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発明の名称 データ回復方法およびデータ記憶装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−43636(P2001−43636A)
公開日 平成13年2月16日(2001.2.16)
出願番号 特願2000−185994(P2000−185994)
出願日 平成12年6月21日(2000.6.21)
代理人 【識別番号】100081721
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 次生
発明者 ジョナサン・ピーター・バッキンガム / ローラ・ロレド / ポール・フレデリック・バートレット
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 複数の符号化されたデータ断片としてデータ記憶媒体に書き込まれるデータを回復するための方法であって、前記データ記憶媒体から前記複数の符号化されたデータ断片のうちの少なくとも1つのデータ断片を読み込む第1の読み込み操作を行うステップと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれたかどうかを示す第1のステータスデータを記憶するステップと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれた場合には、前記少なくとも1つの読み込まれたデータ断片をバッファメモリに書き込むステップと、前記バッファメモリの中の前記少なくとも1つのデータ断片の復号化を試みるステップと、試みられた前記復号化が失敗した場合には、前記データ記憶媒体から前記少なくとも1つのデータ断片を再読み込みする第2の読み込み操作を行うステップと、前記再読み込みされたデータ断片を復号化することを試みるステップと、前記再読み込みされたデータ断片が前記少なくとも1つのデータ断片よりも誤ったバイトが少ないときには、前記少なくとも1つのデータ断片に前記再読み込みされたデータ断片を上書きするステップとを備えるデータ回復方法。
【請求項2】 請求項1に記載のデータ回復方法であって、前記少なくとも1つのデータ断片をバッファメモリに書き込む前記ステップにおいては、ヘッダデータの回復が成功した前記データ断片のみが前記バッファメモリに書き込まれるデータ回復方法。
【請求項3】 請求項1に記載のデータ回復方法であって、前記ステータスデータは、C1符号語対が読み込まれたことを示すとともに、C1復号化アルゴリズムによって訂正されたデータの破損したバイトの数を識別するデータ回復方法。
【請求項4】 請求項1に記載のデータ回復方法であって、前記読み込み操作中にヘッダ領域データが正常に読み込まれたことを確認するために前記少なくとも1つのデータ断片の中の冗長コーディングデータを使用するステップをさらに備えるデータ回復方法。
【請求項5】 請求項1に記載のデータ回復方法であって、前記少なくとも1つのデータ断片が前記第2の読み込み操作中に正常に読み込まれたかどうかを示す第2のステータスデータを生成するステップと、前記バッファメモリに記憶される対応するそれぞれの前記データ断片よりも再読み込みされた前記少なくとも1つのデータ断片の方が誤りバイトが少ないかどうかを決定するために前記第2のステータスデータを前記第1のステータスデータと比較するステップと、前記再読み込みされた少なくとも1つのデータ断片が前記記憶されたデータ断片よりも誤りバイトが少ない場合には、前記バッファメモリに前記再読み込みされたデータ断片を記憶するステップとをさらに備えるデータ回復方法。
【請求項6】 請求項1に記載のデータ回復方法であって、前記第1の読み込み操作において前記バッファメモリに既に書き込まれた前記データ断片のヘッダ識別子データとは同じではないヘッダ識別子データを有するデータ断片が前記第2の読み込み操作中に読み込まれた場合には、前記第2の読み込み操作において読み込まれた前記データ断片を、前記ヘッダ識別子データによって決定される前記バッファメモリ内の位置に書き込むデータ回復方法。
【請求項7】 データ記憶媒体から少なくとも1つの符号化されたデータ断片を読み込むように設定されうるデータ記憶装置において、前記データ記憶媒体から前記符号化されたデータ断片を読み込む手段と、少なくとも1つの復号化アルゴリズムを前記符号化されたデータ断片に適用する手段と、符号化された前記データ断片の復号化質基準に関するステータスデータを記憶するように設定されうる第1の記憶領域と、復号化された前記データ断片を記憶するよう設定されうる第2の記憶領域とを備え、複数の符号化されたデータ断片として前記データ記憶媒体に書き込まれたデータを回復する操作を、前記データ記憶媒体から前記複数の符号化されたデータ断片のうちの少なくとも1つのデータ断片を読み込む第1の読み込み操作を実行することと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれたかどうかを示す第1のステータスデータを記憶することと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれた場合には、前記少なくとも1つの読み込まれたデータ断片を前記第2の記憶領域に書き込むことと、前記第2の記憶領域中の前記少なくとも1つのデータ断片の復号化を試みることと、前記試みられた復号化が失敗した場合には、前記データ記憶媒体から前記少なくとも1つのデータ断片を再読み込みする第2の読み込み操作を実行することと、前記再読み込みされたデータ断片を復号化することを試みることと、前記少なくとも1つのデータ断片よりも前記再読み込みされたデータ断片の方が誤っているバイトが少ない場合には、前記第2の記憶領域内の前記少なくとも1つのデータ断片に前記再読み込みされたデータ断片を上書きすることとによって為すデータ記憶装置。
【請求項8】 請求項7に記載のデータ記憶装置であって、前記読み込み手段は、前記データ記憶媒体に書き込まれたデータを電気的な信号に変換するように設計できる変換器と、前記読み込まれたデータ断片から、前記複数の断片のうちの前記少なくとも1つの読み込まれた断片の論理的位置を示すデータを回復させる手段とを有するデータ記憶装置。
