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発明の名称 車両用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−75028(P2002−75028A)
公開日 平成14年3月15日(2002.3.15)
出願番号 特願2000−266302(P2000−266302)
出願日 平成12年9月1日(2000.9.1)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
【テーマコード(参考)】
3K080
【Fターム(参考)】
3K080 AA01 AB08 AB18 BA01 BB12 BC01 CA01 CC01 
発明者 塩谷 真理子 / 青木 宣裕
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ランプハウジングに固定されて光源バルブを被覆するバルブキャップを備えた車両用灯具において、前記バルブキャップ側に、その開口部の端面に開放される周方向に沿う周溝と、この周溝を構成する内壁および外壁に、相互に周方向に位置ずれさせて形成される内口部および外口部とが設けられており、かつ前記ランプハウジング側に、前記バルブキャップのランプハウジングへの固定時に前記周溝に嵌着するリブが設けられており、前記バルブキャップを前記ランプハウジングへ固定することにより、前記バルブキャップの開口部の端面に当接する前記ランプハウジングの内面、前記周溝、前記内口部、前記外口部、および前記リブとにより前記バルブキャップの内外を連通する呼吸路を形成したことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】 請求項1に記載の車両用灯具であって、前記リブは、前記内口部および外口部が共に内側になるようにそれぞれ内口部および外口部に近接させて前記周溝に嵌着する少なくとも2個設けられることを特徴とする車両用灯具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の信号灯、テールランプ、あるいはストップランプとして適用されるバルブキャップを備えた車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用灯具は、光源バルブを共通化して、機能毎に色分けしたバルブキャップを光源バルブに被覆することによって所望の機能を得るようにしている。例えば、光源バルブとして白色光源バルブを共通して用い、信号灯は、アンバー色に着色したバルブキャップが用いられ、テールランプおよびストップランプは、それぞれ赤色に着色したバルブキャップが用いられる。
【0003】図3は、この種の車両用灯具からなるリヤコンビネーションランプ100を示す。このリヤコンビネーションランプ100は、白色光源バルブaをアンバー色に着色したバルブキャップbで被覆して成る上部のシグナルランプ101と、白色光源バルブaを赤色に着色したバルブキャップcで被覆して成る下部のテールストップランプ102とを組み合わせて構成されている。このときのバルブキャップの取付構造を、テールストップランプ102を例にして説明すると、図4に示す通りとなる。
【0004】すなわち、バルブキャップ1(前述したバルブキャップcに相当)は、その開口端周縁部1eを、ランプハウジング2に一体形成された環状溝3内に嵌合させると共に、その外周部に形成されたフランジ部1fをランプハウジング2に形成したボス部4にねじ5止めして取り付けられている。この取付構造により光源バルブaは、それ自体の白色光がバルブキャップ1の外部に漏光するのを防止されて、密閉状態で被覆されている。
【0005】かくして、光源バルブaを点灯すると、光源バルブaから発光される光は、バルブキャップ1を通過して赤色に着色され、ランプハウジング2の内面で反射されるか、あるいは直接にアウタレンズ6に達し、アウタレンズ6を通って所定の拡散角で前方に出射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の車両用灯具においては、光源バルブaがバルブキャップ1で密閉状態で被覆されているので、バルブキャップ1の内部が高温になり易く、この高温に起因する種種の不具合を解消するため、図3および図4に示すように、バルブキャップ1の被覆エリア内のランプハウジング2に呼吸孔7を穿設している。
