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音声データ受信方法及び音声データ受信装置 - ソニー株式会社
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発明の名称 音声データ受信方法及び音声データ受信装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−268662(P2002−268662A)
公開日 平成14年9月20日(2002.9.20)
出願番号 特願2001−68658(P2001−68658)
出願日 平成13年3月12日(2001.3.12)
代理人 【識別番号】100080883
【弁理士】
【氏名又は名称】松隈 秀盛
【テーマコード(参考)】
5D044
5D045
5K030
【Fターム(参考)】
5D044 AB05 BC03 CC06 DE12 DE44 DE83 FG10 FG21 GK10 
5D045 DA20
5K030 HA08 HB01 JL01 KA03 KA21 LA15 MB15
発明者 深見 正
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 所定のサンプリング周波数でサンプリングされた音声データを受信し、受信した上記音声データを一時蓄積させ、上記一時蓄積されたデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、音声データの間引きを行い、上記一時蓄積されたデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、音声データの挿入を行い、上記音声データの間引き又は挿入が行われたとき、音声波形のつなぎ処理を行うようにした音声データ受信方法。
【請求項2】 請求項1記載の音声データ受信方法において、上記一時蓄積されたデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、音声データのアナログ変換用のクロック周波数を高く変化させ、上記一時蓄積されたデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、音声データのアナログ変換用のクロック周波数を低く変化させる音声データ受信方法。
【請求項3】 請求項2記載の音声データ受信方法において、上記一時蓄積されたデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、所定の条件の判定で、上記音声データの間引きと、上記クロック周波数を高く変化させる処理とを、選択的に実行させ、上記一時蓄積されたデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、所定の条件の判定で、上記音声データの挿入と、上記クロック周波数を低く変化させる処理とを、選択的に実行させる音声データ受信方法。
【請求項4】 所定のサンプリング周波数でサンプリングされた音声データを受信する受信手段と、上記受信手段が受信した音声データを一時蓄積する蓄積手段と、上記蓄積手段が蓄積した音声データを処理する音声データ処理手段と、上記音声データ処理手段の出力音声データを再生処理する再生手段と、上記蓄積手段が蓄積したデータ量を判別し、その判別したデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、上記音声データ処理手段で音声データの間引きを、音声波形のつなぎが乱れないように行い、上記判別したデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、上記音声データ処理手段で音声データの音声データの挿入を、音声波形のつなぎが乱れないように行う制御手段とを備えた音声データ受信装置。
【請求項5】 請求項4記載の音声データ受信装置において、上記制御手段は、上記判別したデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、上記再生手段の音声データ処理用のクロック周波数を高く変化させ、上記判別したデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、上記再生手段の音声データ処理用のクロック周波数を低く変化させる制御を行う音声データ受信装置。
