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発明の名称 共同利用コンピュータ利用方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−34580(P2001−34580A)
公開日 平成13年2月9日(2001.2.9)
出願番号 特願平11−206026
出願日 平成11年7月21日(1999.7.21)
代理人 【識別番号】100071113
【弁理士】
【氏名又は名称】菅 隆彦
【テーマコード(参考)】
5B085
5J104
【Fターム(参考)】
5B085 AE06 AE12 AE13 AE29 BG07 
5J104 AA01 AA16 NA02 NA05 NA35 NA36 NA37 PA07 PA14
発明者 中濱 清志 / 斉藤 隆一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】現に使用する特定の共同利用コンピュータにおいて設定・記憶させる情報を当該特定の共同利用コンピュータにおいて暗号化し、当該暗号化した暗号文を当該特定の共同利用コンピュータに対するサーバの記憶手段に暗号化差分情報として記憶させておき、当該サーバに接続可能な共同利用コンピュータを別途使用する際に当該暗号化差分情報を当該共同利用コンピュータにて復号して使用する、ことを特徴とする共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項2】共同利用コンピュータシステムにおける共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムを使用した際に用いた特定の共同利用コンピュータに対して、設定・記憶させた情報の全てを当該特定の共同利用コンピュータにて、当該利用者のみが使用できるICカードに記憶させた鍵により暗号化し、当該暗号化した暗号文を当該共同利用コンピュータシステムにおけるサーバの記憶手段に暗号化差分情報として記憶させておく一方、当該特定の共同利用コンピュータの記憶手段に当該記憶させた情報の全てを削除しておき、再度、前記共同利用コンピュータシステムを利用する際に、前記サーバの記憶手段に記憶させた前記暗号化差分情報を前記鍵により復号して再度利用する、ことを特徴とする共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項3】前記再度利用は、現に再度利用する特定の共同利用コンピュータから前記サーバの記憶手段から前記暗号化差分情報を取得し、当該取得した暗号文を前記ICカードに記憶させた鍵により復号して、当該特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させて、前記使用した環境を当該再度利用する特定の共同利用コンピュータに構築する、ことを特徴とする請求項2に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項4】共同利用コンピュータシステムにおける共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムの要素である前記共同利用コンピュータに対し利用者に依らないセットアップを行う共通初期環境設定処理を行った後に、前記利用者が、前記共同利用コンピュータの使用に当たり認証を経た上で、意図する作業処理を行い、当該作業処理中に任意の機会に分散して、又は当該作業処理終了時に一括して、当該利用者が当該作業処理に基き特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させた情報群を、当該特定の共同利用コンピュータにて当該利用者に個有の鍵により暗号化し、当該暗号化した暗号文をサーバの記憶手段にそのまま暗号化差分情報として記憶させる一方、当該作業処理に基づき当該特定の共同利用コンピュータの当該記憶手段からも削除した情報群を、当該サーバの記憶手段から削除しておき、次回共同利用コンピュータシステムを使用する際に再利用可能にする暗号化差分バックアップ処理を行う、ことを特徴とする共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項5】前記共同利用コンピュータの利用方法であって、前記共同利用コンピュータシステムの初回利用においては、前記作業処理を行う前に、前記利用者が、前記サーバに接続し得る自己専用のコンピュータから当該サーバに対して、既に設定登録させた自己専用のコンピュータ使用に関する情報を、当該サーバから現に使用する前記特定の共同利用コンピュータに取得させ、当該特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させ、当該記憶させた情報を基に、当該特定の共同利用コンピュータに当該自己専用のコンピュータ使用に関する情報の環境整備を行う一回目初期環境設定処理を行い、前記作業処理を当該一回目初期環境設定処理により整った環境下において行う、ことを特徴とする請求項4に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項6】前記共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムの初回利用にあっては、前記作業処理を行う前に、前記利用者が前記認証なしに環境情報の設定入力を行い、当該環境情報を前記特定の共同利用パソコンに構築して、前記作業処理を行う、ことを特徴とする請求項4に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項7】前記認証は、ユーザ名、パスワード及びICカード発行時に前記利用者のみが当該ICカードに対してアクセスを許可するカードパスワードを前記特定の共同利用コンピュータに入力して、当該入力した情報の内、カードパスワードと、当該特定の共同利用コンピュータに挿入又は提示したICカード内のカードパスワードとを照合した上、当該ICカード内のICカードIDを当該特定の共同利用コンピュータが取得して、更に、前記サーバの記憶手段に記憶してある前記取得したICカードIDのレコード上のユーザ名及びパスワードを、それぞれ前記入力した情報と照合することにより為される、ことを特徴とする請求項4、5又は6に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項8】前記共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムの2回目以降の利用においては、前記作業処理を行う前に、初回利用の際に、前記暗号化差分バックアップ処理した暗号化差分情報を、前記サーバから取得し、前記取得した暗号化差分情報を前記鍵により復号し、現に使用する特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させて当該特定の共同利用コンピュータに前回の使用環境を構築してから行う、ことを特徴とする請求項4、5、6又は7に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項9】前記暗号化差分バックアップ処理は、前記特定の共同利用コンピュータの記憶手段に現に記憶されている情報を全て消去するフォーマット処理を以って終了する、ことを特徴とする請求項4、5、6、7又は8に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項10】前記共同利用コンピュータシステムは、一又は複数の前記共同利用コンピュータと当該共同利用コンピュータに対するサーバを内部通信網を介して、外部通信網と接続自在に構成される、ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項11】前記共同利用コンピュータシステムは、前記内部通信網を複数有し、存在する複数のサーバの前記記憶手段に記憶されている暗号化差分情報を自動更新して同一にする手段が講じられる、ことを特徴とする請求項10に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項12】前記共同利用コンピュータシステムは、一又は複数の共同利用コンピュータとで構成される複数の内部通信網と、当該複数の内部通信網を構成する前記一又は複数の共同利用コンピュータに対する唯一のサーバとを、外部通信網で接続自在に構成される、ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項13】前記共同利用コンピュータシステムは、自己専用コンピュータ及び当該自己専用コンピュータに対するサーバである自己サーバとを内部接続する別の内部通信網を含み、前記外部通信網と接続自在に構成される、ことを特徴とする請求項10、11又は12に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項14】前記暗号化差分情報は、前記利用者が前記特定の共同利用コンピュータに設定するメール設定情報、アクセス環境情報又はブラウザ設定情報を含む通信環境情報、辞書設定情報の何れかを含む、環境情報と、前記利用者がインターネットを含む外部通信網を介することを含んで前記特定の共同利用コンピュータを用いて作成したファイル群の暗号文である、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
【請求項15】前記暗号及び復号は、前記共同利用コンピュータ内、又は前記共同利用コンピュータに接続したICカード内の何れかのみで行われる、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14に記載の共同利用コンピュータ利用方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンタルオフィス、リモートオフィスといった共同利用形態であっても汎用オペレーションシステムのコンピュータ(パソコン)をハイセキュリティに使用可能にする共同利用コンピュータ利用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レンタルオフィス、リモートオフィスでは、その場所に存在する汎用オペレーションシステムのパソコンを共同で利用するか(かかるパソコンを共同利用パソコンとする)、又は、各自でパソコンを持ち込んで利用する(かかるパソコンを持込パソコンとする)必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、持込パソコンを使用する場合には、ネットワークの設定といった個別の設定事項は、自分専用にすることができ、使用環境のカスタマイズは実現できるものの、パソコン自体を持ち運ぶことが必須条件となり不便であった。
【0004】一方、共同利用パソコン(一般のスタンドアローンパソコンOS、Windows95,98,MACOSなど)を使用する場合、自分の会社のネットワークにリモート接続したり、また、インターネットに接続したりする為に、利用する前に、事前に、ネットワークの接続を変更したり、メールソフトの各種の設定を行うことを余儀なくされ、日本語の入力に際しても、日本語の辞書なども共同利用となる為、効率が悪く不便であり、ファイルをハードディスクに保存する際のセキュリティについて、常に利用者自身が注意を払う必要があった。
【0005】また、共同利用パソコン(ネットワークコンピュータ、ネットワークサーバOS)を使用する場合、利用者は、パソコンを起動して直ぐに利用することはできるものの、自分が通常使用しているパソコンOSでないが故に、ユーザインタフェースに戸惑ったり、普段使用しているアプリケーションが使用できないという問題がある。
【0006】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は以下の通りである。
【0007】本発明の第1の目的は、利用したコンピュータでの環境を別のコンピュータにおいても即座に構築可能とする共同利用コンピュータ利用方法の提供にある。
【0008】本発明の第2の目的は、利用者が構築した環境及び利用者の作成したファイルに関して当該利用者が注意を払うことを前提とせずに高いセキュリテイを維持することが可能とする共同利用コンピュータ利用方法の提供にある。
【0009】本発明の第3の目的は、別途使用する際に前回の使用環境をそのまま使用可能な共同利用コンピュータ利用方法の提供にある。
【0010】本発明の第4の目的は、共同利用パソコンに対して、自分が日常使用しているOSを採用した条件にて、利用者がパソコンを使用する際に自分が以前使用していた使用環境をそのまま引き継いで使用可能にする共同利用コンピュータ利用方法の提供にある。
【0011】本発明の第5の目的は、共同利用パソコンに対して、自分が日常使用しているOSを採用した条件にて、初めて共同利用パソコンを使用する際に、事前に、インターネットを含む情報通信網経由にて、メール、ネットワーク、漢字などの辞書、WEBブラウザのブックマークなどの各種の環境を設定し、直ぐに自分の慣れ親しんだ環境にて当該共同利用パソコンを使用可能にする共同利用コンピュータ利用方法の提供にある。
【0012】本発明の他の目的は、明細書、図面、特に、特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、上記課題の解決に当たり、現に使用する特定の共同利用コンピュータにおいて設定、記憶させる情報を当該特定の共同利用コンピュータ内において暗号化し、当該暗号化した暗号文を当該特定の共同利用コンピュータに対するサーバの記憶手段に暗号化差分情報として記憶させておき、当該サーバに接続可能な共同利用コンピュータを別途使用する際に当該暗号化差分情報を当該共同利用コンピュータにて復号して使用する特徴を有する。
【0014】更に、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法を採用することにより、上記目的を達成する様に為される。
