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発明の名称 内視鏡操作装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−65576(P2002−65576A)
公開日 平成14年3月5日(2002.3.5)
出願番号 特願2000−256075(P2000−256075)
出願日 平成12年8月25日(2000.8.25)
代理人 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
【テーマコード(参考)】
4C061
【Fターム(参考)】
4C061 FF11 JJ03 JJ20 
発明者 藤井 喜則 / 杉山 章
要約 目的
低コストに作成でき、かつ洗浄などのメンテナンス性に優れた、湾曲操作ノブを有する内視鏡操作装置を得る。

構成
先端部に湾曲部を有し観察対象内に挿入される挿入部と、操作中心軸を中心として回動操作可能で該回動操作によって湾曲部を湾曲操作させる湾曲操作ノブを備えた内視鏡において、この湾曲操作ノブを、操作中心軸方向に離間する一対の有穴端面壁と該一対の端面壁を操作中心軸方向へ接続する外周壁とを有する中空の樹脂製成形部材として形成したこと。
特許請求の範囲
【請求項1】 先端部に湾曲部を有し観察対象内に挿入される挿入部と、操作中心軸を中心として回動操作可能で該回動操作によって上記湾曲部を湾曲操作させる湾曲操作ノブを備えた内視鏡において、この湾曲操作ノブを、操作中心軸方向に離間する一対の有穴端面壁と該一対の端面壁を操作中心軸方向へ接続する外周壁とを有する中空の樹脂製成形部材として形成したことを特徴とする内視鏡操作装置。
【請求項2】 請求項1記載の内視鏡操作装置において、湾曲操作ノブは射出成形によって形成され、上記一対の端面壁の一方は成形型を挿脱可能とする開放部を有する内視鏡操作装置。
【請求項3】 請求項1または2記載の内視鏡操作装置において、湾曲操作ノブの上記外周壁は、操作中心軸と直交する放射方向へ突出する複数の中空状の指掛部を有している内視鏡操作装置。
【請求項4】 請求項3記載の内視鏡操作装置において、湾曲操作ノブを形成させる成形型は、該湾曲操作ノブの外面を成形する第1の型と、湾曲操作ノブの中空状部内に位置して上記複数の指掛部の内面を成形する第2の型と、該中空状部内に位置して第2の型を指掛部形成位置に保持させる第3の型を有し、型抜き時には、第3の型を湾曲操作ノブの開放部方向へ抜き、次に第2の型を該開放部を通過可能な位置まで移動させてから開放部方向へ抜く内視鏡操作装置。
【請求項5】 請求項2から4いずれか1項記載の内視鏡操作装置において、さらに、上記開放部を通して湾曲操作ノブに着脱可能で、装着状態で湾曲操作ノブの回動操作を規制しまたは自由とさせるように外部から操作可能なロック機構を備える内視鏡操作装置。
【請求項6】 請求項5記載の内視鏡操作装置において、上記開放部とロック機構の間を水密に塞ぐ環状のシール材を有する内視鏡操作装置。
【請求項7】 請求項1から6いずれか1項記載の内視鏡操作装置において、さらに、操作中心軸に回動可能に嵌まる筒状部と該操作中心軸と略直交する板状部とを有する、上記湾曲操作ノブとは別に形成された回動支持部材を備え、該回動支持部材の板状部が、湾曲操作ノブの一対の端面壁の一方の内面に固定されている内視鏡操作装置。
【請求項8】 請求項7記載の内視鏡操作装置において、湾曲操作ノブの端面壁には内面側に複数の凸部が形成され、回動支持部材の板状部にはこの複数の凸部に対応する複数の孔部が形成されており、該複数の凸部を複数の孔部に挿入して溶着させることにより湾曲操作ノブの端面壁と回動支持部材の板状部が互いに固定される内視鏡操作装置。
【請求項9】 請求項7または8記載の内視鏡操作装置において、上記回動支持部材は金属材料で形成されている内視鏡操作装置。
【請求項10】 先端部に湾曲部を有し観察対象内に挿入される挿入部と、操作中心軸を中心とする回動操作によって上記湾曲部を湾曲操作させる湾曲操作機構を備えた内視鏡において、湾曲操作機構は、操作中心軸方向に離間する一対の有穴端面壁と該一対の端面壁を操作中心軸方向へ接続する外周壁とを有する中空の樹脂製成形部材として形成した湾曲操作ノブ;及び該湾曲操作ノブの一対の端面壁の一方の内面に固定される板状部と、操作中心軸に回動可能に嵌まる筒状部とを有する回動支持部材;を備えていることを特徴とする内視鏡操作装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【技術分野】本発明は、内視鏡の操作装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】体腔内などに挿入される挿入部の先端を湾曲操作可能な内視鏡では、この湾曲部を操作するために湾曲操作ノブを用いる場合がある。従来の湾曲操作ノブは例えば、組立状態では操作中心軸方向に離間して対向する一対の端面壁とこの端面壁を接続する外周壁とを有する中空状をなしている場合であっても、組立前ではこの外周壁の途中で上下に分割される2つの外皮パーツに分けられた、いわば最中のような構造になっていた。