【請求項6】 請求項5記載の音声データ受信装置において、上記制御手段は、上記判別したデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、所定の条件を判断して、上記音声データの間引きと、上記クロック周波数を高く変化させる処理とを、選択的に実行させ、上記判別したデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、所定の条件を判断して、上記音声データの挿入と、上記クロック周波数を低く変化させる処理とを、選択的に実行させる制御を行う音声データ受信装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信側と受信側とが非同期状態でデジタル音声データを伝送する場合の受信処理に適用される音声データ受信方法及び音声データ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD(コンパクトディスク)などの媒体から再生したデジタル音声データや、放送データなどを受信して得たデジタル音声データは、一般に一定のサンプリング周波数のデジタル音声データとされる。このデジタル音声データを、伝送する際には、サンプリング周波数に対応したクロック成分をオーディオデータと同時に伝送して、受信側では受信したクロック成分を基準にして処理を行う場合(いわゆる同期伝送)と、このようなクロック成分を伝送させず、送信側と受信側とで非同期で処理させる場合とがある。
【0003】図5は、従来の同期伝送を行う場合の構成例を示した図である。この例では、送信装置80内に、音声信号が出力されるオーディオ信号源81が用意されている。オーディオ信号源81としては、例えばラジオ放送(音声放送)受信装置や、テープカセット再生装置などが考えられる。オーディオ信号源81から出力された音声信号は、アナログ/デジタル変換器82に供給して、一定のサンプリング周波数のデジタル音声データに変換する。このとき、例えば送信装置80内のクロック発生回路86で生成されたクロックを分周器87に供給して、分周によりサンプリング周波数のクロックを発生させて、そのサンプリング周波数のクロックに同期して、アナログ/デジタル変換器82で変換動作を実行させる。
【0004】アナログ/デジタル変換器82が出力するデジタル音声データは、圧縮回路83に供給して、無線伝送用に圧縮符号化された音声データとする。圧縮符号化された音声データは、変調回路84に供給して、無線伝送用に変調し、所定の無線送信周波数でアンテナ85から無線送信させる。圧縮回路83や変調回路84には、無線送信処理用のクロックが、クロック発生回路86から供給される。
【0005】送信装置80からの無線信号を受信する受信装置90では、アンテナ91を介して復調回路92に供給される信号を復調する。復調された信号は、伸長回路93に供給して、送信時に圧縮符号化されたデータを、元のデータに伸長させる復号化を行う。伸長回路93での復号化により、元の一定のサンプリング周波数のデジタル音声データが得られ、このデジタル音声データを、デジタル/アナログ変換器94に供給して、アナログ音声信号に変換する。変換されたアナログ音声信号は、増幅などのアナログ処理を行うオーディオ出力回路95に供給して、オーディオ出力回路95に接続された左右2チャンネルのスピーカ96L,96Rから音声を出力させる。
【0006】ここで、復調回路92内には、受信データに含まれるクロック成分にロックされるPLL回路(フェーズ・ロックド・ループ回路)92aが備わり、このPLL回路92aで生成されたクロックを、デジタル/アナログ変換器94に、変換用のクロックとして供給する。このようにしたことで、送信装置80内のアナログ/デジタル変換器82での変換周期と、受信装置90内のデジタル/アナログ変換器94での変換周期とを一致させることができ、送信側と受信側を同期させたいわゆる同期伝送が行える。
【0007】この図5に示すような同期伝送が行えれば理想的であるが、実際には同期伝送を行えない場合が多々存在する。即ち、例えば図5の伝送例の場合には、サンプル周期のクロック成分を音声データと同時に伝送する必要があるが、無線伝送方式によっては、そのようなクロック成分を伝送することができない場合がある。サンプル周波数のクロック成分が受信側で得られない場合には、受信装置内のクロック発生回路が備える水晶振動子などの精度で決まるクロックを基準にして、アナログ変換などのデータ処理を行う必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような非同期伝送を行って、受信装置内で生成されたクロックで受信処理を実行させた場合、送信側で扱うクロック周波数と、受信側で扱うクロック周波数とを完全に等しくすることは困難であり、若干のずれが生じる。この若干のクロック周波数のずれは、再生音質などの点からは基本的に問題ないが、データ処理上からは、送信側と受信側でのサンプリング周波数のずれが、受信側でのデータの過不足を来してしまう。即ち、送信側のサンプリング周波数よりも、わずかでも受信側でアナログ変換するサンプリング周波数が低いと、受信側ではアナログ変換される前の段階で、バッファメモリなどに蓄積されるデータ量が少しずつ増えていく。短時間の伝送ではこのようなことは問題にならないが、例えば数十分も連続して伝送すると、バッファメモリがオーバーフローして、受信して出力される音声が一時的に途切れてしまう。
