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発明の名称 データ抽出方法及びデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−43135(P2001−43135A)
公開日 平成13年2月16日(2001.2.16)
出願番号 特願平11−214233
出願日 平成11年7月28日(1999.7.28)
代理人 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
【テーマコード(参考)】
5B017
5B082
【Fターム(参考)】
5B017 AA00 BA10 
5B082 GA11
発明者 藤井 寛 / 阿部 剛仁
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得し、前記格納位置情報から格納位置に対応するデータを生成することを特徴とするデータ抽出方法。
【請求項2】 データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得し、前記格納位置情報に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態に前記ファイルに格納されたデータを変換することを特徴とするデータ抽出方法。
【請求項3】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分の格納配置情報を取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報に基づいて、格納配置に対応するデータを生成することを特徴とするデータ抽出方法。
【請求項4】 ファイル分割によって生じた各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を前記格納配置情報として取得し、前記格納配置情報の全項目または、少なくとも1つの項目に対応するデータを生成する請求項3記載のデータ抽出方法。
【請求項5】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得し、前記データ記憶媒体のファイルに格納されたファイルデータを取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態に取得したファイルデータを変換することを特徴とするデータ抽出方法。
【請求項6】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、部分データを生成し、生成された各分割部分に対応するデータを連結することを特徴とするデータ抽出方法。
【請求項7】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、生成された部分データ、または、予め定義されている仕様形態に変換されたデータを用いて、前記データ記憶媒体のファイルから取得されたファイルデータを、使用装置で予め定義されている仕様形態に変換することを特徴とするデータ抽出方法。
【請求項8】 ファイルを複数の部分に分割してディスク上のセクタに各部分を格納するシステムにおいて、該ディスク上に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、前記ファイルの各部分を格納した前記セクタのうち、連続したもの全体を一つのクラスタとみなし、該ファイル中の同一クラスタに格納された部分は連続した一つの部分と見做して、該ファイルの格納配置情報を用いてデータを読み取ることを特徴とするデータ抽出方法。
【請求項9】 データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得する格納位置取得プロセスと、前記格納位置情報から格納位置に対応するデータを生成するデータ生成プロセスとを有することを特徴とするデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項10】 データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得する格納位置取得プロセスと、前記格納位置情報に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態に前記ファイルに格納されたデータを変換するデータ変換プロセスを有することを特徴とするデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項11】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分の格納配置情報を取得する格納位置取得プロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報に基づいて、格納配置に対応するデータを生成するデータ生成プロセスとを有することを特徴とするデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項12】 前記格納位置取得プロセスは、ファイル分割によって生じた各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を前記格納配置情報として取得する分割格納配置取得プロセスを含み、前記データ生成プロセスは、前記分割格納配置取得プロセスで取得した前記格納配置情報の全項目または、少なくとも1つの項目に対応するデータを生成するプロセスを含む請求項11記載のデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項13】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得する格納配置取得プロセスと、前記データ記憶媒体のファイルに格納されたファイルデータを取得するデータ取得プロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態に取得したファイルデータを変換するデータ変換プロセスとを有することを特徴とするデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項14】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得する格納配置取得プロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、部分データを生成する部分データ生成プロセスと、生成された各分割部分に対応するデータを連結する連結プロセスとを有することを特徴とするデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項15】 ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得するプロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、生成された部分データ、または、予め定義されている仕様形態に変換されたデータを用いて、前記データ記憶媒体のファイルから取得されたファイルデータを、使用装置で予め定義されている仕様形態に変換するプロセスとを有することを特徴とするデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ抽出方法及びデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体に係り、特に、計算機の記憶媒体に格納されたデータを保護しながらファイルデータを抽出するデータ抽出方法及びデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機の記憶媒体に格納されたデータの保護として代表的なものは、第1に、アクセス制限であり、パスワード等によるユーザ認証によってユーザのアクセス権限を検査し、権限を持たないユーザからのアクセスを拒絶することによって保護する。
【0003】第2に、暗号による隠蔽であり、格納する際に、データを暗号化してデータを復号するには復号鍵が必要となるようにする。これらは独立して使用可能であるため、組み合わせて用いられることもある。ここで行われる保護は、データの管理者もしくは、所有者がデータに対する不正なアクセスを禁止することを主な目的としており、データの管理者、所有者が他の利用者に対するパスワードや復号鍵を設定する。よって、これらを変更するまでは同一のパスワードや鍵でアクセスすることが可能となる。ここでは、他のユーザは保護されたデータの使用を許可されるか、禁止されるかのどちらかである。パスワードもしくは、復号鍵を与えられない使用者はデータ使用することは不可能であり、それらを与えられた使用者はデータをコピーを含めて使用可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、暗号化されたデータで、使用時にアプリケーション内で復号が行われるものでは、単なるコピーは暗号化されたデータの複製を生成するのみであるが、暗号鍵を含めてコピーを行えば、複製データの利用が可能となる。コピーが作成された後では、パスワードや暗号鍵の変更は無効であり、コピーを行った利用者はデータの無制限の使用が可能となる。
【0005】ディジタルデータの中で、ディジタル画像やディジタル音楽データといった、販売者などが著作権を持つものについては、違法コピーが重大な問題となる。これらのデータのネットワークを通した流通においては、利用者は流通したデータの閲覧、再生は許可されるべきであるが、コピーは禁止されなければならない場合が多い。しかし、閲覧可能でありながらコピー不能な方式は既に述べたように存在しない。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、ユーザがデータの使用は可能ではあるが、容易にデータをコピーすることを不可能とし、データの消去後、ユーザがそのデータを容易には復元することを不可能とするために、データの記憶媒体における格納時のデータ配置をデータ符号化に関連付けることで、異なる媒体間のコピーを困難にすることが可能なデータ抽出方法及びデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を説明するための図である。本発明(請求項1)は、データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得し(ステップ1)、格納位置情報から格納位置に対応するデータを生成する(ステップ2)。
【0008】本発明(請求項2)は、データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得し、格納位置情報に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態にファイルに格納されたデータを変換する。
【0009】本発明(請求項3)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分の格納配置情報を取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報に基づいて、格納配置に対応するデータを生成する。
【0010】本発明(請求項4)は、ファイル分割によって生じた各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得し、格納配置情報の全項目または、少なくとも1つの項目に対応するデータを生成する。
【0011】本発明(請求項5)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得し、データ記憶媒体のファイルに格納されたファイルデータを取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態に取得したファイルデータを変換する。
【0012】本発明(請求項6)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、部分データを生成し、生成された各分割部分に対応するデータを連結する。
【0013】本発明(請求項7)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得し、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、生成された部分データ、または、予め定義されている仕様形態に変換されたデータを用いて、データ記憶媒体のファイルから取得されたファイルデータを、使用装置で予め定義されている仕様形態に変換する。
【0014】本発明(請求項8)は、ファイルを複数の部分に分割してディスク上のセクタに各部分を格納するシステムにおいて、該ディスク上に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出方法において、ファイルの各部分を格納したセクタのうち、連続したもの全体を一つのクラスタとみなし、該ファイル中の同一クラスタに格納された部分は連続した一つの部分と見做して、該ファイルの格納配置情報を用いてデータを読み取る。
【0015】本発明(請求項9)は、データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得する格納位置取得プロセスと、格納位置情報から格納位置に対応するデータを生成するデータ生成プロセスとを有する。
