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発明の名称 情報処理装置及び記録媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−109562(P2001−109562A)
公開日 平成13年4月20日(2001.4.20)
出願番号 特願平11−284916
出願日 平成11年10月5日(1999.10.5)
代理人 【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
【テーマコード(参考)】
5B020
5B085
【Fターム(参考)】
5B020 GG52 GG56 
5B085 AE15 AE23
発明者 久保 博 / 村上 恭通
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 情報を入力するために操作される入力部と、該入力部が操作される際の操作パターンを記憶している記憶部とを備え、前記入力部が操作された場合、該操作された際の操作パターンと前記記憶部が記憶している操作パターンとを照合し、照合の結果に基づいて、使用を禁止すべくなしてあることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】 前記記憶部に特定の入力情報を記憶させ、前記照合の結果、両操作パターンが非類似であると判定した場合、任意の入力情報の入力を前記入力部にて受け付け、受け付けた入力情報と前記記憶部に記憶している入力情報とを比較し、比較により両入力情報が非類似であると判定したとき、使用を禁止すべくなしてあることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】 情報を入力するために操作される入力部を備えたコンピュータに、前記入力部が操作される際の操作パターンを記憶させ、前記入力部が操作された際の操作パターンと前記記憶した操作パターンとを照合させ、照合の結果に基づいて、使用を禁止させるプログラムコード手段を有するプログラムが記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用を禁止する使用禁止機能を有している情報処理装置、及びコンピュータをその情報処理装置として機能させる為のコンピュータプログラムが記録されている記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等に代表される情報処理装置の普及に伴って、これらの装置を不正に利用することにより発生する被害が増大している。例えば、機密性の高い情報を記憶している情報処理装置を、その装置を使用する権限のない者が不正に使用することによって、これらの情報を取得し悪用するような場合がある。
【0003】このような被害を回避するために、特定の文字列であるパスワードを用いた使用者の認証が広く行われている。従来のパスワードによる使用者認証を行う情報処理装置では、使用者がその情報処理装置を使用する前に、まずパスワードの入力を要求する。そして、入力されたパスワードと予め記憶しているパスワードとの照合を行い、その結果その情報処理装置を使用する権限を有している正当な使用者であることが確認できた場合にのみ、その使用者が使用できるように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したようなパスワードを用いて使用者の認証を行う従来の情報処理装置においては、その情報処理装置の使用を開始する都度利用者はパスワードを入力しなければならない。したがって、急用の場合であって、使用者がすぐに情報処理装置を使用したいときでも、パスワードを入力しなければ使用することができなかった。
【0005】また、使用者がパスワードを入力することによって認証を受けて情報処理装置を使用している場合に、その場を離れる必要が生じたときは、その使用者は一旦情報処理装置の使用を中止し、その後その使用を再開する際に再度パスワードを入力して認証を受けなければならなかった。このように従来のパスワードによる使用者認証機能を有した情報処理装置は、利用者にとって利便性が悪いという問題があった。
