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発明の名称 内視鏡用処置具の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−34994(P2002−34994A)
公開日 平成14年2月5日(2002.2.5)
出願番号 特願2000−228811(P2000−228811)
出願日 平成12年7月28日(2000.7.28)
代理人 【識別番号】100078880
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 修平
【テーマコード(参考)】
4C060
4C061
【Fターム(参考)】
4C060 EE28 KK03 KK17 
4C061 GG15 JJ06
発明者 大内 輝雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 処置具挿通チャンネルへ進退自在に挿通され、前記処置具挿通チャンネルの先端から突き出してループを形成するワイヤを備えた内視鏡用処置具の製造方法であって、2本のワイヤを先端を揃えて束ね、前記ワイヤの先端を溶融結合させることによって、前記処置具挿通チャンネルの先端から突き出したループを作ることを特徴とする、内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項2】 パイプに前記2本のワイヤを挿通させることによって前記2本のワイヤを先端を揃えて束ねることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項3】 前記ワイヤと前記パイプとを前記ワイヤ先端の位置で溶融結合させることを特徴とする、請求項2に記載の内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項4】 前記2本のワイヤをアーク柱に曝して溶融結合させることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項5】 前記2本のワイヤにレーザービームを照射して溶融結合させることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項6】 処置具挿通チャンネルへ進退自在に挿通された少なくとも3本のワイヤが前記処置具挿通チャンネルの先端から突出し、前記少なくとも3本のワイヤがこの先端部において結合されて前記処置具挿通チャンネル外で籠状に膨らむように形成された内視鏡用処置具の製造方法であって、前記少なくとも3本のワイヤを先端を揃えて束ね、前記ワイヤの先端を溶融結合させることを特徴とする、内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項7】 パイプに前記少なくとも3本のワイヤを挿通させることによって前記少なくとも3本のワイヤを先端を揃えて束ねることを特徴とする、請求項4に記載の内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項8】 前記ワイヤと前記パイプとを前記ワイヤ先端の位置で溶融結合させることを特徴とする、請求項7に記載の内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項9】 前記少なくとも3本のワイヤをアーク柱に曝して溶融結合させることを特徴とする、請求項6から請求項8のいずれかに記載の内視鏡用処置具の製造方法。
【請求項10】 前記少なくとも3本のワイヤにレーザービームを照射して溶融結合させることを特徴とする、請求項6から請求項8のいずれかに記載の内視鏡用処置具の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば体腔内に発生したポリープ等の組織部分を外部操作によって切除する高周波スネアのような、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通され、ワイヤにて形成される内視鏡用処置具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内に発生したポリープ等の組織部分を外部操作によって切除するために用いられる内視鏡処置具として、従来より高周波スネアが用いられている。高周波スネアは、先端がループ状に形成されたワイヤであり、非導電性のチューブである処置具挿通チャンネルに前記ループが内視鏡先端側に突出するように内視鏡の処置具口より挿置される。
【0003】ここで前記処置具口より突出している前記ワイヤ(手元側)を引くと、ループが前記処置具挿通チャンネルに引き込まれ、前記ループの前記処置具挿通チャンネルより突出している部分のループ径が縮まる。また、前記処置具口より突出している前記ワイヤ(手元側)を押し込むと、ループが前記処置具挿通チャンネルより押し出され、前記ループの前記処置具挿通チャンネルより突出している部分のループ径は広がる。従って、前記ワイヤを内視鏡手元側より操作して進退させることにより、前記ループの前記処置具挿通チャンネルより突出している部分のループ径を自在に変えることができる。
【0004】また、手元側の操作手段を操作することにによって前記ワイヤに高周波電流を流すことができる。前記ワイヤに流れる高周波電流によって、前記ワイヤと接触している生体組織は焼灼される。すなわち、前記ループ内にポリープ等の突起状の生体組織を挟み込んで前記ワイヤに高周波電流を流すことにより、前記突起状の生体組織を焼灼切除することができる。
【0005】前記突起状の生体組織(以下、患部と称す)は以下の手順で焼灼切除される。すなわち、内視鏡を体腔内の患部付近に挿入し、前記患部をループで囲む。次いで、内視鏡手元側よりワイヤを引いて前記患部を締めつけ、前記患部中の血管を絞って血液の流れを止める。さらに、前記ワイヤに高周波電流を流し、血液を凝固させながら組織を焼灼切断する。
【0006】従来の高周波スネアにおいては、図10に示すように、1本のループ形成ワイヤ103をその中央部103aにおいて折り曲げて両端をパイプ状のツナギ104に差し込みロー付け等の手段により両端とツナギとを結合してループを形成していた。しかしながら、従来の高周波スネアは、中央部103aより左方(図中上方)のループ形成ワイヤ103Lの長さLと中央部103aより右方(図中下方)のループ形成ワイヤ103Rの長さRとが均等に揃えられない場合がままあった。