【請求項9】 第1の複数の符号化されたデータ断片としてデータ記憶媒体に書き込まれているデータセットを回復させるデータセット回復方法であって、前記データセットを構成する前記複数の符号化されたデータ断片のうちの少なくとも1つを読み込むために前記データセットの読み込み操作を行うステップと、前記データセットのデータ断片を記憶するために確保されるバッファメモリの領域内に前記読み込まれた少なくとも1つのデータ断片を記憶するステップと、前記少なくとも1つのデータ断片の前記読み込み操作の質基準データを記憶装置内に記憶するステップと、前記バッファメモリ内に記憶される前記複数の断片を含むデータセットを復号化するステップと、前記バッファメモリ内の前記データセットを復号化する前記ステップが失敗する場合には、異常に読み込まれた前記データセットのデータ断片を前記データ記憶媒体から再読み込みする再読み込み操作を実行するステップと、前記再読み込みされたデータ要素が前記少なくとも1つのデータ断片よりも誤ったバイトが少ない場合には、前記少なくとも1つのデータ断片に前記バッファメモリ内の前記再読み込みされたデータ断片を上書きするステップとを含んで構成されるデータセット回復方法。
【請求項10】 請求項9に記載のデータセット回復方法であって、前記少なくとも1つの符号化されたデータ断片は冗長符号化された符号語対であり、前記データセットは誤り訂正符号冗長符号化された複数のサブデータセットを含み、前記バッファメモリ内の前記データセットを復号化するステップは、誤り訂正符号冗長復号化アルゴリズムを前記データセットを構成する複数のサブデータセットのうちの各々のサブデータセットに適用することと、前記複数のサブデータセットのうちのどのサブデータセットの復号化が成功したかを示す位置データを記憶装置内に記憶することとを含むデータセット回復方法。
【請求項11】 請求項9に記載されるデータセット回復方法であって、前記データセットを構成する、複数の正常に復号化されたサブデータセットの記憶位置を記述する位置データを記憶するステップであり、前記正常に復号化されたサブデータセットが前記バッファメモリにおける上書きから保護されるステップと、C2冗長復号化アルゴリズムが前記完全なデータセットを復号化するために機能できるまで、正常に読み込まれたバージョンのデータ断片が、誤りを有しており記憶されているデータ断片上に上書きされるように、予め決定されている回数分前記再読み込み操作を前記データセットに繰り返すステップとをさらに備えるデータセット回復方法。
【請求項12】 複数の符号化されたデータ断片としてデータ記憶媒体に書き込まれたデータを回復させるデータ回復方法であって、前記データ記憶媒体から、複数の符号語対を含むデータセットを読み込むステップと、各々の前記符号語対のヘッダパリティデータをチェックするステップと、個々の前記符号語対に関して、前記符号語対からC1冗長コーディングデータを復号化し、前記C1冗長コーディングデータを、異常に読み込まれた1または複数の符号語対を訂正するために用いるステップと、前記C1冗長コーディングによって訂正されたデータの破損したバイトの数を示す第1のステータスデータを記憶するステップと、前記データセットの中の複数のサブデータセットのC2冗長データを復号化するための冗長復号化アルゴリズムを適用するステップと、前記データセット中のデータの失われたまたは破損したバイトを再構築するために前記C2冗長符号化されたデータを使用するステップと、前記C2訂正が前記データセットを完全に訂正することに失敗する場合には、前記データセットからの個々の符号語対をデータ記憶媒体から再読み込みするステップとを備えるデータ回復方法。
【請求項13】 請求項12に記載のデータ回復方法であって、個々の符号語対を再読み込みする前記ステップは、符号語対が回復されたかどうかを示し、かつ前記符号語対内の誤ったバイトの数を示す前記ステータスデータを読み込むことと、前記再読み込みされた符号語対が、より以前に行われた読み込み操作によって前記メモリ内に最初に記憶された前記同じ符号語対よりも誤っているバイトが少ない場合には、前記以前の符号語対に前記再読み込みされた符号語対が上書きされることとを含み、符号語対がテープからの読み込みが成功してC1復号化されたか否かを示すデータが第2のステータスデータとして記憶されるデータ回復方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ記憶装置および、限定されるものではないが特に、複数の符号化されたデータ断片としてデータ記憶媒体に書かれたデータを回復する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばコンピュータのようなホスト装置に記憶されているデータが偶発的に消去等されないように、磁気テープのようなデータ記憶媒体にホスト装置からのデータを記憶することがデータ記憶装置内で行われることが知られている。データ記憶媒体にユーザのデータを書き込む操作も、バックアップ操作として知られている。データ記憶装置およびデータ記憶媒体を含む伝統的なデータバックアップシステムでは、ユーザデータをコーディング(符号化)する符号化技術を用いることが知られている。これは、データ記憶媒体にユーザデータを書き込む書き込み操作の際またはデータ記憶媒体に書かれたデータを読み込む読み込み操作の際にエラーが生じた場合に、ユーザデータを回復できるようにするためである。
【0003】データバックアップのためのデータ記憶媒体は、磁気テープデータ記憶媒体を含んでもよい。かかる媒体の中では、細長いテープが引っ張られ、実質的に静止または回転している読み込み/書き込み磁気ヘッド機構を通過する。データは符号化され、微粒子磁気コーティングにおける磁化反転の順序として、データ記憶媒体に記録される。
【0004】冗長情報をデータへと符号化する冗長符号化方法は、たとえばデータ記憶媒体に関する書き込みまたは読み込みの際にデータセットの一部が欠損または破損された場合に、再び完全なデータを生成するために用いることができる。しかしながら、どんな冗長符号化手順にも、規定の長さのデータセットから回復できるデジタルデータの総バイト数に制限がある。
【0005】データ記憶媒体への完全なデータセットの書き込みが正常に行われた後でも、データ記憶媒体からデータを読み戻す次の読み込み操作において、データの破損が生じる虞がある。仮にデータ記憶媒体が細長い磁気テープである場合、読み込み操作の際に、磁気テープから取り込まれるデータに破損を生じさせる数々のメカニズムが存在する。読み込み操作の際にデータに破損を生じさせるメカニズムの中には、以下のものが存在する。
【0006】・ データ記憶媒体に存在する欠陥。
【0007】・ 読み取りヘッド上に蓄積したテープ酸化物がデータ記憶媒体と読み取りヘッドとの間の接触を低下させ、読み込まれる信号が弱まったり間違えられたりすること。
【0008】・ 読み取り連鎖のエレクトロニクスに擬似信号を発生させる電気的なノイズまたは障害。