【0006】さらに、キーボードを操作して文字列を入力する場合の入力速度、特に入力頻度の高い特定の文字列を入力する場合の入力速度は、使用者によって大きく異なる。またマウスを操作して何らかの指示を情報処理装置に与える場合、そのマウスのポインタの移動する速度及びポインタが形成する軌跡は、同様にして使用者によって大きく異なる。したがってこれら文字列の入力の入力速度、マウスのポインタの移動する速度及びポインタが形成する軌跡等の、キーボード又はマウスが操作されたときに形成される操作パターンによって、使用者を特定することができる。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、使用を開始する際は使用者の認証を行わずに使用を承認し、使用者が使用している最中に、使用者が入力装置を操作するときに形成される操作パターンに基づいて使用者が使用する権限を有する者ではないと判断した場合に、使用を禁止することができる情報処理装置、及びコンピュータをその情報処理装置として機能させる為のコンピュータプログラムが記録されている記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】また本発明の他の目的は、使用者の認証のために利用する入力装置が、キーボード及びマウス等の一般的に普及している入力装置であるので、特別な装置を用意する必要がなく、安価に構成することができる情報処理装置及び記録媒体の提供にある。
【0009】また本発明の他の目的は、使用者が入力装置を操作する際に形成される操作パターンを用いた認証に失敗した場合は、パスワード等の入力情報を用いた認証を行うことによって、使用者が怪我をしている等の原因により通常とは異なる操作パターンが形成された場合であっても、正当な権限を有する使用者であれば使用することができる情報処理装置及び記録媒体の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る情報処理装置は、情報を入力するために操作される入力部と、該入力部が操作される際の操作パターンを記憶している記憶部とを備え、前記入力部が操作された場合、該操作された際の操作パターンと前記記憶部が記憶している操作パターンとを照合し、照合の結果に基づいて、使用を禁止すべくなしてあることを特徴とする。
【0011】第2発明に係る情報処理装置は、第1発明に係る情報処理装置において、前記記憶部に特定の入力情報を記憶させ、前記照合の結果、両操作パターンが非類似であると判定した場合、任意の入力情報の入力を前記入力部にて受け付け、受け付けた入力情報と前記記憶部に記憶している入力情報とを比較し、比較により両入力情報が非類似であると判定したとき、使用を禁止すべくなしてあることを特徴とする。
【0012】第3発明に係る記録媒体は、情報を入力するために操作される入力部を備えたコンピュータに、前記入力部が操作される際の操作パターンを記憶させ、前記入力部が操作された際の操作パターンと前記記憶した操作パターンとを照合させ、照合の結果に基づいて、使用を禁止させるプログラムコード手段を有するプログラムが記録してあることを特徴とする。
【0013】第1発明及び第3発明による場合、情報処理装置は、情報を入力するために操作される入力部と、この入力部が操作される際の操作パターンを記憶している記憶部とを備えている。そして、入力部が操作された場合に形成された操作パターンと、記憶部に記憶している操作パターンとを照合する。この照合の結果、入力部が操作された際に形成された操作パターンと記憶部が記憶している操作パターンとが非類似であると判定された場合、この情報処理装置の使用を禁止する。
【0014】キーボードを用いて文字を入力する場合の入力速度、並びにマウスを用いて何らかの指示を入力する場合のマウスのポインタが移動する速度及びポインタが形成する軌跡等の、キーボード又はマウスが操作されたときに形成される操作パターンは、使用者によって異なるものであり、これを利用して使用者の認証を行うことができる。したがって、上述したように、正当な権限を持つ使用者が入力装置であるキーボード及びマウスを操作するときに形成される操作パターンを予め記憶部に記憶しておき、情報処理装置を使用している最中に、形成される操作パターンと、記憶部が記憶している操作パターンとの照合を行い、これらの操作パターンが一致した場合にのみ引続き使用できるようにすることによって、不正な使用を防止することができる。
【0015】またこのようなキーボード及びマウス等の入力装置は一般的に普及しているので、これらの入力装置を備えた情報処理装置は安価に構成することができる。
【0016】第2発明による場合、情報を入力するために操作される入力部と、この入力部が操作される際の操作パターン及び特定の入力情報を記憶している記憶部とを備えている。そして、入力部が操作された場合に形成された操作パターンと、記憶部に記憶している操作パターンとを照合する。この照合の結果、入力部が操作された際に形成された操作パターンと記憶部が記憶している操作パターンとが非類似であると判定された場合、任意の入力情報を受け付ける。そして受け付けた入力情報と、記憶部が記憶している入力情報とを比較する。この比較の結果、入力部が受け付けた入力情報と記憶部が記憶している入力情報とが一致していないと判定された場合、この情報処理装置の使用を禁止する。
