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発明の名称 筆記具用部品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−103882(P2002−103882A)
公開日 平成14年4月9日(2002.4.9)
出願番号 特願2000−300809(P2000−300809)
出願日 平成12年9月29日(2000.9.29)
代理人
発明者 宮下 泰
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 筒部とクリップ部が一体に成形されている筆記具用部品において、筒部に肉厚の流通路を設けるとともに前記筒部のクリップ部の基部の対向側にゲート部を設けたことを特徴とするクリップ付き筆記具用部品。
【請求項2】 前記流通路にゲートから注入された合成樹脂の流れを緩衝する壁部もしくは樹脂のたまり部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のクリップ付き筆記具用部品。
【請求項3】 前記流通路にR取り若しくは面取りを施し、クリップ部に優先的に合成樹脂を注入することを特徴とした請求項1または請求項2に記載のクリップ付き筆記具用部品。
【請求項4】 前記クリップ部の作用区間内での肉厚が一定か、もしくはクリップ末端側にいくにつれて肉厚が減少する形状にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のクリップ付き筆記具用部品。
【請求項5】 前記筒部の両端が開口していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のクリップ付き筆記具用部品。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、ボールペンやシャープペンシルまたはマーカーといった筆記具や化粧品の筆記具用部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形にて筒部とクリップが一体に成形されている筆記具用部品の合成樹脂の注入口として、ピンゲートやサイドゲート等が一般的に知られている。前記注入口は、成形上邪魔にならない位置や、万一ジェッティングやフローマーク等の外観上好ましくない現象が発生しても表面にでない位置に配置されることが一般的に知られている。
【0003】また、一端が有底であり他方が開口の筒部で、クリップの基部が有底部側の側面に配置されクリップ末端が筒部開口側に延在している筆記具用部品は、有底部側頂部中心にゲート部を設け、ピンゲート方式などの方法で成型されることがよく知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、筒部とクリップ部が一体に射出成形をされている筆記具用部品は、外観上の問題を回避するためにゲート部をほかの部材で隠すといった方法が広く行われており、そのためゲート部を筒部の肉薄部に設けることが多かった。その結果筒部の肉薄部からクリップ部の肉厚部に樹脂が流れるため、クリップ部の樹脂の密度は疎になり、そのためクリップの強度が弱くなり、クリップの機能である開きの繰り返しに対してクリップ部が破断してしまうといった問題が生じたり、クリップ基部近辺にヒケなどの外観不良が発生してしまい、外観品質を満足させる部品を提供することが困難であった。
【0005】また、前記クリップ部の強度を上げるために、クリップ部の基部近辺にゲート部を設け、クリップ部に優先的に樹脂を流す方法なども考えられるが、その方法でクリップ部に樹脂を流すと、樹脂は注入される速度そのままで直接クリップ部に流れてしまう。その結果、クリップ上にジェッティングや、樹脂の流れが強いためによるバリなどの外観不良が発生し、外観の品質を著しく低下させ、商品価値を下げてしまっていた。
【0006】さらに、前記の方法を用いると、樹脂の流れによる残留応力がゲート部の近辺のクリップ部を開いたときに応力がかかる作用区間に発生してしまう恐れがあり、クリップ部の基部近辺の残留応力はクリップが開く方向に働き、変形に対する戻りが悪くなってしまう。それにより使用者がポケットやファイルなどにクリップを挟み込み、長時間そのままの状態で放置するような容易に推測される使用法をしたとき、クリップは開いたまま、当初の設計の形状へ戻りづらくなってしまい、クリップとしての機能を果たせなくなるといった問題が生じてしまっていた。
【0007】またさらに、デザイン上の問題などで、前記クリップ部の作用区間の肉厚が一定ではない、もしくは樹脂の流れを阻害するような凹凸部を設けている形状がよく見受けられるが、このような樹脂の流れを阻害するような形状を取ると、クリップ部への樹脂の流れが、樹脂密度疎から密の方へ流れる場合があるため、クリップ部の作用点付近の樹脂密度が疎になってしまう部分が発生することが容易に類推できる。そうしたことにより、前記クリップ部に優先的に樹脂を流さないときと同様に強度が弱くなり、繰り返しの開きに対してクリップ部が破断してしまうといった問題があった。
