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発明の名称 電子カメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−53998(P2001−53998A)
公開日 平成13年2月23日(2001.2.23)
出願番号 特願平11−374045
出願日 平成11年11月30日(1999.11.30)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
発明者 横川 恒 / 橋本 達鋭
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】直方体状をなす縦長のケースに収容されて成るカメラ本体と、このカメラ本体の前面からみて左右いずれか一方のケース側面の上方部位に設けられ、少なくとも前記カメラ本体の前方に位置する被写体の光学像を取り込む撮像レンズと、当該撮像レンズで取り込まれた前記光学像を光電変換して画像情報を得る撮像素子とを含む撮像部と、前記カメラ本体の前部領域に、主平面が前記撮像レンズの光軸と垂直な方向を向くように設けられた扁平空間からなるカートリッジ収納室と、このカートリッジ収納室に収納された用紙カートリッジから、印刷時において自己現像型の感光性プリント用紙を引き出し、前記カメラ本体のケース外へ搬出する用紙搬出手段と、この用紙搬出手段によって前記用紙カートリッジから引き出された前記自己現像型の感光性プリント用紙に対し、前記撮像部でとらえた光学像に対応する画像を印刷するプリンタと、このプリンタにより所定画像を印刷された印刷済み用紙を、前記カメラ本体の外部へ排出させるための用紙排出口と、前記カメラ本体のケース壁面と前記カートリッジ収納室との間に設けられ、前記カメラ本体のカメラ電源である電池を格納可能な電池格納室と、を備え、前記カートリッジ収納室は、前記自己現像型の感光性プリント用紙を格納した前記用紙カートリッジを挿脱可能な如く、前記カメラ本体のケース前面に設けられた開口部と、この開口部を開閉自在に閉塞する開閉蓋とを含んでおり、前記プリンタは、前記自己現像型の感光性プリント用紙の感光面に対し、前記光学像に対応した露光を行なう光学ヘッドを含んでいることを特徴とする電子カメラ。
【請求項2】前記電池格納室は、前記カメラ本体のケース内における前記カートリッジ収納室の下方部に、前記電池を横積み状態で格納可能な如く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項3】前記電池格納室は、前記カメラ本体のケース内における前記カートリッジ収納室の側方部に、前記電池を縦積み状態で格納可能な如く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項4】前記電池格納室は、前記カメラ本体の前面からみて左右いずれか一方のケース側面に設けられている画像情報記録用のカード挿入口の下方に、電池挿脱口を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項5】前記カメラ本体の縦方向の長さは、前記電池を縦積み状態で格納可能な電池格納室の長さと、前記撮像レンズ及び光学ファインダを含む撮像部の長さとに基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項6】前記カメラ本体の縦方向の長さは、前記カートリッジ収納室の長さと、前記プリンタの長さとに基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項7】前記プリンタおよび前記カートリッジ収納室の背面に沿って、少なくとも電気回路の一部が実装された配線基板が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項8】前記配線基板は、複数に分割して配設され、かつ相互間をコネクタで接続されたものであることを特徴とする請求項7に記載の電子カメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像した被写体像を、内蔵プリンタを用いて、例えば自己現像型の感光性プリント用紙に対して、その場でプリントアウトすることが可能なプリンタ内蔵型の電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラは、従来から広く使用されている銀塩カメラに比べて、撮像した画像をその場で直ちに再生して表示することが可能であるという優れた利点を有している。このような電子カメラに、更に、撮像した画像をその場でハードコピーすることのできるプリンタが内蔵されていれば、電子カメラの用途ないし利用範囲は格段に広がることになる。
【0003】特開平9−26561号公報、特開平9−37121号公報、特開平10−257427号公報、特開平10−93849号公報等には、従来知られているプリンタ内蔵型電子カメラの例が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタ内蔵型の電子カメラには次のような問題があった。すなわち、プリンタ及びこのプリンタを駆動するための駆動機構、さらに上記プリンタに供給すべきプリント用紙を格納しておくための用紙カートリッジ等は、その体積がかなり大きい。このため、これらをカメラ本体に一体的に収容した場合、カメラ全体が相当大きなものとなり、携帯性や操作性を損なうおそれがある。
【0005】なお、前記特開平10−93849号公報に記載されているものは、内部記憶手段に記憶された画像情報をディスプレイ手段である液晶表示装置で表示し、表示された被写体画像をそのまま光学的情報としてインスタント感光性用紙に焼き付けて印刷を行なうタイプの電子カメラである。この種の電子カメラでは、印刷可能なプリント画像のサイズが、液晶表示装置で表示された被写体画像と同一サイズに限られるという問題がある。しかも被写体画像の印刷を行なうためには、液晶表示装置による画像表示が本来不要な場合であっても、画像印刷のために液晶表示装置の照明用バックライトを点灯させる必要がある。このため内蔵電池の消耗を早めるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、プリンタ内蔵型のカメラでありながら、携帯性及び操作性に優れており、しかも所要のカメラ機能を十分に発揮可能な電子カメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の電子カメラは下記の如く構成されている。