このように湾曲操作ノブが複数の外皮パーツからなる従来の構成では、各外皮パーツを別々に作成する手間がかかったり、防水性を考慮して外皮パーツを貼り合わせる手間がかかるため、コスト高となっていた。また、各外皮パーツの貼り合わせ部分(分割ライン)が湾曲操作ノブの外周壁上に位置するため、内視鏡の使用後においてこの貼り合わせ部分の洗浄に手間がかかるという問題もあった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、低コストに作成可能で洗浄などのメンテナンス性に優れる、中空状の湾曲操作ノブを備えた内視鏡操作装置を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明の内視鏡操作装置は、先端部に湾曲部を有し観察対象内に挿入される挿入部と、操作中心軸を中心として回動操作可能で該回動操作によって湾曲部を湾曲操作させる湾曲操作ノブを備えた内視鏡において、この湾曲操作ノブを、操作中心軸方向に離間する一対の有穴端面壁と該一対の端面壁を操作中心軸方向へ接続する外周壁とを有する中空の樹脂製成形部材として形成したことを特徴としている。この構成によれば、湾曲操作ノブは一つの外皮パーツとして構成されるので、低コストに製造できる。また、湾曲操作ノブの外周壁上に外皮パーツの分割ラインが位置することがなく比較的滑らかな外面形状が得られるので、洗浄も容易である。
【0005】湾曲操作ノブは例えば射出成形によって形成され、一対の端面壁の一方が成形型を挿脱可能とする開放部を有することが望ましい。
【0006】湾曲操作ノブの外周壁は、操作中心軸と直交する放射方向へ突出する複数の中空状の指掛部を有するように形成できる。この場合、湾曲操作ノブを形成させる成形型は、該湾曲操作ノブの外面を成形させる第1の型と、湾曲操作ノブの中空状部内に位置して複数の指掛部の内面を成形させる第2の型と、該中空状部内に位置して第2の型を指掛部形成位置に保持させる第3の型を有し、型抜き時には、第3の型を湾曲操作ノブの開放部方向へ抜き、次に第2の型を該開放部を通過可能な位置まで移動させてから開放部方向へ抜くようにすることが好ましい。
【0007】さらに、開放部を通して湾曲操作ノブに着脱可能で、装着状態で湾曲操作ノブの回動操作を規制しまたは自由とさせるように外部から操作可能なロック機構を設けることができる。この場合、開放部とロック機構の間を水密に塞ぐ環状のシール材を設けることが好ましい。
【0008】以上の内視鏡操作装置ではさらに、操作中心軸に回動可能に嵌まる筒状部と該操作中心軸と略直交する板状部とを有する、湾曲操作ノブとは別に形成された回動支持部材を備え、該回動支持部材の板状部が、湾曲操作ノブの一対の端面壁の一方の内面に固定されていることが好ましい。この場合、湾曲操作ノブの端面壁には内面側に複数の凸部を形成し、回動支持部材の板状部にはこの複数の凸部に対応する複数の孔部を形成し、該複数の凸部を複数の孔部に挿入して溶着させることにより湾曲操作ノブの端面壁と回動支持部材の板状部が互いに固定されるように構成できる。回動支持部材は、例えば金属材料で形成することができる。
【0009】本発明の内視鏡操作装置はまた、先端部に湾曲部を有し観察対象内に挿入される挿入部と、操作中心軸を中心とする回動操作によって湾曲部を湾曲操作させる湾曲操作機構を備えた内視鏡において、湾曲操作機構が、操作中心軸方向に離間する一対の有穴端面壁と該一対の端面壁を操作中心軸方向へ接続する外周壁とを有する中空の樹脂製成形部材として形成した湾曲操作ノブ;及び、該湾曲操作ノブの一対の端面壁の一方の内面に固定される板状部と、操作中心軸に回動可能に嵌まる筒状部とを有する回動支持部材;を備えていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施形態は、医療用内視鏡の操作装置に本発明を適用したものである。最初に内視鏡の全体構造及び操作装置の概要を説明し、次に本発明の特徴部分を説明する。
【0011】図1に示す内視鏡10は、操作部11と挿入部12を有し、挿入部12の先端部は、操作部11に設けた湾曲操作装置13の操作に応じて上下及び左右方向に湾曲される湾曲部12aとなっている。
【0012】湾曲部12a先端には、図示しない観察窓(対物窓)と照明窓が設けられている。観察窓を介して得られる画像は操作部11近傍に設けた接眼部15から観察することができる。湾曲部12a先端の照明窓には、コネクタ14に接続された光源装置17からライトガイド可撓管を介して照明用光が送られる。また、操作部11と挿入部12の間には、処置具を挿入するための鉗子口18が設けられていて、鉗子口18から挿入された処置具は湾曲部12aの先端から突出する。
【0013】図2は湾曲操作装置13付近の断面を示している。湾曲操作装置13は、湾曲部12aを左右方向に湾曲させるための左右湾曲機構13LRと、湾曲部12aを上下方向に湾曲させるための上下湾曲機構13UDを有している。図3と図4はそれぞれ、各部の動作を分かりやすくするために、左右湾曲機構13LRと上下湾曲機構13UDにおいて一体的に回動される部材を一部材として表したものである。なお、図3では、左右湾曲機構13LRにおいて一体的に回動される部分のみにハッチングを付し、図4では、上下湾曲機構13UDにおいて一体的に回動される部分のみにハッチングを付している。まず左右方向用の湾曲機構を説明する。