【0009】データ回復のための従来の方法について以下に記す。まず、データ記憶装置は回転ドラム上に読み込み/書き込みヘッドが据え付けられており、磁気テープデータ記憶媒体を斜めに横切る細長い磁気トラックを複数の読み込みヘッドが連続してなぞっていけるように傾斜がつけられている。また、データ記憶装置には、読み込み操作中にデータの破損が生じた場合に総ての物理的トラックを再度読むための機能が備えられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】破損したデータを回復させるために再度総ての物理的なトラックを読むことは、データに多くの破損または読み間違いが生じている場合には、著しくデータの回復を遅延させる。
【0011】特にテープデータ記憶装置であるデータ記憶装置をより正常かつ信頼性高く動作させるためには、データ記憶媒体から読み込まれている破損または異常に読み込まれたデータを回復させるより良い方法を開発することが重要である。
【0012】本発明は、データ記憶密度の高いシステムにおいて破損または異常に読み込まれたデータの回復を向上させ、これに伴ってそのような機器の動作性を改善することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】データ回復方法は、複数の符号化されたデータ断片としてデータ記憶媒体に書き込まれるデータを回復するための方法であって、前記データ記憶媒体から前記複数の符号化されたデータ断片のうちの少なくとも1つのデータ断片を読み込む第1の読み込み操作を行うステップと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれたかどうかを示す第1のステータスデータを記憶するステップと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれた場合には、前記少なくとも1つの読み込まれたデータ断片をバッファメモリに書き込むステップと、前記バッファメモリの中の前記少なくとも1つのデータ断片の復号化を試みるステップと、試みられた前記復号化が失敗した場合には、前記データ記憶媒体から前記少なくとも1つのデータ断片を再読み込みする第2の読み込み操作を行うステップと、前記再読み込みされたデータ断片を復号化することを試みるステップと、前記再読み込みされたデータ断片が前記少なくとも1つのデータ断片よりも誤ったバイトが少ないときには、前記少なくとも1つのデータ断片に前記再読み込みされたデータ断片を上書きするステップとを備える。
【0014】ふさわしくは、前記少なくとも1つのデータ断片をバッファメモリに書き込む前記ステップにおいては、ヘッダデータの回復が成功した前記データ断片のみが前記バッファメモリに書き込まれる。
【0015】ふさわしくは、前記ステータスデータは、C1符号語対が読み込まれたことを示すとともに、C1復号化アルゴリズムによって訂正されたデータの破損したバイトの数を識別する。
【0016】好ましくは、前記少なくとも1つの異常に読みこまれたデータ断片を再読み込みする前記ステップは、再読み込みされるべき異常に読み込まれたデータ断片を少なくとも1つ含むデータセットの一端に読み込みヘッドを再配置することと、前記データセットの第1および第2の端の間で前記読み込みヘッドを横切らせることによって前記データセットを再読み込みすることとを含む。
【0017】好ましくは、前記読み込み操作中にヘッダ領域データが正常に読み込まれたことを確認するために前記少なくとも1つのデータ断片の中の冗長コーディングデータを使用するステップをさらに備える。
【0018】好ましくは、前記少なくとも1つのデータ断片が前記第2の読み込み操作中に正常に読み込まれたかどうかを示す第2のステータスデータを生成するステップと、前記バッファメモリに記憶される対応するそれぞれの前記データ断片よりも再読み込みされた前記少なくとも1つのデータ断片の方が誤りバイトが少ないかどうかを決定するために前記第2のステータスデータを前記第1のステータスデータと比較するステップと、前記再読み込みされた少なくとも1つのデータ断片が前記記憶されたデータ断片よりも誤りバイトが少ない場合には、前記バッファメモリに前記再読み込みされたデータ断片を記憶するステップとをさらに備える。
【0019】前記再読み込みされたデータ断片を記憶する前記ステップは好ましくは、第1の読み込み操作から得られた最初の記憶されたデータ断片上に第2の読み込み操作から得られた再読み込みされたデータ断片を上書きすることを含む。
【0020】好ましくは、前記第1の読み込み操作において前記バッファメモリに既に書き込まれた前記データ断片のヘッダ識別子データとは同じではないヘッダ識別子データを有するデータ断片が前記第2の読み込み操作中に読み込まれた場合には、前記第2の読み込み操作において読み込まれた前記データ断片を、前記ヘッダ識別子データによって決定される前記バッファメモリ内の位置に書き込む。
【0021】好ましくは、前記バッファメモリの中の前記少なくとも1つのデータ断片を復号化することを試みるステップは、前記バッファメモリの中の少なくとも1つのデータ断片に冗長復号化アルゴリズムを適用することを含む。
【0022】好ましくは、前記複数のデータ断片は複数のサブデータセットとして前記バッファメモリの中に記憶され、前記複数のサブデータセットはデータセットを構成する。データ断片は符号語対を含む。
【0023】データ記憶装置は、データ記憶媒体から少なくとも1つの符号化されたデータ断片を読み込むように設定されうるデータ記憶装置において、前記データ記憶媒体から前記符号化されたデータ断片を読み込む手段と、少なくとも1つの復号化アルゴリズムを前記符号化されたデータ断片に適用する手段と、符号化された前記データ断片の復号化質基準に関するステータスデータを記憶するように設定されうる第1の記憶領域と、復号化された前記データ断片を記憶するよう設定されうる第2の記憶領域とを備え、複数の符号化されたデータ断片として前記データ記憶媒体に書き込まれたデータを回復する操作を、前記データ記憶媒体から前記複数の符号化されたデータ断片のうちの少なくとも1つのデータ断片を読み込む第1の読み込み操作を実行することと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれたかどうかを示す第1のステータスデータを記憶することと、前記少なくとも1つのデータ断片が正常に読み込まれた場合には、前記少なくとも1つの読み込まれたデータ断片を前記第2の記憶領域に書き込むことと、前記第2の記憶領域中の前記少なくとも1つのデータ断片の復号化を試みることと、前記試みられた復号化が失敗した場合には、前記データ記憶媒体から前記少なくとも1つのデータ断片を再読み込みする第2の読み込み操作を実行することと、前記再読み込みされたデータ断片を復号化することを試みることと、前記少なくとも1つのデータ断片よりも前記再読み込みされたデータ断片の方が誤っているバイトが少ない場合には、前記第2の記憶領域内の前記少なくとも1つのデータ断片に前記再読み込みされたデータ断片を上書きすることとによって為す。
