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発明の名称 焼結型固形修正具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−254895(P2002−254895A)
公開日 平成14年9月11日(2002.9.11)
出願番号 特願2001−55784(P2001−55784)
出願日 平成13年2月28日(2001.2.28)
代理人
発明者 岡林 宏明 / 佐野 博美 / 宮原 雄一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 体質材と、粘土及び/又はケイ素化合物と、屈折率2.0以上の無機粉末とを少なくとも含み、筆記初手隠蔽率が60%以上である焼結型固形修正具。
【請求項2】 気孔中に粘着性物質を含浸したことを特徴とする請求項1記載の焼結型固形修正具。
【請求項3】 粘着性物質がポリイソブチレン樹脂、ポリイソブタジエン樹脂、ポリイソプレン樹脂、ポリブテン樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂から選ばれる1種又は複数組み合わせたものであることを特徴とする請求項2記載の焼結型固形修正具。
【請求項4】 体質材がその表面をマイクロチタンで処理したものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の焼結型固形修正具。
【請求項5】 体質材が窒化ホウ素、タルク、雲母から選ばれる1種又は複数組み合わせたものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の焼結型固形修正具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な焼結型固形修正具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固形修正具は、酸化チタンなどの隠蔽剤とポリエチレンのエマルジョン、ロジン、多価アルコール樹脂などとを用いたもの(特公昭56−34193号公報)、酸化チタンなどの隠蔽材と5〜7価糖アルコール、芳香族アルデヒド、ナフテン系溶剤などを用いたもの(特開昭58−162674号公報)、樹脂、ワックス、チタン白の混合物よりなるもの(特開昭62−169873号公報)などがあり、また、水分散性の良好な皮膜を形成する水溶性樹脂と酸化チタンなどの隠蔽材を用い、棒状のクレヨンタイプとした固形修正具(特公平8−019356号公報)が提案されている。これらは全て非焼成型の固形修正具である。
【0003】一方、一般的な焼結型の固形描画材としては、粘土と共に成形助剤としての合成樹脂と体質材である窒化ホウ素とを混練して細線状に成型し、非酸化性雰囲気中で熱処理し、合成樹脂を炭化させた黒い骨格の芯体を得た後、酸化雰囲気で再度熱処理を行うことで、粘土を焼結させると同時に炭化物を飛散させることで白色化した芯体を得、炭化物が飛散してできた気孔にオレフィンオリゴマ−やオレイン酸などの潤滑性のある液体を浸み込ませて書き味、発色性を発現させるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公平8−019356号公報に記載された固形修正具は、加工性も良く、PPCコピーやファックス原稿の修正にも使用できるが、塗膜が水溶性であるため、水性インキで再筆記すると、塗膜が溶解して良好に筆記できない。特公昭56−34193公報に記載された固形修正具は、含水率を大きく保つ必要があり、固形にして誤字を修正する際に固形物の強度に乏しく、容易に崩れてしまい良好な修正ができない。特開昭62−169873号公報に記載された固形修正具は、有機溶剤やワックスを使用しているため、固形物から溶剤が容易に飛散して固化してしまい、修正面に修正剤がうまく乗らずに修正できないという経時的な問題があり、ワックスを用いたものでは、重ね塗りや隠蔽が不完全な上、塗膜面が弱くて再筆記できない。という問題がある。更に、これら従来の固形修正具はいずれも生芯タイプであり、着色剤として酸化チタンを使用することで、下地を隠蔽させる効果を有するが、修正筆記時の塗膜の強度が軟らかいことから、筆記具のペン先が埋没するため筆記できないという問題が発生する。
