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発明の名称 無線通信システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−36961(P2001−36961A)
公開日 平成13年2月9日(2001.2.9)
出願番号 特願平11−205022
出願日 平成11年7月19日(1999.7.19)
代理人
発明者 松浦 昌治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 第1の搬送波周波数F1で音声データ、無線情報チャンネル動作モード識別ビット及び同期ワード等のデータを送信する移動局送信手段と、第2の搬送波周波数F2の送信信号を受信復調等してアナログ音声信号を再生する第1の移動局受信手段とを備えてなる複数の移動局と、前記第1の搬送波周波数F1の送信信号を受信復調等する基地局受信手段と、前記第2の搬送波周波数F2で前記音声データ、無線情報チャンネル動作モード識別ビット及び同期ワード等のデータを送信する基地局送信手段とを備えてなる一つの基地局とからなり、前記基地局を中継して前記移動局相互間が通信を行う2波単信方式の無線通信システムにおいて、前記移動局それぞれに、前記第1の搬送波周波数F1の送信信号を受信復調等してアナログ音声信号を再生する第2の移動局受信手段と、基地局の通信エリアの圏内か又は圏外かを判定する通信エリア判定手段とを設け、前記通信エリア判定手段が前記圏外と判定したときには前記第2の移動局受信手段により他の移動局の通信を傍受するようにしたことを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】 前記判定手段による前記圏内又は圏外の判定に基づき、同判定手段が前記移動局送信手段に対し、前記無線情報チャンネル動作モード識別ビットを、前記圏内の判定時には非移動局直接通信モードに、前記圏外の判定時には移動局直接通信モードに設定することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
【請求項3】 前記判定手段による前記圏内又は圏外の判定に基づき、同判定手段が前記移動局送信手段に対し、前記同期ワードのパターンを、前記圏内の判定時には非移動局直接通信モードに、前記圏外の判定時には移動局直接通信モードに設定することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
【請求項4】 前記第1の移動局受信手段よりのアナログ音声信号が入力され、自移動局が前記通信エリア圏内時には同音声信号をミュートオフし、同圏外時には同音声信号をミュートオンする第1のミュート部と、前記第2の移動局受信手段よりのアナログ音声信号が入力され、自移動局局が前記通信エリア圏内時には同音声信号をミュートオンし、同圏外時には同音声信号をミュートオフする第2のミュート部と、前記第1のミュート部よりのアナログ音声信号と前記第2のミュート部よりのアナログ音声信号とを合成し、スピーカ等を駆動する音声合成部とを前記移動局に備えてなることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の無線通信システム。
【請求項5】 前記第2のミュート部が、前記第2の移動局受信手段で非移動局直接通信モードを示す信号を受信したときには前記音声信号をミュートオンし、同第2の移動局受信手段で移動局直接通信モードを示す信号を受信したときには前記音声信号をミュートオフすることを特徴とする請求項4記載の無線通信システム。
【請求項6】 前記第1のミュート部及び前記第2のミュート部のミュートオン又はミュートオフが、前記通信エリア判定手段により設定されることを特徴とする請求項1又は請求項4記載の無線通信システム。
【請求項7】 前記第2の移動局受信手段よりの復号データをもとに非移動局直接通信モード又は移動局直接通信モードかを判定し、非移動局直接通信モードの判定時にはミュートオンする信号を出力し、移動局直接通信モードの判定時にはミュートオフする信号を出力する移動局直接通信判定部が設けられ、同判定部が前記第2のミュート部のミュートオン又はミュートオフを設定することを特徴とする請求項1又は請求項4記載の無線通信システム。