【0024】好ましくは、前記読み込み手段は、前記データ記憶媒体に書き込まれたデータを電気的な信号に変換するように設計できる変換器と、前記読み込まれたデータ断片から、前記複数の断片のうちの前記少なくとも1つの読み込まれた断片の論理的位置を示すデータを回復させる手段とを有する。
【0025】好ましくは、最初に冗長復号化アルゴリズムを適用する前記手段は、第1および第2のリード・ソロモン冗長復号化アルゴリズムを適用するように設計し得る。
【0026】データ回復方法は、第1の複数の符号化されたデータ断片としてデータ記憶媒体に書き込まれているデータセットを回復させるデータセット回復方法であって、前記データセットを構成する前記複数の符号化されたデータ断片のうちの少なくとも1つを読み込むために前記データセットの読み込み操作を行うステップと、前記データセットのデータ断片を記憶するために確保されるバッファメモリの領域内に前記読み込まれた少なくとも1つのデータ断片を記憶するステップと、前記少なくとも1つのデータ断片の前記読み込み操作の質基準データを記憶装置内に記憶するステップと、前記バッファメモリ内に記憶される前記複数の断片を含むデータセットを復号化するステップと、前記バッファメモリ内の前記データセットを復号化する前記ステップが失敗する場合には、異常に読み込まれた前記データセットのデータ断片を前記データ記憶媒体から再読み込みする再読み込み操作を実行するステップと、前記再読み込みされたデータ要素が前記少なくとも1つのデータ断片よりも誤ったバイトが少ない場合には、前記少なくとも1つのデータ断片に前記バッファメモリ内の前記再読み込みされたデータ断片を上書きするステップとを含んで構成される。
【0027】好ましくは、前記少なくとも1つの符号化されたデータ断片は冗長符号化された符号語対であり、前記データセットは誤り訂正符号冗長符号化された複数のサブデータセットを含み、前記バッファメモリ内の前記データセットを復号化するステップは、誤り訂正符号冗長復号化アルゴリズムを前記データセットを構成する複数のサブデータセットのうちの各々のサブデータセットに適用することと、前記複数のサブデータセットのうちのどのサブデータセットの復号化が成功したかを示す位置データを記憶装置内に記憶することとを含む。
【0028】最適な態様では、前記誤り訂正符号冗長復号化アルゴリズムは、リード・ソロモン冗長復号化アルゴリズムである。好ましくは、再読み込み操作を行う前記ステップは、少なくとも1つの異常に読みこまれたデータ断片を再読み込みすることと、前記少なくとも1つの再読み込みされたデータ断片を、前記バッファメモリに記憶される対応するそれぞれのより早いバージョンの少なくとも1つの前記データ断片上に上書きすることとを含む。
【0029】好ましくは、前記データセットを構成する、複数の正常に復号化されたサブデータセットの記憶位置を記述する位置データを記憶するステップであり、前記正常に復号化されたサブデータセットが前記バッファメモリにおける上書きから保護されるステップと、C2冗長復号化アルゴリズムが前記完全なデータセットを復号化するために機能できるまで、正常に読み込まれたバージョンのデータ断片が、誤りを有しており記憶されているデータ断片上に上書きされるように、予め決定されている回数分前記再読み込み操作を前記データセットに繰り返すステップとをさらに備える。
【0030】データ回復方法は、複数の符号化されたデータ断片としてデータ記憶媒体に書き込まれたデータを回復させるデータ回復方法であって、前記データ記憶媒体から、複数の符号語対を含むデータセットを読み込むステップと、各々の前記符号語対のヘッダパリティデータをチェックするステップと、個々の前記符号語対に関して、前記符号語対からC1冗長コーディングデータを復号化し、前記C1冗長コーディングデータを、異常に読み込まれた1または複数の符号語対を訂正するために用いるステップと、前記C1冗長コーディングによって訂正されたデータの破損したバイトの数を示す第1のステータスデータを記憶するステップと、前記データセットの中の複数のサブデータセットのC2冗長データを復号化するための冗長復号化アルゴリズムを適用するステップと、前記データセット中のデータの失われたまたは破損したバイトを再構築するために前記C2冗長符号化されたデータを使用するステップと、前記C2訂正が前記データセットを完全に訂正することに失敗する場合には、前記データセットからの個々の符号語対をデータ記憶媒体から再読み込みするステップとを備える。
【0031】好ましくは、個々の符号語対を再読み込みする前記ステップは、符号語対が回復されたかどうかを示し、かつ前記符号語対内の誤ったバイトの数を示す前記ステータスデータを読み込むことと、前記再読み込みされた符号語対が、より以前に行われた読み込み操作によって前記メモリ内に最初に記憶された前記同じ符号語対よりも誤っているバイトが少ない場合には、前記以前の符号語対に前記再読み込みされた符号語対が上書きされることとを含み、符号語対がテープからの読み込みが成功してC1復号化されたか否かを示すデータが第2のステータスデータとして記憶される。
【0032】
【発明の実施の形態】発明を実行するために最適と思われる態様について、例を用いて説明を行う。以下の記載においては、本発明の理解を完全にするために、多数の具体的な詳細が説明される。しかしながら、当技術分野に精通した者(当業者)にとっては、かかる具体的詳細に限定されることなく本発明を実施することができることは明らかである。また、公知の方法および構成について記載していないのは、本発明を不必要にあいまいにするためではない。
【0033】本発明に従う特定の方法は、コンピュータ等のホストデバイスからのデジタルデータを記憶するように構成できるデータ記憶装置を対象としている。特に、本明細書に記載される特定の方法は、データ記憶媒体から読み戻されたデータが埃または電気的な障害等のような環境的要因によって破損してしまうかもしれない、磁気テープデータ記憶装置のようなデータ記憶装置に関する。
【0034】明細書に記載される本発明の特定の実装態様に従うと、データの記憶および読み込みは、細長いテープが磁気読み取り/書き込みヘッド機構に実質的に接触している時に第1のリールと第2のリールとの間で細長いテープを巻き取ることによって起こる。最適な態様に従うと、読み込み/書き込みヘッド機構は実質的に静止しており、データ記憶媒体に関するデータの書き込み及び読み込みの双方は、正方向および逆方向のいずれに細長いテープが巻かれる時に行うことができる。
【0035】当業者は、開示される方法および装置が、細長い磁気テープを含むデータ記憶媒体に関してデータの読み込みおよび書き込みを行う実質的に静止した読み込み/書き込みヘッドを有する記憶装置に限定されるものではないことが理解できるであろう。