【0008】(1)本発明の電子カメラは、直方体状をなす縦長のケース(111) に収容されて成るカメラ本体(110) と、このカメラ本体(110) の前面(111c)からみて左右いずれか一方のケース側面の上方部位に設けられ、少なくとも前記カメラ本体(110) の前方に位置する被写体の光学像を取り込む撮像レンズ(131) と、当該撮像レンズ(131) で取り込まれた光学像を光電変換して画像情報を得る撮像素子(133) とを含む撮像部(130) と、前記カメラ本体(110) の前部領域に、主平面が前記撮像レンズ(130) の光軸と垂直な方向を向くように設けられた扁平空間からなるカートリッジ収納室(141)と、このカートリッジ収納室(141) に収納された用紙カートリッジ(CA)から、印刷時において自己現像型の感光性プリント用紙(P) を引き出し、前記カメラ本体(110) のケース(111) 外へ搬出する用紙搬出手段(149a,149b,etc) と、この用紙搬出手段(149a,149b,etc) によって前記用紙カートリッジ(CA)から引き出された前記自己現像型の感光性プリント用紙(P) に対し、前記撮像部(130)でとらえた光学像に対応する画像を印刷するプリンタ(160) と、このプリンタ(160) により所定画像を印刷された印刷済み用紙(P) を、前記カメラ本体(110) の外部へ排出させるための用紙排出口(112) と、前記カメラ本体(110) のケース(111) 壁面と前記カートリッジ収納室(141) との間に設けられ、前記カメラ本体(110) のカメラ電源である電池(B) を格納可能な電池格納室(146) と、を備え、前記カートリッジ収納室(141) は、前記自己現像型の感光性プリント用紙(P) を格納した用紙カートリッジ(CA)を挿脱可能な如く、前記カメラ本体(110) のケース前面(111c)に設けられた開口部と、この開口部を開閉自在に閉塞する開閉蓋(115) とを含んでおり、前記プリンタ(160) は、前記自己現像型の感光性プリント用紙(P) の感光面に対し、前記光学像に対応した露光を行なう光学ヘッド(147) を含んでいることを特徴としている。
【0009】(2)本発明の電子カメラは、前記(1)に記載の電子カメラであって、前記電池格納室(146) は、前記カメラ本体(110) のケース(111) における前記カートリッジ収納室(141) の下方部に、前記電池を横積み状態で格納可能な如く形成されていることを特徴としている。
【0010】上記電子カメラにおいては、カメラ本体(110) の横幅が小さくなるため、保持し易いものとなる上、カメラ本体(110) の底部近傍に重心が存在するので、使用時及び非使用時の如何を問わず、安定性が増すことになる。
【0011】(3)本発明の電子カメラは、前記(1)に記載の電子カメラであって、前記電池格納室(146) は、前記カメラ本体(110) のケース(111) における前記カートリッジ収納室(141) の側方部に、前記電池(B) を縦積み状態で格納可能な如く形成されていることを特徴としている。
【0012】上記電子カメラにおいては、カメラ本体(110) の縦方向の長さが短いものとなる。
【0013】(4)本発明の電子カメラは、前記(1)に記載の電子カメラであって、前記電池格納室(146) は、前記カメラ本体(110) の前面(111c)からみて左右いずれか一方のケース側面(111b,or111d) に設けられている画像情報記録用のカード挿入口(113) の下方に、電池挿脱口を備えていることを特徴としている。
【0014】(5)本発明の電子カメラは、前記(1)に記載の電子カメラであって、前記カメラ本体の縦方向の長さは、前記電池を縦積み状態で格納可能な電池格納室の長さと、前記撮影レンズ及び光学ファインダを含む撮像部の長さとに基づいて決定されることを特徴としている。
【0015】(6)本発明の電子カメラは、前記(1)に記載の電子カメラであって、前記カメラ本体(110) の縦方向の長さは、前記カートリッジ収納室(141) の長さと前記プリンタ(160) の長さとに基づいて決定されることを特徴としている。
(7)本発明の電子カメラは、前記(1)に記載の電子カメラであって、前記プリンタ(160) および前記カートリッジ収納室(141) の背面に沿って、少なくとも電気回路の一部が実装された配線基板(140,230,231,232) が配置されていることを特徴としている。
【0016】上記電子カメラにおいては、配線基板(140,230,231,232) がカートリッジ収納室(141) の背面に沿って配置されている結果、比較的大きな基板を配置可能であり、実装効率を高め易い利点がある。
【0017】(8)本発明の電子カメラは、前記(7)に記載の電子カメラであって、前記配線基板は、複数(230,231,232) に分割して配設され、かつ相互間をコネクタ(233,234) で接続されたものであることを特徴としている。
【0018】上記電子カメラにおいては、複数の基板(230,231,232) が分割して配設されるため、カメラ本体(310) の内部のデッドスペースの有効利用がはかられ、結果としてカメラ本体(310) をコンパクなものとなし得る。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)
「構成」図1は本発明の第1実施形態に係る電子カメラの外観を示す図で、(a)及び(b)は主としてカメラ本体の前面を異なる二つの角度からみた外観斜視図である。図2は上記電子カメラの外面を示す図で、(a)はカメラ本体の上面図であり、(b)はカメラ本体を前面側からみたとき左側に位置する第1側面を示す図であり、(c)はカメラ本体の前面図であり、(d)はカメラ本体を背面側からみたとき左側に位置する第2側面を示す図であり、(e)はカメラ本体の背面図である。
【0020】図1の(a)(b)および図2の(a)〜(e)に示すように、この電子カメラ100は、カメラ本体110が直方体状をなす縦長のケース111に収容されたものとなっている。上記ケース111の上面111aには、後述するプリント用紙Pを矢印で示す如く排出するための用紙排出口112が設けられている。またカメラ本体110の前面側からみたとき、ケース111の左側に位置する側面すなわち第1側面111bには、後述する画像記録媒体としてのメモリーカードMCをカードスロット142に挿入するためのカード挿入口113と、後述するカメラ電池Bを電池収容室146に収容するための電池収容口114が設けられている。