【0009】また、逆に送信側のサンプリング周波数よりも、わずかでも受信側でアナログ変換するサンプリング周波数が高いと、受信側ではアナログ変換される前の段階で、バッファメモリなどに蓄積されるデータ量が少しずつ減っていき、連続した伝送で、バッファメモリに蓄積されるデータが無くなってアンダーフローとなり、やはり受信して出力される音声が一時的に途切れてしまう。
【0010】このバッファメモリのオーバーフローやアンダーフローを防止する技術としては、従来から各種方式のものが提案されているが、従来から提案されている処理は、受信側で出力される音声の音質をある程度確保しながら、サンプリング周波数のずれを効率良く吸収できる処理とは言えなかった。
【0011】本発明は、かかる点に鑑み、デジタル音声データを非同期伝送させる際に、受信側でのサンプリング周波数のずれを吸収する処理が、簡単な処理及び構成で効率良く行えるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定のサンプリング周波数でサンプリングされた音声データを受信し、その受信した音声データを一時蓄積させ、一時蓄積されたデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、音声データの間引きを行い、一時蓄積されたデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、音声データの挿入を行い、音声データの間引き又は挿入が行われたとき、音声の波形つなぎ処理を行うようにしたものである。
【0013】このようにしたことで、音声データの間引き又は挿入で、受信データを一時蓄積する場合の蓄積量のオーバーフローやアンダーフローを防止できる。このとき、音声データの間引き又は挿入時に、音声波形のつなぎ処理が行われ、出力音声の音質が確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図4を参照して説明する。
【0015】本例においては、非同期伝送でデジタル音声データを無線伝送するシステムに適用したものである。この非同期伝送を行う無線伝送システムとして、ここではブルートゥース(Bluetooth )と称される規格の無線伝送方式を適用してある。この規格は、複数台の機器間で、電話通信用音声データ,ファクシミリ用画像データ,コンピュータ用データなどの伝送を、2.4GHzの周波数帯域を使用して無線伝送するものである。機器間の無線伝送距離は、数mから最大でも100m程度までの比較的近距離のネットワークを想定している。伝送を行うデータの種別毎に、そのデータ伝送をどのように行うかを規定したプロファイルが定められている。
【0016】ブルートゥース規格の無線伝送方式について説明すると、かかる無線伝送は、2.4GHz帯に1MHz間隔で設定したチャンネルで伝送するようにしてある。但し、各チャンネルの信号は、後述するスロット間隔で伝送周波数を変化させる周波数ホッピングと称される処理を行うようにしてある。1スロット毎に周波数ホッピングを行うものとすると、1スロットは625μ秒であるので、1秒間に1600回周波数が切換えられることになり、他の無線通信との干渉が防止される。無線伝送信号の変調方式としては、GFSK(Gaussian filterd FSK)と称される変調方式が適用される。この変調方式は、周波数伝達特性がガウス分布の低域通過フィルタで帯域制限した周波数偏移変調方式である。
【0017】また、ブルートゥース規格では、基本的に送信と受信を交互に行うTDD(Time Division Duplex)方式を適用してあり、交互に送信スロットの処理と受信スロットを配置させる。即ち、例えば図2に示すように、無線伝送を行う一方の機器をマスタとし、他方の機器をスレーブとしたとき、マスタからスレーブに、1スロット(625μ秒)の期間にスロット構成のデータを伝送し(図2のA)、次の1スロットの期間に、スレーブからマスタに、スロット構成のデータを伝送する(図2のB)。以下その交互伝送を、伝送が続く限り繰り返す。但し、無線伝送する周波数は、上述したように1スロット毎に周波数f(k),f(k+1),f(k+2)…と変化させる。なお、そのときの伝送レートにより複数のスロットを連続使用する場合もある。また、このスロットが伝送される周期は、後述する音声データのサンプリング周期とは無関係に設定された周期である。