【0015】本発明方法の第1の特徴は、現に使用する特定の共同利用コンピュータにおいて設定・記憶させる情報を当該特定の共同利用コンピュータにおいて暗号化し、当該暗号化した暗号文を当該特定の共同利用コンピュータに対するサーバの記憶手段に暗号化差分情報として記憶させておき、当該サーバに接続可能な共同利用コンピュータを別途使用する際に当該暗号化差分情報を当該共同利用コンピュータにて復号して使用してなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0016】本発明方法の第2の特徴は、共同利用コンピュータシステムにおける共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムを使用した際に用いた特定の共同利用コンピュータに対して、設定・記憶させた情報の全てを当該特定の共同利用コンピュータにて、当該利用者のみが使用できるICカードに記憶させた鍵により暗号化し、当該暗号化した暗号文を当該共同利用コンピュータシステムにおけるサーバの記憶手段に暗号化差分情報として記憶させておく一方、当該特定の共同利用コンピュータの記憶手段に当該記憶させた情報の全てを削除しておき、再度、前記共同利用コンピュータシステムを利用する際に、前記サーバの記憶手段に記憶させた前記暗号化差分情報を前記鍵により復号して再度利用してなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0017】本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第2の特徴における前記再度利用が、現に再度利用する特定の共同利用コンピュータから前記サーバの記憶手段から前記暗号化差分情報を取得し、当該取得した暗号文を前記ICカードに記憶させた鍵により復号して、当該特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させて、前記使用した環境を当該再度利用する特定の共同利用コンピュータに構築してなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0018】本発明方法の第4の特徴は、共同利用コンピュータシステムにおける共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムの要素である前記共同利用コンピュータに対し利用者に依らないセットアップを行う共通初期環境設定処理を行った後に、前記利用者が、前記共同利用コンピュータの使用に当たり認証を経た上で、意図する作業処理を行い、当該作業処理中に任意の機会に分散して、又は当該作業処理終了時に一括して、当該利用者が当該作業処理に基き特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させた情報群を、当該特定の共同利用コンピュータにて当該利用者に個有の鍵により暗号化し、当該暗号化した暗号文をサーバの記憶手段にそのまま暗号化差分情報として記憶させる一方、当該作業処理に基づき当該特定の共同利用コンピュータの当該記憶手段からも削除した情報群を、当該サーバの記憶手段から削除しておき、次回共同利用コンピュータシステムを使用する際に再利用可能にする暗号化差分バックアップ処理を行ってなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0019】本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第4の特徴における前記共同利用コンピュータの利用方法であって、前記共同利用コンピュータシステムの初回利用においては、前記作業処理を行う前に、前記利用者が、前記サーバに接続し得る自己専用のコンピュータから当該サーバに対して、既に設定登録させた自己専用のコンピュータ使用に関する情報を、当該サーバから現に使用する前記特定の共同利用コンピュータに取得させ、当該特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させ、当該記憶させた情報を基に、当該特定の共同利用コンピュータに当該自己専用のコンピュータ使用に関する情報の環境整備を行う一回目初期環境設定処理を行い、前記作業処理を当該一回目初期環境設定処理により整った環境下において行ってなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0020】本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方法の第4の特徴における前記共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムの初回利用にあっては、前記作業処理を行う前に、前記利用者が前記認証なしに環境情報の設定入力を行い、当該環境情報を前記特定の共同利用パソコンに構築して、前記作業処理を行ってなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0021】本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方法の第4、第5又は第6の特徴における前記認証が、ユーザ名、パスワード及びICカード発行時に前記利用者のみが当該ICカードに対してアクセスを許可するカードパスワードを前記特定の共同利用コンピュータに入力して、当該入力した情報の内、カードパスワードと、当該特定の共同利用コンピュータに挿入又は提示したICカード内のカードパスワードとを照合した上、当該ICカード内のICカードIDを当該特定の共同利用コンピュータが取得して、更に、前記サーバの記憶手段に記憶してある前記取得したICカードIDのレコード上のユーザ名及びパスワードを、それぞれ前記入力した情報と照合することにより為されてなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0022】本発明方法の第8の特徴は、上記本発明方法の第4、第5、第6又は第7の特徴における前記共同利用コンピュータの利用方法であって、当該共同利用コンピュータシステムの2回目以降の利用においては、前記作業処理を行う前に、初回利用の際に、前記暗号化差分バックアップ処理した暗号化差分情報を、前記サーバから取得し、前記取得した暗号化差分情報を前記鍵により復号し、現に使用する特定の共同利用コンピュータの記憶手段に記憶させて当該特定の共同利用コンピュータに前回の使用環境を構築してから行ってなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0023】本発明方法の第9の特徴は、上記本発明方法の第4、第5、第6、第7又は第8の特徴における前記暗号化差分バックアップ処理が、前記特定の共同利用コンピュータの記憶手段に現に記憶されている情報を全て消去するフォーマット処理を以って終了してなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0024】本発明方法の第10の特徴は、上記本発明方法の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の特徴における前記共同利用コンピュータシステムが、一又は複数の前記共同利用コンピュータと当該共同利用コンピュータに対するサーバを内部通信網を介して、外部通信網と接続自在に構成されてなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0025】本発明方法の第11の特徴は、上記本発明方法の第10の特徴における前記共同利用コンピュータシステムが、前記内部通信網を複数有し、存