【0005】一方焼結型芯体の筆記線は白色であるが、筆記した筆跡は下地の文字などを隠蔽することはできない。これは体質材である窒化硼素の屈折率が2.0未満であることと、焼結芯体の気孔中に含浸されている液体の潤滑性のため、最初に筆記した白線上に再塗布する際、再塗布時の定着性が悪く、塗膜を厚くすることができないためである。
【0006】従来焼結芯体は、予め染料などで染色した芯体の気孔中にオレイン酸などの潤滑効果のある油を含浸し摩耗させることで、その筆記線が消しゴムで消去出来る特性を有している。よって消しゴム消去性を求めなければ、気孔中にワックス類を含浸させることは当然可能である。しかし得られる筆記線は、従来の固形修正具の筆記線同様に、筆記線上のワックス成分の滑り性が再塗布時の定着を悪くさせるため、塗膜を厚くすることができず、筆記塗膜面上に再び水性、油性などのペン類で修正筆記した際にもペン先のボールが空滑りを起こし筆記ができない現象が残ってしまう。
【0007】本発明は、これら従来技術の抱える経時的に安定で隠蔽性が高く、修正再筆記時においても塗膜に筆ペン先が埋没して塗膜が変形して剥がれたり、空滑りすることのない固形修正具を主眼に置き研究した結果、従来焼結型の固形描画剤で白色隠蔽性を高める手段として体質材表面の改質と素材の選定を見直し、更にはこれら焼結芯体の気孔中に粘着性のある樹脂を含浸させることで今までにない固形修正具を提供することができたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、全く新規な技術思想に基づき、体質材と、粘土及び/又はケイ素化合物と、屈折率2.0以上の無機粉末とを少なくとも含み、筆記初手隠蔽率が60%以上である焼結型固形修正具を要旨とする。
【0009】以下、詳述する。本発明で用いる粘土及びケイ素化合物は結合材として用いるものである。粘土としては、カオリン、クレー、ベントナイトなどの熱処理することで焼結による骨格を形成する素材を使用できる。ケイ素化合物としては、窒化ケイ素粉末、フッ化ケイ素、酸化ケイ素などを使用できる。さらにはシリコン樹脂などケイ素含有のポリマーなども使用できる。前記ポリマーは空気中もしくは窒素雰囲気中で熱処理することにより酸化ケイ素や窒化ケイ素などのケイ素化合物の骨格を形成する。これら粘土及びケイ素化合物は、単独もしくは併用して使用しても差し支えない。
【0010】本発明で用いる体質材は、従来公知の焼結型固形描画材に使用されているものであればいずれも使用可能である。例えば、雲母、タルク、窒化ホウ素、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウムなどがあげられる。
【0011】上記体質材は、筆記の際紙面に定着される粒子で、摩耗する粒子の中で一番大きな粒子であり、この粒子自身に隠蔽性を付与させれば屈折率が向上すると推測できる。そこで、体質材粒子に隠蔽性を付与させるために、酸化チタンを予め体質材の表面に被覆すると言う観点で体質材を見直すと、薄片状板状結晶粒子で粒子自身に良好な劈開性を有するような雲母、タルク、窒化ホウ素が特に良好である。雲母としてはベニウンモ、シロウンモ、ソ−ダウンモ、セリサイト、バナジンウンモ、イライト、キンウンモ、クロウンモ、テツウンモ、チンワルドウンモなどがあげられる。タルクや窒化硼素としては、粒子表面の滑性が低く粒径の大きなものが良い。これら雲母、タルク、窒化ホウ素の好ましい粒子の大きさとしては平均粒子径が2〜70μm程のものが良好である。これら体質材は、単独もしくは複数併用してもかまわない。