【0014】操作部11のハウジング11a内には基板11bが固定されており、この基板11b上に回動基軸20が固定されている。回動基軸20は、ハウジング11aに形成した貫通孔11cを通して上方に突出している。貫通孔11cは、後述する固定台座50とハウジング11aとの間に配した蓋体11dによって塞がれている。
【0015】回動基軸20の外側には、左右湾曲機構13LRを構成する操作軸体21が回動可能に支持されている。操作軸体21は金属材料で形成されており、回動基軸20に嵌まる、該回動基軸20と同心の筒状部21aと、この筒状部21aの上端部に位置する円板状部21bを有し、円板状部21bには、周方向に等間隔で複数の円孔21cが形成されている(図5参照)。また、円板状部21bの外縁から上方にはフランジ部21dが突設され、フランジ部21dの外周面の一部には雄ねじ21eが形成されている。
【0016】操作軸体21には、プラスチックの成形品である湾曲操作ノブ23が固定される。湾曲操作ノブ23は、等角度間隔で4つの指掛部23aを外径方向に突出させ、内部は中空に形成されている。湾曲操作ノブ23の対向する上面と下面には、それぞれ大径開口23bと小径開口23cが形成されており、小径開口23cは操作軸体21の円板状部21bに嵌まっている。湾曲操作ノブ23において小径開口23cの近傍には、周方向に等間隔で複数の凸部23dが形成され、この凸部23dを円孔21c内に溶着させることによって、湾曲操作ノブ23が操作軸体21と固定される。
【0017】操作軸体21の下端部にはプーリー24が固定されている。プーリー24には一対の操作ワイヤ25、26が固定されており、プーリー24の正逆の回動によって、操作ワイヤ25と操作ワイヤ26の一方がプーリー24に巻き取られ、他方がプーリー24から繰り出される。操作ワイヤ25と操作ワイヤ26はそれぞれ挿入部12の湾曲部12aを構成する節輪に接続しており、この操作ワイヤ25と操作ワイヤ26相互に対する牽引及び繰出動作によって、湾曲部12aが左右方向に湾曲される。本実施形態では、図10中のL方向に湾曲操作ノブ23と操作軸体21の結合体を回動させると湾曲部12aが左方に湾曲され、同結合体をR方向に回動させると湾曲部12aが右方に湾曲される。
【0018】続いて上下方向用の湾曲機構を説明する。操作軸体21の筒状部21aの外側には、上下湾曲機構13UDを構成する操作軸体31が回動可能に支持されている。操作軸体31は金属材料で形成されており、筒状部21aに回動可能に嵌まる、回動基軸20と同心の筒状部31aと、この筒状部31aの上端部に位置する円板状部31bを有している。円板状部31bには、周方向に等間隔で複数の円孔31cが形成されている。
【0019】操作軸体31には、プラスチックの成形品である湾曲操作ノブ33が固定される。湾曲操作ノブ33は、等角度間隔で5つの指掛部33aを外径方向に突出させ、内部は中空に形成されている。湾曲操作ノブ33の対向する下面と上面には、それぞれ大径開口33bと小径開口33cが形成されており、小径開口33cは操作軸体31の円板状部31bに嵌まっている。湾曲操作ノブ33において小径開口33cの近傍には、周方向に等間隔で複数の凸部33dが形成され、この凸部33dを円孔31c内に溶着させることによって、湾曲操作ノブ33が操作軸体31と固定される。また湾曲操作ノブ33内には、大径開口33bの内側に金属材料からなる環状の内枠33eが固定されている。この環状の内枠33eは、内周面に雌ねじが形成されている。
【0020】操作軸体31の下端部には、プーリー34が固定されている。プーリー34には一対の操作ワイヤ35、36が固定されており、プーリー34の正逆の回動によって、操作ワイヤ35と操作ワイヤ36の一方がプーリー34に巻き取られ、他方がプーリー34から繰り出される。操作ワイヤ35と操作ワイヤ36はそれぞれ挿入部12の湾曲部12aに接続されており、この操作ワイヤ35と操作ワイヤ36相互に対する牽引及び繰出動作によって、湾曲部12aが上下方向に屈湾曲される。本実施形態では、図10中のU方向に湾曲操作ノブ33と操作軸体31の結合体を回動させると湾曲部12aが上方に湾曲され、同結合体をD方向に回動させると湾曲部12aが下方に湾曲される。
【0021】左右湾曲機構13LRと上下湾曲機構13UDはそれぞれ、ロック機構によって湾曲操作ノブ23、33の回動操作を規制することができ、挿入部12の湾曲部12aを所望の湾曲状態にさせることができる。まず左右湾曲機構13LRのロック機構を説明する。
【0022】回動基軸20の上端部には、回動基軸20と同心の筒状部41aと円板状部41bを備えたロック軸体41が設けられている。筒状部41aは回動基軸20に回動可能に嵌まっており、円板状部41b上には固定ナット43を介してロック操作ノブ42が固定されていて、外部からロック操作ノブ42を回動操作するとロック軸体41も一体に回動される。回動基軸20の上端部には、このロック軸体41とロック操作ノブ42の結合体の脱落を防止する抜止部材44が取り付けられている。図9に示すように、抜止部材44の中央には非円形孔44cが形成され、回動基軸20の上端部はこの非円形孔44cに挿通可能な非円形断面形状に形成されており、互いの非円形部を嵌合させることにより、抜止部材44は回動基軸20に対して回動が規制された状態で支持される。抜止部材44はさらに、固定ねじ20aによって回動基軸20の軸線方向にも脱落しないように固定される。
