米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 机上付属具 -> ぺんてる株式会社

発明の名称 シャープペンシルの芯保護部材の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−200880(P2002−200880A)
公開日 平成14年7月16日(2002.7.16)
出願番号 特願2000−400004(P2000−400004)
出願日 平成12年12月28日(2000.12.28)
代理人
発明者 吉原 直人 / 重盛 正樹 / 小玉 英俊 / 永木 武 / 中山 鶴雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 パイプ先端部近傍に長手方向の孔を設けた弾性樹脂を配し、該長手方向の孔の内面により芯を軽く保持するようなした芯保護部材を有し、軸筒内に配置した芯繰り出し機構を前進後退させることによって、芯を軸筒の先端に配置した芯保護部材より繰り出すようなしたシャープペンシルの芯保護部材の製造方法において、この製造方法は、先端を縮径部となした軸体をパイプ内に挿入する工程と、軸体縮径部とパイプ内面との間に液状弾性樹脂を充填する工程と、この液状弾性樹脂を硬化させる工程と、前記軸体を引き抜く工程とを含むことを特徴とするシャープペンシルの芯保護部材の製造方法。
【請求項2】 パイプ先端部近傍に長手方向の孔を設けた弾性樹脂を配し、該長手方向の孔の内面により芯を軽く保持するようなした芯保護部材を有し、軸筒内に配置した芯繰り出し機構を前進後退させることによって、芯を軸筒の先端に配置した芯保護部材より繰り出すようなしたシャープペンシルの芯保護部材の製造方法において、この製造方法は、少なくとも先端部の内径が拡径したパイプに軸体を挿入する工程と、軸体とパイプ拡径部との間に液状弾性樹脂を充填する工程と、この液状弾性樹脂を硬化させる工程と、前記軸体を引き抜く工程とを含むことを特徴とするシャープペンシルの芯保護部材の製造方法。
【請求項3】 パイプ先端部近傍に長手方向の孔を設けた弾性樹脂を配し、該長手方向の孔の内面により芯を軽く保持するようなした芯保護部材を有し、軸筒内に配置した芯繰り出し機構を前進後退させることによって、芯を軸筒の先端に配置した芯保護部材より繰り出すようなしたシャープペンシルの芯保護部材の製造方法において、この製造方法は、パイプ先端部近傍に軸体先端が止まるように軸体を挿入する工程と、パイプ先端部内に液状弾性樹脂を充填する工程と、この液状弾性樹脂を硬化させる工程と、前記軸体を引き抜く工程と、前記弾性樹脂の一部を除去し長手方向に孔を形成する工程とを含むことを特徴とするシャープペンシルの芯保護部材の製造方法。
【請求項4】 弾性樹脂の一部を除去するのにレーザービームを使用する請求項32記載のシャープペンシルの芯保護部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプ先端部近傍に長手方向の孔を設けた弾性樹脂を配し、該長手方向の孔の内面により芯を軽く保持するようなした芯保護部材を有し、軸筒内に配置した芯繰り出し機構を前進後退させることによって、芯を軸筒の先端に配置した芯保護部材より繰り出すようなしたシャープペンシルの芯保護部材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1を参照しつつ説明する。この種シャープペンシルは、三つ割チャック、ボールチャックなどのチャック2と、チャック締め部材3とよりなる芯繰り出し機構4を用い、芯を繰り出すものである。芯を繰り出す場合には、チャック締め部材3により芯Lを把持した状態でチャック2を弾撥部材(図示省略)の弾撥力に抗して前進させ、一定距離前進させた後、チャック締め部材3の移動を阻止(図中の軸筒1に止着した先部材5の段部5a)し、その後さらにチャック2を前進させるとチャック2は開放状態となり、この状態で、チャック2の移動を解除すると弾撥部材の弾撥力によって、チャック2はチャック締め部材3と係合するまで後退することとなるが、芯Lはこの間ゴム等より形成した戻り止め部材Sにより保持されその後退を規制され芯の繰り出しが行われることとなる。この動作を繰り返すことにより芯Lは軸筒1(先部材5)先端の芯保護部材6より突出することとなる。ところが、筆記によって芯が短くなった場合、チャック2によって芯を把持することができなくなり、芯は、チャック2先端から芯保護部材6の間に残ることになる。この残った芯(以下、「残芯」という)Lは、戻り止め部材Sに軽く保持されているだけであるため、筆記感が悪くなる。従って、残芯は、一般的には後続芯により押出して排出したり、指などで引き抜いて破棄してしまうものであった。さらに、戻り止め部材Sから外れた残芯であると、前述した現象は顕著にみられ、芯の自重により落下してしまう場合もあった。
