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発明の名称 半嵌合防止コネクタ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−68220(P2001−68220A)
公開日 平成13年3月16日(2001.3.16)
出願番号 特願平11−243940
出願日 平成11年8月30日(1999.8.30)
代理人 【識別番号】100073874
【弁理士】
【氏名又は名称】萩野 平 (外4名)
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021 FA02 FA03 FA09 FB07 FB09 FC08 FC09 FC32 FC36 FC38 FC40 HC09 HC35 KA01 KA15 
発明者 村上 孝夫 / 福田 優
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 相互に嵌合される一組の雌雄コネクタの一方のコネクタのハウジング内に収納したバネ部材の反発力で前記コネクタ相互の中途嵌合を防止すると共に、相手コネクタを係止する係合突起を有し前記ハウジング内で撓み可能に支持されたロックアームを備えた半嵌合防止コネクタにおいて、前記ロックアーム内に前記バネ部材を保持し、かつ移動可能なスペースを有する収納室を備えると共に、嵌合時に前記ロックアームの撓み変位により前記バネ部材に当接して該バネ部材を圧縮する押圧突起を前記相手コネクタに設け、ロック解除時に前記バネ部材が前記ロックアームの撓み変位に追従しないことを特徴とする半嵌合防止コネクタ。
【請求項2】 前記バネ部材がコイル状の圧縮バネ部後端部を軸直角に捻ってねじりバネ部を形成し、該ねじりバネ部から斜め前方へ曲げ可撓部が延伸されたことを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
【請求項3】 前記バネ部材が帯び板をジグザグ状に折り曲げて形成した圧縮バネ部の後端部に折返し部を設け、該折返し部から斜め前方へ帯板状の曲げ可撓部が延伸されたことを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
【請求項4】 前記収納室に前記曲げ可撓部先端に当接する当接部と前記ねじりバネ部または前記折返し部を一定方向に保持する後部保持部を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の半嵌合防止コネクタ。
【請求項5】 前記収納室内で前記後部保持部と前部保持部との間に保持された自由状態における前記バネ部材の前端面と前記前部保持部との間に隙間が設けられると共に、前記当接部に前記曲げ可撓部前端位置を規制する引掛け部を設けたことを特徴とする請求項2〜4記載の半嵌合防止コネクタ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの少なくとも一方のハウジングに装着したバネ部材の反発力により中途嵌合を確実に防止すると共に、相手コネクタとの嵌合ロックを確実に行うための半嵌合防止コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半嵌合防止コネクタに関しては種々なものが知られている。例えば、図9〜図15に示したたものが知られている。図9〜図11を参照しながら従来の半嵌合防止コネクタに就いて説明する。図9及び図10に示したように従来の半嵌合防止コネクタ51は、相互に嵌合される一組の雌雄コネクタ52,53の一方の雄コネクタ52のハウジング54上に一体的に設けられた専用ハウジング55内の両側のバネ収納部56に収納した一対の圧縮バネ57の反発力で上記雌雄コネクタ52,53相互の中途嵌合を防止する。また、相手雌コネクタ53を係止する係合突起59を先端下面に有し、ハウジング54内で撓み可能に支持されたロックアーム58を備えている。また、専用ハウジング55内には、スライダ62が摺動可能に保持されている。
