され、符号列生成手段1103によって符号列104が生成される。
【0051】図3は図2の変換手段1101の具体例を示し、帯域分割フィルタによって二つの帯域に分割された信号がそれぞれの帯域においてMDCT等の順スペクトル変換手段スペクトル信号成分221、222に変換されている。図3の信号201は図2の信号101に対応し、図3の各信号221、222は図2の信号102に対応している。図3の変換手段で、信号211、212の帯域幅は信号201の帯域幅の1/2となっており、信号201の1/2に間引かれている。変換手段としてはこの具体例以外にも種々考えられ、例えば、入力信号を直接、MDCTによってスペクトル信号に変換してもよいし、MDCTではなく、DFT(離散フーリエ変換)やDCT(離散コサイン変換)によって変換してもよい。いわゆる帯域分割フィルタによって信号を帯域成分に分割することも可能であるが、多数の周波数成分が比較的少ない演算量で得られる上記のスペクトル変換によって周波数成分に変換する方法をとると都合がよい。
【0052】図4は、図2の信号成分符号化手段1102の具体例を示し、入力信号301は、正規化手段1301によって所定の帯域毎に正規化が施された後(信号302)、量子化精度決定手段1302によって計算された量子化精度情報303に基づいて量子化手段1303によって量子化され、信号304として取り出される。図4の信号301は図2の信号102に、図4の信号304は図2の信号103に対応しているが、ここで、信号304には量子化された信号成分に加え、正規化係数情報や量子化精度情報も含まれている。
【0053】図5は、図2に示す符号化装置によって生成された符号列から音響信号を出力する復号装置の具体例を示すブロック図である。この具体例において、符号列401から符号列分解手段1401によって各信号成分の符号402が抽出され、それらの符号402から信号成分復号手段1402によって各信号成分403が復元された後、逆変換手段1403によって音響波形信号404が出力される。
【0054】図6は、図5の逆変換手段1403の具体例であるが、これは図3の変換手段の具体例に対応したもので、逆スペクトル変換手段1501、1502によって得られた各帯域の信号511、512が、帯域合成フィルタ1511によって合成されている。図6の各信号501、502は図5の信号403に対応し、図6の信号521は図5の信号404に対応している。
【0055】図7は、図5の信号成分復号手段1402の具体例で、図7の信号551は図5の信号402に対応し、図7の信号553は図5の信号403に対応する。スペクトル信号551は逆量子化手段1551によって逆量子化された後(信号552)、逆正規化手段1552によって逆正規化され、信号553として取り出される。
【0056】図8は、図2に示される符号化装置において、従来行なわれてきた符号化の方法について説明を行なうための図である。この図の例において、スペクトル信号は図3の変換手段によって得られたものであり、図8はMDCTのスペクトルの絶対値をレベルをdBに変換して示したものである。入力信号は所定の時間ブロック毎に例えば64個のスペクトル信号に変換されており、それが例えば8つの帯域b1からb8まで(以下、これらを符号化ユニットと呼ぶ)にまとめて正規化および量子化が行なわれる。量子化精度は周波数成分の分布の仕方によって符号化ユニット毎に変化させることにより、音質の劣化を最小限に押さえる聴覚的に効率の良い符号化が可能である。
【0057】図9は、上述のように符号化された信号を記録媒体に記録する場合の具体例を示したものである。この具体例では、各フレームの先頭に同期信号SCを含む固定長のヘッダがついており、ここに符号化ユニット数UNも記録されている。ヘッダの次には量子化精度情報QNが上記符号化ユニット数だけ記録され、その後に正規化精度情報NPが上記符号化ユニット数だけ記録されている。正規化および量子化されたスペクトル係数情報SPはその後に記録されるが、フレームの長さが固定の場合、スペクトル係数情報SPの後に、空き領域ができてもよい。この図の例は、図8のスペクトル信号を符号化したもので、量子化精度情報QNとしては、最低域の符号化ユニットの例えば6ビットから最高域の符号化ユニットの例えば2ビットまで、図示されたように割り当てられ、正規化係数情報NPとしては、最低域の符号化ユニットの例えば46という値から最高域の符号化ユニットの例えば22の値まで、図示されたように割り当てられている。なお、この正規化係数情報NPとしては、例えばdB値に比例した値が用いられている。
【0058】以上述べた方法に対して、さらに符号化効率を高めることが可能である。例えば、量子化されたスペクトル信号のうち、頻度の高いものに対しては比較的短い符号長を割り当て、頻度の低いものに対しては比較的長い符号長を割り当てることによって、符号化効率を高めることができる。また例えば、変換ブロック長を長くとることによって、量子化精度情報や正規化係数情報といったサブ情報の量を相対的に削減でき、また周波数分解能を上がるので、周波数軸上で量子化精度をよりこまやかに制御できるため、符号化効率を高めることができる。
【0059】さらにまた、本件発明者等が先に提案した特願平5−152865号、又はWO94/28633の明細書及び図面においては、スペクトル信号から聴感上特に重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波数周辺にエネルギーが集中している信号成分、を分離して、他のスペクトル成分とは別に符号化する方法が提案されており、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化を殆ど生じさせずに高い圧縮率での効率的に符号化することが可能になっている。
【0060】図10は、このような方法を用いて符号化を行なう場合の方法を説明するための図で、スペクトル信号から、特にレベルが高いものをトーン成分、例えばトーン成分Tn1〜Tn3として分離して符号化する様子を示している。各トーン成分Tn1〜Tn3に対しては、その位置情報、例えば位置データPos1〜Pos3も必要となるが、トーン成分Tn1〜Tn3を抜き出した後のスペクトル信号は少ないビット数で量子化することが可能となるので、特定のスペクトル信号にエネルギが集中する信号に対して、このような方法をとると、特に効率の良い符号化が可能となる。
【0061】図11は、このようにトーン性成分を分離して符号化する場合の、図2の信号成分符号化手段1102の構成を示したものである。図2の変換手段1101の出力信号102(図11の信号601)は、トーン成分分離手段1601によって、トーン成分(信号602)と非トーン成分(信号603)とに分離され、それぞれ、トーン成分符号化手段1602および非トーン成分符号化手段1603によって符号化され、それぞれ信号604および605として取り出される。トーン成分符号化手段1602および非トーン成分符号化手段1603は、図4と同様の構成をとるが、トーン成分符号化手段1602はトーン成分の位置情報の符号化も行なう。
【0062】同様に図12は、上述のようにトーン性成分を分離して符号化されたものを復号する場合の、図5の信号成分復号手段1402の構成を示したものである。図12の信号701は図11の信号604に対応し、図12の信号702は図11の信号605に対応する。信号701はトーン成分復号手段1701により復号され、信号703としてスペクトル信号合成手段1703に送られ、信号702は非トーン成分復号手段1702により復号され、信号704としてスペクトル信号合成手段1703に送られる。スペクトル信号合成手段1703は、トーン成分(信号703)と非トーン成分(信号704)とを合成し、信号705として出力する。
【0063】図13は、上述のように符号化された信号を記録媒体に記録する場合の具体例を示したものである。この具体例では、トーン成分を分離して符号化しており、その符号列がヘッダ部と量子化精度情報QNの間の部分に記録されている。トーン成分列に対しては、先ず、トーン成分数情報TNが記録され、次に各トーン成分のデータが記録されている。トーン成分のデータとしては、位置情報P、量子化精度情報QN、正規化係数情報NP、スペクトル係数情報SPが挙げられる。この具体例ではさらに、スペクトル信号に変換する変換ブロック長を、図9の具体例の場合の2倍にとって周波数分解能も高めてあり、さらに可変長符号も導入することによって、図9の具体例に比較して、同じバイト数のフレームに2倍の長さに相当する音響信号の符号列を記録している。