【0016】本発明(請求項10)は、データ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、データ記録媒体に格納されたファイルの格納位置情報を取得する格納位置取得プロセスと、格納位置情報に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態にファイルに格納されたデータを変換するデータ変換プロセスを有する。
【0017】本発明(請求項11)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分の格納配置情報を取得する格納位置取得プロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報に基づいて、格納配置に対応するデータを生成するデータ生成プロセスとを有する。
【0018】本発明(請求項12)は、格納位置取得プロセスにおいて、ファイル分割によって生じた各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得する分割格納配置取得プロセスを含み、データ生成プロセスは、分割格納配置取得プロセスで取得した格納配置情報の全項目または、少なくとも1つの項目に対応するデータを生成するプロセスを含む。
【0019】本発明(請求項13)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得する格納配置取得プロセスと、データ記憶媒体のファイルに格納されたファイルデータを取得するデータ取得プロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、使用装置で予め定義されている仕様形態に取得したファイルデータを変換するデータ変換プロセスとを有する。
【0020】本発明(請求項14)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得する格納配置取得プロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、部分データを生成する部分データ生成プロセスと、生成された各分割部分に対応するデータを連結する連結プロセスとを有する。
【0021】本発明(請求項15)は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体に格納されたファイルデータを抽出するデータ抽出プログラムを格納した記憶媒体であって、ファイル分割によって生じた各分割部分における各分割部分の格納位置、長さ、当該分割部分に格納されたデータ、該データのファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数を格納配置情報として取得するプロセスと、ファイルの分割部分の格納配置情報の全項目または少なくとも1つの項目に基づいて、生成された部分データ、または、予め定義されている仕様形態に変換されたデータを用いて、データ記憶媒体のファイルから取得されたファイルデータを、使用装置で予め定義されている仕様形態に変換するプロセスとを有する。
【0022】上記のように、本発明は、データ記憶媒体に格納されたファイルからデータを抽出する際に、記憶媒体上のファイルの配置パターンを参照し、記憶媒体中の読み取り対象となるファイルの配置を取得し、そのデータ配置に基づき、定められた関数によって配置に対応した値を求める。この値は、配置に対応しているため、異なる配置として格納されたデータは異なる値を持つことになる。
【0023】本発明では、また、格納されたデータに対して、配置から求められた値によって変換を加えてこれを、符号化による値として算出する。通常の記憶媒体には、複数のデータが同時に格納される。これらの個々のデータはファイルと呼ばれる。各ファイルは独立に消去、生成が可能であるため、記憶媒体に格納されるタイミングによって、ファイルの格納位置、格納パターンは変化する。これは、新たなファイルの格納位置は記憶媒体上の空き領域、つまり、他のファイルの格納のために占有されていない領域でなければならないが、他のファイルによる占有は今格納しようとしているファイルとは独立に行われ、空き領域の位置は、不安定に変更し、予測困難であるためである。単一の空き領域がファイルの格納に不十分である場合には、複数の領域に分割してデータが格納される場合もあり得る。
【0024】通常のファイルシステムでは、記憶媒体の領域に格納された内容を連結してそのデータとするため、ファイルの格納位置とは独立にファイルからデータが取り出される。本発明では、格納位置がファイルのデータの値に影響を及ぼすため、あるファイルから正しい値を読み出すことができるのは、特定配置でファイルが格納されている場合のみとなる。データのコピーは、ファイル毎に行う場合、コピーされたデータの配置は、コピー先の媒体の他のファイルの配置に依存して決定されるため、予測困難であり、オリジナルデータの配置と同一になる確率は低い。
【0025】よって、ファイルからは本発明によって当初配置された状態であれば正しい値を抽出することができるが、一旦ファイルの消去や移動を行うと元の配置とは異なるものとなり、ファイルから同じ値を抽出することができない。つまり、ファイルのコピーができなくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】最初に、格納配置を取得する方法について説明する。図2は、本発明のデータ抽出装置の構成を示す。データ抽出装置100は、データ記憶媒体300からファイル310内のデータの格納配置を取得する格納配置取得部10と、取得した格納配置情報やデータ記憶媒体300のファイルデータを格納するメモリ20及び、データを生成するデータ生成部30から構成される。
【0027】データ記憶媒体300には、ファイル310とアクセスするプログラムやアプリケーションがアクセス対象となるファイルの格納配置、または、記憶媒体上のファイル所在を管理する、管理情報記憶領域320が存在する。なお、これらはメモリ上にファイルの一つとして表現することも考えられるので、データ記憶媒体300には限定しない。
【0028】ファイルが複数の部分に分割されている場合、管理情報記憶領域320に格納されているファイル管理情報としては、各ファイルに関して、ファイルを分割した部分を格納した部分(これをレコードと呼ぶ)の媒体上に占める領域の位置、その長さ、そのレコードのファイル中における順序が管理されている。管理の一例として、この管理項目をもつファイル管理情報を表として表す形態がある。
【0029】ファイルが単一の連続領域に格納されているときは、上記における分割数が1の場合であると見做せる。これらのファイル管理情報は、また、ファイル毎のリストの形態で表現することも可能である。いずれにせよ、格納配置取得部10では、ファイル管理情報から、ファイルを分割格納した各部分(レコード)の位置、長さ、ファイル中における順序を抽出することが可能である。