【0036】図1は、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような記憶手段に記憶されているデータの論理的レイアウトを例示する模式図である。図1に例示されるRAM内にて論理的に配置されているデータは、ユーザデータの単一のデータセットを構成する。デジタルデータのストリームをデータ記憶媒体に書き込む書き込み操作中には、最適な態様では、データのストリームは複数のデータセットへと分割される。各々のデータセット1000は404352バイトのユーザデータを含む。各々のデータセット1000は、1024個の符号化されたデータ断片へとさらに細かく分割される。符号化されたデータ断片は、16カラム(列)のサブデータセット1100〜1250としてメモリ装置内に論理的に配列される符号語対として理解される。サブデータセットを構成する各々のカラムはさらに、64個の符号化されたデータ断片1101を含む。
【0037】たとえば磁気媒体の細長い引っかき傷によって破損が生じたデータを訂正するために、ユーザデータは冗長情報を用いて符号化される。万一データ断片が読み込みまたは書き込み処理中に破損した場合には、かかる冗長情報を用いてデータの回復を行う。
【0038】記載される最適な態様では、第1の冗長符号化アルゴリズム(C1冗長符号化として理解される)が、54×468バイトの行列として論理的に構成されたユーザデータのサブデータセットに適用される。第1の冗長符号化アルゴリズムは、符号化されたサブデータセットの各々のロウ(行)の中の偶数が付された234個のバイトに適用される。好ましくは、C1冗長符号化を可能とする第1の冗長符号化アルゴリズムは、6バイトのコーディング情報を発生する(240,234,7)のリード・ソロモン符号である。同じリード・ソロモン符号が次に、未符号化状態のサブデータセットの各々のロウの中にある、奇数番号が付された残りの234個の番号に適用される。これによって、さらに6バイトのC1冗長コーディング情報が発生する。このようにして、符号化された各々のサブデータセット1100〜1250の各々のロウは、C1符号語対(CCP)として理解される、交互に配置された1対の符号語を含む。符号化されたサブデータセットの第1のロウの偶数番号が付されたバイトは、符号語対の第1の符号語を含み、対応する奇数番号の付されたバイトは符号化されたサブデータセットの第1のロウの符号語対の第2の符号語を形成する。同様に、第2のC1符号語対は、サブデータセットの第2ロウの奇数および偶数番号が付されたバイトを符号化することによって形成される。このような処理によって、54個のC1符号語対が各々のサブデータセットごとに生成される。各々の符号語対は480バイトの符号化長を有する。
【0039】ユーザデータおよびC1冗長コーディング情報の第2段階の冗長符号化は、16個の符号化されたサブデータセットになされる。第2の冗長符号化アルゴリズムは、C1符号化された符号語対の各々の54バイトのカラムに適用される。好ましくは、ユーザデータおよびC1冗長情報双方に適用される第2の冗長符号化アルゴリズムは、(64,54,11)のリード・ソロモン冗長符号化アルゴリズムである。第2の冗長符号化アルゴリズムは、さらに10バイトの冗長コーディング情報を付加する。かかる情報は、C2冗長情報として理解される。
【0040】図2は、既述の単一のサブデータセットの論理的レイアウトを例示する模式図である。すなわち図2は、図1に例示されているデータセットを構成する16のサブデータセットのうちの一つをさらに詳細に示す図である。各々のサブデータセット200は、既述のように第1の冗長符号化アルゴリズムを用いて符号化された64個のロウのユーザデータブロックを含む。最初の54個の連続して番号が付されているロウ0〜53は、468バイトのユーザデータおよび対応するそれぞれの12バイトのC1冗長情報を含む。ロウ54〜63は、第2の冗長符号化アルゴリズムを既述のように用いることによって得られた冗長情報を含む。対応するそれぞれの最初のバイト(これは図2のカラム0・ロウ54に位置する要素である)は、C2冗長情報の最初のバイトである。このC2冗長情報の最初のバイトは、既述の第2の冗長符号化アルゴリズムを図2の0番のカラムの中の0番〜53番が付されたバイトに適用することによって計算されたものである。図2の1番のカラムの54番〜63番のバイトは、同様の方法で計算されたものであり、既述の第2の冗長符号化アルゴリズムを1番のカラムの0番〜53番のバイトに適用することによって得られる。これに対応する態様によって、2番のカラムの54番〜63番が付されたバイトは、第2の冗長符号化アルゴリズムを、図2において例示されるデータの論理配置における2番のカラムの0番〜53番のバイトに適用することによって計算される。図2に例示される各々の連続するカラムの54番〜63番のバイトは、第2の冗長符号化アルゴリズムを、各々のカラムの対応するそれぞれの0番〜53番のバイトに適用することによって計算される。
【0041】データ記憶媒体からの読み込み操作の後に正しい順序でデータセットを再度組み立てるためには、符号語対1101のデータセットにおける論理的な位置を識別することが重要である。符号語対は、対応するそれぞれの一意な整数の番号を、データセットの任意のロウおよびカラムの中の符号語対の論理位置に応じてデータセットの中のおのおのの符号語対に割り当てることによって識別される。例を用いて説明すると、データセットの論理アレイの中の0番のロウおよび0番のカラムを占有する符号語対は、識別整数「0」を付与される。データセットにおける符号語対の論理位置を割り当てるために用いられる整数番号は、「符号語対指名」として理解される。データセット1000における符号語対の論理位置は、各々の符号語対に関連付けられたヘッダ領域に記憶される。
【0042】図3は、データセットにおける各々の符号語対のためのそれぞれの対応するヘッダおよびC1冗長コーディング情報の関係および構成を例示する模式図である。
【0043】符号語ヘッダは、既述のようにデータセットにおける符号語対の位置を識別する整数番号を含んでいる。符号語ヘッダは長さが32バイトである。言及すると、一単位として実行されるデジタル情報の8ビットの順序付けられた1つの組である。最適な態様では、8ビットのデジタル情報を含むバイトに関しては、ビット0が最小桁(LSB)のビットであり、ビット7が最大桁(MSB)のビットである。データセットの中の符号語対に関する符号語ヘッダ情報を含むバイト480〜バイト511は、既述のように第1および第2の冗長符号化アルゴリズムのいずれかが用いられて符号化されることはない。しかしながら、ユーザデータおよびC1冗長コーディングデータに適用される冗長符号化とは全く別のエラーチェックデータが符号語ヘッダには含まれる。かかるエラーチェックデータは、読み込み操作中にヘッダおよびステータスデータが正常に読み戻されていることを確認するために用いられる。