【0023】図7ないし図9に示すように、ロック軸体41とロック操作ノブ42の結合体は、円板状部41b上に突設した回動規制突起41cが、周方向に位置を異ならせて抜止部材44に設けた一対の回動規制面44aに当接する範囲内で回動させることができる。抜止部材44にはさらに、各回動規制面44aと径方向の対向位置に、一対のクリック凹部44bが形成されており、回動規制突起41cが各回動規制面44aに当接する、ロック軸体41とロック操作ノブ42の回動規制位置では、該ロック操作ノブ42に固定されたクリックばね45が、径方向の対向位置にあるクリック凹部44bと係合して、ロック操作ノブ42にクリック感を与える。
【0024】筒状部41aの外周面には雄ねじ41dが形成され、この雄ねじ41dには、移動ロック部材46の雌ねじ46aが螺合している。図5に示すように、回動基軸20はその長手方向の一部が非円形断面部22として形成されており、この非円形断面部22に対して、移動ロック部材46と相対回動不能に結合された回動規制体47が嵌まることによって、移動ロック部材46は該回動基軸20に対する回動が規制されている。したがって、ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体を回動させると、雄ねじ41dと雌ねじ46aの螺合関係によって、移動ロック部材46は回動基軸20の軸線に沿って回動することなく上下動される。
【0025】ロック操作ノブ42とロック軸体41の結合体を回動させて移動ロック部材46が上下動すると、該移動ロック部材46に固定された摩擦係合部46bが、固定ロック部材48に固定された摩擦係合部48aに対して接離する。摩擦係合部46b、48aは摩擦係数の高い材料、例えばコルクやシリコンゴムで形成されている。固定ロック部材48は、雌ねじ48bを上述の雄ねじ21eに螺合させることによって操作軸体21と結合されており、湾曲操作ノブ23を回動操作したときには操作軸体21と共に回動される。そして、移動ロック部材46が上方に移動して摩擦係合部46bが摩擦係合部48aに押し付けられると、摩擦力によって固定ロック部材48の回動が規制される。固定ロック部材48の回動が規制されると、操作軸体21と湾曲操作ノブ23の結合体の回動が規制され、プーリー24が回動しないように係止される。その結果、湾曲部12aの左右方向への湾曲動作が規制され、湾曲状態が維持される。詳細には、図10中のF’方向(ロック方向)にロック操作ノブ42を回動させたときに、移動ロック部材46が上方へ移動して固定ロック部材48と摩擦係合して湾曲操作ノブ23が回動規制され、F方向(フリー(アンロック)方向)に回動させたときに、移動ロック部材46が下方へ移動して固定ロック部材48との摩擦係合を解除して湾曲操作ノブ23の回動が許容される。上述のように、ロック操作ノブ42は2つの回動位置でクリック感を伴って係止されるが、一方のクリック位置で湾曲操作ノブ23が係止され、他方のクリック位置で湾曲操作ノブ23の回動が許容される。このロック操作ノブ42の前者の回動位置をロック位置、後者の回動位置をアンロック位置と呼ぶ。なお、移動ロック部材46と固定ロック部材48はそれぞれが環状に形成されており、湾曲操作ノブ23と共に回動される固定ロック部材48がいずれの回動位置にあっても、摩擦係合部46bが摩擦係合部48aに係合することが可能になっている。
【0026】一方、湾曲操作ノブ23と操作軸体21の結合体を回動規制した状態で固定ロック部材48のみを回動させることも可能であり、この場合、雌ねじ48bと雄ねじ21eの螺合関係によって、移動ロック部材46に対する固定ロック部材48の上下方向位置を調整することができる。固定ロック部材48の上下方向位置が変化すると、ロック操作ノブ42をロック位置に回動操作したときの摩擦係合部46bと摩擦係合部48aの間の摩擦力が変化するため、湾曲操作ノブ23に対するロック強さを調整することができる。例えば、湾曲部12aの湾曲状態であっても、該湾曲部12aに加わる外力に応じて湾曲操作ノブ23に対するロックが解除される、いわばハーフロックとなるように、摩擦係合部46bと摩擦係合部48aの間の摩擦力を設定することも可能である。固定ロック部材48を回動させてその上下方向位置を変化させることにより、こうした摩擦力の調整を容易に行うことができる。
【0027】続いて上下湾曲機構13UDのロック機構を説明する。操作軸体31の外側には、回動基軸20と同心の筒状に形成された固定台座50が設けられている。固定台座50は、その下端部が回動基軸20と共に基板11bに固定されており、固定台座50と回動基軸20との間の空間には、操作軸体21、31、プーリー24、34が支持されている。一方、固定台座50の外周面にはロック軸体51が支持されている。ロック軸体51は、回動基軸20と同心の筒状部51aと円板状部51bを備え、筒状部51aは固定台座50の外周面に対して回動可能に、かつ軸方向(上下方向)には移動しないように嵌まっている。円板状部51bには周方向に位置を異ならせて複数の円孔51cが形成されており、この円孔51cに凸部52aを嵌めて溶着することによってロック操作レバー52が固定される。つまり、ロック操作レバー52はロック軸体51と共に、固定台座50(回動基軸20)を中心として回動可能に支持されている。上述した中空状のロック操作ノブ42とは異なり、ロック操作レバー52は、回動操作を行いやすくするために、回動基軸20の軸線に対して径方向に長く延出されたレバー形状に形成されている。