【0064】以上の説明は、本発明の実施の形態の説明に先立つ技術を説明したものであるが、本発明の実施の形態においては、例えばオーディオに適用する場合に、比較的低品質のオーディオ信号は内容の試聴用として自由に聞くことができるようにし、高品質のオーディオ信号は、比較的小量の追加データを購入などして入手することで聴けるようにするものである。
【0065】すなわち、本発明の実施の形態においては、例えば、上記図9のように符号化されるべきところに、図14に示すように、量子化精度情報QNの内のダミーの量子化精度データとして、高域側の4つの符号化ユニットに対して0ビット割り当てを示すデータを符号化し、また、正規化係数情報NPの内のダミーの正規化係数データとして高域側の4つの符号化ユニットには最小の値の正規化係数情報0を符号化する(この具体例では正規化係数はdB値に比例した値をとるものとする)。このように、高域側の量子化精度情報を0にすることによって、実際には図14の領域Negの部分のスペクトル係数情報は無視され、これを通常の再生装置で再生すると、図15に示したようなスペクトルを持つ狭帯域のデータが再生される。また、正規化係数情報もダミーのデータを符号化することによって、量子化精度情報を推測して不正に高品質再生をすることが一層、困難になる。
【0066】このような本発明の実施の形態に用いられる信号再生装置及び方法は、信号が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列を再生する際に、上記所定フォーマットの符号列の一部がダミーデータとされた第1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列を用いて該ダミーデータを書き換え、上記第1の符号列と上記書き換えられた符号列とを所定の条件に応じて切り換えて出力するものである。
【0067】また、本発明の実施の形態に用いられる信号記録装置及び方法は、信号が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列を記録する際に、上記所定フォーマットの符号列の少なくとも一部がダミーデータとされた第1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列を用いて該ダミーデータを書き換えるものである。
【0068】ここで、全帯域の量子化精度情報、正規化係数情報をダミーのデータと置き換えておくこともできる。この場合は通常の再生装置で再生してもなんらの意味のあるデータの再生はできない。試し視聴を行うためには、上記第2の符号列の部分符号列(例えば量子化精度情報、正規化係数情報の低域側のデータ)を用いてダミーデータの一部を書き換えて再生するようにし、高品質の信号再生を希望する場合は、残りのダミーデータに対応する量子化精度情報や正規化係数情報、すなわち、上記第2の符号列の内の上記部分符号列以外の部分の符号列を、追加データとして購入等して入手することで、上記ダミーデータの全てを補完することができ、これによって高品質(高音質、高画質)の信号再生が行える。また、上記第2の符号列の部分符号列の量を変更することにより、試し視聴の信号の品質を任意に変更することができる。
【0069】なお、上記の例では、量子化精度情報と正規化係数情報の両者をダミーデータで置き換えているが、どちらか一方のみをダミーデータで置き換えるようにしてもよい。量子化精度情報のみを0ビットデータのダミーデータとした場合には、上記図15に示したようなスペクトルを持つ狭帯域のデータが再生される。一方、正規化係数情報のみを0の値を持つダミーデータとした場合には、図16に示したようなスペクトルを持つことになり、高域側のスペクトルは厳密には0にはならないが、可聴性という観点からは実質的には0と同じであり、本発明の実施の形態においては、この場合も含めて狭帯域信号と呼ぶことにする。
【0070】量子化精度情報および正規化係数情報のうち、どのデータをダミーデータにするかという点に関しては、これらの真の値を推測されて高品質再生されてしまうというリスクに関して差異がある。量子化精度情報と正規化係数情報の両者がダミーデータとなっている場合、これらの真の値を推測するためのデータが全く無いため、一番、安全である。量子化精度情報のみダミーデータにした場合には、例えば、元のビット割り当てアルゴリズムが正規化係数を元に量子化精度情報を求めるものである場合、正規化係数情報を手掛かりにして量子化精度情報を推測される危険性があるため、リスクは比較的高くなる。これに対して、量子化精度情報から正規化係数情報を求めることは比較的困難であるから、正規化係数情報のみをダミーデータとする方法は量子化精度情報のみをダミーデータとする方法と比較してリスクは低くなる。なお、帯域によって、量子化精度情報または正規化係数情報を選択的にダミーデータとするようにしてもよい。
【0071】この外、スペクトル係数情報の一部を0のダミーデータで置き換えるようにしてもよい。特に中域のスペクトルは音質上、重要な意味を持つので、この部分を0のダミーデータで置き換え、中高域部分はダミー量子化精度情報やダミー正規化係数情報で置き換えるようにしてもよい。その場合、ダミー量子化精度情報やダミー正規化係数情報で置き換える帯域はスペクトル係数情報の一部をダミーデータに置き換える帯域をカバーさせるようにして、正しく狭帯域再生が行われるようにする。特にスペクトル係数情報の符号化に可変長符号を用いた場合、中域の一部の情報が欠落することによって、それより高域のデータは全く解読ができなくなる。
【0072】何れにしても、信号の内容に立ち入った比較的大きなデータを推測することは、通常の暗号化で用いる比較的短い鍵長を解読することに比べて困難であり、例えば、その曲の著作権者の権利が不正に侵されるリスクは低くなると言える。また、仮にある曲に対して、ダミーデータを推測されても、暗号アルゴリズムの解読方法が知られる場合と異なり、他の曲に対して被害が拡大する恐れはないので、その点からも特定の暗号化を施した場合よりも安全性が高いと言うことができる。
【0073】すなわち、上記実施の形態によてば、信号が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列を再生する際に、上記所定フォーマットの符号列の少なくとも一部がダミーデータとされた第1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列の部分符号列を用いて該ダミーデータの少なくとも一部を書き換え、上記第2の符号列の上記部分符号列により書き換えられた符号列を復号することにより、コンテンツ(ソフトウェア)の内容を確認してから高品質再生に必要な情報を入手すべきかどうかを判断することが可能となり、また、暗号化を行なった場合と異なり、暗号解読等の不正な行為により高品質再生が行なわれる危険性が低くなり、より円滑なコンテンツの配布をすることが可能となるのみならず、上記第2の符号列の上記部分符号列を変更すること、例えば帯域幅を変化させることにより、試し視聴用の信号の品質(音質や画質)を任意に変更することができる。
【0074】図17は、本発明の実施の形態に用いられる再生装置の例を示すブロック図であり、上記図5の従来の復号手段を改良したものである。
【0075】図17において、入力信号801は、一部をダミーデータで置き換えられた符号列(第1の符号列)であり、ここでは、全帯域もしくは高域側の量子化精度情報および正規化係数情報がダミーデータになっているものとする。このダミーデータが埋めこまれた高能率符号化信号である信号801は、例えば、所定の公衆回線(ISDN:Integrated Services Digital Network、衛星回線、アナログ回線等)を介して受信され、符号化列分離手段1801に入力される。これが先ず符号列分解手段1801によって符号列の内容が分解され、信号802として符号列書き換え手段1802および切換スイッチ1808の被選択端子bに送られる。符号列書き換え手段1802は、制御手段1805を通じて、上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列としての真の量子化精度情報および正規化係数情報806を信号807として受け取り、これにより、信号802のうちのダミーの量子化精度情報および正規化係数情報の部分を書き換え、その結果を切換スイッチ1808の被選択端子aに送る。切換スイッチ1808からの出力は、信号成分復号手段1803に送られる。信号成分復号手段1803は、このデータをスペクトル・データ804に復号し、逆変換手段1804はこれを時系列データ805に変換して、オーディオ信号を再生する。