【0003】そこで、この残芯を有効に活用するために、芯保護部材に対する提案がなされてきた。例えば、芯保護部材の内面に突起を形成し、該突起を残芯の表面に食い込ませ、残芯の自重による落下を防止するもの(特開昭56−118898号公報、特開昭58−203099号公報)が知られている。また、芯保護部材の内面にゴムなどからなる弾性薄膜を一体に積層し、該弾性薄膜で残芯との摩擦抵抗を高め、残芯の自重による落下を防止するもの(実公昭58−32959号公報)が知られている。
【0004】
【発明が解消しようとする課題】これら従来技術の芯保護部材には、種々の問題があった。前者には、突起を残芯に食い込ませて、残芯筆記時における落下を防止するため、芯の表面に突起による傷を付けてしまい、細い芯の強度を著しく損ねてしまうという品質上の問題があった。後者にはこのような問題は発生しないが、製造に当たって、良好な品質の弾性薄膜を形成することが困難であるという問題があった。これは、後者における、芯保護部材内の弾性膜体形成方法は、芯保護部材内に合成樹脂やゴム等を圧入充填した後、芯が通過する孔を形成するという方法を採用するが、芯保護部材全長に渡って、合成樹脂やゴム等が充填されるため孔の径がばらついたり、歪んだりしてしまうためである。更に、シャープペンシルの芯保護部材内径は細いため、芯保護部材内に合成樹脂やゴム等を圧入充填する事、更に、芯の通過孔を形成すること自体、精密度の高い技術を必要とされ、高価な製造設備や、高度な生産技術を必要とした。すなわち、後者の技術は、実施することが困難であるという問題を有していた。そこで、シャープペンシルの芯保護部材内に、合成樹脂やゴム等を容易に充填でき、なおかつ、芯の通過孔を容易に精度高く形成できるシャープペンシルの芯保護部材の製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、パイプ先端部近傍に長手方向の孔を設けた弾性樹脂を配し、該長手方向の孔の内面により芯を軽く保持するようなした芯保護部材を有し、軸筒内に配置した芯繰り出し機構を前進後退させることによって、芯を軸筒の先端に配置した芯保護部材より繰り出すようなしたシャープペンシルの芯保護部材の製造方法において、この製造方法は、先端を縮径部となした軸体をパイプ内に挿入する工程と、軸体縮径部とパイプ内面との間に液状弾性樹脂を充填する工程と、この液状弾性樹脂を硬化させる工程と、前記軸体を引き抜く工程とを含むことを特徴とするシャープペンシルの芯保護部材の製造方法を第1の要旨とし、パイプ先端部近傍に長手方向の孔を設けた弾性樹脂を配し、該長手方向の孔の内面により芯を軽く保持するようなした芯保護部材を有し、軸筒内に配置した芯繰り出し機構を前進後退させることによって、芯を軸筒の先端に配置した芯保護部材より繰り出すようなしたシャープペンシルの芯保護部材の製造方法において、少なくとも先端部の内径が拡径したパイプに軸体を挿入する工程と、軸体とパイプ拡径部との間に液状弾性樹脂を充填する工程と、この液状弾性樹脂を硬化させる工程と、前記軸体を引き抜く工程とを含むことを特徴とするシャープペンシルの芯保護部材の製造方法を第2の要旨とし、パイプ先端部近傍に長手方向の孔を設けた弾性樹脂を配し、該長手方向の孔の内面により芯を軽く保持するようなした芯保護部材を有し、軸筒内に配置した芯繰り出し機構を前進後退させることによって、芯を軸筒の先端に配置した芯保護部材より繰り出すようなしたシャープペンシルの芯保護部材の製造方法において、この製造方法は、パイプ先端部近傍に軸体先端が止まるように軸体を挿入する工程と、パイプ先端部内に液状弾性樹脂を充填する工程と、この液状弾性樹脂を硬化させる工程と、前記軸体を引き抜く工程と、前記弾性樹脂の一部を除去し長手方向に孔を形成する工程とを含むことを特徴とするシャープペンシルの芯保護部材の製造方法を第3の要旨とする。