【0017】このように、入力部の操作時に形成された操作パターンと記憶部が記憶している操作パターンとが非類似である場合は、使用者から入力情報を受け付ける。ここで入力情報とは、パスワ─ド,使用者識別子,虹彩,指紋及び声紋等の使用者を識別することができる情報をいう。そして使用者から受け付けた入力情報と記憶部が記憶している入力情報との比較を行う。この比較の結果、入力部が受け付けた入力情報と記憶部が記憶している入力情報とが類似した場合にのみ引続き使用できるようにすることによって、不正な使用を防止することができる。
【0018】したがって、例えば使用者が手に怪我をしている等特別な事情がある場合に、通常とは異なる操作パターンが形成される可能性があるが、このような場合に使用を禁止することとすると使用者にとって不都合であるので、このような場合にはパスワード等の入力情報を用いた認証を行う。これにより操作時に形成された操作パターンと記憶部が記憶している操作パターンとの照合で非類似であると判定された場合であっても、正当な権限を持つ使用者であれば使用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して詳述する。図1は、本発明に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は本発明に係る情報処理装置として用いるコンピュータを示しており、コンピュータ1はCPU11を有し、該CPU11に対して、CPU11において発生するデータを記憶するRAM12、本発明のプログラムが記録されているCD−ROM又はフレキシブルディスク等の可搬型記録媒体20から本発明に係る情報処理装置のプログラムを読み取るCD−ROMドライブ又はフレキシブルディスクドライブ等からなる外部記憶装置13、外部記憶装置13により読み取った本発明のプログラムを格納するハードディスク14、キーボード15、マウス16、入出力画面を表示するディスプレイ17、及び外部と通信を行うための通信インタフェース18が接続されている。
【0020】コンピュータ1は、通信インタフェース18により通信回線30に接続されている。さらに通信回線30はルータ等の接続装置31によりインターネット等の外部ネットワーク回線32に接続されている。
【0021】本発明に係る情報処理装置のプログラムは可搬型記録媒体20から読み取る以外にも、外部ネットワーク回線32を介して外部サーバコンピュータ33に接続し、外部サーバコンピュータ33に内蔵された前記プログラムを記録してある記録媒体34からコンピュータ1へ前記プログラムをダウンロードすることによりハードディスク14に格納し、格納されたプログラムをCPU11がRAM12にロードすることによって、コンピュータ1は本発明の情報処理装置として機能する。
【0022】このようにして本発明の情報処理装置として機能するコンピュータ1は、後述する本発明に係る情報処理装置における処理手順を実施することができる。
【0023】コンピュータ1が備えているハードディスク14は、次の2つのデータベースを有している。
【0024】第1のデータベースである操作パターンDB101は、コンピュータ1を使用する権限を有する使用者がキーボード15を操作して特定の文字列を入力した場合の入力速度、並びにマウス16が使用者によって操作された場合のマウス16のポインタの移動する速度及びポインタが形成する軌跡の種類を記憶している。
【0025】図2は、操作パターンDB101に記憶されているデータのフォーマットを示す概念図である。図2において、(a)は特定の文字列を入力した場合の入力速度を表すデータのフォーマットを示している。図2(a)における文字列フィールド201には、使用者が入力する頻度の高い文字列が格納されている。ここではその文字列の例として“AND”及び“THE”が示されている。
【0026】また第1時間フィールド202には、文字列フィールド201に示されている文字列中の1文字目の文字が入力されてからと2文字目の文字が入力されるまでの時間(以下、文字入力間隔という)が格納されている。同様にして第2時間フィールド203には、文字列フィールド201に示されている文字列中の2文字目の文字と3文字目の文字との文字入力間隔が格納されている。なお、本実施の形態では、文字列フィールド201に格納されている文字列の例として“AND”及び“THE”の3文字から構成される文字列を示している。そのため第1時間フィールド202及び第2時間フィールド203のみしかないが、4文字から構成される文字列に対しては、さらに第3時間フィールドが加わることになる。以下同様にして文字列の長さに応じて第N時間(Nは自然数)フィールドが付加される。