【0018】図3は、ブルートゥース規格で無線伝送されるデータの1スロットのパケット構造を示した図である。図3のAに示すように、1パケットの先頭部分には、72ビットのアクセスコードが付加され、続いて54ビットのヘッダが付加され、残りの区間が実際の伝送データであるペイロードとなっている。本例の場合にはこのペイロードの区間に音声データが配置される。ペイロードの区間は、伝送するデータ量に応じて可変長に設定される。
【0019】アクセスコードは、図3のBに示すように、4ビットのプリアンブルと、64ビットのシンクワードで構成され、残りの区間には何もデータを配置しない。ヘッダは、図3のCに示すように、機器毎のアドレス(AM ADR)と、ペイロードの種別を表すタイプと、再送制御,フロー制御のためのビット(FLOW,ARQN,SEQN)と、エラーチェック用のビット(HEC)とで構成されている。
【0020】なお、ブルートゥースの通信方式の詳細については、規格を定めた標準化団体であるBluetooth SIG が公開している。
【0021】次に、このような無線伝送方式にて音声データを無線伝送する、本例の送信装置及び受信装置の構成を、図1を参照して説明する。本例においては、送信装置10に内蔵されたオーディオ信号源11から出力される音声信号を、受信装置20に無線伝送して、受信装置20に接続されたスピーカ28L,28Rから出力させるシステム構成としてある。
【0022】まず送信装置10の構成について説明すると、本例の送信装置10内には、音声信号が出力されるオーディオ信号源11が用意されている。また、オーディオ信号源11は、送信装置10とは別体で構成されて、その別体のオーディオ信号源を送信装置10に接続する構成でも良い。
【0023】オーディオ信号源11から出力された音声信号は、アナログ/デジタル変換器12に供給して、一定のサンプリング周波数のデジタル音声データに変換する。このアナログ/デジタル変換器12で変換する際のクロックは、クロック発生回路16から供給されるクロックを使用する。なお、オーディオ信号源11がデジタル音声データを出力するものである場合には、アナログ/デジタル変換器12は必要ない。
【0024】アナログ/デジタル変換器12が出力するデジタル音声データは、圧縮回路13に供給して、上述したブルートゥース規格のパケットのペイロードの区間に配置できるようにするために、圧縮符号化された音声データとする。例えば、サンプリング周波数44.1kHzの2チャンネルのデジタル音声データを、上述したブルートゥース規格のパケットで伝送するためには、400kbps前後の伝送レートのデータに圧縮する必要がある。
【0025】圧縮符号化された音声データは、変調回路14に供給して、上述したパケット構成の送信データとし、その送信データを所定の送信チャンネルを使用してアンテナ15から無線送信させる。変調回路14での送信処理には、クロック発生回路17が生成させたクロックを使用する。この送信処理用のクロックは、アナログ/デジタル変換器12での変調用のクロックとは非同期であり、周波数についても本例の場合には両クロックの周波数に直接的な関係はない。
【0026】次に、受信装置20の構成について説明すると、アンテナ21を介して復調回路22に供給される信号を、復調回路22で復調処理し、その復調された信号から各パケットのペイロード区間に配置された伝送データを抽出して、伸長回路23に供給する。伸長回路23では、送信時に圧縮符号化された音声データを、元のデータに伸長させる復号化を行う。伸長回路93での復号化により、元の一定のサンプリング周波数のデジタル音声データ、即ち1サンプル単位の音声データとする。
【0027】復調回路22では、受信データ内のクロック成分にロックするPLL回路22aを備えて、このPLL回路22aが生成させたクロックを使用して、復調回路22内での処理や、伸長回路23での処理が実行される。
【0028】伸長回路23で伸長されたデジタル音声データは、バッファメモリ24に供給して一時蓄積させる。バッファメモリ24は、ある程度の期間の音声データを蓄積して、通常は書込まれた順序でデータを読出すメモリであり、供給される音声データの書込み周期と読出し周期が一致する理想的な状況では、蓄積されるデータ量が一定である。このバッファメモリ24に蓄積された音声データは、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)25に供給する。DSP25は、デジタル処理で音声波形を補正させたり加工できる回路である。バッファメモリ24へのデータの書込み及び読出しと、DSP25でのデータ処理については、制御部30の制御で実行される。