【0028】ロック軸体51とロック操作レバー52の結合体は、ロック軸体51の筒状部51aと固定台座50との間に設けた図示しない回動規制機構によって2つの回動位置で係止され、各回動位置において、クリックばね55がクリック感を発生させるストッパとして作用する。
【0029】筒状部51aの外周面には雄ねじ51dが形成され、この雄ねじ51dには、移動ロック部材56の雌ねじ56aが螺合している。図6に示すように、固定台座50はその上端部が非円形断面部54として形成されており、この非円形断面部54に対して、移動ロック部材56に固定された回動規制体57が嵌まることによって、移動ロック部材56は固定台座50及び回動基軸20に対する回動が規制されている。したがって、ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体を回動させると、雄ねじ51dと雌ねじ56aの螺合関係によって、移動ロック部材56が回動基軸20の軸線に沿って回動することなく上下動される。回動規制体57は移動ロック部材56と別部材としてから固定してもよいし、回動規制体57に相当する部分を移動ロック部材56に一体に形成してもよい。
【0030】ロック操作レバー52とロック軸体51の結合体を回動させて移動ロック部材56が上下動すると、該移動ロック部材56の一部に形成された摩擦係合部56bが、固定ロック部材58に固定された摩擦係合部58aに対して接離する。固定ロック部材58は、湾曲操作ノブ33の内枠33eに対し、周方向には一体に回動するように係合しており、湾曲操作ノブ33を回動操作したときには共に回動される。そして、移動ロック部材56が下方に移動して摩擦係合部56bが摩擦係合部58aに押し付けられると、摩擦力によって固定ロック部材58の回動が規制される。固定ロック部材58の回動が規制されると、操作軸体31と湾曲操作ノブ33の結合体の回動が規制され、プーリー34が回動しないように係止される。結果として、上下方向への湾曲部12aの湾曲動作が規制され、特定の湾曲位置に保たれる。詳細には、図10中のF’方向(ロック方向)にロック操作レバー52を回動させたときに、移動ロック部材56が下方へ移動して固定ロック部材58と摩擦係合して湾曲操作ノブ33が回動規制され、F方向(フリー(アンロック)方向)に回動させたときに、移動ロック部材56が上方へ移動して固定ロック部材58との摩擦係合を解除して湾曲操作ノブ33の回動が許容される。上述のように、ロック操作レバー52は2つの回動位置でクリック感を伴って係止されるが、一方のクリック位置で湾曲操作ノブ33が係止され、他方のクリック位置で湾曲操作ノブ33の回動が許容される。このロック操作レバー52の前者の回動位置をロック位置、後者の回動位置をアンロック位置と呼ぶ。なお、移動ロック部材56と固定ロック部材58はそれぞれが環状に形成されており、湾曲操作ノブ33と共に回動される固定ロック部材58がいずれの回動位置にあっても、摩擦係合部56bが摩擦係合部58aに係合することが可能になっている。
【0031】一方、固定ロック部材58は、内枠33eに対して上下方向移動可能に嵌まっている。湾曲操作ノブ33の内枠33eには雌ねじが形成されており、この雌ねじに螺合する雄ねじを備えたロック調整ナット60が、固定ロック部材58を下方から支えている。湾曲操作ノブ33と操作軸体31の結合体を回動規制しつつロック調整ナット60を回動させると、内枠33eに対してロック調整ナット60の上下方向位置が調整され、これに応じて移動ロック部材56に対する固定ロック部材58の上下方向位置を調整することができる。固定ロック部材58の上下方向位置が変化すると、ロック操作レバー52をロック位置に回動操作したときの摩擦係合部56bと摩擦係合部58aの間の摩擦力が変化するため、ロック強さを調整することができる。例えば、ロック調整ナット60の調整によって、上下湾曲機構13UDに関して上述のようなハーフロック状態を設定することが可能である。
【0032】以上のようなロック機構を有する左右湾曲機構13LRと上下湾曲機構13UDの構成部材は、最終的には回動基軸20を介して操作部11に組み付けられている。上下湾曲機構13UDは、左右湾曲機構13LRを構成する操作軸体21(円板状部21b)とプーリー24に挟まれて上下方向位置が定められており、回動基軸20の軸方向の途中位置には、操作軸体21の上端部と係合する中間抜止部材61が設けられている。この中間抜止部材61によって、上下湾曲機構13UD全体と、左右湾曲機構13LRにおける操作軸体21及び湾曲操作ノブ23の結合体とが、回動基軸20から脱落しないように保持される。また、上述の抜止部材44によって、湾曲操作ノブ23よりも上方に位置するロック軸体41やロック操作ノブ42が、回動基軸20から脱落しないように保持されている。つまり、回動基軸20に対して、湾曲操作装置13全体が抜け止めされた状態で保持されている。