【請求項8】 前記移動局直接通信判定部における非移動局直接通信モード又は移動局直接通信モードかの判定を、復号データ中の無線情報チャンネル動作モード識別ビットをもとに判定することを特徴とする請求項7記載の無線通信システム。
【請求項9】 前記第2の移動局受信手段よりの復調データから同期ワードのパターンのすべてを検出する移動局系同期ワード検出部が設けられ、同検出部による検出信号をもとに前記移動局直接通信判定部が非移動局直接通信モード又は移動局直接通信モードかの判定をすることを特徴とする請求項7記載の無線通信システム。
【請求項10】 前記通信エリア判定手段を、前記第1の移動局受信手段で受信した信号をもとに受信レベルを検出する信号状態検出部と、前記第1の移動局受信手段よりの復号データと、前記信号状態検出部よりの検出信号とをもとに、自移動局が基地局の通信エリアの圏外か否かを判定する圏外判定部とで構成したことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
【請求項11】 前記信号状態検出部による検出を、ビットエラー率としたことを特徴とする請求項10記載の無線通信システム。
【請求項12】 前記信号状態検出部による検出を、すべての同期ワードパターンとしたことを特徴とする請求項10記載の無線通信システム。
【請求項13】 前記信号状態検出部による検出を、受信レベル、ビットエラー率及びすべての同期ワードパターンの3種類又同3種類のうちのいずれか2種類としたことを特徴とする請求項10記載の無線通信システム。
【請求項14】 前記第1の移動局受信手段よりの復調データから同期ワードのパターンのすべてを検出する基地局系同期ワード検出部を設けるとともに、同基地局系同期ワード検出部による検出信号と、前記移動局系同期ワード検出部による検出信号とをもとに、前記移動局送信手段による送信のタイミングを設定する制御信号を出力する送信タイミング保持部とを設けてなることを特徴とする請求項1又は請求項9記載の無線通信システム。
【請求項15】 自移動局が前記通信エリアの圏外時における前記送信タイミングの設定を、前記基地局系同期ワード検出部で検出した同期ワードのタイミングから送信タイミングの間の再生クロックのカウント数と同じカウント数になる自移動局の基準クロックのタイミング、又は前記移動局系同期ワード検出部で検出した同期ワードのタイミングから送信タイミングの間の再生クロックのカウント数と同じカウント数になる自移動局の基準クロックのタイミングに設定することを特徴とする請求項1又は請求項14記載の無線通信システム。
【請求項16】 前記送信タイミング保持部が前記移動局送信手段に対し送信のタイミングを設定したときには、前記第2のミュート部をミュートオンすることを特徴とする請求項1、請求項4又は請求項14記載の無線通信システム。
【請求項17】 前記音声合成部のもとに設定部を設け、同設定部により合成する音声のレベル比率を可変設定することを特徴とする請求項4記載の無線通信システム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システムに係り、より詳細には、一つの基地局と複数の移動局とからなる無線通信システムにおいて、基地局の通信エリア圏外に移動した一つの移動局が、基地局を中継することなく他の移動局と直接通信を行う移動局直接通信モード機能を具備した無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一つ基地局と複数の移動局とからなる無線通信システムの通信方式として1波単信方式又は2波単信方式等がある。図5(A)は1波単信方式を示す。この方式は主にアナログ方式であり、基地局51と各移動局52、53、54とは共通の搬送波周波数F1で通信を行う。共通の搬送波周波数F1を使用しているため、各移動局が他の移動局と基地局との通信内容(主に通話)を傍受できるという利点がある反面、他の基地局に属する他の移動局が自移動局の近傍で前記周波数F1に接近した周波数で通信した場合には、周波数F1による自移動局の通信が受信感度抑圧等の妨害を受け、基地局1との通信が出来なくなるという欠点がある。この受信感度抑圧等の妨害を回避するようにしたものが図5(B)に示す2波単信方式であり、主にディジタル方式無線で使用されている。上記2波単信方式は図示のように、基地局51と各移動局52、53、54とが2種類の搬送波周波数F1、F2で通信するものであり、各移動局52、53、54から基地局51への送信(上り)には周波数F1を使用し、基地局51から各移動局52、53、54への送信(下り)には周波数F2を使用するものである。