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発明の名称 メモリ制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−154906(P2001−154906A)
公開日 平成13年6月8日(2001.6.8)
出願番号 特願平11−337824
出願日 平成11年11月29日(1999.11.29)
代理人 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【テーマコード(参考)】
5B018
5B058
5B060
5C073
【Fターム(参考)】
5B018 HA03 MA24 NA03 
5B058 CA26 KA06 KA08 YA18
5B060 CA17 CB00
5C073 AA03 AB11 BA06 BB07
発明者 江口 政史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 寿命のある第1メモリと、寿命のない第2メモリと、データを第1メモリに記憶させる場合には、データを第2メモリに記憶させた後、第2メモリに記憶させたデータを第1メモリに記憶させる制御手段とを備えたメモリ制御装置。
【請求項2】 請求項1に記載のメモリ制御装置において、制御手段は、第2メモリに記憶させたデータが確定した後、第2メモリに記憶させたデータを第1メモリに記憶させるメモリ制御装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のメモリ制御装置において、制御手段は、データを第1メモリに記憶させる場合には、第2メモリにおけるデータの更新を管理するフラグに基づいて、第2メモリに記憶させたデータを第1メモリに記憶させるメモリ制御装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばファクシミリ装置等に装備されるメモリ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置においては、装置の電源が停電等で切断された場合であっても、受信画データを消失することがないようにするため、受信画データをバックアップされた画像メモリに記憶させる構成が主流である。また、例えば短縮番号、発信元情報等のユーザに依存するデータは、不揮発性メモリ、例えばSRAM(StaticRAM)に記憶させる構成が主流である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファクシミリ装置自体の小型化に伴って、画像メモリをバックアップするバックアップ電源自体も小型化されつつある。このため、画像メモリに記憶された受信画データは、所定時間だけバックアップされるのみである。換言すれば、受信画データのバックアップ時間は、バックアップ電源の容量に依存していた。
【0004】一方、近年の技術進歩に伴って、大容量の不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリ(EEPROM)が安価に提供されつつある。しかも、カード型メモリにあっては、可搬性に優れているため、特にノート型パソコンやデジタルカメラ等に代表されるような分野においては、カード型メモリが急速に普及がしつつある。
【0005】ところが、不揮発性メモリであっても、フラッシュメモリのように寿命があるものもある。このため、寿命のあるメモリに所定回数(例えば20万回程度)以上データの書き込み動作を実行させても、それ以上データの書き込み動作が実行できない。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、寿命のあるメモリの延命を図ることが可能なメモリ制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、寿命のある第1メモリと、寿命のない第2メモリと、データを第1メモリに記憶させる場合には、データを第2メモリに記憶させた後、第2メモリに記憶させたデータを第1メモリに記憶させる制御手段とを備えた。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のメモリ制御装置において、制御手段は、第2メモリに記憶させたデータが確定した後、第2メモリに記憶させたデータを第1メモリに記憶させる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のメモリ制御装置において、制御手段は、データを第1メモリに記憶させる場合には、第2メモリにおけるデータの更新を管理するフラグに基づいて、第2メモリに記憶させたデータを第1メモリに記憶させる。
【0010】なお、以下に述べる発明の実施の形態において、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に記載の「メモリ制御装置」はファクシミリ装置1に相当し、同じく「第1メモリ」はPCカード型メモリ23に相当し、同じく「第2メモリ」は画像メモリ18に相当し、同じく「制御手段」はMPU11、ROM12、及びRAM13に相当する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るメモリ制御装置をファクシミリ装置に具体化した一実施形態を図面を用いて説明する。
【0012】図1に示すように、ファクシミリ装置1は、MPU11、ROM12、RAM13、読取部14、記録部15、操作部16、表示部17、画像メモリ18、コーデック19、モデム20、NCU21、PCカード用インターフェース22、PCカード型メモリ23、オプションボードスロット部24から構成されるとともに、各部11〜22,24がバス25を介してそれぞれ接続されている。
【0013】MPU11は、ファクシミリ装置1を構成する各部を制御する。ROM12は、ファクシミリ装置1を制御するためのプログラムを記憶する。RAM13は、不揮発性メモリ(例えばSRAM)で構成され、ファクシミリ装置1の送受信に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0014】読取部14は、原稿上の画像データを読み取って、白黒2値のイメージデータを出力する。記録部15は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画データの記録動作やコピー動作において、受信された画データ或いは読取部14にて読み取られた原稿の画データを記録紙上に記録する。
【0015】操作部16は、電話番号を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)16a、短縮番号の登録又は短縮番号から発信するための短縮キー16b、予め登録した電話番号又はFAX番号をワンタッチで指定するためのワンタッチキー16c、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー16d、「通信(FAX)」動作又は「コピー」動作を設定するための通信/コピーキー16e等の各種操作キーを備えている。LCD等よりなる表示部17は、ファクシミリ装置1の動作状態等の各種情報の表示を行う。