【0027】図2において、(b)はマウスのポインタの移動する速度及びポインタの軌跡の種類を表すデータのフォーマットを示している。図2(b)における移動速度フィールド301には、使用者がマウスをクリックしてから次にクリックするまでにポインタが移動した速度が格納されている。また軌跡フィールド302には、ポインタが形成する軌跡の種類が格納されている。ここではその軌跡の例として“上カーブ”を示している。ここで“上カーブ”とは、マウスのポインタをディスプレイ17におけるある地点から他の地点へ移動させる場合に、そのマウスのポインタが上向きのカーブを描くことを表している。ポインタが形成する軌跡の種類としては、“上カーブ”の他に、ポインタが下向きのカーブを描く“下カーブ”、及びポインタが略直線を描く“直線”等がある。
【0028】また、第2のデータベースである入力情報DB102は、コンピュータ1を使用する権限を有する使用者に対して予め設定されているパスワードを記憶している。なお、本実施の形態ではパスワ─ドを用いた認証を行うために、入力情報DB102にはパスワ─ドが入力情報として記憶されているが、使用者を識別することができる情報であればよく、使用者識別子,指紋及び声紋等を入力情報としてもよい。
【0029】次に、本発明に係る情報処理装置における使用者認証処理の処理手順について説明する。なお、以下に説明する使用者認証処理は、使用者がコンピュータ1を使用している間繰り返し実行されている。
【0030】まず、キーボード15が使用者によって操作されたときに形成された操作パターンを用いた使用者認証処理の処理手順について説明する。
【0031】図3は、使用者がキーボード15を操作している際にコンピュータ1が行う使用者認証処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0032】コンピュータ1は、使用者の文字入力をキーボード1にて受け付ける(S1001)。この際、受け付けた文字をRAM12に記憶しておく。そして次の文字入力を受け付けるまでの文字入力間隔を計時するために、計時を開始する(S1002)。
【0033】次に文字入力を受け付けた場合(S1003)、ステップS1002で開始した計時を終了し、再び計時を開始する(S1004)。これにより文字入力間隔を計時することができる。この計時された文字入力間隔はRAM12に記憶する。また同様にしてステップS1003にて受け付けた文字もRAM12に記憶する。
【0034】このようにしてRAM12に記憶される文字列及び文字入力間隔を纏めて、以下、キーボード操作情報という。
【0035】ステップS1004の後、RAM12に記憶しているキーボード操作情報中の文字列が、操作パターンDB101の文字列フィールド201に格納されている特定の文字列と一致するか否かを判別する(S1005)。ここで特定の文字列と一致しなかった場合(S1005でNO)、ステップS1003に戻り、文字入力を受け付ける。以下、特定の文字列と一致するまで(S1005でYES)、ステップS1003乃至S1005を繰り返す。
【0036】そして、RAM12に記憶しているキーボード操作情報中の文字列が、特定の文字列と一致した場合(S1005でYES)、操作パターンの照合を行う(S1006)。ここで操作パターンの照合とは、RAM12に記憶しているキーボード操作情報と、操作パターンDB101に格納されているデータとの照合を意味する。
【0037】ステップS1006にて、RAM12に記憶しているキーボード操作情報と操作パターンDB101に格納されているデータとが類似していると判定した場合、すなわち操作パターンの照合に成功した場合(S1006で成功)、コンピュータ1は、使用者が正当な権限を有していると判断し、引続き使用者から文字入力を受け付けるためにステップS1003に戻る。
【0038】一方、RAM12に記憶しているキーボード操作情報と操作パターンDB101に格納されているデータとが類似していないと判定した場合、すなわち操作パターンの照合に失敗した場合(S1006で失敗)、ディスプレイ17にて「パスワードを入力して下さい」等のメッセージを表示し(S1007)、使用者に対してパスワードの入力を要求する。
【0039】そして使用者からパスワードの入力を受け付けた場合(S1008)、受け付けたパスワードと、入力情報DB102に格納されているパスワードとの比較を行う(S1009)。ここで両パスワードが一致したと判定した場合(S1009で一致)、コンピュータ1は、使用者が正当な権限を有していると判断し、引続き使用者から文字入力を受け付けるためにステップS1003に戻る。
【0040】一方、使用者から受け付けたパスワードと入力情報DB102に格納されているパスワードとが一致していないと判定した場合(S1009で不一致)、ディスプレイ17にて「使用できません」等のメッセージを表示し(S1010)、それ以降入力を受け付けないようにして、使用者がコンピュータ1を使用することを禁止する。
【0041】なお、ここではパスワードの入力の受け付けは1回のみであったが、その受け付け回数の上限値を定めておき、その上限値の範囲内でパスワードの受け付けを複数回行うようにしてもよい。