【0030】また、ファイルの分割数は、分割部分の格納配置もしくは、ファイル管理情報から取得可能である。よってファイル管理情報に明示的に格納されている必要はなく、また、格納配置取得部10から入力がなくても、ファイルの格納配置の情報を用いることで、データ生成部30において算出することも可能である。ファイル管理情報を個別アプリケーションで管理する場合、格納配置取得部10は、ファイル管理情報を共有管理し、ファイル格納配置に関する情報を任意のタイミングで任意の項目を取得する。
【0031】ファイル管理情報がファイル管理プログラムによって管理される場合も同様に、格納配置取得部10は、ファイル管理情報を共有管理し、ファイル格納配置に関する情報を任意のタイミングで任意の項目を取得する。もしくは、ファイル管理プログラムがファイル管理情報の問い合わせ機能をサポートしている場合、格納配置取得部10は、必要に応じてファイル管理プログラムに各レコードに関する問い合わせを行う。
【0032】ファイル管理情報がデータ記憶媒体300上に書き込まれている場合、格納配置取得部10は、ディスクの管理情報記憶領域320を直接アクセスすることで、格納配置を読み取る。もしくは、ファイル管理プログラムがファイル管理情報の問い合わせ機能をサポートしている場合、格納配置取得部10は、必要に応じてファイル管理プログラムに各レコードに関する問い合わせを行う。
【0033】なお、以下の説明では、ファイル管理情報が当該データ記憶媒体300上に書き込まれているものとして扱うことにするが、この例に限定されるものではない。図3は、本発明のデータ抽出処理のデータ生成までの動作を示すフローチャートである。
【0034】ステップ101) データ記録媒体300に格納されているファイルが分割されているかを判定し、分割されている場合にはステップ104に移行し、分割されていない場合には、ステップ102に移行する。
ステップ102) ファイルが分割されていない場合には、格納配置取得部10において、格納配置情報を取得する。このとき、バッファ内のメモリ20に格納配置情報の一部または、全部を格納するようにしてもよい。
【0035】ステップ103) 取得した格納配置情報に基づいてデータを生成する。
ステップ104) ファイルが分割されている場合には、分割されているファイルの格納位置、ファイルの分割数、分割部分の長さ、ファイル中における順序、分割部分のデータの全てまたは、一部を取得する。
ステップ105) 取得した格納配置情報の属性に応じて、分割された部分データの生成(部分データの結合を含む)を行う。
【0036】図4は、本発明のデータ抽出処理のデータ変換までの動作を示すフローチャートである。
ステップ201) データ記録媒体300に格納されているファイルが分割されているかを判定し、分割されている場合にはステップ204に移行し、分割されていない場合には、ステップ202に移行する。
【0037】ステップ202) ファイルが分割されていない場合には、格納配置取得部10において、格納配置情報を取得する。このとき、バッファ内のメモリ20に格納配置情報の一部または、全部を格納するようにしてもよい。
ステップ203) 取得した格納配置情報に基づいて、当該使用装置において予め決められている仕様形態にデータを変換する。なお、以下で言う、仕様形態へのデータの変換とは、ファイルのデータに関数を用いて暗号化等を施すことを意味する。
【0038】ステップ204) ファイルが分割されている場合には、分割されているファイルの格納位置、ファイルの分割数、分割部分の長さ、ファイル中における順序、分割部分のデータの全てまたは、一部を取得する。
ステップ205) 取得した格納配置情報の属性に応じて、分割された部分データを当該使用装置において予め決められている仕様形態に変換する。
【0039】ここで、各処理を詳細に説明する。
(1) 格納配置取得部格納配置取得部10において、データ記憶媒体300に格納されているファイルの格納配置情報を取得する処理について説明する。データ格納媒体300上にファイルを分割して格納する場合、そのファイルの媒体上の分割部分はひとつながりのレコードを構成し、複数のレコードが媒体上に分散配置されているとみなされる。
【0040】各レコードについて、以下に説明する。
■ そのレコードに格納されているデータ:これは、ファイルのデータの分割された部分を構成する。
■ その長さ:これは、その表現方法によって、レコードに含まれるデータ量、レコードが実際に媒体上で占める領域の量など、様々な値をとることができる。その単位も、ビット、バイトといった媒体構成に独立のものから、媒体上の最小領域のデータ量を単位としたものまで様々な表現形態があり得る。
【0041】■ そのレコードがデータ格納媒体で占める位置:具体的な位置の表現形式として、長さと同様に媒体の基準位置から変位をビット、バイトといった媒体構成に独立な単位で表すもの、媒体上の最小領域のデータ量を単位としたものなど様々なものがあり得る。基準位置を基にした変位を測定する際の計測点も、レコードの先頭、最後尾、中間点、レコード中のデータの先頭、最後尾、中間点など任意の位置を取れる。
【0042】■ そのレコードのファイルにおける順序、つまり、そこに格納されたデータがファイル中のどの位置を占めるかのデータ:これは、ファイルを分割格納する際に、分割した何番目のデータがそのレコードに格納されているかを表す。上記のように■〜■という属性の値が取得でき、ファイル管理システムは、これらの属性のうちレコードに格納されたデータ以外の情報を管理し、ファイルのデータを読み出す場合はこれらの属性を利用して元のデータを復元する。
【0043】ここで、ファイルを複数の部分に分割して格納されているデータ記憶媒体300(他のメモリ、ファイルであってもよい)から格納配置情報として取得される属性は以下通りである。
・分割部分の格納位置・分割部分の格納位置+ファイルの分割数・分割部分の長さ・分割部分の長さ+ファイルの分割数・分割部分の格納位置+ファイル中の順序・分割部分の格納位置+ファイル中の順序+ファイル分割数・分割部分の長さ+ファイル中の順序・分割部分の長さ+ファイル中の順序+ファイル分割数・分割部分の格納位置+分割部分の長さ・分割部分の格納位置+分割部分の長さ+ファイルの分割数・分割部分の格納位置+分割部分の長さ+ファイル中の順序・分割部分の格納位置+分割部分の長さ+ファイル中の順序+ファイルの分割数・ファイルの分割数・分割部分の格納位置+ファイル中の順序+分割部分のデータ・分割部分の格納位置+ファイル中の順序+分割部分のデータ+ファイル分割数・分割部分の長さ+ファイル中の順序+分割部分のデータ・分割部分の長さ+ファイル中の順序+ファイルの分割数+分割部分のデータ・分割部分の位置+分割部分の長さ+分割部分のデータ・分割部分の位置+分割部分の長さ+分割部分のデータ+ファイルの分割数・分割部分の位置+分割部分の長さ+ファイル中の順序+分割部分のデータ・分割部分の位置+分割部分の長さ+ファイル中の順序+分割部分のデータ+ファイルの分割数・ファイルの分割数+分割部分のデータ・ファイル中の順序+分割部分のデータ・ファイル中の順序+分割部分のデータ+ファイルの分割数・ファイル中の順序+分割部分のデータ+ファイルの分割数・分割部分の格納位置+分割部分のデータ・分割部分の格納位置+分割部分のデータ+ファイルの分割数・分割部分の長さ+分割部分のデータ・分割部分の長さ+分割部分のデータ+ファイルの分割数本発明の格納配置取得部10は、これらの属性値を取得する。