【0076】この図17の構成において、試し視聴モードの場合には、符号列分解手段1801からの信号802は、符号列書き換え手段1802をバイパスして、切換スイッチ1808の被選択端子bを介して信号成分復号手段1803に入力される。購入モードの場合には、上述したダミーデータを書き換える真の量子化精度情報及び/又は真の正規化係数情報806を、上記信号801と同一の公衆回線を経由して制御手段1805に入力する。制御手段1805は、符号列書き換え手段1802に入力されるダミーデータが埋めこまれた高能率符号化信号801中のダミーデータを上記真の量子化精度情報及び/又は真の正規化係数情報806を用いて書き換え、この書き換えられた高能率符号化信号803が、切換スイッチ808の被選択端子aを介して信号成分復号手段1803に入力される。
【0077】これによってユーザは、上記試し視聴モード時にダミーデータが付加された低い音質の視聴音楽を聴くことができ、所定の購入手続き(課金処理、認証処理等)が行われた場合には高い音質の音楽を聴くことができる。
【0078】上述した具体例においては、上記ダミーデータの全てを上記第2の符号列を用いて書き換える(補完する)場合について説明したが、これに限定されず、上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換えて再生するようなことも可能である。このように、ダミーデータの少なくとも一部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて再生する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割合を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質(音質や画質等)を任意に変更することができる。この場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符号列の部分符号列が信号806として制御手段1805に入力され、信号807となって符号列書き換え手段1802に送られるから、符号列分解手段1801からの第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、切り換えスイッチ1808を被選択端子a側に切換接続して、信号成分復号手段1803に送るようにすればよい。
【0079】ここで、上記符号化方式として、コンテンツの信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成するような方式の場合、上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の少なくとも一部に対応するダミーデータであることが挙げられ、この場合、上記第2の符号列の部分符号列は、上記ダミーデータの低域側の情報とすることが挙げられる。具体的には、例えば、上記ダミーデータが上記量子化精度情報の高域側、あるいは上記正規化係数情報の高域側の情報のダミーデータのとき、上記第2の符号列の部分符号列は、上記ダミーデータに対応する量子化精度情報、あるいは上記正規化係数情報の低域側の情報とすることが挙げられる。
【0080】もしダミーデータの書き換え用データ(第2の符号列の部分符号列)がダミーデータに対応する情報の全帯域かほぼ全帯域に近い帯域のためのものであるときは、広い帯域の高音質のオーディオ信号が再生される。ダミーデータの書き換え用データ(第2の符号列の部分符号列)がダミーデータに対応する情報の一部の狭い帯域のためのものであるときは、狭い帯域のオーディオ信号が再生される。これにより、ダミーデータの書き換え用データがどの帯域幅に対応するデータであるかにより、試し聞きの音質がコントロールでき、かつ広帯域のオーディオ信号の再生も可能となる。
【0081】以上説明した実施の形態においては、ダミーデータが埋めこまれた高能率符号化信号801とダミーデータを書き換える真の量子化精度情報及び/又は真の正規化係数情報(第2の符号列、あるいはその部分符号列)806とを上記同一公衆回線を介してサーバ側から入手したが、例えば、データ量の多いダミーデータが埋めこまれた高能率符号化信号801を伝送レートの高い衛星回線で入手し、データ量の少ない真の量子化精度情報及び/又は真の正規化係数情報806を電話回線やISDN等の伝送レートの比較的低い回線を用いて別々に入手してもよい。また、信号801をCD−ROMや、DVD(デジタル多用途ディスク)−ROM等の大容量記録媒体で供給するようにしてもよい。以上のような構成にすることでセキュリティーを高めることが可能になる。
【0082】ところで、図13では、トーン成分と非トーン成分に関する説明をしたが、ダミーデータが埋めこまれた高能率符号化信号は、トーン成分を構成する量子化精度情報及び/又は正規化係数情報に対して行われてもよいし、非トーン成分を構成する量子化精度情報及び/又は正規化係数情報に対して行われてもよいし、トーン成分と非トーン成分両方の量子化精度情報及び/又は正規化係数情報に対して行われてもよい。
【0083】次に、図18は、図17の制御手段1805からの信号807の真の情報(第2の符号列)のフォーマットの具体例を示したもので、図14に示されるN番フレームの情報を図9に示す情報に変更するためのものである。これにより、ダミーデータの入ったままの符号列では、図15に示されるスペクトルを持つ再生音が図8に示すスペクトルを持つ再生音に変化することになる。
【0084】図19は、本発明の実施の形態に用いられる記録装置の例を示すブロック図である。図19において、入力信号821は、一部をダミーデータで置き換えられた第1の符号列であり、ここでは、高域側の量子化精度情報および正規化係数情報がダミーデータになっているものとする。これが先ず符号列分解手段1821によって符号列の内容が分解され、信号822として符号列書き換え手段1822に送られる。符号列書き換え手段1822は、制御手段1824を通じて、第2の符号列である真の量子化精度情報および正規化係数情報825を、信号826として受け取り、これにより、信号822のうちのダミーの量子化精度情報および正規化係数情報の部分を書き換え、その結果の信号823を記録手段1823に送り、これを記録メディアに記録する。なお、ここで信号824の符号列を記録する記録メディアは、元々信号821の符号列を記録していた記録メディアであるとしてもよい。
【0085】この図19の実施の形態においても、上述した図17の例と同様に、上記ダミーデータの全てを上記第2の符号列を用いて書き換える(補完する)代わりに、上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換えて記録するようにしてもよい。このように、ダミーデータの少なくとも一部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて記録する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割合を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質(音質や画質等)を任意に変更することができる。この場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符号列の部分符号列が信号825として制御手段1824に入力され、信号826となって符号列書き換え手段1822に送られるから、符号列分解手段1821からの第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、記録手段1823に送るようにすればよい。