【0042】次に上述したステップS1005及びS1006について、具体例を示して詳述する。図4は、RAM12に記憶されているキーボード操作情報の例を示す概念図である。図4に示す例は、キーボード15が使用者から文字列“AND”の3文字を受け付けた場合の例である。
【0043】図4に示すとおり、RAM12には、まず最初に受け付けた文字“A”が記憶領域(1)に記憶されており、次に文字“A”を受け付けてから次の文字“N”を受け付けるまでの時間(45ミリ秒)が記憶領域(2)に記憶されている。そして記憶領域(3)には、文字“A”の次に受け付けた文字“N”が記憶されている。以下、同様にして文字“N”を受け付けてから次の文字を受け付けるまでの時間(85ミリ秒)と、文字“N”の次に受け付けた文字“D”とが、記憶領域(4)と(5)とに夫々記憶されている。
【0044】このようにしてキーボード15が使用者から文字列“AND”を受け付けた場合、図2(a)に示すとおり操作パターンDB101の文字列フィールド201には“AND”が格納されているため、ステップS1005にて、RAM12に記憶しているキーボード操作情報中の文字列と特定の文字列とが一致し(S1005でYES)、ステップS1006に進む。
【0045】ステップS1006では、上述したように、RAM12に記憶しているキーボード操作情報と、操作パターンDB101に格納されているデータとの照合を行う。ここでRAM12に記憶しているキーボード操作情報は、上述したとおり、“A”,“45ミリ秒”,“N”,“85ミリ秒”及び“D”である。また操作パターンDB101に格納されているデータは、図2(a)に示すとおり、文字列フィールド201に格納されている文字列“AND”に対する第1時間フィールド202及び第2時間フィールド203の値は夫々“50ミリ秒”及び“80ミリ秒”である。したがってこれらの入力文字間隔が一致するか否かを判別することによって、操作パターンの照合を行う。
【0046】この操作パターンの照合では、許容可能な誤差である許容値を予め設定しておく。そして、2つの入力文字間隔の誤差が許容値の範囲内であれば類似していると判定する。例えば許容値を±10ミリ秒と設定した場合では、上述した“45ミリ秒”と“50ミリ秒”及び“85ミリ秒”と“80ミリ秒”は夫々類似していると判定され、その結果ステップS1006において操作パターンの照合に成功したことになる。
【0047】次に、マウス16が使用者によって操作されたときに形成された操作パターンを用いた使用者認証処理の処理手順について説明する。
【0048】図5及び図6は、使用者がマウス16を操作している際にコンピュータ1が行う使用者認証処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0049】コンピュータ1は、使用者がマウス16をクリックする際のポインタのX座標及びY座標をRAM12に記憶し(S2001)、次にマウス16がクリックされるまでの時間(以下、クリック間隔という)を計時するために、計時を開始する(S2002)。この計時をしている間、所定間隔毎にポインタのX座標及びY座標をRAM12に記憶する(S2003)。
【0050】そして次にマウス16がクリックされたとき、そのときのポインタのX座標及びY座標をRAM12に記憶し(S2004)、ステップS2002にて開始した計時を終了した後、計時されたクリック間隔をRAM12に記憶する(S2005)。
【0051】このようにしてRAM12に記憶されるポインタのX座標及びY座標、並びにクリック間隔を纏めて、以下、マウス操作情報という。このマウス操作情報は、マウス16が使用者から受け付けた入力情報の操作パターンである。
【0052】ステップS2001にて記憶したポインタのX座標及びY座標と、ステップS2004にて記憶したポインタのX座標及びY座標とから、ポインタの移動した距離を算出し、算出した移動距離とステップS2005にて計時されたクリック間隔とから、ポインタの移動速度を算出する(S2006)。次に、ステップS2001,S2003及びステップS2004にて記憶したポインタのX座標及びY座標に基づいて、ポインタの軌跡が“上カーブ”,“下カーブ”又は“直線”のいずれに該当するかを判定する(S2007)。
【0053】図7は、RAM12に記憶されているマウス操作情報の例を示す概念図である。図7において(1)は、ステップS2001にてマウス16がクリックされたときのポインタのX座標及びY座標を記憶している記憶領域を示している。また(2),(3)及び(4)は、ステップS2003にて所定時間毎に記憶しているポインタのX座標及びY座標を記憶している記憶領域を示している。さらに(5)は、ステップS2004にてマウス16がクリックされたときのポインタのX座標及びY座標を記憶している記憶領域を示している。