【0044】ファイル管理システムは、これらの属性値を表やリストの形で管理している。例えば、表の形で管理する場合(ID,p1 ,h1 ,o1 ),(ID,p2 ,h2 ,o2 ),…,(ID,pn ,hn ,on )というような形で管理される。ここで、nは、ファイルの分割数である。また、IDはファイルの識別子であり、表におけるそのデータがどのファイルに関するデータであるかを識別する。pk,hk ,ok は、それぞれ、分割部分の格納媒体上の位置、分割部分の長さ、分割部分のファイル中における順序を表す。
【0045】格納位置取得部10は、この表から(pk ,hk ,ok )を抜き出す。さらに、この情報を用いてdk を媒体より取得する。dk は、部分分割されて格納されたデータである。さらに、ファイルの分割数としてnを取得する。nはファイルに対する管理表から算出可能である。表においては、様々な省略があり得る。例えば、管理データの並びが、ファイル中における順序に従って並んでいる場合、分割部分の順序ok は、管理データ中に明示的に表現される必要はない。省略があった場合であっても、格納配置取得部10は、この表から省略されたデータを抽出することは可能である。例えば、この例の場合、対象とするファイルの管理データの表における出現順序からok の値は算出可能である。
【0046】管理データがリストで表現される場合も同様である。リストによる表現の場合は、各項目をリンクで接続し、そのリンクは、各ファイル毎に用意された最初のノードから出発し、レコードの順序に従ってリンクをつなぐという形に構成することも可能である。この場合、各ノードにはファイルの識別子は必要ではない。また、リンクによって順序が表現されるため順序も不要となる。さらに、各項目を保存したノードの位置情報からレコードの格納位置を算出可能である場合、位置情報も不要であり、リンク先のアドレスがこれを潜在的に表現することになる。
【0047】例えば、(識別子IDのファイル開始ノード)→ノード1→ノード2→…→ノードnのように表現される。ノードkは上で矢印→で表現したリンク情報以外に(pk,hk )という属性を持つ。格納配置取得部10は、このリストや表から同様のデータを抽出可能である。ファイルの分割数nは、リストの長さから算出可能であり、ファイル中における順序ok はリンクの張られた順番から取得可能である。
【0048】上記属性の中には、ある記憶媒体において意味のないものも含まれる。例えば、データは常に等しい長さに分割されて格納される媒体においては、長さ属性は媒体を通じて等しく、ファイル毎に管理する必要はない。また、媒体上の格納位置が格納する部分のファイル中の順序に対して単調な順であると決まっている場合、順序の情報は格納位置の情報がわかれば一意に決定される。このような媒体においては、不要な情報は管理されず、格納配置取得部10は値を取得する必要はない。
【0049】本発明では、分割部分の長さ、位置、ファイル中の順序として、データ記憶媒体の標準的単位、標準的値とは異なるものを用いることができる。例えば、ある磁気ディスク装置において、データ記憶媒体上の固定長セクタがレコードに相当し、セクタ長の倍数で位置、長さを表現している場合に、これを、本発明では、同一データ内の連続したデータが同じ順で連続したセクタに格納されているとき、分割部分としてはセクタではなく、セクタの連続とみなした形で分割部分を定義し、これに基づいて、格納配置取得部10でファイル管理情報から、本発明で定義した分割部分に関する値を算出することで、本発明の分割部分の定義に従う値を取得することができる。また、同様に長さを連続したセクタの最初のセクタの最初のビットと最後のセクタの最後のビットの差としてビット数で表現し、位置を最初のセクタの最初のデータと連続セクタの最初のデータとの距離をビットで表現したものと定義し、格納配置取得部10でこの定義に従う値を算出することができる。これらの、本発明で用いるデータ記憶媒体の表現と異なる値は、媒体の標準的値から算出可能である。このように、格納配置取得部10は、データ記憶媒体300のファイル管理情報で管理されている標準的値から本発明で用いる値への変換を行う機能を有する。
【0050】(2) データ生成部ファイルの格納配置をRとする。ここで、データ生成部30における処理は以下のような関数fによって行う。
■ 関数fは、ファイルの格納配置Rを引数としてデータf(R)を生成し、出力する。但し、R1 ≠R2 かつf(R1 )≠f(R2 )なる、ある格納配置R1 ,R2 が存在する。
【0051】ここで、Rj (nj ,Cj
j =(cj,1 ,cj,2 ,…,cj,n
j,k =(pj,k ,hj,k ,oj,k ,dj,k
と定義する。なお、cj,k は、ファイルのある分割部分の格納配置、pj,k ,hj,k ,oj,k ,dj,k は、それぞれ、その分割部分の位置、長さ、ファイル中における順序、その部分に格納されたデータである。また、R1 =R2 を、n1 =n2かつC1 =C21 =C2 を、その要素数が等しく、かつ対応する要素がすべて等しいと定義する。ここで、ca =(pa ,ha ,oa ,da
b =(pb ,hb ,ob ,db
としたとき、ca =cb とは、pa =pb かつha =hb かつoa =ob かつda =dbと定義する。
【0052】上記の意味は、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体300に格納されたファイルの、分割によって生じた各分割部分の、格納位置と長さとそこに格納されたデータとその部分のファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及びファイルの分割数から構成されるファイルの格納配置を取得した際に、ファイルの格納配置からそれに対応するデータを生成することを表す。
【0053】理想的には、fは、R1 ≠R2 なるすべてのR1 ,R2 の組み合わせについてf(R1 )≠f(R2 )となることが望ましい。そうでない場合、fとしては、R1 ≠R2 のときに、f(R1 )≠f(R2 )となるR1 とR2 の組み合わせがファイルの格納配置の中で多いものほど良い。f(R)=f(n,C)の値がnの値に独立のとき、fのパラメータとしてnに意味はなく消去可能であり、f(R)=f’(C)