【0006】以下、図面に基づき本発明を詳細に説明する。図2は、本発明により得られる芯保護部材を用いたシャープペンシルの縦断面図の一例であり、図3は、その要部分縦断面図の一例である。図2および3において、参照符号1は、シャープペンシルの軸筒であり、該軸筒1内には、三つ割チャック、ボールチャックなどのチャック2(図中は三つ割チャック)とチャック締め部材3(図中はリング。ボールチャックの場合にはボールを使用)とよりなる芯繰り出し機構4を配置している。参照符号5は軸筒1に止着した先部材であるが、この先部材5は軸筒1と一体であってもよい。さらに先部材5の先端には、芯保護部材6を止着している。また参照符号7は、芯繰り出し機構4を後方(図中上方)に付勢するコイルスプリング等の弾撥部材である。よって、芯繰り出し機構4は長手方向に前進後退が可能である。尚、図中においては、従来のシャープペンシルで用いていた芯戻り止め部材を取り除いた例を示したが、従来と同様、芯保護部材の後方に芯戻り止め部材を配置してもよい。以上の構成は、従来の一般的な後端ノック式シャープペンシルの基本的構成と同じである。また、本発明は先端ノック式、回転ノック式、サイドスライド式、中折れノック式のような従来公知の構造のシャープペンシルにおいても使用できる。
【0007】本発明の特徴は、芯保護部材6の製造方法にある。図4は、本発明により得られる芯保護部材の縦断面図の一例であり、図5は、図4のA−A’横断面図である。
【0008】そこで、芯保護部材6について詳述する。芯保護部材6の内部には、芯を保持する弾性樹脂からなる芯保持部材8をパイプ端部近傍に形成したが、この芯保持部材8の形成によって、芯が長い場合は勿論のこと、残芯においても芯を保持することができる。
【0009】この芯保護部材6は、パイプ内に軸体を挿入する工程と、パイプ内に液状弾性樹脂を充填する工程と、該樹脂を硬化させる工程と、軸体を引き抜く工程と、必要に応じて弾性樹脂の一部を除去する工程により得られるものであり、以下に説明する。
【0010】芯保護部材6の材質としては、アルミニウムまたはその合金、銅またはその合金、鉄またはその合金、亜鉛またはその合金、マグネシウムまたはその合金などの金属材料、ABS、AS、アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂、アルミナ、ジルコニア、陶土などのセラミック材料、木材などの天然材料など、パイプ形状が形成できるものであれば、特に限定されない。また、芯保護部材6の外壁及び/又は内壁に、予め電気めっき法や無電解めっき法、塗装、印刷により、ニッケルやクロム、あるいは貴金属、塗膜、印刷パターンなどを形成してもよい。
【0011】少なくとも先端部の内径が拡径した芯保護部材を用いる場合には、軸体の先端部がパイプの端部に達するまで挿入してもよい。拡径形状としては後端から先端に向かいテーパー状の形状や、後端から先端に向かい階段状の形状が挙げられるが、特に限定されない。芯保護部材の径方向に対する形状は、円形、楕円、角形、星形、花弁状としたものや、内面に長手方向のスリットを形成したもの、長手方向にリブを設けた形状などが挙げられるが、特に限定されない。
【0012】パイプ内に挿入する軸体の材質としては、アルミニウムまたはその合金、銅またはその合金、鉄またはその合金、亜鉛またはその合金、マグネシウムまたはその合金などの金属材料、ABS、AS、アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂、アルミナ、ジルコニア、陶土などのセラミック材料、木材などの天然材料など、軸体が形成できるものであれば、特に限定されない。弾性樹脂硬化後に軸体を引き抜く工程を考慮して、軸体の表面には樹脂が接着しないよう、潤滑剤、界面活性剤などを塗布しておくことが望ましい。
【0013】先端に縮径部を形成した軸体を用いる場合には、軸体の先端部がパイプの端部に達するまで挿入してもよい。縮径形状としては後端から先端に向かいテーパー状の形状や、後端から先端に向かい階段状の形状が挙げられるが、特に限定されない。軸体の径方向に対する形状は、円形、楕円、角形、星形、花弁状としたものや、内面に長手方向のスリットを形成したもの、長手方向にリブを設けた形状などが挙げられるが、特に限定されない。