【0054】ステップS2006では、図7における(1)及び(5)の記憶領域に記憶されているX座標及びY座標に基づいてポインタの移動速度が算出される。またステップS2007では、図7における(1)から(5)までの記憶領域に記憶されているX座標及びY座標に基づいてポインタの軌跡の種類を判定する。
【0055】ステップS1007にてポインタの軌跡の種類を判定した後、操作パターンの照合を行う(S2008)。ここで操作パターンの照合とは、RAM12に記憶しているマウス操作情報と、操作パターンDB101に格納されているデータとの照合を意味する。
【0056】この場合も、上述したキーボード操作情報と操作パターンDB101に格納されているデータとの照合と同様に、ポインタの移動速度に対しては、許容値を設定しておき、誤差がその許容値の範囲内であれば類似していると判定される。
【0057】ステップS2008にて、RAM12に記憶しているマウス操作情報と操作パターンDB101に格納されているデータとが類似していると判定した場合、すなわち操作パターンの照合に成功した場合(S2008で成功)、コンピュータ1は、使用者が正当な権限を有していると判断し、引続き使用者からの入力を受け付けるためにステップS2001に戻る。
【0058】一方、RAM12に記憶しているマウス操作情報と操作パターンDB101に格納されているデータとが類似していないと判定した場合、すなわち操作パターンの照合に失敗した場合(S2008で失敗)、ディスプレイ17にて「パスワードを入力して下さい」等のメッセージを表示し(S2009)、使用者に対してパスワードの入力を要求する。
【0059】そして使用者からパスワードの入力を受け付けた場合(S2010)、受け付けたパスワードと、入力情報DB102に格納されているパスワードとの比較を行う(S2011)。ここで両パスワードが一致したと判定した場合(S2011で一致)、コンピュータ1は、使用者が正当な権限を有していると判断し、引続き使用者からの入力を受け付けるためにステップS2001に戻る。
【0060】一方、使用者から受け付けたパスワードと入力情報DB102に格納されているパスワードとが一致しなかったと判定した場合(S2011で不一致)、ディスプレイ17にて「使用できません」等のメッセージを表示し(S2012)、それ以降入力を受け付けないようにして、使用者がコンピュータ1を使用することを不可能とする。
【0061】なお、ここではパスワードの入力の受け付けは1回のみであったが、その受け付け回数の上限値を定めておき、その上限値の範囲内でパスワードの受け付けを複数回行うようにしてもよい。
【0062】以上のように、キーボード15及びマウス16が操作された際に形成される操作パターンを用いることによって使用者の認証を行う。そして、操作パターンの照合に失敗し、しかもパスワードの照合に失敗した場合には、それ以降の使用者の使用を禁止する。
【0063】なお、パスワ─ドの代わりに、虹彩,指紋及び声紋等のパタ─ン情報を利用する場合は、操作パタ─ンの照合の場合と同様に、予め許容値を設定しておき、使用者が入力した虹彩,指紋及び声紋等のパタ─ン情報と入力情報DB102に記憶しているパタ─ン情報との誤差がその許容値の範囲内であれば、これらのパタ─ン情報は類似していると判定することになる。このようなパタ─ン情報を入力するためには特別な入力装置が必要であることはいうまでもない。
【0064】また、上述したような使用者認証処理は、使用者が情報処理装置を使用している間は常に実行されている。したがって、正当な使用者が席を離れた隙にその情報処理装置を使用する権限を有していない者が使用した場合であっても、これらの者の不正使用を防止することができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1記載の情報処理装置及び請求項3記載の記録媒体によれば、正当な権限を持つ使用者が入力情報を入力する際の操作パターンを予め記憶部に記憶しておき、使用者が情報処理装置を使用している最中に、入力部が使用者によって操作される際に形成される操作パターンと、記憶部が記憶している操作パターンとの照合を行い、これらの操作パターンが類似した場合にのみ引続き使用できるようにすることによって、不正な使用を防止することができる。
【0066】また使用者の認証のために利用する入力装置は、キーボード及びマウス等の一般的に普及している入力装置であるので、特別な装置を用意する必要がなく、安価に構成することができる。
【0067】また、請求項2記載の情報処理装置によれば、例えば使用者が手に怪我をしている等の特別な事情により、通常とは異なる操作パターンが形成された場合であっても、パスワード等の入力情報を用いた認証を行うことによって、正当な権限を持つ使用者であれば引続き使用することができる等、本発明は優れた効果を奏する。




 

 


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