【0007】このため、従来の車両用灯具においては、図3に示すように、灯具正面から呼吸孔7が見て取れて見栄えを損なうばかりでなく、ランプハウジング2に呼吸グロメット(図示せず)が必要となって、部品点数の増加および構造の複雑化を招く、という課題を有している。
【0008】そこで、この発明は、見栄えを損なうことが無く、かつ部品点数の増加および構造の複雑化を伴うことが無く、呼吸路を構成することができ、以てバルブキャップ内部の高温化を解消することができる車両用灯具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1の発明は、ランプハウジングに固定されて光源バルブを被覆するバルブキャップを備えた車両用灯具において、前記バルブキャップ側に、その開口部の端面に開放される周方向に沿う周溝と、この周溝を構成する内壁および外壁に、相互に周方向に位置ずれさせて形成される内口部および外口部とが設けられており、かつ前記ランプハウジング側に、前記バルブキャップのランプハウジングへの固定時に前記周溝に嵌着するリブが設けられており、前記バルブキャップを前記ランプハウジングへ固定することにより、前記バルブキャップの開口部の端面に当接する前記ランプハウジングの内面、前記周溝、前記内口部、前記外口部、および前記リブとにより前記バルブキャップの内外を連通する呼吸路を形成したことを特徴とする。
【0010】このため、請求項1の発明では、バルブキャップをランプハウジングに固定することにより、バルブキャップの開口部の端面がランプハウジングの内面に当接して、周溝、内口部、および外口部の端面側開放部分がランプハウジングの内面で覆われて、内口部と外口部との間を周溝で連通する呼吸路を構成することができる。しかも、この呼吸路は、嵌着するリブにより周溝が分断されて、徒に長くなることなく形成される。
【0011】また、この呼吸路は、バルブキャップとランプハウジングの対向間に形成されるので、灯具正面からの視野内から隠すことができると共に、ランプハウジングに呼吸孔を設けることがないので、呼吸グロメットを必要としない。
【0012】また、呼吸路を構成する内口部および外口部は、相互に周方向に位置ずれさせて形成したので、バルブキャップ内部の光が呼吸路を経由して外部へ漏れることもない。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用灯具であって、前記リブは、前記内口部および外口部が共に内側になるようにそれぞれ内口部および外口部に近接させて前記周溝に嵌着する少なくとも2個設けられることを特徴とする。
【0014】このため、請求項2の発明では、呼吸路は、嵌着する2個のリブにより周溝が分断されて、徒に長くなることなく形成されるので、呼吸路内で流体の淀みを生じることが無い。
【0015】また、バルブキャップは、ランプハウジングへの固定時に、周溝がリブに嵌着して仮止めされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、図3および図4のものと同一の構成要素は、同一符号を付して説明する。
【0017】図1は、この発明の第1実施の形態としての、ランプハウジング2に固定されて光源バルブaを被覆するバルブキャップ1を備えた車両用灯具10を示す。
【0018】この車両用灯具10は、図2に示すように、バルブキャップ1側に、その開口部1aの端面1bに開放される周方向に沿う周溝8と、この周溝8を構成する内壁9および外壁11に、相互に周方向に位置ずれさせて形成される内口部9aおよび外口部11aとが設けられており、かつランプハウジング2側に、バルブキャップ1のランプハウジング2への固定時に周溝8に嵌着してバルブキャップ1の仮止めを行うリブ12が設けられており、バルブキャップ1をランプハウジング2へ固定することにより、バルブキャップ1の開口部1aの端面1bに当接するランプハウジング2の内面2a、周溝8、内口部9a、外口部11a、およびリブ12とによりバルブキャップ1の内外を連通する呼吸路Aを形成して全体構成される。
【0019】具体的には、バルブキャップ1は、任意の色で着色したU字形状断面のカップ状透明体で構成されており、その開口端周縁部1cが外方へ膨出する肉厚部に形成されている。周溝8は、この開口端周縁部1cの端面1bに開放されて周方向に全周に亘って形成されている。また、内口部9aおよび外口部11aは、それぞれ周溝8を構成する内壁9および外壁11を透通し、かつ端面1bに開放するように切り欠いて形成されている。このとき、内口部9aと外口部11aとは、光源バルブaの光がバルブキャップ1の外方へ漏れることを防ぐことができる離間距離だけ少なくとも相互に周方向に位置ずれさせて形成される。開口端周縁部1cには、外壁11に延設されてフランジ部1dが形成されている。本実施形態では、フランジ部1dは、開口端周縁部1cの周方向に沿う均等部位に2個設けられている。