と書くことができる。
【0054】■ 同様に、fの値に影響を及ぼさない変数はfの引数から消去し、これらの変数をパラメータにもたない関数f’を用いてfを表現することが可能である。これは、ファイルの格納配置中のデータ項目のいくつかを省略した例である。例えば、ファイルが固定長のレコードに分割されて格納されるデータ格納装置に対しては、レコードの長さを分割部分の長さとした場合、長さはパラメータとしては意味がなく、cは、c’=(p,o,d)
に置き換えてよい。このとき、新しいf’によって、f(R)=f’(n,C’),C’=(c’1 ,c’2 ,…,c’n
と表すことができる。
【0055】これは、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体300に格納されたファイルの、分割によって生じた各分割部分の格納位置とファイル中における順序及びその部分に格納されたデータとファイルの分割数を取得し、ファイルの分割部分の格納位置とファイル中における順序及びその部分に格納されたデータとファイルの分割数からそれに対応するデータを生成するものである。
【0056】■ ここからさらに、別のfの値に影響を与えない独立変数が消去される場合もあり得る。fを分割部分に格納されたデータに独立な値を与える関数とした場合、cは、c’=(p,h,o)
に置き換えて良い。これは、ファイルのデータに独立な、完全にファイルのデータ配置にのみ依存したデータを与える。
【0057】fがファイルのデータに依存する場合であっても、データの分割のされ方を考慮する必要がない場合もあり得る。例として、fがファイルのデータを全体を一連なりとしてfの値の算出において用いる場合などがある。ファイルの全データは通常のファイル管理システムによっても読み取り可能であるから、分割部分毎に値を取得する必要のない場合は、通常のファイル管理システムを用いる方が実現が容易である。fへのパラメータ中のcを、c’=(p,h,o)
に変更し、さらにファイルの分割を考慮しないデータDをパラメータに加えた別のf’を用いて、f(R)=f’(n,C’,D)
と表すことができる。
【0058】■ また、ファイルのデータの分割部分への格納データをfにおいて使用する場合であっても、ファイルの分割を考慮しないデータも同時に用いる場合は、これを通常ファイルシステムから取得し、cに変更を加えないf’を用いて、f(R)=f’(n,C’,D)
と実現するとデータ生成部30の表現が容易になる。これは、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体300に格納されたファイルの、分割によって生じた各分割部分の、格納位置と長さとそこに格納されたデータとその部分のファイル中における順序からなる分割部分の格納配置、及び、ファイルの分割数から構成されるファイルの格納配置を取得し、ファイルに格納されたデータを取得し、ファイルの格納配置に基づいて、ファイルに格納されたデータを変換するものである。
【0059】これは、前述の例と同様に、いくつかのパラメータを消去した形で実現可能な形態も存在する。
■ fの単純な形態は、ある関数gを用いて、ファイルの分割部分それぞれに対するデータxk =g(ck ,R’),Rは、Rに含まれる分割部分の一部または全部から構成した格納配置を生成し、これらのデータを連結したものを、ファイルから抽出した値として生成するものである。
【0060】この中でも単純な形態は、各分割部分に対するデータの生成のためのパラメータとしてその分割部分の格納配置及び分割数のみを用い、他の分割部分の格納配置を用いないものである。つまり、分割部分kの格納配置をck としたとき、この部分に対するデータは、xk は、xk =g(ck ,n)で得られ、これをつなげたx1 2 …xn がファイルに対するデータとして抽出される。
【0061】■−1:非常に単純な形態は、各分割部分に対するデータが、その分割部分の配置位置のみから算出されるものである。つまり、xk =g(pk )となるものである。例:gをファイルの分割部分の位置からビット系列を抽出する関数とする。例1−gを各部分の配置アドレスを表現したビット系列から特定位置のビットを抽出する関数とする。例えば、gを各分割部分のアドレスの下位mビットを抽出する関数とする。
【0062】例2−アドレスの値によって抽出するビット数を変更する。例としては、アドレスがaで割り切れるもののみビットを抽出する。アドレスがa以下であるもののみビットを抽出する。アドレスの大きさに比例して多くのビットを抽出する:等。ここで、各分割部分で抽出した値g(pk )をその分割部分に格納されたデータdk の変換に用いると、分割部分の位置とデータに依存したデータの生成関数g2 (pk ,dk )=g’2 (g(pk ),dk
が得られる。これは、分割部分の位置とデータに依存したデータの生成方式の簡単な構成方法である。
【0063】■−2:別の形態は、各分割部分に対するデータがその分割部分の配置位置と順序から算出されるものである。つまり、xk =g(pk ,ok )となるものである。例:gをファイルの分割部分の位置と順序とビット系列を抽出する関数とする。
【0064】例1−gを各部分のファイル中における順序に基づいて、各部分の配置アドレスを表現したビット系列から特定位置のビットを抽出する関数とする。
・関数の実現−分割部分の順序によって抽出するビット数を変更する。例としては、順序がaで割り切れるもののみ分割部分のアドレスの下位mビットを抽出する。順序がa以下であるもののみ分割部分のアドレスの下位mビットを抽出する。順序の大きさに比例して多くのビットを抽出する:等。
【0065】例2−ファイル中の順序とアドレスの両方をビット系列で表現し、それらを合成したものからビットを抽出する。ここで、各分割部分で抽出した値g(pk )をその分割部分に格納されたデータdk の変換に用いると、分割部分の位置とデータに依存したデータの生成関数g2 (ck ,dk )=g’2 (g(pk ,ok ),dk
が得られる。これは、分割部分の位置とデータに依存したデータの生成方式の構成方法の例である。
【0066】■−3:別の形態は、各分割部分に対するデータが、その分割部分の順序と格納データから算出されるものである。
例:gをファイルの分割部分のファイル中の順序を表す整数kによってその分割部分のビット系列dk を変換する関数g(k,dk )とする。これは、分割部分の順序とデータに依存したデータの生成方式の簡単な構成方法である。
【0067】■−4:別の形態は、各分割部分に対するデータが、その分割部分の長さから算出されるものである。つまり、xk =g(hk )となるものである。