【0044】図4は、既述の符号語ヘッダデータの記憶に割り当てられる32バイトのデータをより詳細に例示する模式図である。バイト480〜489は、データセット中の符号語対の論理位置に関するデータを含む符号語対ヘッダデータを記憶するために用いられる。表1は、より詳細にCCPヘッダデータ400の構成を例示する表である。
【0045】
【表1】

【0046】最適な態様では、符号語識別子領域は一意にデータセット中の符号語対を識別する。符号語識別子領域は、好ましくは以下の4つの下位領域を含む。
【0047】・ ビット0〜ビット9は、整数番号0〜1023を表し、図1に例示されるようにデータセット中の符号語対の位置を識別するために用いられる。
【0048】・ ビット10は、0にセットされる。
【0049】・ ビット11は、ユーザデータ、C1またはC2冗長コーディングデータを含む符号語対のために0にセットされる。
【0050】・ ビット12〜15は、データ記憶媒体上におけるデータの絶対的な位置を識別する番号の4つの最小桁のビットを格納するために用いられる。記憶装置は読み込み操作に追随するためにデータセット1つ分よりも多くの内容を記憶できるだけの十分な容量を有するであろうから、記憶装置の中の複数のデータセットのうちのいずれに符号語対が対応しているかを識別できるようになることが必要である。各々のデータセットにはデータ記憶媒体上における一意なデータセット番号が付されている一方、最適な態様においては、符号語識別子の12〜15のビットは、データセット番号の4つの最小桁ビットを含むだけである。したがって、記憶装置内の異なるデータセットを16個を上限として判別することが可能である。
【0051】図5は、図4のCCPヘッダデータ領域400内のバイトの割り当てをより詳細に例示する模式図である。符号語識別子バイトは、バイト480およびバイト481である。符号語ヘッダ400がデータ記憶媒体から正常に読み込まれたかをチェックするために使われる冗長データは、バイト488およびバイト489に記憶される。
【0052】既述のデータ記憶媒体から少なくとも一つの冗長符号化されたデータセットを読み込む読み込み操作中には、個々の符号語対はデータ記憶媒体から読み出され、記憶装置に記憶される前にチェックされる。チェックには、ヘッダ領域内に含まれたデータが読み込み操作中に正常に回復されたことを確認するために、CCPヘッダデータ400内に符号化された冗長コーディングデータを使用する過程が含まれる。
【0053】図6は、最適な態様におけるデータ記憶装置の操作の通常モードでの読み込み操作中における、少なくとも1つのデータセットを構成する符号語対の回復に含まれるステップを模式的に例示する。ステップ600では、読み込み操作中に少なくとも1つの符号語対(CCP)がデータ記憶媒体から読み込まれる。読み込み操作は、書き込まれたデータのトラックを含むデータ記憶媒体をデータ記憶装置の読み込みヘッドを通過させて通すことを含んでいる。ステップ610では、CCPヘッダデータ400のバイト488〜489に含まれているヘッダパリティデータがチェックされ、ヘッダが正常にデータ記憶媒体から回復されており、それゆえ対応する符号語対が正常に識別されているであろうことが確認される。好ましくは、ヘッダパリティデータとして理解されるヘッダ冗長データは、リード・ソロモン冗長符号化アルゴリズムを使うことによって生成される。回復された符号語対に関するデータがデータ記憶媒体から正常に読み込まれたなら、ステップ620において、符号語対のデータセット内における論理位置を探し出す、符号語対識別子として理解される符号語対指名がCCPヘッダデータ400から回復される。好ましくは、符号語対指名は0〜1023の範囲内の整数である。
【0054】ステップ630では、第1の冗長復号化アルゴリズムが、データ記憶媒体上にて読み込みが成功したC1冗長符号化された符号語対に適用される。C1冗長符号化としても理解される個々の符号語対の冗長符号化は、破損さもなければ異常に読み込まれた、対応するそれぞれの符号語対の中のデータのバイトを訂正するために用いられる。CCPデータヘッダ400が正常に回復された各々の符号語対は、ステップ640においてバッファメモリに書き込まれる。
【0055】さらに、バッファメモリとは区別されるかまたはバッファメモリの1つまたは複数の部分を構成する、データ記憶装置内のメモリの領域は、C1符号語対が読み込まれていることと、C1冗長復号化アルゴリズムによって訂正されたデータの破損したバイトの数とを示すステータスデータを記憶するように構成されている。ステップ650においては、1つのデータセットを構成する複数の符号語対のうちの最後の符号語対が識別され、バッファメモリに記憶されているデータの復号化が続行される。好ましくは、冗長符号化されたデータの復号化は、ROMまたはRAMであろう記憶装置に記憶される指示の組み合わせに従って動作するプロセッサによってなされる。
【0056】ステップ660では、第2の冗長復号化アルゴリズムがメモリバッファ内に記憶されたデータセットに適用される。C2冗長符号化は、図2に例示されるように54バイトのユーザデータまたはC1冗長データを含む各々のカラムに適用される。図2に例示されるサブデータセットの各々のカラムは、末尾に付加される、対応するそれぞれの10バイトのC2冗長コーディングデータを有する。
【0057】符号化されたサブデータセットのC2冗長復号化の最中には、C2冗長符号化するデータのバイトは、データセットを構成する複数のサブデータセットのそれぞれの各々対応するカラムの中の、失われたまたは破損したデータのバイトを再び作成するために用いられる。カラムの中の失われたまたは破損したデータのバイト数が、C2冗長データを用いることによって回復が可能であるバイト数よりも多い場合には、失われた符号語対を含むサブデータセット全体は、完全であるとは判断されない。
【0058】データセットを構成する複数のサブデータセットのうちの各々のサブデータセットが完全な場合には、ステップ670において、C1およびC2訂正された完全なデータセットはユーザに渡され、図6に例示されるステップ600からステップ660全体がデータ記憶媒体に記憶されている次のデータセットに対して繰り返される。しかしながら、データセットを構成する複数のサブデータセットのうちの少なくとも1つでも、C2冗長復号化アルゴリズムおよび対応するそれぞれのC2冗長コーディングデータを用いることによって回復可能であるよりも多くの符号語対が破損または失われている場合には、ステップ680において、データセットから失われている符号語対を再度読み出すために回復アルゴリズムが呼び出される。