在する複数のサーバの前記記憶手段に記憶されている暗号化差分情報を自動更新して同一にする手段が講じられてなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0026】本発明方法の第12の特徴は、上記本発明方法の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の特徴における前記共同利用コンピュータシステムが、一又は複数の共同利用コンピュータとで構成される複数の内部通信網と、当該複数の内部通信網を構成する前記一又は複数の共同利用コンピュータに対する唯一のサーバとを、外部通信網で接続自在に構成されてなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0027】本発明方法の第13の特徴は、上記本発明方法の第10、第11又は第12の特徴における前記共同利用コンピュータシステムが、自己専用コンピュータ及び当該自己専用コンピュータに対するサーバである自己サーバとを内部接続する別の内部通信網を含み、前記外部通信網と接続自在に構成されてなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0028】本発明方法の第14の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12又は第13の特徴における前記暗号化差分情報が、前記利用者が前記特定の共同利用コンピュータに設定するメール設定情報、アクセス環境情報又はブラウザ設定情報を含む通信環境情報、辞書設定情報の何れかを含む、環境情報と、前記利用者がインターネットを含む外部通信網を介することを含んで前記特定の共同利用コンピュータを用いて作成したファイル群の暗号文である共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0029】本発明方法の第15の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13又は第14の特徴における前記暗号及び復号が、前記共同利用コンピュータ内、又は前記共同利用コンピュータに接続したICカード内の何れかのみで行われてなる共同利用コンピュータ利用方法の構成採用にある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を以下に説明する。本発明の実施形態を説明する前に、本発明を実現可能にする共同利用コンピュータシステム装置、特にシェアードピィシィ(SharedPC、SPC)、について説明をする。当該シェアードピィシィは、外出中のビジネスマン等が自分のオフィスと同様のパソコン環境で仕事を行うことを可能にするパソコンであり、共同作業スペース(レンタルオフィス、自分の会社内の共同作業スペース等)に設置される。
【0031】ここで、ターゲットとなる利用者は、例えば、外出中に、会社・学校・インターネットのメールを読んだり、インターネット接続でネットサーフィンを行いたいビジネスマン・学生等の者のみならず、出張先などの出先にてオフィス等のパソコンアプリケーションで利用作成を行いたい者、スケジュールの合間などに時間を潰したい者などが挙げられる。
【0032】共同利用パソコン(シェアードピィシィ)には、OSとして汎用OS(Windows98、MACOS等)を採用し、標準的なアプリケーション(文書作成ソフト、メールソフト、WEBブラウザ)を何種類かインストール済みとし、ユーザが共同で利用する。
【0033】(共同利用コンピュータシステム装置)以下、添付図面を参照しながら、共同利用コンピュータシステム装置につき説明する。図1は共同利用コンピュータシステム装置α、図2は共同利用コンピュータシステム装置α1、図3は共同利用コンピュータシステム装置α2の構成図である。なお、システム装置自体の構成は、図1乃至図3に示す共同利用コンピュータシステム装置α、α1、α2以外の他の構成であっても良く、当該構成の規模、通信網の整備規模等の状況に応じて、又利用者のニーズに応じて適宜変更し得る。
【0034】図1に示す共同利用コンピュータシステム装置αにつき説明する。共同利用コンピュータシステム装置αは、会社Cに構築されているLANなどの内部通信網NWCと、レンタルオフィスLO1に構築されているLANなどの内部通信網NW1とを、それぞれゲートウエイGWを介してインターネットを始めとする外部の各種情報通信網NWと接続自在とするシステム装置構成である。
【0035】会社Cに構築されている内部通信網NWCには、サーバSC及びパソコンが接続されている。説明上、パソコンのうち自己専用パソコンCCを一台取り上げて説明する。通常、利用者は、自己専用パソコンCCからサーバSCにアクセスして、メールの読み書き、各種のネットワークサービス、ファイルサーバアクセスといった社内ネットワークサービスを利用しているほか、自己専用パソコンCC内で資料作成などを行っている。
【0036】一方、レンタルオフィスLO1の内部通信網NW1には、利用者用のパソコン(共同利用パソコン、以下単にパソコンとする)C1j(添え字jは、レンタルオフィスLO1にあるパソコンのナンバー1〜Mに該当、一台でもよい)が接続されると共に、当該内部通信網NW1上のサーバS1が接続されている。サーバS1には、初期設定データベースD11と暗号化差分ファイル群D12なるデータが、適宜蓄積し得る。何時どのような場合に蓄積されるかについては、下記実施例にて詳細する。
【0037】共同利用コンピュータシステム装置αは、レンタルオフィスLO1に利用者が任意の契機で赴き、会社Cの自分専用のパソコンCCと同一の利用環境にてパソコンC1jを利用可能にするシステム装置である。その為、作業環境を、保存(バックアップ)したり、復元(レストア)する為のサーバがS1が必ず必要となる。
【0038】図2に示す共同利用コンピュータシステム装置α1は、図1に示した共同利用コンピュータシステム装置αの別形態であり、レンタルオフィスLO1、LO2、・・、LONという様に複数のレンタルオフィスが存在する場合である。
【0039】レンタルオフィスLOk(添え字kはレンタルオフィスのナンバーであり、1〜Nの任意の数)は、共同利用コンピュータシステム装置αにおけるレンタルオフィスの一つの拠点であり、何れも図1におけるレンタルオフィスLO1と同一の構成であり、サーバSk及びパソコンCk1、・・、Ckj(添え字kは1〜Nの任意の数でLOkのkと対応)が存在する。
【0040】それと共に、各拠点におけるサーバS1、・・SNにおけるファイル群(暗号化差分ファイル群)は、データを一定時間毎に定期的に公知の手法であるミラーリングにすることにより(別の手法であっても差し支えない)同期を取り、同期を取った後は、各サーバS1、・・SNにおける当該ファイル群は最新の同一内容とする様、自動更新される。かかる構成により、何れのパソコンC11、・・、CNjからでも作業環境の保存、復元を行うことができる。
【0041】図3に示す共同利用コンピュータシステム装置α2は、共同利用コンピュータシステム装置α、α1とは別形態であり、レンタルオフィスLO1〜LONの如く複数のレンタルオフィスが存在し、複数のレンタルオフィスに設置される一又は複数のパソコンC11、・・CNjに対するサーバSが、インターネットなどの外部通信網により、接続自在とする構成である。各レンタルオフィスに設置されるパソコンC11、・・CNjは、図1におけるパソコンと同一構成である。