【0003】さらに、ロックアーム58には係合突起59の反対側である上面に変位防止突起60を備えると共に、根本部上面にはロックビーク61が設けられている。また、専用ハウジング55は本来スライダ62を軸方向に摺動させて保持するものであって、大部分は上部が開口されたスライダ収容部63になっている。そして、ロックアーム58の両側には側方空間64とガイド溝65が設けられていてスライダ62が跨って摺動できるようになっている。
【0004】また、スライダ62にはスライダ本体66があって上記ガイド溝65に案内されて摺動するようになっている。スライダ本体66の前端両側にはバネ受け部67があって圧縮バネ57を引き掛けてガイド溝65内をバネ収納部56方向へ圧縮するようになっている。スライダ本体66にはU字状切り欠き68があって、後部を根本として上方へ可撓なスライダアーム69が形成されている。このスライダアーム69の前端下面には一対の当接突起70が設けられていて、上記側方空間64内を摺動できるようになっている。
【0005】さらに、スライダ本体66前端部下面には凹面状の変位防止部71が設けられていて、上記変位防止突起60が当接したときロックアーム58の変位を防止するようになっている。また、スライダ本体66後端部上面には指で後方へ押圧可能な押圧部72が設けられていると共に、該押圧部72前方のスライダアーム69中心部には角穴状のスライド溝73が設けられていて、前記ロックビーク61が前後に移動可能になっている。
【0006】なお、ハウジング54の下部は雄コネクタハウジング74になっていて、雌コネクタハウジング76内面に嵌合するようになっている。また、雌のハウジング75上面には前記係合突起59に係止される傾斜突起77が設けられていると共に、スライダ62の当接突起70に当接する一対のストッパ突起78が設けられている。
【0007】上記構成の半嵌合防止コネクタ51においては、図9に示したように、先ず雄コネクタ52の専用ハウジング55奥のばね収納部56内に一対の圧縮バネ57を挿入した後、スライダ62をガイド溝65に沿って挿入すると、押圧部72の前端下部がロックアーム58を下方に撓ませながらロックビーク61を乗り越える。そこで、図11に示したように挿入力を解除すると、圧縮バネ57で前方に付勢されているスライダ62の押圧部72前端がロックビーク61に当接されるから、スライダ62はハウジング54内に位置決めセットされる。
【0008】次に、雄コネクタハウジング74内に後部に被覆電線Wを接続した雌型端子41を装着すると共に、雌コネクタハウジング76の奥に被覆電線Wを接続した雄型端子42を装着する。次に、図11に示したように雌雄コネクタ52,53を向かい合わせて嵌合方向へ押圧する。すると、ハウジング75上のストッパ突起78がスライダ62の当接突起70に当接するからスライダ62は圧縮バネ57を圧縮しながらハウジング54の後方へ押しやられる。そして、図12に示したようにロックアーム58は係合突起59が傾斜突起77に乗り上がることにより上方に撓むと共に、スライダアーム69はロックビーク61に乗り上がることにより上方に撓む。
【0009】この段階で雌雄コネクタ52,53の嵌合力を解除すると、圧縮バネ57の付勢力でスライダ62が押し戻されるから雌コネクタ53は当接突起70,ストッパ突起78を介して押し戻される。従って、中途嵌合状態に放置されることが防止される。また、この中途嵌合状態は専用ハウジング55の上部が開口されているので、図12に示すように押圧部72が専用ハウジング55の後端部にあるので目視でも確認できる。
【0010】さらに、図13に示したように嵌合を進めると、ロックビーク61によりスライダアーム69が一層上方へ撓むので当接突起70がストッパ突起78から外れる。そして、圧縮バネ57の付勢力によってスライダ62は前方へ押し戻され、押圧部72の前端がロックビーク61に当接して停止する。この時、係合突起59が傾斜突起77に係止されるから、ロックアーム58の撓みも元に戻ると共に、元に戻ったスライダ62の変位防止部71がロックアーム58の変位防止突起60に被さる。よって、ロックアーム58はロックされて撓めなくなり、完全嵌合状態は押圧部72の位置を目視することによって確認できる。