【0029】制御部30による制御例の詳細については後述するが、例えばバッファメモリ24に書込まれた音声データを、1サンプル間引いて読出したり、逆にバッファメモリ24に書込まれた1サンプル期間の音声データを連続して読出して、1サンプルの音声データを挿入するような処理が可能である。このようなメモリ24からの読出しの制御は、バッファメモリ24へのデータの蓄積量に対応して実行される。また、このような音声データの間引きや挿入を行ったときには、DSP25で音声波形のつなぎが良好になるような処理を、制御部30の制御で実行させるようにしてある。
【0030】DSP25で処理された音声データは、デジタル/アナログ変換器26に供給し、アナログ音声信号に変換する。このデジタル/アナログ変換器26での変換には、クロック発生回路29から供給される音声データのサンプリング周波数に対応したクロックを使用する。クロック発生回路29が出力するクロックの周波数は、制御部30により微調整できる構成としてある。このクロック周波数の調整は、例えばクロック発生回路29内の基準信号発振器が電圧制御型の発振器であるとき、その発振器に印加する電圧を変化させて、調整する。また、基準信号発振器の出力を分周する分周器の分周比を可変設定できる構成のとき、その分周比の調整で、クロック周波数を調整させても良い。このようなクロック周波数の調整は、例えばバッファメモリ24に蓄積されたデータ量に対応して行う。
【0031】なお、クロック発生回路29が出力するクロックは、受信装置20内のデジタル/アナログ変換器26以外の回路でも、同様の周波数のクロックが必要な回路には供給する。例えば、バッファメモリ24に蓄積されたデータの読出し用や、DSP25での処理用に、クロック発生回路29の出力を供給しても良い。
【0032】デジタル/アナログ変換器26で変換されたアナログ音声信号は、増幅などのアナログ処理を行うオーディオ出力回路27に供給して、オーディオ出力回路27に接続された左右2チャンネルのスピーカ28L,28Rから音声を出力させる。なお、オーディオ出力回路27については、受信装置20とは別体のオーディオアンプ装置などで構成される場合もある。
【0033】次に、このような構成で音声データを非同期伝送したときに、本例の受信装置20内の制御部30が、バッファメモリ24のデータ蓄積量に基づいて行われる処理の一例を、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、制御部30はバッファメモリ24のデータ蓄積量として適正な範囲を設定し、その範囲の上限をオーバーフロー用のしきい値とし、下限をアンダーフロー用のしきい値として設定する。そして、制御部30は、バッファメモリ24に蓄積されたデータ量が、オーバーフロー用のしきい値を越えたか否か判断する(ステップ101)。この判断で、メモリ24のデータ蓄積量がオーバーフロー用のしきい値を越えたと判断したときには、クロック周波数の微調整で対処可能であるか否か判断し(ステップ102)、クロック周波数の微調整で対処可能であると判断したとき、クロック周波数を若干高く変化させる(ステップ103)。
【0034】また、ステップ102で、クロック周波数の微調整で対処ができない状況であると判断したとき、バッファメモリ24から読出す音声データを、1サンプル期間間引く処理を行う(ステップ104)。このとき、間引いたサンプル期間の前後の音声データ波形のつなぎが良好になるような波形つなぎ処理をDSP25で実行させる。
【0035】そして、ステップ101でバッファメモリ24のデータ蓄積量がオーバーフロー用のしきい値を越えてないと判断したとき、バッファメモリ24のデータ蓄積量がアンダーフロー用のしきい値を下回ったか否か判断する(ステップ105)。この判断でも、アンダーフロー用のしきい値を下回ってないと判断したとき、ステップ101の判断に戻り、メモリ24のデータ蓄積量を監視する。
【0036】ステップ105の判断で、アンダーフロー用のしきい値を下回ったと判断したときには、クロック周波数の微調整で対処可能であるか否か判断し(ステップ106)、クロック周波数の微調整で対処可能であると判断したとき、クロック周波数を若干低く変化させる(ステップ107)。
【0037】また、ステップ106で、クロック周波数の微調整で対処ができない状況であると判断したとき、バッファメモリ24からの音声データの読出しとして、2サンプル期間連続して同じサンプルデータを読出し、1サンプル挿入させる処理を行う(ステップ108)。このとき、挿入したサンプル期間と、その前後の音声データ波形のつなぎが良好になるような波形つなぎ処理をDSP25で実行させる。