【0042】共同利用コンピュータシステム装置α2は、共同利用コンピュータシステム装置α1の様に、各レンタルオフィスにサーバS1、・・SNが設置されることなく、共通オフィスLOにのみサーバSが設置される。即ち、共同利用コンピュータシステム装置α2におけるファイル群(差分情報ファイル群)にアクセスする際には、レンタルオフィスLO1、・・、LONの全ての拠点から、インターネットなどの外部通信網NWを経由して、サーバSにアクセスすることにより、何れのパソコンからでも、同様に作業環境の保存、復元を行うことができる。
【0043】ここで、共同利用コンピュータシステム装置の基本構成は、図1、図2、図3に示したものに限定されず、会社CのサーバSCにおいて、レンタルオフィスLOk又は共通オフィスLOに設置のサーバS1、・・、SN、Sを設置することも可能である。共同利用コンピュータシステム装置の構成は、下記する共同利用コンピュータ利用方法を実現する範囲において適宜変更できる。
【0044】(共同利用コンピュータ利用方法)以下、図1を参照しながら、共同利用コンピュータシステム装置αにおいてレンタルオフィスLO1に設置されたパソコンC11の利用手順を説明することにより、共同利用コンピュータ利用方法を説明する。図2、図3における共同利用コンピュータシステム装置α1、α2の場合であっても、同様であることは容易に理解できるであろう。又、図4に示す様に、図2に示す共同利用コンピュータシステム装置α1であっても、図2と図4のように異なる利用の仕方があることは、説明するまでもなく明らかである。
【0045】また、図中の会社C、レンタルオフィスLO1なる文言は、説明上、本発明の構成、特徴の理解を容易にするに過ぎず、発明の内容を限定するものではない。会社は、パソコンを使用する頻度が最も高い場所としての例示にすぎず、レンタルオフィスは、共同作業スペースの例示にすぎない。
【0046】<初回利用手順>先ず、レンタルオフィスLO1を初めて利用する場合の流れを説明することにする。ここでのポイントは、レンタルオフィスLO1に赴くと、ユーザ毎にカスタマイズされた環境(ネットワーク、環境などの利用環境)から作業を直ちに開始できることにある。
【0047】初めて利用する場合には、以下の(手順1)〜(手順5)に従うことになる。手順1は、次の通りである。利用者は、レンタルオフィスLO1を使用するに当たり、初回の利用時には、前もって、会社C(自己専用パソコンCC)からサーバS1にアクセスして、社内の内部通信網NWCへのアクセス権や辞書などの環境を、初期設定データベースD11に登録しておく(F1)。
【0048】手順2は、次の通りである。利用者が、レンタルオフィスLO1の利用を思い立ち、レンタルオフィスLO1に赴くと、例えばパソコンC11を利用できる位置にいることになるが、パソコンC11の利用に先立ち、初回の利用時には、利用者の正当性を認証すると共に、手順1で登録した環境を、初期設定データベースD11を基に当該パソコンC11に構築する(F2)。
【0049】手順3は次の通りである。上記手順2により環境が構築されたパソコンC11を使用して、会社CのサーバSCの利用、インターネットへの接続、各種文書等の作成を行う(F3)。
【0050】手順4は次の通りである。パソコンC11の利用が終了の際に、利用環境(パソコンC11に記憶させた情報も含む)をサーバS1の暗号化差分ファイル群D12として保存する。之には、パソコンC11から削除した情報は暗号化差分ファイル群D12から削除されることも含まれる(F4)。なお、手順3において、パソコンC11のハードディスクの変化に応じて、任意に、又は定期的に手順4を行ってもよい。
【0051】手順5は次の通りである。パソコンC11内の情報を全て完全に消去する。例えば、利用したハードディスクHDをフォーマットする。これにより、セキュリティを保護することができる。
【0052】上記した様に、初回利用の利用者の行動と利用手順は、手順1→手順2→手順3→手順4→手順5を、標準とする。なお、その変形については、後述する。
【0053】<2回目以降の手順>次に、2回目以降の利用手順につき説明を行う。2回目以降は、前回の作業環境から、パソコンの利用を継続可能にし、以下の手順で行う。
【0054】手順6は次の通りである。利用者が、2回目以降にレンタルオフィスLO1の使用を思い立ち、レンタルオフィスLO1に赴くと、パソコンC11(前回の利用したパソコンと同一である必要性はない、図4参照)を利用できる位置にいるが、パソコンC11を使用するに先立ち、2回目以降の利用時に、利用者の正当性を認証し、前回手順4で保存した環境を、暗号化差分ファイル群D12からパソコンC11に復元する(F6)。
【0055】それ以降は、上記手順3、手順4、手順5を順に行う。即ち、2回目以降の利用者の行動及び利用手順は、手順6→手順3→手順4→手順5を、標準とする。
【0056】ここで、上記発明の実施の態様に関して、注目すべき事項は以下の通りである。即ち、注目事項1は、ユーザは通常会社で作業をしているが、外出中に何れかのレンタルオフィスで共同利用パソコンを利用可能できる点にある。
【0057】注目事項2は、初めてレンタルオフィスに赴くに先立ち、事前にインターネット、公衆回線網などの外部通信網を経由して、メール、ネットワーク、漢字辞書、WEBブラウザのブックマーク等の環境設定をすることにより、直ぐに自分の慣れ親しんだ環境下においてレンタルオフィスの共同利用パソコンを使用可能にする点にある。
【0058】注目事項3は、ユーザがレンタルオフィスのパソコンを使用するに際し、自分が以前にレンタルオフィスで使用した環境の続きから使用環境を引き続き使用可能にする。即ち、何れのレンタルオフィスに設置された何れのパソコンであっても使用環境を継続して使用可能である点にある。
【0059】注目事項4はユーザのデータに関するセキュリティは、ユーザが意識することなく、万全を保つことが可能である点にある。
【0060】
【実施例】以下、実施例について、詳細する。図5は、共同利用コンピュータシステム装置αの内部構成を示したものである。なお、図には、本発明の実施に必要となる範囲の内部構成であり、当然に通常のサーバ、パソコンに備わる機能は含まれており、図面上省略してある。また、図5の内部構成は、図1に示した共同利用コンピュータシステム装置αに限らず、図2、図3、図4に示した共同利用コンピュータシステム装置α1、α2であっても同様であり、図5では、その内部構成及び機能、ひいては本発明の差分情報利用方法を説明するための図面であり、内部通信網NWC、NW1、・・、外部通信網NW、ゲートウエイGW等はラインLで示してある。また、矢印は各種情報のやり取りを示す。