上記1波単信方式又は2波単信方式いずれにおいても各移動局は基地局の制御下にあり、同基地局を中継して移動局間の通信が成立するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、前記1波単信方式又は2波単信方式のいずれにおいても、移動局(移動局N54−図5)が基地局の通信エリアaの圏外に移動した場合には基地局との通信が出来なくなるので前述のような基地局を中継した移動局間の通信が不可能となる。この場合の対処として、手動により移動局間直接通信モードへ切り換える方法があるあが、この方法の場合、送信側及び受信側双方が同時に直接通信モードへ切り換える必要があるため、通信相手が既知且つ特定の移動局に限定される。特に、その特定の相手移動局が基地局の通信エリア内にいる場合には直接通信モードへの移行ができない場合がある。このように、手動により移動局間直接通信モードへ切り換える方法では、必要なときに即座に他の移動局との直接通信モードへの移行が困難という欠点がある。本発明は上記に鑑み、移動局が基地局の通信エリア圏外に移動した場合にも即座に任意の移動局との直接通信を可能にした無線通信システムを提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の搬送波周波数F1で音声データ、無線情報チャンネル動作モード識別ビット及び同期ワード等のデータを送信する移動局送信手段と、第2の搬送波周波数F2の送信信号を受信復調等してアナログ音声信号を再生する第1の移動局受信手段とを備えてなる複数の移動局と、前記第1の搬送波周波数F1の送信信号を受信復調等する基地局受信手段と、前記第2の搬送波周波数F2で前記音声データ、無線情報チャンネル動作モード識別ビット及び同期ワード等のデータを送信する基地局送信手段とを備えてなる一つの基地局とからなり、前記基地局を中継して前記移動局相互間が通信を行う2波単信方式の無線通信システムにおいて、前記移動局それぞれに、前記第1の搬送波周波数F1の送信信号を受信復調等してアナログ音声信号を再生する第2の移動局受信手段と、基地局の通信エリアの圏内か又は圏外かを判定する通信エリア判定手段とを設け、前記通信エリア判定手段が前記圏外と判定したときには前記第2の移動局受信手段により他の移動局の通信を傍受するようにした無線通信システムを提供するものである。
【0005】また、前記判定手段による前記圏内又は圏外の判定に基づき、同判定手段が前記移動局送信手段に対し、前記無線情報チャンネル動作モード識別ビットを、前記圏内の判定時には非移動局直接通信モードに、前記圏外の判定時には移動局直接通信モードに設定する。
【0006】または、前記判定手段による前記圏内又は圏外の判定に基づき、同判定手段が前記移動局送信手段に対し、前記同期ワードのパターンを、前記圏内の判定時には非移動局直接通信モードに、前記圏外の判定時には移動局直接通信モードに設定する。
【0007】また、前記第1の移動局受信手段よりのアナログ音声信号が入力され、自移動局が前記通信エリア圏内時には同音声信号をミュートオフし、同圏外時には同音声信号をミュートオンする第1のミュート部と、前記第2の移動局受信手段よりのアナログ音声信号が入力され、自移動局局が前記通信エリア圏内時には同音声信号をミュートオンし、同圏外時には同音声信号をミュートオフする第2のミュート部と、前記第1のミュート部よりのアナログ音声信号と前記第2のミュート部よりのアナログ音声信号とを合成し、スピーカ等を駆動する音声合成部とを前記移動局に備える。
【0008】また、前記第2のミュート部が、前記第2の移動局受信手段で非移動局直接通信モードを示す信号を受信したときには前記音声信号をミュートオンし、同第2の移動局受信手段で移動局直接通信モードを示す信号を受信したときには前記音声信号をミュートオフするようにする。
【0009】また、前記第1のミュート部及び前記第2のミュート部のミュートオン又はミュートオフを、前記通信エリア判定手段により設定する。
【0010】また、前記第2の移動局受信手段よりの復号データをもとに非移動局直接通信モード又は移動局直接通信モードかを判定し、非移動局直接通信モードの判定時にはミュートオンする信号を出力し、移動局直接通信モードの判定時にはミュートオフする信号を出力する移動局直接通信判定部を設け、同判定部が前記第2のミュート部のミュートオン又はミュートオフを設定するようにする。