例:gをファイルの分割部分の長さからビット系列を抽出する関数とする。ここで、固定長のセクタにファイルを分割して格納する磁気ディスクの場合について述べる。ここでは、ファイルの分割部分の長さを連続してファイルに割り当てられたセクタの個数と定義する。
【0068】例1:gを各部分の長さを2進数表現したビット系列から特定位置のビットを抽出する関数とする。例えば、gを各分割部分の長さの下位mビットを抽出する関数とする。ここで、各分割部分で抽出した値g(hk )をその分割部分に格納されたデータdk の変換に用いると、分割部分の位置とデータに依存したデータの生成関数g2 (pk ,dk )=g’2 (g(hk ),dk
が得られる。これは、分割部分の位置とデータに依存したデータの生成方式の簡単な構成方法である。
【0069】■−5:別の形態は、各分割部分に対するデータが、その分割部分の長さと順序から算出されるものである。つまり、xk =g(hk ,ok )となるものである。
例:gをファイルの分割部分の長さhと順序とビット系列を抽出する関数とする。
【0070】例1−gを分割部分のファイル中の順序が偶数のとき、h個の0からなるビット列を生成し、分割部分のファイル中の順序が奇数のとき、h個の1からなるビット列を生成する関数とする。逆に、少し複雑な形態の例が、各分割部分に対するデータが、その分割部分と次の分割部分の格納位置に依存するものである。つまり、xk =g(ck ,ck+1 )例えば、gがある分割部分と次の分割部分との距離を得る関数の場合、xk=g(pk ,pk+1 )となる。
【0071】例:g(ck ,ck+1 )がck で表された分割部分の長さをビット系列で表現したものと、ck で表された分割部分とck+1 で表された分割部分の位置の差をビット系列で表現したデータを出力する関数が別の例である。同じ関数gを用いて、分割部分の集合を選択する場合に、注目している分割部分の2つの後ろの分割部分を選択するようにすると、gは、g(ck ,ck+2 )という値を与えるようになる。これは、一つ置きの分割部分の差を与える。
【0072】例:g(ck ,ck+1 )が、ok <ok+1 のとき1をok >ok+1 のとき0を出力する関数とする。
例:ck で表された分割部分の長さをビット系列で表現したものhとして、ck で表された分割部分とck+1 で表された分割部分の位置の差が偶数のときh個の0を出力し、奇数のとき、h個の1を出力する関数が別の例である。
【0073】これらはパラメータを消去した形で実現可能な形態も存在する。
【0074】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を説明する。図5は、本発明の一実施例の動作の概要を説明するための図である。格納配置取得部10は、記憶媒体上のファイルの格納配置をファイル管理情報から取得する。データ生成部30は、格納配置取得部10から入力された、ファイル格納配置に基づいて、データを生成する。
【0075】ファイルが、複数の部分に分割されて格納されている場合、その分割部分各々に対応した分割部分の格納配置情報が、ファイルの格納配置情報の項目として存在し、さらに、ファイル全体として、一つ、分割数がファイルの格納配置情報の項目として存在する。図5(B)では、分割数だけ存在する分割部分の格納配置情報を出力する部分cと、全体として一つの値を出力する分割数を出力するnに分割する例を示している。
【0076】図5(A)では、図5(B)のcとnを合わせて、ファイルの格納配置全体の出力をcで表している。図4において、cは格納配置取得部10から出力され、データ生成部30に入力されるファイルの格納配置情報の出力を表している。ここで、ファイルの格納配置情報は、ファイルを分割せずに、連続して格納する記憶媒体については、ファイルの格納位置、長さ、格納されたデータであり、ファイルを複数の部分に分割して格納する記憶媒体については、各分割部分に対する、分割部分の格納位置、長さ、その部分のファイル中における順序、その部分に格納されたデータからなる、分割部分の格納配置と、ファイルに対して一つのファイルの分割数から構成される。
【0077】格納配置取得部10からデータ生成部30へは、ファイルの格納配置のすべての情報が渡される必要はない。データ生成部30は、ある関数によって、ファイルの格納配置情報からデータを生成するが、その関数で用いられない値については、cに含まれていなくても良い。ファイルの分割数のみ用いる場合は、図5におけるcは不要となる。逆に、データ生成部30において、ファイルの分割数が使用されない場合、nは不要となる。
【0078】図5(C)は、格納配置取得部10からの出力を、格納配置を構成する要素に分離して記したものである。データ生成部30の要求に応じて、これらの出力線のいくつかは用いられない。いくつかのパラメータを使用しない場合については後述する。次に、格納配置として媒体の標準的なものとは異なる定義によるものを用いる場合について説明する。
【0079】図6は、本発明の一実施例の配置データ変換処理を含む動作を説明するための図である。このとき、格納配置取得部10は、配置データを変換する機能を含むものとする。格納配置取得部10において、媒体の標準的定義に基づく格納配置情報を受け取り、これを装置において定義された値に変換する。データ生成部30は、この変換された格納配置情報を用いてデータを生成する。
【0080】次に、図5の処理にメモリ20を用いた場合の処理を説明する。図7は、本発明の一実施例のメモリを用いた場合の動作を説明するための図である。ファイルを分割格納する記憶媒体に対して、格納配置取得部10は、ファイルの各分割部分の格納配置を順に取り出し、それはバッファのメモリ20に蓄積される。データ生成部30は、メモリ20に貯えられた各分割部分の格納配置情報から必要なものを取り出し、データを生成する。
【0081】図7(A)においては、バッファ内の処理機構がメモリに貯えられたデータからファイルの分割数を求めている。これらの図において、ファイルの分割数を用いない場合、nの信号は不要である。図7において、バッファモジュールは、図4の格納配置取得部10または、データ生成部30の一部を構成する。
【0082】次に、格納配置取得部10において、取得した格納配置情報をその構成要素毎に分離して出力する場合について説明する。ここでは、分割部分の位置、長さ、データ分割数のうちいずれかが用いられる場合について説明する。図8は、本発明の一実施例の格納配置取得部において格納配置要素を分離して出力する例を示す。同図において、データ生成部30からの要求に応じて、格納配置取得部10から出力されているすべての出力が用いられるとは限らない。