【0016】画像メモリ18は、揮発性メモリ、例えばDRAM(Dynamic RAM)またはSDRAM(Synchronous DRAM)で構成され、受信画データや読取部14で読み取られて2値化され、コーデック19でMMR方式に従って符号化された画データを一時的に記憶する。また、画像メモリ18は、セクタ単位でデータが更新されたか否かを管理するためのフラグ18aを備えている。
【0017】コーデック19は、読取部14にて読み取られた画データを送信のためにMH,MR,MMR方式等に従って符号化(エンコード)する。また、コーデック19は、受信画データを復号(デコード)する。
【0018】モデム20は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順及びV.17,V.27ter,V.29等に従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU21は、電話回線Lの閉結及び開放を行うとともに、相手先のFAX番号に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出する機能等を備えている。
【0019】PCカード用インターフェース22は、MPU11からの制御信号に基づいて、PCカードアダプタ22aを介してPCカード型メモリ23にアクセスする。PCカード型メモリ23は、「PC Card Standard」に準拠し、例えばフラッシュメモリ(EEPROM)で構成されている。そして、PCカード型メモリ23は、通信ログや送受信画データ等の送受信に関するデータと、短縮番号や発信元情報等のユーザに依存するデータを記憶する。
【0020】オプションボードスロット部24には、通信ネットワークに接続するためのオプションボードが装備される。そして、このオプションボードが装備された場合には、通信ネットワークを介して他の通信装置、例えばパソコン等との間で通信を行うことができる。
【0021】次に、ファクシミリ装置1における動作に伴って、PCカード型メモリ23にアクセスするときの動作について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作はROM12に記憶されたプログラムに基づき、MPU11の制御により実行される。以下、ファクシミリ装置1の動作について同じ。
【0022】図2に示すように、ステップS1においては、ディレクトリエントリ(ファイル情報)が画像メモリ18に書き込まれる。具体的なディレクトリエントリとしては、ファイル名、拡張子、属性、更新日時、先頭クラスタ番号、ファイルサイズ等である。なお、ファイルが新規作成の場合には、ファイルサイズが不明であるため、ファイルサイズとして「0」を書き込む。
【0023】ステップS2においては、1クラスタ分のデータが画像メモリ18に書き込まれる。ステップS3においては、画像メモリ18のFAT(File Allocation Table)が更新される。
【0024】ステップS4においては、すべてのデータの書き込みが終了したか否かが判断される。そして、すべてのデータの書き込みが終了した場合は、ステップS5に移行する。一方、すべてのデータの書き込みが終了していない場合は、ステップS2に戻る。すなわち、ステップS2〜S4では、すべてのデータが画像メモリ18に書き込まれるまで、1クラスタ分のデータが画像メモリ18に書き込まれる毎に、FATの更新が行われる。
【0025】ステップS5においては、ディレクトリエントリ(ファイル情報)が更新されて、画像メモリ18に上書きされる。具体的には、確定したファイルサイズが更新される。
【0026】ステップS6においては、画像メモリ18に記憶されたデータが、PCカード型メモリ23に書き込まれる。なお、このときファイルが新規作成ではなく、データを更新する場合には、フラグ18aに基づいて、画像メモリ18に記憶されたデータが、PCカード型メモリ23に書き込まれる。つまり、フラグ18aに基づいて、セクタ単位で更新されている画像メモリ18のデータのみがPCカード型メモリ23に書き込まれる。このため、画像メモリ18からPCカード型メモリ23への書き込み回数が低減される。
【0027】以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)PCカード型メモリ23へのアクセスは、画像メモリ18におけるデータの更新が確定した後で行われている。このため、PCカード型メモリ23へのアクセス回数(書き込み動作の回数)が低減される。従って、寿命あるPCカード型メモリ23の延命を図ることができる。
【0028】(2)しかも、画像メモリ18からPCカード型メモリ23にデータが書き込まれた後であっても、画像メモリ18にはデータが記憶された状態で残っている。このため、PCカード型メモリ23の寿命となった場合であっても、新たなPCカード型メモリ23に交換すれば、その新たなPCカード型メモリ23にデータを書き込むことができる。
【0029】(3)加えて、大企業等で同一部署に複数台のファクシミリ装置1が導入された場合には、先ず1台目のファクシミリ装置1の設定項目(例えば短縮番号、発信元情報等のユーザに依存するデータ等)の登録を行う。そして、その設定項目のデータを、例えばPCカード型メモリ23に書き込む。その後、設定項目が書き込まれたPCカード型メモリ23を用いれば、他のファクシミリ装置1の設定項目の登録を容易に行うことができる。
【0030】なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・画像メモリ18は、バックアップ電源に接続された画像メモリ18であっても良い。
【0031】・また、画像メモリ18は、DDR(Double Data Rate)SDRAMであっても良い。
・フラッシュメモリで構成されるPCカード型メモリ23に代えて、メモリ(例えば不揮発性メモリ)を搭載したICカード等の可搬型記録媒体でも良い。
【0032】さらに、上記各実施形態等より把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
〔1〕データの書き込み回数に制限のある第1メモリと、データの書き込み回数に制限のない第2メモリと、データを第1メモリに記憶させる場合には、データを第2メモリに記憶させた後、第2メモリに記憶させたデータを第1メモリに記憶させる制御手段とを備えたメモリ制御装置。
【0033】このように構成すれば、データの書き込み回数に制限のある第1メモリの延命を図ることができる。
〔2〕請求項1〜請求項3、前記〔1〕のいずれか1項に記載のメモリ制御装置において、データは、ファイルの管理情報であるメモリ制御装置。
【0034】このように構成すれば、ファイルの管理情報へのアクセスが低減されるため、第1メモリの延命を図ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明によれば、寿命のある第1メモリの延命を図ることができる。




 

 


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