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発明の名称 車両用ヘッドランプ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−56710(P2002−56710A)
公開日 平成14年2月22日(2002.2.22)
出願番号 特願2000−244964(P2000−244964)
出願日 平成12年8月11日(2000.8.11)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
【テーマコード(参考)】
3K042
【Fターム(参考)】
3K042 AA08 AC06 BA07 BB06 BB11 CB13 
発明者 大久保 泰宏 / 鈴木 恭史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 光源からの光を前方へ反射するリフレクタの上側領域が、対向車線側反射部と反対向車線側反射部とに分離され、対向車線側反射部が正面の反対向車線側を主に反対向車線側に拡散されるように照らす配光特性を有し、且つ反対向車線側反射部が正面の対向車線側を主に対向車線側に拡散されるように照らす配光特性を有している車両用ヘッドランプ装置であって、前記リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部を、各反射部の内側端付近に設定された回転軸を中心にして、それぞれを内側へ閉じる方向へ回動させて、本来正面の中央部に向かうべき反射光を、正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けるようにしたことを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
【請求項2】 請求項1記載の車両用ヘッドランプ装置であって、前記回転軸が、光源と同じ前後位置か或いは光源の前方近傍位置で且つ垂直であることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
【請求項3】 請求項1記載の車両用ヘッドランプ装置であって、前記回転軸が、光源の後方位置で且つ後傾していることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
【請求項4】 請求項1記載の車両用ヘッドランプ装置であって、前記回転軸が、光源の前方位置で且つ前傾していることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ヘッドランプ装置であって、前記リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部が、それぞれ対向車線側及び反対向車線側の方向で分割した複数のセグメントから構成されていることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、夜間において濡れた路面を走行する場合の安全性を高めることができる車両用ヘッドランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】夜間に雨によって濡れた路面を走行する場合、自動車のヘッドランプから照射された光の殆どは、路面上の水膜による鏡面効果により、正反射光となって、進行方向前方へ向けて反射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、その路面により反射された光は、対向車にとっては、間接的なグレア光となり、眩惑を与えるおそれがある。また、ヘッドランプの光の殆どが、正反射光となって、進行方向前方へ反射されるということは、路面のセンターラインや路肩を確認するための再帰反射光(手前に反射する光)が減少することになるため、自車にとっても自走車線内での視認性を低下させるおそれがあり、好ましくない。
【0004】この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、対向車に対して眩惑を与えず、自車の自走車線内での視認性を確保することができる車両用ヘッドランプ装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、光源からの光を前方へ反射するリフレクタの上側領域が、対向車線側反射部及び反対向車線側反射部に分離され、対向車線側反射部が、正面の反対向車線側を主に反対向車線側に拡散されるように照らす配光特性を有し、且つ反対向車線側反射部が、正面の対向車線側を主に対向車線側に拡散されるように照らす配光特性を有している車両用ヘッドランプ装置であって、前記リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部を、各反射部の内側端付近に設定された回転軸を中心にして、それぞれを内側へ閉じる方向へ回動させて、本来正面の中央部に向かうべき反射光を、正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けるようにした。ここで、対向車線側とは、左側車線走行における右側を意味し、反対向車線側とは、同車線走行における左側を意味する。二車線以下の道路においても、同じ意味において用いる。
【0006】請求項1記載の発明によれば、リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部を、それぞれを内側へ閉じる方向へ回動させることにより、本来正面の中央部に向かうべき反射光を、正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けるようにしたため、対向車への眩惑の原因となる自車の正面の中央部への光の照射量を減らすことができる。また、反射光を正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けることにより、正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側に位置する路肩やセンターラインへの照射光量が増し、その分、路肩の立体形状やセンターライン(又は路肩ライン)に含まれる反射材により再帰反射光が増すため、道路状況を把握しやすくなって、自車の自走車線内での視認性が向上する。