【0086】以上、本発明の実施の形態に用いられる再生装置、記録装置について説明を行ったが、ここで、高域側のスペクトル係数情報に暗号化を施しておき、さらに安全性を高めるようにすることも可能である。その場合には、図17、図19におけるダミーデータを置き換える符号列書き換え手段1802、1822は、制御手段1805、1824を通じて真の正規化係数情報を受け取り、ダミーデータを置き換えるとともに、やはり制御手段1805、1824を通じて得た復号鍵を用いて高域側のデータを復号して、再生を行なったり、記録を行なったりする。
【0087】図20は、図10に示すようにトーン成分を分離し、図13に示すように符号化した場合に、ダミーデータを置き換える情報のフォーマットの具体例を示したものである。これにより、図15に示されるスペクトルを持つ再生音が図10に示すスペクトルを持つ再生音に変化することになる。
【0088】図21は、本発明の実施の形態に用いる再生方法で、ソフトウェアを用いて再生を行なう場合の手順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップS11においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符号列)の分解を行ない、次にステップS12において、高音質再生を行なうかどうかを判断する。高音質再生を行なう場合には、ステップS13において、第1の符号列中のダミーデータを、広い帯域を持たせるための真のデータ(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS14に進み、そうでない場合には、直接、ステップS14に進む。ステップS14では信号成分の復号を行ない、ステップS15において時系列信号への逆変換を行ない、音を再生する。
【0089】図22は、本発明の実施の形態に用いる記録方法で、ソフトウェアを用いて記録を行なう場合の手順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップS21において、高音質記録を行なうかどうかを判断を行ない、高音質記録を行なう場合には、先ずステップS22においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符号列)の分解を行ない、次にステップS23において符号列中のダミーデータを、広い帯域を持たせる真のデータ(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS24に進み、記録を行ない、そうでない場合には、ステップS21から直接、ステップS24に進む。
【0090】ところで、上述した実施の形態においては、信号が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の構成を変更せずに、すなわち既存の符号列フォーマットの規格を遵守しながら、符号列中の一部データを0等のダミーデータに置き換えているが、このダミーデータ部分を除去し符号列を詰める(縮める)ようにすることも可能である。
【0091】すなわち、図23は、上記図14に示した符号列における量子化精度情報QNの内のダミー量子化精度データ(0)、及び正規化係数情報NPの内のダミー正規化係数データ(0)を削除して、残りの部分を詰めて配列した符号列を示している。この場合、ダミーデータのユニット数等の情報を符号列中に書き込んでおくことが必要とされ、例えば、符号化ユニット数UNの代わりにダミー符号化ユニット数を書き込むようにしたり、あるいは未定義(Reserved)領域等にダミー符号化ユニット数を書き込むようなことが挙げられる。
【0092】図14に示した例のように、ダミーデータを残しておく場合には、後で第2の符号列を用いて符号列データを補完する際に、ダミーデータ部分を第2の符号列で上書きするのに対して、図23に示した例では、ダミーデータを削除した部分に第2の符号列を挿入する処理が必要となる。ただし、図23の例では、符号列の長さが図14のダミーデータの分だけ短くなるため、伝送あるいは記録するデータ量が少なくて済む利点がある。
【0093】さて、以上の説明からも明らかなように、本発明に係る実施の形態に用いられる符号化方法では、フレーム毎に正規化係数データ等のダミーデータを書き込むことで、再生帯域の狭い信号が再生されるが、この正規化係数データ等のダミーデータを用いた再生帯域を曲の各部分によって変化させることも可能である。
【0094】すなわち、例えば、曲の先頭部分と、いわゆる曲のサビの部分のフレームにおいては、広い帯域の再生が可能なように、正規化係数データ等のダミーデータを用いずに符号化を行ない、その他の部分のフレームでは、正規化係数データ等のダミーデータを用いて、狭帯域再生が行なわれるようにする。ここで、再生帯域の変化は何フレームかをかけて滑らかに行なわれるようにすれば、試聴時(一般には試し視聴時)の違和感を軽減することが可能である。
【0095】図24は、この方法による、この試聴時の再生帯域の変化の様子を示したもので、曲の先頭部分Kaと、いわゆるサビの部分Kbで、再生帯域が広くなっており、他の部分については、例えば中高域が上記ダミーデータにより再生できなくなっている。
【0096】これを一般化すると、試し視聴用符号列の第1の符号列を生成するに当たって、該試し視聴用の第1の符号列の再生信号の品質(音質や画質等)の制御パラメータの値が時間的に変化するようにするものである。この再生品質制御は、ダミーデータを符号列中に埋め込むことにより行われ、再生品質制御パラメータとしては、符号化された信号の帯域幅とすることが挙げられる。また、信号が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列を再生する際に、上記所定フォーマットの符号列の少なくとも一部がダミーデータとされた第1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列の部分符号列を用いて該ダミーデータの少なくとも一部を書き換え、上記第2の符号列の上記部分符号列により書き換えられた符号列を復号するような場合に、上記符号化においては、入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の少なくとも高域側の情報に対応するダミーデータであり、上記第2の符号列の部分符号列は、上記ダミーデータに対応する情報の少なくとも低域側の情報であって、帯域幅が時間的に変化することが挙げられる。
【0097】次に、図25は、上記曲の各部分によって再生信号の品質を変化させるための符号化装置の具体例を示すブロック図である。この図25において、制御手段1844は、曲の先頭部分、サビの部分であるという情報845を受け取り、これにより、信号成分符号化手段1842が正規化係数データ等のダミーデータを使用することによって、再生帯域が変化するように制御を行なう。
【0098】図25の他の部分は、上記図2と同様である。すなわち、入力された信号波形841は変換手段1841によって信号周波数成分の信号842に変換された後、信号成分符号化手段1842によって各成分が符号化され、符号列生成手段1843によって符号列844が生成される。
【0099】図26は、図25の制御手段1844が再生帯域を変化させる処理の具体例の流れを示すフローチャートである。先ず、ステップS31でフレーム番号Nを1とし、ステップS32に進む。ステップS32で、現フレームは曲の先頭部分やサビの部分といった広帯域再生区間であるかどうかを判断し、もしそうであれば、ステップS33で広帯域再生が行なわれるように正規化係数データ等のダミーデータを用いないで符号化を行ない、ステップS37に進み、もしそうでなければ、ステップS34に進む。ステップS34で、現フレームは広帯域再生区間の前後の帯域補間区間であるかどうかを判断し、もしそうであれば、ステップS35で再生帯域が徐々に変化するように正規化係数データ等のダミーデータを用いて符号化を行ない、ステップS37に進み、もしそうでなければ、ステップS36に進む。ステップS36では、正規化係数データ等のダミーデータを用いて、狭帯域再生が行なわれるように符号化を行ない、ステップS37に進む。ステップS37では、現フレームが最終フレームであるかどうかの判断を行ない、もしそうであれば処理を終了し、そうでなければ、ステップS38でフレーム番号Nの値を1だけ増やして次のフレームに進み、ステップS32の処理に戻る。