【0011】次に、図14に示したように雌雄コネクタ52,53の嵌合を解除するには、ハウジング75を持って押圧部72を指で後方へ圧縮バネ57を圧縮しながら引っ張ると、スライダ62が後退するから変位防止部71が変位防止突起60によるロックから解除される。そして、当接突起70がストッパ突起78に乗り上がるからスライダアーム69が上方へ撓み始める。さらに、図15に示したように押圧部72を引っ張ると、スライダアーム69の先端部がロックビーク61に乗り上がると同時に係合突起59も傾斜突起77によるロックから解除されるので雌雄コネクタ52,53を解除することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の半嵌合防止コネクタ51においては、スライダ62を必要とするので部品点数が増加してコストアップにつながるという問題があった。また、嵌合解除時に押圧部72を後方へ引っ張るとき、圧縮バネを圧縮しながら引っ張らなければならないので、解除時の作業性の向上を妨げるという問題があった。また、バネ収納部56とガイド溝65の内径と圧縮バネ57の外径との間には作動するために多少の隙間を必要とするので、嵌合時の圧縮バネ57の付勢力の少ないときに車両の振動等で異音を発生する可能性があった。さらに、中途嵌合状態から完全嵌合状態になるときに圧縮バネ57がスライダ62を押してセット状態に復帰するが、圧縮バネ57はバネ収納部56後端とスライダ本体66の後端に密着しているので、衝撃が伝達されてハウジング54の一部に破損等を招く可能性があった。
【0013】本発明に係わる課題は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく解除時の作業性も良好で、かつ振動等による異音を防止して、コネクタ嵌合時の衝撃も少ない半嵌合防止コネクタを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題は、以下の1)〜5)項によって解決することができる。
1)相互に嵌合される一組の雌雄コネクタの一方のコネクタのハウジング内に収納したバネ部材の反発力で前記コネクタ相互の中途嵌合を防止すると共に、相手コネクタを係止する係合突起を有し前記ハウジング内で撓み可能に支持されたロックアームを備えた半嵌合防止コネクタにおいて、前記ロックアーム内に前記バネ部材を保持し、かつ移動可能なスペースを有する収納室を備えると共に、嵌合時に前記ロックアームの撓み変位により前記バネ部材に当接して該バネ部材を圧縮する押圧突起を前記相手コネクタに設け、ロック解除時に前記バネ部材が前記ロックアームの撓み変位に追従しないようになっている。
2)前記バネ部材がコイル状の圧縮バネ部後端部を軸直角に捻ってねじりバネ部を形成し、該ねじりバネ部から斜め前方へ曲げ可撓部が延伸されている。
3)前記バネ部材が帯び板をジグザグ状に折り曲げて形成した圧縮バネ部の後端部に折返し部を設け、該折返し部から斜め前方へ帯板状の曲げ可撓部が延伸されている。
4)前記収納室に前記曲げ可撓部先端に当接する当接部と前記ねじりバネ部または前記折返し部を一定方向に保持する後部保持部が設けられている。
5)前記収納室内で前記後部保持部と前部保持部との間に保持された自由状態における前記バネ部材の前端面と前記前部保持部との間に隙間が設けられると共に、前記当接部に前記曲げ可撓部前端位置を規制する引掛け部が設けられている。
【0015】上記構成の半嵌合コネクタによると、ロックアーム内にバネ部材を保持し、かつ移動可能なスペースを有する収納室を備えると共に、嵌合時にロックアームの撓み変位によりバネ部材に当接して該バネ部材を圧縮する押圧突起を相手コネクタに設けているので、スライダが不要となり部品点数が少なくなる。よって、構造が簡単になり、コスト低減を図ることができる。また、ロック解除時にバネ部材がロックアームの撓み変位に追従しないようになっているので、嵌合解除時にバネ部材の付勢力に抗しながら係合突起を引き戻す必要がなくなるから、解除作業が容易になる。よって、嵌合解除時の作業性を向上することができる。
【0016】また、前記バネ部材がコイル状の圧縮バネ部後端部を軸直角に捻ってねじりバネ部を形成し、該ねじりバネ部から斜め前方へ曲げ可撓部が延伸されていると、この曲げ可撓部によりバネ部材を収納室の底部に押しつけることができるから、車両の振動等で異音を発するようなことはない。よって、信頼性の高い半嵌合コネクタを得ることができる。また、前記バネ部材が帯び板をジグザグ状に折り曲げて形成した圧縮バネ部の後端部に折返し部を設け、該折返し部から斜め前方へ帯板状の曲げ可撓部が延伸されていると、生産性の向上を図ることができる。