【0021】カメラ本体110の前面111cには、カートリッジ収納室141に対して後述する用紙カートリッジCAをカメラ本体110の前面から挿脱操作し得るように、カートリッジ収納室141の開口部を開閉自在に閉塞する開閉蓋115が設けられている。この開閉蓋115には、カメラ操作部の一つであるレリーズボタン117が装着されている。開閉蓋115の上方部位には、撮影時の周囲状況に応じてストロボ発光を行なうためのストロボ発光器116が設けられている。
【0022】カメラ本体110の前面側からみたときケース111の右側に位置する側面すなわち、第2側面111dの下方部位には、入出力ジャックとしての外部入出力端子118と外部電源入力端子119とが設けられている。また、第2側面111dの上方部位には、撮像部130が設けられている。この撮像部130は、耳状をなす突出部に、光軸がカメラ本体10の前後方向を向くように、図2の(d)に示す如く撮像系130Aとファインダ光学系130Bとを上下に併設したものとなっている。
【0023】前記撮像系130Aは、カメラ本体110の前方に位置する被写体の光学像を取り込む撮影レンズ131と、この撮影レンズ131の後方に設置された撮像基板132と、この撮像基板132上に設けられた電子的撮像手段としてのCCD133とを含んでいる。CCD133は前記撮影レンズ131で取り込まれた光学像を光電変換して画像情報を得る電荷結合型の撮像素子である。
【0024】前記ファインダ光学系130Bは、カメラ本体110の前面側にファインダ対物窓135を有し、カメラ本体110の背面側にファインダ接眼窓134を有している。
【0025】ケース111の背面111eには、図2の(e)に示すように、画像表示手段としてのLCD(液晶表示パネル)120が設けられている。なお、このLCD120は、後述するようにカードスロット142に対し、撮影レンズ131の光軸方向に沿って重ならない位置に配置されている。
【0026】図3は、第1実施形態に係る電子カメラの内部構成を一部破断して示す図で、(a)はカメラ本体110を上面側からみた図、(b)はカメラ本体110を前面側からみた図、(c)は撮像部130のみを第2側面側からみた図、(d)はカメラ本体110を第2側面側からみた図である。
【0027】図3の(a)〜(d)において、140はメイン基板を示している。このメイン基板140は、その主平面が前記撮像部130の光軸と直交する如くケース111の中心部に配設されている。メイン基板140の裏面側には、電子カメラ本体110の電気系の各種回路要素が搭載されていると共に、メモリーカード装填用のカードスロット142が設けられている。このカードスロット142には、図3の(b)に矢印で示す如く、メモリーカードMCが水平方向に挿脱操作される。なおカードスロット142は,LCD120と略同一平面内に配置されている。
【0028】図3の(a)〜(d)において、143はカートリッジホルダを示している。このカートリッジホルダ143は、前記開閉蓋115の内面に用紙カートリッジCAを上端開口部から収容可能な如くポケット状に形成されている。
【0029】ところで前記開閉蓋115は、その下端部に設けられたヒンジ115aを中心として、図3の(d)に矢印で示す如く、ケース111に対し回動可能に設けられている。かくして開閉蓋115を、図3の(d)に破線で示す状態となるように、カメラ本体110の前方側へ倒すと、これに伴ってカートリッジホルダ143も一緒に前傾する。このため上記カートリッジホルダ上端に形成されている開口部が斜め上方を向く。したがってケース111の前面側の斜め上方部から、用紙カートリッジCAを波線矢印で示す如くカートリッジホルダ143に対して挿脱操作することが可能となる。なお上記カートリッジホルダ143と、前記メイン基板140と、LCD120とは、ケース111の厚み方向に沿って重なり合うように配置されている。換言すれば、メイン基板140を中心として、その前面側(被写体側)にカートリッジホルダ143が配置され、裏面側(撮像者側)にLCD120が配設されている。
【0030】用紙カ−トリッジCAには、複数枚の未感光のプリント用紙Pが収容されている。本実施形態で用いられているプリント用紙Pは、自己現像型の感光性プリント用紙である。
【0031】ここで自己現像型の感光性プリント用紙とは、プリント用紙Pの感光面に対し撮影された被写体像に対応する露光が行なわれた後、当該感光面に対して加圧操作などによる現像開始操作が行なわれると、プリント用紙Pの感光面に現像液が自動的に塗布され、数秒〜数十秒経過後には被写体像の現像がなされて撮影された被写体像がユーザの目に見える状態となるものをいう。
【0032】ケース111の内部におけるカートリッジ収納室141の下方領域には、カメラ本体110のカメラ電源である内蔵電池Bを横積みで格納するための電池格納室146が設けられている。
【0033】ケース111の内部におけるカートリッジ収納室141の上方領域には、後で詳しく述べるプリンタ160が設けられている。このプリンタ160には、用紙カートリッジCAから送り出し機構(不図示)によりカートリッジ外へ送り出されたプリント用紙Pに対し、撮像部130でとらえた光学像に対応した露光を行なう光学ヘッド147や、上記露光が行なわれたプリント用紙Pを表裏両面から挟んで圧力を加えることにより、プリント用紙Pの表面に設けられた薬剤保護膜を破断して現像液を感光面に塗布して現像を開始させる圧着キャプスタン148a及び圧着ローラ148bからなる現像開始手段などが含まれている。
【0034】プリンタ160のさらに上方には、当該プリンタ160により所定画像をプリントされた印刷済み用紙Pを、前記用紙排出口112からカメラ本体110の外部へ排出させるべく、上記用紙Pを上記排出口112に向けて送り出す送りキヤャプスタン149a及び送りローラ149bとが備えられている。なお上記送りキャプスタン149aと前記圧着キャプスタン148aとは、駆動モータ(不図示)により駆動される。
【0035】図4は、光学ヘッド147の構成を示す斜視図である。図4に示す如く、RGB−LED等からなる発光部150から所定の広がり角度で出射された光は、円弧状をなし内面に反射面を有する第1ミラー151で反射されたのち、同じく円弧状をなし内面に反射面を有する第2ミラー152によつて再度反射され、ライン状をなす略フラットな光線となってライン状に一列に配列された液晶シャッタ153を介してプリント用紙Pに照射されるものとなっている。
【0036】なお上記光学ヘッド147としては、プリント用紙Pの幅方向へその幅に対応した数だけ直線状に配置されたRGB発光ダイオードと、これと平行に配列されたマイクロレンズとにより構成したものであつてもよい。