【0007】従って、例えば長さLより長さRが短いような場合は、図11のように、患部150を締めつけるときにループ形成ワイヤ103Lのみに張力がかかり、ループ形成ワイヤ103Rにはほとんど張力がかからないという、いわゆる片絞り状態になりやすい。この状態でループ形成ワイヤ103に高周波電流を流すと、血管を絞りきれないまま焼灼を行ってしまうので出血するおそれがある。
【0008】さらに、このような高周波スネアは、患部の切除終了後、患部を体腔内より除去するための他の処置具(バスケット把持具、鉗子等)を処置具挿通チャンネルに挿通するために、ワイヤを処置具挿通チャンネルから引き出そうとすると、図12のように、ループ形成ワイヤ103の先端部が首をかしげて処置具挿通チャンネル106の先端に引っ掛かり、ループ形成ワイヤ103が処置具挿通チャンネル106内に引き込まれないという問題があった。
【0009】加えて、このような高周波スネアは、ワイヤを折り曲げてループ状に加工する際に、折り曲げた箇所に曲げ応力が集中するため、その部分の強度が落ちるという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を解決し、操作上および強度上の不具合を解消した内視鏡用処置具の製造方法に関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の内視鏡用処置具の製造方法は、処置具挿通チャンネルへ進退自在に挿通され、前記処置具挿通チャンネルの先端から突き出してループを形成するワイヤを備えた内視鏡用処置具の製造方法であって、2本のワイヤを先端を揃えて束ね、前記ワイヤの先端を溶融結合させることによって、前記処置具挿通チャンネルの先端から突き出したループを作る。
【0012】請求項1に記載の内視鏡用処置具の製造方法においては、ループの中央部より左方のワイヤと中央部より右方のワイヤとを別々に用意し、両者の長さを均等に揃えた状態で前記2本のワイヤの先端部を溶融結合させるので、ループの中央部より左方のワイヤの長さと中央部より右方のワイヤの長さとが不揃いになるおそれがない。加えて、ループを形成する際にループの中央部に曲げ応力をかけないので、ループの中央部の強度が確保される。
【0013】ここで、パイプに前記2本のワイヤを挿通させることによって前記2本のワイヤを先端を揃えて束ねる構成としてもよい(請求項2)。さらに、前記ワイヤと前記パイプとを前記ワイヤ先端の位置で溶融結合させいもよい(請求項3)。
【0014】なお、前記2本のワイヤを溶融結合させる方法としては、前記2本のワイヤをアーク柱中に曝して溶融結合させる(請求項4)、前記2本のワイヤにレーザービームを照射して溶融結合させる(請求項5)といった方法がある。
【0015】また、本発明の内視鏡用処置具の製造方法が適用されるのは、処置具挿通チャンネルへ進退自在に挿通され、前記処置具挿通チャンネルの先端から突き出してループを形成するワイヤを備えた内視鏡用処置具に限定されない。すなわち、処置具挿通チャンネルへ進退自在に挿通された少なくとも3本のワイヤが前記処置具挿通チャンネルの先端から突出し、前記少なくとも3本のワイヤがこの先端部において溶融結合されて前記処置具挿通チャンネル外で籠状に膨らむように形成された内視鏡用処置具にも適用される(請求項6)。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施の形態の高周波スネアの製造方法を示す。高周波スネア1は1本の手元操作ワイヤ2をツナギ4に手元側(図中右側)より挿置し、さらに処置具側(図中左側)よりループ形成ワイヤ3Lおよび3Rを挿置する。次いで、ツナギ4と、手元操作ワイヤ2と、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rとをロー付け等の手段によって接合する。
【0017】次いで、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rのツナギ4より突出する部分の長さを切り揃える。さらに、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部を溶融結合させて接合部3aを形成する。
【0018】ここで、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部を溶融結合させる方法の一例を図2に示す。ここで、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rは第1の電極201に接続され、またループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部の近傍には第2の電極202が設置されている。さらに、端末の酸化を防止するため、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部および第2の電極202の周囲はアルゴンガスで満たされている。
【0019】ここで、第1の電極201と第2の電極202の間に所定の電力を供給することにより、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部と第2の電極202の間にアーク柱203が発生する。アーク柱の温度は5000K以上と非常に高温であるため、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部は溶融し、その表面張力によって球状の接合部3aが形成される。次いで、第1の電極201と第2の電極202の間の電力の供給を停止して、アーク柱203を消滅させることにより、接合部3aがその凝固点まで冷却されるので、結果としてその形状を球状としたまま硬化される。
【0020】また、図3のように、第1の電極201をループ形成ワイヤ3Lおよび3Rに接続せずに第1の電極201と第2の電極202とに所定の電力を供給して、第1の電極201と第2の電極202との間にアーク柱203aを発生させ、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部をアーク柱203aに曝すことにより、接合部3aを形成することも可能である。
【0021】さらに、図4のように、ノズル部206aを有する第3の電極206と、第3の電極206の近傍に設置された第2の電極202に電力を供給して、アーク柱203bをノズル206aより噴出させ、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部をノズル206aより噴出するアーク柱203bに曝すことによっても、接合部3aを形成することも可能である。