【0011】また、前記移動局直接通信判定部における非移動局直接通信モード又は移動局直接通信モードかの判定を、復号データ中の無線情報チャンネル動作モード識別ビットをもとに判定する。
【0012】また、前記第2の移動局受信手段よりの復調データから同期ワードのパターンのすべてを検出する移動局系同期ワード検出部を設け、同検出部による検出信号をもとに前記移動局直接通信判定部が非移動局直接通信モード又は移動局直接通信モードかの判定をする。
【0013】また、前記通信エリア判定手段を、前記第1の移動局受信手段で受信した信号をもとに受信レベルを検出する信号状態検出部と、前記第1の移動局受信手段よりの復号データと、前記信号状態検出部よりの検出信号とをもとに、自移動局が基地局の通信エリアの圏外か否かを判定する圏外判定部とで構成する。
【0014】また、前記信号状態検出部による検出を、ビットエラー率とする。
【0015】または、前記信号状態検出部による検出を、すべての同期ワードパターンとする。
【0016】または、前記信号状態検出部による検出を、受信レベル、ビットエラー率及びすべての同期ワードパターンの3種類又同3種類のうちのいずれか2種類とする。
【0017】また、前記第1の移動局受信手段よりの復調データから同期ワードのパターンのすべてを検出する基地局系同期ワード検出部を設けるとともに、同基地局系同期ワード検出部による検出信号と、前記移動局系同期ワード検出部による検出信号とをもとに、前記移動局送信手段による送信のタイミングを設定する制御信号を出力する送信タイミング保持部とを設ける。
【0018】また、自移動局が前記通信エリアの圏外時における前記送信タイミングの設定を、前記基地局系同期ワード検出部で検出した同期ワードのタイミングから送信タイミングの間の再生クロックのカウント数と同じカウント数になる自移動局の基準クロックのタイミング、又は前記移動局系同期ワード検出部で検出した同期ワードのタイミングから送信タイミングの間の再生クロックのカウント数と同じカウント数になる自移動局の基準クロックのタイミングに設定する。
【0019】また、前記送信タイミング保持部が前記移動局送信手段に対し送信のタイミングを設定したときには、前記第2のミュート部をミュートオンする。
【0020】また、前記音声合成部のもとに設定部を設け、同設定部により合成する音声のレベル比率を可変設定するようにする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明による無線通信システムの概念説明図であり、一つの基地局1と3つの移動局(移動局A2、移動局B3、移動局C4)とで構成した2波単信方式のシステム例である。また、図2は本発明による無線通信システムを構成する移動局の一実施例を示す要部ブロック図、図3は通信シーケンス図、図4は送信タイミングの説明図である。図1において、移動局A2、移動局B3及び移動局C4それぞれは基地局1の制御下にあり、基地局1を中継して移動局相互間で通信(主に通話)を行う。この場合、各移動局から基地局1への送信(上り)には周波数F1(搬送波)を使用し、基地局1から各移動局への送信(下り)には周波数F2(搬送波)を使用する(2波単信)。ここで、移動局A2及び移動局B3それぞれは基地局1の通信エリアaの圏内にいるので、これら移動局は基地局1を中継した通信が可能である。
【0022】これに対し、移動局C4は基地局1の通信エリアaの圏外に移動したため、同基地局1と通信できず、従って、他の移動局との通信は不可能となる。そこで、本発明では各移動局に周波数F2の本来の受信機能に加え、周波数F1の受信機能を新たに追加する。これにより、通信エリアa圏外の移動局C4は近傍にいる移動局B3、更には移動局A2が送信した周波数F1の信号を傍受できることとなる。また、送信は本来の周波数F1を使用する。移動局B3等はこの送信信号の受信が可能である。これにより、通信エリアa圏外の移動局C4は孤立することなく移動局B3等との直接通信が可能となる。