【0100】なお、ここでは、各フレームでの再生帯域の制御に、正規化係数データ等のダミーデータを使用する方法を用いて説明を行なったが、再生帯域の制御には、例えば、本件発明者等により先に提案された特開平10−135944号公報の技術において述べられているように、高帯域側を暗号化する方法を用いても良い。図27は、上記特開平10−135944号公報に述べられているのと同様の方法で各フレームの高域側を暗号化する方法を示した図である。この図27の具体例では、高域側のスペクトル係数情報SP 、高域側の正規化係数情報NP 、高域側の量子化精度情報QN 、及びその符号化ユニット数UNが暗号化されている。
【0101】このようにして帯域制限して試聴できる帯域幅を図24のように時間的に変化させることにより、本発明の実施の形態の別の方法が可能となり、やはり曲の音質と内容を確認してから、暗号を復号することにより、高音質で曲を楽しむことが可能となる。
【0102】さて、以上、本発明に係る実施の形態における試し視聴と、それを高品質化する方法の例について述べたが、以下に、本発明の実施の形態に用いられるコンテンツ供給システムあるいはコンテンツ再生供給システムについて説明する。
【0103】図28は、本発明の実施の形態に用いられるコンテンツ供給システムを説明するための図で、ここでは、コンテンツを蓄積・管理しているセンタ(コンテンツ供給センタ)1865と、各ユーザが使用するパーソナルコンピュータ等のユーザ端末1861〜1864とがネットワーク(861〜867)で結合されている様子を示しており、各ユーザ端末1861〜1864はセンタ1865と直結している。なお、上記ユーザ端末としては、汎用のパーソナルコンピュータに限定されず、ネットワーク接続機能付きのテレビジョン受像器、受信装置、セットトップボックス、家庭用ゲーム機器、PDA、あるいはその他の各種ディジタル家電製品やディジタル機器等が使用可能である。
【0104】図29は各ユーザ端末の具体例を表すブロック図である。このユーザ端末はセンタや他のユーザ端末と信号881により通信を行なう通信手段1881と、それらを制御する制御手段1882を持つ。また、センタから送られてきたダミーデータを使った試聴用データ(第1の符号列)を記録できる記録手段1884と再生手段1885を持つ。各ユーザはこれにより、センタから送られてきた試聴用データを何回でも試聴することが可能であり、例えば、夜中に次々とセンタから送られて来た試聴用データをバック・グラウンド・ミュージックとして、昼間、比較的低音質で再生するようにしてもよい。
【0105】一方、このユーザ端末は、信号合成手段1886と書き込み手段1887とを持ち、ダミーデータの含まれた試聴用データ(第1の符号列)と、ダミーでない真の正規化係数情報等からなる高音質化データ(第2の符号列)を合成して、高音質のオーディオ信号を再生手段1885から再生したり、書き込み手段1887を通じて、記録媒体1888に記録することができる。上記高音質化データは、ユーザが特定の音楽が気に入った場合に制御手段1882を通じて購入するもので、センタからは暗号化されて送られて来て、一旦、やはり記録手段1884に記録された後、暗号化解除手段1883に送られる。
【0106】暗号解除手段1883は制御手段1882から送られてきた復号鍵892を使用して、暗号化された高音質化データ886の暗号化を解除し、信号合成手段1886に送る。なお、暗号解除手段1883、信号合成手段1886、書き込み手段1887および再生手段1885はハードウェア的に一体化されていることが、データの保護の観点からは望ましい。
【0107】図30は、図29の制御手段の具体例を示すブロック図である。この制御手段は、CPU1892とメモリ1893と入出力手段1891の他に権利情報格納手段1894を持ち、この権利情報格納手段1894中にはトークン情報が格納されている。このトークン情報は予めユーザが代金を払って購入したもので、曲の購入の度に、そのトークン情報は減らされていく。このような権利情報格納手段1894は、例えば、ICカードを使用して実現することが可能である。なお、各曲の高音質化、即ち、その曲の購入の決済方法は、このようなプリペイド方式以外でももちろん良く、例えば、クレジット・カード方式であっても良い。
【0108】なお、図28の具体例では、ダミーデータの含まれた試聴用データ(第1の符号列)の配布は高音質化データと同じネットワークを使用して行なわれているが、これは必ずしも必要ではなく、大容量のデータを送信しやすい放送やCD−ROMによる配布であっても良い。
【0109】また、センタからユーザ端末への試聴用データ(第1の符号列)の配信がネットワーク等を使用して個別に行なわれる場合には、センタ側にデータベースを設け、ユーザが高音質化データを購入したジャンルの曲の試聴用データをそのユーザに対して集中的に送信する様にしてもよい。
【0110】このように、本発明の実施の形態のコンテンツ供給システムでは、センタから試し視聴用のコンテンツ・データ(第1の符号列)をユーザ側の端末に無料または低価格で送出し、ユーザ側の端末は試し視聴用のコンテンツを流し、ユーザはその中から気に入ったコンテンツのみの高音質化データ(第2の符号列)を選択して購入し、高品質で再生できるようにする。なお、この試し試聴用のコンテンツの受け取りは無料または低価格の会員制によるものであってもよい。
【0111】次に、上述したようなコンテンツ供給システムの具体的な適用例として、特に音楽コンテンツの販売を促進し得るようなコンテンツ再生供給システムについて説明する。
【0112】図31は、本発明の実施の形態が適用されるコンテンツ再生供給システムの概略構成を示す図である。この図31において、コンテンツを蓄積・管理しているセンタ(コンテンツ供給センタ)1901と、コンテンツを再生・受信するための再生・受信装置1902とは、インターネットのようなネットワーク等で結合されている。再生・受信装置1902は、センタ1901から供給されるデータ(符号列)901を受信し、必要に応じて復号して、再生信号(例えば音楽等の音響波形信号)をスピーカ1903等に送る。センタ1901から供給されるデータ901には、上述したような試し視聴用のデータ(第1の符号列)が含まれており、再生・受信装置1902は、この試し視聴用のデータ(第1の符号列)を再生し、スピーカ1903に送る。
【0113】再生・受信装置1902としては、上述したようなパーソナルコンピュータ等のユーザ端末が挙げられ、具体的には例えば上記図29、図30と共に説明した構成を用いることができる。ユーザはスピーカ1903からの試し聞きの音(音楽の曲等)を聞きながら、高品質化(高音質化)を望むコンテンツ(曲等)を決定して、試聴中あるいは試聴後にセンタ1901に対して、高品質化のための追加データ(第2の符号列)を要求あるいは発注し、センタ1901は、要求あるいは発注された高品質化データ(コンテンツ追加データ、第2の符号列)を再生・受信装置1902に対して送信する。このとき、試し視聴用のコンテンツデータファイルと高品質化用のコンテンツ追加データファイルとの対応をとるために、例えば図32に示すように、ヘッダ部分に識別情報(ID)を入れておくことが望ましい。
【0114】この図32において、試し視聴用ファイル10のヘッダ領域には、例えば、コンテンツデータIDフィールド11、エンコーダIDフィールド12、及びエンコードナンバ(番号)フィールド13が少なくとも設けられ、また、高品質化データファイル20のヘッダ領域には、例えば、追加データIDフィールド21、エンコーダIDフィールド22、エンコードナンバ(番号)フィールド23、及びサブエンコードIDフィールド24が少なくとも設けられている。ここで、コンテンツデータID、追加データIDは、ファイル内のデータが試し視聴用のコンテンツデータなのか、高品質化用のコンテンツ追加データなのかを区別するための情報である。エンコーダIDは符号化を行ったエンコーダを区別するためのIDであり、エンコードナンバ(番号)はそのエンコーダでエンコードされた順番を示す数値であり、これらを組み合わせてコンテンツデータを特定できるようにしている。試し視聴用ファイル10とそれに対応する高品質化データファイル20との組あるいは対には、同一のエンコーダID、及びエンコードナンバ(番号)がそれぞれ付されることにより、対応関係がとられるようになっている。