【0059】図7は、データ記憶媒体から読み出された、破損されているかさもなくば不完全な符号語対を回復させるための回復アルゴリズムを模式的に例示する。もし、最初の読み込み操作中に、たとえば既述のC1およびC2誤り訂正冗長符号化アルゴリズムを用いて訂正可能であるよりも多くの符号語対が失われているかまたは不完全であるがゆえに、完全なデータセットを回復させることが不可能な場合には、ステップ700において、ハードウエアまたはROMのようなメモリ中に保持されたシステムソフトウエアとして実装されているコントローラから、再読み込みされるべきデータセットの始点またはデータセットの終点に、データ記憶媒体に接触している読み込みヘッドを再配置するための指示が出される。好ましくは、読み込みヘッドを通過したデータ記憶媒体の正方向または逆方向のパス(pass)に沿ってデータセットは再読み込みされる。
【0060】読み込みヘッドは、論理データセットがデータ記憶媒体に記憶されている態様に従って、論理データセットの第1および第2の端部の間を横切る。好ましくは、データ記憶媒体は磁気テープデータ記憶媒体である。しかしながら、当業者には、本発明が磁気テープデータ記憶媒体を含むデータ記憶装置に限定されるものではないことが理解されるであろう。
【0061】ステップ700では、符号語対がデータ記憶媒体から再読み込みされる。ステップ710では、最初の読み込み操作で読み込まれバッファメモリに記憶されている符号語対が、バッファメモリ中の論理的に別個の位置に記憶された符号語対ステータスバイトにアクセスすることによってチェックされる。
【0062】再読み込み操作の最中には、符号語対がデータ記憶媒体から読み込まれ、CCPヘッダデータに記憶されたヘッダ情報が回復される。ステップ720では、符号語対が回復されたか否かおよびC1復号化アルゴリズムを用いることによって訂正された誤っていたバイトの数を、ステータスデータが示す。符号語対をC1冗長復号化する最中に訂正されたバイトの数は、C1冗長復号化質基準(quality metrics,品質距離)として理解される。
【0063】再読み込み操作中にデータ記憶媒体から読み込まれた符号語対が先の読み込み操作によってバッファに記憶された同じ符号語対よりも間違ったバイトが少ないと識別された場合には、符号語対の最も新しいバージョンがバッファメモリ中の先のバージョン上に上書きされる。同様に、符号語対が再読み込み操作中にデータ記憶媒体から読み込まれ既述のようにC1復号化アルゴリズムを用いて復号され、かつ、同じ符号語識別子を有する対応する符号語対が以前の読み込み操作中に回復されない場合には、復号化された符号語対は、それぞれの符号語識別子によって決定される位置へと、バッファメモリに書き込まれる。このようにして、最初の読み込み操作中に破損さもなくば失われたC1符号語対は、引き続き、再読み込み中に正常に復号されたバージョンの同じ符号語対が上書きされる。
【0064】ステップ730では、データセット中の正常にC2復号化されたサブデータセットの論理的な位置は、サブデータセットマスクとして理解されるメモリの領域内に記憶される。サブデータセットマスク内に記憶されたそれらのサブデータセットは、引き続く再読み込み操作中に維持され、上書きはされない。ステップ740では、再読み込み操作が完了した後に、C2冗長符号化が繰り返される。
【0065】もしステップ750で、図2で例示されるサブデータセットの単一のカラム内のデータの破損されたバイト数がC2冗長符号化アルゴリズムによって回復できる破損されたバイトの最大限の数よりも小さく、かつデータセットを構成する総てのサブデータセットが各々のサブデータセットの中の符号化された冗長データから正常に回復されうるという理由によってデータセット全体が回復可能である場合には、ステップ760で、データ記憶装置は通常の読み込み操作に復帰し、次のデータセットの読み込みを開始する。もし、データセットを構成する複数のサブデータセット総てをC2復号化アルゴリズムによって回復可能とするには破損されていない符号語ペアが不十分である場合には、最適な態様においては、ステップ700および引き続くステップが繰り返される。
【0066】このようにして、データセットに対して再読み込み操作が繰り返されることによって、C2冗長復号化アルゴリズムが正常に機能することができる時点、すなわち回復アルゴリズムが終了する時点まで正常に読み込まれた符号語対を維持している間に、正常に読み込まれたバージョンの同じ符号語対が、より多くの破損された符号語対上に累進的に上書きされる。そして、完全なデータセットがユーザに渡され、読み込み操作は次のデータセットに取り掛かる。
【0067】図8は、本実施の形態に従う、バッファメモリ内に正常に読み込まれたデータを維持するように構成されうるデータ記憶装置の構成を例示する模式図である。たとえばデータ記憶媒体800は、たとえばコンピュータのような第1の装置からのユーザデータを記憶するための書き込み操作の最中に2段階の冗長コーディングデータに基づいて符号化された符号語対をバックアップ中に格納するように構成されうる磁気テープデータ記憶媒体かもしれない。
【0068】データ記憶装置は、好ましくはデータ記憶媒体800に非常に近接して位置付けられている読み込みヘッド機構810を用いる読み込み操作および再読み込み操作中にデータ記憶媒体から符号語対を読み込むように構成することも好ましい。
【0069】データ記憶媒体800から読み込まれた符号語対は、符号語クワッドリーダ(codeword quad(CCQ) reader)820として理解される読み込み装置によって処理される。ここで、符号語クワッドという言葉は、符号語対の連結された対(concatenated pair)のことをいう。符号語クワッドリーダ820は、データ記憶媒体から読み込まれた符号語対を検知するとともにCCPヘッダデータ400を回復するように設計することができる。読み込み操作または再読み込み操作中に、正常に回復されたCCPヘッダデータ400を有する符号語対は第1の冗長復号化手段830に送られる。第1の冗長復号化手段830は、好ましくは、既述のようにC1誤り訂正冗長符号化アルゴリズムを用いて符号化された符号語対を復号するように設計される。
【0070】回復されたヘッダデータ400は、読み込みチェインコントローラ840に送られる。もし、読み込みチェインコントローラ840にヘッダデータが送られたC1符号語対が正常に復号された場合には、読み込みチェインコントローラ840はC1訂正ブロック830に、バッファメモリ880に回復されたC1符号語ペアを記憶するよう指示を出す。読み込みチェインコントローラ840は、読み込み操作または引き続く再読み込み操作中にテープ800から読み込まれた回復後の符号語対から完全なデータセットを構築することを試みるように構成されている。バッファメモリ880中の正常に回復された符号語データの位置は、対応するそれぞれの符号語対ヘッダデータ400の中に記憶されたデータセット番号および符号語識別子データによって決定される。