【0023】次に、上記機能を達成するための各移動局の機能を図2のブロック図をもとに説明する。なお、各移動局の構成は共通である。図2において、各移動局は、基地局1よりの周波数F2の信号をアンテナ11で受信し、第1の受信・復調部12において信号復調してデータ及びクロック(CK1)等を再生する。同第1の受信・復調部12よりの復調信号は第1の受信データ制御部13及び信号状態検出部14にそれぞれ入力し、第1の受信データ制御部13では復調データを復号化し、信号状態検出部14では受信信号の状態を検出する。後者の信号状態の検出とは、例えば、受信入力レベル(RSSI)の検出、又は回線品質情報(ビットエラー率〜BER)の検出、又は復調データから何種類かある同期ワードパターンをすべての検出を意味する。なお、これら3項目の全て又は任意の2項目を検出するようにしてもよい。
【0024】第1の受信データ制御部13よりの信号は第1の音声コーデック(CODEC )15において、前記復号化されたデータをアナログの音声信号にデコードする。また、圏外判定部16は第1の受信データ制御部13よりの復号データ及び信号状態検出部14よりの検出信号とをもとに、自移動局が基地局1の通信エリアaの圏内か圏外かの判定をし、圏外時には第1のミュート部17をミュートオン(消音)に設定制御する一方、送信データ制御部30に対し同圏外になったことを通知する。また、圏外時には後述の第2のミュート部21をミュートオフに設定制御する。これに対し、圏内の判定時には同圏外判定部16は、第1のミュート部17をミュートオフ(消音なし)に制御する一方、送信データ制御部30に対し同圏内にあることを通知する。また、圏内時には後述の第2のミュート部21をミュートオンに設定制御する。
【0025】第1のミュート部17は、上記圏外判定部16の設定に従い、ミュートオフ時には第1の音声コーデック15よりのアナログ音声信号を音声合成部24へ送出し、ミュートオン時にはこのアナログ音声信号の送出を停止する。以上は基地局1よりの周波数F2の受信系統であるが、これとは別に各移動局は他の移動局より送信された周波数F1の信号を受信する機能を具備する。この信号は共通使用のアンテナ11を経て第2の受信・復調部18、第2の受信データ制御部19、第2の音声コーデック20及び第2のミュート部21等で形成される受信ルートで受信処理が行われる。ここで、第2の受信・復調部18は他の移動局より送信された周波数F1の信号を受信し、信号復調してデータ及びクロック(CK2)等を再生する。また、第2の受信データ制御部19又は第2の音声コーデック20はそれぞれ前記第1の受信データ制御部13又は第1の音声コーデック(CODEC )15と同機能である。
【0026】また、移動局系同期ワード検出部22は、第2の受信・復調部18よりの復調データから何種類かある同期ワード及びそのパターンをすべて検出する。また、移動局直接通信判定部23は、第2の受信データ制御部19よりの復号データ中の無線情報チャンネル動作モード識別ビットより移動局直接通信モードかを判定し、移動局直接通信モードの判定時には前記第2のミュート部21をミュートオフに制御し、それ以外の判定時にはミュートオンに制御する。又は、上記判定の別法として、移動局系同期ワード検出部22より同期ワードパターンが移動局直接通信モードのパターンかを判定し、移動局直接通信モードのパターン時には前記第2のミュート部21をミュートオフに制御し、それ以外のパターンではミュートオンに制御する。
【0027】第2のミュート部21は、上記移動局直接通信判定部23によるオンオフ制御の他、圏外判定部16及び送信タイミング保持部27によってもオンオフ制御される。圏外判定部16による制御において、第2のミュート部21は、同圏外判定部16が圏内の判定時にはミュートオンされる。これは、移動局が圏内にいる場合、同じく圏内にいる他の移動局が送信した周波数F1による音声と、同音声より多少遅れて受信される基地局よりの周波数F2による同じ音声とが、いわゆるエコーとなる現象を防止するためである。これに対し、圏外判定部16が圏外の判定時には、第2のミュート部21はミュートオフされ、周数数F1による他の移動局よりの音声受信を可能にする。また、送信タイミング保持部27による制御において、この第2のミュート部21は、送信時(周波数F1)には送信タイミング保持部27によりミュートオンに設定される。これは、送信周波数と上記第2の受信系統の周波数とが同じF1であることにより発生するハウリング現象を防止するためである。この送信時以外ではミュートオフである。