【0033】湾曲操作装置13には、内部を水密に保ったり、埃などの異物の侵入を防ぐために、弾性を有するOリングなどからなるシール材が配されている。シール材はその機能上、ハウジング11a内をシールするもの(符号S1)と、湾曲操作ノブ23内をシールするもの(同S2)と、湾曲操作ノブ33内をシールするもの(同S3)と、ロック操作ノブ42内をシールするもの(同S4)と、操作軸体21、31の間をシールするもの(同S5)とに分けられる。例えば内視鏡10を薬液で消毒する場合、外部に露出する箇所は確実に消毒されるが、中空に形成された各操作ノブ23、33及び42内や操作部11のハウジング11a内への薬液の浸入は、シール材S1〜S5によって防がれる。
【0034】
【本発明の特徴部分の説明】左右湾曲機構13LRの湾曲操作ノブ23は、回動基軸(操作中心軸)20の軸線方向において離間して対向する一対の対向壁面(端面壁)23f、23gを有し、さらにこの一対の対向壁面23f、23gを回動基軸20の軸線方向に延びる接続壁面(外周壁)23hで接続した筒状体であり、その内部は中空状部23iとなっている。
【0035】この湾曲操作ノブ23において一対の対向壁面のうち下側の対向壁面23gには回動基軸20を中心とする円形状の小径開口23cが形成されているが、この小径開口23cには操作軸体(回動支持部材)21が嵌まって塞がれている。詳細には、操作軸体21の円板状部(板状部)21bに形成した円孔(孔部)21cに、湾曲操作ノブ23の対向壁面23gの内面側に形成した凸部23dが嵌まって溶着されており、対向壁面23gと円板状部21bが重なるようにして湾曲操作ノブ23と操作軸体21が互いに固定されている。操作軸体21の筒状部21aは、小径開口23cを通して湾曲操作ノブ23の外方に突出されており、回動基軸20に回動可能に嵌まっている。つまり、湾曲操作ノブ23は、対向壁面23g側に固定された操作軸体21を介して、回動基軸20に回動操作可能に支持されている(図3参照)。なお、操作軸体21は金属材料で形成され、湾曲操作ノブ23は樹脂で形成されているため、操作軸体21と湾曲操作ノブ23を固定するときには、樹脂製の湾曲操作ノブ23側の凸部23dを加熱して溶着させる。
【0036】筒状の湾曲操作ノブ23の上側の端面である対向壁面23fには、中空状部23iと外部を連通する大径開口(開放部)23bが形成されている。大径開口23bは回動基軸20を中心とする円形状をなしている(図10参照)。湾曲操作ノブ23の指掛部23aは、回動基軸20を中心とする放射方向において、大径開口23bよりも外方に突出するように形成されている。後述するように、この大径開口23bは、湾曲操作ノブ23の成形後において、該湾曲操作ノブ23の内面成形用の成形型の抜き取りを可能にさせる。
【0037】また、成形された湾曲操作ノブ23に対しては、該湾曲操作ノブ23の回動操作を規制しまたは自由とさせるロック機構を、大径開口23bを通して着脱させることができる。詳細には、左右湾曲機構13LRのロック機構は、湾曲操作ノブ23に装着したときに、ロック軸体41の筒状部41a、移動ロック部材46及び固定ロック部材48が中空状部23iに収納されるが、このうち回動基軸20を中心とする放射方向において最も外側に位置する環状の固定ロック部材48は、その外径が大径開口23bの内径よりも若干小さい。一方、同放射方向において最も内側に位置する筒状部41aは、その内径が回動基軸20の外径よりわずかに大きく、回動基軸20に対して回動可能に嵌まる。固定ロック部材48と同様に回動基軸20を中心とする環状をなす移動ロック部材46は、同放射方向において固定ロック部材48と筒状部41aの間に位置している。よって、湾曲操作ノブ23を分解することなく、大径開口23bを通して湾曲操作ノブ23にロック機構を組み込み、あるいはロック機構を取り外すことができる。
【0038】左右湾曲機構13LRでは、湾曲操作ノブ23を、上述の一対の対向壁面23f、23gと、該一対の対向壁面23f、23gを接続する接続壁面23hを有する中空の樹脂製成形部材として一体に形成したことを特徴としている。湾曲操作ノブ23は例えば以下のように形成される。
【0039】図12ないし図17は、湾曲操作ノブ23を射出成形によって形成する様子を示している。本実施形態で湾曲操作ノブ23を成形するための成形型80は、7つの型で構成される。下型(第1の型)81は、湾曲操作ノブ23の一方の対向壁面23gの外面を成形させる成形面81aと、接続壁面23hの外面の一部(下半分)を成形させる成形面81bを有している。この下型81と組み合わされる上型(第1の型)82は、湾曲操作ノブ23の他方の対向壁面23fの外面を成形させる成形面82aと、接続壁面23hの外面の一部(上半分)を成形させる成形面82bを有している。下型81と上型82には、互いの組み合わせ位置を決める位置決め面81c、82cが形成されている。