【0007】請求項2記載の発明は、回転軸が光源と同じ前後位置か或いは光源の前方近傍位置で且つ垂直である。
【0008】請求項2記載の発明によれば、回転軸が光源と同じ前後位置か或いは光源の前方近傍位置で且つ垂直であるため、リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部による配光パターンが、正面の中央部を空けた状態で水平になり、中速走行時の前方確認に好適である。
【0009】請求項3記載の発明は、回転軸が光源の後に位置で且つ後傾している。
【0010】請求項3記載の発明によれば、回転軸が光源の後に位置で且つ後傾しているため、リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部による配光パターンが、正面の中央部を空けた状態でハの字状になり、低速走行時の前方確認に好適である。
【0011】請求項4記載の発明は、回転軸が光源の前方位置で且つ前傾している。
【0012】請求項4記載の発明によれば、回転軸が光源の前方位置で且つ前傾しているため、リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部による配光パターンが、正面の中央部を空けた状態で逆ハの字状になり、高速走行時の前方確認に好適である。
【0013】請求項5記載の発明は、リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部が、それぞれ対向車線側方向及び反対向車線側方向で分割した複数のセグメントから構成されている。
【0014】請求項5記載の発明によれば、リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部が複数のセグメントから構成されているため、より細やかな配光特性が可能になり、希望する部分に各セグメントからの反射光を重ねてより視認性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。この実施形態は、自動車のヘッドランプに関するものである。ヘッドランプは、自動車の対向車線側及び反対向車線側の左右両側に設けられ、それぞれ、前面にレンズを有する図示せぬランプハウジングの内部に、光源1とリフレクタ2とを設けた基本構造になっている。図1は、その片方だけを代表して図示している。
【0016】光源1は、メタルハライドランプ等の高圧金属蒸気放電灯や高輝度放電灯(HID)等で、内部に放電部3(図6参照)を有している。リフレクタ2には、図3に示すように、光源1より下側部分に形成された扇形の下側領域4と、それ以外の上側領域5に分割された自由曲面になっている。
【0017】リフレクタ2の上側領域5のうち、特に光源1よりも上側に位置する略半円部分は、対向車線側反射部Aと反対向車線側反射部Bに分離されている。そして、対向車線側反射部Aと反対向車線側反射部Bとは、それぞれ対向車線側方向及び反対向車線側方向で3つに分割されたセグメントA1〜A3、B1〜B3から構成されている。図1から明らかなように、対向車線側反射部Aは、自動車の正面の反対向車線側を主に反対向車線側に拡散されるように照らす配光特性を有し、且つ反対向車線側反射部Bは、正面の対向車線側を主に対向車線側に拡散されるように照らす配光特性を有している。
【0018】また、対向車線側反射部Aと反対向車線側反射部Bとは、通常状態においては、図2に示すように、正面の中央部Cを含めて、それぞれ対向車線側及び反対向車線側へ拡散するように光を反射しており、正面の中央部Cにおいては、リフレクタ2の配光特性上、対向車線側及び反対向車線側の反射光が重なり合う状態になっている。また、各セグメントA1〜A3、B1〜B3からの反射光は、セグメントA1、B1からの反射光が最も広く、その上にセグメントA2、B2からの反射光が重なり、更にその上にセグメントA3、B3からの反射光が重なり合うようになっている。従って、対向車線側方向及び反対向車線側方向におけるより内側部分の光量が多くなっている。尚、光源1の像は、リフレクタ2の配光特性により、正面の中央寄りになるほど、内側に倒れた状態となる。
【0019】リフレクタ2は、前述のような配光特性を有するものの、その一部を制限するためのシェード6(図6参照)が光源1に対して設けられている。シェード6は、前端が塞がれたキャップ形状で、光源1の先端を覆うように取付けられている。このシェード6により、リフレクタ2により反射されずに直接前方へ照射される直接的なグレア光を遮ることができる。
【0020】更に、リフレクタ2の対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bは、光源1の放電部3と同じ前後位置(前方近傍位置でも可)に設定された共通の垂直な回転軸α(図6参照)を中心にして、それぞれを内側へ閉じる方向へ回動できるようになっている。対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bを回動させる駆動力は、図4及び図5に示した機構により得られる。すなわち、対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bの裏面には、上向きのピン7が設けられている。このピン7は、ステー8の長孔9内に係合され、ステー8は、モータ10により回転するスクリュー11に螺合されている。対向車線側及び反対向車線側のスクリュー11は、逆ネジになっており、モータ10を回転することにより、ステー8が対向車線側及び反対向車線側の方向で、互いに近づいたり、離れたりするようになっている。