【0028】以上説明のように、第2のミュート部21は3系統によるオンオフ制御を受ける。動作の理解容易のため、ここでオンオフ制御を纏める。即ち、第2のミュート部21がミュートオンとなるのは、圏外判定部16が圏内の判定をしたとき(エコー防止)、移動局直接通信判定部23が非移動局直接通信モードの判定をしたとき、及び送信タイミング保持部27が送信(周波数F1)タイミングを設定したとき(ハウリング防止)である。これに対し、同ミュート部21がミュートオフとなるのは、圏外判定部16が圏外の判定をしたとき、移動局直接通信判定部23が移動局直接通信モードの判定をしたとき、及び送信タイミング保持部27により送信(周波数F1)タイミングが設定されていないときである。第2のミュート部21は、上記制御に従い、ミュートオフ時には第2の音声コーデック21よりのアナログ音声信号を音声合成部18へ送出し、ミュートオン時にはこのアナログ音声信号の送出を停止する。
【0029】第1のミュート部17よりの基地局音声信号と第2のミュート部22よりの圏外移動局音声信号とは音声合成部24で合成(ミックス)され、スピーカ25へ出力される。これにより、2つの音声を同時に聴くことができる。なお、この音声合成においては、設定部24aを設け、合成する各音声のレベル比率を変えるようにしてもよい。基地局系同期ワード検出部26は第1の受信・復調部12よりの復調データから同期ワードを検出する。送信タイミング保持部27は、基地局系同期ワード検出部26で検出した基地局受信系(周波数F2)の同期ワードと、移動局系同期ワード検出部22で検出した移動局受信系(周波数F1)の同期ワードとをもとに、後述の送信タイミングを常時保つようにし、変調・送信部30の送信出力タイミングを制御する。
【0030】次に、送信系につき説明する。マイク28よりのアナログ音声信号は第3の音声コーデック29でコード変換され、送信データ制御部30へ入力する。同送信データ制御部30は、上記コード変換された音声データを符号化するとともに、前記圏外判定部16から圏内又は圏外の通知をもらい、圏外時は無線情報チャンネル動作モード識別ビットを移動局直接通信モードに設定し、同期ワードパターンも移動局直接通信モード専用のパターンに設定し、送信する。また、圏内時は無線情報チャンネル動作モード識別ビットを非移動局直接通信モードに設定し、同期ワードパターンも非移動局直接通信モードのパターンに設定し、送信する。変調・送信部31は、上記送信データ制御部30よりのデータをもとに変調及び増幅等の処理をしてアンテナ32より送信出力する。その際、前述のように、送信タイミング保持部27よりのタイミング信号により送信出力のタイミングが制御される。
【0031】次に、前記送信出力のタイミングにつき図3をもとに説明する。図3(イ)は、自移動局が通信エリア圏内時に受信した基地局よりの信号構成図である。同信号中から基地局系同期ワード検出部26で検出した同期ワードが同図(ロ)のS1であり、そのタイミングをTIとする。また、同図(ハ)は他の移動局よりの信号の構成図である。同信号中から移動局系同期ワード検出部22で検出した同期ワードが同図(ニ)のS2であり、そのタイミングをT2とする。また、同図(ホ)は自移動局の送信タイミングであり、そのタイミングをT3とする。
【0032】自移動局が圏内時の場合、送信タイミング保持部27は上記TIからT3の間に再生クロックCK1をカウントし、そのカウント数を送信タイミングのデータとしてこれを保持する。また、送信タイミング保持部27は上記T2からT3の間に再生クロックCK2をカウントし、そのカウント数を送信タイミングのデータとしてこれを保持する。ここで、自移動局が圏外へ移動した場合、送信タイミング保持部27は基準クロックCKsをカウントする。このカウント数が上記TIからT3の間にカウントした再生クロックCK1のカウント数と同数になるところを送信タイミング(疑似送信タイミング)とし、変調・送信部31を設定する。または、上記CKsのカウント数が、上記T2からT3の間にカウントした再生クロックCK2のカウント数と同数になるところを送信タイミング(疑似送信タイミング)とし、変調・送信部31を設定する。以上が送信出力のタイミング設定である。