【0014】芯保持部材8に用いる弾性樹脂の具体例としては、反応硬化型樹脂、熱硬化型樹脂および熱可塑性樹脂を用いることができる。その具体例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリルメラミン樹脂、アクリル−シリコン樹脂、アクリル−ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化−酢酸ビニル共重合体、ビニルブチラール樹脂、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンアクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ニトリルゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等が挙げられる。さらに紫外線硬化型樹脂を用いることもでき、その具体例としては、官能基として末端にアクリロイル基を有するアクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルの単官能性モノマーや、多官能性モノマー、光重合性プレポリマーとして、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、メラミンアクリレート、アルキッドアクリレートが用いられる。モノマーは、単体では用いられず、光重合性プレポリマーと併用して用いられ、光重合性プレポリマーは1種または2種以上混合して用いられる。そして、この弾性樹脂は、充填時には液状のものを用いる。また、これら樹脂には、発泡剤や粉体などを含ませてもよい。
【0015】発泡剤は、化学発泡剤、物理発泡剤、熱膨張性マイクロカプセルなどが用いられる。化学発泡剤の具体例は、アゾ化合物、ニトロソ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジド化合物、トリアゾール化合物などの有機系熱分解型発泡剤、イソシアネート化合物などの有機系反応型発泡剤、重炭酸塩、炭酸塩、亜硫酸塩、水素化物などの無機系熱分解型発泡剤、重炭酸ナトリウムと酸の混合物、過酸化水素とイースト菌との混合物、亜鉛粉末と酸の混合物などの無機系反応型発泡剤などが挙げられる。物理発泡剤の具体例は、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロルエタン、ジクロルメタン、フロン、空気、炭酸ガス、窒素ガス等が挙げられる。熱膨張性マイクロカプセルの具体例は、イソブタン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサン等の低沸点炭化水素を芯物質とし、塩化ビニルデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の共重合体からなる熱可塑性樹脂をシェルとしたマイクロカプセル等が挙げられる。
【0016】粉体の具体例としては、スチレン、ナイロン、ポリオレフィン、シリコン、エポキシ、ポリメタクリル酸メチルなどの樹脂粉体や、シリカ、アルミナ、ジルコニアなどの無機粉体などが挙げられる。また、それらの粉体に、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系などの粉体塗膜を被覆した複合粉体、さらには、自動乳鉢、ボールミル、ジェットミル、アトマイザー、ハイブリダイザーなどを用いて樹脂粉体にこの樹脂粉体より小さい無機粉体を吸着させたり、打ち込んだりしたもの等も挙げられる。また、粉体の形状は特に限定するものではなく、球状、板状、針状などを用いることができる。これら粉体は1種または2種以上添加してもよい。また、該樹脂の融点より高い融点の粉体を添加することにより、レーザービームで樹脂の一部を除去した場合、粉体による凹凸が形成され、芯径のバラツキをより吸収できる。
【0017】芯保護部材6への上記弾性樹脂の充填方法は、常温、常圧、加温、加圧、真空状態などで充填すればよく、特に限定しない。充填に当たっては、軸体として、先端に縮径部を形成したものを用い、軸体の先端部をパイプの端部に達するまで挿入した場合には、軸体縮径部とパイプ内面との間に液状弾性樹脂を充填することになる。また、軸体として、先端に縮径部を形成していないものを用いた場合、パイプ先端部近傍に軸体先端が止まるように軸体を挿入し、パイプ内壁と軸体先端とで囲まれた空間に液状弾性樹脂を充填することになる。なお、軸体として先端に縮径部を形成したものを用いた場合であっても、パイプ先端部近傍に軸体先端が止まるように軸体を挿入し、パイプ内壁と軸体先端とで囲まれた空間及び軸体縮径部とパイプ内面との間に液状弾性樹脂を充填することもできる。
【0018】充填した弾性樹脂を硬化させる方法は、常温放置、加熱処理、加圧処理、紫外線照射、電子線照射などが挙げられるが、使用する弾性樹脂の硬化条件に応じて適宜選択し、実施すればよい。この硬化工程によって、液状の弾性樹脂は固体状の弾性樹脂となり、パイプ内に固定される。