【0037】前述した送り出し機構(不図示)と、送りキャプスタン149a及び送りローラ149bと、これらの駆動源(不図示)とは、本発明の用紙搬出手段を構成している。
【0038】図5は、第1実施形態に係る電子カメラの主として電気系の構成を示すブロック線図である。図5に示すように、この電子カメラは撮影レンズ131により取り込まれた光学像を光電変換するCCD133と、この光電変換によって得られた電気信号をRGB信号等に分解する撮像回路150と、この撮像回路150から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器151と、着脱自在に装填される画像記録媒体すなわちメモリーカードMCとの接続を図るためのI/F(インターフェース)153と、デジタル化された画像情報を記憶する内蔵メモリー154と、この内蔵メモリー154内の画像情報を圧縮・伸張する圧縮伸張回路155と、外部入出力端子118に接続される外部回路との接続を図るための外部I/F(インターフェース)156と、LCD120を表示制御する表示回路157と、電子カメラの各部を連係動作させるシステムコントローラ158とを備えている。
【0039】システムコントローラ158は、ストロボ発光器116を制御し、被写体に向けて適切な照明光を照射する機能を有する。また、システムコントローラ158は、レリーズボタン117等のカメラ操作部と接続されており、当該操作部からの外部指示を受け入れるものとなっている。そして、このシステムコントローラ158には電源部159が接続されている。
【0040】この電源部159には、外部電源入力端子119及び内蔵電池Bが接続されており、外部電源による内蔵電池Bの充電等を適時行なえるものとなっている。
【0041】図5の下方部位に示す二点鎖線で囲んだ部分は、前述したプリンタ160の内部構成を示している。図5に示す如く、プリンタ160はシステムコントローラ158からの指示を受けてプリント画像情報を生成するプリント画像生成回路161と、生成されたプリント画像情報に基づいて,光学ヘッド147を駆動するヘッド駆動回路162とを備えている。またプリント用紙Pの位置を検出するプリント用紙位置検出センサ163を備えており、その検出情報をシステムコントローラ158に与えるものとなっている。さらにカートリッジホルダ143内に用紙カートリッジCAが存在しているか否かを検出するカートリッジ検出センサ164を備えており、その検出情報をシステムコントローラ158に与えるものとなっている。さらにまた駆動モータを含む駆動部165と、この駆動部165をシステムコントローラ158からの制御信号に基づいて制御する駆動制御回路166とを備えている。
【0042】「動作」このように構成された第1実施形態に係る電子カメラにおいては、次の如く作動する。すなわち撮像者がレリーズボタン117を押すと、撮影レンズ131によって被写体の光学像が取り込まれる。この光学像はCCD133によって電気信号に変換される。この時、レリーズボタン117は開閉蓋115上に設けられており、カメラ本体110を保持している撮影者の手指に近いため。操作性が極めてよい。CCD133から出力される電気信号は、撮像回路150に導かれ、ここでR,G,Bの各信号に分解されたのち、A/D変換器151によってデジタル信号化され、画像情報として内蔵メモリー154に記憶される。
【0043】内蔵メモリー154に記憶された画像情報は適時読み出され、圧縮伸張回路155により圧縮されたのち、I/F 153を経由してメモリーカードMCに記録される。また前記画像情報が表示回路157に入力することにより、撮影された被写体像がLCD20により表示される。
【0044】次に撮像者がプリントスイッチ(不図示)をONにすると、システムコントローラ158が作動し、同システムコントローラ158からカメラ本体110の各部に対してプリント指令が出される。そうすると、一方において用紙カートリッジCAに格納されている未感光のプリント用紙Pが、送り出し機構(不図示)によって、1枚づつプリンタ160の光学ヘッド147が存在している所定位置まで送り出される。そして他方において、システムコントローラ158の制御により内蔵メモリー154内に記憶されている画像情報の1ライン分が読み出され、この読み出された1ライン分の画像情報に対応する信号がプリント画像生成回路161に入力する。このためプリント画像生成回路161によりRGB画像信号が生成され、発光部150および液晶シャッター153を駆動制御するためのヘッド駆動回路162を作動させる。その結果、光学ヘッド147による露光が行なわれる。すなわち、RGB発光ダイオード等からなる発光部150が発光し、その光が第1,第2のミラー151,152を介し、さらに液晶シャッター153を経由して、前記プリント用紙Pの感光面上に1ライン分の光像として照射され露光が行なわれる。
【0045】次に、システムコントローラ158による制御指令により、駆動制御回路166が作動し、駆動モータを含む駆動部65を作動させる。このためプリント用紙Pは1ライン分だけ用紙排出口側へ送り出される。ここで前述と同様に、画像情報の次の1ライン分が読み出され、この1ライン分の露光が行なわれる。
【0046】以下、同様の動作が繰り返されることにより、プリント用紙Pの感光面上には1ライン分づつ順次露光が行なわれていく。
【0047】光学ヘッド147により露光が行なわれて感光した部分は、1ライン分だけ送り出されることで、圧着キャプスタン48aと圧着ローラ48bの間に挟み込まれる。このためプリント用紙Pの感光部分には圧力が加えられ、プリント用紙Pの薬剤保護膜が破断され、現像液が上記感光部分に塗布される。そして現像液が塗布されたプリント用紙Pは送りキャプスタン49aと送りローラ49bに挟まれてプリント用紙排出口12から外部に引き出される。かくして最終的には1枚分の画像のフリントが完了する。
【0048】上述したように、第1実施形態に係る電子カメラにおいては、内蔵メモリー154に記憶されている画像情報を、プリント用紙Pに一挙にプリントアウトするのではなく、1ライン分づつ画像情報に変換し、かつこれに基づいてプリント用紙Pに対し1ライン分づつ露光を行なうようにし、内蔵メモリー54からの読み出しとプリント用紙Pの送り出しとを同期させて画像全体を完成させるようにしている。このため、プリント範囲と同等な面積を有する光学ヘッド等の感光手段は不要となり、電子カメラを小型化することが可能となる。また撮影レンズ131を含む撮像部130が、カメラ本体110のケース111から突出した状態に設けられているため、電子カメラを小型化する上でさらに効果的である。