【0012】上記体質顔料は、その表面をマイクロチタンで処理したものが特に好ましく用いられる。これは、体質材にマイクロチタン被覆層を形成させることで体質材表面が白色化されるためである。体質顔料表面にマイクロチタン被覆層を形成させる方法としては、マイクロチタン粒子を体質材表面に強制的にたたきつけるハイブリダイゼ−ションシステムによる乾式法や、コロイド水酸化チタンを上記体質材表面に付着させ、ついでマイクロチタンの分散媒中で更に体質材表面に被覆したのち空気中で焼成しマイクロチタン被覆層を生成させる方法などが例示できるが、特に限定されるものではない。最終的な焼結芯体中の体質材表面にマイクロチタン被覆層を形成させれば良く、体質材表面に被覆されるマイクロチタンの量は体質材の重量に対して5〜50重量%が好ましい。
【0013】マイクロチタン被覆層を形成した体質材が白色化する理由は以下の通りである。マイクロチタン被覆層を形成した体質材は、下地の体質材の反射光とマイクロチタン表面の反射光との間で干渉が起こり乱反射をおこすため、可視光が入射される光の角度と反射される光の角度とが、マイクロチタンで処理していない従来の体質材と比べ大きくずれるためである。ちなみに、タルク、雲母、窒化ホウ素といった劈開性を有する物質の表面にマイクロチタン被覆層を形成したものを体質材として用いた場合、固形修正具による筆跡は、紙面に定着後、筆記荷重の反作用を受け体質顔料の粒子面が一枚一枚剥離し新たな粒子面が現れ、このとき被覆されたマイクロチタンが剥離した粒子面に新たな凹凸を形成し、その後の重ね塗り時における粒子の定着を容易にする。以上のように、マイクロチタン被覆層を形成した体質材は、体質材表面に存在するマイクロチタンの光学的な特性と摩耗メカニズムの相乗効果で高隠蔽性を実現できる。
【0014】屈折率2.0以上の無機粉末は、筆記線の隠蔽性を向上させる為に使用されるもので、ルチル型酸化チタン(比重:2.76、)、アナタ−ゼ型酸化チタン(比重:2.52)、チタン酸鉛(比重:2.70)、酸化ジルコン(比重:2.40)、硫化亜鉛(比重:2.40)、酸化アンチモン(比重:2.19)、亜鉛花(比重:2.00)、酸化亜鉛(比重:2.02)、鉛白(比重:2.02)などがあげられ、その使用量は体質材の配向効果を妨げない事を考慮に入れ、固形修正具全量に対して5〜10重量%が好ましい。5重量%より少ない使用量では、隠蔽性を向上させることができず、10重量%より多い使用量では体質材の配向効果を阻害して強度が低下してしまうためである。
【0015】本発明の焼結型固形修正具は、筆記初手隠蔽率が60%以上であることが必要である。ここで、筆記初手隠蔽率とは、被筆記面に1回筆記した場合の隠蔽率を示すものであり、黒色上質紙に筆記荷重300gで筆跡が重ならないようにして筆記し、その筆記面の反射率(Y値)と黒色上質紙の反射率(Y値)を測定し、下記式によって算出される値である。筆記初手隠蔽率(%)=筆記面のY値/黒紙のY値×100そもそも、従来知られている非焼結型固形修正具は、液状の修正液と異なり1回の筆記によって被修正部分を隠蔽するものでなく、複数回筆記し、重ね塗りを行うことによって固形修正具による塗膜の厚みを大きくして下地を隠蔽するものである。これに対して、従来の焼結型固形芯体は、複数回筆記し重ね塗りを行おうとしても、塗膜の厚みは大きくならず、従って修正具として使用できなかった。しかしながら、体質材と、粘土及び/又はケイ素化合物と、屈折率2.0以上の無機粉末とを含む組成物を焼結したものにおいて、このものの筆記初手隠蔽率を60%以上であるよう調整したものは、複数回筆記し重ね塗りを行うことにより実用的な隠蔽性を有する塗膜となり、焼結型固形修正具として用いることができる。
【0016】本発明の焼結型固形修正具の筆記初手隠蔽率を60%以上に調整する方法は、種々の方法が例示できる。例えば、マイクロチタン被覆層を形成した体質材を用いて、結合材と体質材との接触を点接触となし、体質材の芯体からの崩れを滑らかにすることによる筆記時の摩耗量を大きくする方法などである。