【0019】充填し、硬化した樹脂に長手方向の孔が形成されていない場合、すなわち、パイプ先端部近傍に軸体先端が止まるように軸体を挿入した場合、長手方向の孔を形成するために充填した樹脂の一部を除去することが必要である。また、充填し、硬化した樹脂に長手方向の孔が形成されている場合であっても、長手方向の孔の形状を変形するために充填した樹脂の一部を除去することもできる。充填した樹脂の一部を除去するに当たっては、レーザービームを用いることが好ましい。レーザービームで除去し、長手方向に孔9を形成する場合、使用するレーザービームのレーザー媒質は、前記樹脂を熱で溶融し、除去できるものであればよく、特に限定しない。その具体例は、ルビーレーザー、YAGレーザー、ガラスレーザー、タングステン酸カルシウムレーザー等の固体レーザー、He−Neレーザー、Arレーザー、Krレーザー、CO2レーザー等の気体レーザー、オキシ塩化セレンレーザー、キレードレーザー等の液体レーザー、Ga−Asレーザー、Ga−Sbレーザー、Cd−Sレーザー、Zn−Sレーザー等の半導体レーザー、エキシマレーザー等が挙げられる。これらのレーザー媒質を用いたレーザー加工機やレーザーマーカ等により孔を形成すればよい。
【0020】芯保持部材8の横断面形状は円形、楕円、角形、星形、花弁状としたものや、内面に長手方向のスリットを形成したもの、長手方向にリブを設けた形状などが挙げられるが、特に限定されない。縦断面形状としては、図4に示すように、肉厚が等しい形状や、図6に示すように後端から先端に向かいテーパー状の形状や、図7に示すように後端から先端に向かい階段状の形状など各種採用できるが、パイプ内に挿入する軸体の形状やレーザービームの出力や焦点調整によって作成できる形状であれば特に限定しない。
【0021】尚、この形成方法は芯保護部材6に軸体を挿入した後、芯保持部材8となる弾性樹脂を充填し、該樹脂の硬化後軸体を引き抜くことにより形成したものであるが、先部材5を軸筒1と別体形成する場合、先部材5の先端に芯保護部材6を圧入もしくはインサート成形などにより取り付けた後、芯保護部材6に、軸体の挿入、弾性樹脂の充填、該樹脂の硬化、軸体の引き抜きをなしてもよい。又、芯保護部材6の芯保持部材8の孔9の内面には、繰り出された芯が配置することとなるが、その際、芯保持部材8の孔9の内面により芯を軽く保持する必要があるため、芯保持部材8は径方向において弾力性を有する必要がある。従って、前記した芯保持部材8に用いる樹脂において、径方向において弾力性のないものの場合には、弾力性を付与すべく添加剤を加えることが必要である。芯保持部材8による芯の保持力としては、残芯が自重で落下しない程度の保持力を有すればよいが、芯通過方向に対し10g乃至100gに設定することが好ましい。また、保持力が35g乃至100gの場合には、残芯での筆記時に発生する芯の回転を抑制できるという効果も期待できる。
【0022】また、芯保護部材6は、先端部を塑性変形させてもよい(図9参照)。また、弾性樹脂の一部除去は先端部の塑性変形後に行ってもよい(図10参照)
【0023】
【実施例】<実施例1>外径1.07mm、内径0.76mm、長さ6.0mmのステンレス製パイプをバレル研磨した後、溶剤脱脂した。次に先端部から2mmまでの部分の外径が0.57mm、2mm以降の外径が0.75mmのステンレス製軸体に界面活性剤を塗布した後、ステンレス製パイプ内に先端部分を合わせて挿入した。シリコーン樹脂(GE東芝シリコーン(株)製、TSE3221)を、上記ステンレス製パイプとステンレス製軸体の先端部分との間に生じた隙間に加圧充填した。その後、150℃、30分の条件で硬化させた。次にステンレス軸を引き抜き、図4に示すような芯保護部材を形成した。次に、シャープペンシル(ぺんてる(株)製、PG305D)の先部材を除去し、別の先部材(ぺんてる(株)製、A125用先部材)に、この芯保護部材を圧入固定し、シャープペンシルを得た。
【0024】<実施例2>外径1.07mm、先端部から2mmまでの部分の内径が0.76mm、2mm以降の内径が0.58mm、長さ6.0mmのステンレス製パイプをバレル研磨した後、溶剤脱脂した。次に外径が0.57mmのステンレス製軸体に界面活性剤を塗布した後、ステンレス製パイプ内に先端部分を合わせて挿入した。シリコーン樹脂(GE東芝シリコーン(株)製、TSE3221)を、上記ステンレス製パイプとステンレス製軸体の先端部分との間に生じた隙間に加圧充填した。その後、150℃、30分の条件で硬化させた。次にステンレス製軸体を引き抜き、図6に示すような芯保護部材を形成した。次に、シャープペンシル(ぺんてる(株)製、PG305D)の先部材を除去し、別の先部材(ぺんてる(株)製、A125用先部材)に、この芯保護部材を圧入固定し、シャープペンシルを得た。