【0049】またカードスロット142は、カートリッジ収納室141の背面側であって、カートリッジ収納室141の主平面の一部と重複する位置に設けられ、かつ、LCD120はカードスロット142に対して撮影レンズ131の光軸方向に沿って重ならない位置に配置されているため、比較的大きな面積を要する部材が効率よく配置されることになり、ケース111が大型化するのを避けることが可能である。
【0050】なお、第1実施形態の電子カメラにおいては、次の三つの動作モードが考えられる。
【0051】(1)撮影・即プリント・モード撮影された画像を内蔵メモリー154に記憶すると同時に,その画像情報を用いて印刷を行なうモードである。このモードでは、メモリーカードMCへの記録やLCD20での画像表示は行なわないため、不要な電力を節減することができる。
【0052】(2)撮像・記録時プリント・モード撮像画像を内蔵メモリー154に記憶したのち、まず画像情報を圧縮してメモリーカードMCへの記録を優先して行ない、次いでプリントを行なうモードである。このモードではLCD20における画像表示は行なわない。
【0053】(3)メモリーカードからの情報のプリント・モードメモリーカードMCに記録されている画像情報についてプリントを行なうモードである。なおこのモードにおいては、画面選択のために、まずメモリーカードMC中の画像情報を伸張して一旦LCD20にて表示し、その画像の内容が確認されたのちプリントが行なわれる。
【0054】以上三つの動作モードを適宜使い分けることによって、より便利な使い方ができる。
【0055】(第1実施形態の変形例)図6は、本発明の第1実施形態に係る変形例を示す図で、(a)及び(b)は内蔵電池Bを縦積みにして格納するようにした例を示す図であり、(c)は開閉蓋115を水平方向に開閉するように取り付けた例を示す図、(d)は撮像部130をカメラ本体110の第1側面111bに設けると共にカード挿入口113をカメラ本体110の第2側面111dに設けた例を示す図である。
【0056】図6の(a)(b)に示すように構成した場合においては、内蔵電池Bが縦積みされる結果、ケース111の横幅は若干大きくなるが、縦方向の長さを短くすることが可能となる。図6の(c)に示すように構成した場合、あるいは図6の(d)に示すように構成した場合においては、ユーザの好みによって使い勝手が向上する可能性がある。
【0057】図6の(a)〜(d)において、上記した点以外は前述した第1実施形態と同様であるので、同一箇所に同一符号を付してその説明は省く。
【0058】(第1実施形態における特徴点)
[1]実施形態に示された電子カメラは、略長方形状で縦長に形成されたカメラ本体(110) と、このカメラ本体(110) の正面からみて右側面の上部に突出するように一体的に設けられた撮像部(130) と、この撮像部(130) 内に設けられた撮影レンズ(131) と、この撮影レンズ(131) で結像された被写体像を光電変換する電子的撮像手段(133) と、上記カメラ本体(110) 内に設けられ上記電子的撮像手段(133) によって得られた画像をプリント用紙(P) にプリントするプリント手段(160) と、上記カメラ本体(110) 内に設けられた略偏平な形状の空間であって、その主平面が上記撮影レンズ(131) の光軸と略垂直な向きに配置され、上記プリント用紙(P) を内部に格納した用紙カートリッジ(CA)を装着使用するためのカートリッジ収納室(141) と、上記カメラ本体(110) の上面に設けられ上記プリント手段(160) でプリントされたプリント用紙(P) を上記カメラ本体(110) 外に排出するための用紙排出口(112) と、を備えたことを特徴としている。
【0059】[2]第1実施形態に示された電子カメラは、前記[1]に記載した電子カメラであって、かつ上記プリント用紙(P) として感光性用紙が用いられ、上記プリント手段(160) は、上記電子的撮像手段(133) によって得られた画像の画像情報に基づいて上記感光性用紙(P) を露光するための発光手段(147) と、上記感光性用紙(P) を搬送する搬送手段とを有することを特徴としている。
【0060】[3]第1実施形態に示された電子カメラは、前記[1]又は[2]に記載した電子カメラであって、かつ上記カメラ本体(110) の前面側には、上記カートリッジ収納室(141) から上記カートリッジ(CA)を着脱するための開閉自在に構成された保護蓋(115) が設けられていることを特徴としている。
【0061】[4]第1実施形態に示された電子カメラは、前記[3]に記載した電子カメラであって、上記保護蓋(115) に操作部(117) が設けられていることを特徴としている。
【0062】[5]第1実施形態に示された電子カメラは、前記[3]に記載した電子カメラであって、上記カートリッジ収納室(141) の背面側であって、カートリッジ収納室(141)の主平面の一部と重複する位置に着脱自在の記録媒体(MC)装着用のスロット(142) が設けられていることを特徴としている。
【0063】[6]第1実施形態に示された電子カメラは、前記[1]又は[2]に記載した電子カメラであって、上記カメラ本体(110) の背面であって、上記スロット(142) に対し前記撮影レンズ(131) の光軸方向に沿って重ならない位置に、画像を表示するために略偏平な形状を有する画像表示手段(120) が配置されていることを特徴としている。
【0064】[7]第1実施形態に示された電子カメラは、前記[1]〜[6]に記載されている事項を適宜組み合わせた内容を含んでいることを特徴としている。
【0065】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形態に係る電子カメラについて説明する。プリンタ付きの電子カメラのうち、自己現像型の感光性プリント用紙を用いてその場でプリント可能な電子カメラでは、カメラ本体内に本来の撮影機構の他にプリンタ機構や用紙カートリッジを収容する場所を確保しなくてはならず、カメラ全体の外形寸法が通常の電子カメラに比べて大きくなる。したがって携帯性や操作性を損なうおそれがある。
【0066】そこで、プリンタ機構や用紙カートリッジを効率的に配置しようとすると、撮影レンズ、ファインダ、フラッシュ等の光学系が、適正な配置関係を維持できなくなるおそれがある。その結果、重量バランスが崩れ、カメラの保持し易さや構え易さが損なわれ、操作性が悪化するおそれがある。なお、用紙カートリッジの着脱操作性、画像記録媒体(メモリーカード)の着脱操作性、撮影済み感光性プリント用紙の装填および取り出しの容易性、等を考慮しなければならず、さらに撮影画像のモニタ(LCD)画面の見易さ等も配慮しなくてはならない。