【0017】本発明に係る焼結型固形修正具の製造は、従来一般に知られている焼結型芯体の製造方法を採用することができる。製造方法の一例は以下の通りである。上記必須成分を少なくとも配合した組成物を、ヘンシルミキサー、加圧ニーダー、ロールなどで十分に混練した後、押出成型機などで細線状に成形し、次いで不活性雰囲気中で焼成することにより賦形材として用いる合成樹脂が炭化されて炭化物バインダ−による黒い第一焼成芯体を得る。ちなみにこの時の焼成芯体には、可塑剤や合成樹脂の炭化に際して揮散した微細な気孔が形成されている。更にこの黒い第一焼成芯体中の炭化物バインダーを揮散させ、カオリンなどの粘土質を焼結させる為に酸素雰囲気中で焼成処理を行う。これにより炭化物バインダーが揮散する事で第一焼成芯体時に生成した気孔と連通する気孔が生成し、芯体自身が黒色から白色の焼結芯体に変化した第二焼成芯体を得ることができる。また、白色焼結芯体の曲げ強さを改善するために、第一、第二焼成芯体の気孔中にペルヒドロポリシラザン含有のキシレン溶液を浸み込ませてからアンモニア雰囲気中で熱処理することにより窒化珪素骨格を生成させるサイクルを数回繰り返すことで、より強固な窒化珪素骨格を形成する白色焼結芯体を得る方法もある。
【0018】本発明の焼結型固形修正具は、上記素材以外に各種の素材を用いることができる。焼結芯体を形成する際にできる気孔に粘着性物質を含浸させると、従来のワックス類などを溶かして含浸させた焼結芯体より、その筆記線が紙面により強固に定着する。次に、最初の筆記線上を更には再びその筆記線上を筆記した場合、摩耗粒子が粘着性物質の粘り性から更に積層される為、再筆記毎に塗膜が厚くなり、結果として隠蔽性が向上する。そしてこれら粘着性物質により積層形成された塗膜は硬いことから、再筆記の際、ペン先が埋没することなく筆記できるものである。上記粘着性物質として、ポリイソブチレン樹脂、ポリイソブタジエン樹脂、ポリイソプレン樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂が挙げられ、単独もしくは混合して使用できる。これら粘着性を発現させる物質を気孔に含浸させるには、各樹脂と溶解性があり比較的揮発性のある有機溶剤にこれら粘着性物質を溶解させるか、粘着性物質自身を加熱して粘度を低下させるなどして、焼結芯体の気孔内に浸み込ませるという方法が採用できる。
【0019】また、熱処理後に結合材として作用する水酸アルミニウム、成型時の配向性を向上させる目的で各種繊維状物を挙げることができる。例えばチタン酸カリウム繊維、硼酸アルミニウム繊維、硫酸カルシウム繊維、窒化ケイ素繊維、酸化チタン繊維などがある。
【0020】更に、粘土及び又はケイ素化合物と各種体質材などを細線状に成形するための賦形材として従来公知の各種樹脂を使用する。例えば塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコールなどの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、リグニン、セルロース、カルボキシメチルセルロースなどの天然高分子物質、石油アスファルト、コールタールピッチ、ナフサ分解ピッチなどの乾留ピッチなどのピッチ類などが挙げられる。
【0021】さらにこれら合成樹脂を可塑化させる助剤として、金属石鹸、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、リン酸トリクレジル、アジピン酸ジオクチル、プロピレンカーボネート、水、アルコール類、ケトン類などの可塑剤もしくは有機溶剤を単独もしくは複数併用して使用する。
【0022】
【作用】本発明の焼結型固形修正具は、屈折率2.0以上の無機粉末を含むため、粉末自体の隠蔽率が高く、筆記初手隠蔽率が60%以上であり、筆記線の重ね塗りができるため塗膜に実用的に満足できる隠蔽性が付与される。
【0023】
【実施例】以下に実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例にのみ限定されるものではない。
<実施例1>シロウンモ(体質剤) 50重量部酸化チタン(無機粉末) 8重量部塩化ビニル樹脂(有機賦形剤) 20重量部ジオクチルフタレート(可塑剤) 21重量部ステアリン酸亜鉛(滑剤) 1重量部メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部上記配合物をヘンシルミキサーで混合分散し、ロ−ルで加熱混練したのち、押出成形して、これら残留する溶剤、可塑剤、を除去すべく空気中、200℃で熱処理した。つい窒素雰囲気中、1100℃で処理して樹脂分が炭化した焼成芯体を得た。更に空気中、1100℃で処理して直径2mmの白色焼結芯体を得た。この白色焼結芯体をポリイソポリブチレン樹脂のMEK溶液中に24時間静置して、気孔中にポリイソブチレン樹脂を充填させた焼結型固形修正具を得た。