【0008】また、一端が有底であり他方が開口の筒部で、クリップの基部が有底部外側近辺に配置された筆記具用部品においても、有底部外側中心から樹脂を注入した際に樹脂が優先的にクリップに流れるか否かは予見できず、多数個取りの金型などにおいては、キャビテー毎に、クリップ部へ優先的に流れる物と優先的に流れない物との差が生じてしまい、クリップ部の強度がばらつき、安定した品質の筆記具用部品を提供することが困難であった。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するためになしたもので、筒部とクリップ部が一体に成形されている筆記具用部品において、筒部に肉厚の流通路を設けるとともに前記筒部のクリップ部の基部の対向側にゲート部を設けたことを特徴とするクリップ付き筆記具用部品を要旨とするものである。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って説明する。図1、図2に本発明の第1実施例を示す。図1は第1実施例の側面図、図2は図1のものの縦断面を示したものである。第1実施例は筒部1とクリップ部2とが射出成形にて一体に成形された筆記具用部品である。筒部1は両端が開口しており、一端にクリップ部2の基部2aを設けており、筒部1のもう一方の開口部に向かってクリップ部が延在している。さらに前記基部2aが設けてある筒部1の開口部の、基部2aと反対側にゲート部Gがあり、さらに、ゲート部Gから前記基部2aに向かって円環状に、肉厚部となる樹脂流通路3がある。
【0011】当該筆記具用部品において、材質としては、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、ABS、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、PCT樹脂等や、それらのリターン材等が用いられることができる。
【0012】前記ゲート部Gの方式は、射出成形による成形方法としては、ピンゲート方式、若しくはサイドゲート方式が用いられている。ゲート径はφ0.5mmからφ1.2mmにするのが好ましく、さらに、ゲート部Gに樹脂の残り(ゲート残り)が発生してしまうことが一般的に知られているので、使用者の手指が樹脂の残り(ゲート残り)に当たらないように、ゲート部Gは筒部1の表面より0.1mmから1.0mmの凹部3aを設けた位置に配し、凹部3aの幅は2mmから5mmとするのが好ましい。
【0013】さらに、前記ゲート部Gの延長線上には壁部3bを設けており、筒部1のもう一端の開口部側に直接樹脂が流れないようになっている。それにより、ゲート部Gより注入された樹脂は壁部3bに当たって速度緩衝し、次いで流通路3を通ってクリップ部2に優先的に樹脂が注入されるようになっている。尚、前記ゲート部Gから流通路3を通ってクリップ部2に流れる間に樹脂が乱流を起こさないように各角部や隅の変曲点はR形状をなしている。
【0014】前記クリップ部2は、クリップが開くときに応力がかかる作用区間内B−B'において緩やかに肉厚が減少した形状を取っていることが望ましい。また前記作用区間内B−B'において、クリップ部は緩やかなR形状をとっており、樹脂が流れやすい形状となっている。
【0015】前記筒部1の外側面には、少なくとも一つの突部1aがあり、この突部1aは前記筒部1を軸部材に挿入した際に抜け止め防止の突起部となるものである。またこの突部1aは流通路3逆側に向けてテーパー状の形状となっており、軸部材の内側と筒部1の外側が挿入される場合の案内となっており、さらにその逆側端面は筒部1に対して90度の角度をなすような壁形状になっている。
【0016】また、前記基部2aの裏側には位置合わせ用の突部1bを設けてある。更に前記筒部1の外側面には複数のリブ1cが円周状に配置され、軸部材と組み合わされた場合のガタ防止となっている。つまり、使用者が使用中に不用意にクリップ部2が動かないようにすることでクリップが確実にできるようにしてある。
【0017】次に図3乃至図5に本発明の第2実施例を示す。図3は側面図、図4は図3のものの縦断面図、図5は図4の縦断面図中破線で表示した部分の横断面を示したものである。流通路3から筒部1の長手方向に肉厚部が延在し、ここにゲート部Gを設けており、この肉厚部で前記実施例1でいう位置決め突部1bを兼ねることができる。この部分以外は第1実施例と同様である。
【0018】次に図6、図7に本発明の第3実施例を示す。図6は外観斜視図、図7は図6のものの縦断面図である。この実施例では筒部1内側に筒部1の長手方向に縦リブ3cを設けており、また、クリップ部2の基部2aの逆側の開口部内側に円環状に肉厚部3dを設けている。この縦リブ3cと円環状の肉厚部3dが前記各実施例における流通路3の役割をしている。これにより、ゲート部Gより肉厚部3dを介して樹脂を注入することが可能である。尚、筒部1内面に他の筆記具用部品が挿入され摺動する際に、筒部内側の縦リブ3cは筒部1内の他の筆記具用部品と線接触をすることにより、摩擦を軽減することができる。これらの部分以外は第1実施例と同様である。
【0019】次に図8、図9に本発明の第4実施例を示す。図7は外観側面の部分破断図、図8はその縦断面図である。この実施例は一端有底の筒部1を持つ筆記具用部品に関するもので、筒部1の有底部4にゲート部Gが配されている。有底部4に壁部3bと流通路3を設けてあり、注入樹脂が速度緩衝した後、クリップ部に優先的に流れるような形状をとっている。これらのこと以外は第1実施例と同様である。
【0020】
【発明の効果】本発明は、筒部とクリップ部が一体に成形されている筆記具用部品において、筒部に肉厚の流通路を設けるとともに前記筒部のクリップ部の基部の対向側にゲート部を設けたので、ゲート部より注入した樹脂が流通路を介して優先的にクリップ部に流れることによって樹脂密度が高くなり、その結果、クリップ部の強度を高められる。また、ゲート部から注入した樹脂が先ず壁部に当たって速度緩衝されることにより、樹脂の流れによる外観不良が防止されると同時に、クリップ部の残留応力も防止され、更に、クリップ部の作用区間内で樹脂密度が一定になるためクリップ部の強度も均一になるといった長所を有する。また更に、一端有底であってもクリップ部の強度を強くすることができ、キャビテー毎のばらつきを防ぐことができるといった長所を有する。




 

 


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