【0025】<実施例3>外径1.07mm、内径0.76mm、長さ6.0mmのステンレス製パイプをバレル研磨した後、溶剤脱脂した。次に先端部分の外径が0.57mmで先端から2mmの外径が0.75mmのテーパー状になしたステンレス製軸体に界面活性剤を塗布した後、ステンレスパイプ内に先端部分を合わせて挿入した。次にシリコーン樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、SE1701W/C)に専用キャタリストを10wt%添加し、撹拌後、上記パイプの内部に加圧充填した。その後、150℃、30分の条件で硬化させた。次にステンレス製軸体を引き抜き、図7に示すような芯保護部材を形成した。次に、シャープペンシル(ぺんてる(株)製、PG305D)の先部材を除去し、別の先部材(ぺんてる(株)製、A125用先部材)に、この芯保護部材を圧入固定し、シャープペンシルを得た。
【0026】<実施例4>外径1.06mm、内径0.76mm、長さ6.0mmの鉄製パイプをバレル研磨した後、溶剤脱脂した。次に外径が0.75mmのステンレス製軸体に界面活性剤を塗布した後、ステンレス製パイプ内に先端から2mm残して挿入した。シリコーン樹脂(GE東芝シリコーン(株)製、TSE3221)を、上記鉄製パイプ内面とステンレス製軸体の先端部分とで囲まれた空間内に加圧充填した。その後、150℃、30分の条件で硬化させた後、ステンレス製軸体を引き抜いた。次に、CO2レーザー加工機(三菱電機(株)製、発振器ML5036D、加工テーブルML2512HDII、加工レンズf7.5インチ、加工ノズル¢2.0)を用いて、出力200W、処理時間0.5秒の条件で孔あけを行い、芯保護部材を形成した。次に、シャープペンシル(ぺんてる(株)製、PG305D)の先部材を除去し、別の先部材(ぺんてる(株)製、A125用先部材)に、この芯保護部材を圧入固定し、シャープペンシルを得た。シャープペンシル(ぺんてる(株)製、PG305D)の先部材を除去し、別の先部材(ぺんてる(株)製、A125用先部材)に、この芯保護部材を圧入固定し、シャープペンシルを得た。
【0027】<実施例5>外径1.06mm、内径0.76mm、長さ6.0mmの鉄製パイプをバレル研磨した後、溶剤脱脂した。次に先端部から1mmまでの部分の外径が0.62mm、1mmから2mmまでの外径が0.68mm、2mmからの外径が0.75mmの階段状の形状のステンレス製軸体に界面活性剤を塗布した後、ステンレス製パイプ内に先端部分を合わせて挿入した。シリコーン樹脂(GE東芝シリコーン(株)製、TSE3221)を、上記鉄製パイプとステンレス製軸体の先端部分との間に生じた隙間に加圧充填した。その後、150℃、30分の条件で硬化させた。次に、ステンレス軸を引き抜き、図8に示すような芯保護部材を形成した。次に、シャープペンシル(ぺんてる(株)製、PG305D)の先部材を除去し、別の先部材(ぺんてる(株)製、A125用先部材)に、この芯保護部材を圧入固定し、シャープペンシルを得た。シャープペンシル(ぺんてる(株)製、PG305D)の先部材を除去し、別の先部材(ぺんてる(株)製、A125用先部材)に、この芯保護部材を圧入固定し、シャープペンシルを得た。
【0028】
【発明の効果】本発明は、液状弾性樹脂を、パイプ内面と、パイプ内に挿入した軸体外壁との間の空間に充填するので、パイプ内面に弾性樹脂層を容易に形成できる。また、弾性樹脂は軸体先端の挿入位置迄しか形成されないので、パイプ先端部近傍にのみ弾性樹脂層が形成される。そして、弾性樹脂層に形成する孔は、軸体縮径部により形成される場合は勿論、後加工による場合であっても、弾性樹脂層の全長が短いので、精度良く形成することができる。なお、先端に縮径部を形成した軸体を用いた場合には、孔の横断面形状などが容易に設定できるという効果をも有している。しかも、本発明により得られる芯保護部材を用いたシャープペンシルは、落下を防止するため、芯の表面に突起による傷を付けることがないから、細い芯の強度を著しく損ねてしまうという問題も発生しない。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013