【0024】<実施例2>マイクロチタン被覆シロウンモ(体質剤)50重量部酸化チタン(無機粉末) 8重量部塩化ビニル樹脂(有機賦形剤) 20重量部ジオクチルフタレート(可塑剤) 21重量部ステアリン酸亜鉛(滑剤) 1重量部メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部上記配合物をヘンシルミキサーで混合分散し、ロ−ルで加熱混練したのち、押出成形して、これら残留する溶剤、可塑剤、を除去すべく空気中、200℃で熱処理した。ついで窒素雰囲気中、1100℃で処理して樹脂分が炭化した焼成芯体を得た。更に空気中、1100℃で処理して直径2mmの白色焼結芯体を得た。この白色焼結芯体をポリイソポリブチレン樹脂のMEK溶液中に24時間静置して、気孔中にポリイソブチレン樹脂を充填させた焼結型固形修正具を得た。なお、マイクロチタン被覆シロウンモは、以下の方法により得た。
1)シロウンモ100gを、水酸化チタン10gが分散したコロイド溶液中に入れシロウンモ表面に水酸化チタンを付着させ、乾燥後粉末にした(ア)を得る。
2)次にメチルエチルケトン100ccに対してニトロセルロ−ス1%を溶かし込んだ溶液中に(ア)を入れ表面にニトロセルロース被覆を形成した(イ)を得る。
3)次にマイクロチタン10gが分散した溶液中に(イ)を入れ水酸化チタン上にマイクロチタン付着の(ウ)を得る。
4)次に(ウ)を空気雰囲気中、1000〜1400℃で熱処理してマイクロチタンが約10%被覆された被覆シロウンモを得る。
【0025】<実施例3>シロウンモ(体質剤) 50重量部酸化チタン(無機粉末) 8重量部塩化ビニル樹脂(有機賦形剤) 20重量部ジオクチルフタレート(可塑剤) 21重量部ステアリン酸亜鉛(滑剤) 1重量部メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部上記配合物をヘンシルミキサーで混合分散し、ロ−ルで加熱混練したのち、押出成形して、これら残留する溶剤、可塑剤、を除去すべく空気中、200℃で熱処理した。ついで窒素雰囲気中、1100℃で処理して樹脂分が炭化した焼成芯体を得た。更に空気中、1100℃で処理して直径2mmの焼結型固形修正具を得た。
【0026】<実施例4>マイクロチタン被覆シロウンモ(実施例2で用いたものと同じもの体質剤) 50重量部酸化チタン(無機粉末) 8重量部塩化ビニル樹脂(有機賦形剤) 20重量部ジオクチルフタレート(可塑剤) 21重量部ステアリン酸亜鉛(滑剤) 1重量部メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部上記配合物をヘンシルミキサーで混合分散し、ロ−ルで加熱混練したのち、押出成形して、これら残留する溶剤、可塑剤、を除去すべく空気中、200℃で熱処理した。ついで窒素雰囲気中、1100℃で処理して樹脂分が炭化した焼成芯体を得た。更に空気中、1100℃で処理して直径2mmの焼結型固形修正具を得た。
【0027】<実施例5>シロウンモ(体質剤) 50重量部酸化チタン(無機粉末) 8重量部塩化ビニル樹脂(有機賦形剤) 20重量部ジオクチルフタレート(可塑剤) 21重量部ステアリン酸亜鉛(滑剤) 1重量部メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部上記配合物をヘンシルミキサーで混合分散し、ロ−ルで加熱混練したのち、押出成形して、これら残留する溶剤、可塑剤、を除去すべく空気中、200℃で熱処理した。ついで窒素雰囲気中、1100℃で処理して樹脂分が炭化した焼成芯体を得た。更に空気中、1100℃で処理して直径2mmの白色焼結芯体を得た。この白色焼結芯体を溶融したパラフィンワックスが溶解した中に24時間静置して焼結芯体の気孔中にパラフィンワックスを充填させた焼結型固形修正具を得た。