【0067】そこで本発明の第2実施形態においては、下記の利点を有する電子カメラを提供しようとするものである。
【0068】(a) プリンタ機構を有するものでありながら、カメラ本体の薄型化・小型化をはかり得、携帯性や操作性を損なうおそれがない。
【0069】(b) 撮影レンズと、ストロボ発光部との間の距離および配置が適正化され、赤目現象の発生が少ない。
【0070】(c) 光学ファインダと撮影レンズとが近接配置され、その下部をグリップ部となし得るため、手ぶれの影響を受け難く、パララックスの発生を軽減できる。
【0071】(d) 電子回路を搭載する基板が分割配置され、カメラ本体内の空間を有効に利用することできるため、カメラの小型化が図れる。
【0072】「構成」図7の(a)(b)〜図10は本発明の第2実施形態に係るプリンタ付き電子カメラの構造を示す図である。図7の(a)(b)は同実施形態に係る電子カメラの外面を示す図で、(a)はカメラ本体の前面図、(b)はカメラ本体を前面側からみたとき左側に位置する第1側面を示す図である。図8は同実施形態に係る電子カメラの外面を示す図で、(a)はカメラ本体の背面図、(b)はカメラ本体を背面側からみたとき左側に位置する第2側面を示す図である。図9は同実施形態に係る電子カメラの内部構成を一部破断して示す図で、(a)はカメラ本体を前面側からみた図、(b)はカメラ本体を第1側面側からみた図である。図10は同実施形態に係る電子カメラの内部構成を一部破断して示す図で、(a)はカメラ本体を背面側からみた図、(b)はカメラ本体を第2側面側からみた図である。
【0073】図7の(a)(b)に示すように、電子カメラのカメラ本体310は、略直方体状をなす縦長のケース311に収容されている。上記ケース311の第1側面311bの上部には、後述するCCD236上に被写体像を結像するための撮影レンズ201が設けられている。この撮影レンズ201の上側には光学ファインダ202の対物窓部202aが設けられており、また撮影レンズ201の下側には撮影開始を指示するためのレリーズボタン203が設けられている。ケース311の前面311cの中央上部にはストロボ発光部204が設けられている。ケース311の前面311cの中央部位には、カートリッジ収納室205が設けられている。
【0074】このカートリッジ収納室205は、前記カメラ本体200の前部領域に、主平面が前記撮影レンズ201の光軸と垂直な方向を向くように設けられた扁平空間からなる。上記カートリッジ収納室205は、プリント用紙を格納した用紙カートリッジCAをカメラ本体310のケース前面から挿脱可能な如く、ケース311の前面に設けられた開口部を、開閉自在に閉塞する如く設けられた開閉蓋205aを有している。開閉蓋205aの内面には用紙カートリッジCAを収容保持するためのポケット状をなすカートリッジホルダ205bが設けられている。
【0075】かくして開閉蓋205aを、図1の(b)に二点鎖線で示す如く、カメラ本体310に対して前方に傾けることにより、カートリッジホルダ205bの上端開口部が斜め上方を向く。このため、用紙カートリッジCAを斜め上方から挿脱操作し得るものとなる。なお第2実施形態における用紙カートリッジCAの内部には、複数枚の感光性プリント用紙Pのほかに、後述するプリント用の電池PBが内蔵されている。
【0076】ケース311の第1側面311bの下隅にはメモリーカードMCを着脱自在に装填するためのカードスロット206の挿入口が設けられている。
【0077】なおカートリッジ収納室205に隣接する撮影レンズ201の下方領域には、カメラ電池Bを収納するための電池格納室207が設けられている。この電池格納室207の外周に相当するケース311の外周部が、カメラ本体310のグリップ位置となる。
【0078】図8の(a)(b)に示すように、ケース311の背面311eには画像表示用LCD208と、電子カメラの使用状態を撮影者に視覚を通して告知するモード表示用LCD209と、光学ファインダ202の接眼窓部202bと、プリント開始等の各種指令を指示するための操作部210とが設けられている。
【0079】ケース311の第2側面311dにはビデオ出力端子211と、デジタルデータ出力端子212と、外部から主電源供給の受け口となる外部電源入力端子213とが設けられている。
【0080】ケース311の上面311aには印刷済みのプリント用紙Pを排出するための用紙排出口(不図示)が設けられている。
【0081】図9の(a)(b)に示すように、カメラ本体310の内部上方には、用紙排出機構220が設けられている。この用紙排出機構220は用紙カートリッジCAに格納されているプリント用紙Pを引き出し、且つケース上面311aの用紙排出口から外部へ送り出す。その途中でプリンタ(不図示)により、プリント用紙Pの感光面に対して撮影画像に応じた露光を行ない、しかるのち現像を開始させる。
【0082】用紙排出機構220は、スプレッドローラ221と、送りローラ222と、駆動モータ223と、この駆動モータ223の回転をローラ221および222に伝達するための伝達部224(スプレッドローラギア225、送りローラギア226を含む)とを備えている。
【0083】送りローラ222の回転軸には、エンコーダ用のディスク227が取り付けられており、このディスク227の両面を挟むようにエンコーダ228が配置されている。このエンコーダ228は、ディスク227の回転角度からプリント用紙Pの搬出状態を検出し、その情報を後述するシステムコンピュータ250へ送る機能を有している。
【0084】電池格納室207の背面側には、ストロボ制御用コンデンサ229が配置されている。このストロボ制御用コンデンサ229に蓄積された電荷がストロボ発光用の電力としてストロボ発光部204へ供給される。
【0085】カメラ本体310の内部の後部領域には、撮像基板230、デジタル基板231、プリンタ基板232の三つの基板が、各種の電子回路が最もスペース効率高く配設されるように、分割して組み込まれている。なお撮像基板230とデジタル基板231とはコネクタ233を介して接続され、デジタル基板231とプリンタ基板232とはコネクタ234を介して接続されている。
【0086】図10の(a)(b)に示すように、カートリッジ収納室205と、デジタル基板231およひ画像表示用LCD208とで挟まれた領域には、プリンタの電光変換部235が設けられている。この電光変換部235は用紙カートリッジCAから引き出されたプリント用紙Pの感光面に対し、撮影画像に対応する光学像を1ラインづづ露光させる機能を有している。