【0115】さらに、高品質化データファイル20のヘッダ領域にのみサブエンコードIDが付加されており、これは、種々の再生帯域を与えるコンテンツ追加データの種類を識別するためのものである。すなわち、例えば上述したように、一部がダミーデータで置き換えられた試し視聴用のコンテンツデータ(第1の符号列)に対して、このダミーデータ部分を書き換える真のデータである追加データ(第2の符号列)として、ダミーデータの全てに対応する追加データのみならず、ダミーデータの一部分に対応する追加データを用いることもでき、再生帯域を異ならせる種々の追加データを用いることができる。このような種々の追加データを区別するために、上記サブエンコードIDを用いることができる。
【0116】なお、図32の試し視聴用ファイル10の他の部分については、例えば前述した図14、図23、図27等と同様の構成にすればよく、また、図32の高品質化データファイル20の他の部分については、例えば前述した図18、図20等と同様の構成とすればよい。
【0117】以上の実施の形態のコンテンツ再生供給システムは、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタ(センタ1901)と、コンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータ(第1の符号列)を受信して再生する受信再生装置(再生・受信装置1902)とを有し、受信再生装置は、試し視聴用のデータを再生中にコンテンツ供給センタに高品質化の要求を送ることにより、対応するコンテンツの試し視聴用のデータを高品質化するためのコンテンツ追加データが上記コンテンツ供給センタから供給される。ここで、上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列のデータであり、上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータであることが挙げられる。
【0118】次に、図33は、試し視聴しているコンテンツを購入する場合の手順を説明するためのフローチャートである。この図33の例では、上記図31の再生・受信装置1902を用いて、オーディオコンテンツの曲を試し聞きしている途中に、気に入った曲を指示して高音質化する(センタ1901より高音質化データを入手する)場合について示している。
【0119】この図33の最初のステップS71では、ユーザが上記再生・受信装置1902を操作すること等により試し聞き再生をスタートしている。この試し聞き再生の具体例としては、放送等のようにセンタから送られてくる試し聞き用のデータを略々リアルタイムで再生したり、夜中等の空き時間にセンタからまとめて送られてくる試し聞き用のデータをハードディスク等の蓄積媒体に蓄積しておき、蓄積された順に逐次再生することが挙げられる。また、他の試し聞き用データの入手方法も考えられ、例えば、衛生放送や地上波ディジタル放送等により試し聞き用のデータを受信して蓄積媒体に蓄積しておいたり、無料で配布されたCD−ROM等の記録媒体を再生するようにしてもよい。
【0120】ところで、例えばBGM(バックグラウンドミュージック)的に試し聞きされる曲として、曲の選定や再生順序について、センタ側から制御を行うことが挙げられる。これは、新曲のプロモーションや、ユーザの好みに応じた推薦曲の提供等のため、試し聞きの曲の選定、再生順序、音質、時間長、試し聞きの箇所等をどのようなものにするかをセンタ側でコントロールしたい場合に有用である。また、同じ曲を複数回順番を変えて再生することで、少ないデータ量で長時間のBGM再生が行えるという利点もある。図34は、このようなセンタ側からユーザ側での再生曲をコントロールする場合の一例を説明するためのものである。この図34に示す例では、曲T 、T 、T について、再生順序に従う複数の位置に配置することで、再生の順番を変えて複数回再生することができる。図31のセンタ1901からは、再生・受信装置1902に対して、再生指示データあるいは再生制御情報として、再生順序に従ったそれぞれの曲の識別情報、例えば上記エンコーダID及びエンコードナンバの組の列あるいはテーブルを送ることにより、既にハードディスク等の蓄積媒体に蓄えられている試し聞きコンテンツデータを順次指定して再生制御することができる。また、特にユーザに推薦したい曲等については、再生曲の帯域あるいは時間の一部を高音質化するようなコンテンツ追加データを送ることで、ユーザ側での試し聞きの曲の再生音質や高音質化の箇所をセンタ側で決めることができる。このように、センタ側からユーザ端末(再生・受信装置1902)側での試し聞きの曲の再生を制御することにより、例えばユーザにとって好みの曲が予め選んで再生され、BGM(バックグラウンドミュージック)としての使用価値が高まり、また、ユーザの購入したくなる曲が多く再生されることにもなり、販売の促進にも貢献し得る。
【0121】なお、センタ側でのユーザの好みの曲の選定等を含む再生制御については、種々の方法が考えられるが、例えば、ユーザの過去のコンテンツ購入履歴、コンテンツ視聴履歴、ユーザに対する質問の回答内容、その他のユーザの個人情報等を利用して、再生するコンテンツの再生順序、回数、品質、時間等を制御すればよい。
【0122】図33に戻って、ステップS71で試し聞きがスタートされた後、ステップS72でその曲を高音質化するか否かが判別される。これは、ユーザが所定の操作を行うことで購入希望あるいは発注が出されたか否かを検出する処理であり、NOのときにはステップS73に、YESのときにはステップS77に進む。ステップS73では、1曲の再生が終了し、次のステップS74で次の曲の再生がスタートする。また、ステップS77では、ユーザ側の上記再生・受信装置1902からセンタ1901に対して、高音質化のためのデータ(コンテンツ追加データ、第2の符号列)を送付してくれるように指示を送る。次のステップS74で次の曲の再生がスタートした後には、ステップS75で、前の再生曲を高音質化するか否かの判別がなされ、NOのときにはステップS76に進んで、現在再生中の曲を高音質化するか否かの判別がなされる。ステップS75でYESと判別されたときにはステップS78に進み、上記センタ1901にコンテンツ追加データ送付の指示を出す。また、ステップS76でYESと判別されたときにはステップS79に進み、上記センタ1901にコンテンツ追加データ送付の指示を出す。これらのステップS77、S78、S79の指示は、該当する曲(コンテンツ)を識別するための例えば上記エンコーダID及びエンコードナンバの情報を同時に送ることで、上記センタ1901側で対応するコンテンツ追加データを特定することができる。ステップS76でNOと判別されたときには、ステップS73に戻り、以下、上述したようなステップS73からステップS76までの処理を繰り返す。
【0123】なお、上記図31〜図34を参照しながら説明した例では、供給されるコンテンツとして、オーディオ信号特に音楽の曲を採用しているが、これに限定されず、ビデオコンテンツやその他種々のコンテンツにも適用可能である。
【0124】次に、本発明の実施の形態が適用されるコンテンツ再生供給システムの他の具体例について、図35を参照しながら説明する。
【0125】図35は、ミュージックショップ等のコンテンツ販売店や、イベント会場等において、センタ1901と例えばネットワーク結合された再生・伝送装置1904が設置されており、この再生・伝送装置1904は、客、ユーザ等が使用する携帯端末(携帯電話やPHS等)との間で無線により通信可能とされている。
【0126】すなわち、図35において、コンテンツを蓄積・管理しているセンタ(コンテンツ供給センタ)1901と、コンテンツを再生・伝送するための再生・伝送装置1904とは、インターネットのようなネットワーク等で結合されている。再生・伝送装置1904は、センタ1901から供給されるデータ(符号列)901を受信し、必要に応じて復号して、再生信号(例えば音楽等の音響波形信号)902をスピーカ1903等に送る。センタ1901から供給されるデータ901には、上述したような試し視聴用のデータ(第1の符号列)が含まれており、再生・伝送装置1904は、例えばいわゆるBluetooth 等の伝送方式を用いたデータ通信により、この試し視聴用のデータ(第1の符号列)904を携帯端末1905に伝送可能となっている。
【0127】再生・伝送装置1904の構成としては、例えば上記図29の構成を流用できるが、図29の暗号解除手段1883、信号合成手段1886、書き込み手段1887は必須ではない。また、携帯端末1905に上記試し視聴用のデータを無線伝送するための構成が必要である。