【0038】そして、ステップ103,104,107,108での処理が終了すると、ステップ101の判断に戻り、メモリ24のオーバーフローやアンダーフローの判断を繰り返し行う。
【0039】なお、ステップ102及びステップ106で、クロック周期の微調整を行うかサンプルデータの間引き又は挿入を行うかの判断としては、そのときのメモリ24の蓄積状態などから、制御部30が予め設定された条件に基づいて判断するようにすれば良い。例えば、メモリ24の蓄積量が、単純にしきい値を大きく越えたり下回ったとき、サンプルデータの間引き又は挿入を行い、しきい値をわずかに越えたり下回ったとき、クロック周期を微調整させるようにしても良い。或いは、メモリ24のデータ蓄積量の単位時間あたりの増加又は減少が、わずかであるような状況で、しきい値を越えたり下回ったときには、クロック周期を微調整させ、メモリ24のデータ蓄積量が短時間に増加又は減少したとき、サンプルデータの間引き又は挿入を行うようにしても良い。
【0040】このように本例によると、デジタル音声データの伝送が非同期伝送であっても、受信装置20側で一時的な音切れのない良好な音声出力が行える。即ち、サンプルデータを間引く処理や、サンプルデータを挿入させる処理を行うことで、バッファメモリ24のデータ蓄積量が調整されて、バッファメモリ24をオーバーフローさせたりアンダフローさせることがなく、結果的に出力音声の一時的な音切れを防止できる。この場合、サンプルデータの間引きや挿入を行ったときには、その前後のデータを使用して、音声波形のつなぎ処理を行うようにしたので、サンプルデータの間引きや挿入を行っても、出力音声の音質を悪化させることがなく、良好な音質の再生が可能である。
【0041】また、本例の場合には、デジタル/アナログ変換器26などの音声処理用に必要なクロックの周波数を微調整することによっても、バッファメモリ24のオーバーフローやアンダフローを防止でき、受信側での音声データの出力状況を良好に制御できる。特に本例においては、上述したように、一定の条件に基づいてサンプルデータの挿入や間引きによる調整処理と、クロック周波数の変化による調整処理とを選択的に実行するようにしたので、そのときの受信状況に応じた適切な処理が選択でき、良好な受信状態を維持できる。
【0042】なお、ここまで説明した実施の形態では、無線ネットワークとしてブルートゥースを適用したが、他の同様な無線ネットワークを適用して無線伝送する場合にも、本発明の処理が適用できることは勿論である。また、非同期伝送であれば、有線伝送された音声データを処理する場合にも適用可能である。
【0043】また、クロック周波数を変化させる処理としては、基準信号の発振周波数を制御する処理や、クロック発生回路内の分周器の分周比を制御する処理など、各種処理が適用可能である。また、クロック周波数を可変させる場合には、一時的にクロック周波数を変化させて、バッファメモリのデータ蓄積量がオーバーフローやアンダーフローの危険性がなくなったとき、元のクロック周波数に戻すような一時的な制御処理でも良い。
【0044】
【発明の効果】本発明によると、音声データの間引き又は挿入で、受信データを一時蓄積する場合の蓄積量のオーバーフローやアンダーフローを防止でき、受信した音声データを音切れさせることなく出力させることが可能になる。このとき、音声データの間引き又は挿入時に、音声波形のつなぎ処理が行われ、出力音声の音質が確保され、非同期伝送で受信した音声データを良好に出力できるようになる。
【0045】この場合、一時蓄積されたデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、音声データのアナログ変換用のクロック周波数を高く変化させ、一時蓄積されたデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、音声データのアナログ変換用のクロック周波数を低く変化させるようにしたことで、クロック周波数の変化によっても、非同期伝送時の受信データのオーバーフローやアンダーフローを防止でき、より効果的に処理できるようになる。
【0046】また、一時蓄積されたデータ量がオーバーフロー用のしきい値を越えたとき、所定の条件の判定で、音声データの間引きと、クロック周波数を高く変化させる処理とを、選択的に実行させ、一時蓄積されたデータ量がアンダーフロー用のしきい値未満になったとき、所定の条件の判定で、音声データの挿入と、クロック周波数を低く変化させる処理とを、選択的に実行させるようにしたことで、そのときの伝送状態に応じて、それぞれの処理が的確に選択されて実行されるようになる。




 

 


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