【0017】また、前記収納室に曲げ可撓部先端に当接する当接部とねじりバネ部または折返し部を一定方向に保持する後部保持部が設けられていると、曲げ可撓部の方向が定まるから、バネ部材を収納室の底部に確実に押しつけることができる。従って、車両の振動等で異音を発するようなことはなく、半嵌合コネクタの信頼性を一層向上することができる。さらに、前記収納室内で後部保持部と前部保持部との間に保持された自由状態におけるバネ部材の前端面と前部保持部との間に隙間が設けられると共に、前記当接部に曲げ可撓部前端位置を規制する引掛け部が設けられていると、中途嵌合状態から完全嵌合状態になるときにバネ部材が押圧突起から外れてセット状態に復帰するが、バネ部材が引掛け部により位置を規制されていると共に、バネ部材先端と前部保持部との間の隙間により衝撃が低減される。従って、ロックアームやハウジングに衝撃が伝達されて破損を招くようなことはなく、耐久性と信頼性を向上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半嵌合防止コネクタの一実施形態を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の半嵌合防止コネクタの一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1における雄コネクタのハウジングの断面図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図1における嵌合開始前を示す断面図、図5は図1における嵌合初期を示す作動説明図、図6は図1における中途嵌合状態の最終端を示す作動説明図、図7は図1における完全嵌合状態を示す断面図、図8は図1におけるバネ部材の一変形例を示す斜視図である。
【0019】図1乃至図4に示すように、本実施形態の半嵌合コネクタ1は、相互に嵌合される一組の雌雄コネクタ2,3の一方のコネクタ2のハウジング4内に収納したバネ部材5の反発力で上記コネクタ2,3相互の中途嵌合を防止する。また、相手コネクタ3を係止する係合突起9を有し、上記ハウジング4内で撓み可能に支持されたロックアーム10を備えている。
【0020】上記ロックアーム10内にはバネ部材5を保持し、かつバネ部材5の挿入口12と移動可能なスペース13と底部14を有する収納室11が設けられている。また、図3に示すように収納室11の後端には縦溝16と横溝17が交差した後部保持部15があって、バネ部材5を一定の向きに保持するようになっている。また、収納室11の前端には前部保持部18が立設されている。また、収納室11の前方下部の両側は切り欠き19によって開口されていて、後述の雌コネクタ3の一対の押圧突起24が進入できるようになっている。また、収納室11の下方のハウジング4下部には端子収容室20が設けられている。
【0021】次に、雌コネクタ3には上記ハウジング4を嵌入できるハウジング21があって、上部には前記係合突起9と係合する係合板22と係合窓23が設けられている。また、ハウジング4内には、嵌合時にロックアーム10の撓み変位によりバネ部材5前端に当接して該バネ部材5を圧縮するための一対の押圧突起24が前方へ突出して設けられている。また、ハウジング21の後方下部には端子収容室25が後方へ延伸されて設けられている。
【0022】上記バネ部材5は、コイル状の圧縮バネ部6後端部を軸直角に捻ってねじりバネ部7を形成し、該ねじりバネ部7から斜め前方へ曲げ可撓部8が延伸されたものである。なお、このバネ部材5は、図8に示すような帯び板をジグザグ状に折り曲げて形成した圧縮バネ部36の後端部に折返し部37を設け、該折返し部37から斜め前方へ帯板状の曲げ可撓部38が延伸されたバネ部材35によって置き換えることができる。
【0023】さらに、上記収納室11内で後部保持部15と前部保持部18との間に保持された自由状態におけるバネ部材5の前端面と前部保持部18との間には隙間δが設けられている。また、上記曲げ可撓部8先端に当接する当接部31が上記係合突起9の裏面に設けられている。また、当接部31の前端には曲げ可撓部8前端位置を規制する引掛け部32が設けられている。