【0021】図1の上部は、自動車の正面を示す図であり、Rが対向車線側及び反対向車線側の路肩で、Lがセンターラインを示している。路面が雨などで濡れている状態で、ヘッドランプを点灯して夜間走行する場合において、ヘッドランプから照射される光のうちで、路面上の水膜による鏡面効果により対向車に対する間接なグレア光となるのは、正面の中央部Cにおける特に手前(約20m程度)までの照射光であることが分かっている(図1の斜線図示部分)。
【0022】従って、この実施形態では、上記のような濡れた路面を夜間走行する場合は、図示せぬスイッチ操作により、モータ10を駆動させて、ステー8を互いに離反する方向へ移動させる。すると、ピン7が前側へ押されて、対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bが回転軸αを中心にして内側へ閉じる方向へ回動する。対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bが内側へ回動すると、本来、正面の中央部Cに向かうべき反射光を、正面の中央部Cの対向車線側及び反対向車線側の外側へ向き、対向車への眩惑の原因となる自車の正面の中央部Cへの光の照射量を減らすことができる。
【0023】また、反射光を正面の中央部Cの対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けるということは、正面の中央部Cの対向車線側及び反対向車線側の外側に位置する路肩RやセンターラインLへの照射光量が増し、その分、路肩Rの立体形状やセンターラインL(又は路肩ライン)に含まれる反射材により再帰反射光が増すため、道路状況を把握しやすくなって、自車の自走車線内での視認性も向上する。尚、路面が濡れていない場合には、リフレクタ2の対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bを元に戻せば、リフレクタ2の本来の配光パターンが得られる。
【0024】この実施形態では、正面の中央部Cに向かう全ての光を、対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けるのではなく、夜間走行において、ある程度必要な割合(約20%)は正面の中央部Cへ向かう光を残している。また、回動するのは、リフレクタ2の上側領域5における対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bだけなので、上側領域の残りの部分、或いは下側領域4により、前記夜間走行においてある程度必要な光を確保することができる。
【0025】更に、反射光量を減少すべき正面の中央部Cの幅は、走行する道路の幅に応じて変化するため、対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bの回動量により、その正面の中央部Cの幅を調整することができる。すなわち、道幅が広くて反射光量を制限すべき正面の中央部Cの幅が広い場合には、回動量を増やし、道幅が狭くて反射光量を制限すべき正面の中央部Cの幅が狭い場合には、回動量を減らせば良い。
【0026】加えて、図6に示すように、回転軸αが光源1の放電部3と同じ前後位置で且つ垂直の場合は、対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bによる配光パターンが、図1に示すように、正面の中央部Cを空けた状態で水平になるため、近いところも、遠いところも均等に視認でき、中速走行時の前方確認に好適である。
【0027】車両の種類により、低速走行が多い場合は、放電部3の後に位置で且つ後傾になる別の回転軸βを設定すれば良い(図6参照)。すると、対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bによる配光パターンが、正面の中央部Cを空けた状態でハの字状になるため、近いところの路肩RやセンターラインLを確認しやすくなり、通常の低速走行時或いは濃霧による低速走行時の前方確認に好適である。
【0028】そして、車両の種類により、高速走行が多い場合は、放電部3の前方で位置で且つ前傾になる別の回転軸γを設定するば良い(図6参照)。すると、対向車線側反射部A及び反対向車線側反射部Bによる配光パターンが、正面の中央部Cを空けた状態で逆ハの字状になるため、遠いところを確認しやすくなり、高速走行時の前方確認に好適である。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、リフレクタの対向車線側反射部及び反対向車線側反射部を、それぞれを内側へ閉じる方向へ回動させることにより、本来正面の中央部に向かうべき反射光を、正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けるようにしたため、対向車への眩惑の原因となる自車の正面の中央部への光の照射量を減らすことができる。また、反射光を正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側へ向けることにより、正面の中央部の対向車線側及び反対向車線側の外側に位置する路肩やセンターラインへの照射光量が増し、その分、路肩の立体形状やセンターライン(又は路肩ライン)に含まれる反射材により再帰反射光が増すため、道路状況を把握しやすくなって、自車の自走車線内での視認性が向上する。




 

 


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