【0087】図11は、本実施形態の主として電気系の構成を示すブロック線図である。図11に示すように、撮像基板230には、撮影レンズ201によって取り込まれた被写体の光学像を電気信号に変換するCCD(Charge CoupledDevice)236と、このCCD236によって変換された電気信号をRGB信号に分解する撮像回路237と、この撮像回路237により分解された画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器238とが設けられている。
【0088】デジタル基板231には、電子カメラ全体の制御を行なうシステムコントローラ250と、このシステムコントローラ250に接続されている各種回路とが設けられている。システムコントローラ250にに接続されている各種回路とは、前記A/D変換器238によってデジタル化された画像データを記憶する内蔵メモリ251、画像を処理する画像処理回路252、画像を圧縮・伸張する圧縮伸張回路253、圧縮伸張回路253により圧縮された画像情報をメモリーカードMCに送るためのI/F(インターフェイス)254、デジタルデータ出力端子212を介して画像信号をカメラ外部とやりとりする為の外部I/F(インターフェイス)255、画像信号をビデオ信号に変換しビデオ出力端子211を介して出力したり画像表示用LCD208に供給したりするビデオ出力回路256、プリント画像を生成するプリント画像生成回路257、ストロボ制御回路(コンデンサを含む)219、等である。
【0089】なおシステムコントローラ250には、デジタル基板231には直接搭載されてはいないが、前記ストロボ制御回路219を介してストロボ発光部204が接続されている外、モード表示用LCD209、レリーズボタン203、操作部210等が直接的に接続されている。
【0090】電源供給部258は、撮像基板230、デジタル基板231(システムコントローラ250を介して)に電力を分配供給する機能を有している。この電源供給部258にはカメラ本体310の中に内蔵されているカメラ電池B及び外部電源入力端子213が接続されている。なお、電源供給部258はカメラ電池Bへの充電機能も兼ね備えている。
【0091】プリンタ基板232には、1ライン毎の画像信号を蓄積するラインメモリ260と、このラインメモリ260からの画像信号に基づいて後述する光学ヘッド270の発光等を制御するヘッド制御回路261とが設けられている。さらに、プリンタ基板232には、プリント用紙Pを搬出制御するための駆動制御回路262と、プリンタ電源部263とが設けられている。プリンタ電源部263は、用紙カートリッジCAに内蔵されているプリンタ用電池CBから電源供給を受け、適当な電圧変換を行なった上、プリンタ基板232上の各電子回路に電源を供給する。
【0092】電光変換部235は、光学ヘッド270を備えている。この光学ヘッド270は画像信号に基づいてプリント用紙Pに光を照射し、感光させる機能を有している。なお上記光学ヘッド270は、基本的には図4に示した第1実施形態における光学ヘッド147と同様の構成を有するものである。
【0093】「動作」このように構成された第2実施形態における電子カメラは、次のように作動する。本実施形態における電子カメラ10の動作は、被写体を撮影して内部に記録する迄の撮影モードと、一旦記録された被写体像をプリントアウトするプリントモードとに分けることができる。
【0094】「撮影モード」撮影者が撮影レンズ201を被写体に向け、被写体像を光学ファインダ202で確認したのち、レリーズボタン203を押圧操作すると、システムコントローラ250が作動し、撮影動作がスタートする。なお周囲の明るさ状態に応じてストロボ制御回路(コンデンサ)219を作動待機状態とすることにより、レリーズボタン203の押圧操作に連動してストロボ発光部204が作動し、被写体に向けて適切な照明光が照射される。
【0095】撮影レンズ201によって取り込まれた被写体の光学像は、CCD236によって電気信号に変換される。この電気信号は、撮像回路237及びA/D変換器238を通して信号処理されてテジタル画像信号となり、内蔵メモリ251に記憶される。そして上記内蔵メモリ251に記憶された画像信号は、圧縮伸長回路253により圧縮されたのち、I/F(インターフェイス)254を介してメモリーカードMCへ送られ記録される。また外部I/F 255を介してデジタル出力端子212から外部回路へ出力される。さらに、ビデオ出力回路256を経由してビデオ出力端子211から外部回路へ出力されたり、画像表示LCD208に送られる。
【0096】なお、電子カメラ内部の動作状態は、モード表示用LCD209を介して撮影者に視覚を介して報知される。
【0097】「プリントモード」操作部210によりプリント指示がなされると、システムコントローラ250の制御指令を受けて内蔵メモリ251の中に格納されている画像情報が読み出され、プリント画像生成回路257によりRGB画像信号に変換され、その1ライン分がラインメモリ260に書き込まれる。このラインメモリ260に書き込まれた1ライン分の画像信号に応じてヘッド制御回路261が作動し、光学ヘッド270を駆動する。かくして、プリント用紙P上に1ライン分の露光が行なわれる。
【0098】1ライン分の露光が終わると、ついで画像情報の次の1ライン分が読み出されて上記同様に露光が行なわれる。1画面の露光中は、スプレッドローラ221及び送りローラ222によりプリント用紙Pは連続して送られる。以下、同様の動作が繰り返されて1画面の露光が行なわれ、かつ第1実施形態と同様の現像等が行なわれて画像プリントが完了する。
【0099】上記動作において、駆動制御回路262は、システムコントローラ250の指示を受けて、適切なタイミングで用紙排出機構220に制御指令を与える。このため前記光学ヘッド270による露光と同期してプリント用紙Pの送り制御が行なわれる。又、感光済みプリント用紙Pに対する現像及び定着過程への送り込み動作、さらに全過程を終了したプリント用紙Pのカメラ本体外への排出動作に至る一連の用紙搬出動作が、プリント用モータ223で駆動されるスプレッドローラ221及び送りローラ222等によって行なれる。
【0100】なお上述した撮影モードによる動作とプリントモードによる動作とは、連続的に行なっても良いし、単独で行なっても良い。