【0024】上記構成の半嵌合コネクタ1においては、先ず、図4に示すようにハウジング4のロックアーム10の挿入口12からバネ部材5を曲げ可撓部8を上に向けて収納室11内に挿入する。すると、ねじりバネ部7が後部保持部15の縦溝16(バネ部材35に置き換えた場合は横溝17)に保持されると同時に、曲げ可撓部8の先端は当接部31に当接されると共に引掛け部32によって位置決めされる。また、圧縮バネ部6は曲げ可撓部8の付勢力によって移動可能なスペース13から下方へ移動して底部14に押しつけられて安定する。さらに、端子収容室20には後部から被覆電線Wが接続された雌型端子41が挿入され、ランス等で位置決めされる。また、ハウジング21後部の端子収容室25には後部から被覆電線Wが接続された雄型端子41が挿入され、ハウジングランス等で位置決めされる。
【0025】次に、図4乃至図7を参照しながら嵌合作動について説明する。先ず、図4に示すように雌雄コネクタ2,3を向き合わせて嵌合方向へ押圧する。すると、係合突起9の前端斜面が係合板22の内面に当たるから、図5に示すようにロックアーム10はバネ部材5と共に下方へ撓む。さらに、嵌合を進めると、図6に示すように圧縮バネ部6の先端が押圧突起24の先端に当接するから圧縮バネ部6は圧縮されて次第に反嵌合方向の付勢力が増大する。そして、係合突起9が係合板22から外れる直前まで行く。この状態が中途嵌合の最終端で、ここまでの間に嵌合力を解除すると、圧縮バネ部6の付勢力で雌コネクタ3は押し戻されて中途嵌合が防止される。
【0026】次に、図7に示すように中途嵌合の最終端からさらに嵌合を進めると、係合突起9が係合板22に係合されると同時に係合窓23内に突出する。すると、ロックアーム10の撓みも元に戻って完全嵌合状態になる。そして、圧縮バネ部6の先端は押圧突起24の先端から外れ、圧縮バネ部6先端面は反発力で前部保持部18に衝突するが、両者の間には隙間δが設けられていると共に、バネ部材5の位置は曲げ可撓部8と引き掛け部32によって後方位置に保持されている。従って、隙間δの間で圧縮バネ部6のバネ振動が減衰され、ハウジング4の破損等は確実に防止される。
【0027】次に、完全嵌合状態から解除するには、雌雄コネクタ2,3のハウジング4,21を持ち、係合突起9を手指で押し込みながら引き離せば、上述した嵌合作動の逆の状態になって解除される。但し、ロックアーム10が下方へ撓んでも圧縮バネ部6の前方は底部14が下がっても雌コネクタ3の押圧突起24に支持されて残るから、圧縮バネ部6は必然的に収納室11の移動可能なスペース13内に移動する。従って、圧縮バネ部6は嵌合解除作業中は無負荷な自由状態である。よって、弾性力が作用しないのでロックアーム10を撓ませながら雌コネクタ3から引き離す力が小さくて済む。
【0028】上述した構成の本実施形態の半嵌合防止コネクタ1においては、ロックアーム10内にバネ部材5を保持し、かつ移動可能なスペース13を有する収納室11を備えると共に、嵌合時にロックアーム10の撓み変位によりバネ部材5に当接して該バネ部材5を圧縮する押圧突起24が相手雌コネクタ3に設けられている。従って、従来のスライダ及びそれに伴うハウジング構造が簡素化されるので、部品点数が少なく、製造コストの低減を図ることができる。また、ロック解除時にバネ部材5がロックアーム10の撓み変位に追従しないようになっているので、嵌合解除時にバネ部材5の付勢力に抗しながら係合突起9を引き戻す必要がなく、嵌合解除作業が容易になる。よって、嵌合解除時の作業性の向上を図ることができる。
【0029】さらに、バネ部材5がコイル状の圧縮バネ部6後端部を軸直角に捻ってねじりバネ部7を形成し、該ねじりバネ部7から斜め前方へ曲げ可撓部8が延伸されているので、この曲げ可撓部8によりバネ部材5を収納室11の底部14に押しつけることができる。従って、車両の振動等で異音を発生するようなことはなく、半嵌合防止コネクタの信頼性を向上させることができる。また、バネ部材35が帯び板をジグザグ状に折り曲げて形成した圧縮バネ部36の後端部に折返し部37を設け、該折返し部37から斜め前方へ帯板状の曲げ可撓部38が延伸されていると、上記コイル状のバネ部材5よりも生産し易いので、バネ部材の生産性を向上させることができる。