【0028】<実施例6、7>実施例2において、マイクロチタン被覆シロウンモに代えて、タルク、窒化ホウ素各々にマイクロチタン被覆体質材処理をした体質材を用いた以外は全て実施例2と同じ操作を行い、焼結型固形修正具を得た。
【0029】<実施例8〜12>実施例1において、含浸分散溶液のポリイソブチレン樹脂に代えて、イソブタジエン樹脂、イソプレン樹脂、ポリブテン樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂に代えた以外は全て実施例1と同じ操作を行い、焼結固形修正具を得た。
【0030】<比較例1>シロウンモ(体質剤) 58重量部塩化ビニル樹脂(有機賦形剤) 20重量部ジオクチルフタレート(可塑剤) 21重量部ステアリン酸亜鉛(滑剤) 1重量部メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部上記配合物をヘンシルミキサーで混合分散し、ロ−ルで加熱混練したのち、押出成形して、これら残留する溶剤、可塑剤、を除去すべく空気中、200℃で熱処理した。ついで窒素雰囲気中、1100℃で処理して樹脂分が炭化した焼成芯体を得た。更に空気中、1100℃で処理して直径2mmの白色焼結芯体を得た。この白色焼結芯体を溶融したパラフィンワックスが溶解した中に24時間静置して焼結芯体の気孔中にパラフィンワックスを充填させた焼結型固形修正具を得た。
【0031】上記実施例及び比較例で得られた焼結型固形修正具を用いて筆記初手隠蔽率を測定した。その測定方法は、JIS S6005の濃度測定で使用されているレコ−ド式画線機を利用して実施したが、筆記線の隠蔽率測定においては、筆記線を塗布面の様に筆記しなくてはならず、またその際に重ね塗りをしてしまうことがないような状態で得られなくてはならない。よってなるべく人が最初に書き始める白さを正確に再現しなくてはならないことを主眼に置き、以下のように実施した。
【0032】具体的には、先端の断面直径が0.5mmとなるよう削りだした焼結型固形修正具を専用ホルダ−に装填し、ホルダ−先端より約3mm出す。ついで黒紙(黒色上質紙)上の任意の場所から筆記させ、螺旋筆記した先幅が1cmほどの所で一度測定を終了する。この時の線幅のピッチ間隔1mm、筆記荷重は300g、筆記角度は75°とする。次に同じ試料を先程と同じように先端を切り出し、ホルダ−に同じように装填して、最初に筆記を始めた位置に対して内側の位置から画線を始め、同じように先幅が1cmの所で筆記を終了する。この時の黒紙上の筆跡は、書き始めでは先幅間の隙間があるが、焼結芯体の硬さにもよるが概ね先幅の2/3以降は筆記線同士が重なり合わないピッチ間隔で筆記でき、固形修正具で修正した筆記初手の状態に近い線の塗布面を拡大した塗布面を再現出来る。このように筆記した下地の黒紙の反射率と筆記面反射率の比から筆記初手隠蔽率を算出する。反射率測定においてはY値を用い測定機はミノルタ社製CM−3700dを使用した。
筆記初手隠蔽率(%)=塗布面のY値/黒紙のY値×100【0033】隠蔽性:筆記初手から重ね塗りを行い完全に下地を隠蔽するまでの評価として、10ポイントの「議」をワープロで作成しプリンタ−で出力し、その紙を乾式コピ−機にて複写し、その複写された「議」を各実施例で得られた試料を用いて、目視判断で文字が消えるまでの回数を被験者10人のモニタ−調査を行い3回の平均値を算出した。
【0034】修正個所の再筆記性については、上記隠蔽性試験から得られる、塗りつぶし紙片の塗りつぶし部上に、水性ボ−ルペン(K105、ぺんてる(株)製)を用い被験者10人のモニタ−調査を行い、以下記述する判断基準で評価した。
○:再筆記出来る△:再筆記出来るが筆記線が一部掠れる×:再筆記できない:【0035】上記結果を表1に示す。
【表1】

【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば焼結型固形修正具としての下地を隠蔽する回数が格段に少なく、塗膜面への再筆記が良好な焼結型固形修正具を得ることが出来る。




 

 


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