【0061】共同利用パソコンC1j(jは任意の数)には、CDROM1を読むCDROMドライブ2、共同利用パソコンC1jを使用するに際に必要となるICカード3を読み取るICカードR/W4、キーボード、マウス、マイク等の入力手段5を備え、内部には、当該共同利用パソコンの内部を制御するメイン制御手段6、ICカード3に記憶されている情報への読み書きを行うカード情報読み書き手段7、初期設定データベースD11の情報からスクリプトを作成し当該作成したスクリプトをハードディスクHDに記憶させるスクリプト作成手段8、ハードディスクHDに記憶させたスクリプトを実行するスクリプト実行手段9、CDROM1の情報から共通初期アプリケーション環境をハードディスクHDに構築する共通初期アプリケーション復元手段10、サーバS1の暗号化差分ファイル群D12とハードディスクHDの情報とを比較しコピーファイルリスト及び削除ファイルリストから成る差分リストを抽出する差分抽出手段11、差分抽出手段11から差分リストを基にコピーファイルリストのファイル群を暗号化し暗号化差分ファイル群D12に記憶させ削除ファイルリストのファイル群を暗号化差分ファイル群D12から削除する一方、暗号化差分ファイル群D12の各ファイルを復号しハードディスクHDに記憶させる暗号/復号化サーバ読み書き手段12、ハードディスクHDなどの記録手段で構成される。
【0062】サーバS1は、設定登録手段21、CGIプログラム22、初期設定データベースD11、CDROM作成時刻情報23、暗号化差分ファイル群D12を最低限備える。自己専用パソコンCCには、辞書31、ブックマーク32など利用環境と、WEBブラウザ/FTPクライアント33を備える。
【0063】ここで、図1及び図5を参照しながら、上記手順に従い、共同利用コンピュータシステム装置α各部の詳細を含め共同利用コンピュータ利用方法の実施例につき、説明する。なお、上記手順のうち、手順3及び手順5については、周知事項であるので、説明を省略する。
【0064】なお、共同利用コンピュータシステム装置αを使用するに先立ち、利用者には、利用に必携となる利用者毎にICカード3が交付されており、ICカード3には、当該ICカード3のカードID(カードID=i)、鍵Xi、当該ICカード3に個有のカードパスワードが登録されている。ここでのカードIDのiと鍵Xiの添え字iとは同一の番号である。
【0065】カードIDは利用者を特定するためのIDであり、鍵は暗号化の鍵であり、カードパスワードはICカード3を持っている利用者の正当性をカード内で確認するものであり、カードパスワードを入力手段5にて入力し照合(ICカード3内での照合が望ましい)を経ないと、当該ICカード3にはアクセス不能とする。また、カードID及びカードパスワードの登録時に、鍵Xiは自動生成されることが望ましい。ここで、利用者は、自己のカードパスワード及びカードIDを記憶しているものとするが、鍵Xiについては、ICカード3内生成されるので、利用者が知る必要性はない。
【0066】<<手順1>>手順1は、利用環境を事前に登録する手順である。利用者は会社Cの自己専用パソコンCCから、レンタルオフィスLO1のサーバS1上で起動中の設定登録手段21にアクセスして、パソコン環境をサーバS1に登録する。具体的には、以下の通りである。
【0067】先ず、自己専用パソコンCCからサーバS1上で起動中の設定登録手段21(WEBサーバでなど構成)にアクセスすると、CGIプログラム22が起動され、設定登録手段21が表示する設定画面が自己専用パソコンCCに表示される。当該画面の一例を図6に示す。利用者は、入力手段5を用いて、表示された設定画面WEBブラウザなどから、ユーザ名、カードID、パスワード、メールソフト種別(画面から選択)、POPサーバ名、SMTPサーバ名、メールアカウント、漢字変換IME(画面から選択)、WEBブラウザ種別(画面から選択)、辞書ファイル、WEBブックマークファイルなどの初期設定データを入力する(手順1−1)。
【0068】このとき、メールソフト種別、POPサーバ名、SMTPサーバ名、メールカウント、漢字変換IME、WEBブラウザ種別、辞書ファイル、WEBのブックマークファイルについては、自己専用パソコンSCと同一の環境を利用する場合には、自己専用パソコンCCのハードディスクHD中の情報を自動的にサーチして、設定入力を自動化することもできる。
【0069】そして、CGIプログラム22が、設定登録手段21から初期設定データを受け取り、カードID=iをキーとした初期設定データベースD11を作成する(手順1−2)。
【0070】なお、以降、説明上、メールソフト種別、POPサーバ名、SMTPサーバ名及びメールカウントをまとめてメール情報、IME種別及び辞書ファイルをまとめて辞書情報、WEBブラウザ種別及びブックマークをまとめてブラウザ情報と呼び、更に、メール情報、辞書情報及びブラウザ情報をまとめて初期設定情報を呼ぶことにする。
【0071】次いで、設定登録手段21が、WEBブラウザなどから初期設定情報を受け取り、CGIプログラム22に渡し(手順1−3)、CGIプログラム22が、WEBブラウザなどから初期設定情報を受け取り、初期設定情報から初期設定データベースD11を作成する(手順1−4)。
【0072】初期設定データベースD11を作成した時点で手順1が終了する。なお、パソコン環境の登録の仕方は、上記具体例に限定されるものではなく、レンタルオフィスLO1のサーバS1に、パソコン環境(パソコン環境の内容も上記事項に限定されない)を自己専用パソコンCCから登録できれば、その手法は問わない。
【0073】<<手順2>>手順2は、初回の利用者が、利用者の正当性を認証し、上記手続1で登録した環境をパソコンSC1jに構築する手順である。なお、このとき、共通初期アプリケーション環境の復元が終了していることを条件とする。即ち、パソコンC1jのハードディスクHDが、共通初期アプリケーション環境になっていればよい。共通初期アプリケーション環境復元、及びその前提となる共通初期アプリケーション環境作成についての詳細は後述する。
【0074】先ず、利用者は、パソコンC1jに接続されたICカードR/W4にICカード3(ここで、カードIDはID=iとする)を挿入(又は提示)する(手順2−1)。
【0075】次に、利用者は、パソコンC1jの画面から、上記手順1で事前に登録した「ユーザ名、パスワード、及びカード発行時にユーザのみがICカード3にアクセス可能に設定したカードパスワード」を、図示しない表示画面を見ながら、入力手段5にて投入し、メイン制御手段6が、当該投入されたデータ群を格納する(手順2-2)。すると、メイン制御手段6は、カード情報読み書き手段7に対して、ICカード3に記憶してあるカードIDと鍵Xiの読み出しを指示すると共に、当該格納したカードパスワードをカード情報書き込み手段7に渡す(手順2−3)。
【0076】カード情報読み書き手段7が、当該指示及びカードパスワードを受け取ると、受け取ったカードパスワードをICカード3上で照合の上、カードID及び鍵Xiの読み出しを行い、メイン制御手段6にカードIDと鍵Xiを渡す(手順2−4)。すると、メイン制御手段6が、サーバS1上のカードIDがiに対応するレコードを検索して、当該レコード上のユーザ名とパスワードを読み出した後に、ユーザ名とパスワードが、入力されたデータとそれぞれ同一か判断して確認した上で、初期設定データベースD11から初期設定情報を読み出す(手順2−5)。