【0033】次に、本実施例の具体的動作につき、図4をもとに説明する。なお、下記説明中のカッコ内ST番号は図4におけるステップを示す。また、以下の説明では、当初、基地局1の通信エリアaの圏内に移動局A2、移動局B3及び移動局C4がおり、その後、移動局C4が圏外へ移動することを想定する。基地局1はいずれかの移動局より送信された周波数F1の信号を受信し、これを周波数F2の信号で各移動局A2〜C4へ送信し、同送信信号を各移動局A2〜C4が受信する(ST1)。また、各移動局はこの周波数F2の信号受信の際、同期ワードを検出し(基地局系同期ワード検出部26)、これをもとに送信タイミングを保持するようにする(送信タイミング保持部27)。このタイミング保持により、移動局が圏外へ移動し、基地局1よりの周波数F2の信号が受信不可となった場合にも基地局と疑似的に同期状態の再現を可能にする。なお、図3では上記保持を移動局C4で代表記載してある(以下、同)(ST1)。
【0034】移動局A2(又はB4)が送信(周波数F1)した場合、同信号を基地局1及び移動局C4が受信する。但し、移動局C4は基地局1よりの周波数F2の信号の音声信号のみを再生し、周波数F1の音声信号は再生しない(ST2)。これは、現時点では移動局C4が通信エリアaの圏内にいることによる。また、移動局C4が送信(周波数F1)した場合、同信号を基地局1及び移動局A2、同B4が受信する。但し、移動局A2、同B4は基地局1よりの周波数F2の信号の音声信号のみを再生し、周波数F1の音声信号は再生しない(ST3)。これは、移動局C4の送信信号中の無線情報チャンネル動作モード識別ビット及び同期ワードのパターンが非移動局直接通信モードを示すデータであることによる(送信データ制御部29)。
【0035】ここで、移動局C4が移動し、通信エリアaの圏外へ出たとする。この場合、移動局C4は基地局1よりの周波数F2の信号を受信できず、その結果、圏外であることが検出され(圏外判定部16)、移動局直接通信モードへ移行する(ST4)。同モード移行後、移動局C4は移動局A2(又はB4)からの周波数F1の信号を受信した場合、その音声信号を出力し(第2のミュート部21はミュートオフとなる)、更に、周波数F1の信号から同期ワードを検出し(移動局系同期ワード検出部22)、これをもとに送信タイミングを保持するようにする(送信タイミング保持部27)。このタイミング保持により、移動局C4が圏外にあっても移動局A2(又はB4)と疑似的に同期状態の再現を可能にする(ST5)。移動局C4が送信する場合(周波数F1)、その信号中の無線情報チャンネル動作モード識別ビット及び同期ワードのパターンは移動局直接通信モードを示すデータとなる(送信データ制御部29)。同信号は移動局A2(又はB4)で受信され、同移動局は基地局1よりの周波数F2の信号の音声信号とともに周波数F1の音声信号の合成音声を出力する(第1のミュート部17及び第2のミュート部22双方ミュートオフ)(ST6)。これにより、圏外の移動局C4と圏内の移動局A2(又はB4)との間で移動局直接通信モードによる通信が確保される。
【0036】移動局C4が再度移動し、基地局1よりの周波数F2の信号を受信した場合、圏内に復帰したことが検出される(圏外判定部16)。この検出が有った場合、前記移行した移動局直接通信モードを解除し、無線情報チャンネル動作モード識別ビット及び同期ワードのパターンを非移動局直接通信モードを示すデータへ戻す(送信データ制御部29)(ST7)。以降、移動局C4は非移動局直接通信モードによる周波数F1の信号を送信し、同信号を受信する移動局A2(又はB4)はその音声信号を再生することなく、基地局1よりの周波数F2の信号の音声信号のみを出来する(ST8)。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移動局が基地局の通信エリアの圏外に移動し、基地局を中継した通信が出来なくなった場合にも自動的に他の移動局との直接通信が可能となり、同移動局が孤立することがなくなる。また、圏内にいる移動局も基地局からの送信と圏外移動局からの送信の双方を受信でき、基地局との通信が途切れることがない。また、移動局が圏内にいる場合、同じく圏内にいる他の移動局が送信した信号に対しては音声ミュートが作動するので、他の移動局よりの音声と、同音声より多少遅れて受信される基地局を中継した同じ音声とが、いわゆるエコーとなる現象を防止できる。また、圏外の移動局が送信する場合(周波数F1)、同移動局の周波数F1の受信系は音声ミュートが作動するので、いわゆるハウリングとなる現象を防止できる。また、同期ワードを検出し、送信タイミングを保持しているので、移動局が圏外へ移動しても疑似的に送信タイミングを維持できる。




 

 


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