【0071】さらに、読み込みチェインコントローラ840は、CCPステータスフラグ850として理解されるメモリの他の領域にアクセスする。CCPステータスフラグ850は、対応するそれぞれの符号語対がテープから正常に読み込まれておりC1復号化されているか否かを示す、データセットを構成する複数の符号語対のうちの各々の符号語対のための対応するそれぞれのデータを記憶する。読み込み操作または再読み込み操作中に、読み込みチェインコントローラ840はデータセット中の各々の符号語対をチェックする。データセット中の総ての符号語がデータ記憶媒体800から読み出されたときには、読み込みチェインコントローラ840は読み込みコントローラ860に、単一のデータセットを構成する総ての符号語対が、個々の符号語対が正常にC1復号化されたか否かを問わず読み込まれたことを知らせる。
【0072】データセットの終点に到達した知らせを受け取ると、読み込みコントローラ860はC2訂正ブロック870にバッファメモリ880に記憶されている符号語対に対してC2訂正を行うことを試みるよう指示する。C2訂正ブロック870がバッファメモリ880の内容に対してC2冗長復号化の実行を試みた後に、C2訂正ブロック870は読み込みコントローラ860に、データセットを構成する16のサブデータセットの各々が正常にC2復号化されたか否かを知らせる。もし各々のサブデータセットがC2訂正に成功した場合には、ユーザに送られる前に、データは更なる処理のために送信される。
【0073】しかしながら、もしサブデータセットのうちの少なくとも1つでもC2訂正に失敗した場合には、読み込みコントローラ860はデータ記憶装置駆動機構に、目下処理されているデータセットを含むデータ記憶媒体800の領域を再度読み込むことを指示する。読み込みコントローラ860から駆動機構への指示は、読み込みヘッド810がデータセットの始点に位置するように、読み込みヘッド810を基準にしてデータ記憶媒体800を再配置する指示を含んでも良い。また、読み込みコントローラ860から駆動機構への指示は、バッファメモリ880に目下記憶されているデータセットが読まれた位置まで逆方向にテープを読むことを開始させる指示を含んでも良い。
【0074】C2訂正ブロック870から読み込みコントローラ860に与えられた、少なくとも一つのサブデータセットがC2訂正に失敗した旨の指示に呼応して、読み込みコントローラ860は最適なモードに沿った回復アルゴリズムを呼び出す。
【0075】図9は、以前にすでに読み込まれているデータセットの読み込みの再試行に含まれる処理ステップを模式的に例示する。データセットを読み込む以前の読み込み操作においては、既述のように第1および第2の冗長復号化アルゴリズムを用いる復号化が成功したサブデータセットは、サブデータセットマスクによって示される。
【0076】読み込み再試行操作として理解される再読み込み操作中のデータ回復アルゴリズムを使用する際に含まれる高度のステップは、以下に記載される通りである。
【0077】・データセットは通常の読み込み操作中に読み込まれ、既述のように、CCPヘッドおよびステータス情報が回復され、C1およびC2復号化が試みられる。もしデータセットを構成するサブデータセットが少なくとも1つでもC2復号化に失敗したら、最適な態様に従って、再読み込み操作が開始される。
【0078】・以前に読み込まれたデータセットが再び読み込まれる再読み込み操作が開始される。再読み込み操作は、バッファメモリ880に記憶されている複製がちょうどC2復号化に失敗したデータ記憶媒体上のデータセットに限って行われる。バッファメモリ880に同時に記憶されている他のデータセットは、再読み込みの際に再び読み込まれることはない。再読み込み操作中には、サブデータセットの中に含まれており以前の読み込み操作において読み込まれC2冗長復号化に失敗した、異常に読み込まれた符号語対をバッファメモリ880内にてオーバレイするように、ハードウエアおよびソフトウエアがセットアップされる。
【0079】・データセットの再読み込みと、以前の読み込み操作から得られた異常に読み込まれた符号語対のオーバレイとを行うというこれらのステップは、C2冗長復号化アルゴリズムを用いることによってデータセットに含まれる総てのサブデータセットが訂正可能となるまで繰り返される。再読み込みおよびオーバレイという操作は、データセット中の総てのサブデータセットが正常に復号化されるまで、または好ましくは、任意のデータセットに対して予め決定された回数分の再読み込み操作が行われた後に異なる回復アルゴリズムが呼び出されるまで、無期限に続く。
【0080】図10は、図8に例示される装置の下位要素が再読み込み操作中に行う一連の操作を例示する模式図である。矢印は、或る下位要素から他の下位要素へと送られる指示の方向を示す。また、その指示が送られる順番は、各々の操作の上に、( )付きの番号で表されている。もし少なくともひとつでもサブデータセットがC2訂正に失敗すると、読み込みコントローラ860はデフォーマット再試行要求を読み込みチェインコントローラ840に送る。
【0081】デフォーマット再試行中には、C2冗長復号化を用いることによって復号化が成功したデータセットは、バッファメモリ880において維持される。そして、再読み込み操作中には、維持されたサブデータセットの符号語対は、全く上書きされない。
【0082】サブデータマスクは、データセット中の各々のサブデータセットの復号化がC2冗長復号化アルゴリズムを用いることによって成功したかどうか示すデータを記憶するランダムアクセスメモリの中の一組の記憶位置である。再読み込み操作中には、読み込みチェインコントローラ840はC1復号化された符号語対をバッファメモリ880に記憶するとともに、サブデータセットマスクによって示されるように以前にC2復号化が成功したサブデータセット中には再読み込みされた符号語対が含まれないという制限下で、対応するそれぞれの符号語対の古いバージョンを上書きする。以前にC2冗長訂正に失敗したサブデータセットを完成するのに必要である全ての符号語対が再読み込みされた場合には、読み込みチェインコントローラ840は、読み込みコントローラ860にデフォーマット完了の指示を与える。読み込みコントローラ860は、C2ブロックに、C2訂正に以前に失敗したバッファメモリ880中のサブデータセットにC2訂正を試みるよう指示する。もしC2訂正が再びサブデータセットについて失敗した場合には、読み込みコントローラ860によってエラーマップが作成され、読み込みチェインコントローラ840に新たなデフォーマット再試行指示が与えられる。




 

 


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