【0077】その後、メイン制御手段6は、手順2−5で読み出した初期設定情報に対応した初期環境を構築する(手順2−6)。具体的には、例えば、メイン制御手段6は、メール情報、辞書情報、ブラウザ情報を、スクリプト作成手段8に渡して、メールスクリプト、辞書スクリプト、ブラウザスクリプト(各スクリプトはスクリプト実行手段9のインタプリタ上にて実行可能なスクリプト言語)を作成し、ハードディスクHDに渡し、ハードディスクHDに格納される。そして、スクリプト実行手段9が、ハードディスクHDから各スクリプトを読み出し、各スクリプトが実行される。これにより、メールソフト、辞書、WEBブラウザの初期設定入力動作を利用者に代わってスクリプト実行手段9が行い、初期の環境構築がなされる。即ち、パソコンC1jのハードディスクHDが、スクリプト実行手段9により、共通初期アプリケーション環境から1回目初期環境になる。なお、図5におけるハードディスクHD内の各環境の包含関係は、図示した関係に限らない。以上が、手順2に関する詳細である。
【0078】<<手順4>>手順4は、パソコンC1jの利用が終了の際に、利用環境をサーバS1に保存する手順である。なお、終了時に行う必然性はなく、パソコンC1jを使用中、定期的、任意に行ってもよい。ここでのポイントは、利用者がバックアップすること自体に要する時間を極力短くすること、パソコンC1jからサーバS1へ送られかつ、サーバS1で記憶される情報が、パソコンC1j内(ICカード3内を含む)で暗号化されること、等が挙げられる。以下の説明においては、パソコン終了時における場合を取り上げる。
【0079】メイン制御手段6は、サーバS1からCDROM作成時刻情報23(詳細は後述する)を読み出すと共に、差分抽出手段11を起動させ、読み出したCDROM作成時刻情報23を差分抽出手段11に渡す(手順4−1)。
【0080】そして、差分抽出手段11は、ハードディスクHDに記録されているファイルについて、CDROM作成時刻情報23以前に作成されたファイル群を初期アプリケーション未変更ファイル群として、その他のファイル群を初期アプリケーション変更ファイル群として、それぞれ認識する一方、差分抽出手段11は、暗号化差分ファイル群D12のファイル情報(ファイル名と更新日時)と初期アプリケーション環境変更ファイル群のファイル情報(ファイル名と更新日時)とを比較し、以下の認識をする。
■暗号化差分ファイル群D12に存在せずに初期アプリケーション変更ファイル群のみに存在するファイルをコピーファイル群として認識する。
■暗号化差分ファイル群D12と初期アプリケーション変更ファイル群双方に存在するファイルについては、当該ファイルの更新日時を比較し、初期アプリケーション変更ファイル群に存在するファイルの更新日時が新しい場合のみ、コピーファイル群として認識する。
■初期アプリケーションファイル群に存在せず、暗号化差分ファイル群D12のみに存在するファイルは、削除ファイル群として認識する。
【0081】そして、上記認識に基き、差分抽出手段11は、コピーファイル群として認識したファイルについては、かかるファイル名のリストをコピーファイルリストとし、一方、削除ファイル群として認識したファイルについては、かかるファイル名のリストを削除ファイルリストとして、それぞれ作成する(手順4−2)。
【0082】差分抽出手段11が、コピーファイルリスト、削除ファイルリストを暗号/復号化サーバ読み書き手段12に送る(手順4−3)。
【0083】暗号/復号化サーバ読み書き手段12は、メイン制御手段6から得たコピーファイルリストに対応するファイルを順番にファイル単位で鍵Xiで各々暗号化し(ここでの暗号のアルゴリズムについては、任意の共有鍵暗号アルゴリズムでよく、暗号化の手法自体は問わない)、ファイル構造(ディレクトリやファイルの更新日時など)を保存した状態で、サーバS1上の当該ICカード3のカードID(カードID=i)の領域に暗号化差分ファイル群D12としてコピーする一方、差分抽出手段11から送られた削除ファイルリストに対応するファイルを、サーバS1上の当該ICカード3のカードID(カードID=i)の領域の暗号化差分ファイル群D12から削除する(手順4−4)。
【0084】以上、パソコンC1j使用終了後に暗号化差分バックアップの手法の一例である。ここでは、パソコンC1j使用終了時点でハードディスクHDに格納される情報とサーバS1に格納される情報が一致する様に、暗号化差分ファイル群D12が更新・削除されて一致すれば、その手法については問わない。
【0085】例えば、上記手順によれば、暗号化は全てパソコンC1jの暗号/復号化サーバ読み書き手段12で行っているが、ICカード3内にてなされても何ら問題はない。つまり、暗号/復号化サーバ読み書き手段12を暗号/復号化手段とサーバ読み書き手段とにわけ、更に、当該暗号/復号化手段を当該ICカード3に内蔵し、鍵Xiを先の手順2で読み出すことなく行うこともできる。かかる場合には、暗号化プログラム、復号化プログラムがICカード3内に格納されていることが条件となる。以上が手順4に関する詳細である。
【0086】<<手順6>>手順6は、二回目以降において同一の利用者が、レンタルオフィスLO1を使用する場合の手順である。先ず、利用者の正当性を認証することが必須となり、手順4に従ってバックアップした暗号化差分ファイル群D12をパソコンC1j(前回使用したパソコンである必然性はない)に、復元させることになる。以下に、その例を説明する。
【0087】利用者は、パソコンC1jに接続したICカードR/W4にカードIDがiである自分のICカード3を挿入(又は提示)する(手順6−1)。
【0088】次に、利用者は、パソコンC1jの画面から、上記手順1で事前に登録してある「ユーザ名、パスワード、及びカード発行時にユーザのみがカードにアクセス可能に設定したカードパスワード」を、図示しない表示画面を見ながら、入力手段5にて投入し、メイン制御手段6が、当該投入されたデータ郡を格納する(手順6−2)。すると、メイン制御手段6は、カード情報読み書き手段7に対して、ICカード3に記憶してあるカードIDと鍵Xiの読み出しを指示すると共に、当該格納したカードパスワードをカード情報読み書き手段7に渡す(手順6−3)。
【0089】カード情報読み書き手段7が、当該指示及びカードパスワードを受け取ると、受け取ったカードパスワードをICカード3上で照合の上、メイン制御手段6にカードID(ここでは、i)及び鍵Xiを渡す(手順6−4)。
【0090】すると、メイン制御手段6は、サーバS1上のカードIDがiに対応するレコードを検索して、当該レコード上のユーザ名とパスワードを読み出した後に、ユーザ名とパスワードが、ユーザが入力したデータと同一か判断して確認した上で、暗号/復号化サーバ読み書き手段12にリストア指示を送る(手順6−5)。
【0091】その後、暗号/復号化サーバ読み書き手段12は、メイン制御手段6からのカードID及び鍵Xiとを受け取り、暗号化差分ファイル群D12のファイル群を順番に読み出し、鍵Xiで復号化しながら(復号化の手法は、手順4において利用した任意の共有鍵暗号手法でよい)、逐次ハードディスクHDに書き込む(手順6−6)。つまり、ハードディスクHDが共通初期アプリケーション環境から2回目以降初期環境になる。之により、2回目以降の初期環境が生成され、前回使用した際と同じ環境を構築できる。
【0092】ここでも、手順4の暗号化の際と同様に、復号化はICカード3内にてなされても何ら問題はない。以上が手順6に関する詳細である。