【0020】また、ランプハウジング2には、フランジ部1d、1dに対応させて2箇所の部位に取付用のボス部4、4が一体に設けられており、このボス部4、4の内側で、かつ固定されるバルブキャップ1の周溝8に対応する環状部分の適所部位に周溝8に嵌着するリブ12が一体に設けられている。
【0021】そして好ましくは、リブ12は、内口部9aおよび外口部11aが共に内側になるようにそれぞれ内口部9aおよび外口部11aに近接させて周溝8に嵌着する少なくとも2個設けられる。
【0022】具体的には、リブ12は、本実施形態の図2(b)で示す周溝8の右回りで説明すると、外口部11aの手前箇所と内口部9aを越えた箇所であってそれぞれ外口部11aおよび内口部9aに近接して周溝8に嵌着する少なくとも2個形成される。本実施形態では、前記した2個のリブ12以外に、もう1個のリブ12が設けられて、合計3個のリブ12で構成されている。
【0023】そして、バルブキャップ1は、フランジ部1d、1dをボス部4、4にそれぞれねじ5止めして取り付けられる。この取付状態では、バルブキャップ1の開口部1aの端面1bがランプハウジング2の内面2aに当接して、周溝8、内口部9a、および外口部11aの端面側開放部分がランプハウジング2の内面2aで覆われて、内口部9aと外口部11aとの間を周溝8で連通する呼吸路A(図1(b)参照)を形成することができる。
【0024】このように構成された車両用灯具10によれば、呼吸路Aは、嵌着するリブ12,12により周溝8が分断されて、徒に長くなることなく形成されるので、呼吸路A内での流体Gの淀みを生じることなく効率の良い換気が得られ、ひいてはバルブキャップ1の内部の高温化を効率よく解消することができる。
【0025】また、この呼吸路Aは、バルブキャップ1とランプハウジング2の対向間に形成されるので、灯具10の正面からの視野内から隠すことができると共に、ランプハウジング2に呼吸孔を設けることがないので、呼吸グロメットを必要としない。このため、車両用灯具10によれば、見栄えを損なうことが無く、かつ部品点数の増加および構造の複雑化を伴うことが無く、呼吸路Aを構成することができる。
【0026】その上、車両用灯具10によれば、呼吸路Aを複数個設けることもでき、この場合バルブキャップ1の内部の高温化を効率よく解消することができるので、これによりバルブキャップ1の小型化が達成できるが、この場合でも、見栄えを損なうことが無く、かつ部品点数の増加および構造の複雑化を伴うことが無い。
【0027】また、呼吸路Aを構成する内口部9aおよび外口部11aは、相互に周方向に位置ずれさせて形成したので、バルブキャップ1の内部の光(光源バルブaの光)が呼吸路Aを経由して外部へ漏れることもなく、この点でも見栄えを損なうことが無い。
【0028】その上、バルブキャップ1は、リブ12で仮止めされた状態で、ランプハウジング2に固定することができるので、組付けが容易で、作業性の向上をも図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、バルブキャップとランプハウジングの対向間に呼吸路を形成したので、灯具正面からの視野内から呼吸路を隠すことができると共に、ランプハウジングに呼吸孔を設けることがないので、呼吸グロメットも不要で、これ等によりバルブキャップ内部の高温化を解消することができるばかりでなく、見栄えを向上させることができると共に、部品点数の削減および構造の簡略化をも図ることができる車両用灯具を提供することができる。
【0030】その上、バルブキャップは、リブで仮止めされた状態で、ランプハウジングに固定することができるので、組付けが容易で、作業性の向上をも図ることができる。
【0031】また、請求項2の発明によれば、呼吸路は、2個のリブにより周溝が分断されて、徒に長くなることなく形成されるので、呼吸路内での流体の淀みを生じることなく効率の良い換気が得られ、ひいてはバルブキャップの内部の高温化を効率よく解消することができる。




 

 


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