【0030】また、収納室11に曲げ可撓部8先端に当接する当接部31とねじりバネ部7または折返し部37を一定方向に保持する後部保持部15が設けられているので、曲げ可撓部8の方向が定まるから、バネ部材5を収納室11の底部14に確実に押しつけることができる。従って、車両の振動等で異音を発生することはなく、半嵌合防止コネクタの信頼性を一層向上することができる。さらに、収納室11内で後部保持部15と前部保持部18との間に保持された自由状態におけるバネ部材5の前端面と前部保持部18との間に隙間δが設けられると共に、当接部31に曲げ可撓部8前端位置を規制する引掛け部32が設けられている。従って、中途嵌合状態から完全嵌合状態になるときに、バネ部材5が押圧突起24から外れてセット状態に復帰するが、バネ部材5が引掛け部32により位置を規制されていると共に、バネ部材5先端と前部保持部18との間の隙間δによりバネ部材5先端が前部保持部18に衝突するときの衝撃力が低減される。よって、ロックアーム10等のハウジング4の一部が衝撃によって破損等を招くことはなく、半嵌合防止コネクタの耐久性と信頼性を向上することができる。
【0031】なお、本発明の半嵌合防止コネクタは、上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変更を行うことにより他の形態でも実施することができる。例えば、本実施形態では、雄コネクタ側の端子収容室20に雌型端子41を収容し、雌コネクタ側の端子収容室25に雄型端子42を収容したが、雌雄型端子41,42を逆に収容するコネクタ構造にしても差し支えない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半嵌合防止コネクタによれば、ロックアーム内に弾性部材を保持し、かつ移動可能なスペースを有する収納室を備えると共に、嵌合時にロックアームの撓み変位によりバネ部材に当接して該バネ部材を圧縮する押圧突起を相手コネクタに設けているので、従来のスライダが不要になるから部品点数が少なく、かつハウジング構造が簡単になる。よって、半嵌合防止コネクタの製造コストを低減させることができる。また、ロック解除時にバネ部材がロックアームの撓み変位に追従しないようになっているので、嵌合解除時にバネ部材の付勢力に抗しながら係合突起を引き戻す必要がなくなるから解除作業が容易になる。よって、コネクタの嵌合解除時の作業性を向上することができる。
【0033】また、バネ部材がコイル状の圧縮バネ部後端部を軸直角に捻ってねじりバネ部を形成し、該ねじりバネ部から斜め前方へ曲げ可撓部が延伸されていると、この曲げ可撓部によりバネ部材を収納室の底部に押しつけることができるから、車両の振動等で異音を発生することはない。よって、半嵌合防止コネクタの信頼性を向上することができる。また、バネ部材が帯び板をジグザグ状に折り曲げて形成した圧縮バネ部の後端部に折返し部を設け、該折返し部から斜め前方へ帯板状の曲げ可撓部が延伸されていると、バネ部材の生産性を向上することができる。
【0034】また、収納室に曲げ可撓部先端に当接する当接部とねじりバネ部または折返し部を一定方向に保持する後部保持部が設けられていると、曲げ可撓部の方向が定まるから、バネ部材を収納室の底部に確実に押しつけることができるので、車両の振動等で異音を発生することはない。よって、半嵌合防止コネクタの信頼性を一層向上することができる。さらに、収納室内で後部保持部と保持部との間に保持された自由状態におけるバネ部材の前端面と前部保持部との間に隙間が設けられると共に、当接部に曲げ可撓部前端位置を規制する引掛け部が設けられていると、中途嵌合状態から完全嵌合状態になるときにバネ部材が押圧突起から外れてセット状態に復帰するが、バネ部材が引掛け部により位置を規制されていると共に、バネ部材先端と前部保持部との間の隙間により衝撃が低減される。従って、ロックアームやハウジングに衝撃が伝達されてハウジングの破損等を招くことはない。よって、半嵌合防止コネクタの耐久性と信頼性を向上することができる。




 

 


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