【0093】<<共通初期アプリケーション環境作成>>ここで、共通初期アプリケーション環境作成につき詳細する。この共通環境アプリケーション環境作成は、レンタルオフィスをオープンした際に、レンタルオフィスLO1の提供者(オフィスサービス提供者)が1度だけ行う必要がある。
【0094】具体的には、以下の手法が考えられるが、別に之に限定されるものではない。例えば、全利用者の共通初期アプリケーション環境の入った起動用記録媒体(CDROM1など)を、DriveImagePROといったハードディスクHD上の全てのデータを一括して保存時の状態に復元可能にするアプリケーション(公知)を使用して、共通初期アプリケーション環境を作成する一方、CDROM作成直後に、その時刻情報をサーバS1にCDROM作成時刻情報23として格納する手法がある。
【0095】このとき、保存する共通初期アプリケーション環境のデータとして、初期設定設定データベースで指定できるメールソフト種別、漢字変換IME種別、WEBブラウザ種別に対応するアプリケーションがインストールされている必要がある。また、その他の文書等の作成用アプリケーション、レンタルオフィスLO1のパソコンC1jで提供されるサービスのアプリケーションもインストールされる必要がある。以上が、共通初期アプリケーション環境作成の手順である。
【0096】<<共通初期環境アプリケーション環境の復元>>また、共同利用コンピュータシステム装置αは、共同利用パソコンを構成の一要素とするため、一人の利用者に係る情報のセキュリティを確保すると共に、何れの利用者が共同利用パソコンを使用する際に、同一の環境を整備しておく必要性がある。その作業が共通初期アプリケーション環境の復元である。
【0097】利用者は、手順7で作成した起動用記録媒体(起動用CDROM1)をパソコンC1jに付属する起動用記録媒体ドライブ(CDROMドライブ2)に挿入し、パソコンC1jの電源を投入する。すると、例えばCDROM1からブート後に、ハードディスクHD上に、前記初期アプリケーションである「OS、利用可能なソフト(メールソフト、WEBブラウザ、辞書、その他のアプリケーション)」を展開することになる。なお、別にレンタルオフィス提供者が行うことも考えられる。
【0098】<<手順8>>なお、例えば、図1の共同利用コンピュータシステム装置αにて、会社Cの自己専用パソコンCCからの上記手順1を踏まない場合、即ち、レンタルオフィスLO1を使用したいとにわかに思い立ったとき、また、特に手順1を行うまでの当該利用者に係る利用環境に関する情報の登録の手間を惜しまない場合では、レンタルオフィスLO1に赴き、共通初期環境アプリケーション環境下で、以下の手順8を踏むことになる。
【0099】利用者は、パソコンC1jに接続したICカードR/W4にカードIDがiである自分のICカード3を挿入(又は提示)する(手順8−1)。次に、利用者は、パソコンC1jの画面から、「ユーザ名、パスワード、及びカード発行時にユーザのみがカードにアクセス可能に設定したカードパスワード」を、図示しない表示画面を見ながら、入力手段5にて投入し、メイン制御手段6が、当該投入されたデータ群を格納する(手順8−2)。
【0100】すると、メイン制御手段6は、カード情報読み書き手段7に対して、ICカード3に記憶してあるカードIDと鍵Xiの読み出しを指示すると共に、当該格納したカードパスワードをカード情報読み書き手段7に渡す(手順8−3)。以上は、上記手順6と同じ手順を行うことで達成できるものであり、実施(プログラム化等)の際の手間を省くことができる。又、ユーザ名、パスワード及びカードIDは、かかる時(又は暗号化差分バックアップ処理の最初に)、サーバS1初期設定データベースD11に設定されることになる。
【0101】上記説明した手順の流れを整理すると、図7の様になる。共同利用コンピュータシステム装置の共同利用コンピュータ(シェアードピィシィ)の使用に関する標準的な手順は、ST1→ST2→ST3→ST4→ST5→ST10→ST11→ST12→(ST13→)ST14→ST1→ST8→ST9→ST10→ST11→ST12→(ST13→)ST14→・・である。ここで、共同利用コンピュータ(シェアードピィシィ)は、共通初期アプリケーション環境の復元が、なされているものとする。
【0102】先ず、利用者としては、シェアードピィシィSPCを使用経験の有無により(ST1)、使用経験なしの場合には、シェアードピィシィSPCの初期設定エントリを事前に行うか否かの判断をすることになる(ST2)。
【0103】ST2で事前にエントリをする場合には、上記手順1を踏むことになる(ST3)。ST3を経た利用者は、現にシェアードピィシィSPCを使用しようとするか否かにより(ST4)、使用しようとすれば、上記手順2を踏むことになる(ST5)。一方、ST2で事前にエントリーしない場合であって、現にシェアードピィシィSPCを使用しようとすれば(ST6)、上記手順1、手順2を踏むことなしに、上記手順8を踏むことになる(ST7)。又、ST1にて過去にシェアードピィシィSPCを使用した経験があって、現にシェアードピィシィSPCを使用しようとするか否かにより(ST8)、使用しようとすれば、上記手順6を踏むことになる(ST9)。
【0104】ST5、ST7、ST9を経た場合には、利用者はシェアードピィシィSPCを使用し(ST10)、当該使用中又は使用後に、上記手順5により差分情報の暗号文を記憶させ(ST11)、利用者自身がハードディスクHDをフォーマットするか否かにより(ST12)、ST12でYesの場合にはハードディスクHDのフォーマットを経由して(ST13)、共通初期アプリケーション環境の復元を行うことになる(ST14)。なお、ST12でNoであっても、ST14において、共通初期アプリケーション環境の復元において実質的にフォーマットされることになるので、ST13を行うことは必須ではない。単なる利用者に安心感を与えるに過ぎない。そして、ST14を経ると、再度、ST1に戻ることになる。なお、ST14は、シェアードピィシィSPCの管理者、提供者が行うことが標準となるが、別に利用者が行ってもよい。
【0105】なお、このプロセス自体も特に、上記本発明の特徴を一側面から示したものであり、下記する効果を奏する範囲において、又システムの構成態様に応じて、適宜変更実施し得るものである。
【0106】以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、必ずしも上記した事項に限定されるものではなく、本発明の目的を達し、下記する効果を奏する範囲において、適宜変更実施可能である。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、ICカードを利用して、他に類のない程のセキュリティを担保して、コンピュータの利用環境を含む各種情報のバックアップ及びリストアを行うことができ、また、当該コンピュータの利用の際して共同利用であるが故に生じる初期設定及び共同利用の為の使用不便さを無くし、インターネットを始めとする情報通信網により事前に使用している利用環境を設定でき、共同利用コンピュータシステム装置であれば、以前使用したコンピュータに限らず他の何れのコンピュータを用いることもできる等の優れた効果を奏する。




 

 


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