【0101】ところで、第2実施形態の電子カメラにおいては、カートリッジ収納室205が,カメラ本体310の前面側中央部に配置され、用紙排出機構220がカートリッジ収納室205の上部に配置され、電光変換部235がカートリッジ収納室205の背面側に配置されている。また、光学ファインダ202は、カメラ本体310の上隅部であってカートリッジ収納室205と厚さ方向で重ならない位置に配置され、撮影レンズ201は、光学ファインダ202の下方であって、かつカートリッジ収納室205と厚さ方向で重ならない位置に配置されている。さらに電池格納室207は撮影レンズ201の下方であってカートリッジ収納室205の側傍に配置されている。
【0102】このため、厚さのある部材同士がカメラ本体310の前後方向において重なることがないため、カメラ本体310を薄型化できる。また、比較的重量の大きい電池Bを収容する電池格納室207の周囲がグリップとなっているため、撮影時の手ぶれを最小限に抑えることができる。
【0103】また、カメラ本体310の前面中央部であって、光学ファインダ202に対してカメラ本体310の高さ方向において略同じ位置に、ストロボ発光部204が設けられている。このため、ストロボ発光器204と撮影レンズ201との距離をとることができ、赤目発生のおそれ少ない。またストロボ発光器204が、撮影レンズ201の斜め上方に位置するので撮影条件も良好となる。
【0104】さらに、ストロボ発光器204の位置は、用紙排出機構220の前面に置かれるので、ケース311の内部におけるスペースの利用効率が向上する。
【0105】また、電光変換部235は略偏平形状を呈し、その上辺は用紙カートリッジCAの上部より上に、その下辺は用紙カートリッジCAの下部より上となるようにカートリッジ収納室105bと平行配置されているため、光学ヘッド270の上端部から出射された露光線を、カートリッジ収納室205の上部領域において、用紙排出機構220内にあるプリント用紙Pに対して支障なく照射することができる。
【0106】さらにまた、電光変換部235の下方で、かつカートリッジ収納室205の背面側の空間に、カードスロット206が配置されているため、より効率的なレイアウトを図ることができ、カメラ本体310を小型化できる。
【0107】また、電光変換部235の下方や、カートリッジ収納室205の背面側の空間に、電子回路が実装された撮像基板230、デジタル基板231及びプリンタ基板232が分割して配置されているため、効率的な配線と空間の使用が図られ、カメラの小型化に寄与している。
【0108】上述したように本実施形態に係る電子カメラによれば、プリンタ機能を有するものでありながら、カメラ本体310を薄型化・小型化できる。従って携帯性や操作性を損なうことがない。また撮影者の手ぶれやフラッシュ撮影時の赤目現象も低減することができる。
【0109】なお本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施可能であるのは勿論である。
【0110】(第2実施形態における特徴点)
[1]第2実施形態に示された電子カメラは、カメラ本体(310) の前面(311c)中央部に配置され、自己現像型の感光性プリント用紙(P) を収容する用紙カートリッジ(CA)を収納するとともに、上記感光性プリント用紙(P) が上記カメラ本体(310) の前面(311c)に平行に配置されたカートリッジ収納室(205) と、上記カートリッジ収納室(205) の上部に設けられ、上記用紙カートリッジ(CA)から上記感光性プリント用紙(P) を引き出しながら上記カメラ本体(310) 外へ搬出する用紙搬出手段(220,262) と、上記カートリッジ収納室(205) の背面(311e)側に配置され、上記用紙搬出手段(220,262) により搬送される感光性プリント用紙(P) に対し、画像信号に基づく露光を順次行なう光学系(235.270) と、上記用紙搬出手段(220,262) の上方で、かつ、上記カメラ本体(310) の上面(311a)に設けられ、上記用紙搬出手段(220,262) により搬出される上記感光性プリント用紙(P) を排出する用紙排出機構(220) と、上記カメラ本体(310) の上隅部であって上記カートリッジ収納室(205) と厚さ方向で重ならない位置に配置された光学ファインダ(202) と、上記光学ファインダ(202) の下方であって、かつ上記カートリッジ収納室(205) と厚さ方向で重ならない位置に配置され、撮像素子(236) に被写体像を結像する撮影レンズ部(201) と、上記カートリッジ収納室(205) に隣接するとともに上記撮影レンズ部(201) の下方に配置され、電池(B) を収納するための電池格納室(207) とが設けられていることを特徴としている。
【0111】[2]第2実施形態に示された電子カメラは、前記[1]に記載した電子カメラであって、上記カメラ本体(310) の前面(311c)中央部であって、上記光学ファインダ(202) に対し上記カメラ本体(310) の高さ方向において略同じ位置にストロボ発光部(204) が設けられていることを特徴としている。
【0112】[3]第2実施形態に示された電子カメラは、前記[1]に記載した電子カメラであって、上記光学系(235.270) は、略偏平形状に形成され、上記カートリッジ収納室(205) の背面(311e)側に上記カートリッジ収納室(205) と平行に配置されるとともに、その上端が上記カメラ本体(310) の高さ方向において上記カートリッジ収納室(205) より上方に位置し、その下端が上記カートリッジ収納室(205) より下方に位置することを特徴としている。
【0113】[4]第2実施形態に示された電子カメラは、前記[3]に記載した電子カメラであって、上記光学系(235.270) の下方で、かつ、上記カートリッジ収納室(205) の背面(311e)側に、上記画像信号を記録するための記録媒体(MC)が装着される媒体スロット(206) が配置されていることを特徴としている。
【0114】[5]第2実施形態に示された電子カメラは、前記[3]に記載した電子カメラであって、上記光学系(235.270) の下部で上記カートリッジ収納室(205) の背面(311e)側に、少なくとも電気部が実装された電気基板(230,231,232) が配置されていることを特徴としている。
【0115】[6]実施形態に示された電子カメラは、前記[1]〜[6]に記載されている事項を適宜組み合わせた内容を含んでいることを特徴としている。




 

 


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