【0022】また、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部を溶融結合させるには、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部をアーク柱に曝す方法に限らず、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部近傍の微小領域を選択的に加熱できればよい、従って、例えばループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部にレーザーを照射して加熱し、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部を溶融結合させて接合部3aを形成してもよい。
【0023】次いで、図5のように、ループ形成ワイヤ3Lと3Rとを開き、略楕円形状のループ3を形成する。
【0024】以上のように、本発明の第1の実施の形態の高周波スネアの製造方法においては、あらかじめループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの長さを揃えた上で、両者を接合する構成としているため、患部を焼灼切断する際に片絞りになって出血を引き起こしたり、高周波スネア1を内視鏡の処置具挿通チャンネルより引き出すときにループ3が首をかしげて処置具挿通チャンネルの先端部に引っ掛かるおそれがない。
【0025】さらに、ループ3を形成する際にループ形成ワイヤを折り曲げないので、ループ形成ワイヤの強度が確保される。
【0026】また、図6に本発明の第2の実施の形態のバスケット把持具の製造方法を示す。バスケット把持具は、高周波スネア等の処置具によって切除された患部を対外に除去するために用いられる内視鏡処置具である。バスケット把持具は、先端が籠状に形成されたワイヤであり、処置具挿通チャンネルに前記籠部が内視鏡先端側に突出するように内視鏡の処置具口より挿置される。
【0027】ここで前記処置具口より突出している前記ワイヤ(手元側)を引くと、前記籠部が前記処置具挿通チャンネルに引き込まれ、前記籠部の前記処置具挿通チャンネルより突出している部分の容積が縮まると同時に籠部を形成しているワイヤ同士の間隔が縮まる。また、前記処置具口より突出している前記ワイヤ(手元側)を押し込むと、前記籠部が前記処置具挿通チャンネルより押し出され、前記籠部の前記処置具挿通チャンネルより突出している部分の容積が広がると同時に籠部を形成しているワイヤ同士の間隔が広がる。従って、前記ワイヤを内視鏡手元側より操作して進退させることにより、前記籠部の前記処置具挿通チャンネルより突出している部分の容積および籠部を形成しているワイヤ同士の間隔を自在に変えることができる。
【0028】すなわち、前記処置具口より突出している前記ワイヤ(手元側)を押し込んで籠部を形成しているワイヤ同士の間隔が広げ、切除された患部を籠部を形成しているワイヤの隙間から籠内に入れる。次いで、前記処置具口より突出している前記ワイヤ(手元側)を引いて、前記籠部の前記処置具挿通チャンネルより突出している部分の容積および籠部を形成しているワイヤ同士の間隔を縮め、前記患部を前記籠部の中に把持する。
【0029】さらに、前記患部が前記籠部に把持されたまま内視鏡を体腔内から引き出すことにより、前記患部が体腔外に除去される。
【0030】図6に記載のバスケット把持具11は1本の手元操作ワイヤ12をツナギ14に手元側(図中右側)より挿置し、さらに処置具側(図中左側)より3本の籠部形成ワイヤ13bを挿置する。次いで、ツナギ14と、手元操作ワイヤ12と、3本の籠部形成ワイヤ13bをとをロー付け等の手段によって接合する。
【0031】次いで、3本の籠部形成ワイヤ13bのツナギ14より突出する部分の長さを切り揃える。さらに、3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部を溶融結合させて接合部13aを形成する。
【0032】なお、3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部を溶融結合する方法としては、図2〜図4に示した高周波スネア1のループ形成ワイヤ3Lおよび3Rを溶融結合する方法と同様に、3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部をアーク柱に曝す、あるいは3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部ににレーザーを照射して加熱し、3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部を溶融結合させる、といった方法がある。
【0033】次いで、図7のように、3本の籠部形成ワイヤ13bを開き、籠部13を形成する。
【0034】従って、本発明の第2の実施の形態のバスケット把持具の製造方法によって製造されたバスケットは籠部形成ワイヤ13bの先端部をアーク柱に曝す、あるいは籠部形成ワイヤ13bの先端部にレーザーを照射する等の籠部形成ワイヤ13bの先端部の微小領域を選択的に加熱溶融させる手段を用いて接合部13aを形成しているので、接合部13aを極力小さくすることができる。よって、本発明の第2の実施の形態のバスケット把持具の製造方法によって製造されたバスケット把持具は狭い体腔内であっても容易に前記患部の除去作業を行うことが可能となる。
【0035】なお、3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部を確実に揃えるために、図8のように3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部を金属製のパイプ15内に挿置し、パイプ15と3本の籠部形成ワイヤ13bの先端部を溶融結合させて接合部13cを形成させてもよい。
【0036】同様に、高周波スネアを製造する場合においても、図9のようにループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部を金属製のパイプ5内に挿置し、パイプ5とループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部を溶融結合させて接合部3cを形成させることにより、ループ形成ワイヤ3Lおよび3Rの先端部を確実に揃えることが可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の内視鏡用処置具の製造方法によれば、操作上および強度上の不具合を解消した内視鏡用処置具が実現される。




 

 


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