【0128】図36は、再生・伝送装置1904と携帯端末1905との間の無線通信を実現するための一例としてのいわゆるBluetooth 無線伝送方式における階層構造を示す図である。この図36において、上位の層(レイヤ)から順に、アプリケーションソフト1925,1930、適合プロトコル1924,1929、論理リンク管理層1923,1928、ベースバンド層1922,1927、物理層1921,1926とされている。送信側のアプリケーションソフト1925は、コンテンツを上記図2に示したような符号化構成により符号化を行う。符号化されたコンテンツは、適合プロトコル1924において、例えばTCP/IP等の伝送プロトコルが適用され、論理リンク管理層1923に送られる。論理リンク管理層1923は次のベースバンド層1922へのインターフェースとなるものであり、ベースバンド層1922では、送受信周波数の指定及び切り換え、時間軸スロットの管理、パケット送信や誤り訂正検出処理等が行われる。次の物理層1921では、例えば2.4GHzでスペクトル拡散されて電波放出が行われる。送出された電波921は、受信側の物理層1926に送られ、上述した送信側の各層1921〜1925のそれぞれ逆の処理が順次施されることにより、元のコンテンツが最上位層のアプリケーションソフト1930から得られる。なお、このようないわゆるBluetooth 無線伝送方式を図35の再生・伝送装置1904と携帯端末1905との無線通信に適用する場合に、全ての層(レイヤ)を用いる必要はなく、例えば、センタ1901から再生・伝送装置1904に送られてきたデータが既に符号化されており、これを復号せずに携帯端末1905に送信する場合には、送信側のアプリケーションソフト1925は省略できる。
【0129】次に、図37は、上記図35の携帯端末1905とセンタ1901との間の通信系の具体例を説明するための図である。この図37の携帯端末1911としては、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)等が挙げられる。携帯端末1911からセンタ1915への通信の際には、携帯端末1911からの電波が基地局1912に受信され、交換機1913を介し、インターネット網(ネットワーク)1914を介してセンタ1915に情報が送られる。また、センタ1915からの情報は、上記と逆の、インターネット網1914、交換機1913、基地局1912の経路をたどって、携帯端末1911に送られる。
【0130】このような図35〜図37の構成を用いるコンテンツ再生供給システムにおいては、図35のセンタ1901から試し視聴用のコンテンツデータ、例えば試し聞き用の曲のデータが、ミュージックショップ等のコンテンツ販売店やイベント会場等に設置された再生・伝送装置1904に送られて、必要に応じてハードディスク等の蓄積媒体に蓄積され、スピーカ1903から再生される。このとき、この再生された曲を聴いた客やユーザが携帯している携帯端末1905からの要求に応じて、再生・伝送装置1904は、現在再生中の曲、あるいは直前に再生した曲の試し聞きデータを無線で携帯端末1905に送信する。
【0131】すなわち、図38は、携帯端末1905からの要求に応じた試し聞きデータの供給を説明するためのフローチャートである。この図38のステップS61で携帯端末の所有者がスピーカから再生されている曲を試聴している状態において、ステップS62では、携帯端末からの無線通信により、その再生中の曲の試し聞きデータを携帯端末に取り込みたい旨の要求が出されたか否かを判別している。このステップS62でNOのときはステップS63に進み、YESのときはステップS67に進む。ステップS63で1曲の再生が終了し、次のステップS64で次の曲の再生がスタートした後、ステップS65で、前の再生曲の試し聞きデータの取り込み要求がなされたか否かが判別され、NOのときにはステップS66に進んで、現在再生中の曲の試し聞きデータの取り込み要求がなされたか否かが判別される。ステップS62、S65、S66でそれぞれYES、すなわち試し聞きデータの取り込み要求が与えられた場合には、ステップS67、S68、S69で、それそれ対応する曲の試し聞きデータを再生・伝送装置1904から携帯端末1905に送信する旨の指示がなされる。ステップS66でNOと判別されたときには、ステップS63に戻り、以下、ステップS63からステップS66までの処理を繰り返す。なお、再生・伝送装置1904から携帯端末1905に送信するデータには、上述したようなコンテンツ(曲)を識別するための情報、例えば、エンコーダID及びエンコードナンバが含まれていることは勿論である。
【0132】次に、図39は、上記図35のセンタ1901、再生伝送装置1904、携帯端末1905の間のデータの送受信を説明するための図である。
【0133】この図39において、センタ1901からのコンテンツ送信として、試し聞きデータa1が、ミュージックショップ等のコンテンツ販売店やイベント会場等に設けられた再生・伝送装置1904に送られる。再生・伝送装置1904では、スピーカ1903から試し聞き音(曲)が再生される。この再生されている曲が気に入ったユーザは、所持している携帯電話等の携帯端末1905を操作して、再生・伝送装置1904に対して試し聞きデータを要求する。これは、例えばそのときの時刻データa2等を再生・伝送装置1904に送信することにより、再生・伝送装置1904側で要求されている曲(コンテンツ)を特定できる。このとき、現在再生中の曲か、直前に再生された曲かの判別情報を付加することが好ましい。再生・伝送装置1904は、要求されたコンテンツ(この場合は試し聞きデータ)a3を携帯端末1905に送信する。次に、ユーザがそのコンテンツを購入したい、具体的には高音質化のためのデータ(追加コンテンツ)を入手したい場合には、ユーザは携帯端末1905からセンタ1901に高品質化の要求を送る。具体的には例えば、携帯端末1905から当該コンテンツを識別するためのコンテンツIDa4をセンタ1901に送る。これを受信したセンタ1901は、該当するコンテンツの高音質化のためのデータ(追加コンテンツa5)を携帯端末1905に送信する。
【0134】これによって、ミュージックショップ等のコンテンツ販売店やイベント会場等で耳にした曲の試聴用のデータ(第1の符号列)をその場で入手することができる。次に、その曲の高音質のデータを入手(購入)したい場合には、携帯端末から直接センタをアクセスして、高音質化データ(コンテンツ追加データ、第2の符号列)を送信してもらうことができる。このとき、試し聞きデータに付加されたコンテンツ識別情報(例えばエンコーダID及びエンコードナンバ)を指定することで、試し聞きデータに対応する高音質化データを正確に特定することができる。
【0135】すなわち、図35に概略構成を示した実施の形態においては、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列の信号と、上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列の信号とを供給するコンテンツ供給センタ(センタ1901)と、このコンテンツ供給センタからの上記第1の符号列のデータを受信し、得られた上記第1の符号列のデータを再生すると共に、再生された第1の符号列のデータを送出する機能を有するコンテンツ再生伝送装置(再生・伝送装置1904)と、このコンテンツ再生伝送装置からの第1の符号列のデータを受信する受信装置(携帯端末1905)とを有し、上記コンテンツ再生伝送装置から上記受信装置への上記第1の符号列のデータは無線により伝送され、上記コンテンツ再生伝送装置は、上記受信装置からの要求に応じて上記第1の符号列のデータを当該受信装置に送出する。また、上記受信装置(携帯端末1905)は、上記コンテンツ再生伝送装置(再生・伝送装置1904)から送信されて得られた第1の符号列のデータに対応する上記第2の符号列の信号を上記コンテンツ供給センタ(センタ1901)に要求し、該コンテンツ供給センタから送信される上記第2の符号列の信号を受信する機能を有する。
