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発明の名称 ボールペンまたは塗布具のチップ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−154292(P2002−154292A)
公開日 平成14年5月28日(2002.5.28)
出願番号 特願2000−353881(P2000−353881)
出願日 平成12年11月21日(2000.11.21)
代理人
発明者 山口 英之 / 須賀田 謙一 / 町田 俊一郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ボールと先端に小口の内縁を有するボール把持部とボール受け座と中心孔とこの中心孔より前記ボール把持部に連通するよう形成された複数の矢溝と後孔を有するボールペンチップにおいて、前記矢溝の底から後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込み長さTが、L/T≧0.6の関係式の寸法であることを特徴とするボールペンまたは塗布具のチップ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールを筆記媒体とするボールペンや塗布具のチップに関し、特に、チップの後孔から中心孔に至る部分の形状・寸法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3のようなボールペンや塗布具のチップが知られている。チップの先端のボール把持部101には、ボール102が回動自在に取り付けられている。ボール102の図中下方には、ボール受け座部103およびインキの流通路となる中心孔104が形成され、その中心孔104の上部は、ボール102にインクを供給する、放射状の矢溝105となっている。また、前記中心孔104の下部は後孔106に連通している。尚、図4のように、前記後孔106にコイルスプリングなどの弾撥体108を内装し、その弾撥体の上部に形成した伸直部を前記中心孔104に通してボール102を先端方向に付勢し、前記ボール把持部101の小口101aをボール102によって密閉するボールペンや塗布具のチップも知られている。
【0003】前記矢溝105は、中心孔104の外縁に、下方へ向けてブローチ刃物を打ち込むことによって形成されるが、この時、ブローチにより中心孔外縁の肉が打ち下げられるので、塑性変形により、前記後孔106のテーパー状壁面107の中心孔104の付近に凸状変形107aが生じてしまう。ブローチ刃物を打ち込むことによる影響は前記中心孔104にも生じるので、通常、ブローチの後には中心孔104にドリルを通して孔内を浚うことが行われるが、前記の凸状変形107aは変形状態のまま残される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術にあっては、ブローチにより中心孔外縁の肉が打ち下げられる結果、前記テーパー状壁面の中心孔の付近に凸状変形が生じてしまい、筆記時、この凸状変形部によって、後孔から中心孔へ流入するインキの流れが妨げられ、筆跡不良につながったりすることがあった。また、チップに弾撥体を内装するボールペンや塗布具のチップにあっては、弾撥体をチップに内装する際、その上部に形成した伸直部の先端が凸状変形部に引っかかって組立不良を起こしてしまい、ボールが先端方向に付勢されず、ボール把持部の小口が密閉されないことがあるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ボールと先端に小口の内縁を有するボール把持部とボール受け座と中心孔とこの中心孔より前記ボール把持部に連通するよう形成された複数の矢溝と後孔を有するボールペンチップにおいて、前記矢溝の底から後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込み長さTが、L/T≧0.6の関係式の寸法であることを特徴とするボールペンまたは塗布具のチップを要旨とする。
【0006】
【実施例】図1に第1例を示し説明する。チップの先端のボール把持部1には、ボール2が回動自在に取り付けられている。ボール2の図中下方には、ボール受け座部3およびインキの流通路となる中心孔4が形成され、その中心孔4の上部は、ボール2にインクを供給する、放射状の矢溝5となっている。また、前記中心孔4の下部は中心孔4の内径よりも大きい内径を有する後孔6に連通している。そして、後孔6の図中上端はテーパー状の壁面7になっている。
【0007】ここで、前記矢溝5の底から後孔6までの長さをLとし、前記矢溝5の打ち込み長さをTとした時、その寸法関係がL/T≧0.6の関係式で表わされる寸法になるように後孔までの長さLおよび矢溝の打ち込み長さTが設定されている。尚、上記の関係式を満足するためには、中心孔4の全長さに対して矢溝5の打ち込み深さを調節して設定してもよいし、あるいは、矢溝5の打ち込み深さを基準として後孔までの長さを調節設定してもよい。
【0008】前記矢溝5は、チップのボール把持部1の方向から、中心孔4の外縁に、下方へ向けてブローチ刃物を打ち込むことによって形成されるが、この時、ブローチにより中心孔外縁の肉が打ち下げられても、矢溝の打ち込み長さに対して後孔までの長さLが十分に確保されているので、テーパー状の壁面7に塑性変形による隆起を生じることがない。尚、前記矢溝5を形成するブローチ刃物の矢幅は、好ましくは0.05mm〜0.15mmの範囲で選定するのがよく、より好ましくは、0.07mm前後の矢幅とするのがよい。
【0009】図2に第2例を示し説明する。前記例と同じ部分については説明を省略する。前記後孔6にはスプリング8が配設され、そのスプリング8は、その一端が図中上方に垂直に延びて前記中心孔4を通るスプリング伸直部8aになっている。前記ボール2は、スプリング伸直部8aに支承され、スプリング8の弾撥によって図中上方に付勢されて前記ボール把持部1の小口内縁部1aに当接せしめられている。
【0010】次に、前記矢溝5の底から後孔6までの長さをLとし、前記矢溝5の打ち込み長さをTとしてそれぞれの寸法を設定し、寸法関係L/Tを選択設定して実施した加工・組立試験の結果を表1に示し説明する。試験の結果は、加工したチップに、スプリングの伸直部を中心孔に通してボールを上方に付勢するスプリング組立の不良発生率で表示した。尚、表1中のU/Vは、中心孔4の内径寸法をUとし、スプリング伸直部8aの直径寸法をVとした時のUおよびVの寸法関係を選択設定したものである。
【表1】

【0011】ここで、表1の試験において発生したスプリング組立不良品を解析した結果、組立不良を生じたチップには、すべて、後孔のテーパー状壁面に凸状の変形部が生じていた。そして、この変形部にスプリング真直部の先端が引っかかった状態になっていた。 尚、組立良品には、後孔のテーパー状壁面7の変形が見られなかった。表1中の矢溝の底から後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込み長さTが、L/T≧0.6の関係式の寸法になっているものがスプリング組立不良率の発生がほとんどなく、良好であった。
【0012】
【発明の効果】本発明は、ボールと先端に小口の内縁を有するボール把持部とボール受け座と中心孔とこの中心孔より前記ボール把持部に連通するよう形成された複数の矢溝と後孔を有するボールペンチップにおいて、前記矢溝の底から後孔までの長さLと、前記矢溝の打ち込み長さTが、L/T≧0.6の関係式の寸法であることを特徴とするボールペンまたは塗布具のチップとしたので、ブローチ打ち込みにより後孔のテーパー状壁面に凸状変形が生じてしまうといったこともなく、スムーズなインキの流出による良好な筆跡とともに、チップに弾撥体を内装するボールペンや塗布具のチップにあっては、組み立て不良のない良好な品質のチップを得ることができる。




 

 


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