【0040】上型82には、湾曲操作ノブ23の大径開口23bよりも若干大径の貫通孔82dが形成されており、この貫通孔82d内へ、中央抜型(第3の型)83と、周辺抜型(第2の型)84、85、86及び87を挿脱させることができる。中央抜型83は、湾曲操作ノブ23の大径開口23bに対して挿脱可能な断面の柱状体であり、その外面に湾曲操作ノブ23の接続壁面23hの内面の一部を成形させる4つの成形面83aを有する(図16参照)。また、中央抜型83の端部には、湾曲操作ノブ23の小径開口23cを形成させるための端面凸部83bと、溶着用の凸部23dを形成させるための端面凹部83cが設けられている。
【0041】周辺抜型84、85、86及び87は、それぞれ湾曲操作ノブ23の指掛部23aの内面を成形させるための型である。周辺抜型84は、中央抜型83の位置決め面83dに当接する内側位置決め面84aと、上型82の貫通孔82dに当接する外側位置決め面84bと、湾曲操作ノブ23の一方の対向壁面23gの内面を成形させる成形面84cと、他方の対向壁面23fの内面を成形させる成形面84dと、接続壁面23hの内面を成形させる成形面84eとを有している。中央抜型83を挟んでこの周辺抜型84と対向する位置に保持される周辺抜型85は、周辺抜型84と同じ構成であり、内側位置決め面85a、外側位置決め面85b、成形面85c、85d及び85eを有している。さらに、中央抜型83を挟んで互いに対向して保持される周辺抜型86、87もそれぞれ周辺抜型84と同じ構成であり、中央抜型83の位置決め面83dに当接する内側位置決め面86a、87a、接続壁面23hの内面を成形させる成形面86e、87eなどを有する。なお、周辺抜型86、87に関しては、周辺抜型84の外側位置決め面84b、成形面84c、84dに対応する箇所は図示されていない。
【0042】図12及び図16は、以上の成形型80を組んだ状態を示している。この状態で、それぞれの型81ないし87によって形成される射出空間Wは、湾曲操作ノブ23の形状に対応している。よって、原料である溶融した状態のプラスチック(合成樹脂)を該射出空間W内に射出し、冷却すると、湾曲操作ノブ23が形成される。
【0043】型抜き時には、図13に示すように、まず中央抜型83を湾曲操作ノブ23の大径開口23b方向に引く抜く。これによって周辺抜型84ないし87が、大径開口23b(上型82の貫通孔82d)を通ることが可能になるので、続いて図14及び図17に示すように、周辺抜型84、85を互いに接近する方向にスライドさせてから、湾曲操作ノブ23の大径開口23b方向に引く抜く。同様に、周辺抜型86、87も互いに接近する方向にスライドさせてから大径開口23b方向に引く抜く。最後に、図15に示すように、下型81と上型82を取り外せば型抜き作業が完了する。なお、以上の説明とは異なり、先に下型81と上型82を取り外してから、中空状部23i内に位置している中央抜型83、周辺抜型84ないし87を外すようにしてもよい。また、周辺抜型84ないし87の取り外し順序は任意であり、以上の説明の順序に限定されるものではない。
【0044】以上のようにして形成された湾曲操作ノブ23は、中空状の一体成形部材として構成されているため、同様の形状の操作ノブを複数の外皮パーツから構成する場合に比して成形に手間がかからない。また、防水性などを考慮しながら複数の外皮パーツを貼り合わせる必要もない。よって、湾曲操作ノブ23は、安価かつ容易に作成することができる。また、一体部材として形成された湾曲操作ノブ23では、外観に露出する部分、例えば接続壁面23h上に外皮パーツの貼り合わせ部分が位置することがなく、全体に滑らかな形状であるため、容易に洗浄を行うことができる。
【0045】また、湾曲操作ノブ23は操作軸体21を介して回動基軸20に支持されているが、操作軸体21と湾曲操作ノブ23は、対向壁面23gの内面に突設した凸部23dが円板状部21bに形成した円孔21cに嵌まることで互いに固定されている。つまり、対向壁面23gの内面側に円板状部21bが固定された構造となっているため、湾曲操作ノブ23と操作軸体21の接続部分が外観に露出せず、左右湾曲機構13LR全体としての洗浄作業性も優れている。
【0046】湾曲操作ノブ23ではさらに、成形後に抜型83ないし87を取り外し可能とさせる大径開口23bは、左右湾曲機構13LRの組立分解時にはロック機構の着脱を可能とさせる。この大径開口23bは、ロック機構を取り付けたときに、該ロック機構側に設けた環状のシール材S2や、該ロック機構とロック操作ノブ42の間に配したシール材S4によって塞がれるので、湾曲操作ノブ23に大径開口23bが形成されていても、中空状部23i内を水密に保つことができる。
【0047】以上の湾曲操作ノブ23と同様に、上下湾曲機構13UDの湾曲操作ノブ33は、回動基軸(操作中心軸)20の軸線方向に離間して対向する一対の対向壁面(端面壁)33f、33gを有し、さらにこの一対の対向壁面33f、33gを回動基軸20の軸線方向に延びる接続壁面(外周壁)33hで接続した筒状体であり、その内部は中空状部33iとなっている。