【0136】ここで、コンテンツ再生伝送装置(再生・伝送装置1904)からの試し視聴用のデータ(第1の符号列)の送出は、受信装置(携帯端末1905)からの要求に応じて行う代わりに、再生された全てのコンテンツについての試し視聴用のデータ(第1の符号列)を送出するようにしてもよい。この場合、受信装置(携帯端末1905)側では、コンテンツ再生伝送装置(再生・伝送装置1904)から送出される全ての試し視聴用のデータの内からユーザが所望のものを選択して受信するようにする方法と、コンテンツ再生伝送装置から送出される全ての試し視聴用のデータを受信して受信装置のメモリ等に一時記憶しておき、後でユーザが取捨選択するような方法とが挙げられる。また、コンテンツ再生伝送装置(再生・伝送装置1904)の安全性、秘密性が保たれている場合には、スピーカ1903から再生する音は高音質のものとし、コンテンツ再生伝送装置から受信装置に送出するデータのみを試し視聴用のデータ(第1の符号列)とするようにしてもよい。購入時の決済方法については、図30に示された場合と同様の方法が適用可能である。また、ここでは、ダミーデータを持つ試聴用データに対して高音質化データを購入させるようにしたが、もちろん、例えば、上記特開平10−135944号公報に記載された技術にあるように、暗号化された高域データを解く鍵を購入するようにしても良い。即ち、図35〜図39と共に説明したコンテンツ供給システムでは、コンテンツ再生伝送装置(再生・伝送装置1904)からダウンロードした試し視聴用のコンテンツ・データを記録媒体に記録し、ユーザ側はそれらのコンテンツ・データを再生し、その中から気に入ったコンテンツのみを選択して鍵データを購入し、高品質で再生できるようにすればよい。また、コンテンツは、曲等のオーディオ信号に限定されず、ビデオ信号にも同様に適用可能である。
【0137】次に、図40は、本発明に係る実施の形態が用いられるコンテンツ供給システムのさらに他の例を説明するための図であり、このシステムでは先ず、コンビニエンスストアやいわゆるキヨスク等に設置された自動販売機等のコンテンツ供給端末1941から、無料または低価格で、例えばダミーデータを使用して狭帯域化した試聴用データ(第1の符号列)941を記録媒体1942に書き込み、これを再生端末1943に装着して再生を行なう。なお、この試し試聴用のコンテンツの受け取りは無料または低価格の会員制によるものであってもよい。
【0138】図41は、図40の再生端末の具体例を表すブロック図で、記録媒体1968は図41の記録媒体1942と同一のものである。また、この再生端末には後に説明するように記録機能も装備している。記録媒体に記録された試聴用データ(第1の符号列)は読み込み手段1966および再生手段1967を使用して、その内容を好きなだけ再生できる。ここで、もしユーザがこの曲を気に入った場合には、このユーザは制御手段1962の下、通信手段1961を通じて高音質化データ(第2の符号列)963を購入する。この高音質化データ963は、図29の例と同様に暗号化が施されており、暗号解除手段1963を通じて暗号解除が行なわれ、その後、信号合成手段1964によって、一旦、読み込み手段1966を通じて記録媒体から読みだされたダミーデータを含んだ試聴用データと合成されて高音質化されたデータ967が書き込み手段1965を通じて記録媒体1968に書き込まれる。
【0139】なお、データ保護の観点から、暗号解除手段1963、信号合成手段1964、書き込み手段1965はハードウェア的に一体化されていることが望ましい。
【0140】購入時の決済方法については、図30に示された場合と同様の方法が適用可能である。また、ここでは、ダミーデータを持つ試聴用データに対して高音質化データを購入させるようにしたが、もちろん、例えば、上記特開平10−135944号公報に記載された技術にあるように、暗号化された高域データを解く鍵を購入するようにしても良い。即ち、図40、図41と共に説明したコンテンツ供給システムでは、キヨスク端末等から無料または低価格でダウンロードした試し視聴用のコンテンツ・データを記録媒体に記録し、ユーザ側はそれらのコンテンツ・データを再生し、その中から気に入ったコンテンツのみを選択して鍵データを購入し、高品質で再生できるようにする。
【0141】なお、図40の再生端末は試し試聴を行なうだけであれば、図41の再生端末のように、通信手段1961、暗号解除手段1963、信号合成手段1964、書き込み手段1965等を持たなくても良く、通常の記録媒体1942の再生手段で十分に試聴を行なった後、図41のような端末で高音質化を図るようにしても良い。また、以上の実施の形態では、符号化されたビットストリームを記録媒体に記録する場合について説明を行なったが、本発明の方法はビットストリームを伝送する場合にも適用可能であり、これにより、例えば、放送されているオーディオ信号を全帯域にわたって真の正規化係数を入手した聴取者のみに高音質再生ができるようにし、その他の聴取者に対してはその内容が十分把握できるが、比較的低音質の再生できるようにすることが可能である。
【0142】以上説明した本発明のいくつかの実施の形態では、オーディオ信号を用いた場合を例にとって説明を行なったが、本発明は、画像信号に対しても適用することが可能である。即ち、例えば、画像信号を2次元DCTを用いて各ブロック毎に変換を行ない、それを多様な量子化テーブルを用いて量子化を行なう場合、ダミーの量子化テーブルとして高域成分を落としたものを指定しておき、これを高画質化する場合には高域成分を落とさない真の量子化テーブルに置き換えるという方法をとることにより、オーディオ信号の場合と同様の処理を行なうことが可能である。また、本発明は、符号列全体に暗号化が施され、再生時にその暗号を復号しながら再生するようなシステムにおいても、もちろん適用することが可能である。
【0143】
【発明の効果】本発明に係るコンテンツ供給システムは、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタと、上記コンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータを受信し、受信された試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積し、蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータを再生する受信再生装置とを有し、上記コンテンツ供給センタは、上記受信再生装置に対して、試し視聴用のデータの再生を制御する再生制御情報を送り、上記受信再生装置は、上記コンテンツ供給センタからの再生制御情報に応じて上記蓄積手段に蓄積された複数の上記試し視聴用のデータの再生が制御されることにより、センタ側からユーザ側の受信再生装置における試し視聴用のデータの再生を制御でき、例えばユーザの好みに合ったコンテンツを選んで、その再生順序、再生回数、再生品質、再生時間等を制御することによって、ユーザにとって好みの曲が予め選んで繰り返し再生され、BGM(バックグラウンドミュージック)としての使用価値が高まり、また、ユーザの購入したくなる曲が多く再生されることにもなり、販売の促進にも貢献し得る。
【0144】また、本発明に係るコンテンツ受信再生装置及び方法は、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給センタからの試し視聴用のデータを受信し、受信された試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積し、蓄積された複数の上記試し視聴用のデータを再生するようにし、この視聴用のデータの再生は、上記コンテンツ供給センタからの再生制御情報に応じて制御されることにより、ユーザの好みに合った曲が自動的に再生される。
【0145】ここで、上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列のデータであり、上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータであることが挙げられ、これによって、コンテンツ(ソフトウェア)の内容を確認してから高品質再生に必要な情報を入手すべきかどうかを判断することが可能となり、また、暗号化を行なった場合と異なり、暗号解読等の不正な行為により高品質再生が行なわれる危険性が低くなり、より円滑なコンテンツの配布をすることが可能となる。




 

 


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