【0083】例えば、格納配置取得部10において、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体300に格納されたファイルの分割によって生じた各分割部分のファイル中の順序及びその部分に格納されたデータ及びファイルの分割数を取得し、データ生成部30に渡すと、データ生成部30では、ファイルの分割部分のファイル中の順序及びその部分に格納されたデータ及びファイルの分割数からそれに対応するデータを生成するものである。
【0084】次に、上記の構成にファイルデータを取得する機能を付加し、ファイルの通常データを変換する場合について説明する。図9は、本発明の一実施例のファイルデータも併せて変換する例を示す。ファイルのデータを読み取る機能としては、通常のファイル管理システムを用いることも可能である。
【0085】本発明のデータ抽出装置から取得した配置依存データを読み出し、ファイルシステム等を用いて取得したファイルデータを配置依存データに基づいてデータ変換部において、当該装置で定義されている仕様形態に変換する。図10は、図7の方法を図9の配置依存データ抽出処理に適用した場合の例を示す。図10に示すように、データ抽出装置において取得した格納配置情報を用いてデータ生成部30においてデータ(d)を生成し、ファイル管理システム等により読み取られたファイルデータと共に変換を行うことも可能である。
【0086】また、図11に示すように、データ生成部30では、データを生成するために、ファイルの格納配置情報のみならず、ファイルデータ全体を取得するパラメータを発行することにより、図11(A)に示すように、格納配置取得部10から格納配置情報及び、ファイルを読み込む機能(ファイルシステム)より通常のファイルデータを取得することが可能である。ファイルの格納配置情報の分割部分のデータを連結して取得することも可能である。なお、ファイルを読み込む機能をデータ生成部30に持たせることも可能である。さらに、データ生成部30の内部において、ファイルの格納配置情報に基づいてファイルのデータを再構成することも可能である。
【0087】図12〜図14は、図11の構成に図7のパターンを適用した例を示す。図12は、格納配置取得部10において取得した格納配置情報C,nをメモリ20に格納し、データ生成部30において、取得したファイルデータとメモリ20に格納されている格納配置情報C、nを用いてデータを生成する例である。図13は、格納配置取得部10において取得した格納配置情報cのみをメモリ20に格納しておき、データ生成部30において、取得したファイルデータとメモリ20から格納配置情報Cと、格納配置取得部10で取得したnを用いてデータを生成する例である。
【0088】図14は、格納配置取得部10において取得した格納配置情報cとファイルデータ読み取り機能により取得したファイルデータとをメモリ20に格納しておき、データ生成部30において、メモリ20より格納配置情報C,nを用いてデータ生成を行う例である。図15は、格納配置取得部10にいて取得した格納配置情報cとファイルデータ読み取り機能により取得したデータとをメモリ20に格納しておき、データ生成部30において、メモリ20から格納配置情報Cを取得し、格納配置取得部10から入力されたnとを用いてデータを生成する例である。
【0089】上記の図14及び図15に示す例は、ファイル全体のデータがバッファのメモリ20に格納される。次に、格納配置取得部10において、ファイルを複数の部分に分割して格納するデータ記憶媒体300に格納されたファイルの、分割によって生じた各分割部分の、格納位置と、長さと、そこに格納されたデータと、その部分のファイル中における順序からなる分割部分の格納配置及び、ファイルのファイルの分割数から構成されるファイルの格納配置情報を取得し、分割部分に関するデータの生成に必要な分割部分の集合を選択し、データ生成部30において、分割部分の格納配置と分割部分の集合内の分割部分の格納配置とファイルの分割数からデータを生成し、各分割部分に対応するデータを連結する動作を説明する。
【0090】図16は、本発明の一実施例の分割部分の集合を選択する処理を含む例を示す。分割部分の集合を選択する場合には、ファイルの格納配置情報を受け取り、ファイルの各分割部分を定められた順序に基づいて、順番に注目し、その部分のデータとファイルの格納配置に基づいてファイルの分割部分の部分集合を決定し、データ生成部30において、分割部分の集合を選択し、選択された集合に基づいて分割部分の格納配置とファイルの分割数を取得し、これに基づいて、部分データを生成する。生成された部分データを格納配置取得情報の分割部分に対するデータを取得し、連結する。
【0091】ここで、分割部分の集合を選択する場合に、分割部分に注目する順序を決定するために、分割部分の格納配置の値を用いる。例えば、注目順序は、以下のように決定される。
1. 分割のファイル中における順序2. 分割部分の格納位置の順3. 分割部分の長さの順図16の格納配置情報のcのうち、部分データ生成において値を使用されないものもある。
【0092】図17は、本発明の一実施例の分割部分以外の格納配置情報を用いない場合の例である。同図の例は、各分割部分から対応するデータを生成するために、その部分以外の分割部分の格納配置情報を用いないものである。部分データを生成する際に、ファイルの各分割部分を定められた順序に基づいて、順番に注目し、その分割部分の格納配置情報と、ファイルの分割数を格納配置取得部10から受け取り、データ生成部30において、注目した分割部分に関するデータを生成する。生成された部分データを格納配置取得部10からファイルを連結する分割部分に対するデータを受け取り、連結する。
【0093】また、本発明は、計算機システムのファイルからのデータ読み取り装置、または、ファイル管理装置として実現される場合には、プログラムとして実現される。この場合には、図3及び図4に示すフローチャートをプログラムとして構築し、これらの装置として利用されるコンピュータに接続されるディスク装置や、フロッピーディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際にインストールすることにより、容易に本発明を実現できる。
【0094】なお、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
【0095】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ファイルから抽出するデータをファイルの格納媒体上の配置に依存させることで、ファイルのコピーを不可能にすることができる。このファイルは一旦消去した後で、別に保持していたバックアップデータを用いて復元することもできない。
【0096】ディジタル画像データなど流通において、消去したファイルの復元を不可能にするので、そのデータの利用回数、利用期間を制限することが可能となる。




 

 


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