【0048】この湾曲操作ノブ33において一対の対向壁面のうち上側の対向壁面33fには回動基軸20を中心とする円形状の小径開口33cが形成されているが、この小径開口33cには操作軸体(回動支持部材)31が嵌まって塞がれている。詳細には、操作軸体31の円板状部(板状部)31bに形成した円孔(孔部)31cに、湾曲操作ノブ33の対向壁面33fの内面側に形成した凸部33dが嵌まって溶着されており、対向壁面33fと円板状部31bが重なるようにして湾曲操作ノブ33と操作軸体31が互いに固定されている。操作軸体31の筒状部31aは、小径開口33cを通して湾曲操作ノブ33の外方に突出されており、操作軸体21の筒状部21a外面に回動可能に嵌まっている。つまり、湾曲操作ノブ33は、対向壁面33f側に固定された操作軸体31を介して、回動基軸20に回動操作可能に支持されている(図4参照)。なお、操作軸体31は金属材料で形成され、湾曲操作ノブ33は樹脂で形成されているため、操作軸体31と湾曲操作ノブ33を固定するときには、樹脂製の湾曲操作ノブ33側の凸部33dを加熱して溶着させる。
【0049】筒状の湾曲操作ノブ33の下側の端面である対向壁面33gには、中空状部33iと外部を連通する大径開口(開放部)33bが形成されている。大径開口33bは回動基軸20を中心とする円形状をなしている(図11参照)。湾曲操作ノブ33の指掛部33aは、回動基軸20を中心とする放射方向において、大径開口33bよりも外方に突出するように形成されている。この大径開口33bは、湾曲操作ノブ23の大径開口23bと同様に、湾曲操作ノブ33の成形後において該湾曲操作ノブ33の内面を形成させる成形型の抜き取りを可能にさせる。
【0050】また、成形された湾曲操作ノブ33に対しては、該湾曲操作ノブ33の回動操作を規制しまたは自由とさせるロック機構を、大径開口33bを通して着脱させることができる。詳細には、上下湾曲機構13UDのロック機構は、湾曲操作ノブ33に装着したときに、ロック軸体51の筒状部51a、移動ロック部材56及び固定ロック部材58が中空状部33iに収納されるが、このうち固定台座50及び回動基軸20を中心とする放射方向において最も外側に位置する環状の固定ロック部材58は、その外径が大径開口33bの内径よりも若干小さい。一方、同放射方向において最も内側に位置する筒状部51aは、その内径が固定台座50の外径よりわずかに大きく、固定台座50に対して回動可能に嵌まる。固定ロック部材58と同様に固定台座50を中心とする環状をなす移動ロック部材56は、同放射方向において固定ロック部材58と筒状部51aの間に位置している。よって、湾曲操作ノブ33を分解することなく、大径開口33bを通して湾曲操作ノブ33にロック機構を組み込み、あるいはロック機構を取り外すことができる。
【0051】湾曲操作23と同様に湾曲操作ノブ33も、一対の対向壁面33f、33gと、該一対の対向壁面33f、33gを接続する接続壁面33hを有する中空の樹脂製成形部材として一体に形成されている。湾曲操作ノブ33は、上述した湾曲操作ノブ23と同様の手法で射出成形することができ、その成形工程の詳細な説明は省略する。なお、湾曲操作ノブ33の場合は、5つの指掛部33aを有するので、指掛部33aの内面を形成させる抜型(周辺抜型)は5つ用いられる。
【0052】射出成形により形成された湾曲操作ノブ33は、中空状の一体成形部材として構成されているため、同様の形状の操作ノブを複数の外皮パーツから構成する場合に比して成形に手間がかからない。また、防水性などを考慮しながら複数のパーツを貼り合わせる必要もない。よって、湾曲操作ノブ33は、安価かつ容易に作成することができる。また、一体部材として形成された湾曲操作ノブ33では、外観に露出する部分、例えば接続壁面33h上にパーツの貼り合わせ部分が位置することがなく、全体に滑らかな形状であるため、容易に洗浄を行うことができる。
【0053】また、湾曲操作ノブ33は操作軸体31を介して回動基軸20に支持されているが、操作軸体31と湾曲操作ノブ33は、対向壁面33fの内面に突設した凸部33dが円板状部31bに形成した円孔31cに嵌まることで互いに固定されている。つまり、対向壁面33fの内面側に円板状部31bが固定された構造となっているため、湾曲操作ノブ23と操作軸体21の接続部分が外観に露出せず、上下湾曲機構13UD全体としての洗浄作業性も優れている。
【0054】湾曲操作ノブ33ではさらに、成形後に抜型を取り外し可能とさせる大径開口33bは、上下湾曲機構13UDの組立分解時にはロック機構の着脱を可能とさせる。この大径開口33bは、ロック機構を取り付けたときに、該ロック機構側に設けた環状のシール材S3によって塞がれるので、湾曲操作ノブ33に大径開口33bが形成されていても、中空状部33i内を水密に保つことができる。
【0055】以上のように、本実施形態の内視鏡の操作装置では、挿入部先端の湾曲部を湾曲操作させるための回動操作部材である湾曲操作ノブ23、33を、中空の樹脂製一体成形部材として形成したので、低コストで容易に作成することができ、また組立後の洗浄作業性にも優れている。
【0056】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれば、低コストで作成可能で洗浄などのメンテナンス性にも優れた、中空状の湾曲操作ノブを備える内視鏡操作装置を得ることができる。




 

 


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